JP2006263411A - 絵柄文字付き蓄光暖簾・カーテン - Google Patents

絵柄文字付き蓄光暖簾・カーテン Download PDF

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Kazuo Saito
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Abstract

【課題】 太陽光や照明器具からの照射光を蓄光することにより絵柄や文字が暗闇で自然発光し、さらには、紫外線や光反射などの外部状況に応じて、色彩が自在に変化する絵柄文字付き蓄光暖簾・カーテンを提供すること。
【解決手段】 本発明の絵柄文字付き蓄光暖簾・カーテンは、暖簾やカーテンを構成する布基材3上に、白色ペイント層を施し、かかる白色ペイント層上に蓄光剤層を設けてなる第一絵柄文字部4と、アルミ箔と透過性接着剤とで形成される第二絵柄文字部5とからなることを特徴とする。また前記第二絵柄文字部を、反射性粉末ビーズと透過性接着剤とで構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、絵柄や文字が暗闇で自然発光すると共に、紫外線や光反射などの外部状況に応じて、色彩が自在に変化する絵柄文字付き蓄光暖簾・カーテンに関する。
従来、夜間でも広告文字、図形等が鮮明に反射表示される広告機能の顕著なのれんがある(例えば、特許文献1参照)。
上掲特許文献1には、支持腕に着脱自在に係合支持される懸吊棒に、のれん生地を懸吊させ、該のれん生地の表面に表示される文字、図形、模様等の広告表示体を高輝度反射材マイクロプリズムシートで作成し、これをウエルダー加工により前記のれん生地に貼着し、又、前記懸吊棒の上部に広告板を設け、該広告板に表示される文字、図形、模様等の広告表示体を前記と同様に高輝度反射材マイクロプリズムシートで作成し、或いはLEDで表示するようにしたのれんが記載されている。
特開2002−251155号公報(第1−2頁、図1)
しかしながら、上述構成ののれんにおいては、広告板の構造が大掛かりになると共に、その装着方法も複雑になり、利便性が低下するという問題があった。またLEDを利用した表示方法により、稼動電力も必要となりコスト高に繋がった。
そこで本発明は上記の点に鑑み、太陽光や照明器具からの照射光を蓄光することにより絵柄や文字が暗闇で自然発光し、さらには、紫外線や光反射などの外部状況に応じて、色彩が自在に変化する絵柄文字付き蓄光暖簾・カーテンを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の絵柄文字付き蓄光暖簾・カーテンは、暖簾やカーテンを構成する布基材上に、白色ペイント層を施し、かかる白色ペイント層上に蓄光剤層を設けてなる第一絵柄文字部と、アルミ箔と透過性接着剤とで形成される第二絵柄文字部とで構成されることを特徴とする。また前記第二絵柄文字部を、反射性粉末ビーズと透過性接着剤とで構成した。また前記反射性粉末ビーズは、透過性を有するガラスまたは樹脂にて形成される。また前記反射性粉末ビーズに蛍光塗料を混入させた。さらに、前記第一絵柄文字部と第二絵柄文字部との表面にフォトクロミックインキを施した。
布基材上に設けられた蓄光剤層からなる第一絵柄文字部にて、太陽光や照明器具からの照射光にて絵柄や文字が暗闇で自然発光する。また、蓄光剤層の下面に白色ペイント層を施したことで、蓄光剤の発光輝度を一層高めることができる。またアルミ箔や粉末ビーズとで形成される第二絵柄文字部を設けたことにより、外部からの光を反射させ、絵柄や文字をキラキラと輝かせることができる。また前記反射性粉末ビーズに蛍光塗料を混入させたことで、第二絵柄文字部自体が暗闇で自然発光することができる。さらに、前記第一絵柄文字部と第二絵柄文字部との表面にフォトクロミックインキを施したことにより、室内においては無色であるが、屋外で太陽光を照射させることで鮮明な色彩を発することができる。
発明を実施するための最良の手段
以下、本発明における絵柄文字付き蓄光暖簾・カーテンの詳細を図面に基づいて説明する。
図1は、家屋の軒先に張って日よけ等に利用される暖簾1を、また図2は、遮光性やインテリアとして屋内に装着されるカーテン2を示す。かかる暖簾1やカーテン2には、周囲の雰囲気を和らげる絵柄やメッセージ等の文字が施されている。
また、前記暖簾1やカーテン2の布基材3上には、第一絵柄文字部4と第二絵柄文字部5が施されている。前記第一絵柄文字部5は、白色ペイント層6が施され、かかる白色ペイント層6上には蓄光剤層7が設けられている。また前記第二絵柄文字部5は、アルミ箔と透過性接着剤とで形成されている。
前記第一絵柄文字部4の蓄光剤層7に使用される蓄光剤は、光を蓄え自然発光が可能な素材、例えば、アルミン酸ストロンチューム系の素材が挙げられる。またその他、周知の金属化合物や希土類を複数混合させ、汎用の展色剤を混合して生成するものを使用してもよい。なお、前記蓄光剤層7に混入させる接着剤としては、幼児等の安全性を考慮した場合、ホルマリンを使用していない接着剤を用いることが好ましい。
前記蓄光剤は、日中の太陽光や照明器具からの光を蓄光し、暗闇において第一絵柄文字部4全体から蛍光色を自然発光させることができる。そのため、夜間における消灯後に、絵柄や文字を暗闇で明確に認識できて広告効果を向上させると共に、防犯効果も兼ね備えることができる。また、前記蓄光剤層7の下面に白色ペイント層6を施したことで、蓄光剤層7の発光輝度を一層高めることができる。
第二絵柄文字部5は、光の反射度が高く加工が容易なアルミ箔と、透過性を有する透明接着剤にて形成されている。前記透明接着剤は透過性を有する素材、例えば熱硬化性樹脂系、または熱可塑性樹脂系等の合成樹脂接着剤を用いることが好ましい。またでんぷん系、たんぱく質系の天然樹脂系の接着剤であってもよい。前記第二絵柄文字部5を設けたことにより、外部からの光を反射させ、絵柄や文字の一部をキラキラと輝かせることができる。
また他の好適例として、前記第二絵柄文字部5を、反射性粉末ビーズ8と透過性接着剤とで構成することが好ましい。前記反射性粉末ビーズ8は球形もしくは真球形を呈しており、特に大きさの限定はないが、0.1μmから10mm径程度の範囲がよい。また、前記反射性粉末ビーズ8は透過性を有する素材、特に透明ガラスまたは透明樹脂にて形成されている。
前記反射性粉末ビーズ8と透明接着剤とを適宜割合で混合した第二絵柄文字部5を布基材3上に施すことにより、外部からの光を反射させ、絵柄や文字の一部をキラキラと輝かせることができる。
他の好適例として、前記反射性粉末ビーズ8に蛍光塗料を混入させることが好ましい。蛍光塗料の材質は、外部からの光を吸収し、暗闇で自然発光するものであれば特に限定はない。また、前記反射性粉末ビーズ8の表面に蛍光塗料を塗布してもよい。前記反射性粉末ビーズ8に蛍光塗料を混入させることにより、第二絵柄文字部5自体も暗闇で自然発光することができる。
また、他の好適例として、図5に示すように、第一絵柄文字部4と第二絵柄文字部5との表面にフォトクロミックインキ9を施すことが好ましい。フォトクロミックインキ9は、物質に光を当てるか、または光を遮断すると、物質の化学構造が変わり、可視部に及ぶ光の吸収スペクトルが変動し、可逆的に発色・消色(または有色から有色)に変化する特徴を有する。前記フォトクロミックインキ9を構成する素材としては、アゾベンゼン色素、シッフ塩基、スピロピラン系色素、テトラクロロケトジヒドロナフタリン、トリフェニルイミダゾイル、チアジン系化合物、ピオロゲン化合物、フルキドなどの数種類の変色機構をもった有機化合物が挙げられる。
前記フォトクロミンクインキ9を第一絵柄文字部4と第二絵柄文字部5との表面に施すことで、室内においては無色であるが、屋外で太陽光を照射させることで鮮明な色彩を発することができ、デザインや配色面におけても高い芸術性が得られる。なお、前記フォトクロミックインキ9を布基材3上に直接施しても良い。
本発明の絵柄文字付き蓄光暖簾の正面図である。 本発明の絵柄文字付き蓄光カーテンの正面図である。 絵柄文字部の詳細を示す拡大断面図である。 他の好適例を示す絵柄文字部の拡大断面図である。 他の好適例を示す絵柄文字部の拡大断面図である。
符号の説明
1 暖簾
2 カーテン
3 布基布
4 第一絵柄文字部
5 第二絵柄文字部
6 白色ペイント層透明接着剤
7 蓄光剤層
8 反射性粉末ビーズ
9 フォトクロミックインキ

Claims (5)

  1. 暖簾やカーテンを構成する布基材上に、白色ペイント層を施し、かかる白色ペイント層上に蓄光剤層を設けてなる第一絵柄文字部と、アルミ箔と透過性接着剤とで形成される第二絵柄文字部とからなることを特徴とする絵柄文字付き蓄光暖簾・カーテン。
  2. 前記第二絵柄文字部を、反射性粉末ビーズと透過性接着剤とで構成した請求項1記載の絵柄文字付き蓄光暖簾・カーテン。
  3. 前記反射性粉末ビーズは、透過性を有するガラスまたは樹脂にて形成される請求項2記載の絵柄文字付き蓄光暖簾・カーテン。
  4. 前記反射性粉末ビーズに蛍光塗料を混入させた請求項1乃至3のいずれか記載の絵柄文字付き蓄光暖簾・カーテン。
  5. 前記第一絵柄文字部と第二絵柄文字部との表面にフォトクロミックインキを施した請求項1乃至4のいずれか記載の絵柄文字付き蓄光暖簾・カーテン。
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