JP2006259114A - デジタルカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】 パララックス補正のために特別な機構を必要とせず、パララックスが補正が可能なデジタルカメラを提供する。
【解決手段】 撮像素子駆動方式の手振れ補正機構を使用し、パララックスをキャンセルできる位置に撮像素子を駆動してパララックス補正をする。
【選択図】 図3

Description

本発明はデジタルカメラ、特に、光学的なファインダやフラッシュを備えて、パララックスの補正機能を有したデジタルカメラに関する。
撮影光学系とは別にファインダ光学系を有するカメラでは、一般的にそれぞれの光学系の光軸を平行に設定している。したがって、被写体が遠方にある場合は、撮影範囲とファインダの視野範囲が一致しているが、被写体が近距離になった場合両者の間にパララックスが発生する。パララックスとは、ここではファインダ光学系により見える範囲と撮影光学系により写される範囲との間に生ずるずれのことを言う。視差ともいう。
また、フラッシュを内蔵しているカメラでは上記と同様に、フラッシュの照射範囲と撮影範囲との間でパララックスが生じる。
この問題を解決するため、ファインダと撮影範囲との間に生ずるパララックスの問題に対して、従来技術では撮影レンズの距離環の回転に合わせてファインダ内の視野枠を移動する方法などが用いられていた(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示されている技術では、レンズを繰り出す回転リングにカムを備え、そのカムに当接したレバーによりファインダの視野枠を移動させてパララックスを補正している。
また、フラッシュの照射範囲と撮影範囲との間に生ずるパララックスに対しては、通常撮影およびマクロ撮影の撮影のモードに応じてストロボ光源の位置を移動させてパララックスを補正する技術がある(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−415874号公報 特開平10−48711号公報
しかしながら、従来技術では、パララックス補正のために補正専用の機構を設け、これを用いて補正を行っていた。そのため、パララックス補正専用の機構が必要になるために、カメラが大型になり、また、補正機構のためのコストも必要であった。
したがって、本発明の課題とするところは、パララックス補正のための特別な機構を必要とせずに、パララックスの補正が可能なデジタルカメラを提供することにある。
(請求項1)
フラッシュと、撮像素子と、撮像素子を駆動する撮像素子駆動手段と、前記撮像素子駆動手段により前記撮像素子を駆動して被写体距離の変化によって生じる前記フラッシュと前記撮像素子とのパララックスを補正するパララックス補正手段と、を有することを特徴とするデジタルカメラ。
(請求項2)
ファインダと、撮像素子と、撮像素子を駆動する撮像素子駆動手段と、前記撮像素子駆動手段により前記撮像素子を駆動して被写体距離の変化によって生じる前記ファインダと前記撮像素子とのパララックスを補正するパララックス補正手段と、を有することを特徴とするデジタルカメラ。
(請求項3)
前記撮像素子駆動手段により前記撮像素子を駆動して手振れを補正するブレ補正手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載のデジタルカメラ。
請求項1に記載の発明によれば、撮像素子駆動手段により撮像素子を駆動して、フラッシュの照射範囲と撮像素子の撮影範囲との間に生ずるパララックスを補正するので、従来のようにフラッシュを駆動させることなくパララックス補正が行えるデジタルカメラを提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、撮像素子駆動手段により撮像素子を駆動して、ファインダの視野範囲と撮像素子の撮影範囲との間に生ずるパララックスを補正するので、従来のようにファインダを駆動させることなくパララックス補正が行えるデジタルカメラを提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、パララックス補正のための撮像素子の駆動手段は、手振れ補正のための撮像素子駆動手段を使用するので、パララックス補正のために特別の機構を必要としない。したがって、簡単な構成でパララックスを補正することができ、小型で低コストのデジタルカメラを提供することができる。
(第1の実施形態)
図を用いて、本発明の第1の実施形態に係るデジタルカメラを説明する。本実施形態に係るデジタルカメラは、フラッシュを有し光学ファインダを有しないデジタルカメラであり、手振れを角速度センサで検出し撮像素子を駆動することによって手振れの補正を行う機能を有している。
図1(a)、(b)、(c)は本実施形態のデジタルカメラの外観図である。図1(a)は本デジタルカメラの正面図、図1(b)は側面図、図1(c)は背面図である。図1(a)において、符号1はカメラボディ、符号2はズーム機能を有した撮影レンズ、符号3は撮影レンズの鏡胴、符号4はフラッシュである。符号5はモード選択ダイアルで、プログラムモード、シャッター優先モード、絞り優先モードなど露出モードの選択に用いられる。図1(b)において、符号6は撮像素子、符号7は撮像素子駆動手段であり、共にカメラボディ1に内蔵されている。撮像素子6にはCCDセンサやCMOSセンサなどが用いられ、その受光面には撮影レンズ2を通過してきた光により被写体(不図示)の像が結像する。図1(c)において、符号8は操作ダイアルで、パララックス補正のON、OFF、撮影された画像の表示操作や消去の操作などに用いられる。符号9はLCDで、電子ファインダおよび撮影された画像表示などに用いられる。
図2は本デジタルカメラのブロック図である。図2において図1と同じ機能の要素には同じ番号を付した。図2において、符号21はA/Dコンバータで、撮像素子6から出力される画像信号をデジタルの画像データに変換する。符号22は画像処理回路で、画像データの黒レベル補正、シェーディング補正、ホワイトバランス補正、ガンマ補正などを行い、補正された画像データを画像メモリ23に記憶する。画像メモリ23に記憶された画像データは制御CPU30に読み込まれ、LCDドライバ24に出力されてLCD9に表示される。上述した撮像センサ6からLCD9における動作は撮像素子6の画像信号の出力フレーム毎に行われ、LCD9には被写体のライブビュー画像が表示される。なお、LCD9にはライブビュー画像以外に、撮影に関する情報などを表示させることもできる。角速度センサ27からの出力は制御CPU30に入力され、ブレ補正手段32はこれを演算して手振れの情報に変換し、ブレを打ち消すように撮像素子6を駆動させるために撮像素子駆動手段7に駆動量の情報を出力する。撮像素子駆動手段7には、パララックス補正のための補正量に関する情報も出力される。メモリカード25には撮影された画像の画像データが記憶される。AF演算手段28は、オートフォーカスを行うために制御CPU30に読み込まれた画像データに基づいて演算を行う。パララックス補正手段29はフラッシュ4と撮像素子6とのパララックスを補正するために後述する演算を行い、撮像素子駆動手段7に撮像素子6の位置の補正量に関する情報を出力する。撮像素子駆動手段7はパララックス補正手段29およびブレ補正手段32から出力された情報に基づき撮像素子6を駆動してパララックス補正およびブレ補正を行う。撮影レンズ駆動手段26は制御CPU30からの情報に基づき、撮影レンズ2のピント調整およびズームの駆動を行う。フラッシュ4は制御CPU30により発光の制御が行われる。
図3(a)、(b)は撮像素子駆動手段7および撮像素子6の構成を示す図である。この図を用いて撮像素子駆動手段7の構造を説明する。図3(a)は撮像素子6が原点にあるときの、図3(b)は撮像素子6が横方向にxa、縦方向にyaだけ駆動されたときの状態を示す。図3(a)において、台板41には撮像素子6を横方向に駆動するためのXアクチュエータ42aが搭載されている。Xアクチュエータ42aは圧電素子の伸び縮みを利用したSIDM(Smooth Impact Drive Mechanism;スムーズインパクト駆動機構)と呼ばれるアクチュエータで、Xアクチュエータ42aに取り付けられたX台板43を横方向に駆動する。X台板43には撮像素子6を縦方向に駆動するYアクチュエータ42bが搭載されている。Yアクチュエータ42bもXアクチュエータ42aと同様、圧電素子の伸び縮みを利用したSIDMが用いられており、Yアクチュエータ42bに取り付けられたY台板44を縦方向に駆動する。Y台板44には撮像素子6が搭載されている。点Oは撮像素子6の中心である。
図3(b)は、撮像素子6が横方向にxa、縦方向にyaだけ駆動されたときの状態を示している。X台板43が横方向にxa、Y台板44が縦方向にyaだけそれぞれ駆動されている。符号6’は駆動された位置にある撮像素子、点O’はその中心である。
図4は、本デジタルカメラのパララックス補正ルーチンのフローチャートである。本デジタルカメラでは電源投入後このルーチンが繰り返し実行されて、パララックスの補正が行われる。図4において、本ルーチンが呼び出されるとステップS11でパララックス補正がONに設定されているかどうかを判定する。ONに設定されている場合(ステップS11:Yes)ステップS12を実行し、ONに設定されていない場合(ステップS11:No)リターンする。ステップS12では、オートフォーカスを行う。ステップS13では、オートフォーカスの結果に基づいて被写体までの距離が計算される。ステップS14では、パララックス補正のための補正量すなわち撮像素子6の駆動量が計算される。ステップS15では、その補正量が実際に撮像素子6を駆動する必要がある量かどうかが判定され、駆動の必要があると判定された場合(ステップS15:Yes)ステップS16が実行され、駆動の必要が無いと判定された場合(ステップS15:No)リターンする。ステップS16では、ステップS14で計算された補正量に基づいて撮像素子6の駆動が行われる。なお、図4ではステップS14で補正量計算を行った後、すぐに撮像素子の駆動を行わず、ステップS15で撮像素子6の駆動が必要であるかどうかを判定している。これは、フラッシュ4の照射範囲が撮像素子6の撮影範囲を余裕を持ってカバーできる大きさなので、被写体距離の変化が小さい場合には撮像素子6を駆動しなくても撮影範囲がフラッシュ4の照射範囲に入っている可能性があるからである。
図5は、駆動手段7および撮像素子6’の構成を示す図で、撮像素子6’が駆動範囲の限界まで駆動された状態を示している。このとき、点Oおよび点O’を結んだ直線45の延長上にフラッシュ4を設けておけば、撮像素子駆動手段の駆動範囲を有効に使ったパララックス補正が可能になる。
次に、パララックス補正のための補正量の算出方法を説明する。図6(a)、(b)、(c)はパララックス補正の説明図である。図6(a)は本デジタルカメラの撮影レンズ2およびフラッシュ4の構成を示す斜視図、図6(b)は平面図、図6(c)は側面図である。
図6(a)において、符号2、4、6はそれぞれ前述した撮影レンズ2、フラッシュ4、撮像素子6である。フラッシュ4は撮影レンズ2から横方向にXp、縦方向にYpだけ離れた位置に設けられている。符号6’はパララックス補正を行うために移動された撮像素子を示す。点Oは撮像素子6の中心、点O’は移動させられた撮像素子6’の中心である。符号11は撮像レンズ2の光軸であり、撮像素子6の中心Oを通っている。符号12はフラッシュ4の光軸であり、点Aで光軸11と交わるようにフラッシュ4が取り付けられている。撮影レンズ2から点Aまでの距離はDである。したがって、被写体が点Aの距離にあるときはフラッシュ4と撮像素子6とのパララックスは生じない。また、被写体が距離Dより遠方にあるときも、フラッシュ4の照射範囲が撮像素子6の撮影範囲を十分カバーするようにフラッシュ4の照射範囲は設計されている。
一方、被写体が点Aよりも短い距離にあるとき、例えば、被写体が撮影レンズ2から距離dの点A’の位置になると、撮影レンズ2の光軸11とフラッシュ4の光軸12との距離が大きくなり、パララックスが発生してフラッシュ4の照射範囲が撮像素子6の撮像範囲をカバーしきれなくなる。本実施形態では、このとき撮像素子6を横方向にxa、縦方向にyaだけ駆動して、撮像素子6’の中心O’と撮影レンズ2の中心を結ぶ直線11’が光軸12と点A’で交わるようにする。このようにすると撮像素子6’とフラッシュ4とのパララックスはなくなり、フラッシュ4の照明範囲は撮像素子6’の撮影範囲をカバーするようになる。
図6(b)、図6(c)を用いて、被写体が撮影レンズ2のある面から距離dの位置に来た場合にパララックス補正を行うための、撮像素子6の駆動量xa、yaの大きさを求める。
まず、補正量xaを求める。図6(b)は図6(a)の平面図である。フラッシュ4は撮影レンズ2から距離Xp離れており、撮影レンズ2の光軸11とフラッシュの光軸12はレンズから距離Dの点Aで交わっている。パララックス補正のため駆動された撮像素子6’の中心点O’と撮影レンズ2の中心を結んだ直線11’と光軸12は撮影レンズ2のある面から距離d離れた点A’で交わっている。点Oと点O’との距離をxa、点A’と光軸11との距離をxd、撮影レンズ2の焦点距離をFlとすると、次式が成り立つ。
(式1):Fl/xa=d/xd
(式2):xd/(D−d)=Xp/D
式1および式2からxdを消去して整理すると、補正量xaは次式で求められる。
(式3):xa=(1/d−1/D)・Fl・Xp
次に、補正量yaを求める。図6(c)は図6(a)の側面図である。フラッシュ4は撮影レンズ2から距離Yp離れており、撮影レンズ2の光軸11とフラッシュの光軸12はレンズから距離Dの点Aで交わっている。パララックス補正のため駆動された撮像素子6’の中心点O’と撮影レンズ2の中心を結んだ直線11’と光軸12は撮影レンズ2のある面から距離d離れた点A’で交わっている。点Oと点O’との距離をya、点A’と光軸11との距離をyd、撮影レンズ2の焦点距離をFlとすると、次式が成り立つ。
(式4):Fl/ya=d/yd
(式5):yd/(D−d)=Yp/D
式4および式5からydを消去して整理すると、補正量yaは次式で求められる。
(式6):ya=(1/d−1/D)・Fl・Yp
上述したように本実施形態によれば、手振れ補正のために設けられた撮像素子駆動手段7を用いて、撮像素子6を駆動し被写体距離の変化によって生じるフラッシュ4と撮像範囲とのパララックスを補正することが可能になる。したがって、パララックス補正のために特別な機構を追加することなく、小形で低価格のパララックス補正が可能なカメラを提供することができる。また、パララックス補正が可能であるので、撮影レンズ2とフラッシュ4との距離を十分にとることができ、赤目現象の出にくいカメラを提供することが可能になる。
本実施形態では、パララックスの補正量を図4のステップS14においてその都度計算しているが、他の方法としては被写体距離および撮影レンズ2の焦点距離に対して補正量を予め計算しておき、その結果をテーブルとしてメモリに記憶させておいてもよい。制御CPU30は被写体距離および撮影レンズ2の焦点距離に応じてそのテーブルから対応する補正量を読み出してパララックス補正を行うことができる。
(第2の実施形態)
図を用いて、本発明の第2の実施形態に係るデジタルカメラを説明する。本実施形態に係るデジタルカメラは、フラッシュおよび光学ファインダを有するデジタルカメラであり、手振れを角速度センサで検出し撮像素子を駆動することによって手振れの補正を行う機能を有している。本デジタルカメラが第1の実施形態に係るデジタルカメラと異なるのは、本デジタルカメラでは、光学ファインダを有していること、および第1の実施形態のデジタルカメラではフラッシュの照射範囲に対して撮影範囲のパララックスを補正しているが、本デジタルカメラではフラッシュの照射範囲はファインダの視野範囲をカバーするように設定されており、パララックス補正は光学ファインダの視野範囲に対する撮影範囲のパララックスを補正していることである。
図7(a)、(b)、(c)は本実施形態のデジタルカメラの外観図である。図7(a)は本デジタルカメラの正面図、図7(b)は側面図、図7(c)は背面図である。図7(a)、(b)、(c)において、図1(a)、(b)、(c)と同じ機能の要素には同じ番号を付し、その説明は省略する。図7(a)において、符号10は光学的なファインダである。図7(c)において、符号11はファインダ10のファインダ接眼窓である。
図8は本デジタルカメラのブロック図である。図8において図2と同じ機能の要素には同じ番号を付してその説明を省略する。図8において、10はファインダである。31はファインダ10を構成するレンズの駆動手段で、制御CPUから出力される情報を元にファインダ10のズーム駆動を行う。本デジタルカメラのブロック図が第1の実施形態のブロック図と異なるところは、本デジタルカメラではファインダ10およびファインダレンズ駆動手段31を有していることである。
撮像素子駆動手段7および撮像素子6の構成は第1の実施形態と同じであり、その構成は図3(a)、(b)で示され、その動作は第1の実施形態と同じであるので、ここではその説明を省略する。
パララックスの補正ルーチンは第1の実施形態と同様であるので、図4を参照し、各ステップの説明は省略する。図4において、本デジタルカメラが第1の実施形態と異なるところは、ステップS14およびステップS15の内容である。
第1の実施形態ではステップS14では式3および式6を用いて、フラッシュの照射範囲に対する撮像素子6の撮影範囲のパララックスの補正量を計算している。一方、本実施形態では、後述する式を用いてファインダの視野範囲に対する撮像素子6の撮影範囲のパララックスの補正量を計算する。
また、ステップS15は、第1の実施形態ではフラッシュの照射範囲に対する撮像素子6の撮影範囲とのパララックスが、撮像素子6の駆動が必要な大きさであるかどうかを判定しているのに対し、本実施形態ではファインダ10の視野範囲に対する撮像素子6の撮影範囲のパララックスが、撮像素子6の駆動が必要な大きさであるかどうかを判定している。
第1の実施形態では図5を用いて、撮像素子駆動手段7の駆動範囲を有効に使うためのフラッシュ4の設置位置の説明をしたが、本実施形態においてもファインダ10を図5の直線45の延長上に設ければ、撮像素子駆動手段7の駆動範囲を有効に使ったパララックス補正が可能になる。
次に、パララックス補正のための補正量の算出方法を説明する。本実施形態においては、フラッシュ4の照射範囲は、その到達距離内の撮影距離の全範囲において光学ファインダの視野範囲をカバーするように、その光軸の角度および照射角が設定されている。したがって、パララックス補正はファインダの視野範囲に対する撮像素子6の撮影範囲のパララックスについて補正を行えばよい。
図9(a)、(b)、(c)はパララックス補正の説明図である。図9(a)は本デジタルカメラの撮影レンズおよびファインダの構成の斜視図、図9(b)は平面図、図9(c)は側面図である。
図9(a)において、符号2、6、10はそれぞれ前述した撮影レンズ2、撮像素子6およびファインダ10である。ファインダ10は撮影レンズ2から横方向にXq、縦方向にYqだけ離れた位置に設けられている。符号6’はパララックス補正を行うために駆動された撮像素子を示す。点Oは撮像素子6の中心、点O’は駆動された撮像素子6’の中心である。符号51は撮像レンズ2の光軸であり、撮像素子6の中心Oを通っている。符号52はファインダ10の光軸であり、光軸51と平行になるようにファインダ10が設置されている。この状態で、被写体が十分遠い距離にあるときはファインダ10と撮像素子6とのパララックスは無視できる。
ここで被写体の距離が小さくなり、被写体が撮影レンズ2から距離dの位置に来ると、撮影レンズ2の光軸51とファインダ10の光軸52との距離が無視できなくなりパララックスが発生して、ファインダ10の視野範囲と撮像素子6の撮影範囲との間に無視できない差ができる。本実施形態では、このとき撮像素子6を横方向にxb、縦方向にybだけ駆動して、撮像素子6’の中心O’と撮影レンズ2の中心を結ぶ直線51’が光軸52と点Aで交わるようにする。点Aは撮影レンズ2のある平面から距離dの距離にある。このようにするとファインダ11と撮像素子6’とのパララックスは無くなり、ファインダ11の視野範囲と撮像素子6’の撮像範囲が一致する。
図9(b)、図9(c)を用いて、被写体が撮影レンズ2のある面から距離dの位置に来た場合にパララックス補正を行う場合の、撮像素子6の駆動量xb、ybの大きさを求める。
まず、補正量xbを求める。図9(b)は図9(a)の平面図である。ファインダ10は撮影レンズ2から距離Xq離れており、パララックス補正のため駆動された撮像素子6’の中心点O’と撮影レンズ2の中心を結んだ直線51’と光軸52は、撮影レンズ2のある面から距離d離れた点Aで交わっている。点Oと点O’との距離をxb、撮影レンズ2の焦点距離をFlとすると、点Aと光軸51との距離はXqであるから次式が成り立つ。
(式7):Fl/xb=d/Xq
したがって、補正量xbは次式で求められる。
(式8):xb=Xq・Fl/d
次に、補正量yaを求める。図6(c)は図6(a)の側面図である。ファインダ10は撮影レンズ2から距離Yq離れており、パララックス補正のため移動させられた撮像素子6’の中心点O’と撮影レンズ2の中心を結んだ直線51’と光軸52は、撮影レンズ2のある平面から距離d離れた点Aで交わっている。点Oと点O’との距離をyb、撮影レンズ2の焦点距離をFlとすると、点Aと光軸51との距離はXqであるから次式が成り立つ。
(式9):Fl/yb=d/Yq
したがって、補正量xbは次式で求められる。
(式10):yb=Yq・Fl/d
上述したように本実施形態によれば、手振れ補正のための撮像素子駆動手段7を用いて、撮像素子6を駆動し被写体距離の変化によって生じるファインダ10と撮影範囲とのパララックスを補正することが可能になる。したがって、パララックス補正のために特別な機構を追加することなく、小形で低価格のパララックス補正が可能なカメラを提供することができる。また、本実施形態ではフラッシュ4と撮影範囲とのパララックス補正もされているので、撮影レンズ2とフラッシュ4との距離を十分にとることができ、赤目現象の出にくいカメラを提供することが可能になる。
本実施形態では、補正量を図4のステップS14においてその都度計算しているが、他の方法としては被写体距離および撮影レンズの焦点距離に対して補正量を予め計算しておき、その結果をテーブルとしてメモリに記憶させておいてもよい。制御CPU30は被写体距離および撮影レンズの焦点距離に応じてそのテーブルから対応する補正量を読み出してパララックス補正を行うことができる。
以上のように、撮像素子を駆動して手振れを補正するブレ補正手段を備えたデジタルカメラにおいては、被写体が近距離にある場合に、撮像素子と光学的なファインダ間のパララックス、及び、撮像素子とフラッシュ間のパララックスの補正が可能になるので、さらに以下のようなデジタルカメラを提供することができる。
ファインダと、フラッシュと、撮像素子と、撮像素子を駆動する撮像素子駆動手段と、前記撮像素子駆動手段により前記撮像素子を駆動して被写体距離の変化によって生じる前記ファインダと前記撮像素子とのパララックス、及び、前記フラッシュと前記撮像素子とのパララックスを補正するパララックス補正手段と、前記パララックス補正手段によるファインダのパララックス補正と前記フラッシュによるパララックス補正とのいずれかを選択する選択手段と、を備えたことを特徴とするデジタルカメラである。
上記デジタルカメラはファインダとフラッシュを備えており、例えば被写体を近距離撮影する時にフラッシュを強制発光して撮影するマクロモードが従来提案されているが、この場合、制御CPUはフラッシュによるパララックス補正を優先して選択実行する。LCDを備えたデジタルカメラであれば、フラッシュのパララックス補正を優先した場合、LCDによりライブビュー表示を行って光学ファインダによるパララックスが生じないようにすればよい。これにより、マクロモード時に強制発光してフラッシュを使用するという撮影モードの意図を、パララックス補正にも反映することができるという効果がある。
また、被写体距離が近距離でも、撮影レンズの焦点距離がミドル領域からテレ領域の時は、フラッシュの照明範囲は十分に撮影範囲をカバーしているからフラッシュと撮像素子とのパララックスを気にすることがないので、光学ファインダと撮像素子とのパララックス補正を選択し、優先して実行するようにすればよい。
上述のように、本発明によれば、補正のために特別な機構を必要とせず、パララックスが補正可能なデジタルカメラを提供することが可能である。
第1の実施形態に係るデジタルカメラの外観図である。 第1の実施形態に係るデジタルカメラのブロック図である。 第1の実施形態の撮像素子駆動手段および撮像素子の構成を示す図である。 第1の実施形態のパララックス補正ルーチンのフローチャートである。 図3の撮像素子駆動手段が駆動範囲の限界まで駆動された状態の図である。 第1の実施形態のパララックス補正の説明図である。 第2の実施形態に係るデジタルカメラの外観図である。 第2の実施形態に係るデジタルカメラのブロック図である。 第2の実施形態のパララックス補正の説明図である。
符号の説明
1 カメラボディ
2 撮影レンズ
3 撮影レンズの鏡胴
4 フラッシュ
5 モード選択ダイアル
6 撮像素子
7 撮像素子駆動手段
8 操作ダイアル
9 LCD
10 ファインダ
11 ファインダ接眼窓
29 パララックス補正手段
41 台板
42a Xアクチュエータ
42b Yアクチュエータ
43 X台板
44 Y台板

Claims (3)

  1. フラッシュと、撮像素子と、撮像素子を駆動する撮像素子駆動手段と、前記撮像素子駆動手段により前記撮像素子を駆動して被写体距離の変化によって生じる前記フラッシュと前記撮像素子とのパララックスを補正するパララックス補正手段と、を有することを特徴とするデジタルカメラ。
  2. ファインダと、撮像素子と、撮像素子を駆動する撮像素子駆動手段と、前記撮像素子駆動手段により前記撮像素子を駆動して被写体距離の変化によって生じる前記ファインダと前記撮像素子とのパララックスを補正するパララックス補正手段と、を有することを特徴とするデジタルカメラ。
  3. 前記撮像素子駆動手段により前記撮像素子を駆動して手振れを補正するブレ補正手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載のデジタルカメラ。
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JP2018018017A (ja) * 2016-07-29 2018-02-01 Tdk株式会社 レンズ駆動装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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