JP2006264089A - 熱転写受像シート - Google Patents

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Abstract

【課題】 耐光性が向上し、中空粒子層の積層に際しバインダー樹脂の材料選択の幅を広げ工程簡便化が可能な熱転写受像シートを提供する。
【解決手段】 基材シートに多孔層及び受容層をこの順に積層してなる熱転写受像シートにおいて、前記基材シートは、木材パルプを主成分とする紙の両面に樹脂層を積層したものからなるものであり、前記中空粒子は、平均粒子径が5μm以下であり、前記受容層は、エチレン/塩化ビニル/アクリル酸エステル共重合体エマルジョンまたはエチレン/酢酸ビニル/塩化ビニル共重合体エマルジョンを用いて形成したものであり、前記多孔層は、中空粒子からなる層を含むものであることを特徴とする熱転写受像シート。

Description

本発明は、熱転写受像シートに関する。
熱転写を利用した画像の形成方法として、記録材としての熱拡散型染料(昇華型染料)をプラスチックフィルム等の基材シート上に担持させた熱転写シートと、紙やプラスチックフィルム等の別の基材シート上に該染料の受容層を設けた熱転写受像シートとを互いに重ね合わせてフルカラー画像を形成する熱拡散型転写方式(昇華型熱転写方式)が知られている。この方法は熱拡散型染料を色材としているためドット単位で濃度、階調を自由に調節でき、原稿通りのフルカラー画像を受像シート上に鮮明に表現することができるので、デジタルカメラ、ビデオ、コンピューター等のカラー画像形成に応用されている。その画像は、銀塩写真に匹敵する高品質なものである。
近年、画像に対する品質要求が更に高くなり、受容層への染料染着性(感度)のみならず、熱拡散後の受容層に光暴露があっても褪色しにくいよう、耐光性にも優れている必要がある。
受容層形成用樹脂としては、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、塩ビグラフトEVA、EVAグラフト塩ビ等の塩化ビニル/エチレン/酢酸ビニル共重合体が例示されている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、特許文献1記載の該受容層は、一旦インクを熱転写させたのち別の被記録材に再転写するための中間転写媒体におけるものであり、特殊な態様におけるものである。
塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体は、受容層形成のために基材シートに塗工するに際し、従来、有機溶剤に添加して用いられてきた。しかしながら、有機溶剤使用により作業環境の悪化が懸念されるほか、形成した受容層における染料拡散後の耐光性能向上の要求がある。
熱転写受像シートとしては、また、耐熱性及びクッション性の付与を目的として、中空粒子とバインダー樹脂とからなる多孔層を基材シートと受容層との間に設けたものが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。しかしながら、この積層構造は、受容層が樹脂を有機溶剤に溶解して形成したものであるので、該有機溶剤が多孔層中の中空粒子に浸透して中空粒子を溶解・膨潤させてしまい、断熱性等の中空粒子の効果が不充分となる問題があった。
この問題を解消して中空粒子の効果を充分に発揮させるためには、多孔層におけるバインダー樹脂として耐有機溶剤性樹脂を用いなければならない問題があった。また、受容層からの有機溶剤の浸食を防止するために、更に、溶剤バリアー層を多孔層と受容層との間に設けなければならず、工程が複雑化しコスト高となる問題があった(例えば、特許文献2参照。)。
特開平6−312583号公報(請求項3) 特開2002−212890号公報(〔0015〕〜〔0022〕)
本発明の目的は、上記現状に鑑み、耐光性が向上し、中空粒子層の積層に際しバインダー樹脂の材料選択の幅を広げ工程簡便化が可能な熱転写受像シートを提供することにある。
本発明は、基材シートに多孔層及び受容層をこの順に積層してなる熱転写受像シートにおいて、前記基材シートは、木材パルプを主成分とする紙の両面に樹脂層を積層したものからなるものであって、前記受容層は、エチレン/塩化ビニル/アクリル酸エステル共重合体エマルジョンまたはエチレン/酢酸ビニル/塩化ビニル共重合体エマルジョン(以下、各エマルジョンを総称して、「エチレン/塩化ビニル系共重合体エマルジョン」ともいう。)を用いて形成したものであり、前記中空粒子は、平均粒子径が5μm以下であり、前記多孔層は、中空粒子からなる層を含むものであることを特徴とする熱転写受像シートである。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明の熱転写受像シートは、基材シートに多孔層及び受容層をこの順に積層してなるものである。
上記基材シートは、基紙の両面に樹脂層を積層したもの(本明細書において、「レジンコート紙」ということがある。)であるが、木材パルプを主成分とする紙の両面に樹脂層を積層してなるものが好ましい。
上記基材シートは、受容層を保持する役割を有するとともに、熱転写時には熱が加えられるため、加熱された状態でも、取り扱い上、支障がない程度の機械的強度を有することが好ましい。
上記基紙を構成する原紙としては、例えば、天然パルプ、合成パルプ、それらの混合物から抄紙されるパルプ紙等が挙げられるが、なかでも、木材パルプを主成分とする紙が好ましい。
上記原紙は、必要に応じて、後述するカレンダー処理等の従来公知の処理を施したものであってもよい。
本発明の熱転写受像シートは、基材シートとしてレジンコート紙からなるものを用いることにより、後述の多孔層塗工液中の水分が基紙へ浸透するのを防ぐことができるので、従来のように多孔層塗工液を塗布した直後に該塗工液が基紙に浸透してしまって地合いが悪くなることを防ぎ、濃度ムラが無く、白抜けがない画像を得ることができる。
上記木材パルプを主成分とする紙としては、平滑度が高いものが好ましく、ベック平滑度が1000秒以上であるものがより好ましく、2000秒以上であるものが更に好ましく、5000秒以上であるものが特に好ましい。
本明細書において、ベック平滑度は、デジベック平滑度試験機(東洋精機社製)を用い、JIS P8119に準拠して測定した値である。
上記木材パルプを主成分とする紙は、公知の方法にて作製することができるが、平滑度を向上できる点、及び、得られる熱転写受像シートの光沢感を高めることができる点で、カレンダー処理したものが好ましい。
上記カレンダー処理としては、特に限定されず、例えば、マシンカレンダー、スーパーカレンダー、熱カレンダー等を用いることができるが、なかでも、スーパーカレンダー処理が好ましい。
上記樹脂層を構成する樹脂としては、特に限定されないが、ネックインが小さく、ドローダウン性が良好な樹脂、ポリオレフィン樹脂が好ましい。
上記ポリオレフィン樹脂としては、例えば、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリペンテン等が挙げられるが、なかでも、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレンが好ましく、高密度ポリエチレン及びポリプロピレンがより好ましい。
上記レジンコート紙は、ドライラミネーション、ウェットラミネーション、エクストリュージョン等の公知の方法にて、上記木材パルプを主成分とする紙と上記樹脂層とを積層することにより作製することができる。
上記基材シートは、多孔層等の層間密着力を向上させることを目的として、樹脂層の表面に適宜プライマー処理やコロナ放電処理を施したものであってもよい。
本発明の熱転写受像シートにおいて、基材シートの厚みは、全体で、通常10〜1000μm、好ましくは50〜300μmであり、該範囲の中から適宜選択することができる。
上記基材シートにおいて、上記樹脂層の厚みは、10〜40μmであることが好ましく、20〜30μmであることがより好ましい。上記樹脂層の厚みが上記範囲内にあれば、得られる熱転写受像シートは、上述の濃度ムラが無く白抜けがない画像を容易に作成することができる。
本発明の熱転写受像シートは、上述の基材シートの少なくとも一方の面に多孔層を有するものである。
上記熱転写受像シートは、基材シート、多孔層及び後述の受容層をこの順に積層してなるものであり、上記多孔層は、少なくとも、基材シートの受容層を設けた側と同じ側の面に設けるものである。
上記多孔層は、上述の基材シート上に直接形成してなるものであってもよいし、上述の基材シート上に形成した接着層等の中間層上に形成してなるものであってもよい。
本発明の熱転写受像シートにおいて、多孔層は、中空粒子からなる層を含むものである。本明細書において、「中空粒子からなる層」を「中空粒子層」ということがある。本発明における多孔層は、中空粒子層と、中空粒子を含まないが多孔質構造を有する層(非中空粒子層、中間層ともいうことがある。)とを積層してなるものであってもよいが、中空粒子層を含むものであれば、断熱性、クッション性を付与する点で、通常、上記非中空粒子層をも積層したものである必要はない。
上記中空粒子層における中空粒子は、独立発泡または連続発泡の何れでもよい。
上記中空粒子からなる層は、断熱性及びクッション性を付与する点で、中空粒子の中空率が40%以上であることが好ましく、50%以上であることがより好ましい。
上記中空粒子は、平均粒子径が5μm以下であることが好ましく、3.0μm以下であることがより好ましい。
上記多孔層において、上記中空粒子の平均粒子径が上記範囲内にあれば、光沢感があり、平滑性を有し、且つ、得られる画像にハイライト部の白抜けがない熱転写受像シートを容易に得ることができる。
本発明における中空粒子層は、特に限定されないが、通常、中空粒子と、更に、該中空粒子を結着させるバインダー樹脂とからなるものであることが好ましい。
本発明の熱転写受像シートは、後述のとおり、エチレン/塩化ビニル系共重合体エマルジョンを用いて形成したものであるので、従来のように受容層に用いた有機溶剤が中空粒子に浸透して中空粒子を溶解・膨潤することがない点で、中空粒子層における上記バインダー樹脂として、耐有機溶剤性樹脂を選択する必要がない。
本発明において、中空粒子層におけるバインダー樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール〔PVA〕樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸エステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、テルペンフェノール樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリオレフィン系樹脂、セルロース系樹脂等が挙げられるが、なかでも、PVA樹脂が好ましい。
上記中空粒子層の厚みは、20〜80μmが好ましい。20μm未満であると、断熱性とクッション性が不充分となる傾向にあり、画像形成時に白抜けが生じる場合がある。また、紙の地合いムラによる濃度ムラが発生して高品位な画像が得られないことがある。80μmを超えると、用途により、熱転写受像シート全体として厚くなりすぎる場合がある。
本発明の熱転写受像シートは、エチレン/塩化ビニル系共重合体エマルジョンを用いて形成した受容層を有するものである。
上記受容層は、上述の多孔層上に直接形成してなるものであってもよいし、上述の多孔層上に形成した中間層上に形成してなるものであってもよい。
本発明の熱転写受像シートは、受容層がエチレン/塩化ビニル系共重合体エマルジョンを用いて形成したものであるので、多孔層と受容層との間に従来必要であった有機溶剤バリアー層を設ける必要がなく、この点で、工程簡便化、コスト低減を可能としたものである。
本発明に用いるエチレン/塩化ビニル系共重合体エマルジョンは、エチレン/塩化ビニル/アクリル酸エステル共重合体又はエチレン/酢酸ビニル/塩化ビニル共重合体(以下、各共重合体を総称して、「エチレン/塩化ビニル系共重合体」ともいう。)からなるものである。上記エマルジョンは、該エチレン/塩化ビニル系共重合体を1種のみ含有するものであってもよいし、単量体組成、平均分子量等が異なる2種以上を含有するものであってもよい。
上記エチレン/塩化ビニル系共重合体は、少なくとも、エチレン、塩化ビニル及びアクリル酸エステルの3種、またはエチレン、酢酸ビニル及び塩化ビニルの3種の単量体を重合して得られる共重合体であれば特に限定されず、これら3種の単量体以外に少量の微量単量体をも共重合したものであってもよいが、エチレン/塩化ビニル/アクリル酸エステル3元共重合体またはエチレン/酢酸ビニル/塩化ビニル3元共重合体であることが好ましい。
エチレン/酢酸ビニル/塩化ビニル共重合体は、エチレン/酢酸ビニル共重合体〔EVA〕と塩化ビニルとの共重合体であってよく、該EVA/塩化ビニル共重合体としては、EVAに塩化ビニルをグラフト共重合したものであってもよいし、ポリ塩化ビニルにEVAをグラフト共重合したものであってもよい。EVAは、該共重合体における酢酸ビニル単位の全部又は一部が鹸化されたものをも含む。
本発明において、上記エチレン/塩化ビニル/アクリル酸エステル共重合体を構成する「アクリル酸エステル」は、アクリル酸エステルに加え、メタクリル酸エステルをも含む概念である。上記アクリル酸エステルとしては、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エトキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、n−ステアリルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート等が挙げられ、上記メタクリル酸エステルとしては、例えば、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸トリデシル、メタクリル酸シクロヘキシル、ジメタクリル酸トリエチレングリコール、ジメタクリル酸1,3−ブチレン、トリメタクリル酸トリメチロールプロパン等が挙げられる。
上記エチレン/塩化ビニル系共重合体は、それぞれガラス転移温度が20℃以上であるものが好ましい。
本発明において、上記範囲内のガラス転移温度を有する上記各共重合体を受容層として有する場合、特に離型性に優れた熱転写受像シートを得ることができる。
上記ガラス転移温度は、より好ましい下限が30℃であり、更に好ましい下限が40℃である。
上記エチレン/塩化ビニル系共重合体エマルジョンは、例えば、非イオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤等の乳化剤を含有するものであってよい。
上記エチレン/塩化ビニル系共重合体エマルジョンは、乳化剤が上記エチレン/塩化ビニル系共重合体100質量部に対し0.l〜5質量部の量であることが好ましい。
上記エチレン/塩化ビニル系共重合体エマルジョンは、該共重合体及び上記乳化剤に加え、保存安定性等を目的として、公知の添加剤を配合したものであってもよい。
本発明において、上記エチレン/塩化ビニル系共重合体エマルジョンとして、例えば、SE1320、S−830(いずれも住化ケムテックス製)等、市販の製品を使用することができる。
上記受容層は、上述のエチレン/塩化ビニル系共重合体以外のその他の樹脂をも含有するものであってもよい。
上記その他の樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸系樹脂、セルロース誘導体系樹脂、ポリエーテル系樹脂等が挙げられる。
本発明において、受容層は、また、画像形成時に熱転写シートとの熱融着を防ぐために離型剤を配合してなるものであってもよい。
上記離型剤としては、シリコーンオイル、リン酸エステル系化合物、フッ素系化合物等、公知のものが挙げられるが、特にシリコーンオイルが好ましい。
上記シリコーンオイルとしては、エポキシ変性シリコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル、フェニル変性シリコーンオイル、エポキシ・ポリエーテル変性シリコーンオイル、ビニル変性シリコーンオイル、ハイドロジェン変性シリコーンオイル等、変性シリコーンオイルが好ましい。
上記離型剤は、上記エチレン/塩化ビニル系共重合体100質量部に対して約0.5〜30質量部となるよう添加することが好ましい。
上記受容層は、また、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、フィラー、顔料、帯電防止剤、可塑剤、熱溶融性物質等、公知の添加剤を適宜配合してなるものであってもよい。
上記酸化防止剤としては、クロマン系化合物、クマロン系化合物、フェノール系化合物、ハイドロキノン誘導体、ヒンダードアミン誘導体、スピロインダン系化合物、硫黄系化合物、リン系化合物等、画像耐久性を改善するものとして公知の化合物を挙げることができる。
上記紫外線吸収剤及び上記光安定剤としては、例えば、特開平1−204788号公報等に記載の公知の化合物が挙げられる。
上記フィラーとしては、無機化合物微粒子、有機化合物微粒子等を挙げることができる。
上記無機化合物微粒子としては、シリカゲル、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸性白土、活性白土、アルミナ等を挙げることができ、上記有機化合物微粒子としては、フッ素樹脂粒子、グアナミン樹脂粒子、アクリル樹脂粒子、シリコン樹脂粒子等の樹脂粒子等を挙げることができる。
上記顔料としては、チタンホワイト、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、シリカ、タルク、クレー、カオリン、活性白土、酸性白土等、公知の化合物がを挙げることができる。
上記帯電防止剤としては、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、高分子帯電防止剤、導電性微粒子等、公知の化合物が挙げられる。
上記可塑剤及び上記熱溶融性物質は、通常、得られる熱転写受像シートの転写を促進するために添加するものである。
上記可塑剤としては、例えば、フタル酸系可塑剤、リン酸エステル系可塑剤、ポリエステル系可塑剤等、公知の化合物を挙げることができる。
上記熱溶融性物質としては、例えば、アルコール類、ケトン類、高級脂肪酸エステル等、転写を促進する作用を有する公知の化合物が挙げられる。
本発明の熱転写受像シートは、上述したように、受容層と多孔層とに加え、中間層を積層してなるものであってもよい。
上記中間層は、例えば、基材シートと多孔層との間に設けることができる。
本発明において、「中間層」とは、基材シートと受容層との間にある多孔層以外の全ての層を意味する。
本発明の熱転写受像シートは、上記中間層を設けることにより、例えば、断熱性、クッション性、バリア性、層間接着性、白色性、隠蔽性、帯電防止性等に優れたものとすることができる。
上記中間層を形成する樹脂、その他の高分子としては、多孔層を構成するバインダー樹脂として例示した樹脂に加え、ゼラチン、カゼイン等が挙げられる。
従来の熱転写受像シートは、受容層が有機溶媒に樹脂を溶解させてなるものであったので、中間層を形成する樹脂は、耐溶剤性樹脂に限定されていたが、本発明の熱転写受像シートは、受容層がエマルジョンを用いて形成したものであるので、上記中間層を形成する樹脂を、耐溶剤性樹脂に限定することなく選択することができる。
上記中間層は、例えば、水溶性高分子を添加したものであってもよい。
上記水溶性高分子としては、セルロース系樹脂、デンプン、寒天等の多糖類;カゼイン、ゼラチン等のタンパク質;ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−(メタ)アクリル共重合体、酢酸ビニル−ベオバ共重合体、(メタ)アクリル樹脂、スチレン−(メタ)アクリル共重合体、スチレン樹脂等のビニル系樹脂;メラミン樹脂、尿素樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等のポリアミド系樹脂;ポリエステル;ポリウレタン等が挙げられる。
本発明において、水溶性高分子とは、水性溶媒に完全溶解(粒径0.01μm以下)、コロイダルディスパージョン(粒径0.01〜0.1μm)、エマルジョン(粒径0.1〜1μm)又はスラリー(粒径1μm以上)の状態になる高分子を意味する。
上記中間層に、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂等を添加した場合、層間接着性に優れた熱転写受像シートを得ることができる。
また、上記中間層として、活性水素を有する熱可塑性樹脂とイソシアネート化合物等の硬化剤とを併用した場合、更に層間接着性に優れた熱転写受像シートとすることができる。
上記中間層に、例えば、蛍光増白剤を添加した場合、熱転写受像シートに白色を付与することができる。
上記蛍光増白剤としては、特に限定されず、従来公知のものを使用することができ、例えば、スチルベン系蛍光増白剤、ジスチルベン系蛍光増白剤、ベンゾオキサゾール系蛍光増白剤、スチリル−オキサゾール系蛍光増白剤、ピレン−オキサゾール系蛍光増白剤、クマリン系蛍光増白剤、アミノクマリン系蛍光増白剤、イミダゾール系蛍光増白剤、ベンゾイミダゾール系蛍光増白剤、ピラゾリン系蛍光増白剤、ジスチリル−ビフェニル系蛍光増白剤等が挙げられる。
本発明の熱転写受像シートは、上記蛍光増白剤の種類、添加量等を適宜選択することにより、白色度を調整することができる。
上記中間層に、酸化チタンを添加すると、基材シートのギラ付き感やムラを隠蔽した熱転写受像シートを得ることができる。
上記酸化チタンとしては、ルチル型酸化チタン及びアナターゼ型酸化チタンが挙げられるが、白色度の点で、アナターゼ型酸化チタンが好ましい。
上記酸化チタンは、中間層が上述の水溶性樹脂からなる場合、表面に親水性処理を施して添加してもよいし、界面活性剤等の分散剤を適宜添加して分散させてもよい。
上記中間層に、例えば、導電性無機フィラー、有機性導電剤等を添加すると、帯電防止性を有する熱転写受像シートを得ることができる。
本発明の熱転写受像シートは、シートの機械搬送性向上、カール防止、筆記性、帯電防止等を目的として、基材シートの受容層形成側と反対側の面上に、裏面層を有するものであってもよい。
本発明の熱転写受像シートにおいて、上記裏面層は、1層のみから構成されるものであってもよいし、組成等が異なる2層以上の層を積層して構成されるものであってもよい。
上記裏面層は、上記中間層を形成する樹脂、その他の高分子として例示したものと同様の樹脂等から形成することができる。
上記裏面層を形成する際に、例えば、(1)上記例示の樹脂等に加え、有機フィラー又は無機フィラーを適量添加する、又は、(2)ポリオレフィン樹脂、セルロース樹脂等、滑性が高い樹脂を使用すると、搬送性が向上した熱転写受像シートを得ることができる。
上記裏面層を形成する際に、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール等、保水性を有する樹脂等を主成分として用いた場合、得られる熱転写受像シートのカールを防止することができる。
上記裏面層を形成する際に、上述の受容層における添加剤として例示したフィラー、顔料等を配合した場合、得られる熱転写受像シートに筆記性を付与することができる。
上記裏面層は、帯電防止機能を得るために、アクリル樹脂等の導電性樹脂、及び/又は、脂肪酸エステル、硫酸エステル、リン酸エステル、エチレンオキサイド付加物等の各種帯電防止剤を添加したものであってもよい。
上記帯電防止剤の使用量は、該帯電防止剤を添加する層、使用する帯電防止剤等の種類によって異なるが、給紙トラブルを防止する点で、熱転写受像シートの表面電気抵抗値が1013Ω/cm以下となるよう、通常0.01〜3g/mの量で使用することが好ましい。
上記裏面層は、全体で乾燥後3g/m以下であれば、通常、目的とする各種効果を奏することができる。
本発明の熱転写受像シートは、例えば、(1)基材シート面上又は該面上に積層した中間層上に上記多孔層を積層し、更に、(2)上記多孔層上又は上記多孔層上に積層した中間層上に受容層を積層することにより作成することができる。
(1)上記多孔層の積層は、例えば、上述のバインダー樹脂と中空粒子とを水性媒体に溶解又は分散させてなる多孔層塗工液を調製し、該多孔層塗工液を積層した中間層上に塗工することにより行うことができる。
上記多孔層塗工液は、中空粒子の樹脂固形分100質量部に対して、バインダー樹脂固形分量が10〜30質量部であることが好ましい。上記固形分量が10質量部以下である場合、多孔層の強度が弱くなり剥離してしまうことがあり、上記バインダー樹脂固形分量が30質量部以上である場合、中空粒子層における空隙が減少して、多孔層の断熱性、クッション性が低下することがある。
上記多孔層塗工液における水性媒体は、水;エタノール、プロパノール等のアルコール類;メチルセロソルブ、エチルセロソルブ等のセロソルブ類;等が挙げられる。
上記多孔層の塗工は、ロールコート、バーコート、グラビアコート、グラビアリバースコート、コンマコート、ダイコート、リップコート等の一般的な方法にて行うとこができる。
上記多孔層の塗工において、乾燥は、使用する塗工液の組成に応じて異なるが、一般に、50〜150℃の範囲で行うことが好ましい。
上記多孔層塗工液は、多孔層が乾燥後0.5〜10g/mの量となるよう塗布することが好ましい。
(2)上記受容層の積層は、例えば、上述のエマルジョンから受容層塗工液を調製し、該受容層塗工液を多孔層上又は中間層上に塗工することにより行うことができる。
上記受容層塗工液は、上述のエマルジョンのみからなるものであってもよいし、該エマルジョンに、上述したその他の樹脂、離型剤及び/又は添加剤を適宜配合して調製したものであってもよい。
上記受容層塗工液は、固形分濃度が、通常5質量%以上である。該固形分濃度の上限は、高濃度になりすぎると保存安定性が低下し、粘度が上昇する場合があるため、通常50質量%以下である。
上記受容層の塗工は、上述の一般的な方法にて行うことができる。
上記受容層の塗工において、乾燥は、使用する塗工液の組成に応じて異なるが、一般に、50〜150℃の範囲で行うことが好ましい。
上記受容層塗工液は、受容層が乾燥後0.5〜10g/mの量となるよう塗布することが好ましい。
本発明の熱転写受像シートにおける中間層及び裏面層を形成する方法としては特に限定されないが、例えば、上述の構成成分からなる塗工液を調製して塗工する方法等が挙げられる。
上述の中間層及び裏面層の塗工において、塗工液を調製するための溶媒としては例えば、上述の多孔層塗工液に関して例示したものに加え、トルエン、キシレン、クロルベンゼン等の芳香族類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;クロロホルム、トリクロルエチレン等の塩素系溶剤;ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン等の含窒素系溶剤;ジメチルスルホキシド;等の溶剤が挙げられる。
本発明における各層を形成するための各塗工において、層表面を平滑にするために、塗工後、プライマー処理等、公知の樹脂表面改質を行ってもよい。
本発明の熱転写受像シートにおける受像面に画像形成を行う方法としては、特に限定されず、公知の熱拡散型転写方式(昇華型熱転写方式)にて行うことができる。
上記画像形成の際に使用する熱転写シートとしては、特に限定されず、例えば、基材シート上に、熱拡散型染料(昇華型染料)を含む染料層を設けた従来の熱転写シートを使用することができる。
上記熱転写シートとしては、特に、ポリアセタール系樹脂からなる染料層とポリエステル樹脂からなる基材シートとからなるものが好ましい。
本発明の熱転写受像シートは、該熱転写受像シートの受像面に画像形成後、画像形成面に保護層を転写してなるものであってもよい。上記保護層を転写することにより、得られるシートの耐光性を更に向上させることができ、また耐皮脂性等の耐久性をも向上させることができる。
上記保護層は、熱可塑性樹脂、熱架橋性樹脂、電離放射線架橋樹脂等、公知の保護層形成用樹脂から形成することができる。
上記熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノキシ樹脂、これらの各樹脂をシリコーン変性させた樹脂等が挙げられる。
上記保護層は、熱可塑性樹脂、熱架橋性樹脂及び電離放射線架橋樹脂を1種又は2種以上配合してなるものであってもよい。
上記保護層は、上記樹脂に加え、必要に応じ、紫外線遮断樹脂、紫外線吸収剤、導電性樹脂、フィラー等、上述の受容層に関して説明した添加剤を適宜配合してなるものであってもよい。
上記保護層は、1層のみから構成されるものであってもよいし、組成等が異なる2層以上の層を積層して構成されるものであってもよい。
上記保護層は、熱転写受像シート(印画物)への転写性、接着性等を良好にするために、接着剤層を有するものであってもよい。
上記接着剤層は、従来公知のものから形成することができるが、ガラス転移温度(Tg)が50〜80℃の熱可塑性樹脂から形成することがより好ましい。
上記熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、アクリル樹脂、ブチラール樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂等から上記範囲内のガラス転移温度を有するものを選択することが好ましい。また、接着性の点で、上記熱可塑性樹脂は、平均分子量の小さい方が好ましい。
上記保護層は、層全体で、通常0.1〜30μm、好ましくは0.5〜5μmの厚みとすることができる。
本発明の熱転写受像シートは、上記構成よりなるので、耐熱性、クッション性、耐光性等に優れており、基材シート等の材料を選択することにより、更に、光沢感と平滑性を向上し、濃度ムラやハイライト部の白抜けを確実に低減した画像を得ることも可能である。
以下に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
なお、文中、部又は%とあるのは特に断りのない限り、質量基準である。
実施例1
1.基材シートの作成
ホワイト原紙(厚み168g/m、三菱製紙社製)をスーパーカレンダーで平滑処理し、ベック平滑度を2000秒とした後に、その片面に、ポリプロピレン樹脂(製品名:サンアロマーPHA03A、サンアロマー社製)を押し出しコーターにて、乾燥後の厚みが30μmとなるよう積層し、他方の面に、高密度ポリエチレン樹脂(製品名:ジェイレックスKH578A、日本ポリオレフィン社製)を押し出しコーターにて、乾燥後の厚みが30μmとなるよう積層し、基材シート(1)を作成した。
2.多孔層の形成
上記基材シート(1)のポリプロピレン樹脂面上に、下記組成からなる多孔層A塗工液をグラビアコートにて、乾燥後の厚みが30μmとなるよう塗布し、110℃、1分間乾燥し、多孔層Aを形成した。
(多孔層A塗工液)
・アクリル系中空粒子(製品名: ローペイクHP−1055、固形分26.50%、中空率55%、中空粒子径1.0μm、ロームアンドハース社製)
100部
・水性ポリウレタン樹脂(製品名:ネオステッカー400、固形分37%、日華化学社製)
30部
・水 5部
・イソプロピルアルコール 10部
3.受容層の作成
上記多孔層A上に、下記組成の受容層塗工液1をワイヤーバーにより、乾燥(130℃、1分)後の塗布量が4.0g/mの量となるように塗布して、本発明の熱転写受像シートを得た。
(受容層塗工液1組成)
エチレン/塩化ビニル/アクリル酸エステル共重合体エマルジョン(SE1320、固形分濃度50%;住化ケミテックス社製) 100部
ポリエーテル変性シリコーン(KF−615A、信越化学工業社製) 2.5部
水 160部
実施例2
上記基材シート(1)に代え下記基材シート(2)を作成する以外は、実施例1と同様にして、熱転写受像シートを得た。
(基材シート(2)の作成)
リューオーコート(コート紙)(厚み168g/m、大王製紙社製)をスーパーカレンダーで平滑処理し、ベック平滑度を2000秒とした後に、その片面に、ポリプロピレン樹脂(製品名:サンアロマーPHA03A、サンアロマー社製)を押し出しコーターにて、乾燥後の厚みが30μmとなるよう積層し、他方の面に、高密度ポリエチレン樹脂(製品名:ジェイレックスKH578A、日本ポリオレフィン社製)を押し出しコーターにて、乾燥後の厚みが30μmとなるよう積層し、基材シート(2)を作成した。
比較例1
受容層塗工液を下記組成の受容層塗工液2に変える以外は、実施例1と同様にして、熱転写受像シートを得た。
(受容層塗工液2組成)
・塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂(ソルバインC、日信化学工業社製)
100部
・ポリエーテル変性シリコーン(KF−615A、信越化学工業社製) 5部
・メチルエチルケトン 210部
・トルエン 210部
比較例2
上記基材シート(1)を上記基材シート(3)に変える以外は、実施例1と同様にして、熱転写受像シートを得た。
(基材シート(3)組成)
・コート紙(製品名:パールコート、三菱製紙社製、厚み168g/m
比較例3
上記多孔層A塗工液を多孔層B塗工液に変える以外は、実施例1と同様にして、熱転写受像シートを得た。
(多孔層B塗工液)
・アクリル系中空粒子(製品名:ガンツパール、固形分30.00%、中空率55%、中空粒子径8.0μm、ガンツ社製) 100部
・水性ポリウレタン樹脂(製品名:ネオステッカー400、固形分37%、日華化学社製)
9部
・水 5部
・イソプロピルアルコール 10部
試験例
下記方法にて、各実施例から得られた熱転写受像シートの評価を行った。
<評価方法>
1.光沢度
光沢計VG−2000(日本電色社製)を用いて、入射角45°にて測定した。
2.白抜け
各熱転写受像シートについて、プリンター(CP−200、キャノン社製)および熱転写フィルム(CP−200用)を用いて、グレーのグラデーションからなる階調パターンを印画後、得られた印画物を、目視にて下記基準に従い評価した。
○・・・白抜けが、生じていない。
△・・・目立った白抜けは、生じていない。
×・・・目立った白抜けが、多数生じている。
表1に、結果を示す。
Figure 2006264089
各評価結果より、多孔層におけるバインダー樹脂として、耐有機溶剤性でない樹脂を用いることができ、多孔層と受容層との間に有機溶剤バリアー層を形成しなくても中空粒子の破壊・膨潤は見られないことがわかった。また、平均粒子径が1.0μmである中空粒子を多孔層に用い、レジンコート紙を基材シートに用いた実施例1は、白抜け低減と光沢度向上との両方ともに優れていることがわかった。
また、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体の有機溶剤溶液を受容層塗工液として用いた比較例1の熱転写受像シートは、多数の白抜けが生じ、光沢度も低かった。また、コート紙を基材シートとして使用した比較例2の熱転写受像シートは、白抜けが生じて、光沢度が低かった。
比較例3の熱転写受像シートは、多孔層中の中空粒子の平均粒径が大きい為、受容層表面の平滑性が乏しく、白抜けが生じ、光沢度が低かった。
本発明の熱転写受像シートは、上記構成よりなるので、耐熱性、クッション性、耐光性等に優れており、基材シート等の材料を選択することにより、更に、光沢感と平滑性を向上し、濃度ムラやハイライト部の白抜けを確実に低減した画像を得ることも可能である。

Claims (7)

  1. 基材シートに多孔層及び受容層をこの順に積層してなる熱転写受像シートにおいて、
    前記基材シートは、木材パルプを主成分とする紙の両面に樹脂層を積層したものからなるものであり、
    前記中空粒子は、平均粒子径が5μm以下であり、
    前記受容層は、エチレン/塩化ビニル/アクリル酸エステル共重合体エマルジョンまたはエチレン/酢酸ビニル/塩化ビニル共重合体エマルジョンを用いて形成したものであり、
    前記多孔層は、中空粒子からなる層を含むものである
    ことを特徴とする熱転写受像シート。
  2. 前記中空粒子は、中空率が40%以上である請求項1記載の熱転写受像シート。
  3. 前記エチレン/塩化ビニル/アクリル酸エステル共重合体は、ガラス転移温度が20℃以上であり、
    前記エチレン/酢酸ビニル/塩化ビニル共重合体は、ガラス転移温度が20℃以上である請求項1〜2のいずれか1つに記載の熱転写受像シート。
  4. 前記木材パルプを主成分とする紙は、カレンダー処理したものである請求項1〜3のいずれか1つに記載の熱転写受像シート。
  5. 前記木材パルプを主成分とする紙は、ベック平滑度が1000秒以上である請求項1〜4のいずれか1つに記載の熱転写受像シート。
  6. 前記樹脂層は、厚みが10〜40μmである請求項1〜5のいずれか1つに記載の熱転写受像シート。
  7. 前記熱転写受像シートの受像面に画像形成後、画像形成面に保護層を転写してなる請求項1〜6のいずれか1つに記載の熱転写受像シート。
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