JP2006256692A - 開閉蓋付き密閉容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】開閉蓋付き密閉容器の密閉性を高める。
【解決手段】二つの浅い器体(1a,1b)をそれらの周縁部で密着させることにより形成される扁平な容器本体(1)と、容器本体の外周部の所定箇所に形成された開口部(2)と、この開口部を密閉する開閉蓋(3)とを具備し、開閉蓋が開口部の近傍で一方の器体に一体型のヒンジ(16)を介して連結される。開口部に角が湾曲した開口縁(13)が形成され、この開口縁に合致する断面形の嵌合突起(19)が開閉蓋に形成される。容器本体の開口部の開口縁と開閉蓋の嵌合突起の双方が従来のような尖った角部を備えないので、開閉蓋の嵌合突起の外周面が容器本体の開口部の開口縁に密着しやすく、従って容器本体内の密封性が維持され、内容物の吸湿等が適正に防止される。
【選択図】図13

Description

本発明は、収納した内容物を少しずつ取り出すことができる開閉蓋付き密閉容器に関する。
従来、開閉蓋の開閉を繰り返して内容物を少しずつ取り出すことができるようにした携帯性、密閉性に優れたカード型の密閉容器が提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。これらの容器は、長方形の輪郭を有した二つの浅い器体をそれらの周縁部で密着させることにより形成される扁平なカード型の容器本体と、容器本体の外周部の所定箇所に形成された開口部と、この開口部を密閉する開閉蓋とを具備し、開閉蓋が開口部の近傍で一方の器体に一体型のヒンジを介して連結されている。
特開平9−315468号公報 特開2000−293387号公報
従来の開閉蓋付き密閉容器は、その開口部の開口縁が長方形に形成され、この長方形に対応する形状を有した開閉蓋の一部がこの開口縁に嵌り込むようになっているので、開口部の角部と開閉蓋の角部とが合致する箇所において密閉性が損なわれやすい。
また、容器と共に開口部や開閉蓋を樹脂の射出成形により成形する場合は、射出樹脂が開口部や開閉蓋の角部に回り込みにくいので、これらの角部に変形が生じやすく、そのため容器の密閉性が損なわれる場合がある。
また、容器本体の輪郭が長方形であることから、容器本体を構成する器体を樹脂の射出成形により成形する場合は、射出樹脂が器体の角部に回り込みにくいので、これらの角部はもちろんのこと器体全体に変形が生じやすく、そのため容器の密閉性が損なわれる場合がある。これを防止するにはリブ等を多く形成すればよいが、それでは容器の容量が低減し、また、内容物を円滑に振り出すことができなくなる。
従って、本発明は上記問題点を解決する手段を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、二つの浅い器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)をそれらの周縁部で密着させることにより形成される扁平な容器本体(1,22,25)と、容器本体(1,22,25)の外周部の所定箇所に形成された開口部(2)と、この開口部(2)を密閉する開閉蓋(3)とを具備し、開閉蓋(3)が開口部(2)の近傍で一方の器体(1a,22a,25a又は1b,22b,25b)に一体型のヒンジ(16)を介して連結された開閉蓋付き密閉容器において、上記開口部(2)に角が湾曲した開口縁(13)が形成され、この開口縁(13)に合致する断面形の嵌合突起(19)が開閉蓋(3)に形成された開閉蓋付き密閉容器を採用する。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の開閉蓋付き密閉容器において、二つの浅い器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)が、角が湾曲線となった輪郭を有し、輪郭内の中心近傍に設定されたゲート(g1,g2)から射出される樹脂によりそれぞれ成形された開閉蓋付き密閉容器を採用する。
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の開閉蓋付き密閉容器において、二つの浅い器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)が射出樹脂により成形され、少なくとも一方の器体(1a,22a,25a又は1b,22b,25b)にラベル(20a,20b)がインモールド(in-mold)成形により貼着された開閉蓋付き密閉容器を採用する。
また、請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3にいずれかに記載の開閉蓋付き密閉容器において、二つの浅い器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)が射出樹脂により成形され、少なくとも一方の器体(1a,22a,25a又は1b,22b,25b)に射出樹脂と同程度の収縮率を有したラベル(20a,20b)がインモールド成形により貼着された開閉蓋付き密閉容器を採用する。
また、請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の開閉蓋付き密閉容器において、二つの浅い器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)が射出樹脂により成形され、少なくとも一方の器体(1a,22a,25a又は1b,22b,25b)に静置用の脚部(28)が設けられた開閉蓋付き密閉容器を採用する。
また、請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の開閉蓋付き密閉容器において、容器本体(1,22,25)内に内容物(a)を開口縁(13)へと案内する案内壁(21)が設けられた開閉蓋付き密閉容器を採用する。
また、請求項7に係る発明は、二つの浅い器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)をそれらの周縁部で密着させることにより形成される扁平な容器本体(1,22,25)と、容器本体(1,22,25)の外周部の所定箇所に形成された開口部(2)と、この開口部(2)を密閉する開閉蓋(3)とを具備し、開閉蓋(3)が開口部(2)の近傍で一方の器体(1a,22a,25a又は1b,22b,25b)に一体型のヒンジ(16)を介して連結された開閉蓋付き密閉容器において、二つの浅い器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)が角が湾曲線となった輪郭を有し、それぞれ射出樹脂により成形された開閉蓋付き密閉容器を採用する。
また、請求項8に係る発明は、二つの浅い器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)が各々の輪郭内の中心近傍に設定されたゲート(g1,g2)から射出される樹脂により成形された開閉蓋付き密閉容器を採用する。
また、請求項9に係る発明は、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の密閉容器において、二つの浅い器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)の一方又は双方の輪郭内の中心近傍に柱用突起(29,30)が成形された開閉蓋付き密閉容器を採用する。
また、請求項10に係る発明は、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の密閉容器において、二つの浅い器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)の一方又は双方の内面に互いに交差するリブ(31,32)が成形された開閉蓋付き密閉容器を採用する。
また、請求項11に係る発明は、請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の密閉容器において、器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)同士の間に両者を結合するピン(9)及びボス(10)が複数対設けられ、所定のピン(9)及びボス(10)の対に嵌合手段(9a,10a)が設けられた開閉蓋付き密閉容器を採用する。
請求項1に係る発明によれば、二つの浅い器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)をそれらの周縁部で密着させることにより形成される扁平な容器本体(1,22,25)と、容器本体(1,22,25)の外周部の所定箇所に形成された開口部(2)と、この開口部(2)を密閉する開閉蓋(3)とを具備し、開閉蓋(3)が開口部(2)の近傍で一方の器体(1a,22a,25a又は1b,22b,25b)に一体型のヒンジ(16)を介して連結された開閉蓋付き密閉容器において、上記開口部(2)に角が湾曲した開口縁(13)が形成され、この開口縁(13)に合致する断面形の嵌合突起(19)が開閉蓋(3)に形成された開閉蓋付き密閉容器であり、容器本体(1,22,25)の開口部(2)の開口縁(13)と開閉蓋(3)の嵌合突起(19)の双方が従来のような尖った角部を備えないので、開閉蓋(3)の嵌合突起(19)の外周面が容器本体(1,22,25)の開口部(2)の開口縁(13)に密着しやすく、従って容器本体(1,22,25)内の密封性が維持され、内容物(a)の吸湿等が適正に防止される。また、殊に樹脂の射出成形により開口縁(13)や嵌合突起(19)を成形する場合に、これらが角の丸くなった例えば円形又は長円形を呈しているので、樹脂の収縮に伴う変形が生じ難く、また生じたとしてもごく僅かであるから、嵌合突起(19)と開口縁(13)との密着性を確保しやすい。
請求項2に係る発明によれば、請求項1に記載の開閉蓋付き密閉容器において、二つの浅い器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)が、角が湾曲線となった輪郭を有し、輪郭内の中心近傍に設定されたゲート(g1,g2)から射出される樹脂によりそれぞれ成形された開閉蓋付き密閉容器であるから、射出樹脂が器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)の隅々まで行き渡りやすくなり器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)、開口縁(13)、嵌合突起(19)、ヒンジ(16)のいずれにも変形が生じ難くなる。従って器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)同士を接合することにより得られる容器本体(1,22,25)の密閉性が向上し、嵌合突起(19)と開口縁(13)との密着性も向上することとあいまって、内容物(a)の防湿性等が更に高められる。
請求項3に係る発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の開閉蓋付き密閉容器において、二つの浅い器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)が射出樹脂により成形され、少なくとも一方の器体(1a,22a,25a又は1b,22b,25b)にラベル(20a,20b)がインモールド(in-mold)成形により貼着された開閉蓋付き密閉容器であるから、器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)に対しラベル(20a,20b)を適正位置に貼着することができる。殊に器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)が円形又は長円形である場合、器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)の成形後に器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)を図示しないガイドに沿って搬送しつつラベル(20a,20b)の貼着を行うとすればラベル(20a,20b)の位置決めが困難になるが、インモールド(in-mold)成形によれば正確な位置及び姿勢でラベル(20a,20b)を器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)に貼着することができる。
請求項4に係る発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の開閉蓋付き密閉容器において、二つの浅い器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)が射出樹脂により成形され、少なくとも一方の器体(1a,22a,25a又は1b,22b,25b)にラベル(20a,20b)がインモールド(in-mold)成形により貼着された開閉蓋付き密閉容器であるから、射出樹脂及びラベル(20a,20b)の冷却に伴う器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)の反り等の変形が防止される。従って、器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)の平坦性を保つことにより内容物(a)を充填する際に器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)を動かないように静置し、内容物(a)を正確に充填することができる。
請求項5に係る発明によれば、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の開閉蓋付き密閉容器において、二つの浅い器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)が射出樹脂により成形され、少なくとも一方の器体(1a,22a,25a又は1b,22b,25b)に静置用の脚部(28)が設けられた開閉蓋付き密閉容器であるから、射出樹脂やラベル(20a,20b)の冷却に伴い器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)に反り等の変形が生じても、また、器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)が当初より曲面を有するものであっても、内容物(a)を充填する際に器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)を動かないように静置し、内容物(a)を正確に充填することができる。
請求項6に係る発明によれば、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の開閉蓋付き密閉容器において、容器本体(1,22,25)内に内容物(a)を開口縁(13)へと案内する案内壁(21)が設けられた開閉蓋付き密閉容器であるから、内容物(a)を開口部(2)から簡易かつ迅速に振り出すことができる。また、案内壁(21)を容器本体(1,22,25)の圧縮力に対する補強リブとして利用することができる。
請求項7に係る発明によれば、二つの浅い器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)をそれらの周縁部で密着させることにより形成される扁平な容器本体(1,22,25)と、容器本体(1,22,25)の外周部の所定箇所に形成された開口部(2)と、この開口部(2)を密閉する開閉蓋(3)とを具備し、開閉蓋(3)が開口部(2)の近傍で一方の器体(1a,22a,25a又は1b,22b,25b)に一体型のヒンジ(16)を介して連結された開閉蓋付き密閉容器において、二つの浅い器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)が角が湾曲線となった輪郭を有し、それぞれ射出樹脂により成形された開閉蓋付き密閉容器であるから、射出樹脂が器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)の隅々まで行き渡りやすくなり器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)、開口縁(13)、嵌合突起(19)、ヒンジ(16)、開閉蓋(3)のいずれにも変形が生じ難くなる。従って、器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)同士を接合することにより得られる容器本体(1,22,25)の密閉性が向上し、内容物(a)の防湿性等が更に高められる。
請求項8に係る発明によれば、二つの浅い器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)が各々の輪郭内の中心近傍に設定されたゲート(g1,g2)から射出される樹脂により成形された開閉蓋付き密閉容器であるから、射出樹脂が器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)の隅々まで円滑に行き渡り器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)、開口縁(13)、嵌合突起(19)、ヒンジ(16)、開閉蓋(3)のいずれもが精密に仕上げられることになる。従って、器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)同士を接合することにより得られる容器本体(1,22,25)の密閉性が更に向上し、内容物(a)の防湿性等が更に高められる。
請求項9に係る発明によれば、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の密閉容器において、二つの浅い器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)の一方又は双方の輪郭内の中心近傍に柱用突起(29,30)が成形された開閉蓋付き密閉容器であるから、器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)を上下から挟むような押圧力が作用しても第一と第二の柱用突起(29,30)の一方又は双方が潰れないように支える。従って、開閉蓋付き密閉容器が凹みにくくなり、内部のスペースが適正に保持され、内容物(a)の変形、損傷が防止される。
請求項10に係る発明によれば、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の密閉容器において、二つの浅い器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)の一方又は双方の内面に互いに交差するリブ(31,32)が成形された開閉蓋付き密閉容器であるから、器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)の反り等の変形が防止される。
請求項11に係る発明によれば、請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の密閉容器において、器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)同士の間に両者を結合するピン(9)及びボス(10)が複数対設けられ、所定のピン(9)及びボス(10)の対に嵌合手段(9a,10a)が設けられた開閉蓋付き密閉容器であるから、器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)同士の結合力が一層高められる。従って、開閉蓋(3)の頻繁な開け閉め等による器体(1a,1b,22a,22b,25a,25b)同士間の分解が防止される。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
<実施の形態1>
図1乃至図6に示すように、この開閉蓋付き密閉容器は、二つの浅い器体1a,1bをそれらの周縁部で密着させることにより形成される扁平な容器本体1と、容器本体1の外周部の所定箇所に形成された開口部2と、この開口部2を密閉する開閉蓋3とを具備する。容器本体1内には、図1、図5及び図6に示すように、多数の粒状の内容物aが充填されている。
容器本体1を構成する上下の器体1a,1bは、略同様な形状に形成される。図1〜図6、図11(A)及び図12(A)に示すように、下側の器体1bは、角が湾曲線となった輪郭すなわち尖った角のない長円形の輪郭を有した底壁4と、この底壁4の外周から起立する起立壁5とを備え、上側の器体1aは、下側の器体1bと同様な輪郭を有した天壁6と、この天壁6の外周から垂下する垂下壁7とを備える。
上下の器体1a,1b同士は、図5及び図6に示すように、垂下壁7と起立壁5とにそれぞれ無端状に形成された雌雄の関係にある凸部7a,5a同士が嵌合することにより一体化され、垂下壁7と起立壁5とによりこの容器本体1の周壁が形成される。凸部7a,5a同士は密着し、これにより容器本体1の外周が密閉される。また、図5、図6及び図12(A)に示すように、上側の器体1aの天壁6における内面には垂下壁7に沿うように凸片8が設けられ、図5乃至図7に示すように、これらの凸片8が外側の凸部7aと共に内側の凸部5aを挟み込んでいる。これにより、凸部7a,5a同士の密着性が更に向上する。
さらに、図1、図5〜図7、図11(A)及び図12(A)に示すように、上側の器体1aの天壁6における内面には垂下壁7に沿うようにピン9が突設され、下側の器体1bの底壁4における内面には起立壁5に沿うようにボス10が形成され、ピン9がボス10内に嵌り込むことにより上下の器体1a,1bが強固に連結される。また、ピン9とボス10との嵌合によって凸部5a,7a同士の密着性が更に向上する。図7に示すように、必要に応じてピン9の外周には嵌合手段として環状突起9aが形成され、ボス10の孔内には縮径部10aが形成され、環状突起9aがボス10の孔内に縮径部10aを通り越して奥深く食い込む。これにより上下の器体1a,1b同士の結合力が高められる。ことに開口部2の近傍では開閉蓋3を頻繁に開閉する関係上、上下の器体1a,1b同士の強い結合力が求められるので、開口部2を挟む位置のピン9及びボス10にはこの環状突起9a及び縮径部10aを備える嵌合手段が採用される。もちろん、他のピン9及びボス10にも必要に応じてこの嵌合手段を採用することができる。
なお、凸部7a,5aは上下の器体1a,1b間で入れ換えることも可能であり、ピン9及びボス10も同様に入れ換えることが可能である。
開口部2は、図4、図8〜図10、図11〜図13に示すように、容器本体1の周壁すなわち上下の器体1a,1bの垂下壁7と起立壁5とが重なり合う箇所に形成される。図11乃至図13に示すように、上下の器体1a,1bの垂下壁7と起立壁5とが重なり合う箇所の一部には、開閉蓋3が埋没しうる凹所がそれぞれ形成される。各凹所内には、それぞれ一対の対向壁11と対向壁11間を結ぶ奥壁12とが形成される。奥壁12上には角が湾曲した形状すなわち長円形の開口縁13が上下に二分割された状態で形成され、垂下壁7と起立壁5とが重なり合うことにより開口部2に一つの長円形の開口縁13が形成される。上側の器体1aの対向壁11上には、開閉蓋3の後述する係止片14を施蓋時に引っ掛けるための係止突起15が突設される。
図11〜図13に示すように、上下の器体1a,1bの垂下壁7と起立壁5における凸部7a,5aが開口部2において、凹所を迂回するように形成される。凸部7a,5aは長円形の開口縁13の箇所でのみ途切れている。
開閉蓋3は、図9〜図11、図13に示すように、開口部2の近傍で下側の器体1bに一体型のヒンジ16を介して連結される。開閉蓋3は、上記容器本体1の凹所に合致する外形を備え、閉蓋時に容器本体1の周壁と同一面となる外壁17と、凹所の対向壁11と重なり合うように外壁17の両端に形成された一対の重畳壁18と、外壁17の内面上に形成された上記開口縁13に合致する長円形の断面形を有した嵌合突起19とを具備する。
ヒンジ16は外壁17の下端と下側の器体1bにおける奥壁12の下端との間に設けられる。開閉蓋3は、図8及び図10に示すように、ヒンジ16を支点にして上下方向に回動可能である。この実施の形態ではヒンジ16が開閉蓋3の略全幅にわたり細長く形成されるが、間欠的に形成することも可能である。また、開閉蓋3及びヒンジ16は上側の器体1aに一体的に形成することも可能である。
重畳壁18には、図9、図10、図12及び図13に示すように、係止片14が設けられ、図8に示す施蓋時にこの係止片14が上記対向壁11の係止突起15に引っ掛かることにより、開閉蓋3が施蓋位置に固定される。
なお、係止片14を開閉蓋3における下側の器体1b寄りの箇所に設け、係止突起15を下側の器体1bに設けることも出来る。この場合、下側の器体1bのみで開閉蓋3を係止しておくことができるので、内容物aを下側の器体1bに充填する時に内容物aが下側の器体1bからこぼれ落ちるのを防止することができる。
嵌合突起19は上記開口部2の長円形の開口縁13に合致する輪郭を有する形状すなわち長円形の断面形を有する筒体であり、開閉蓋3がヒンジ16を支点にして図10の開位置から図8(A)の閉位置へと回動した時に、図8(B)に示すように、嵌合突起19の外周面が開口部2の開口縁13に密着する。これにより、容器本体1内の密封性が維持され、内容物aの吸湿等が適正に防止される。
上記上下の器体1a,1bはポリプロピレン等の樹脂の射出成形により形成される。図11(A)及び図12(A)に示す符号g2、g1はそれぞれ樹脂の射出ゲートを示す。これらのゲートg2、g1は器体1a,1bの輪郭である長円形の中心点に設定される。もちろんゲートg2、g1は上下の器体1a,1bにつきそれぞれ複数箇所に設定することも可能である。このように器体1a,1bの輪郭が長円形であり、また、ゲートg2、g1が長円形の中心部に設定されていることから、射出樹脂が器体1a,1bの隅々まで行き渡りやすくなり器体1a,1b、開口縁13、嵌合突起19、ヒンジ16、開閉蓋3のいずれにも変形が生じ難くなり、器体1a,1b同士を接合することにより得られる容器本体1の密閉性が向上する。また、開口縁13と嵌合突起19の双方とも長円形を呈し従来のような尖った角部を備えないので、樹脂の収縮に伴う変形が生じ難く、図8(B)に示すように、嵌合突起19と開口縁13との密着性が確保される。
図1、図2、図5及び図6に示すように、上記上下の器体1a,1bの天壁6と底壁4には、必要に応じてラベル20a,20bが貼着される。もちろん、ラベル20a,20bは器体1a,1bのうち一方にのみ貼着することも可能であり、また各器体1a,1bに複数枚ずつ貼着することも可能である。ラベル20a,20bは器体1a,1bの成形後に貼着することもできるが、望ましくはインモールド(in-mold)成形により、器体1a,1bを射出樹脂により成形する際に同時にラベル20a,20bが器体1a,1bに貼着される。これにより、ラベル20a,20bはその表面が器体1a,1bの表面と同一面となるように器体1a,1bに埋設される。この実施の形態1におけるように器体1a,1bが長円形である場合に器体1a,1bの成形後にラベル20a,20bの貼着を行うとすればラベル20a,20bの位置決めが困難になるが、インモールド(in-mold)成形によれば、ラベル20a,20bが正確な位置及び姿勢で器体1a,1bに貼着される。
上記ラベル20a,20bは、インモールド成形により貼着する場合、器体1a,1bを形成する射出樹脂と同程度の収縮率を有したものが用いられる。たとえば、器体1a,1bを形成する射出樹脂と同じか又は同程度の収縮率の樹脂を含有したラベル20a,20bが用いられる。これにより、射出樹脂とラベル20a,20bが冷却される際の収縮率の相違に伴う器体1a,1bの反り等が防止される。
このような収縮率を考慮したラベル20a,20bは上下の器体1a,1bについて用いることができるが、下側の器体1bにのみ用いてもよい。これにより、下側の器体1bの底壁4について平坦性を保ち、内容物aを充填する際に器体1bを動かないように静置し、内容物aが器体1bからこぼれないようにすることができる。
その他、図11に示すように、下側の器体1bの内面に、内容物aを開口部2へと案内する案内壁21が必要に応じて設けられる。案内壁21はボス10と同程度の高さを有し、開口縁13の近傍のボス10から奥壁12へと伸びている。これにより、内容物aを開口部2から容器本体1外に正確に振り出すことができる。また、この案内壁21は容器本体1又は開口部2の補強リブとしても機能する。
次に、上記構成の開閉蓋付き密閉容器の作用について説明する。
上下の器体1a,1bが樹脂の射出成形によりそれぞれ成形される。図11(A)及び図12(A)に示すように、各器体1a,1bは長円形であり、また樹脂を射出するゲートg1,g2が長円形の中心部に設定されていることから、溶融樹脂が各器体1a,1bの図示しない成形型内を中心部から垂下壁7、起立壁5、開口部2、開閉蓋3、ヒンジ16等へと円滑に流れ、従って各器体1a,1bの各部が適正に形成される。また、開口部2の開口縁13及び開閉蓋3の嵌合突起19が長円形に形成されるので、これらの細部まで樹脂が円滑に流れ適正に形成される。
また、器体1a,1bにはラベル20a,20bがインモールド法により貼着される。すなわち、樹脂の射出に先立ち、ラベル20a,20bが成形型内に装着される。樹脂が成形型内にゲートg1,g2から射出され、器体1a,1bが成形されると同時に、図1、図2、図5及び図6に示すようにラベル20a,20bが器体1a,1bの表面と同一面となるように器体1a,1bの表面下に埋没する。
ことに下側の器体1bに貼着されるラベル20a,20bは器体1bの成形樹脂と同程度の収縮率を有するものが用いられる。これにより、器体1bの底壁4が平坦に形成される。
内容物aの充填は、図11(A)に示す下側の器体1bに対して行われる。図示しない充填ノズルから所定数量の内容物aが器体1bの底壁4上へ吐出される。この時、器体1bの底壁4が平坦に形成されていることから、器体1bが動くことなく静止し、内容物aは器体1b外にこぼれることなく適正に充填される。
内容物aが下側の器体1b内に充填されると、この器体1b上から上側の器体1aが被せられ、下側の器体1bに対し押圧される。これにより、図5〜図7に示すように、ピン9がボス10内に嵌り込み、ピン9及びボス10をガイドとして凸部5a,7a同士が嵌合し、上下の器体1a,1bが容器本体1として一体化される。また、凸部5a,7a同士が密着し、凸片8が内側の凸部5aを外側の凸部7aに押し付けることから、容器本体1の外周の気密性が高められる。
また、上下の器体1a,1bの合体と同時に、図9及び図10に示すように、開口部2が完成し、開閉蓋3が埋没しうる凹所が形成され、凹所の奥に長円形の開口縁13が形成される。
その後、開閉蓋3が図10中ヒンジ16を支点にして上方向に回され、図8(A)(B)に示すように、開閉蓋3の嵌合突起19が開口縁13内に嵌り込む。嵌合突起19は長円形の断面形を有する筒体であり、この長円形は開口縁13の長円形と同形同大であることから、嵌合突起19の外周面が開口部2の開口縁13に密着する。これにより、容器本体1内の密封性が維持され、内容物aの吸湿等が適正に防止される。また、開閉蓋3を閉じると、図13に示す係止片14が凹所内の係止突起15に引っ掛かり、開閉蓋3がみだりに開かないように施蓋位置に固定される。
また、図1及び図2に示すように、開閉蓋3は閉じたときにその表面が容器本体1の表面と同一面となり、衣服等に引っ掛かりにくくなり、また、容器本体1の見栄えが向上する。
容器本体1から内容物aを取り出すには、開閉蓋3に指を掛けて図8及び図10のごとくヒンジ16を支点にして下方に引き、嵌合突起19を開口縁13から引き抜いて開口縁13を開放し、容器本体1を振ればよい。これにより、内容物aは案内壁21に案内されつつ開口部2へ向かい、開口縁13から振り出される。
内容物aを所望量取り出した後、開閉蓋3を閉位置に戻すと、開閉蓋3の嵌合突起19が再び開口縁13内に嵌り込み、容器本体1の密封性が保たれる。
<実施の形態2>
図14に示すように、この実施の形態2では、容器本体22が長方形の輪郭を有する上下二つの器体22a,22bをそれらの周縁部で密着させることにより形成される。器体22a,22b同士の嵌合構造は図5及び図6に示す実施の形態1の構造と同様に構成され、開口部2及び開閉蓋3は図13に示す実施の形態1の構造と同様に構成される。
その他、図14において図1〜図4における部分と同じ部分は同じ参照符号を付して示すこととし、重複した説明を省略する。
<実施の形態3>
この実施の形態3では、容器本体が実施の形態1における容器本体と同様に長円形の輪郭を有する密閉容器として構成されるが、図15に示すように、開口部の開口縁23が長方形に形成され、開閉蓋3の嵌合突起24も開口縁23に対応した長方形の断面を有するように形成される。
その他、図15において図13における部分と同じ部分は同じ参照符号を付して示すこととし、重複した説明を省略する。
<実施の形態4>
図16に示すように、この実施の形態4では、容器本体25を構成する上下二つの器体25a,25bの天壁26と底壁27とが外側に突出する湾曲壁として形成される。そして、下側の器体25bの底壁27には、静置用の脚部28が設けられる。これにより、射出樹脂やラベル20a,20b(図1及び図2参照)の冷却に伴い器体25a,25bに反り等の変形が生じても、また、器体25a,25bが当初より曲面を有するものとして成形された場合であっても、内容物a(図1参照)を充填する際に下側の器体25bが動くことなく静止し、内容物aの脱落が防止される。
下側の器体25bにおける底壁27の湾曲壁の曲率が小さく、内容物aの充填時に下側の器体25bを静止させることができるような場合は、図17に示すように、静置用の脚部28を省略することができる。
その他、図16において図3における部分と同じ部分は同じ参照符号を付して示すこととし、重複した説明を省略する。また、図17において図16における部分と同じ部分は同じ参照符号を付して示すこととし、重複した説明を省略する。
<実施の形態5>
この実施の形態5の開閉蓋付き密閉容器は、実施の形態1の場合と同様に図1乃至図4に示すような外観を呈するが、その内部は図18乃至図22に示すように実施の形態1とは異なる構造を有する。
すなわち、上側の器体1aにおける内平面の中心から第一の柱用突起29が下側の器体1bに向って起立し、下側の器体1bにおける内平面の中心から第二の柱用突起30が上記第一の柱用突起29と先端同士が対向するように起立する。各柱用突起29,30は例えば棒状に形成される。
図22に示すように、第一の柱用突起29の高さをh1、第二の柱用突起30の高さをh2、内容物aの高さをhとすると、h1+h2>hとなるように、第一と第二の柱用突起29,30が形成される。これにより、開閉蓋付き密閉容器に上下から押圧力が作用しても第一と第二の柱用突起29,30が先端同士で支え合うので、開閉蓋付き密閉容器が凹みにくくなり、内部のスペースが適正に保持され、内容物aの変形、損傷が防止される。
図22に示すように、望ましくはh1<h2≒hとなるように第一と第二の柱用突起29,30が形成される。これにより、上面が開放された状態の下側の器体1bに錠剤形の内容物aを充填する際、内容物aが第二の柱用突起30の上に乗り上がらないようにし、上側の器体1aを下側の器体1bに被せやすくすることができる。
第一と第二の柱用突起29,30は、上下の器体1a,1bを結合するときに先端同士間が当たって結合を妨害しないように、図22に示すように、両者の先端間に多少隙間が空くように形成される。
第一と第二の柱用突起29,30は、図18及び図20に示すように、望ましくは上下の器体1a,1bの各々の中心すなわち上下の器体1a,1bの輪郭である楕円の長軸と短軸との交点に設けられ、各々の成形樹脂を射出するための図示しない金型のゲートに設定される。これにより、上下の器体1a,1bをそれぞれ射出成形する場合に、成形樹脂を器体1a,1bの中心から周辺に向って円滑に流し扁肉の無い適正な器体1a,1bを得ることができる。一般にインモールド成形ではゲートがラベル(図5及び図6参照)の反対側にあるので、この容器の場合は容器内側の中心部がゲートとなる。このゲート部とその近傍はゲート口を構成する金型が嵌るため、ガス抜き穴が作り難く、柱状突起物を個別に作り難い。このため、ゲート口自体を柱状突起にして、ゲートの跡の樹脂を柱用突起29,30として利用することができる。
図18乃至図21に示すように、上側の器体1aの垂下壁7は、下側の器体1bの起立壁5よりも薄く形成され、また、下側の器体1bにおけるような開閉蓋3を備えないので、射出成形時に変形を生じやすく、使用時には押圧力により凹みやすい。
これを防止するため、図20及び図21に示すように、上側の器体1aの天壁6における内面には、一本又は複数本の第一のリブ31,32が形成される。第一のリブ31は上側の器体1aの輪郭である楕円の短軸に平行に直線状に設けられる。また、望ましくは第一のリブ31は平行に多数本形成され、各々の両端は上側の器体1aの垂下壁7に接続される。このように第一のリブ31が設けられることから、上側の器体1aの長軸を中心にした反り返り等の変形が防止される。
また、第一のリブ31と交差するように第二のリブ32が形成される。容器本体1の開口部2に対応して上側の器体1aには凹所と開口縁13が形成されるが、第二のリブ32は開口縁13に平行に直線状に設けられる。また、望ましくは第二のリブ32は平行に多数本形成され、各々の両端は上側の器体1aの垂下壁7に接続される。このように第二のリブ32が設けられることから、上側の器体1aの開口縁13に直交する直線を中心にした反り等の変形が防止される。
第一と第二のリブ31,32によって上側の器体1aの反り等の変形が防止される結果、上側の器体1aは下側の器体1bに円滑に被せ、適正に嵌合することができる。また、容器本体1の押圧力に対する耐性も向上する。
なお、図示しないが、上下の器体1a,1bの天壁6と底壁4には、必要に応じて実施の形態1と同様にラベルがインモールド(in-mold)成形等により貼着される。
次に、上記構成の開閉蓋付き密閉容器の作用について説明する。
上下の器体1a,1bが樹脂の射出成形によりそれぞれ成形される。図18及び図20に示すように、各器体1a,1bは長円形であり、また樹脂を射出するゲートが長円形の中心部の第一と第二の柱用突起29,30に該当する箇所に設定されていることから、溶融樹脂が各器体1a,1bの図示しない成形型内を中心部から天壁6、底壁4、第一及び第二のリブ31,32、垂下壁7、起立壁5、開口部2、開閉蓋3、ヒンジ16等へと円滑に流れ、従って各器体1a,1bの各部が適正に形成される。また、開口部2の開口縁13及び開閉蓋3の嵌合突起19が長円形に形成されるので、これらの細部まで樹脂が円滑に流れ適正に形成される。上側の器体1aの天壁6の内面には第一及び第二のリブ31,32が形成される結果、上側の器体1aにおける反り等の変形が防止される。
内容物aの充填は、図18に示す下側の器体1bに対して行われる。図示しない充填ノズルから所定数量の内容物aが器体1bの底壁4上へ吐出される。この場合、第二の柱用突起30の高さh2は、内容物aを錠剤型とするとその高さhと同程度になるように形成されるので内容物aの第二の柱用突起30への乗り上がりが防止される。
内容物aが下側の器体1b内に充填されると、この器体1b上から上側の器体1aが被せられ、下側の器体1bに対し押圧される。これにより、図22に示すように、ピン9がボス10内に嵌り込み、ピン9及びボス10をガイドとして凸部5a,7a同士が嵌合し、上下の器体1a,1bが容器本体1として一体化される。また、凸部5a,7a同士が密着し、凸片8が内側の凸部5aを外側の凸部7aに押し付けることから、容器本体1の外周の気密性が高められる。さらに、第一と第二の柱用突起29,30の先端同士が対向し、開閉蓋付き密閉容器の凹みを阻止し、内容物aの損傷、変形等を防止する。
上下の器体1a,1bの合体と同時に、開口部2が完成し、開閉蓋3が埋没しうる凹所が形成され、凹所の奥に長円形の開口縁13が形成される。
その後、開閉蓋3が図18中ヒンジ16を支点にして上方向に回され、開閉蓋3の嵌合突起19が開口縁13内に嵌り込む。嵌合突起19は長円形の断面形を有する筒体であり、この長円形は開口縁13の長円形と同形同大であることから、嵌合突起19の外周面が開口部2の開口縁13に密着する。これにより、容器本体1内の密封性が維持され、内容物aの吸湿等が適正に防止される。
容器本体1から内容物aを取り出すには、開閉蓋3に指を掛けてヒンジ16を支点にして下方に引き、嵌合突起19を開口縁13から引き抜いて開口縁13を開放し、容器本体1を振ればよい。これにより、内容物aは案内壁21に案内されつつ開口部2へ向かい、開口縁13から振り出される。内容物aを所望量取り出した後、開閉蓋3を閉位置に戻すと、開閉蓋3の嵌合突起19が再び開口縁13内に嵌り込み、容器本体1の密封性が保たれる。
その他、図18乃至図22において図1乃至図13における部分と同じ部分は同じ参照符号を付して示すこととし、重複した説明を省略する。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく適宜変更可能であり、例えば上記実施の形態における容器本体の輪郭や開口部の開口縁の形状は、それぞれ長円形のほか円形であってもよく、その他例えば多角形の角が湾曲し丸くなった形状、楕円を縦軸方向又は横軸方向に引き伸ばしたような形状であってもよい。また、二つの器体同士の周縁部での密着、開閉蓋と容器本体との密着は、上記実施の形態における凸部同士の嵌合、嵌合突起と開口縁との嵌合によるほか、凹部と凸部との嵌合、印籠、茶筒等のような摺り合わせによる嵌合等適宜の手段により行うことができる。
本発明の実施の形態1に係る開閉蓋付き密閉容器の閉蓋状態の平面図である。 図1に示す開閉蓋付き密閉容器の底面図である。 図1に示す開閉蓋付き密閉容器の正面図である。 図1中、IV方向から見た図である。 図1中、V−V線矢視断面図である。 図1中、VI−VI線矢視断面図である。 図1中、VII−VII線矢視断面図である。 図1中、VIII−VIII線矢視断面図である。 図1中、IV方向から見た開蓋状態の図である。 図9中、X−X線矢視断面図である。 (A)は図1に示す開閉蓋付き密閉容器の下側の器体の平面図、(B)は図(A)中、B部拡大図である。 (A)は図1に示す開閉蓋付き密閉容器の上側の器体の底面図、(B)は図(A)中、B部拡大図である。 図9に示す部分の分解斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る開閉蓋付き密閉容器の閉蓋状態の斜視図である。 本発明の実施の形態3に係る開閉蓋付き密閉容器における図13と同様な分解斜視図である。 本発明の実施の形態4に係る開閉蓋付き密閉容器の正面図である。 本発明の実施の形態4に係る開閉蓋付き密閉容器の変形例の正面図である。 本発明の実施の形態5に係る開閉蓋付き密閉容器の下側の器体の平面図である。 図18中、XIX−XIX線矢視断面図である。 本発明の実施の形態5に係る開閉蓋付き密閉容器の上側の器体の平面図である。 図20中、XXI−XXI線矢視断面図である。 本発明の実施の形態5に係る開閉蓋付き密閉容器の垂直断面図である。
符号の説明
1,22,25…容器本体
1a,1b,22a,22b,25a,25b…器体
2…開口部
3…開閉蓋
13…開口縁
16…ヒンジ
19…嵌合突起
20a,20b…ラベル
21…案内壁
28…脚部
1,g2…ゲート
29,30…柱用突起
31,32…リブ
9…ピン
10…ボス
9a…環状突起
10a…縮径部

Claims (11)

  1. 二つの浅い器体をそれらの周縁部で密着させることにより形成される扁平な容器本体と、容器本体の外周部の所定箇所に形成された開口部と、この開口部を密閉する開閉蓋とを具備し、開閉蓋が開口部の近傍で一方の器体に一体型のヒンジを介して連結された開閉蓋付き密閉容器において、上記開口部に角が湾曲した開口縁が形成され、この開口縁に合致する断面形の嵌合突起が開閉蓋に形成されたことを特徴とする開閉蓋付き密閉容器。
  2. 請求項1に記載の開閉蓋付き密閉容器において、二つの浅い器体が角が湾曲線となった輪郭を有し、輪郭内の中心近傍に設定されたゲートから射出される樹脂によりそれぞれ成形されたことを特徴とする開閉蓋付き密閉容器。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の開閉蓋付き密閉容器において、二つの浅い器体が射出樹脂により成形され、少なくとも一方の器体にラベルがインモールド(in-mold)成形により貼着されたことを特徴とする開閉蓋付き密閉容器。
  4. 請求項1乃至請求項3にいずれかに記載の開閉蓋付き密閉容器において、二つの浅い器体が射出樹脂により成形され、少なくとも一方の器体に射出樹脂と同程度の収縮率を有したラベルがインモールド成形により貼着されたことを特徴とする開閉蓋付き密閉容器。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の開閉蓋付き密閉容器において、二つの浅い器体が射出樹脂により成形され、少なくとも一方の器体に静置用の脚部が設けられたことを特徴とする開閉蓋付き密閉容器。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の開閉蓋付き密閉容器において、容器本体内に内容物を開口縁へと案内する案内壁が設けられたことを特徴とする開閉蓋付き密閉容器。
  7. 二つの浅い器体をそれらの周縁部で密着させることにより形成される扁平な容器本体と、容器本体の外周部の所定箇所に形成された開口部と、この開口部を密閉する開閉蓋とを具備し、開閉蓋が開口部の近傍で一方の器体に一体型のヒンジを介して連結された開閉蓋付き密閉容器において、二つの浅い器体が角が湾曲線となった輪郭を有し、それぞれ射出樹脂により成形されたことを特徴とする開閉蓋付き密閉容器。
  8. 請求項7に記載の密閉容器において、二つの浅い器体が各々の輪郭内の中心近傍に設定されたゲートから射出される樹脂により成形されたことを特徴とする開閉蓋付き密閉容器。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の密閉容器において、二つの浅い器体の一方又は双方の輪郭内の中心近傍に柱用突起が成形されたことを特徴とする開閉蓋付き密閉容器。
  10. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の密閉容器において、二つの浅い器体の一方又は双方の内面に互いに交差するリブが成形されたことを特徴とする開閉蓋付き密閉容器。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の密閉容器において、器体同士の間に両者を結合するピン及びボスが複数対設けられ、所定のピン及びボスの対に嵌合手段が設けられたことを特徴とする開閉蓋付き密閉容器。
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