JP2006262311A - 情報記録装置及び情報記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】より効果的に記録対象データを圧縮して記録することが可能な情報記録装置を提供すること。
【解決手段】情報記録装置は、複数のデータ単位により構成された映像音声コンテンツを格納する格納手段と、記録対象の映像音声コンテンツを取得する取得手段と、前記記録対象の映像音声コンテンツを複数のデータ単位に分割する分割手段と、前記分割手段により分割された複数のデータ単位と前記格納手段により格納された複数のデータ単位とを比較する比較手段と、重複するデータ単位のうちの前記格納手段に格納されているデータ単位を残して前記記録対象の映像音声コンテンツに属するデータ単位を削除し、残されたデータ単位へアクセスして削除されたデータ単位を補う再生制御情報とともに前記記録対象の映像音声コンテンツを前記格納手段へ記録する記録手段とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、番組放送(映像音声コンテンツ)を受信し記録する情報記録装置及び情報記録方法に関する。
近年、デジタル録画機器が急速に普及し始めている。映像データは、音声データに比べてデータ量が非常に多く、映像データの記録には圧縮技術が不可欠となっている。例えば、映像データの圧縮方法として、フレーム間の差分情報を用いて映像データを圧縮する技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2002−271744
しかしながら、近年の高画質化により、さらなるデータの効果的な圧縮が要求されている。
本発明の目的は、記録済みデータ及び記録対象データの特徴を利用して、より効果的に記録対象データを圧縮して記録することが可能な情報記録装置及び情報記録方法を提供することにある。
この発明の情報記録装置及び情報記録方法は、以下のように構成されている。
(1)この発明は、複数のデータ単位により構成された映像音声コンテンツを格納する格納手段と、記録対象の映像音声コンテンツを取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記記録対象の映像音声コンテンツを複数のデータ単位に分割する分割手段と、前記分割手段により分割された複数のデータ単位と前記格納手段により格納された複数のデータ単位とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果に基づき、重複するデータ単位のうちの前記格納手段に格納されているデータ単位を残して前記記録対象の映像音声コンテンツに属するデータ単位を削除し、残されたデータ単位へアクセスして削除されたデータ単位を補う再生制御情報とともに前記記録対象の映像音声コンテンツを前記格納手段へ記録する記録手段と、を備えたことを特徴とする情報記録装置である。
(2)この発明は、複数のデータ単位により構成された映像音声コンテンツを格納する格納手段と、記録対象の映像音声コンテンツを取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記記録対象の映像音声コンテンツを複数のデータ単位に分割する分割手段と、前記格納手段により格納された複数のデータ単位を基準データとして、これら複数のデータ単位と前記分割手段により分割された複数のデータ単位とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果に基づき差分情報を取得し、前記基準データに関する情報及び前記差分情報に基づき前記記録対象の映像音声コンテンツを圧縮し、圧縮された前記記録対象の映像音声コンテンツを前記格納手段へ記録する記録手段と、を備えたことを特徴とする情報記録装置である。
(3)この発明は、記録対象の映像音声コンテンツを取得し、前記取得された前記記録対象の映像音声コンテンツを複数のデータ単位に分割し、前記分割された複数のデータ単位と予め格納手段に格納された映像音声コンテンツを構成する複数のデータ単位とを比較し、前記比較結果に基づき、重複するデータ単位のうちの前記格納手段に格納されているデータ単位を残して前記記録対象の映像音声コンテンツに属するデータ単位を削除し、残されたデータ単位へアクセスして削除されたデータ単位を補う再生制御情報とともに前記記録対象の映像音声コンテンツを前記格納手段へ記録することを特徴とする情報記録方法である。
(4)この発明は、記録対象の映像音声コンテンツを取得し、前記取得された前記記録対象の映像音声コンテンツを複数のデータ単位に分割し、予め格納手段に格納された複数のデータ単位を基準データとして、これら複数のデータ単位と前記分割された複数のデータ単位とを比較し、前記比較結果に基づき差分情報を取得し、前記基準データに関する情報及び前記差分情報に基づき前記記録対象の映像音声コンテンツを圧縮し、圧縮された前記記録対象の映像音声コンテンツを前記格納手段へ記録することを特徴とする情報記録方法である。
本発明によれば、記録済みデータ及び記録対象データの特徴を利用して、より効果的に記録対象データを圧縮して記録することが可能な情報記録装置及び情報記録方法を提供できる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、この発明の一例に係る情報記録装置の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように情報記録装置は、受信アンテナ101、チャプター分割部102、コンテンツエンコード部103、チャプターDB(データベース)104、チャプター比較部105、切り替え部106、コンテンツDB(データベース)107を備えている。コンテンツDB107は、例えばハードディスクドライブ(HDD)である。
受信アンテナ101は、放送信号を受信する。なお、ネットワーク経由で放送信号を受信する場合には、受信アンテナ101の替わりにネットワーク接続端子が利用され、ネットワーク接続端子を経て放送信号が受信される。
チャプター分割部102は、予め設定された条件に基づき、受信アンテナ101により受信された放送信号に含まれる映像音声コンテンツの分割点を検出し、検出された分割点を境界としてチャプターを定義する。例えば、チャプター分割部102は、映像の切り替わり(映像の切れ目)を検出し、検出した切り替わりを境界としてチャプターを定義する。或いは、チャプター分割部102は、音声の切り替わり(切れ目)を検出し、検出した切り替わりを境界としてチャプターを定義する。これにより、番組のオープニングや番組間のCMなどを1チャプターとして定義することができる。
なお、映像音声コンテンツの境界の検出の手法については、上記以外の方法であってもよい。また、この情報記録装置により定義されるチャプターの存在を、利用者(テレビ視聴者)に知らせないことも可能である。逆に、利用者(テレビ視聴者)が、チャプターを定義することも可能である。
チャプターDB104は、チャプター分割部102により定義されたチャプターに関するチャプター情報(管理情報)を登録する。チャプター情報は、分割元となった映像音声コンテンツに関する情報(例えばEPG)である。例えば、図2に示すように、チャプター情報は、の作成日(曜日)、作成時間帯、チャンネル、ジャンル(ドラマ、アニメなど)、及び番組名などの情報のうちの少なくとも一つの情報を含む。チャプター情報は、受信アンテナ101介して受信する。或いは、ネットワーク経由で受信するようにしてもよい。
コンテンツエンコード部103は、チャプター分割部102により定義されたチャプター単位で、映像音声コンテンツをエンコードする。つまり、コンテンツエンコード部103は、エンコードされたチャプターデータ単位で構成される映像音声コンテンツを生成する。コンテンツDB107は、エンコードされたチャプターデータ単位で構成される映像音声コンテンツを複数格納する。
次に、本発明の映像音声コンテンツの第1の圧縮記録方式について説明する。この第1の圧縮記録方式は、異なる複数(例えば二つ)の映像音声コンテンツ間において重複するチャプターデータを検出し、一方の映像音声コンテンツに属するチャプターデータを削除し、他方のコンテンツに属するチャプターデータを残し、削除されたチャプターデータの替わりに残されたチャプターデータを利用するリンク情報を生成し、削除処理を受けた映像音声コンテンツとこのリンク情報とをあわせて記録する方式である。
例えば、コンテンツDB107には、複数のチャプターデータ単位で構成される映像音声コンテンツが複数格納されているとする。この状態において、記録対象の映像音声コンテンツが、受信アンテナ101により取得されるとする。チャプター分割部102は、予め設定された条件に基づき、記録対象の映像音声コンテンツの分割点を検出し、検出された分割点を境界としてチャプターを定義する。チャプターDB104は、チャプター分割部102により定義されたチャプターに関するチャプター情報を登録する。コンテンツエンコード部103は、チャプター分割部102により定義されたチャプター単位で、記録対象の映像音声コンテンツをエンコードする。
さらに、チャプター比較部105は、コンテンツDB107に格納された複数のチャプターデータ単位と、記録対象の映像音声コンテンツを構成する複数のチャプターデータ単位とを比較し、同一チャプターデータの存在を検出し、同一チャプターデータの検出結果を切り替え部106及びチャプターDB104へ通知する。
切り替え部106は、同一チャプターデータの検出結果に基づき、コンテンツエンコード部103から提供される記録対象の映像音声コンテンツを構成する複数のチャプターデータ単位のうち、コンテンツDB107に格納されたチャプターデータ単位と同一であると判断されたチャプターデータ単位(重複しているチャプターデータ単位)は選択(取得)しない。この選択されなかったチャプターデータは、削除される。
逆に、切り替え部106は、同一チャプターの検出結果に基づき、コンテンツエンコード部103から提供される記録対象の映像音声コンテンツを構成する複数のチャプターデータ単位のうち、コンテンツDB107に格納されたチャプター単位データと同一でないと判断されたチャプターデータ単位(重複していないチャプターデータ単位)については選択(取得)する。
結果的に、記録対象の映像音声コンテンツを構成する複数のチャプターデータ単位のうち、既にコンテンツDB107に格納されているチャプターデータ単位と同一でない(重複していない)チャプターデータ単位が、圧縮されて新たにコンテンツDB107に格納される。また、コンテンツDB107に格納される記録対象の映像音声コンテンツに対しては、削除されたチャプターデータ単位を補うための再生制御情報が付与される。具体的には、重複するチャプターデータ単位のうちのコンテンツDB107に格納されているチャプターデータ単位が残され、記録対象の映像音声コンテンツに属するチャプターデータ単位が削除されているため、残されたチャプターデータ単位へアクセスして削除されたチャプターデータ単位を補うための再生制御情報が付与される。
なお、再生制御情報は、全ての映像音声コンテンツに付与される。例えば、再生制御情報は、映像音声コンテンツを構成する複数のチャプターデータ単位の格納先アドレス(重複判定により削除されている場合は代替のチャプターデータ単位の格納先アドレス)、及び各チャプターデータ単位の再生順序を示す情報などを含む。例えば、再生制御情報は、コンテンツエンコード部103により生成される。
ここで、図3を参照して、第1の圧縮記録方式の具体例について説明する。
図3に示すように、コンテンツDB107には、既に映像音声コンテンツC1が保存されているとする。映像音声コンテンツC1は、記録時にチャプター分割部102により定義された複数のチャプターにより構成されている。例えば、映像音声コンテンツC1は、オープニングに相当するチャプターデータ(1)、いくつかのCMに相当するチャプターデータ(2)(4)(6)(9)、番組本編に相当するチャプターデータ(3)(5)(7)、及びエンディングに相当するチャプターデータ(8)により構成されている。
記録対象の映像音声コンテンツC2の番組名は、既に保存されている映像音声コンテンツC1の番組名と同じであるとする。例えば、映像音声コンテンツC1、C2は毎週放送されている番組のコンテンツであり、両コンテンツの提供時間差は1週間であるとする。記録対象の映像音声コンテンツC2が、受信アンテナ101により取得されるとする。チャプター分割部102は、予め設定された条件に基づき、記録対象の映像音声コンテンツC2の分割点を検出し、検出された分割点を境界としてチャプターを定義する。
これにより、例えば、映像音声コンテンツC2が、オープニングに相当するチャプターデータ(1)、いくつかのCMに相当するチャプターデータ(2)(4)(6)(9)、番組本編に相当するチャプターデータ(3)(5)(7)、及びエンディングに相当するチャプターデータ(8)に分割される。チャプターDB104は、チャプター分割部102により定義されたチャプターに関するチャプター情報を登録する。コンテンツエンコード部103は、チャプター分割部102により定義されたチャプターデータ単位で、記録対象の映像音声コンテンツC2をエンコードする。
チャプター比較部105は、既に保存されている映像音声コンテンツC1を構成する複数のチャプターデータ単位(1)〜(9)と、記録対象の映像音声コンテンツC2を構成する複数のチャプターデータ単位(1)〜(9)とを比較する。例えば、オープニングに相当するチャプターデータ単位(1)、いくつかのCMに相当するチャプターデータ単位(2)(4)(6)(9)、及びエンディングに相当するチャプターデータ単位(8)の重複が判明する。これにより、これら重複しているチャプターデータ単位(1)(2)(4)(6)(8)(9)のうちの、既にコンテンツDB107に格納されているチャプターデータ単位(1)(2)(4)(6)(8)(9)が残され、記録対象の映像音声コンテンツに属するチャプターデータ単位(1)(2)(4)(6)(8)(9)が削除される。残されたチャプターデータ単位へアクセスして削除されたチャプターデータ単位を補う再生制御情報とともに、記録対象の映像音声コンテンツC2(重複しているチャプターデータ単位削除済み)が、新たにコンテンツDB107に格納される。このとき、映像音声コンテンツC2を構成する各チャプターデータは、圧縮されて格納される。
また、チャプター比較部105は、チャプター情報を利用することにより、同一チャプターの可能性の高いチャプターデータ単位を低コストで且つ短時間に選出することができる。例えば、同じドラマ(同じ番組名)であれば毎週同じ曜日の同じ時間帯に放送され、同じドラマであればオープニングやエンディング、さらには挿入されるCMも同じ場合が考えられる。
また、上記説明では、リアルタイムで比較処理及び重複したチャプターデータの削除処理を行なうケースについて説明したが、この発明はこれに限定されるものではない。例えば、比較処理や削除処理を行なうことなく記録対象の映像音声コンテンツをそのまま記録し、後で比較処理及び削除処理を行なうようにしてもよい。
また、一定の時差がある(例えば一週間の時差)二つのコンテンツを比較するケースでは、実際の放送時間と情報記録装置が内部的に持つ時間とが完全に一致していないことがある。このため、ある程度の幅を持った時間範囲でチャプターの開始位置を検出し、各チャプターをフレーム単位で同期させて比較する。
また、同じ番組(同じ番組名)のオープニングに相当するチャプターデータ、CMに相当するチャプターデータ、エンディングに相当するチャプターデータは、同一データである可能性が高い。しかしながら、同じ番組であっても、本編に相当するチャプターデータは同一データである可能性は極めて低い。よって、チャプター比較部105は、チャプター情報から本偏に相当するチャプターデータであると判断した場合、この本偏に相当するチャプターデータと判断されたものについては比較処理を省略することができる。
また、放送局側が、チャプター情報の一つとして保存識別情報を提供することにより、比較処理をより簡略化することができる。保存識別情報とは、保存すべきチャプターか(オリジナル性の高いチャプターか)、既に放送済みの内容のチャプターか(オリジナル性の低いチャプターか)を示す情報である。つまり、情報記録装置は、この保存識別情報に基づき、記録対象の映像音声コンテンツを構成する各チャプターデータのオリジナル性を判別することができ、オリジナル性の高いチャプターデータについては比較処理を省略してそのまま録画保存する。オリジナル性の低いチャプターデータに対しては比較処理を実行し、そのまま録画保存するか或いは同一チャプターデータの存在により破棄するかを判別する。このように、保存識別情報により比較処理の発生頻度を低減することができる。また放送局側は、視聴者による沢山の番組データの保存及び視聴を期待することができる。
従来の圧縮方式、例えば、ビットレートの変更による圧縮方式は、番組映像の品質が劣化する。これに対して、本発明の第1の圧縮記録方式は、重複しているチャプターデータの一方を削除し他方を残し、削除したチャプターデータの替わりに残したチャプターデータを利用するというものであり、番組映像の品質は一切劣化しない。しかも、視聴者に対する、この圧縮方式による負担は一切ない。
次に、本発明の映像音声コンテンツの第2の圧縮記録方式について説明する。この第2の圧縮記録方式は、異なる複数(例えば二つ)の映像音声コンテンツ間においてフレーム(データ単位)の差分情報を生成し、一方のコンテンツをこの差分情報により圧縮して記録する方式である。
例えば、図4に示すような、一つの映像音声コンテンツのフレーム間の差分情報を用いて、この映像音声コンテンツを圧縮する方法がある。これに対して、本発明の第2の圧縮記録方式は、既に保存されている映像音声コンテンツC1と記録対象の映像音声コンテンツC2とを比較し、その差分情報を用いて記録対象の映像音声コンテンツC2を圧縮する方式である。
前記記述した第1の圧縮記録方式では、重複するチャプターデータ(同一のチャプターデータ)に対して有効な圧縮が可能であるが、僅かな差異があるチャプターデータに対して圧縮効果は低くなる。例えば、二つの映像コンテンツに含まれる夫々のオープニングに相当するチャプターデータにおいて、僅かな差異がある場合が想定できる。具体的には、オープニング映像の一部(例えば出演者の表示)が異なる場合が想定できる。
図5(a)に示すように、第2の圧縮記録方式では、コンテンツDB107に保存されている映像音声コンテンツC1と記録対象の映像音声コンテンツC2におけるフレーム間の差分情報を検出し、この差分情報に基づき記録対象の映像音声コンテンツC2を圧縮する。この第2の圧縮記録方式により、コンテンツDB107に保存されている映像音声コンテンツC1のチャプターデータに対して、僅かな差異があるチャプターデータにより構成される記録対象の映像音声コンテンツC2を効果的に圧縮することができる。
また、図5(b)に示すように、記録対象の映像音声コンテンツC2の差分が検出されたフレーム全体を保存されている映像音声コンテンツC1と比較して圧縮するようにしてもよし、図5(c)に示すように、記録対象の映像音声コンテンツC2の差分が検出されたフレームの一部分だけを保存されている映像音声コンテンツC1と比較して圧縮するようにしてもよい。
具体的には、チャプター比較部105が、保存されている映像音声コンテンツC1のフレームデータを基準データとして、これら映像音声コンテンツC1のフレームデータと記録対象の映像音声コンテンツC2のフレームデータとを比較し、差分情報を取得する。コンテンツエンコード部103は、基準データに関する情報及び差分情報に基づき記録対象の映像音声コンテンツC2を圧縮する。その結果、コンテンツDB107には、基準データに関する情報及び差分情報に基づき圧縮された記録対象の映像音声コンテンツC2が格納される。
また保存されている映像音声コンテンツC1と比較して記録対象の映像音声コンテンツC2を圧縮するだけでなく、図4に示すように記録対象の映像音声コンテンツC2におけるフレーム間の差分情報を利用して圧縮する方式(画面全体の圧縮、画面の一部の圧縮のどちらでもよい)も併用可能である。
次に、本発明の映像音声コンテンツの第3の圧縮記録方式について説明する。この第3の圧縮記録方式は、より細分化されたチャプターデータを生成し、異なる複数(例えば二つ)の映像音声コンテンツ間において重複するチャプターデータの発生頻度を高め、重複するチャプターデータのうち、一方の映像音声コンテンツに属するチャプターデータを削除し、他方のコンテンツに属するチャプターデータを残し、削除されたチャプターデータの替わりに残されたチャプターデータを利用するリンク情報を生成し、削除処理を受けた映像音声コンテンツとこのリンク情報とをあわせて記録する方式である。
つまり、チャプター分割部102による分割点の判定条件を調整して、一つの映像音声コンテンツからより多くの分割点を検出し、一つの映像音声コンテンツに対してより多くのチャプターを定義する。例えば、映像の切り替わり(映像の切れ目)及び音声の切り替わり(切れ目)により優先的に境界を検出しつつ、さらに所定の時間間隔で境界を検出する。これにより、映像の切り替わり(映像の切れ目)及び音声の切り替わり(切れ目)を境界として定義された1チャプターを、さらに所定時間間隔で複数のチャプターに分割することができる。例えば、オープニング映像に相当する1チャプターを、所定時間間隔で複数のチャプターに分割することできる。
例えば、コンテンツDB107に保存されている映像音声コンテンツC1の所定のチャプターデータ(オープニング映像に相当するチャプターデータ)と、記録対象の映像音声コンテンツC2の所定のチャプターデータ(オープニング映像に相当するチャプターデータ)との間に、僅かな差異があるとする(例えば出演者の表示が異なるなど)。このケースでは、コンテンツDB107に保存されている映像音声コンテンツC1の所定のチャプターデータと、記録対象の映像音声コンテンツC2の所定のチャプターデータとが同一のチャプターデータに該当しないことになる。この場合に、コンテンツDB107に保存されている映像音声コンテンツC1の所定のチャプターデータをさらに複数のチャプターデータに分割し、同様に記録対象の映像音声コンテンツC2の所定のチャプターデータもさらに複数のチャプターデータに分割する。これにより、いくつかの同一のチャプターを検出することが可能となり、結果的に、同一チャプターの一方を削除してデータを圧縮することが可能となる。
例えば、コンテンツDB107の空き容量が少なくなってきたときに、この第3の圧縮記録方式を適用するようにしてもよい。
従来の圧縮方式、例えば、ビットレートの変更による圧縮方式は、番組映像の品質が劣化する。これに対して、本発明の第3の圧縮記録方式は、重複しているチャプターデータの一方を削除し他方を残し、削除したチャプターデータの替わりに残したチャプターデータを利用するというものであり、番組映像の品質は一切劣化しない。しかも、視聴者に対する、この圧縮方式による負担は一切ない。
なお、上記した第1、第2、第3の圧縮記録方式は、リアルタイムで処理してもよいし、システムの負荷が軽いときに処理するようにしてもよい。
以上本発明によれば、効果的な圧縮記録が可能となり、より多くの映像音声コンテンツを保存することが可能となる。
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
この発明の一例に係る情報記録装置の概略構成を示すブロック図である。 チャプター情報の一例を示す図である。 第1の圧縮記録方式の具体例を説明するための図である。 一つの映像音声コンテンツのフレーム間の差分情報を用いて、この映像音声コンテンツを圧縮する方法を説明するための図である。 第2の圧縮記録方式の具体例を説明するための図である。
符号の説明
101…受信アンテナ、102…チャプター分割部、103…コンテンツエンコード部、104…チャプターDB(データベース)、105…チャプター比較部、106…切り替え部、107…コンテンツDB(データベース)

Claims (10)

  1. 複数のデータ単位により構成された映像音声コンテンツを格納する格納手段と、
    記録対象の映像音声コンテンツを取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記記録対象の映像音声コンテンツを複数のデータ単位に分割する分割手段と、
    前記分割手段により分割された複数のデータ単位と前記格納手段により格納された複数のデータ単位とを比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較結果に基づき、重複するデータ単位のうちの前記格納手段に格納されているデータ単位を残して前記記録対象の映像音声コンテンツに属するデータ単位を削除し、残されたデータ単位へアクセスして削除されたデータ単位を補う再生制御情報とともに前記記録対象の映像音声コンテンツを前記格納手段へ記録する記録手段と、
    を備えたことを特徴とする情報記録装置。
  2. 複数のデータ単位により構成された映像音声コンテンツを格納する格納手段と、
    記録対象の映像音声コンテンツを取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記記録対象の映像音声コンテンツを複数のデータ単位に分割する分割手段と、
    前記格納手段により格納された複数のデータ単位を基準データとして、これら複数のデータ単位と前記分割手段により分割された複数のデータ単位とを比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較結果に基づき差分情報を取得し、前記基準データに関する情報及び前記差分情報に基づき前記記録対象の映像音声コンテンツを圧縮し、圧縮された前記記録対象の映像音声コンテンツを前記格納手段へ記録する記録手段と、
    を備えたことを特徴とする情報記録装置。
  3. 各データ単位に対応付けられた管理情報を管理する管理手段を備え、
    前記比較手段は、前記管理手段により管理された各データ単位に対応付けられた管理情報に基づき比較対象の単位データを選出して比較する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報記録装置。
  4. 前記管理情報は、映像音声コンテンツの作成日、作成時間帯、チャンネル、ジャンル、及び番組名の情報のうちの少なくとも一つの情報を含むことを特徴とする請求項3に記載の情報記録装置。
  5. 前記分割手段は、前記記録対象の映像音声コンテンツの音声データの切り替わり及び映像データの切り替わりのうちの少なくとも一方を検出して、前記記録対象の映像音声コンテンツを複数のデータ単位に分割することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報記録装置。
  6. 記録対象の映像音声コンテンツを取得し、
    前記取得された前記記録対象の映像音声コンテンツを複数のデータ単位に分割し、
    前記分割された複数のデータ単位と予め格納手段に格納された映像音声コンテンツを構成する複数のデータ単位とを比較し、
    前記比較結果に基づき、重複するデータ単位のうちの前記格納手段に格納されているデータ単位を残して前記記録対象の映像音声コンテンツに属するデータ単位を削除し、残されたデータ単位へアクセスして削除されたデータ単位を補う再生制御情報とともに前記記録対象の映像音声コンテンツを前記格納手段へ記録する、
    ことを特徴とする情報記録方法。
  7. 記録対象の映像音声コンテンツを取得し、
    前記取得された前記記録対象の映像音声コンテンツを複数のデータ単位に分割し、
    予め格納手段に格納された複数のデータ単位を基準データとして、これら複数のデータ単位と前記分割された複数のデータ単位とを比較し、
    前記比較結果に基づき差分情報を取得し、前記基準データに関する情報及び前記差分情報に基づき前記記録対象の映像音声コンテンツを圧縮し、圧縮された前記記録対象の映像音声コンテンツを前記格納手段へ記録する、
    ことを特徴とする情報記録方法。
  8. 各データ単位に対応付けられた管理情報を管理し、
    前記管理手段により管理された各データ単位に対応付けられた管理情報に基づき比較対象の単位データを選出して比較する、
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の情報記録方法。
  9. 前記管理情報は、映像音声コンテンツの作成日、作成時間帯、チャンネル、ジャンル、及び番組名の情報のうちの少なくとも一つの情報を含むことを特徴とする請求項8に記載の情報記録方法。
  10. 前記記録対象の映像音声コンテンツの音声データの切り替わり及び映像データの切り替わりのうちの少なくとも一方を検出して、前記記録対象の映像音声コンテンツを複数のデータ単位に分割することを特徴とする請求項6又は7に記載の情報記録方法。
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