JP2006259398A - クリーニング装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ブラシ繊維が絡まるトラブルを発生することなくブラシ外径を経時で保つことができ、安定したクリーニング性を確保する。
【解決手段】 ブラシロール58Aの表面速度をVB、回収ロール60Aの表面速度をVR、ブラシロール58Aの回転方向に沿った被クリーニング部材から回収ロール60Aまでの周長をL1、被クリーニング部材とブラシロール58Aとの接触に伴い変形したブラシ繊維92Aがニップ部96から離脱し元の状態に回復するまでの回復時間をT、としたときに、VB<VRとなるようブラシロール58A及び回収ロール60Aの各回転速度を制御し、且つ、VB≦L1/Tとなるようブラシロール58Aと回収ロール60Aの接触位置を設定する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、クリーニング装置及び画像形成装置に係り、詳細には、画像形成過程において感光体上や中間転写体上に残留する転写残トナー等をクリーニングするブラシクリーニング方式のクリーニング装置及びそれを備えた画像形成装置に関する。
電子写真技術により、感光体上に形成したトナー像を中間転写ベルトなどの中間転写体に一次転写し、更に中間転写体上のトナー像を用紙に二次転写する中間転写体方式の画像形成装置では、一次転写後に感光体上に残留する転写残トナーや二次転写後に中間転写体上に残留する転写残トナー等をクリーニングするためのクリーニング装置に、導電性ブラシロールを用いたブラシクリーニング(静電クリーニング)方式を採用している。
ただし、このようなブラシクリーナでは、ブラシ繊維が被クリーニング部材や回収ロールなどのニップ部から押付力を受けて撓んだ状態になり、初期的にはニップ部から開放されると弾性力で撓み状態から回復するが、経時では外径がほぼ均一に小さくなった状態に変形(永久変形)してしまうブラシへたりが発生する。その結果、初期状態に比べて被クリーニング部材や回収ロールなどとの食込み量が低下し、クリーニング性が低下してしまう。
これに関し、ブラシの経時的なへたりを防止するために、ブラシ繊維の回復を回収ロールの回転でアシストする技術がある(例えば、特許文献1参照)。この技術では、ブラシ(ファーブラシ)と被クリーニング部材はニップ部で対向する方向に回転させ、ブラシと回収ロールはニップ部で同方向に回転させつつ回収ロールをブラシより速く回転させることで、被クリーニング部材とのニップ部で変形したブラシ繊維を、回収ロールとのニップ部で逆方向に倒し、ブラシ繊維に変形が蓄積しないようにしてブラシへたりを低減するようにしている。
また、ブラシクリーナでは、低帯電トナーや帯電しない紙粉などの異物がブラシ内部に蓄積することによっても、クリーニング性が低下するため、ブラシにフリッカ部材を接触させ紙粉などの異物を除去することにより、そのような異物の蓄積要因によるクリーニング性の低下を改善する技術も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特公平6−70760号 特開平10−268728号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術では、ブラシ繊維が回収ロールとのニップ部で急激に逆方向に倒される力を受けるため、一部のブラシ繊維が絡まってしまうなどの不具合を生じる。その結果、ブラシロール表面で被クリーニング部材に接触する実質のブラシ繊維本数が減少し、クリーニング性が低下してしまう。特に、小径のブラシ繊維を用いた場合には、ブラシ繊維のこしが弱いくなり外力の影響を受けやすくなるため、上記の問題が顕著に発生する。
また、特許文献2の技術では、例えばブラシとの接触タイミングを考慮しないでフリッカ部材を設けると、被クリーニング部材とのニップ部から離脱した変形状態のブラシ繊維が回復の途中でフリッカ部材に接触する場合などに、ブラシ繊維が絡まるトラブルが発生しやすくなり、やはりクリーニング性の低下を招いてしまう。
本発明は上記事実を考慮して、ブラシ繊維が絡まるトラブルを発生することなくブラシ外径を経時で保つことができ、安定したクリーニング性を確保することができるクリーニング装置及び画像形成装置を提供することを課題とする。さらに、ブラシ繊維が絡まるトラブルを発生することなくブラシ内部にトナーや異物が蓄積することを防止し、安定したクリーニング性を確保することができるクリーニング装置及び画像形成装置を提供することを課題とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、回転する被クリーニング部材に対し逆方向に回転しつつ接触してその被クリーニング部材からクリーニング対象物を除去するブラシロールと、前記ブラシロールに対し同方向に回転しつつ接触してブラシロールに付着したクリーニング対象物を回収する回収ロールと、を備えるクリーニング装置において、前記ブラシロールの表面速度をVB、前記回収ロールの表面速度をVR、前記ブラシロールの回転方向に沿った前記被クリーニング部材から前記回収ロールまでの周長をL1、前記被クリーニング部材と前記ブラシロールとの接触に伴い変形したブラシロールのブラシ繊維がその接触部から離脱し元の状態に回復するまでの回復時間をT、としたときに、VB<VR、且つ、VB≦L1/Tであることを特徴としている。
請求項1に記載の発明では、回収ロールをブラシロールと同方向で、且つ、ブラシロールよりも表面速度を速く回転させることにより、被クリーニング部材との接触部(ニップ部)で変形したブラシ繊維は、回収ロールとのニップ部で逆方向に倒される。これにより、ブラシ繊維に変形が蓄積することなくブラシへたりが低減される。また、被クリーニング部材との接触部(ニップ部)から離脱したブラシ繊維が回収ロールまで到達する時間を、ブラシ繊維が撓んだ状態から元の状態に回復するまでの回復時間より長くすることによって、ブラシ繊維は毛倒れがほぼ外向きで垂直方向に回復した後に、回収ロールによる逆方向の外力を受ける。このように、ブラシロールはブラシ繊維の毛倒れが十分戻った状態で外力を受けるため、ブラシ繊維が絡まるトラブルは発生しない。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載のクリーニング装置において、前記ブラシロールの回転方向に沿った前記被クリーニング部材から前記回収ロールまでの間に設けられ、ブラシロールの外周に接触してブラシロールに付着したクリーニング対象物を除去するブラシクリーニング部材を備え、前記ブラシロールの回転方向に沿った前記被クリーニング部材から前記ブラシクリーニング部材までの周長をL2、としたときに、L2<L1、且つ、VB≦(L1−L2)/Tであることを特徴としている。
請求項2に記載の発明では、ブラシロールの回転方向に沿った被クリーニング部材から回収ロールまでの間に、ブラシクリーニング部材を設けることにより、ブラシロールに付着したトナー等のクリーニング対象物の付着量を減らしつつ、例えば静電的に回収ロールで回収しにくい低帯電のトナーや紙粉などの異物を除去できるようになる。これにより、回収ロールによるブラシロールからのクリーニング対象物の回収性が向上する。
また、ブラシクリーニング部材との接触部(ニップ部)から離脱したブラシ繊維が回収ロールまで到達する時間を、ブラシ繊維が撓んだ状態から元の状態に回復するまでの回復時間より長くすることによって、ブラシ繊維は毛倒れがほぼ外向きで垂直方向に回復した後に、回収ロールによる逆方向の外力を受ける。このように、ブラシロールはブラシ繊維の毛倒れが十分戻った状態で外力を受けるため、ブラシ繊維が絡まるトラブルは発生しない。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2記載のクリーニング装置において、前記ブラシ繊維が3デニール以下であることを特徴としている。
請求項3に記載の発明では、例えば摺擦傷が付きやすい被クリーニング部材に対しては、3デニール以下のこしの弱いブラシ繊維を用いることで、摺擦傷が付くことを抑えつつブラシ繊維が絡まることも防止できる。
請求項4に記載の発明は、記録媒体にトナー像を転写して画像を形成する画像形成装置において、画像形成過程で余分なトナーが付着する被クリーニング部材と、前記被クリーニング部材から前記トナーを除去する請求項1〜請求項3の何れか1項記載のクリーニング装置と、を備えることを特徴としている。
請求項4に記載の発明では、画像形成過程で余分なトナーが付着する被クリーニング部材をクリーニング装置でクリーニングするに当たり、ブラシ繊維が絡まるトラブルを発生することなくブラシ外径を経時で保つことができ、安定したクリーニング性を確保することができる。さらに、ブラシ繊維が絡まるトラブルを発生することなくブラシ内部にトナーや異物が蓄積することを防止し、安定したクリーニング性を確保することができる。
本発明のクリーニング装置及び画像形成装置は上記構成としたので、ブラシ繊維が絡まるトラブルを発生することなくブラシ外径を経時で保つことができ、安定したクリーニング性を確保することができる。さらに、ブラシ繊維が絡まるトラブルを発生することなくブラシ内部にトナーや異物の蓄積を防止することができ、安定したクリーニング性を確保することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る画像形成装置について説明する。
図1に示されるように、本実施形態の画像形成装置10は、装置内の略中央に、図中の矢印A方向(右回転方向)へ回転駆動する感光体12が設けられている。感光体12の上方には、感光体12の表面を帯電する帯電ロールを備えた帯電装置14が配置され、さらに装置内の上部に位置して、帯電装置14により帯電された感光体12の表面にレーザ光Lを照射し静電潜像を形成する露光装置16が設けられている。
感光体12の右側方には、感光体12上に形成された静電潜像をトナー像に現像するロータリ現像装置18が隣接配置されている。このロータリ現像装置18は、イエロー(Yellow)、マゼンタ(Magenta)、シアン(Cyan)及び黒(Black)の4色のトナー像をそれぞれ形成する現像器20Y、20M、20C、20Kを備えている。
感光体12の下方には、ロータリ現像装置18によって可視化されたトナー像が転写される中間転写ベルト22が設けられており、さらに中間転写ベルト22を挟んで一次転写ロール24が対向配置されている。この感光体12と中間転写ベルト22の接触部が一次転写部T1とされ、一次転写ロール24には正極性の一次転写バイアスが印加される。
感光体12の左側方には、一次転写後に感光体12上に残留する転写残トナーを除去する感光体クリーナ26が隣接配置されている。この感光体クリーナ26は、感光体12の表面に圧接して感光体12の回転方向と反対方向に回転駆動し転写残トナーを擦り取る2本のブラシロール28A、28Bを備えており、さらに、各ブラシロール28A、28Bからトナーを回収する2本の回収ロール30A、30B、及び、各回収ロール30A、30Bからトナーを掻き落とす2個のスクレーパ32A、32Bを備えている。
中間転写ベルト22は、駆動ロール34、二次転写バックアップロール36、及びブラシバックアップロール38に巻き掛けられ、感光体12の回転に同期して同方向に回転移動する。これにより、中間転写ベルト22は、一次転写部T1で一次転写ロール24により感光体12上のトナー像がイエロー、マゼンタ、シアン、黒の順に重ねて一次転写され、この一次転写されたトナー像を下記の二次転写部T2(二次転写ロール44)に向けて搬送する。
中間転写ベルト22の下方には、搬送路40を挟んで搬送ベルト42が設けられている。搬送ベルト42は、二次転写バックアップロール36に対向して配置された二次転写ロール44、及び駆動ロール46に巻き掛けられ、中間転写ベルト22の回転に同期して同方向に回転移動する。この中間転写ベルト22と搬送ベルト42の間が二次転写部T2とされ、二次転写ロール44には負極性の二次転写バイアスが印加される。二次転写ロール44は、二次転写バックアップロール36の補助により、中間転写ベルト22に一次転写されたトナー像を二次転写部T2で用紙Pに二次転写する。また、この二次転写ロール44は、中間転写ベルト22が3回転する間、すなわちイエロー、マゼンタ、シアンの3色のトナー像を搬送する間は中間転写ベルト22から離間しており、黒のトナー像が転写されると中間転写ベルト22に略当接する。
搬送ベルト42を回転支持する二次転写ロール44の左側方には、中間転写ベルト22から搬送ベルト42上に付着するトナーを除去する搬送ベルトクリーナ(二次転写部クリーナ)48が隣接配置されている。搬送ベルトクリーナ48は、上述した感光体クリーナ26と同様に、搬送ベルト42の表面に圧接して搬送ベルト42の回転方向と反対方向に回転駆動し付着トナーを擦り取る2本のブラシロール50A、50B、各ブラシロール50A、50Bからトナーを回収する2本の回収ロール52A、52B、及び、各回収ロール52A、52Bからトナーを掻き落とす2個のスクレーパ54A、54Bを備えている。
中間転写ベルト22を回転支持するブラシバックアップロール38の右側方には、二次転写後に中間転写ベルト22上に残留する転写残トナーを除去する中間転写ベルトクリーナ56が接離可能に設けられている。この中間転写ベルトクリーナ56は、中間転写ベルト22がトナー像を搬送する間は中間転写ベルト22から離間しており、クリーニング時に中間転写ベルト22に当接する。この中間転写ベルトクリーナ56も感光体クリーナ26と同様に、クリーニング時に中間転写ベルト22の表面に圧接しつつ中間転写ベルト22の回転方向と反対方向に回転駆動して転写残トナーを擦り取る2本のブラシロール58A、58B、各ブラシロール58A、58Bからトナーを回収する2本の回収ロール60A、60B、及び、各回収ロール60A、60Bからトナーを掻き落とす2個のスクレーパ62A、62Bを備えている。
画像形成装置10の下部左側には、用紙Pが収納される給紙トレイ64が設けられている。給紙トレイ64の右側近傍には、給紙トレイ64から用紙Pを搬送路40に送り出すフィードロール66、及び、送り出される用紙Pを1枚ずつ捌くリタードロール68が配置されている。
装置内における下部右側には、加熱ロール72及び加圧ロール74を備えた定着装置70と、その右側に一対の排出ロール76、78とが設けられている。この排出ロール76、78と対応する装置右側壁部位には排出口80が形成されており、排出口80の下縁部には、右側方(外側)へ延出された排紙トレイ82が設けられている。また、用紙Pが搬送される搬送路40は、フィードロール66から二次転写部T2、搬送ベルト42上、及び定着装置70を経由して、排出ロール76、78まで延設されている。
次に、本実施形態の画像形成装置10に設けられた各クリーナのブラシロール及び回収ロールの構成について説明する。なお、以下では中間転写ベルトクリーナ56に設けられたブラシロール58A及び回収ロール60Aを例に説明するが、中間転写ベルトクリーナ56のブラシロール58B及び回収ロール60B、あるいは、他のクリーナの各ブラシロール及び各回収ロールについても同様の構成とすることができる。
図2に示されるように、本実施形態の中間転写ベルトクリーナ56に設けられたブラシロール(クリーニングブラシ)58Aは、導電性を有するロール軸90Aの外周面に、例えばナイロン繊維等からなる多数のブラシ繊維(導電性ブラシ)92Aを放射状に植毛して形成したものである。
ここで、ブラシロール58Aは、前述したように、回転移動する中間転写ベルト22に対し、逆方向(図2では左回転方向)に回転しつつ多数のブラシ繊維92Aをベルト表面に接触(圧接)させ、バイアスの印加によりブラシ繊維92Aに静電力を発生させて中間転写ベルト22上に残留するトナーを除去する。また、回収ロール60Aは、ブラシロール58Aに対し同方向に回転しつつ接触し、バイアスの印加により静電力を発生させてブラシロール58Aのブラシ繊維92Aに付着したトナーを回収する。さらに、この中間転写ベルトクリーナ56には、ブラシロール58Aの回転方向に沿った中間転写ベルト22から回収ロール60Aまでの間に、フリッカー94が設けられており、このフリッカー94によって、ブラシロール58Aのブラシ繊維92Aに付着したトナーが払い落とされる。
また、本実施形態では、ブラシロール58Aの表面速度をVB、回収ロール60Aの表面速度をVRとすると、VB<VRとなるようブラシロール58A及び回収ロール60Aの各回転速度が制御されている。
また、ブラシロール58Aの回転方向に沿った、中間転写ベルト22とブラシロール58Aの離間位置P1からブラシロール58Aと回収ロール60Aの接触位置P2までの周長をL1、中間転写ベルト22とブラシロール58Aとの接触に伴い変形したブラシ繊維92Aがニップ部96から離脱し元の状態に回復するまでの回復時間をTとすると、VB≦L1/Tとなるようブラシロール58Aと回収ロール60Aの接触位置P2が設定され、ブラシロール58Aの回転速度が制御されている。
また、ブラシロール58Aの回転方向に沿った、中間転写ベルト22とブラシロール58Aの離間位置P1からブラシロール58Aとフリッカー94の接触位置P3までの周長をL2とすると、L2<L1、且つ、VB≦(L1−L2)/Tとなるようブラシロール58Aとフリッカー94の接触位置P3が設定され、ブラシロール58Aの回転速度が制御されている。
ここで、ブラシ繊維92Aの回復時間は、ブラシ繊維92Aが一定量の変形を受けたときの反力に関係し、反力が大きいほど回復時間は短い。この反力は、ブラシ繊維径、ブラシ繊維長さ(パイル長)などによって決まり、ブラシ繊維のこしの強さを表す。このブラシ繊維一本に撓み変形を与えたときの反力は、機械工学の材料力学で一般的に用いられる片持ち梁モデルを適用すると下式で表すことができる(図3参照)。
Figure 2006259398
上記式(1)及び図3に示した各係数を以下の通り定義する。
BI:ブラシ干渉量(mm)
E:ヤング率
φ:ブラシ繊維径
PL:ブラシ繊維長さ
D:デニール
ρ:ブラシ繊維の真比重
F:ブラシ先端力(反力)
この反力が大きいということは、ブラシ繊維の剛性が大きく、撓み状態から開放されたときの回復時間(T〔sec〕)は短くなる。
図4に、ブラシ繊維のデニールと回復時間の関係を示す。この図4は、直径17mm、繊維長(PL)4.4mmのブラシロールを直径12mmの金属ロールに1.6mm又は1.0mmの食込み量で接触させた状態からブラシロールを回転させ、倒れた繊維がニップ部から開放されて略垂直方向に回復するまでの時間を計測した結果のグラフ図である。これにより、回復時間は反力にほぼ反比例することが確認できている(T=A/F)。
なお、デニールとは繊維9000mあたりの重さ(g)であり、デニールが大きいほど繊維が太いことを表す指標である。
図5に、上記の条件(食込み量は1.6mm)でフリッカーを設けずにブラシロールの表面速度(VB)を変化させた場合のブラシへたりの評価結果を示し、図6に、上記の条件でフリッカーを設けてブラシロールの表面速度を変化させた場合のブラシへたりの評価結果を示す。
2デニール、3デニール、及び4デニールのブラシ繊維において、フリッカーを設けない場合には、VB≦L1/Tであれば全てのブラシ繊維でへたりがなく、絡まりも発生しないことが確認された。また、フリッカーを設けた場合でも、3デニール及び4デニールのブラシ繊維では、VB≦(L1−L2)/Tであればへたりがなく、絡まりも発生しないことが確認された。
次に、上記の構成とされた本実施形態の画像形成装置10によるカラー画像形成動作について説明する。
画像形成装置10に画像形成信号が入力されると、感光体12が帯電装置14により一様に帯電され、この帯電された感光体12には、画像形成信号に基づいて露光装置16からレーザ光Lが照射される。このレーザ光Lにより、感光体12の表面が露光され、静電潜像が形成される。感光体12上に形成された静電潜像は、ロータリ現像装置18の現像器20Y、20M、20C、20Kによってイエロー、マゼンタ、シアン、黒のトナー像を現像され、一次転写部T1で中間転写ベルト22に重ねて一次転写される。また、一次転写後に感光体12上に残留する転写残トナーは、感光体クリーナ26のブラシロール28A、28Bによって擦り取られ除去される。
一方、給紙トレイ64に収納された用紙Pは、フィードロール66により送り出され、リタードロール18により捌かれて最上部の用紙Pのみが搬送路40に導かれ、所定のタイミングで二次転写ロール44と二次転写バックアップロール36との間、すなわち二次転写部T2に送り込まれる。この二次転写部T2で、中間転写ベルト22に一次転写されているトナー像が用紙Pに二次転写される。トナー像が転写された用紙Pは、搬送ベルト42に搬送されて定着装置70に導かれ、加熱ロール72と加圧ロール74とによる熱圧力によってトナー像が定着される。そしてこのトナー像の定着により画像形成された用紙Pは、排出ロール76、78により排出口80から排紙トレイ82へ排出される。
また、二次転写後に中間転写ベルト22の画像領域に残留した転写残トナーは、中間転写ベルトクリーナ56のブラシロール58A、58Bによって擦り取られ除去され、搬送ベルト42に付着したトナーは、搬送ベルトクリーナ48のブラシロール50A、50Bよって擦り取られ除去される。以上の動作により、画像形成装置10によって用紙にカラー画像が形成される。
次に、本実施形態の画像形成装置10による作用について説明する。
画像形成装置10の中間転写ベルトクリーナ56では、回収ロール60Aをブラシロール58Aと同方向で、且つ、ブラシロール58Aよりも表面速度を速く回転させることにより、中間転写ベルト22とのニップ部96で変形したブラシ繊維92Aは、回収ロール60Aとのニップ部98で逆方向に倒される(図2参照)。これにより、ブラシ繊維92Aに変形が蓄積することなくブラシへたりが低減される。
また、中間転写ベルト22とのニップ部96から離脱したブラシ繊維92Aが回収ロール60Aまで到達する時間を、ブラシ繊維92Aが撓んだ状態から元の状態に回復するまでの回復時間より長くすることによって、ブラシ繊維92Aは毛倒れがほぼ外向きで垂直方向に回復した後に、回収ロール60Aによる逆方向の外力を受ける。このように、ブラシロール58Aはブラシ繊維92Aの毛倒れが十分戻った状態で外力を受けるため、ブラシ繊維92Aが絡まるトラブルは発生しない。したがって、ブラシ繊維92Aが絡まるトラブルを発生することなくブラシロール58Aの外径を経時で保つことができ、安定したクリーニング性を確保することができる。
また、本実施形態では、ブラシロール58Aの回転方向に沿った中間転写ベルト22から回収ロール60Aまでの間に、フリッカー94を設けていることにより、ブラシロール58Aに付着したトナーの付着量を減らしつつ、静電的に回収ロール60A、60Bで回収しにくい低帯電のトナーや紙粉などの異物を除去できるようになる。これにより、回収ロール60Aによるブラシロール58Aからのトナー回収性が向上する。
そして、フリッカー94とのニップ部から離脱したブラシ繊維92Aが回収ロール60Aまで到達する時間を、ブラシ繊維92Aが撓んだ状態から元の状態に回復するまでの回復時間より長くすることによって、ブラシ繊維92Aは毛倒れがほぼ外向き垂直方向に回復した後に、回収ロール60Aによる逆方向の外力を受ける。このように、ブラシロール58Aはブラシ繊維92Aの毛倒れが十分戻った状態で外力を受けるため、ブラシ繊維92Aが絡まるトラブルは発生しない。したがって、ブラシ繊維92Aが絡まるトラブルを発生することなくブラシロール58Aの内部にトナーや異物が蓄積することを防止し、安定したクリーニング性を確保することができる。
また、図5及び図6に示したブラシ状態の評価結果からわかるように、こしが弱いために外力の影響を受けやすい4デニール以下の小径繊維に対しても高い改善効果が得られている。したがって、摺擦傷が付きやすい感光体12を上述したブラシクリーニング方式の感光体クリーナ26によってクリーニングする場合に、ブラシロール28A、28Bに3デニール以下のブラシ繊維を用いることで、感光体12の表面に摺擦傷を付けることなく、上述した効果を得ることができる。
以上、本発明を上述した特定の実施形態により詳細に説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の形態が実施可能である。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す構成図である。 本発明の一実施形態に係る中間転写ベルトクリーナの要部を示す拡大構成図である。 ブラシ繊維の変形後の回復時間を説明するためにブラシ繊維の変形状態を示す説明図である。 ブラシ繊維のデニールと回復時間の関係を示すグラフ図である。 フリッカーを設けない場合のブラシ状態の評価結果を示す図である。 フリッカーを設けた場合のブラシ状態の評価結果を示す図である。
符号の説明
10 画像形成装置
12 感光体(被クリーニング部材)
22 中間転写ベルト(被クリーニング部材)
26 感光体クリーナ(クリーニング装置)
28A ブラシロール
28B ブラシロール
30A 回収ロール
30B 回収ロール
42 搬送ベルト(被クリーニング部材)
48 搬送ベルトクリーナ(クリーニング装置)
50A ブラシロール
50B ブラシロール
52A 回収ロール
52B 回収ロール
56 中間転写ベルトクリーナ(クリーニング装置)
58A ブラシロール
58B ブラシロール
60A 回収ロール
60B 回収ロール
94 フリッカー(ブラシクリーニング部材)
P 用紙(記録媒体)

Claims (4)

  1. 回転する被クリーニング部材に対し逆方向に回転しつつ接触してその被クリーニング部材からクリーニング対象物を除去するブラシロールと、前記ブラシロールに対し同方向に回転しつつ接触してブラシロールに付着したクリーニング対象物を回収する回収ロールと、
    を備えるクリーニング装置において、
    前記ブラシロールの表面速度をVB、
    前記回収ロールの表面速度をVR、
    前記ブラシロールの回転方向に沿った前記被クリーニング部材から前記回収ロールまでの周長をL1、
    前記被クリーニング部材と前記ブラシロールとの接触に伴い変形したブラシロールのブラシ繊維がその接触部から離脱し元の状態に回復するまでの回復時間をT、
    としたときに、
    VB<VR、且つ、VB≦L1/T
    であることを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記ブラシロールの回転方向に沿った前記被クリーニング部材から前記回収ロールまでの間に設けられ、ブラシロールの外周に接触してブラシロールに付着したクリーニング対象物を除去するブラシクリーニング部材を備え、
    前記ブラシロールの回転方向に沿った前記被クリーニング部材から前記ブラシクリーニング部材までの周長をL2、
    としたときに、
    L2<L1、且つ、VB≦(L1−L2)/T
    であることを特徴とする請求項1記載のクリーニング装置。
  3. 前記ブラシ繊維が3デニール以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のクリーニング装置。
  4. 記録媒体にトナー像を転写して画像を形成する画像形成装置において、
    画像形成過程で余分なトナーが付着する被クリーニング部材と、
    前記被クリーニング部材から前記トナーを除去する請求項1〜請求項3の何れか1項記載のクリーニング装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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