JP2006258140A - ハイブリッド駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 動力伝達効率が良く、したがって燃費を向上させることのできるハイブリッド駆動装置を提供する。
【解決手段】 内燃機関1と発電機能のある二つの電動機2,3とを動力源として備え、前記内燃機関1の出力したトルクと各電動機2,3による駆動トルクもしくは反力トルクとを合成して出力部材16から出力するハイブリッド駆動装置であって、前記内燃機関1の出力したトルクが入力される入力要素7といずれかの前記電動機2に連結された反力要素8とこれら内燃機関1および電動機2によるトルクを合成して出力する出力要素9とを有する第1の遊星歯車機構4と、他の二組の遊星歯車機構5,6と、これら三組の遊星歯車機構4,5,6における回転要素を選択的に連結もしくは固定して複数の動力伝達形態を設定する複数の係合装置C1,B1とを備えている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、車両の走行のための動力源として複数種類の動力装置を備えているハイブリッド駆動装置に関し、特に内燃機関などの原動機とモータ・ジェネレータなどの電動動力源ならびに出力部材との間でのトルクの分配や合成あるいは伝達を、複数組の遊星歯車機構を介して行うように構成されたハイブリッド駆動装置に関するものである。
この種の駆動装置の一例が特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載された駆動装置では、エンジンの出力トルクが、二組の遊星歯車機構を組み合わせて構成された歯車機構もしくはラビニョ型遊星歯車機構を介して第1モータ/発電機とシャフトならびにスリーブシャフトとに分配されるとともに、第1モータ/発電機によって生じた電力で駆動される第2モータ/発電機がスリーブシャフトに連結されている。さらにそのスリーブシャフトと第3の遊星歯車機構におけるサンギヤとが連結されるとともに、その第3の遊星歯車機構におけるキャリヤが出力部材に連結され、その出力部材と前記シャフトとの間にクラッチが設けられ、かつ第3遊星歯車機構のリングギヤを選択的に固定するブレーキが設けられている。
この特許文献1に記載された装置では、第1モータ/発電機の回転数を制御することによりエンジンの回転数を燃費が最適となる回転数に設定することができ、その際に第1モータ/発電機が発電をおこない、その電力で第2モータ/発電機を駆動することにより、装置全体としての出力軸トルクを必要十分なトルクとすることができる。また、第1モータ/発電機もしくは第2モータ/発電機の回転数がゼロとなるメカニカルポイントでは、エンジンの動力の一部を電力に変換して出力側に伝達することがないので、動力の伝達効率が良好になる。
また、この特許文献1に記載された装置によれば、ブレーキやクラッチの係合の組み合わせを切り換えることにより遊星歯車機構の係合状態が変更され、作動モードが切り換えられる。これらの作動モードは2種類用意され、車両の走行状態に合わせて切り換えることで動力伝達効率が最適となるように作動モードを設定することができる。
特開2000−62483号公報
上記の特許文献1に記載された装置では、低速用の作動モードと高速用の作動モードを設定できるから、低車速で大きい駆動力を必要とする場合に低速用作動モードを設定することにより、エンジン回転数の増大を抑制して必要とする駆動力を得ることができる。また、車速がある程度高くなった場合には、高速用の作動モードを設定することにより、エンジン回転数が高くなることを抑制することができる。
しかしながら、例えば、エンジン回転数が燃費の最適となる回転数から高回転数側に大きく外れるような高車速走行の場合、高速用の作動モードにおいて各モータ/発電機の回転数を制御することにより、エンジン回転数を相対的に低下させることができるが、特許文献1に記載された構成では、エンジンから出力軸に向けたトルクの伝達方向で出力側に連結されている第2モータ/発電機を発電機として機能させ、その電力を入力側に連結されている第1モータ/発電機に供給してこれをモータとして機能させることになる。そのため、高車速時にエンジン回転数の上昇を抑制しようとすると、エンジンの動力で発電を行い、その電力でモータを駆動してそのモータによる動力を、エンジンの出力した動力に加えることになる。
これは、電力を媒介とした動力の循環の状態であり、エネルギーの変換に伴う損失などの動力損失が増大し、結局は、動力の伝達効率が低く、燃費が悪化する可能性がある。また、動力循環に伴って、歯車に作用するトルクが増大するので、それに起因して動力の伝達効率が低下することに加えて、歯車機構の耐久性が低下し、あるいは歯車機構の強度を十分なものとするために歯車機構が大型化するなどの可能性があった。
この発明は上記の技術的課題に着目して成されたものであり、動力循環を回避もしくは抑制して燃費の向上を図ることのできるハイブリッド駆動装置を提供することを目的とするものである。
上記の目標を達成するために、請求項1の発明は、原動機と発電機能のある二つの電動機とを動力源として備え、前記原動機の出力したトルクと各電動機による駆動トルクもしくは反力トルクとを合成して出力部材から出力するハイブリッド駆動装置において、前記原動機の出力したトルクが入力される入力要素といずれかの前記電動機に連結された反力要素とこれら原動機および電動機によるトルクを合成して出力する出力要素とを有する第1の遊星歯車機構と、他の二組の遊星歯車機構と、これら三組の遊星歯車機構における回転要素を選択的に連結もしくは固定して複数の動力伝達形態を設定する複数の係合装置とを備えていることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明における前記複数の動力伝達形態が、前記第1の遊星歯車機構が前記原動機の出力したトルクと前記いずれかの電動機による駆動トルクもしくは反力トルクとを合成して出力するとともに、前記二つの他の遊星歯車機構の内の少なくともいずれかが減速機構として機能して前記第1の遊星歯車機構の出力したトルクを前記出力部材に出力する第1の形態と、前記第1の遊星歯車機構の出力要素と入力要素とが前記他の二組の遊星歯車機構におけるいずれかの回転要素に個別に連結されて前記三組の遊星歯車機構が全体として四つの回転要素を持つ複合遊星歯車機構を形成する第2の形態とを含むことを特徴とするハイブリッド駆動装置である。
さらに、請求項3の発明は、請求項2の発明における前記複数の動力伝達形態が、前記第1の遊星歯車機構が前記原動機の出力したトルクと前記いずれかの電動機による駆動トルクもしくは反力トルクとを合成して出力するとともに、前記他の二組の遊星歯車機構の全体が一体となって回転して前記出力部材にトルクを出力する第3の形態を更に含むことを特徴とするハイブリッド駆動装置である。
またさらに、請求項4の発明は、請求項2の発明において、前記原動機が内燃機関を含み、前記他の二組の遊星歯車機構のそれぞれが、外歯歯車であるサンギヤとそのサンギヤに噛み合っているピニオンギヤを自転自在および公転自在に保持するキャリヤと前記ピニオンギヤに噛み合いかつ前記サンギヤに対して同心円上に配置された内歯歯車であるリングギヤとを回転要素としたシングルピニオン型遊星歯車機構からなり、これらのシングルピニオン型遊星歯車機構における各サンギヤ同士が連結されるとともにこれらのサンギヤが前記第1の遊星歯車機構における出力要素に連結され、かつこれら互いに連結された前記サンギヤおよび前記出力要素に前記いずれかの電動機が連結され、また、一方のシングルピニオン型遊星歯車機構におけるキャリヤと他方のシングルピニオン型遊星歯車機構におけるリングギヤが互いに連結されるとともに、これらのキャリヤおよびリングギヤに前記出力部材が連結され、前記出力部材にキャリヤが連結されている前記シングルピニオン型遊星歯車機構におけるリングギヤの回転を選択的に止めるブレーキ機構と、リングギヤが前記出力部材に連結されている前記シングルピニオン型遊星歯車機構におけるキャリヤを前記第1の遊星歯車機構における入力要素に選択的に連結するクラッチ機構とを更に備えていることを特徴とするハイブリッド駆動装置である。
これに対して、請求項5の発明は、請求項3の発明において、前記原動機が内燃機関を含み、前記他の二組の遊星歯車機構のそれぞれが、外歯歯車であるサンギヤとそのサンギヤに噛み合っているピニオンギヤを自転自在および公転自在に保持するキャリヤと前記ピニオンギヤに噛み合いかつ前記サンギヤに対して同心円上に配置された内歯歯車であるリングギヤとを回転要素としたシングルピニオン型遊星歯車機構からなり、これらのシングルピニオン型遊星歯車機構における各サンギヤ同士が連結されるとともにこれらのサンギヤが前記第1の遊星歯車機構における出力要素に連結され、かつこれら互いに連結された前記サンギヤおよび前記出力要素に前記いずれかの電動機が連結され、また、一方のシングルピニオン型遊星歯車機構におけるキャリヤと他方のシングルピニオン型遊星歯車機構におけるリングギヤが互いに連結されるとともに、これらのキャリヤおよびリングギヤに前記出力部材が連結され、前記出力部材にキャリヤが連結されている前記シングルピニオン型遊星歯車機構におけるリングギヤの回転を選択的に止めるブレーキ機構と、リングギヤが前記出力部材に連結されている前記シングルピニオン型遊星歯車機構におけるキャリヤを前記第1の遊星歯車機構における入力要素に選択的に連結するクラッチ機構と、少なくともいずれか一方のシングルピニオン型遊星歯車機構における少なくとも二つの回転要素同士を選択的に連結する他のクラッチ機構とを更に備えていることを特徴とするハイブリッド駆動装置である。
一方、請求項6の発明は、内燃機関と発電機能のある二つの電動機とを動力源として備え、前記内燃機関の出力したトルクと前記各電動機による駆動トルクもしくは反力トルクとを、外歯歯車であるサンギヤとそのサンギヤに噛み合っているピニオンギヤを自転自在および公転自在に保持するキャリヤと前記ピニオンギヤに噛み合いかつ前記サンギヤに対して同心円上に配置された内歯歯車であるリングギヤとを回転要素とした複数組のシングルピニオン型遊星歯車機構を含む歯車機構によって合成して出力部材から出力するハイブリッド駆動装置において、第1遊星歯車機構におけるサンギヤに第1の電動機が連結され、第1遊星歯車機構におけるキャリヤに前記内燃機関が連結され、第1遊星歯車機構のリングギヤに第2の電動機が連結されるとともに該リングギヤに第2遊星歯車機構におけるサンギヤおよび第3遊星歯車機構におけるサンギヤが連結され、第2遊星歯車機構におけるキャリヤと第3遊星歯車機構におけるリングギヤとが連結されるとともに、これらキャリヤとリングギヤとが前記出力部材に連結され、前記第2遊星歯車機構におけるリングギヤの回転を選択的に止めるブレーキ機構と、前記第1遊星歯車機構におけるキャリヤと前記第3遊星歯車機構におけるキャリヤとを選択的に連結するクラッチ機構とを更に備えていることを特徴とするものである。
そして、請求項7の発明は、請求項6の発明において、第2遊星歯車機構と第3遊星歯車機構とにおける少なくとも二つの回転要素同士を選択的に連結して第2遊星歯車機構と第3遊星歯車機構との全体を一体化する他のクラッチ機構を更に備えていることを特徴とするハイブリッド駆動装置である。
またそして、請求項8の発明は、請求項2ないし7のいずれかの発明において、前記各電動機および各遊星歯車機構ならびに出力部材が前記原動機もしくは内燃機関の出力側に同一軸線上に並んで配置されるとともに、前記出力部材が連結されている二組の遊星歯車機構よりも原動機側もしくは内燃機関側に前記各電動機が配置されていることを特徴とするハイブリッド駆動装置である。
請求項1の発明によれば、第1の遊星歯車機構において、原動機の出力したトルクに対していずれかの電動機の反力トルクが作用し、こうして出力要素から出力されたトルクが他の二組の遊星歯車機構に伝達され、あるいは三組の遊星歯車機構における回転要素が適宜に連結されて全体として複合した遊星歯車機構を構成し、その複合遊星歯車機構によって原動機の出力したトルクと各電動機によるトルクとが合成されて出力部材から出力される。このように、動力の伝達形態が複数種類となり、しかも電力への変換を伴う動力循環が生じず、もしくは動力循環が抑制されるから、動力の伝達効率が向上して車両の燃費を向上させることができ、また動力循環が生じず、もしくは抑制されることによって歯車に作用する荷重が相対的に小さくなるため、いわゆるギヤノイズを抑制できるとともに、耐久性を向上させることができる。
また、請求項2の発明によれば、動力の伝達の形態として上述した二種類の形態を設定することができるので、上記の請求項1の発明と同様に、動力の伝達効率が向上して車両の燃費を向上させることができ、また動力循環が生じず、もしくは抑制されることによって歯車に作用する荷重が相対的に小さくなるため、いわゆるギヤノイズを抑制できるとともに、耐久性を向上させることができる。
さらに、請求項3の発明によれば、動力の伝達の形態として三種類の形態を設定することができるうえに、第3の形態では、前記他の二組の遊星歯車機構の全体が一体となって回転するので、摩擦の生じる箇所および摩擦による損失が少なくなり、その結果、上記の請求項2の発明による効果と同様の効果に加えて、動力の伝達効率を更に向上させることができる。
またさらに、請求項4の発明によれば、二組のシングルピニオン型遊星歯車機構を含む三組の遊星歯車機構と、ブレーキ機構およびクラッチ機構とによって二種類の動力伝達の形態を設定できるので、上述した請求項2の発明と同様に、動力の伝達効率が向上して車両の燃費を向上させることができ、また動力循環が生じず、もしくは抑制されることによって歯車に作用する荷重が相対的に小さくなるため、いわゆるギヤノイズを抑制できるとともに、耐久性を向上させることができる。
これに対して請求項5の発明によれば、二組のシングルピニオン型遊星歯車機構を含む三組の遊星歯車機構と、ブレーキ機構および二つのクラッチ機構とによって三種類の動力伝達の形態を設定でき、しかも所定の動力伝達形態では、前記他の二組の遊星歯車機構が一体となって回転するので、上述した請求項3の発明と同様の効果を得ることができる。
他方、請求項6の発明によれば、三組のシングルピニオン型遊星歯車機構と、ブレーキ機構およびクラッチ機構とによって二種類の動力伝達の形態を設定できるので、上述した請求項2あるいは請求項4の発明と同様に、動力の伝達効率が向上して車両の燃費を向上させることができ、また動力循環が生じず、もしくは抑制されることによって歯車に作用する荷重が相対的に小さくなるため、いわゆるギヤノイズを抑制できるとともに、耐久性を向上させることができる。
さらに、請求項7の発明によれば、上記の請求項6の構成に加えて他のクラッチ機構を備えていることにより、三種類の動力伝達形態を設定できるとともに、所定の動力伝達形態では、前記他の二組の遊星歯車機構が一体となって回転するので、請求項6の発明と同様の効果を得られるとともに、動力の伝達効率を更に向上させることができる。
そして、請求項8の発明によれば、外径の大きい各電動機が、原動機側もしくは内燃機関側に集中して配置されるので、出力部材側の外径を相対的に小さくでき、その結果、車両の前後方向に向けて搭載する場合の車載性が向上し、また重量の大きい各電動機の間隔が短くなるために、動力の伝達に伴う共振が生じにくく、車両の振動や騒音の抑制に有利になる。
つぎにこの発明を具体例に基づいて説明する。図1はこの発明の第1の具体例を示す図であって、ここに示す具体例では、内燃機関(エンジン:ENG)1と、発電機能のある電動機として二つのモータ・ジェネレータ(MG1、MG2)2,3とが動力源として設けられ、また、三組の遊星歯車機構4,5,6が用いられている。そのエンジン1は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン、あるいは天然ガスエンジンなどの燃料を燃焼して動力を出力する動力機関であり、好ましくはスロットル開度などの負荷を電気的に制御でき、また所定の負荷に対して回転数を制御することにより燃費が最も良好な最適運転点に設定できる内燃機関である。
このエンジン1が第1の遊星歯車機構4に連結されている。第1遊星歯車機構4は、動力の合成もしくは分配の機能を有する三要素の差動歯車機構であり、したがってシングルピニオン型遊星歯車機構やダブルピニオン型遊星歯車機構を用いて構成することができ、図1に示す例では、キャリヤ(以下、仮に第1キャリヤと記すことがある。)7を入力要素、サンギヤ(以下、仮に第1サンギヤと記すことがある。)8を反力要素、リングギヤ(以下、仮に第1リングギヤと記すことがある。)9を出力要素としたシングルピニオン型遊星歯車機構によって構成されている。すなわち、外歯歯車であるサンギヤ8の外周側に、内歯歯車であるリングギヤ9がサンギヤ8に対して同心円上に配置され、これらのサンギヤ8とリングギヤ9とに噛み合っているピニオンギヤがキャリヤ7によって自転自在および公転自在に保持されている。そして、そのキャリヤ7にエンジン1のクランクシャフトなどの出力部材が連結されている。なお、エンジン1とキャリヤ7との間に、発進用のクラッチやトルクコンバータ(ロックアップクラッチ付のトルクコンバータ)などの動力伝達機構を適宜に設けてもよいことは勿論である。したがってキャリヤ7が入力要素となっている。
また、第1遊星歯車機構4のサンギヤ8に第1モータ・ジェネレータ(MG1)2が連結されている。この第1モータ・ジェネレータ2は、一例として、ロータに永久磁石を備えた同期電動機によって構成されており、発電機および電動機として機能するように構成されている。そして、そのロータがサンギヤ8に連結され、ステータがケーシング(図示せず)などに固定されている。したがってサンギヤ8が反力要素となっている。
さらに、リングギヤ9が出力要素となっており、このリングギヤ9に第2モータ・ジェネレータ3が連結されている。この第2モータ・ジェネレータ3は、一例として、上述した第1モータ・ジェネレータ2と同様に、永久磁石式同期電動機によって構成されており、そのロータがリングギヤ9に連結され、かつステータがケーシングに固定されている。
したがって、図1に示す構成では、各モータ・ジェネレータ2,3および各遊星歯車機構,4,5,6が、エンジン1の出力側に同一軸線上に並んで配置されているが、その内の外径および重量の大きいモータ・ジェネレータ2,3がエンジン1側に集中して配置されている。そのため、ハイブリッド駆動装置の全体としては、エンジン1に近いいわゆる入力側の外径が大きく、これとは反対側のいわゆる出力側の外径が相対的に小さくなっている。そのため、エンジン1と併せて車両の前後方向に向けて搭載するハイブリッド駆動装置として構成する場合には、車載性の良好なものとすることができる。そして、重量が相対的に大きいモータ・ジェネレータ2,3の間隔が短くなっており、そのために比較的低い周波数では共振しにくく、車両の搭乗者が体感しやすい騒音や振動が生じにくくなっている。
上記の第2モータ・ジェネレータ3を挟んで前記エンジン1とは反対側に第2および第3の遊星歯車機構5,6が配置されている。これらの遊星歯車機構5,6はいずれもシングルピニオン型の遊星歯車機構であり、したがって第2遊星歯車機構5は、外歯歯車であるサンギヤ(以下、仮に第2サンギヤと記すことがある。)10と、そのサンギヤ10に対して同心円上に配置された内歯歯車であるリングギヤ(以下、仮に第2リングギヤと記すことがある。)11と、これらのサンギヤ10とリングギヤ11とに噛み合っているピニオンギヤを自転自在および公転自在に保持しているキャリヤ(以下、仮に第2キャリヤと記すことがある。)12とを回転要素として有している。また同様に、第3遊星歯車機構6は、外歯歯車であるサンギヤ(以下、仮に第3サンギヤと記すことがある。)13と、そのサンギヤ13に対して同心円上に配置された内歯歯車であるリングギヤ(以下、仮に第3リングギヤと記すことがある。)14と、これらのサンギヤ13とリングギヤ14とに噛み合っているピニオンギヤを自転自在および公転自在に保持しているキャリヤ(以下、仮に第3キャリヤと記すことがある。)15とを回転要素として有している。
そして、第2サンギヤ10と第3サンギヤ13とが一体となって回転するように連結され、また第2キャリヤ12と第3リングギヤ14とが一体となって回転するように連結されている。この互いに連結されている第2キャリヤ12と第3リングギヤ14とに出力部材16が連結されている。この出力部材16は、回転軸あるいは歯車あるいはプーリなどの適宜の部材であり、前記各遊星歯車機構4,5,6の中心軸線の延長上に配置され、エンジン1とは反対側の端部で動力を他の部材(図示せず)に対して出力するようになっている。
さらに、複数の動力伝達形態(すなわち運転モード)を設定するための係合装置が設けられている。具体的には、第2リングギヤ11を選択的に固定するブレーキ機構(以下、単にブレーキと記す。)B1が設けられている。このブレーキB1は、湿式多板ブレーキあるいはバンドブレーキによって構成され、電気信号に基づいて動作するアクチュエータ(図示せず)によって係合・解放動作するように構成されている。また、第1キャリヤ7もしくはエンジン1と第3キャリヤ15とを選択的に連結するクラッチ機構(以下、単にクラッチもしくは第1クラッチ記す。)C1が設けられている。このクラッチC1は、一例として湿式多板クラッチによって構成され、電気信号に基づいて動作するアクチュエータ(図示せず)によって係合・解放動作するように構成されている。
上記の各モータ・ジェネレータ2,3は、それぞれに対応して設けたインバータ17,18を介してバッテリあるいはキャパシタなどの蓄電装置19に接続されている。したがって、一方のモータ・ジェネレータ2(もしくは3)を発電機として機能させ、その発電された電力を他方のモータ・ジェネレータ3(もしくは2)に与えてこれをモータとして機能させるように構成されている。また、蓄電装置19からいずれかのモータ・ジェネレータ2,3に電力を供給して、そのモータ・ジェネレータ2,3をモータとして機能させるようになっている。
そして、上記の各インバータ17,18やブレーキB1およびクラッチC1などを制御する電子制御装置(ECU)20が設けられている。この電子制御装置20は、マイクロコンピュータを主体として構成され、各モータ・ジェネレータ2,3による発電やモータとしての出力トルクあるいはブレーキB1およびクラッチC1の係合・解放などの各制御を行う制御信号を出力するように構成されている。なお、この電子制御装置20には、車速やアクセル開度、蓄電装置19における蓄電容量(SOC:State Of Charge)などの各種の信号が入力されている。
つぎに上述した構成のハイブリッド駆動装置の作用について説明する。上記のハイブリッド駆動装置では、前進走行するための運転モードとして二種類のモードを設定することができる。ここで運転モードとは、エンジン1から出力部材16にトルクを伝達する形態もしくは動力伝達経路であり、あるいは各モータ・ジェネレータ2,3の動作状態の組み合わせである。具体的には、これらの運転モードは、第1モードLoと第2モードMidとであり、上記のブレーキB1およびクラッチC1の係合・解放状態に応じて設定される。
図2には、各運転モードとブレーキB1およびクラッチC1の係合・解放の状態との関係をまとめて示してある。なお、図2で「〇」印は係合状態を示し、「×」印は解放状態を示す。先ず、第1モードLoは、ブレーキB1を係合させ、かつクラッチC1を解放させて設定される。したがって、第1遊星歯車機構4は、第2および第3の遊星歯車機構5,6に対してリングギヤ9のみが連結されているので、単独で増減速作用もしくはトルクの合成・分配作用を行い、その出力トルクを第2もしくは第3の遊星歯車機構5,6に伝達する。これに対して、第2遊星歯車機構5は、リングギヤ11がブレーキB1によって固定され、その状態でサンギヤ10に第1遊星歯車機構4からトルクが伝達されるので、そのサンギヤ10が入力要素、リングギヤ11が固定要素(もしくは反力要素)、キャリヤ12が出力要素となる。したがって、第2遊星歯車機構5が減速機として機能する。さらに、第3遊星歯車機構6は、そのキャリヤ15が他のいずれの部材とも連結されておらず、自由に回転できるので、トルクの伝達もしくは変速機として特に機能しない。
この状態における共線図を図3に示してあり、第1キャリヤ7にエンジン1から動力を入力するとともに、第1モータ・ジェネレータ2を発電機として機能させて第1サンギヤ8に反力トルクを与えると、第1リングギヤ9にこれらのトルクを合成したトルクが現れる。言い換えれば、エンジントルクが第1モータ・ジェネレータ2と第1リングギヤ9とに分配される。またその第1リングギヤ9が第1キャリヤ7および第1サンギヤ8の回転数に対して第1遊星歯車機構4のギヤ比(第1サンギヤ8と第1リングギヤ9との歯数の比)で定まる回転数で回転する。
これは、図3のほぼ左半分に示す状態であり、第1リングギヤ9の回転数を一定とした場合、第1モータ・ジェネレータ2の回転数に応じて第1キャリヤ7の回転数すなわちエンジン回転数が変化する。したがって、例えば車両が停止していることにより第1リングギヤ9が停止している場合であっても、第1モータ・ジェネレータ2の回転数を大きくすることにより、エンジン1をアイドリング状態に維持できる。また、このような場合、第1リングギヤ9に現れるトルクは、エンジン1の出力したトルクより小さくなる。
一方、第2遊星歯車機構5は、そのリングギヤ11がブレーキB1によって固定された状態で、そのサンギヤ10に第1リングギヤ9からトルクが入力され、さらにキャリヤ12が出力部材16に連結されているので、サンギヤ10を入力要素、キャリヤ12を出力要素、リングギヤ11を固定要素(もしくは反力要素)とした減速機として機能する。これは図3のほぼ右半分に示す状態であり、出力要素である第2キャリヤ12もしくはこれと一体の出力部材16の回転数は、入力要素であるサンギヤ10の回転数より小さくなり、またトルクは増幅されて出力部材16に伝達される。
したがって、この第1モードLoでは、エンジン回転数に対して出力部材16の回転数を低下させ、エンジントルクに対して出力部材16のトルクを大きくすることができる。そのため、高負荷低車速状態でエンジン回転数を低下させたり、それに伴うトルクの不足を第2モータ・ジェネレータ3で大きく補うなどの事態を回避できる。その結果、電力への変換を伴う動力伝達の割合を少なくして動力伝達損失を防止もしくは抑制し、燃費を向上させることができる。また、上述したように、第1遊星歯車機構4から出力したトルクを第2遊星歯車機構5を介して出力部材16に出力するから、動力循環が生じることがなく、そのため、歯車に係る荷重を低下させて歯車の耐久性を向上させることができるとともに、ギヤノイズを低減でき、さらには摩擦による動力損失を低減して燃費の向上の点で有利になる。
ここで、上述したこの発明の係るハイブリッド駆動装置と前述した特許文献1に記載された装置とを対比すると、この発明に係るハイブリッド駆動装置の第1モードLoでは、第1遊星歯車機構4における第1キャリヤ7にエンジン1からトルクが入力され、これが第1サンギヤ8と第1リングギヤ9とに分配されるから、第1サンギヤ8と第1リングギヤ9とに掛かるトルクは第1キャリヤ7に掛かるトルクより小さくなる。これに対して特許文献1に記載されている装置では、エンジン側に配置されている二つの遊星歯車機構によって構成された複合遊星歯車機構のリングギヤにエンジンからトルクが入力され、この複合遊星歯車機構において動力循環が生じるから、前記リングギヤにおけるトルクに対して、このリングギヤに噛み合うピニオンギヤを保持しているキャリヤのトルクが大きくなる。このような状況は、複合遊星歯車機構を構成している他の遊星歯車機構においても同様である。結局、特許文献1に記載されている装置では、低車速時に設定されるモードで遊星歯車機構に作用するトルクが大きくなって強度もしくは耐久性の点で不利であるのに対して、この発明に係るハイブリッド駆動装置では、遊星歯車機構に掛かるトルクが小さくなって強度や耐久性の点で有利になる。
言い換えれば、特許文献1の装置で低速用の第1の作動モードを設定している状態では、三つの全ての遊星歯車機構を介してトルクを伝達するので、遊星歯車機構に掛かるトルクが上記のように大きくなることに加えて、歯車の噛み合い数が増え、その結果、動力の伝達効率が低下したり、ギヤノイズが大きくなったりする。これに対してこの発明に係るハイブリッド駆動装置によれば、第1モードLoでは出力部材16側の第3の遊星歯車機構6がトルクの伝達に関与せず、その結果、遊星歯車機構に掛かるトルクが上述したように相対的に小さいことに加えて、歯車の噛み合い数が少なくなるので、動力の伝達効率が向上し、またギヤノイズの低下に有利になる。
さらに、特許文献1に記載された装置では、所望の変速比を得るためには、いずれかの遊星歯車機構のギヤ比(サンギヤの歯数とリングギヤの歯数との比)を大きくする必要があり、それに伴ってその遊星歯車機構におけるピニオンギヤの径が小さくなるので、そのピニオンギヤを支持するピニオンピンやニードルベアリングが小径のものとなり、強度上、不利になり、またピニオンギヤのキャリヤに対する相対回転数が制限されるなどの不都合が考えられる。これに対してこの発明に係るハイブリッド駆動装置では、いずれかの遊星歯車機構4,5,6のギヤ比を大きくする特別な要因がないから、このような不都合を回避できる。
車速がある程度増大した後に、第2モードMidに切り替えられる。この第2モードMidは、図2に示すように、第1クラッチC1を係合させて設定される。すなわち、第1モードLoを設定していたブレーキB1を解放するとともに、第1クラッチC1を係合させることになる。その第1クラッチC1は、エンジン1と第3キャリヤ15とを連結するものであるから、運転モードの切り替えに伴うショックを防止するために、いわゆる同期切替を実行することが好ましい。その同期切替とは、第1クラッチC1の係合・解放の状態の変更に伴っていずれかの回転部材の回転数に変化を生じさせない切替制御であり、具体的には、エンジン回転数もしくは第1キャリヤ7の回転数と、第3キャリヤ15との回転数を一致させた状態で、第1クラッチC1を係合もしくは解放させる。
図4は、その同期状態での共線図であって、第1モータ・ジェネレータ2の回転数を低下させ、さらには逆転力行(逆回転方向にモータとして駆動)させると、エンジン1を連結してある第1キャリヤ7の回転数が低下し、ついには第3キャリヤ15の回転数と一致する。これが同期状態であり、この状態で第1クラッチC1を係合させれば、回転変動やそれに起因するショックを生じさせることなく、第1モードLoから第2モードMidに切り替えることができ、あるいは反対に第2モードMidから第1モードLoに切り替えることができる。
このようにして設定される第2モードMidでは、第1遊星歯車機構4のリングギヤ9と第3遊星歯車機構6のサンギヤ13、および第1遊星歯車機構4のキャリヤ7と第3遊星歯車機構6のキャリヤ15とがそれぞれ連結されるから、第1および第3の遊星歯車機構4,6が、四つの回転要素を有する複合遊星歯車機構を構成する。すなわち、第1キャリヤ9が入力要素、第1サンギヤ8が他の入力要素、第1リングギヤ9およびこれと一体の第3サンギヤ13が反力要素、第3リングギヤ14が出力要素となる。この複合遊星歯車機構についての共線図を図5に示してある。
この第2モードMidでは、エンジン1を駆動している状態で、主として、第2モータ・ジェネレータ3を発電機として機能させ、また第1モータ・ジェネレータ2をモータとして機能させ、これらのモータ・ジェネレータ2,3の回転数を制御することにより、エンジン回転数を適宜に設定することができる。その場合、図5に示すように、エンジン1を示す線と出力部材16を示す線とが互いに隣接しており、各モータ・ジェネレータ2,3の回転数を特に高回転数とすることなく、“1”に近い変速比を設定することができる。すなわち、中高速状態でエンジン回転数を最適燃費点に近い回転数に設定しても電力への変換を伴う動力伝達の割合や動力循環の程度が少なくなり、したがってエンジン1を効率良く運転できるとともに、動力損失を抑制し、その結果、全体として燃費を向上させることができる。また、歯車に係る荷重を低下させて歯車の耐久性を向上させることができるとともに、ギヤノイズを低減でき、さらには摩擦による動力損失を低減して燃費の向上の点で有利になる。
上述した具体例は、二つの運転モードを設定できるように構成した例であるが、上記のギヤトレーンの構成を僅か変更することにより三つの運転モードを設定可能なハイブリッド駆動装置を得ることができる。その例を図6に示してある。ここに示す例は、上述した第2遊星歯車機構5におけるリングギヤ11とサンギヤ10とを選択的に連結する他のクラッチ機構(以下、仮に第2クラッチと記すことがある。)C2を設けた例である。なお、この第2クラッチC2は、要は、第2遊星歯車機構5もしくは第3遊星歯車機構6の全体を一体化させるためのものであるから、第2遊星歯車機構5における少なくともいずれか二つの回転要素もしくは第3遊星歯車機構6における少なくともいずれか二つの回転要素を連結するものであればよい。
したがって図6に示す構成のハイブリッド駆動装置では、上述した二つの運転モードLo,Midに加えて、より高速で走行する場合に適した第3モードHiを設定することができる。図7には、図6に示すハイブリッド駆動装置で各運転モードを設定するための係合装置の係合・解放の状態をまとめて示してあり、第3モードHiは、第2クラッチC2を係合させることにより設定される。この場合、第1クラッチC1および第1ブレーキB1は、解放状態とされるから、第1遊星歯車機構4は前述した第1モードLoの場合と同様の状態になる。すなわち、キャリヤ7に入力されたエンジントルクに対して、第1モータ・ジェネレータ2を発電機として駆動するトルクがサンギヤ8に反力トルクとして作用し、これらのトルクを合成したトルクが出力要素である第1リングギヤ9に生じる。
これに対して、第2遊星歯車機構5では、そのサンギヤ10とリングギヤ11とが第2クラッチC2によって連結されるので、第2遊星歯車機構5の全体が一体となって回転する。さらに、この第2遊星歯車機構5に対して第3遊星歯車機構6のサンギヤ13とキャリヤ15とが連結されているので、第2遊星歯車機構5の全体が一体となって回転することに伴って第3遊星歯車機構6もその全体が一体となって回転する。すなわち、第2および第3遊星歯車機構5,6は、それらの全体が一体回転し、特に変速作用は生じない。
この状態を図8に共線図で示してあり、エンジン1による駆動トルクと第1モータ・ジェネレータ2による反力トルクとを合成したトルクが、第1リングギヤ9からそのまま出力部材16に出力される。したがってこの場合は、第1モータ・ジェネレータ2が発電機として機能し、その電力が第2モータ・ジェネレータ3に供給されてこれがモータとして機能する。この各モータ・ジェネレータ2,3を介した動力の伝達方向は、エンジントルクをそのまま伝達する方向(いわゆる直達トルクの方向)と同じであるから、動力循環は生じない。そのため、歯車に係る荷重を低下させて歯車の耐久性を向上させることができるとともに、ギヤノイズを低減でき、さらには摩擦による動力損失を低減して燃費の向上の点で有利になる。
この第3モードHiでは、エンジン回転数に対して第1モータ・ジェネレータ2の回転数を僅かに低回転数とするだけで、出力部材16の回転数(すなわち出力回転数)をエンジン回転数(すなわち入力回転数)より高回転数とすることができる。これは、いわゆるオーバードライブ状態であって、高車速時にエンジン回転数を相対的に低くして効率の良い運転を行い、燃費を向上させることができる。
なお、第2モードMidと第3モードHiとの切り替えの場合もいわゆる同期切替を行うことが好ましい。第2モードMidと第3モードHiとの切り替えは、各クラッチC1,C2の係合・解放の状態を変更することにより実行されるのに対して第3モードHiでは、第2および第3の遊星歯車機構5,6の全体が一体となって回転し、かつその第2リングギヤ11と第1リングギヤ9とを第2クラッチC2で連結するから、結局、第1ないし第3の各遊星歯車機構4,5,6の各回転要素が同一の回転数となった状態が同期状態である。これを図9に共線図で示してある。
この同期状態は、第1モータ・ジェネレータ2の回転数を制御することにより設定することができ、この状態で、各クラッチC1,C2の係合・解放の状態を変更すれば、第2モードMidと第3モードHiとの間の切り替えに伴う回転変動が生じないので、ショックを悪化させることなく、運転モードの切り替えを行うことができる。
この発明に係る駆動装置の一例を模式的に示すスケルトン図である。 その駆動装置で第1モードと第2モードとを設定するための各クラッチの係合・解放状態を示す図表である。 その第1モードにおける運転状態を示す共線図である。 その第1モードと第2モードとの切り替えのための同期状態を示す共線図である。 その第2モードにおける運転状態を示す共線図である。 この発明に係る駆動装置の他の例を模式的に示すスケルトン図である。 その駆動装置で第1モードと第2モードと第3モードとを設定するための各クラッチの係合・解放状態を示す図表である。 その第3モードにおける運転状態を示す共線図である。 その第2モードと第3モードとの切り替えのための同期状態を示す共線図である。
符号の説明
1…内燃機関(エンジン)、 2…第1モータ・ジェネレータ、 3…第2モータ・ジェネレータ、 4,5,6…遊星歯車機構、 7,12,15…キャリヤ、 8,10,13…サンギヤ、 9,11,14…リングギヤ、 16…出力部材、 B1…ブレーキ機構、 C1,C2…クラッチ機構。

Claims (8)

  1. 原動機と発電機能のある二つの電動機とを動力源として備え、前記原動機の出力したトルクと各電動機による駆動トルクもしくは反力トルクとを合成して出力部材から出力するハイブリッド駆動装置において、
    前記原動機の出力したトルクが入力される入力要素といずれかの前記電動機に連結された反力要素とこれら原動機および電動機によるトルクを合成して出力する出力要素とを有する第1の遊星歯車機構と、
    他の二組の遊星歯車機構と、
    これら三組の遊星歯車機構における回転要素を選択的に連結もしくは固定して複数の動力伝達形態を設定する複数の係合装置と
    を備えていることを特徴とするハイブリッド駆動装置。
  2. 前記複数の動力伝達形態は、前記第1の遊星歯車機構が前記原動機の出力したトルクと前記いずれかの電動機による駆動トルクもしくは反力トルクとを合成して出力するとともに、前記他の二組の遊星歯車機構の内の少なくともいずれかが減速機構として機能して前記第1の遊星歯車機構の出力したトルクを前記出力部材に出力する第1の形態と、前記第1の遊星歯車機構の出力要素と入力要素とが前記他の二組の遊星歯車機構におけるいずれかの回転要素に個別に連結されて前記三組の遊星歯車機構が全体として四つの回転要素を持つ複合遊星歯車機構を形成する第2の形態とを含むことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド駆動装置。
  3. 前記複数の動力伝達形態は、前記第1の遊星歯車機構が前記原動機の出力したトルクと前記いずれかの電動機による駆動トルクもしくは反力トルクとを合成して出力するとともに、前記他の二組の遊星歯車機構の全体が一体となって回転して前記出力部材にトルクを出力する第3の形態を更に含むことを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド駆動装置。
  4. 前記原動機は内燃機関を含み、
    前記他の二組の遊星歯車機構のそれぞれが、外歯歯車であるサンギヤとそのサンギヤに噛み合っているピニオンギヤを自転自在および公転自在に保持するキャリヤと前記ピニオンギヤに噛み合いかつ前記サンギヤに対して同心円上に配置された内歯歯車であるリングギヤとを回転要素としたシングルピニオン型遊星歯車機構からなり、
    これらのシングルピニオン型遊星歯車機構における各サンギヤ同士が連結されるとともにこれらのサンギヤが前記第1の遊星歯車機構における出力要素に連結され、かつこれら互いに連結された前記サンギヤおよび前記出力要素に前記いずれかの電動機が連結され、
    また、一方のシングルピニオン型遊星歯車機構におけるキャリヤと他方のシングルピニオン型遊星歯車機構におけるリングギヤが互いに連結されるとともに、これらのキャリヤおよびリングギヤに前記出力部材が連結され、
    前記出力部材にキャリヤが連結されている前記シングルピニオン型遊星歯車機構におけるリングギヤの回転を選択的に止めるブレーキ機構と、リングギヤが前記出力部材に連結されている前記シングルピニオン型遊星歯車機構におけるキャリヤを前記第1の遊星歯車機構における入力要素に選択的に連結するクラッチ機構とを更に備えていること
    を特徴とする請求項2に記載のハイブリッド駆動装置。
  5. 前記原動機は内燃機関を含み、
    前記他の二組の遊星歯車機構のそれぞれが、外歯歯車であるサンギヤとそのサンギヤに噛み合っているピニオンギヤを自転自在および公転自在に保持するキャリヤと前記ピニオンギヤに噛み合いかつ前記サンギヤに対して同心円上に配置された内歯歯車であるリングギヤとを回転要素としたシングルピニオン型遊星歯車機構からなり、
    これらのシングルピニオン型遊星歯車機構における各サンギヤ同士が連結されるとともにこれらのサンギヤが前記第1の遊星歯車機構における出力要素に連結され、かつこれら互いに連結された前記サンギヤおよび前記出力要素に前記いずれかの電動機が連結され、
    また、一方のシングルピニオン型遊星歯車機構におけるキャリヤと他方のシングルピニオン型遊星歯車機構におけるリングギヤが互いに連結されるとともに、これらのキャリヤおよびリングギヤに前記出力部材が連結され、
    前記出力部材にキャリヤが連結されている前記シングルピニオン型遊星歯車機構におけるリングギヤの回転を選択的に止めるブレーキ機構と、リングギヤが前記出力部材に連結されている前記シングルピニオン型遊星歯車機構におけるキャリヤを前記第1の遊星歯車機構における入力要素に選択的に連結するクラッチ機構と、少なくともいずれか一方のシングルピニオン型遊星歯車機構における少なくとも二つの回転要素同士を選択的に連結する他のクラッチ機構とを更に備えていること
    を特徴とする請求項3に記載のハイブリッド駆動装置。
  6. 内燃機関と発電機能のある二つの電動機とを動力源として備え、前記内燃機関の出力したトルクと前記各電動機による駆動トルクもしくは反力トルクとを、外歯歯車であるサンギヤとそのサンギヤに噛み合っているピニオンギヤを自転自在および公転自在に保持するキャリヤと前記ピニオンギヤに噛み合いかつ前記サンギヤに対して同心円上に配置された内歯歯車であるリングギヤとを回転要素とした複数組のシングルピニオン型遊星歯車機構を含む歯車機構によって合成して出力部材から出力するハイブリッド駆動装置において、
    第1遊星歯車機構におけるサンギヤに第1の電動機が連結され、第1遊星歯車機構におけるキャリヤに前記内燃機関が連結され、第1遊星歯車機構のリングギヤに第2の電動機が連結されるとともに該リングギヤに第2遊星歯車機構におけるサンギヤおよび第3遊星歯車機構におけるサンギヤが連結され、
    第2遊星歯車機構におけるキャリヤと第3遊星歯車機構におけるリングギヤとが連結されるとともに、これらキャリヤとリングギヤとが前記出力部材に連結され、
    前記第2遊星歯車機構におけるリングギヤの回転を選択的に止めるブレーキ機構と、前記第1遊星歯車機構におけるキャリヤと前記第3遊星歯車機構におけるキャリヤとを選択的に連結するクラッチ機構とを更に備えていること
    を特徴とするハイブリッド駆動装置。
  7. 前記第2遊星歯車機構と第3遊星歯車機構とにおける少なくとも二つの回転要素同士を選択的に連結して第2遊星歯車機構と第3遊星歯車機構との全体を一体化する他のクラッチ機構を更に備えていることを特徴とする請求項6に記載のハイブリッド駆動装置。
  8. 前記各電動機および各遊星歯車機構ならびに出力部材が前記原動機もしくは内燃機関の出力側に同一軸線上に並んで配置されるとともに、前記出力部材が連結されている二組の遊星歯車機構よりも前記原動機側もしくは内燃機関側に前記各電動機が配置されていることを特徴とする請求項2ないし7のいずれかに記載のハイブリッド駆動装置。
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