JP2006263307A - パンツ型使い捨ておむつ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】吸収性本体の少なくとも前記股下領域の着用者の肛門が位置する領域には、前記トップシートに便の通過が可能な開口部が形成され、吸収体は存在せず、前記バックシートに便の通過が可能な開口部が形成され、さらに、前記バックシートの外面には便を収容するための収容袋が、該収容袋の開口部を前記バックシートの開口部周縁に引き剥がし可能に接合することによって取付けられていること。
【選択図】図2
Description
前記吸収性本体の少なくとも前記股下領域の着用者の肛門が位置する領域には、前記トップシートに便の通過が可能な開口部が形成され、吸収体が存在せず、前記バックシートに便の通過が可能な開口部が形成され、さらに、前記バックシートの外面には便を収容するための収容袋が取付けられ、該収容袋の開口部が前記バックシートの開口部周縁に引き剥がし可能に接合されていることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
このような構成の本発明のパンツ型使い捨ておむつは、一度に多量の便が排泄された場合でも、便は開口部を通過してバックシートの外面に取付けた収容袋に収容されるため、着用者の肌を汚すことがなく、清潔に保つことができる。また、おむつを廃棄する場合には、収容袋を引き剥がして便をトイレに容易に廃棄することができるため、おむつを廃棄する際の負担を大幅に軽減することができる。さらに、吸収性本体を帯状シートで着用者に固定する構造であるため、胴周り部や脚周り部を必要以上に覆うことがなく、これらの部分を快適に保つことができる。
図2及び図3において、パンツ型使い捨ておむつ1は、吸収性本体2と帯状シート3とからなり、吸収性本体2は、液透過性のトップシート21と、液不透過性のバックシート22と、これら両シートの間に配置された吸収体23から基本的に形成されており、帯状シート3は、吸収性本体2の前身頃4と後身頃5において、吸収性本体2の幅寸法よりも長い寸法を有し、吸収性本体の両側縁から外方に延出しているものが配置されている。
また、吸収性本体2には、股下領域6において長手方向両側縁に沿って脚周り開口部の位置に伸縮弾性部材10が配置され、前身頃4と後身頃5に配置された帯状シート3には複数本の伸縮弾性部材9が配置され、さらに、前身頃5から後身頃6にかけての長手方向両側縁には一対の立体ギャザー15が配置されている。
さらに、本発明のパンツ型使い捨ておむつの場合、収容袋11の内側面に多量の水により分解する水解性のウェブを収納袋面から引き剥がし可能に配置しても良く、このような水解性のウェブを配置することにより、袋内に収容された便を水解性のウェブと一緒に収容袋から引き剥がして、そのままトイレに流して処理することができる。
また、図2では、股下領域の着用者の肛門が位置する領域において、吸収体が存在しない領域を吸収体に開口部を設けることにより形成したが、股下領域の着用者の肛門が位置する領域より後身頃側に吸収体を配置しないようにしても良い。
図5では、吸収性本体2は帯状シート3の外側に取付けられている。このように、吸収性本体2を帯状シート3の外側に取付けることにより、吸収性本体2を帯状シート3に着脱可能に取付けたおむつの場合には、おむつの交換が容易であり、かつ、帯状シート3を繰り返し使用することができるため有利である。
図7において、接合部12は、ヒートシール処理により矩形状の接合パターン16を間欠的に多数配置して形成されている。このような接合部を形成することにより、収容袋11とバックシート22との間の剥離強度を容易に適正な範囲に調整することができる。
また、接合パターン16は、その長さaが0.5〜10mm、幅bが0.3〜1.5mm、隣接する接合パターンの間の距離dが0.3〜1.0mmであることが好ましい。
なお、上記剥離強度は、図8に示すように、吸収性本体2のバックシート22と収容袋11の接合部12を含む部分を25mmの幅で切り取り、バックシート22と収容袋11をそれぞれチャックに取付け、テンシロン引張り試験機により200mm/minの速度で矢印の方向に引張って測定した180°剥離試験の測定値である。
また、収容袋の内側面に多数の起毛状の繊維を有するウェブを配置することが好ましく、このような起毛状の繊維を有するウェブを配置することにより、袋内に収容された軟便の移動を抑制することができるため、おむつ着用時に軟便が開口部から逆流したり、接合部から滲み出したりするのを防止することができる。
また、水解性のウェブとしては、レーヨン等の再生セルロース繊維からなる不織布とパルプ繊維からなる紙を積層したものをジェット水流で交絡処理したウェブ、長繊維不織布とパルプ繊維からなる紙を積層したものをジェット水流で交絡処理したウェブ等を有利に使用することができ、その他にも、パルプ繊維と再生セルロース繊維を混合抄紙して得られる紙を水溶性接着剤で処理して得られるウェブを使用することもできる。
2:吸収性本体
3:帯状シート
4:前身頃
5:後身頃
6:股下領域
7:ウエスト周り開口部
8:脚周り開口部
9:伸縮弾性部材
10:伸縮弾性部材
11:収容袋
12:接合部
13:摘み部
14:開口部
15:立体ギャザー
16:接合パターン
21:トップシート
22:バックシート
23:吸収体
a:接合パターンの長さ
b:接合パターンの幅
d:接合パターンの間の距離
Claims (12)
- 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これら両シートの間に配置された吸収体とを有し、前身頃と、後身頃と、これら前後身頃の間に位置する股下領域とからなる吸収性本体と、前記吸収性本体の長手方向両端部に取付けられ、かつ、吸収性本体の両側縁から延出する長さを有する帯状シートとからなり、前記帯状シートの相対する両側縁部を接合してウエスト周り開口部と一対の脚周り開口部を形成し、各開口部の少なくとも一部に伸縮弾性部材を配置したパンツ型使い捨ておむつにおいて、
前記吸収性本体の少なくとも前記股下領域の着用者の肛門が位置する領域には、前記トップシートに便の通過が可能な開口部が形成され、吸収体が存在せず、前記バックシートに便の通過が可能な開口部が形成され、さらに、前記バックシートの外面には便を収容するための収容袋が取付けられ、該収容袋の開口部が前記バックシートの開口部周縁に引き剥がし可能に接合されていることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。 - 前記トップシート及びバックシートにおける便の通過が可能な開口部は、トップシート及びバックシートに形成されている、切り欠き開口部分、網目状部分及び股下領域の中心部から後身頃側にかけて複数の切り込み線が形成されている部分から選ばれるいずれかの部分よりなる開口部であることを特徴とする請求項1記載のパンツ型使い捨ておむつ。
- 前記収容袋は、前記バックシートにヒートシール処理により接合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
- 前記収容袋は、前記バックシートに接着剤により接合されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
- 前記収容袋と前記バックシートの接合部の剥離強度が3.0〜22.0N/25mmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
- 前記収容袋は、前記バックシートに間欠的に接合されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
- 前記収容袋の内側面には、多数の起毛状の繊維を有するウェブが配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
- 前記収容袋の内側面には、水により分解する水解性のウェブが収容袋より分離可能に配置されていることを特徴とする請求項1〜6いずれか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
- 前記収容袋の周縁部の少なくとも一部には、収容袋を引き剥がす際に使用する摘み部が形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
- 前記帯状シートには、ウエスト周り開口部全周に亙って伸縮弾性部材が配置されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
- 前記帯状シートには、前記吸収性本体が位置する部分には伸縮弾性部材が配置されていないことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
- 前記吸収性本体は前記帯状シートに着脱可能に取付けられていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
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