JP2006261436A - 信号処理方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理対象の信号波形の信号中心を精度良く算出することができる信号処理方法及びその装置を提供する。
【解決手段】非対称な信号波形を複数の対称関数の合成関数で表現されるモデルで曲線近似して得られる近似曲線と、非対称な信号波形の差分値から構成される残差波形を数値計算するための複数の処理区間を決定する。決定した複数の処理区間それぞれに属する残差波形の波形特徴量を算出する。その波形特徴量に基づいて、前回の曲線近似で用いたモデルに新たな対称関数を追加したモデルで、再度、該曲線近似を実行するか否かを判定する。新たな対称関数を追加したモデルで曲線近似を実行すると判定された場合、該新たな対称関数を追加したモデルに対するパラメータを計算する。曲線近似を実行しないと判定されるまで、上記処理を繰り返す。曲線近似を実行しないと判定された場合、その時点で用いたモデルに基づいて処理対象の信号の信号中心を算出する。
【選択図】 図12

Description

本発明は、検出系から出力される非対称な信号波形を含む処理対象の信号の信号中心位置を算出する信号処理方法及びその装置に関するものである。
特に、本発明の信号処理方法及び装置は、例えば、半導体素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等をリソグラフィ工程で製造する際に使用される投影露光装置において、最良な像性能を得るべくウエハ表面位置を計測する際に用いるのに好適である。
例えば、半導体素子、液晶表示素子又は薄膜磁気ヘッド等の部材をリソグラフィ工程で製造する際には、マスク又はレチクル(以下、「レチクル」と総称する)のパターンの像が投影光学系を介して感光基板上に結像する投影露光装置に使用されている。
近年、半導体素子の高集積化に伴って加工線幅の微細化に伴って、投影露光装置の投影露光レンズの高NA化、使用光源波長の短波長化、大画面化が進んでいる。これらを達成する手段として、かつては、ほぼ正方形状に近い露光領域をウエハ上に縮小して一括投影露光する方式である、通称、ステッパーと呼ばれる装置に対し、露光領域を矩形のスリット形状とし、レチクルとウエハを相対的に高速走査し大画面を精度良く露光する、通称、スキャナー(走査型露光装置)が主流になりつつある。
スキャナーでは、走査露光スリット単位でウエハの表面形状を最適露光像面位置にあわせこむことができるために、ウエハ平面度の影響も低減できる効果を有している。このスキャナーでは、走査露光スリット毎にウエハ表面を走査露光中に露光像面位置にリアルタイムで合わせ込むために、露光スリットに差し掛かる前にウエハ表面位置を光斜入射系の表面位置検出部で計測し、駆動補正を行うという技術を使用することができる。
特に、走査露光スリットの長手方向、走査方向と直行方向には高さのみならず表面の傾きを計測すべく複数点の計測を行っている。この走査露光におけるフォーカス、チルト計測の方法に関しては、例えば、特許文献1などに提案されている。
特開平06−260391号公報
しかしながら、微細化トレンドにしたがって露光の短波長化や投影露光光学系の高NA化が進み焦点深度がきわめて小さくなり、露光対象のウエハ表面を最良結像面にあわせこむ精度、いわゆる、フォーカス精度もますます厳しくなってきている。
特に、ウエハ上のパターンの影響や、レジストの厚さむらによる面位置検出系の騙されによる計測誤差が無視できない状況である。
例えば、図20に示すように、周辺回路パターンやスクライブライン近傍においては、レジスト表面の傾斜角度が、同図のように焦点深度に比べて小さいものの、フォーカス計測にとっては、大きな段差が発生してしまう。そのため、このような段差がある状況では、面位置検出系の反射光は、その段差の影響を受ける反射や屈折により、正反射角度からずれを生じてしまう。あるいは、図21のように、ウエハパターンの粗密の違いにより、パターンが密な領域Aと粗な領域Bとでは、反射率(反射強度)に差が生じてしまう。
このように、ウエハパターンにより、反射角度や反射強度が変化するため、その反射光を受光した面位置検出系での検出波形に非対称性が発生して、検出誤差を生じてしまうことになる。
この検出誤差は、非対称性を有する検出波形に対して信号処理を行って、波形の中心の計算処理を実行する際に生じる。そのため、非対称性の影響を受けにくい信号処理を含む検出システムがフォーカス精度の安定化のために必要となってきている。
ここで、従来の信号処理は、検出波形のピーク位置値に対して、一定の比率の係数を掛けた値をスライス値(例えば、0.1)として設定し、このスライス値を下回る信号領域は信号処理外として除外し、ピーク位置値を含む信号領域の重心位置を算出することで信号中心を算出している。しかしながら、この信号処理は、波形の非対称性の歪みによる影響により、重心位置の算出に誤差が発生する。しかし、高NA化に伴い、信号中心位置の検出精度の向上が求められている。
これに鑑みて、非対称性を含む信号処理方法として、信号波形を複数の対称関数に波形分離し、非対称成分を対称関数の組み合わせで表現し、この対称関数の組み合わせから信号中心を算出する方法がある。この方法の1つとしては、波形分離方法として、関数モデルを設定して、その関数モデルで規定される関数近似式を複数の信号波形に曲線近似することで波形分離するものが知られている。その際には、設定する関数モデルに対するパラメータを最適化することで、信号波形に適合する関数近似式を決定している。
この最適化における評価基準を決定する要素としては、信号波形と推定波形の差分値(残差)を誤差関数とした残差2乗誤差を利用するものがある。しかしながら、この場合には、誤差関数で表現される値に局所的な極値(ローカルミニマム)が複数存在する場合がある。そのため、パラメータの推定値を決定するにあたっては、この局所的な最小値(ローカルミニマムとも呼ばれる)が利用されることになる。ここで、このローカルミニマムに基づいて得られるパラメータの推定値は、処理対象の信号波形の信号中心を算出する際には、その算出誤差を大きくする場合がある。このように、高NA化にともない信号中心位置の検出精度の向上が求められているが、従来の方法では十分な精度をえることができず、検出精度の向上が求められている。
本発明は、処理対象の信号波形の信号中心を精度良く算出することができる信号処理方法及びその装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明による信号処理方法は以下の構成を備える。即ち、 検出系から出力される非対称な信号波形を含む処理対象の信号の信号中心位置を算出する信号処理方法であって、
入力信号を第一の関数で曲線近似する第一曲線近似工程と、
前記入力信号と前記第一曲線近似工程で得られる第一近似曲線との残差を算出する第一算出工程と、
前記第一算出工程で算出した残差を第二の関数で曲線近似する第二曲線近似工程と、
前記第一曲線近似工程で得られる第一近似曲線と、前記第二曲線近似工程で得られる第二近似曲線に基づいて、前記入力信号の信号中心を算出する第二算出工程と
を備える。
本発明によれば、処理対象の信号波形の信号中心を精度良く算出することができる信号処理方法及びその装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の位置検出装置を有する露光装置の装置構成を示す図である。
露光装置100は、図1に示すように、光源800と、照明系801と、レチクル1を載置するレチクルステージRSと、投影光学系2と、ウエハ3を載置するウエハステージWSと、フォーカスチルト検出系33と、制御部1100とを有する。制御部1100は、CPUやメモリを有し、光源800、レチクルステージRS、ウエハステージWS、フォーカスチルト検出系33と電気的に接続され、露光装置100の動作を制御する。
図1において、エキシマレーザー等の光源800から射出された光は、露光に最適な所定の形状の露光スリットに成型される照明系801を経て、マスクまたはレチクル1(以後、レチクルと呼ぶ)の下面に形成されたパターン面を照明する。レチクル1のパターン面には、露光すべきIC回路パターンが形成されており、このパターンから射出された光は投影光学系2を通過して結像面に相当するウエハ3面上近傍に像を形成する。
レチクル1は、一方向(Y方向)に往復走査可能なレチクルステージRS上に載置されている。ウエハ3は、図面上のXYおよびZ方向に走査駆動可能また傾け補正(チルトと呼ぶ)可能な構成となっているウエハステージWS上に載置されている。
レチクルステージRSとウエハステージWSを露光倍率の比率の速度で相対的にY方向に走査させることで、レチクル1上のショット領域の露光を行う。ワンショット露光が終了した後には、ウエハステージWSは、次のショットへステップ移動し、先ほどとは逆方向に走査露光を行い次のショットが露光される。これらの動作を、ステップアンドスキャンといいスキャナー型露光装置特有の露光方法である。これを繰り返すことで、ウエハ3全域の各ショット領域の露光を実行する。
ワンショット内の走査露光中には、フォーカスチルト検出系33によりウエハ3の表面の面位置情報を取得し、露光像面からのずれ量を算出し、Z方向および傾き(チルト)方向へのステージ駆動によりほぼ露光スリット単位でウエハ3の表面の高さ方向の形状に合わせこむ動作が行われている。
尚、本明細書中では、ウエハ3の表面とは、ウエハ上にレジスト(感光剤)が塗布されている状態では、このレジストの表面を指すものとする。
フォーカスチルト検出系33は、光学的な高さ計測システムを使用している。この計測システムの計測方法は、ウエハ表面に対して高入射角度で光束を入射させ、反射光の像ズレをCCD等の位置検出素子で検出する方法を採用している。特に、ウエハ3上の複数の計測すべき点に光束を入射させ、各々の光束を個別の位置検出素子に導き、異なる位置の高さ計測情報から露光対象面のチルトを算出する。
次に、フォーカスチルト検出系33の詳細構成について、図2を用いて説明する。
図2は本発明の実施形態のフォーカスチルト検出系(面位置検出系)の詳細構成を示す図である。
図2(a)は、面位置検出系であるフォーカスチルト検出系33の詳細構成を示している。同図において、光源S1(LEDやハロゲンランプ等)からの出射光(ウエハ3への入射光)は、スリット等のパターンが形成されたパターン板15を照明する。パターン板15は、結像レンズ16、ミラー17を介して、ウエハ3上に投影結像(パターン像15t’)される。
この時、図2(b)のように、矩形パターンからなるパターン像15t’は、ショット領域の配列方向x/yに関して所定の回転角度を有している。回転角度としては、例えば、45度±10度程度が好ましい。
ウエハ3からの反射光は、ミラー18、レンズ19を介して、受光器D1で受光される。パターン板15のウエハ3の面上へのパターン像15t’は、レンズ19により、検出器D1上に再結像する。尚、検出器D1は、CCD素子のエリアセンサを使用している。ウエハ3が上下方向(z方向)に移動すると、パターン像15t’は、検出器D1上で一方向に移動することになり、このパターン像15t’の位置を演算器24で算出することにより、ウエハ3の面位置を各計測ポイント毎に計測している。
尚、本実施形態では、図2(a)においては、光源S1において、パターン板15に均一な照度分布で照明するために必要なレンズ等類は、図示を省略している。
次に、受光器D1の動作について、図3を用いて説明する。
図3は本発明の実施形態の受光器の動作を説明するための図である。
図3では、エリアセンサである受光器D1で撮像したパターン板15tのパターン像15t”の電気的処理方法を示している。同図のように、パターン像15”の位置ずれ計測方向(H軸)と、パターン像15”のα”方向と、非計測方向であるV軸と、パターン像15t”の長手方向であるβ”方向が一致するように、受光器D1を設置している。
ここで、受光器D1は、例えば、H方向:512画素、V方向:512画素のCCDエリアセンサであり、画素ピッチはH及びV方向と共に24umである。
図3では、説明を容易にするために、7*6(H*V)の画素数にして、さらに、パターン板15のパターン像15t”も模式的に示している。図3において、31はフォトダイオード、32は垂直転送CCD、38は水平転送CCD、34は出力回路、35はアナログ信号をデジタル信号へ変換するA/D変換器、36はメモリ、37はMPUである。
フォトダイオード31で光電変換された電荷は、垂直転送CCD32で垂直方向に転送され、水平転送CCD38に次々に送られて1行分(同図では、7画素分、実際は512画素分)が入る度に、信号電荷を水平方向に転送し、出力回路34を通して信号が出力される。このようにして、1ラインずつの信号出力が、A/D変換器35でデジタル信号に変換された後に、メモリ36に記憶される。MPU37は、垂直転送CCD32及び水平転送CCD38のCCD駆動回路(不図示)を制御して、V方向のライン番号にそのライン信号が対応するように管理している。
続いて、パターン板15上のパターン像と検出器D1で検出される信号波形の特徴について、図4を用いて説明する。
図4は本発明の実施形態のパターン板の一例を示す図である。
パターン板15の遮光領域には、矩形形状の透過パターン15tが配置されている。ここで、この透過パターン15tの検出器D1上での信号強度分布は、図5のようになる。特に、図5は、図6のように、ウエハ3上の計測領域で反射率の異なる部分に、透過パターン15tが跨がって照明された場合の光強度分布の鳥瞰図を示している。ウエハ3上の反射率差は、主に、メモリセル部や周辺回路部やスクライブラインなどの境界部で、パターンの密度(線幅やピッチ)や縦構造が異なるために発生する場合が多い。
次に、非計測方向に分割した信号を得ると、図7のようになる。図7では、反射率が高い領域のみの信号(図6でAA’部)と、反射率が低い領域のみの信号(図6でCC’部)と、反射率の高い領域と低い領域が混在する領域の信号(図6でBB’部)の例を示している。
図7に示すように、ウエハ3上の計測領域の内、反射率が均一な領域AA’部またはCC’部の反射光は、信号強度分布(信号波形)も対称となり、正確なウエハ3の面位置を計測することができる。一方、図7のBB’部のように、ウエハ3上の計測領域の内、反射率が不均一な領域においては、信号強度分布が非対称となり、その結果、計測誤差を生じる。この場合、受光器D1の水平転送CCD38からの信号波形は、対称成分と非対称性成分が合成された波形となる。非対称性の度合いは、照射されるパターン像15t”によって異なる。
従って、ウエハ毎や、ウエハ差、半導体工程差で発生する非対称の程度が異なることになる。更に、スキャナー方式の露光装置は広い面内を走査しながら高速で読み取る必要性から、エリアセンサでなく、光軸上の非計測方向にパワーを持つレンズで集光してラインセンサで受光することが設計上多くなってきている。そのために、エリアセンサの場合と異なり非計測方向のライン毎の計測値はなく、1ライン分の計測値のみ検出するために、非対称成分と対称成分が合成された信号波形の信号しか出力できない構成になっている。
このような対称成分と非対称成分が合成された信号波形から、非対称成分の影響を低減し、安定して高精度な信号中心を計算する信号処理方法を提供することが、本発明の主眼とするところである。
基本的な考え方は、まず、対称成分と非対称成分の分離する方法が必要であることである。そのための方法として、対称成分を信号波形から分離する方法として、ガウス関数等の複数の対称関数をモデルとする曲線近似を使用している。対称関数のモデルは、実際の検出される信号波形の対称性を表現している信号波形に形状が適合していることが、必要になる。
本発明では、ガウス関数がその条件を満たしているとして説明を行う。
ここで、ガウス関数の関数式は、例えば、以下の数式1で示される。
Figure 2006261436
数式1において、パラメータa,b,cが波形の形状の特徴を表現している。aは信号波形の高さを表し、bは波形の軸中心(bに対して線対称)を表し、波形の重心がx座標となる。cは波形の幅を示している。ガウス関数等の対称関数では、波形の重心が波形中心と定義すれば、波形中心はbとなる。
図8は、数式1で表すモデルのパラメータとして、a=50,b=10,c=5を入力した場合の波形例を示している。このようにパラメータa,b,cを変更することで、ガウス関数の形を変更することができる。
また、図9は、以下の数式2の関数式を2つ足し合わせて、対称波形から非対称波形を合成で作成したことを説明する図である。
Figure 2006261436
図9(b)は波形の高さと波形の中心位置が異なる2つのガウス関数の波形(対称波形からなる)を重ねた図である。一方、図9(a)は、図9(b)のガウス関数の波形を足し合わせた合成波形になっており、左右のエッジの傾きが異なり非対称性を有する波形となっている。このように、3つのパラメータ値が異なるガウス関数の合成から非対称の波形を作成することができる。
このように、非対称成分を有する処理対象の信号波形の曲線近似は、対称成分の波形の合成波形として表すことができる。つまり、信号中の非対称成分の波形は、複数の対称成分の波形から合成可能なことがわかる。
つまり、対称関数(正規分布などの関数)の線形結合を用いたモデルを設定し、曲線近似した信号波形を複数の対称関数に分解できる。そして、分解した対称関数の組み合わせで、非対称成分を合成することができる。ここで、考慮すべき点として、対称関数であるガウス関数は、一次関数のように線形で増大、減少する線形成分は含まない。一方、一般に、通常の処理系では、環境変動などからドリフト分として、この線形成分も含むので信号処理する場合は、予め線形成分は除去しておくことが必要となることである。
線形成分の除去方法としては、線形成分が一次関数として近似できることを利用して除去する。一次関数の算出方法は、信号波形の極大値(ピーク)を中心に左右で極小値を有する波形に対して、信号波形の左右の極小値を取得し、左右の2つの極小値を直線で結び、2つの座標点から一次関数の近似式を算出することで可能である。
実際に使用する曲線近似のアルゴリズムは、ガウス関数が非線形関数であるので、非線形の最小2乗法が使用できる。代表的なアルゴリズムとしては、Gauss−Newton法等があり、そのほかにも既存のアルゴリズムが使用可能である。
ここで、非線形の最小2乗法を利用して波形分離を行う例について説明する。
Figure 2006261436
数式3は、信号波形をモデルとして、
Figure 2006261436
数式3Aで示す1個の対称関数で近似した推定値である。
数式3及び3Aにおいて、iは波形データのインデックスを表し、n個のデータから構成されていることを示している。
Figure 2006261436
数式3Bは、信号波形を構成する波形のデータi番目の波形yiと推定値yi との差分値ri(残差)を表している。
Figure 2006261436
数式3Cは、残差riの2乗和に重み係数Wiを乗算した式を表している。
数式3Cが最小となる対称関数(モデル)のパラメータの推定値(この例では、数式3Aのa,b,cの波形に適合する数値の推定値)を算出する。
また、Wiは重み係数であり、重み量を調整することで精度の高い関数近似が行えるようにするものである。Wiを波形の物理的な条件から、近似区間の重みを調整することで、非対称の影響の受けている範囲の分解能、ノイズの影響を調整が可能である。
次に、本発明の課題である、位置検出に行う信号処理に非線形の最小2乗法を適用する場合の課題について説明する。
非線形の最小2乗法の問題点は、残差2乗誤差の値にローカルな極値が複数存在し、このローカルな極値を最小値として検出することがあることである。このローカルな極値は、主に、パラメータの推定を行う方法において、パラメータの初期値設定、モデルを構成する対称関数の個数に影響する。モデルとなる対称関数の個数による位置検出精度の違いとパラメータの初期値設定の問題点について説明する。
パラメータの初期値は、一般にパラメータの推定範囲がわからない場合が多く、その場合は乱数で初期値を発生して、パラメータ探索回数を設定してパラメータを探索することになる。その際に、異なる曲線近似結果を生じる場合を、図10A〜図10Eを用いて説明する。
図10Aは、3個のガウス関数G1〜G3を結合したモデルにパラメータを数値入力して得られる関数Gから非対称な信号波形を作成したものである。この信号波形に非線形の最小2乗法により曲線近似し、信号波形に曲線適合するモデルを4種類用意し、信号波形をモデルごとに曲線近似し、モデルに応じた個数のガウス関数の近似曲線に分解する。これにより、パラメータの推定値も得られる。
このモデル毎に信号波形にもっとも近いガウス関数の近似曲線のピークを示すパラメータの推定値から信号中心を算出する。また、信号波形と曲線近似結果を、図10B〜図10Dまでの4つのグラフで表している。
ここで、図10Aの信号波形に関して補足する。
図10Aでは、3つのガウス関数で表される波形G1〜G3と、この3つのガウス関数を加算した波形Gを表している。ここで、数式4はガウス関数の例を示している。
Figure 2006261436
これは、数式1で表される波形の高さa,波形の中心x座標値がb,波形幅がcで定義されるガウス関数をn個線形結合したものである。
Figure 2006261436
数式4Aで表されるベクトルpiは、線形結合しているi番目のガウス関数のパラメータを示している。
Figure 2006261436
数式4Bは、数式4Aで示される1個のガウス関数のパラメータベクトルをn個結合したものであり、n個のガウス関数を線形結合したパラメータベクトルpを示している。
特に、図10Aの波形Gは、数式4で示されるガウス関数の結合個数が3個(n=3)の場合を示しており、パラメータとして、以下の数式4Cで示されるパラメータベクトルpの係数値を入力したものである。
Figure 2006261436
そして、波形Gは、これらの係数値を入力した3個のガウス関数のxの範囲を800から1200(単位:画素)とし、最大ピーク値としてx軸が1000(画素)からなる対称関数G1に2つの対称関数G2,G3を合成して、2つの対称関数の成分により波形を非対称にした波形である。
信号中心は、ガウス関数G1のピーク位置としてXc=1000となる。非対称性の波形を示す図10Bは、数式4で示されるガウス関数に、n=2として2つのガウス関数をモデルとする曲線近似結果を示している。
その際に、初期設定パラメータを乱数で与えると、Xc=999.92となり位置誤差が発生している。同様な、初期設定パラメータに対して、図10Cは3個のガウス関数をモデルとする曲線近似結果の場合で、ピーク位置はXc=999.79となる。同様に、図10Dは4個のガウス関数、図10Eは5個のガウス関数の場合である。図10Dでは、ピーク位置はXc=1003.37となり、図10Eでは、ピーク位置はXc=999.60となり、それぞれ位置誤差が発生する結果となる。
このように、図10B〜図10Eの場合は、元の波形の作成した信号波形の中心を示すガウス関数のパラメータベクトルp1=[2000,1000,20]を再現できない。
これに対し、本発明で説明する信号処理アルゴリズムを適用すれば、非線形の最小2乗法におけるモデルの決定と、設定困難なパラメータの初期値を設定することができる。
次に、本発明の信号処理アルゴリズムについて、図11を用いて説明する。
図11は、シミュレーションモデルに適用した一例で検証できていることを説明するものである。
まず、シミュレーションモデルに関して説明する。
シミュレーションモデルは、真値が予めわかっているため、信号処理アルゴリズムの検証としては、特に、有効である。検証方法としては、シミュレーションモデルとして、予めパラメータの推定値がわかっている複数の対称関数を合成して、非対称性波形を合成し、本発明の信号処理アルゴリズムを適用することで、元の対称関数が再現可能であるかを確認することで検証可能である。また、本発明の特徴である、パラメータの初期値を算出し、モデルを構成する対称関数の個数を決定でき、決定したモデルで非対称性の影響を除去した信号中心が得られることを説明する。
まず、使用する信号波形に関して説明する。
モデルを作成し、その曲線近似結果として、図11は、ガウス関数を3個結合した近似曲線を示している。ここで、モデルは、数式5で示されるものを使用している。
Figure 2006261436
ここで、位置座標をxとして、パラメータを示すベクトルpを、p=[a1,b1,c1,a2,b2,c2,a3,b3,c3]と定義する。物理的な意味として、図8で説明したように、aは1個のガウス信号の高さ、bはピーク位置、cは信号幅を示している。図11において、G31は、信号の主成分となる歪み成分がない対称関数である。また、G32及びG33は対称関数を2つ加算して左右の非対称性が発生するように、パラメータの数値を設定することが可能である。
計算モデルの場合は、p2=[a2,b2,c2],p3=[a3,b3,c3]であるベクトルp2とp3で、非対称性を示すパラメータを予め波形の歪みを見ながら調整が可能である。G34は、G31〜G33を合成した波形であり、非対称性を有している。この波形を非対称な信号波形として処理する、本発明の信号処理アルゴリズムについて、以下、図12を用いて説明する。
図12は本発明の実施形態の信号処理アルゴリズムを示すフローチャートである。
尚、この信号処理アルゴリズムによる信号処理は、例えば、フォーカスチルト検出系33内のMPU37で実行しても良いし、あるいは、制御部1100で実行しても良い。
ステップS11は、信号波形の信号処理区間の設定と、初期モデルで曲線近似する際に必要となる初期値を計算するステップと、初期モデルを設定するステップである。
信号処理区間の設定は、第一ステップとして、テンプレートマッチングにより複数のピークを有する信号波形から一つのピークを有する信号波形の切り出しを行い、第二ステップとして、切り出した信号波形の波形特徴量を示すパラメータとしての波形の高さ(最大値)、最大値位置及び幅を算出する。
算出方法としては、まず、信号波形内の数値を比較することで、最大値を算出する。次に、最大値を示す画素から最大値位置の座標値を算出する。更に、幅は、最大値に対して、一定の係数を掛けて、下限スライス値を設定して、この下限スライス値に近い画素値を取得して、その画素値の間隔から幅を算出することができる。
モデルは、対称関数をn個結合したモデルを一般式として、nの設定数により設定することができる。n=1の場合は、初期値パラメータ推定のための初期値は、第二ステップから算出した波形の処理区間の波形特徴量から算出することができる。一方、nが1以上の場合は、学習により得られたデータテーブルによって規定値を設定することで、初期値を設定することができる。
そして、ステップS11により、初期設定モデルとパラメータの初期値を算出すると、次に、ステップS12を実行する。
ステップS12は、曲線近似を実行するステップである。
曲線近似は、最小2乗法によりモデルパラメータの値を変更し、評価しながら信号波形に適合するモデルパラメータの推定値を算出するものである。
ここで、ステップS11で算出した初期設定モデルが、例えば、n=1の対称関数が1つの場合を例とする。初期設定モデルをf1として、以下の数式5Aを初期設定モデルと定義して、ステップS12の曲線近似により関数近似を行う処理を実行する。
Figure 2006261436
その際には、ステップS11で算出した波形特徴を示すパラメータベクトルp1=[a1,b1,c1]の初期値として関数近似を行う。関数近似は、非線形の最小2乗法を使用して、数式3Cで示した残差2乗和が最小となるように近似される。
非対称の波形の場合は、非対称成分の対称成分から逸脱した部分が信号波形と関数近似した波形の差分値(残差成分)として検出される。最小2乗法は、関数近似区間の残差2乗和を最小にするように動作するので、非対称性成分が加算されると加算された位置も残差が少なくなるように近似するように動作する。そのため、非対称成分が加算されない場合に対しては、加算位置の方に寄った近似となるため、その位置に誤差が生じる。
即ち、信号位置の中心は歪みの影響でx成分に誤差を持つことになる。そして、この残差成分を解析することで、非対称成分を示す範囲を大まかに検出することができる。この範囲と、最小2乗法の残差2乗和を最小にする作用と、非対称性の特徴量から最小2乗法の初期値設定を実行することが、本発明の特徴の一つである。
ステップS20は、残差成分を解析し、モデル決定に関する数値処理を実行する残差波形解析部である。残差波形解析部は、ステップS13、ステップS15、ステップS16の3つの処理を有している。ステップS13は残差波形の曲線近似を実行するステップ、ステップS15はモデルの再構築判定を行うステップ、ステップS16はモデルのパラメータ初期値を計算するステップである。
ステップS13の処理内容を、図13を用いて説明する。
図13は、信号波形fを、数式1で示す1個のガウス関数を近似モデルとした場合の曲線近似結果を示している。グラフGlp1は、信号波形fと1個のガウス関数による曲線近似結果を重ねて示したものである。グラフGlp2は、信号波形fを1個のガウス関数による近似曲線結果との差分値の波形(残差波形Δf1)を示している。そして、この残差波形Δf1に対して、数値計算処理を行い、左右の正のピーク波形を有する領域での面積を算出する面積算出処理を実行する。
次に、この面積算出処理の詳細について説明する。
図13のグラフGlp2において、信号波形f1の近似関数のピーク位置は、近似結果のパラメータの推定値である数式5Aのb1から算出される。このb1から算出されるx座標値を中心として左右の区間L、Rに分割して左右の最大ピーク位置PL、PRを算出する。左右の最大ピーク位置PL、PRに、一定数値の係数、例えば、0.1を掛けて、これをスライスレベルとして設定する。ここでは、左右の区間L、RそれぞれのスライスレベルsliceL、sliceRを算出する。
次に、算出されたb1に近いx座標値を算出して、x軸の区間L1,L2,R1,R2を取得する。x軸の区間範囲の左側はL1〜L2、右側はR1〜R2と、残差波形範囲(残差波形区間)とするモデルとして1つの対称関数、例えば、2次関数で曲線近似することで、パラメータの推定値を取得することができる。
これにより、残差波形区間の近似曲線を示す関数を決定することができる。左右の残差波形区間で積分計算することで、左右の区間の面積SL、SRを数式6及び数式7により算出することができる。
Figure 2006261436
Figure 2006261436
ここで、具体例として、二次関数を用いた例を示す。数式8と数式9は、二次関数のモデルである。
Figure 2006261436
Figure 2006261436
尚、図13において、Glp3及びGlp4がGlp2の丸内で囲まれた部分を2次関数での曲線近似結果を示している。
次に、ステップS15のモデルの再構築判定について説明する。
Figure 2006261436
数式10により、左右の面積差の絶対値が一定数値δを下回っている場合、非対称性が少ないと定義する。ここで、一定数値δは、信号中心がわかっている非対称の波形に、本発明の信号処理を適用して、信号中心からの誤差と面積差を予め計算し、関係を調べておくことで決定することができる。その際に、信号波形の強度により面積が異なるため、面積差を信号レベルで割って正規化することで規格化することがより好ましい。
そして、左右の面積差の絶対値が一定数値δを下回っている場合(ステップS15でNO)、つまり、非対称性が少ない場合、ステップS18に進む。一方、左右の面積差の絶対値が一定数値δを下回っていない場合(ステップS15でYES)、つまり、非対称性が少なくない場合、ステップS16に進む。
次に、ステップS16のパラメータ初期値の計算について説明する。
パラメータの初期値の計算とは、ステップS12の初期設定モデル(1つの対称関数のモデル)に追加する対称関数のパラメータ探索の際に使用するパラメータの初期値の計算を実行することである。
追加するモデルをガウス関数とすると、このモデルに対する新たなパラメータとして波形の高さ、位置及び幅が必要になる。そこで、この新たなパラメータの初期値の算出方法について説明する。
ステップS13での曲線近似結果から得られる関数近似式で決定されたパラメータの推定値から、波形特徴量である波形の高さ、波形中心の位置及び幅を算出する。多項式の場合は、非線形関数の曲線近似と異なり、正規方程式を用いた数値計算から一意に算出できるため、初期値を設定してパラメータ探索の必要がないのが、メリットになる。波形の幅は、区間L1及びL2の間隔から左の波形幅、区間R1及びR2から右の波形幅が算出される。
多項式として、数式8及び数式9のモデルを定義すれば、曲線近似により算出された数式8及び数式9の係数値aLから、左側の残差波形の高さ(最大値)、計数値arから右側の残差波形の高さ(最大値)が算出される。
残差波形の最大値を示すx座標位置は、二次式の場合は、以下の数式11及び数式12から算出することができる。多項式一般式の場合は、最大値を示す極値を算出する数値計算から算出する。
Figure 2006261436
Figure 2006261436
以上のようにして、追加するモデルに対する新たなパラメータとして波形の高さ、位置及び幅を算出すると、ステップS12で、既存のモデルの関数式に、追加するモデルの関数式を追加して、新規関数を生成して、ステップS16の初期値計算で得られたパラメータの初期値で、再度、残差曲線近似を実行する。
即ち、以下の数式13のように、1個のガウス関数で近似した近似曲線f1と同型の対称関数を追加して再度、残差曲線近似(関数近似)を実行する。
Figure 2006261436
そして、モデルの再構築判定(新規な対称関数の追加判定)、パラメータの初期値計算の処理を、ステップS15の判定結果が、数式11の判定条件を満足するまで繰り返す。そして、数式10の判定条件が満足したところで、ステップS18に進む。
ステップS18では、判定条件が満足した時点の最終的なモデルを使用した曲線近似結果から、処理対象の信号の位置(信号中心)計算を実行する。例えば、曲線近似結果が、3つのガウス関数で構成される場合、その3つのガウス関数の内、最初の1個のガウス関数で近似した最大ピーク値の位置を示すパラメータの推定値から信号中心が算出される。
より具体的には、例えば、数式5のように、3つピークを有するモデルで曲線近似が完了した場合は、初期モデルとして使用したパラメータ[a1,b1,c1]の推定値から、パラメータa1が最大ピークで、b1が信号波形の中心位置となる。
また、図11のシミュレーションモデルを、本発明の信号処理アルゴリズムを適用した結果、モデルが1個の初期モデルとなる場合は、図13のGlp2が残差波形となる。また、モデルが1個追加されて合計2個のモデルとなる場合は、図14の残差波形となり、この場合、図13の残差波形Glp2と比較して左側の残差波形が低減されている。そして、最終的にモデルが合計3個となる場合は、図15の残差波形となり、残差の絶対値と左右の波形差も低減されている。
この場合、元のシミュレーションモデルの波形が再現されており、信号の位置誤差がなくなっている。また、上述のように、比較時の残差波形範囲を制限する、つまり、関数近似範囲の制限を加えることで、最小2乗法のパラメータ探索を少ない範囲に設定することが可能となる。
このように、本発明により、モデルのパラメータ探索の初期値から、その探索範囲の上限、下限の制限条件を計算で設定することが可能となる。
3個のガウス関数で分解する場合は位置を示すパラメータ1個のガウス関数を曲線近似した結果の信号ピークを表すパラメータの推定値を信号ガウス関数1個で近似したピークの左区間の上限値、そして、右区間の下限値として、左区間の下限値として信号波形のピーク位置に対して一定比率を掛けてスライスレベルを設定し、設定したスライスレベルから求められる左右のX座標の位置を求め、左区間のモデルとして近似するパラメータの下限値としてピーク対して、左側のX座標値、右区間のモデルとして近似するパラメータの下限値としてピークに対して、右側のx座標値を設定することで、制限をかけることができる。
また、波形幅の下限値として現実にあり得ない設定値、例えば、波形幅が1画素となるようなことはないので、2画素以上の下限値を設定することで曲線近似の際のエラー防止を行うことができる。
更に、光学シミュレーションモデルにて、非対称性の影響を軽減できる例について、図16A〜図16Eを用いて説明する。
図16A〜図16Eは、ウエハ3上の計測領域の反射率が異なる部分に対する計測結果を示す光学シミュレーションモデルである。
ここで、計測領域の反射率が均一な場合は、信号が対称になり信号中心が1000画素となるモデルを使用している。これに対して、本発明の信号処理アルゴリズムを適用したものである。
図16Aは、信号波形のモデルとして、上段が、数式5Aのように、第一の対称関数(ガウス関数)での曲線近似結果であり、下段が、信号波形と関数近似結果の波形差分の残差波形である。この結果は、図12のステップS11〜ステップS13を適用することで得られる。図16Aでは、残差波形にPで示す1つの顕著な残差ピーク値として、信号強度相対値18のピーク波形が存在していることがわかる。
図16Bは、図16Aの丸で囲まれたピーク周辺の信号波形Soを拡大したものである。非対称性の影響で、信号中心の真値(1000画素)からの曲線近似結果である波形C1は、ピーク位置誤差Δxが発生している。これに対して、ステップS20の残差特徴解析部を構成するステップS13、ステップS15、ステップS16を実施することで、図16Cの結果を得ることができる。
図16Cは、図16Aの残差波形からピーク波形Pの残差分の波形を多項式近似し、その近似したパラメータの推定値からモデルの初期値を計算し、モデルを再構築したモデルとして、数式13で表される第一の対称関数に第二の対称関数を追加した(2個のガウス関数)をモデルとする、最小2乗法による関数近似結果を示している。
特に、図16Cの上段は、信号波形の曲線近似結果の波形の内、最大ピークを有する関数近似波形を重ねた結果である。また、下段は、2個のガウス関数による関曲線似結果と信号波形の残差波形である。残差波形のピーク波形Qは、図16Aと比較して相対強度が約2×10-8となり、左右の面積差も縮小されている。所定の閾値として、例えば、1以下と設定すれば、対称関数の追加は終了と判定され、2個のガウス関数でモデルが決定される。
図16Eは、2つのモデルでの曲線近似結果C1と信号波形Soを重ねたものである。図16Dは、2個のガウス関数の曲線近似結果の内、最大ピークを有する波形C1'と信号波形Soを重ねた波形のピーク周辺を拡大したものである。ガウス関数1個で近似した位置ずれΔxに対して、ガウス関数2個で近似した場合には、位置ずれ量が0に改善されている。
つまり、図16Eの関数近似波形C2を加えることで、非対称性成分が関数近似波形C2の加算部分として表されて、関数近似波形C1の位置誤差が改善されている。この例では、追加する対称関数に対して本発明の信号処理アルゴリズムを適用することで、モデルとして適合する最小限の線形結合する対称関数を正確に再現でき、非対称成分の影響を十分に除くことがでる。その結果、安定した信号波形の中心位置を高精度に求めることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、非対称性成分を含む信号波形を、最小2乗法等の方法を用いて信号波形に対する曲線近似モデルの最適なパラメータを探索し、非対称性成分と対称成分を分離する信号処理方法において。非対称性成分を安定して関数近似し、かつモデル個数の決定方法、パラメータの初期値を決定することができる。
これにより、安定した関数近似を実行することができ、非対称性分の影響を除去した信号処理を実行することができる。また、この信号処理アルゴリズムを、例えば、露光装置におけるウエハの位置検出方法として適用することで、非対称成分の影響を除去した高精度な位置検出方法を提供することができる。
<別の実施形態>
残差波形区間を限定し、式XXX(式5)で表される重みを限定することで、残差波形の感度多項式近似により関数近似区間は、左右の非対称性を特徴となるものである信号特徴範囲例として、図17は信号波形の変曲点を得るために二次微分したピーク中心を含む範囲SHとした場合、関数近似した結果、変曲点により、波形の曲率が異なり、特に波形中心付近が信号中心に近いことから非対称の影響を受けやすいので重要な領域である。式XXXによって、SHの範囲の重みを大きくすることでこの範囲の非対称性の感度を上げるような処理を行うことが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれらに限定されずその要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能である。例えば、上記実施形態では、半導体露光装置におけるウエハのZ方向の位置検出、いわゆるフォーカス検出に関するものであるが、本発明は、半導体露光装置におけるウエハのXY方向の位置検出、いわゆるアライメント検出にも適用可能である。
次に、図18及び図19を参照して、上述の露光装置100を利用したデバイスの製造方法の実施例を説明する。
図18は本発明のデバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。
ここでは、半導体チップの製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)で、デバイスの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)で、設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。ステップ3(ウエハ製造)で、シリコンなどの材料を用いてウエハを製造する。
ステップ4(ウエハプロセス)は、前工程と呼ばれ、マスク(原版)とウエハ(基板)を用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)で、ステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
図19は本発明のステップ4のウエハプロセスの詳細なフローチャートである。
ステップ11(酸化)で、ウエハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)で、ウエハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)で、ウエハ上に電極を蒸着などによって形成する。ステップ14(イオン打ち込み)で、ウエハ上にイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)で、ウエハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)で、露光装置1によってマスクの回路パターンをウエハに露光する。
ステップ17(現像)で、露光したウエハを現像する。ステップ18(エッチング)で、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)で、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
本発明の位置検出装置を有する露光装置の装置構成を示す図である。 本発明の実施形態のフォーカスチルト検出系(面位置検出系)の詳細構成を示す図である。 本発明の実施形態の受光器の動作を説明するための図である。 本発明の実施形態のパターン板の一例を示す図である。 本発明の実施形態の検出器上での信号強度分布を示す図である。 本発明の実施形態の検出器上での信号強度分布が異なる部分を検出する例を示す図である。 本発明の実施形態の検出器上での二次元信号を示す図である。 本発明の実施形態の対称関数の一例を示す図である。 本発明の実施形態の対称関数から非対称性の波形を作成することを説明するための図である。 本発明の実施形態の非線形最小2乗法を信号処理に適用する際の課題を説明するための図である。 本発明の実施形態の非線形最小2乗法を信号処理に適用する際の課題を説明するための図である。 本発明の実施形態の非線形最小2乗法を信号処理に適用する際の課題を説明するための図である。 本発明の実施形態の非線形最小2乗法を信号処理に適用する際の課題を説明するための図である。 本発明の実施形態の非線形最小2乗法を信号処理に適用する際の課題を説明するための図である。 本発明の実施形態の信号処理アルゴリズムをシミュレーションモデルに適用する場合を説明するための図である。 本発明の実施形態の信号処理アルゴリズムを示すフローチャートである。 本発明の実施形態の信号処理アルゴリズムをシミュレーション波形に適用する場合の処理手順を説明するための図である。 本発明の実施形態の信号処理アルゴリズムをシミュレーション波形に適用する場合の残差波形の変化を説明するための図である。 本発明の実施形態の信号処理アルゴリズムをシミュレーション波形に適用する場合の残差波形の変化を説明するための図である。 本発明の実施形態の信号処理アルゴリズムを光学シミュレーションモデルに適用した場合に非対称性の影響を軽減できる例を説明するための図である。 本発明の実施形態の信号処理アルゴリズムを光学シミュレーションモデルに適用した場合に非対称性の影響を軽減できる例を説明するための図である。 本発明の実施形態の信号処理アルゴリズムを光学シミュレーションモデルに適用した場合に非対称性の影響を軽減できる例を説明するための図である。 本発明の実施形態の信号処理アルゴリズムを光学シミュレーションモデルに適用した場合に非対称性の影響を軽減できる例を説明するための図である。 本発明の実施形態の信号処理アルゴリズムを光学シミュレーションモデルに適用した場合に非対称性の影響を軽減できる例を説明するための図である。 本発明の別の実施形態を説明するための図である。 本発明のデバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。 本発明のステップ4のウエハプロセスの詳細なフローチャートである。 面位置検出系での検出誤差を説明するための図である。 面位置検出系での検出誤差を説明するための図である。
符号の説明
800 光源
801 照明系
1 レチクル
2 投影光学系
3 ウエハ
33 フォーカスチルト検出系
1100 制御部
RS レチクルステージ
WS ウエハステージ

Claims (8)

  1. 検出系から出力される非対称な信号波形を含む処理対象の信号の信号中心位置を算出する信号処理方法であって、
    入力信号を第一の関数で曲線近似する第一曲線近似工程と、
    前記入力信号と前記第一曲線近似工程で得られる第一近似曲線との残差を算出する第一算出工程と、
    前記第一算出工程で算出した残差を第二の関数で曲線近似する第二曲線近似工程と、
    前記第一曲線近似工程で得られる第一近似曲線と、前記第二曲線近似工程で得られる第二近似曲線に基づいて、前記入力信号の信号中心を算出する第二算出工程と
    を備えることを特徴とする信号処理方法。
  2. 前記第一算出工程は、前記残差として、前記入力信号の信号波形と前記第一近似曲線との残差波形の波形特徴量を算出するものであり、前記波形特徴量は、前記残差波形の最大ピーク値、最大ピーク位置、及び幅である
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理方法。
  3. 前記第一算出工程は、複数の処理区間それぞれに属する残差波形の波形特徴量に基づいて、該複数の処理区間それぞれに属する残差波形と、対応する処理区間で囲まれる面積を算出する前記面積算出工程を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理方法。
  4. 前記第一算出工程は、前記面積算出工程で算出した前記複数の処理区間それぞれに対応する面積の面積差と所定閾値を比較する比較工程を備え、
    前記比較工程の比較結果に基づいて、前記第二曲線近似工程を実行するか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の信号処理方法。
  5. 検出系から出力される非対称な信号波形を含む処理対象の信号の信号中心位置を算出する信号処理装置であって、
    入力信号を第一の関数で曲線近似する第一曲線近似手段と、
    前記入力信号と前記第一曲線近似手段で得られる第一近似曲線との残差を算出する第一算出手段と、
    前記第一算出手段で算出した残差を第二の関数で曲線近似する第二曲線近似手段と、
    前記第一曲線近似手段で得られる第一近似曲線と、前記第二曲線近似手段で得られる第二近似曲線に基づいて、前記入力信号の信号中心を算出する第二算出手段と
    を備えることを特徴とする信号処理装置。
  6. レチクルとウエハを相対的に走査して、前記レチクル上に形成されたパターンを前記ウエハに投影露光する露光装置であって、
    前記ウエハの面位置を検出する検出手段と、
    前記検出手段による検出信号に基づいて、該検出信号に対して信号処理を施して前記ウエハの面位置を決定して、前記投影露光を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記信号処理として、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の信号処理方法を実行する
    ことを特徴とする露光装置。
  7. デバイスの製造方法であって、
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の信号処理方法による位置検出を行う露光装置を用いて、感光材が塗布された基板にパターンを転写する工程と、
    前記基板を現像する工程と、
    を備えることを特徴とするデバイスの製造方法。
  8. 検出系から出力される非対称な信号波形を含む処理対象の信号の信号中心位置を算出する信号処理を実現するためのプログラムであって、
    入力信号を第一の関数で曲線近似する第一曲線近似工程のプログラムコードと、
    前記入力信号と前記第一曲線近似工程で得られる第一近似曲線との残差を算出する第一算出工程のプログラムコードと、
    前記第一算出工程で算出した残差を第二の関数で曲線近似する第二曲線近似工程のプログラムコードと、
    前記第一曲線近似工程で得られる第一近似曲線と、前記第二曲線近似工程で得られる第二近似曲線に基づいて、前記入力信号の信号中心を算出する第二算出工程のプログラムコードと
    を備えることを特徴とするプログラム。
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