JP2006258739A - 光束分岐出力装置および複数光束出力型の測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表面プラズモン励起用の複数の照射光束を形成する過程で光束分岐する際の光量損失が少なく、かつ各照射光束を高精度にアライメントすることが可能で、小型化も容易な光束分岐出力装置および複数光束出力型の測定装置を得る。
【解決手段】光束分岐出力装置3において、出射モジュール9から空間に出射された1つの光束を分岐させる分岐光学系17は、第1、第2および第3の光束分岐手段11,12,13により構成されている。第1の光束分岐手段11は4個のプリズム単体P〜Pにより、第2の光束分岐手段12は2個のプリズム単体P,Pにより、また第3の光束分岐手段13は12個のプリズム単体P〜P18により、それぞれ構成されており、1つの光束を測定光束用と参照光束用との各一対の12組の光束に分岐する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、金属面と誘電体試料との境界面に励起される表面プラズモン(SP:Surface Plasmon)の変化を検出することにより、誘電体試料に関する情報を得る測定装置において、表面プラズモン励起用の複数の測定光束を出力するために用いられる光束分岐出力装置と、このような光束分岐出力装置を備えた複数光束出力型の測定装置に関する。
従来、誘電体と金属面との境界面に光を透過または反射させることにより、この境界面に電子の疎密波である表面プラズモンを励起し、この表面プラズモンの変化を検出することにより、誘電体に起きた誘電的な変化等の情報を得るようにした測定装置が種々提案されている。例えば、表面プラズモン共鳴[共振](SPR:Surface Plasmon Resonance)と称される現象を利用して、測定対象となる試料中の免疫反応物質を定量分析する測定装置(以下「SPR測定装置」と称す)が知られている(下記特許文献1、2参照)。
このSPR測定装置では、例えば、ガラス板の表面に形成した金属膜に誘電体試料を接触させておき、P偏光とされた照射光束を、金属膜と誘電体試料との境界面に対し全反射されるような入射角度で照射する。このとき、金属膜と誘電体試料との境界に沿って進むエバネッセント波が生じ、このエバネッセント波によって表面プラズモンが励起される。そして、エバネッセント波の波数ベクトルが表面プラズモンの波数ベクトルと等しい場合に、これらが共鳴する現象すなわち表面プラズモン共鳴が起きる。表面プラズモン共鳴が起きると照射光束のエネルギが表面プラズモンに移るため、反射光量が大きく減衰する現象(以下「全反射減衰」と称す)が生起される。
照射光束の角周波数と金属膜および誘電体試料の各誘電率とが共に一定の場合、表面プラズモン共鳴は、照射光束の入射角度が特定の角度(以下「共振角度」と称す)のときだけ生じる。しかし、誘電体試料中で免疫反応が起こる場合には、誘電体試料の誘電率が変化するので、それに応じて共振角度も変化する。この共振角度の変化を検出する(例えば、光量検出器を用いて、全反射減衰が生じる共振角度を暗線の位置により検出する)ことにより、誘電体試料中の免疫反応物質を定量分析するのが、SPR測定装置の原理である。
特開2003−139687号公報 特開2003−139694号公報
上述したSPR測定装置においては、金属膜と誘電体試料との境界面に、照射光束を全反射される所定の入射角度で照射するための光束出力装置が用いられるが、これまでの光束出力装置は1光束出力型とされていた。このため、複数の誘電体試料を測定するのに多くの時間を要するという問題があった。
複数の照射光束が同時に出力されるようにできれば、多くの誘電体試料を短時間で測定することが可能となり極めて有益となるが、各誘電体試料の界面に照射される各々の測定光束の条件を揃えなければならないので、光源から出力された1つの光束を分岐して複数の測定光束とする必要がある。これまで、光源から出力された1つの光束を光ファイバで導光するとともに、その導光路中に配した2分岐モジュールを用いて光束を順次分岐させていき、最終的に所定数の照射光束を同時に出力し得る複数光束出力型装置の研究がなされていた。
しかし、このような分岐方式では、2分岐モジュールと光ファイバとの結合損失が大きいため、分岐数を増やすと各々の照射光束に必要な光量を確保することが難しくなるという問題がある。また、複数光束出力型とした場合には、所定のピッチで配置された各々の誘電体試料の界面に対して、各照射光束を所定の入射角度で照射する必要があるが、光ファイバを用いた方式では、各照射光束を高精度にアライメントすることが難しいという問題もある。さらに、光ファイバを用いた方式では、光ファイバを引き回すために多くのスペースが必要となるので、分岐数を増やすと装置が大型化しやすくなるという問題もある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、表面プラズモン励起用の複数の照射光束を形成する過程で光束分岐する際の光量損失が少なく、かつ各照射光束を高精度にアライメントすることが可能で、小型化も容易な光束分岐出力装置と、このような光束分岐出力装置を備えた複数光束出力型の測定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の光束分岐出力装置では、空間に出射された1つの光束を、複数のプリズム単体からなるビームスプリッタにより分岐するようにしている。
すなわち、本発明に係る光束分岐出力装置は、空間に出射された1つの光束を分岐光路上に配置した光束分岐手段により所定数に分岐し、分岐させた各々の光束を、表面プラズモン励起用の照射光束として出力する光束分岐出力装置であって、前記光束分岐手段が、複数のプリズム単体を互いに接合してなるビームスプリッタを備えてなることを特徴とするものである。
前記1つの光束が入射する第1の光束分岐手段において、この1つの光束を測定光束用と参照光束用との互いに平行な一対の光束に分岐し、分岐光路上で第1の光束分岐手段よりも後段に配置される他の光束分岐手段の各光束分岐面において、入射する一対の光束を各一対の2組の光束に順次分岐していき、最終的に互いに平行な一対の測定光束と参照光束とからなる複数組の照射光束を出力するように構成することができる。この場合、第1の光束分岐手段は、後段に配置される他の光束分岐手段に比較して、より高精度に作製しておくことが好ましい。
また、少なくとも1つの光束分岐手段は、分岐光路上において互いに平行に配設された複数の光束分岐面を備えてなるようにしたり、光束分岐出力分岐光路の始端に偏光ビームスプリッタを配設したり、分岐光路の終端に全反射面を配設したりすることが可能である。
また、本発明に係る複数光束出力型の測定装置は、上記光束分岐出力装置と、この光束分岐出力装置から出力された照射光束を誘電体試料と金属との境界面に照射することにより、この金属面と誘電体試料との境界面に励起される表面プラズモンの変化を検出する検出手段と、を備えてなることを特徴とする。
本発明に係る光束分岐出力装置は、空間に出射された1つの光束を、複数のプリズム単体を接合してなるビームスプリッタにより分岐し、分岐させた各々の光束を、表面プラズモン励起用の照射光束として出力するものであり、光束分岐手段として上記ビームスプリッタを用いているので、分岐する際の光量損失が極めて少ない。
また、このようなビームスプリッタは、小型かつ高精度に形成することが可能であるので、光ファイバによる分岐方式の装置に比べて、複数の照射光束を高精度にアライメントすることが容易であり、装置を小型化することも可能である。
また、本発明に係る複数光束出力型の測定装置は、本発明による光束分岐出力装置を備えているので、多くの誘電体試料を高精度に短時間で測定することが可能である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係る複数光束出力型の測定装置を概略的に示す図である。
図1に示す複数光束出力型の測定装置1(以下、単に「測定装置1」と称する)は、表面プラズモン共鳴を利用して誘電体試料中の免疫反応物質を定量分析するSPR測定装置であり、半導体レーザ等の光源装置2と、該光源装置2から出力された光束を複数の光束に分岐して出力する光束分岐出力装置3と、測定対象とされる誘電体試料を保持する試料保持手段4と、ラインセンサ等の光検出装置5と、コンピュータ等の解析装置6とから構成されている。これらのうち試料保持手段4は、略台形状の支持台7の上面に載置され、光束分岐出力装置3および光検出装置5は、試料保持手段4を挟むように支持台7の両斜面上にそれぞれ配置されている。また、光源装置2と光束分岐出力装置3との間には、光源装置2から出力された光束を光束分岐出力装置3に導光するための光ファイバ8が配されている。
上記試料保持手段4は、例えばガラスや透明樹脂(シクロオレフィンポリマ、ポリカーボネート、非晶性ポリオレフィン等を用いることが可)からなる貯留ブロック41と、該貯留ブロック41を保持する図示せぬ保持機構とからなる。この貯留ブロック41は紙面に垂直な方向に所定の長さを有しており、その上部には誘電体試料を貯える凹部42が紙面に垂直な方向に複数並設されている。複数の凹部42は、例えば、免疫反応させる誘電体試料(測定用試料)を貯えるものと、免疫反応させない誘電体試料(参照用試料)を貯えるものとからなり、これらが所定の間隔(等間隔とは限らない)で交互に配設されるものとされる。また、凹部42の底面42aには、例えば金(他に、銀、銅、アルミニウム等を用いることも可)の金属膜が形成されており、誘電体試料はこの金属膜と接触するように凹部42内に貯えられる。
上記光束分岐出力装置3は、例えば、図2に示すように構成される。図2は本発明に係る光束分岐出力装置の一実施形態を示す図で、同図(a)は平面図、同図(b)は正面図である。
図2に示す光束分岐出力装置3は、上記光源装置2(図1参照)から光ファイバ8により導光された光を1つの光束として空間に出射する出射モジュール9と、光量調整用の減衰フィルタ10と、該減衰フィルタ10を介して出射された1つの光束を所定数(この実施形態では24)の光束に分岐させる分岐光学系17と、分岐された各々の光束を収束させ表面プラズモン励起用の照射光束として出力する収束光学系18とにより構成されている。なお、出射モジュール9から出射される光束は、所定の方向に略直線偏光した光束とされる。この直線偏光の振動方向は、光束分岐出力装置3から出力された各照射光束が上記凹部42の底面42aに入射する際にP偏光となるように設定される。
上記分岐光学系17は分岐光路上に配置された第1、第2および第3の光束分岐手段11,12,13により構成されており、これら3つの光束分岐手段11,12,13はそれぞれ、複数のプリズム単体を互いに接合することにより構成されている。すなわち、図2(a)に示すように、第1の光束分岐手段11は4個のプリズム単体P〜Pにより構成されており、第2の光束分岐手段12は2個のプリズム単体P,Pにより、また第3の光束分岐手段13は12個のプリズム単体P〜P18により、それぞれ構成されている。なお、上記プリズム単体P,Pに替えて、これらが配置されている部分に、上記プリズム単体Pと同様の平行四辺形型のプリズムを配置するようにしてもよい。
上記第1の光束分岐手段11の4個のプリズム単体P〜Pのうち、分岐光路上の始端に配置されたプリズム単体PとPは偏光ビームスプリッタを構成している。すなわち、プリズム単体PとPとの境界部は、透明な複数の誘電体層からなる偏光分離面Sとされており、図2(a)において左方より入射した上記1つの光束のうちの上記直線偏光の成分を、この偏光分離面Sにおいて図中下方へ直角に反射してプリズム単体Pに入射させる。このような偏光ビームスプリッタを分岐光路上の始端に配置することにより、上記直線偏光以外の成分を取り除くことができるので、照射光束を略完全な直線偏光とすることが可能となる。
また、図2(a)に示すように、この第1の光束分岐手段11は、略完全な直線偏光とされた上記1つの光束を、光束分岐面S(プリズム単体PとPとの境界面)において2つに分岐し、各々を互いに平行な一対の光束、すなわち光束分岐面Sより図中右方へ直角に反射される測定光束用の光束(便宜上、図中実線で示す)と、光束分岐面Sを通過しプリズム単体Pの全反射面Tより図中右方へ直角に反射される参照光束用の光束(便宜上、図中破線で示す)として出射するように構成されている。なお、第1の光束分岐手段11において、空間からの光束の各入射面、および空間への光束の各出射面には反射防止膜がそれぞれ形成されている。このことは、第2の光束分岐手段12および第3の光束分岐手段13についても同様である。
また、上記第2の光束分岐手段12は、図2(a)に示すように、上記第1の光束分岐手段11より出射された上記一対の光束を、光束分岐面S(プリズム単体PとPとの境界面)において各一対の2組の光束に分岐し、この各一対の2組の光束すなわち光束分岐面Sを通過する一対の光束と、光束分岐面Sより図中下方に直角に反射された後、プリズム単体Pの全反射面Tより図中右方へ直角に全反射される一対の光束とを、図中右方に互いに平行に出射するように構成されている。
また、上記第3の光束分岐手段13は、図2(a)に示すように、上記第2の光束分岐手段12より出射された上記各一対の2組の光束を、分岐光路上に互いに平行に配設された光束分岐面S〜SおよびS〜S12において順次分岐していき、計12組の一対の光束(計24本の光束)を、互いに平行に出射するように構成されている。また、上記分岐光路の各終端に配置されたプリズム単体P11およびP18は、全反射面TおよびTをそれぞれ備えており、この全反射面TおよびTにそれぞれ入射した一対の光束を、光量を損失すること無く図中右方に直角に全反射するように構成されている。
上記各光束分岐面S〜S12における透過率と反射率との比(以下、「透過/反射比」と称す)は、上記24本の光束の各光量が互いに略等しくなるように設定される。例えば、光束分岐面S,S,S,S12の透過/反射比が共に1:1となるように設定され、光束分岐面SおよびSの透過/反射比が共に5:1となるように、光束分岐面SおよびSの透過/反射比が共に4:1となるように、光束分岐面SおよびS10の透過/反射比が共に3:1となるように、光束分岐面SおよびS11の透過/反射比が共に2:1となるように、それぞれ設定される。
一方、上記収束光学系18は、図2(b)に示すように、上記第3の光束分岐手段13より出射された各一対の12組の光束をそれぞれ発散させるロッドレンズ14と、このロッドレンズ14より発散された各一対の12組の光束をそれぞれ収束させる一対のシリンドリカルレンズ15,16とにより構成されている。シリンドリカルレンズ16より出射された12組の一対の光束は、各一対の光束の一方が測定光束、他方が参照光束として、図1に示す貯留ブロック41の左側面41aを通して、紙面に垂直な方向に並ぶ各凹部42内の誘電体試料と金属膜との各境界面にそれぞれP偏光として照射される。
このとき各境界面に対する各照射光束の入射角度は、各境界面において全反射されるとともに、各境界面において表面プラズモン共鳴が生じ得る角度範囲を含む範囲に設定される。各照射光束を収束光束とするのは、各境界面に対して種々の入射角で入射する成分を含むようにするためである。
各境界面に照射された各照射光束は各境界面において全反射され、このとき、各境界面にエバネッセント波が生じる。そして、各境界面に対してある特定の入射角度(共振角度)で入射した成分によるエバネッセント波が金属膜の表面に励起する表面プラズモンと共鳴し、この成分のエネルギが表面プラズモンに移動するので、この成分については反射される光強度が大きく低下する全反射減衰が起きる。また、免疫反応させない参照用試料に対し、免疫反応させる測定用試料は免疫反応に伴い誘電率が変化するので、上記共振角度も変化することになる。
各境界面において全反射された各反射光束は、貯留ブロック41の右側面41bを通して上記光検出装置5に入射する。このとき、全反射減衰により光強度が大きく低下した成分の反射光強度は、いわゆる暗線として検出される。上記解析装置6により各一対の光束において、参照用試料の界面からの反射光束の暗線の位置と、測定用試料の界面からの反射光束の暗線の位置との差により上記共振角度の変化を求め、この共振角度の変化に基づいて測定用試料中の免疫反応物質が定量分析される。
本実施形態による測定装置1では、1回の照射により12組の誘電体試料を一度に測定することができるので、多くの誘電体試料を短時間で測定することが可能である。また、本実施形態による光束分岐出力装置3では、3つの光束分岐手段11,12,13がそれぞれ、複数のプリズム単体を互いに接合することにより構成されているので、1つの光束を各一対の12組の光束に分岐させても光量の損失が極めて少ない。
すなわち、各光束分岐面S〜S12での光量損失は無いとみなせるので、光量損失が生じるのは、光束が各光束分岐手段11,12,13に入射する際と、これらより出射される際だけに限られる。上述のように各入出射面には反射防止膜が形成されており、その反射率を1%とした場合でも、全体としての光量損失は6%に抑えることが可能となる。
これに対し、光ファイバ用の2分岐モジュールを用いて1つの光束を24の光束に分岐する場合、1つの2分岐モジュールにおける光量損失が15%程度生じるので、全体としての光量損失は56%以上となる。
また、3つの光束分岐手段11,12,13は、複数のプリズム単体を用いて、小型かつ高精度に形成することが可能であるので、光ファイバによる分岐方式の装置に比べて、複数の照射光束を高精度にアライメントすることが容易であり、装置を小型化することも可能である。特に、第1の光束分岐手段11により、1つの光束を測定光束用と参照光束用との一対の光束に分岐し、第2および第3の光束分岐手段12,13により、その一対の光束を各一対の複数組の光束に分岐するようにしているので、対をなす測定光束と参照光束との間隔や方向を高精度にアライメントして出力することが可能である。
なお、第1の光束分岐手段11は、第2および第3の光束分岐手段12,13に比較して、より高精度に作製しておくことが好ましい。これは、以下の理由による。すなわち、上述した測定装置1においては、12組に分岐された各組における一対の測定光束と参照光束との相対角度や光量比の精度が測定精度(検出精度)に極めて大きな影響を与えることが知られている。そこで、第1の光束分岐手段11を高精度に作製することにより、対をなす測定光束と参照光束との相対角度や光量比を、分岐の最初の段階において高精度に規定しておけば、後段の第2および第3の光束分岐手段12,13においては、測定光束と参照光束とが互いに対をなした状態で分岐されるので、これらの作製精度が多少劣ったものであっても、最終的に得られる各組における一対の測定光束と参照光束との相対角度や光量比は、各組とも略同等とすることが可能となる。したがって、各組における測定精度を高精度に安定させることができるとともに、後段に配される他の光束分岐手段12,13の作製を容易とすることができる。
以上、本発明に係る実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、種々に態様を変更することが可能である。
例えば、上記実施形態では、3つの光束分岐手段11,12,13を用いて、1つの光束を12組(24本)の光束に分岐しているが、光束分岐手段の数を増減したり、最終的に出射される光束の数を増減したりすることが可能である。
また、上記実施形態では、光源装置2からの1つの光束を一平面(図2(a)において紙面と平行な面)内において2次元的に分岐しているが、1つの光束を3次元的に分岐するようにしてもよい。例えば図2(a)において、紙面内の左右方向にX軸を、紙面内の上下方向にY軸を、紙面と垂直な方向にZ軸をそれぞれ設定したとき、最初の光束分岐手段においては、1つの光束をXZ平面内において分岐し、次の光束分岐手段においては、最初の光束分岐手段からの各光束を、XY平面と平行な各面内において分岐するというように、各光束分岐手段を配設することも可能である。
また、上記実施形態では、全反射減衰を利用したSPR測定装置に本発明を適用した例を示しているが、本発明は、表面プラズモンの変化を検出することにより、誘電体に起きる様々な情報を得る種々の測定装置、およびそのような測定装置で用いられる光束分岐出力装置に適用することが可能である。
本発明の一実施形態に係る複数光束出力型の測定装置の概略図 本発明による光束分岐出力装置の一実施形態を示す図
符号の説明
1 複数光束出力型の測定装置
2 光源装置
3 光束分岐出力装置
4 試料保持手段
5 光検出装置
6 解析装置
7 支持台
8 光ファイバ
9 出射モジュール
10 減衰フィルタ
11 第1の光束分岐手段
12 第2の光束分岐手段
13 第3の光束分岐手段
14 ロッドレンズ
15,16 シリンドリカルレンズ
17 分岐光学系
18 収束光学系
41 貯留ブロック
41a (貯留ブロックの)左側面
41b (貯留ブロックの)右側面
42 凹部
42a (凹部の)底面
〜P プリズム単体
偏光分離面
〜S12 光束分岐面
〜T 全反射面

Claims (5)

  1. 空間に出射された1つの光束を分岐光路上に配置した光束分岐手段により所定数に分岐し、分岐させた各々の光束を、表面プラズモン励起用の照射光束として出力する光束分岐出力装置であって、
    前記光束分岐手段は、複数のプリズム単体を互いに接合してなるビームスプリッタを備えてなることを特徴とする光束分岐出力装置。
  2. 前記1つの光束が入射する第1の前記光束分岐手段において、該1つの光束を測定光束用と参照光束用との互いに平行な一対の光束に分岐し、前記分岐光路上で該第1の光束分岐手段よりも後段に配置される他の光束分岐手段の各光束分岐面において、入射する前記一対の光束を各一対の2組の光束に順次分岐していき、最終的に互いに平行な一対の測定光束と参照光束とからなる複数組の前記照射光束を出力するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の光束分岐出力装置。
  3. 少なくとも1つの前記光束分岐手段は、前記分岐光路上において互いに平行に配設された複数の光束分岐面を備えてなることを特徴とする請求項1または2記載の光束分岐出力装置。
  4. 前記分岐光路の始端に、偏光ビームスプリッタを配設してなることを特徴とする請求項1〜3までのうちいずれか1項記載の光束分岐出力装置。
  5. 請求項1〜4までのうちいずれか1項記載の光束分岐出力装置と、
    該光束分岐出力装置から出力された前記照射光束を誘電体試料と金属との境界面に照射することにより、該金属面と前記誘電体試料との境界面に励起される表面プラズモンの変化、を検出する検出手段と、
    を備えてなることを特徴とする複数光束出力型の測定装置。


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