JP2006255237A - テレビジョン受像システム、リモートコントローラおよびテレビジョン受像機 - Google Patents

テレビジョン受像システム、リモートコントローラおよびテレビジョン受像機 Download PDF

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Abstract

【課題】 生体情報の計測頻度を向上させ、生体情報の生体データを管理する。
【解決手段】 テレビジョン受像システムは、受信部202により生体データが受信されると生体データを記憶するHDD206と、HDD206に記憶された生体データを出力する表示部205とを含むテレビジョン受像機200と、テレビジョン受像機200に対する操作指示が入力される操作部112と、テレビジョン受像機200と赤外線で通信する送信部103と、生体センサ107により生体情報を計測して得られる生体データを記憶するメモリ102と、操作部112により操作指示が入力されることに応じて、入力された操作指示を送信部103に送信させる第1送信手段と、メモリ102に記憶されている生体データを送信部103に所定のタイミングで送信させる第2送信手段とを含むリモートコントローラとを備える。
【選択図】 図3

Description

この発明はテレビジョン受像システム、リモートコントローラおよびテレビジョン受像機に関し、特に、生体データを収集するためのテレビジョン受像システム、リモートコントローラおよびテレビジョン受像機に関する。
健康管理の観点より、体温、血圧、脈拍および血中酸素濃度などの生体情報は定期的に計測されるのが望ましい。特に年寄はこれらの生体情報を頻繁に計測すべきである。また、医師が治療の目的で、生体情報を必要とすることがある。従来は、生体情報を計測するために、専用の計測器が用いられていた。さらに、計測の都度、その結果を記録しなければならず、煩雑な作業であった。
実用新案登録第3103318号公報(特許文献1)には、ハウジングと、ハウジング内に設けられて入力信号によって電気装置を遠隔操作するリモコンモジュールと、ハウジング内に設けられて赤外光で体温を測定する体温測定モジュールとを含む、電気装置を遠隔操作するためのリモコンが記載されている。このリモコンでは、それが備える液晶表示装置に測定した体温が表示される。
しかしながら、実用新案登録第3103318号公報に示されたリモコンでは、測定した体温がリモコン自体に単に表示されるだけであるため、測定データはその場限りのものとなる。このため、過去に測定した体温を閲覧したり、体温の変化の推移を見たりすることはできない。
実用新案登録第3103318号公報
この発明上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、生体情報の計測頻度を向上させ、生体情報の生体データを管理することが可能なテレビジョン受像システムを提供することである。
この発明の他の目的は、生体情報を測定する頻度を向上させたリモートコントローラを提供することである。
この発明のさらに他の目的は、生体情報の生体データを管理することが可能なテレビジョン受像機を提供することである。
上述した目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、テレビジョン受像システムは、テレビジョン受像機とリモートコントローラとを含むテレビジョン受像システムであって、テレビジョン受像機は、リモートコントローラと無線通信して操作指示と生体データとを受信する第1無線通信手段と、第1無線通信手段により生体データが受信されることに応じて、該受信された生体データを記憶する第1記憶手段と、第1記憶手段に記憶された生体データを出力する出力手段とを含み、リモートコントローラは、テレビジョン受像機に対する操作指示が入力される入力手段と、テレビジョン受像機と無線通信する第2無線通信手段と、操作者の生体情報を測定して生体データを出力する生体センサと、生体センサにより出力された生体データを記憶する第2記憶手段と、入力手段により操作指示が入力されることに応じて、入力された操作指示を第2無線通信手段に送信させる第1送信手段と、第2記憶手段に記憶されている生体データを第2無線通信手段に所定のタイミングで送信させる第2送信手段とを含む。
この発明に従えば、テレビジョン受像機を操作するためのリモートコントローラが、生体センサを備えているので、リモートコントローラが操作される度に、その操作者の生体情報を生体センサで計測することができる。このため、生体情報の測定頻度を向上させることができる。また、計測した生体情報の生体データは、テレビジョン受像機に所定のタイミングで送信されるので、生体データをテレビジョン受像機に確実に送信することができる。さらに、テレビジョン受像機では生体データが記憶および出力されるので、測定した生体情報の生体データをテレビジョン受像機で管理することができる。その結果、生体情報の計測頻度を向上させ、生体情報の生体データを効率的に管理することが可能なテレビジョン受像システムを提供することができる。
この発明の他の局面によれば、リモートコントローラは、電気機器に対する操作指示が入力される入力手段と、電気機器と無線通信する無線通信手段と、入力手段により操作指示が入力されることに応じて、入力された操作指示を無線通信手段に送信させる第1送信手段と、操作者の生体情報を測定して生体データを出力する生体センサと、生体センサにより出力された生体データを記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されている生体データを無線通信手段に所定のタイミングで送信させる第2送信手段とを備える。
この発明に従えば、リモートコントローラが生体センサを備えているので、リモートコントローラが操作される度に、その操作者の生体情報を生体センサで計測することができる。このため、生体情報の測定頻度を向上させることができる。また、計測した生体情報の生体データは、電気機器に所定のタイミングで送信されるので、生体データを電気機器に確実に送信することができる。その結果、生体情報の計測頻度を向上させ、生体情報の生体データを確実に送信することが可能なリモートコントローラを提供することができる。
好ましくは、第2送信手段は、入力手段により操作指示が入力されることに応じて、生体データを無線通信手段に送信させる。
この発明に従えば、電気機器に対する操作指示が入力されることに応じて、生体データが送信される。電気機器に対する操作指示が入力される場合、リモートコントローラが通信状態のよい位置に置かれるので、生体データを確実に電気機器に送信することができる。
好ましくは、操作指示を入力する操作者を識別するための識別手段をさらに備え、記憶手段は、生体センサにより出力された生体データを識別手段により識別された操作者を特定するための識別情報と関連付けて記憶し、第2送信手段は、生体データと識別情報とを関連付けて送信させる。
この発明に従えば、操作者が識別されて、生体データが識別情報と関連付けられて記憶および送信される。このため、リモートコントローラの操作者が複数人の場合であっても、生体データを操作者毎に計測して記憶することが可能である。また、生体データが受信される電気機器では、操作者毎に生体データを管理することが可能となる。
この発明のさらに他の局面によれば、テレビジョン受像機は、リモートコントローラと無線通信して操作指示と生体データとを受信する無線通信手段と、無線通信手段により生体データが受信されることに応じて、該受信された生体データを記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された生体データを出力する出力手段とを備える。
この発明に従えば、リモートコントローラから生体データが受信されると、生体データを記憶し、出力する。このため、生体データを管理することが可能なテレビジョン受像機を提供することができる。
好ましくは、ネットワークを介して接続された他のコンピュータと通信するための通信手段をさらに備え、出力手段は、通信手段に記憶手段に記憶された生体データを、他のコンピュータに送信させる。
この発明に従えば、生体データがネットワークに接続された他のコンピュータに送信される。このため、遠隔地にいる者に生体データが送信されるので、遠隔地でリモートコントローラの操作者の体調を確認することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本実施の形態におけるテレビジョン受像システムの概略を示す斜視図である。図1を参照して、テレビジョン受像システムは、テレビジョン受像機200と、リモートコントローラ100とを含む。テレビジョン受像機200とリモートコントローラ100とは赤外光を用いた通信が可能である。具体的には、リモートコントローラ100から赤外光が発せられ、テレビジョン受像機200の受光部で受光される、一方向の通信である。
図2は、リモートコントローラの平面図である。図1および図2を参照して、リモートコントローラ100は、本体にセンサ部110を有する。センサ部110は、人の指を通すための穴111を有する。穴111の形状は円柱としているが、指を挿入して生体データを計測できる形状であれば、たとえば、四角柱形状または円錐形状であってもよい。また、穴111とすることなく、指を接触することが可能な面であってもよい。面は、平面または指の腹の形状をまねた曲面であってもよい。センサ部110には、内部に生体センサとCCD(Charge Coupled Device)とが内蔵されている。
リモートコントローラ100は、上面に電源スイッチ112A、チャンネル切替スイッチ112B、計測指示スイッチ112C、表示切替スイッチ112Dおよび表示部113とを含む。
電源スイッチ112Aは、テレビジョン受像機200の電源のオンとオフを切り替えを指示する操作指示を入力するためのスイッチである。チャンネル切替スイッチ112Bは、テレビジョン受像機200で受像する放送チャンネルを指定する操作指示を入力するためのスイッチである。計測指示スイッチ112Cは、センサ部110が備える生体センサによる計測の開始を指示する操作指示を入力するためのスイッチである。表示切替スイッチ112Dは、テレビジョン受像機200に生体データの表示を指示する表示指示の操作指示を入力するためのスイッチである。表示部113は、液晶表示装置であり、生体センサで計測された計測データを表示する。なお、液晶表示装置に代えて、LED(Light Emitting Diode)パネル、エレクトロルミネッセンスなどを用いてもよい。
図3は、本実施の形態におけるテレビジョン受像システムの機能の概略を示す機能ブロック図である。図3を参照して、リモートコントローラ100は、その全体を制御するための中央演算装置(CPU)101と、それぞれがCPU101とバス120で接続されたメモリ102、送信部103、生体センサ107、操作部112、表示部113、識別部105と、識別部105に接続されたCCD106とを含む。
生体センサ107は、体温計、血圧計、脈拍計および血中酸素濃度計を含み、センサ部110に挿入された指から体温、血圧、脈拍、血中酸素濃度を計測して計測値を出力する。ここでは、人の体温、血圧、脈拍、血中酸素濃度を生体情報といい、体温計、血圧計、脈拍計および血中酸素濃度計で生体情報を計測して出力される計測値を生体データという。CCD106は、センサ部110に挿入された指の指紋を読み取り、読み取って得られる画像データを識別部105に出力する。識別部105は、CCD106から入力される指紋の画像データを、メモリ102に予め記憶された画像データと比較する。この比較にはパターン認識が行われる。識別部105は、CCD106から入力される画像データとパターンが一致する画像データが存在する場合には、メモリ102に予め記憶された画像データに付された識別番号で、その指紋のユーザを特定する。メモリ102に一致する画像データが存在しない場合には、CCD106から入力される画像データが、新たなユーザの指紋の画像データとして、新たな識別番号を付してメモリ102に記録される。このようにして、リモートコントローラ100は、センサ部110に指を挿入したユーザを特定する。
なお、ここでは、識別部105でCCD106から入力された画像データとメモリ102に予め記憶された画像データとを比較するようにしたが、操作部112から入力された識別番号でユーザを特定するようにしてもよい。この場合、識別部105およびCCD106は不要である。
メモリ102は、EEPROM(Electronically Erasable
and Programmable Read Only Memory)であり、後述する生体データ、ユーザデータを記憶する。
操作部112は、リモートコントローラ100の上面に設けられた電源スイッチ112A、チャンネル切替スイッチ112B、計測指示スイッチ112C、表示切替スイッチ112Dを含み、それらが押下されることに応じて、各スイッチに対応する操作指示をCPU101に出力する。これにより、CPU101は、いずれの操作指示が入力されたかを認識する。
送信部103は、CPU101からの指示に応じて、CPU101から受信される信号を赤外光に変換して出力する。送信部103から出力され赤外光は、後述するテレビジョン受像機200の受信部202で受光される。なお、本実施の形態においては、リモートコントローラ100とテレビジョン受像機200との通信を、リモートコントローラ100から赤外光を出力し、テレビジョン受像機で受光する一方向の通信としたが、通信媒体としては赤外光に限らず電磁波を用いてもよい。または、無線通信に限らず、有線の通信であってもよい。さらに、一方向の通信に限らず、双方向の通信を適用してもよい。
テレビジョン受像機200は、その全体を制御するための中央演算装置(CPU)201と、それぞれがCPU201とバス210で接続されたチューナ203、AV(オーディオビデオ)デコーダ/エンコーダ204、受信部202、通信インターフェイス207、ハードディスクドライブ(HDD)206および表示部205を含む。
受信部202は、上述したリモートコントローラ100の送信部103が出力した赤外光を受光し、受光した赤外光を電気信号に変換してCPU201に出力する。
HDD206は、磁気記録装置であり、CPU201により制御されて、データを記録する。チューナ203は、図示しないアンテナで受信されたテレビジョン放送の放送信号のうちからCPU201で指定されたチャンネルの放送信号を選択して、その放送信号を表示部205およびAVデコーダ/エンコーダに出力する。
AVデコーダ/エンコーダ204は、チューナ203から入力されるアナログのテレビジョン放送信号を符号化して、HDD206に記録する。また、HDD206に記録されているデジタルの符号化データを復号して、アナログのビデオ信号を表示部205に出力する。すなわち、本実施の形態におけるテレビジョン受像機は、ビデオ記録再生機能を有する。なお、ビデオ記録再生機能はなくてもよく、その場合にはAVデコーダ/エンコーダは不要である。
表示部205は、液晶表示装置、プラズマディスプレイパネルまたは陰極線管(CRT)である。表示部205は、CPU201により制御されて、テレビジョン番組の表示をしている最中に、CPU201から出力されるデータを重畳して表示することが可能である。一般的にこのデータの表示機能は、オンスクリーンディスプレイ(OSD)機能として知られている。
通信インターフェイス207は、テレビジョン受像機200をインターネットに接続するためのインターフェイスである。これにより、CPU201は、インターネット211を介して、病院に設置されたパーソナルコンピュータ(PC)212と通信が可能である。さらに、インターネット211に接続された基地局213を介して携帯電話214と通信が可能となる。なお、通信インターフェイス207は、一般公衆回線に接続するためのモデムであってもよく、ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続するための通信回路であってもよい。
図4は、本実施の形態におけるリモートコントローラ100で実行される計測処理の流れを示すフローチャートである。この計測処理は、CPU101で実行される処理である。計測処理では、まず、計測指示が入力されたか否かが判断される(ステップS01)。計測指示が入力された場合にはステップS02に進み、そうでない場合には待機状態となる。なお、待機状態とするのではなく、計測指示の入力により割り込みを発生させるようにしてもよい。このように、計測処理は、計測指示が入力されることを条件に実行される処理である。計測指示の入力は、リモートコントローラ100の上面に設けられた計測指示スイッチ112Cが押下されることにより、操作部112で検出される。
ステップS02では、指紋が読み取られる。指紋の読み取りは、操作部112で計測指示スイッチ112Cが押下されたことが検出されることに応じて、CCD106で読み取られる。したがって、CCD106で読み取りが開始される前に、センサ部110に指が挿入されていることが必要である。このため、計測指示スイッチ112Cが押下されてからCCD106で指紋が読み取られるまでに、所定の間隔を取るのが好ましい。ユーザに指を挿入するための猶予を与えるためである。
なお、ユーザがセンサ部110に指を挿入したことを検出するために、たとえば、圧力センサや赤外線センサを設ける場合は、そのセンサで指が挿入されていることの検出を、計測指示の入力としてもよい。この場合には、計測指示スイッチ112Cは不要となる。さらに、計測指示スイッチ112Cで指を挿入したことを検出するようにしてもよい。たとえば、計測スイッチ112Cを、センサ部110の内部の指を挿入することにより計測指示スイッチ112Cがオンとなる位置に設ければよい。
そして、CCD106の出力する指紋の画像データと、メモリ102に予め記憶されている画像データとが比較される。メモリ102には、ユーザデータが記憶されている。図5は、ユーザデータの一例を示す図である。図5を参照して、ユーザデータは、ユーザごとに与えられる識別番号と、そのユーザの指紋を撮影して得られる画像データとを関連付けたデータである。識別番号は、指紋の画像データが登録される順に付される連番としている。最初に指紋の画像データが登録される操作者の識別番号は「1」とされ、次に指紋の画像データが登録される操作者の識別番号は「2」とされる。
図4に戻って、ステップS03では、CCD106の出力する画像データに一致する画像データがユーザデータに存在するか否かが判断される。存在する場合にはステップS05に進む。ステップS05では、一致した画像データと関連付けてユーザデータに記憶されている識別番号が取得される。
ステップS03において、一致する画像データがユーザデータに存在しないとされた場合には、ステップS04に進む。ステップS04では、新規登録処理が実行される。新規登録処理は、CCD106が出力する画像データと、新たに付された識別番号とを関連付けてユーザデータに追加する処理である。新たに付される識別番号は、ユーザデータに存在する識別番号とは異なる番号であればよい。ここでは、識別番号を「1」からはじまる連番としているので、もっとも大きな値の識別番号に「1」を加算した値を新たに付される識別番号とすればよい。次のステップS05では、新たに付された識別番号が取得されることになる。
なお、CCD106と識別部105とが存在しない場合には、ステップS02からステップS04の処理に代えて、ユーザに識別番号を操作部112に入力させる処理を行えばよい。具体的には、計測指示スイッチ112Cが押下された後、押下されたチャンネル切替スイッチ112Bにより定まる番号を識別番号とすればよい。この際、表示部113に識別番号の入力を促すメッセージ、たとえば「識別番号を入力してください」を表示するようにしてもよい。この場合には、ユーザデータをメモリ102に記憶しておく必要はない。
ステップS06では、生体情報が計測される。ここでは、生体情報として、体温、血圧、脈拍および血中酸素濃度が計測される。そして、ステップS07では、計測された生体情報の生体データと識別番号とを関連付けた計測データがメモリに記憶される。そして、ステップS08では、表示部113にステップS06で計測されて得られる生体データが表示される。
図6は、メモリに記憶される計測データの一例を示す図である。図6を参照して、計測データは、識別番号、年月日、時刻、体温、血圧、脈拍および血中酸素濃度を関連付けたデータである。識別番号には、ステップS05で取得された識別番号が記憶され、年月日および時刻には、ステップS06で生体データが計測された時点の年月日および時刻が記憶され、体温、血圧、脈拍、血中酸素濃度には、ステップS06で生体情報を計測して得られた生体データが記憶される。
ユーザは、リモートコントローラ100を操作する際に、計測指示スイッチ112Cを押下してセンサ部110に指を挿入するという簡単な操作で、生体情報が計測される。このため、生体情報を計測する頻度を向上させることができる。また、生体情報を計測して得られる生体データは、表示部113に表示されるので、ユーザは計測結果を直ちに確認することができる。さらに、生体情報を計測して得られる生体データは、メモリ102に記憶されるので、計測後すぐに失われることはない。
図7は、リモートコントローラで実行される送信処理の流れを示すフローチャートである。この送信処理は、CPU101で実行される処理である。送信処理では、まず、テレビジョン受像機200に対する操作指示が入力されたか否かが判断される(ステップS11)。操作指示が入力された場合にはステップS12に進み、そうでない場合には待機状態となる。なお、待機状態とするのではなく、操作指示の入力により割り込みを発生させるようにしてもよい。このように、送信処理は、テレビジョン受像機200に対する操作指示が入力されることを条件に実行される処理である。
テレビジョン受像機200に対する操作指示の入力は、リモートコントローラ100の上面に設けられた電源スイッチ112A、チャンネル切替スイッチ112Bおよび表示切替スイッチ112Dのいずれかが押下されることにより、操作部112で検出される。すなわち、テレビジョン受像機に対する操作指示には、電源スイッチ112Aの押下に伴う電源のオンとオフの切替操作指示、チャンネル切替スイッチ112Bの押下に伴うチャンネルの切替操作指示、表示切替スイッチ112Dの押下に伴う表示切替操作指示が含まれる。なお、これらの操作指示の他、リモートコントローラ100からテレビジョン受像機200の動作を切り替えるための指示が可能である場合には、それらの指示の入力であってもよい。
ステップS12では、メモリ102に計測データが記憶されているか否かが判断される。記憶されている場合にはステップS13に進み、記憶されていない場合にはステップS17に進む。メモリ102に計測データが記憶されていない場合には、計測データを送信する必要がないからである。
ステップS13では、メモリ102から計測データを読み出す。そしてステップS14で、送信部103に読み出した計測データをテレビジョン受像機200へ送信させる。ユーザは、リモートコントローラ100を用いてテレビジョン受像機200を操作する場合、赤外光がテレビジョン受像機200で受信されやすいように、リモートコントローラ100の位置を決めるのが通常である。リモートコントローラの位置は、リモートコントローラ100の赤外光発光部がテレビジョン受像機200に向かう方向である。したがって、リモートコントローラ100からテレビジョン受像機200の動作を切り替えるための操作指示が入力されたことを条件に、計測データが送信されるので、計測データを高い確率でテレビジョン受像機200に送信することができる。
ステップS15では、計測データの送信が終了したか否かが判断される。送信が終了した場合にはステップS16に進み、終了していない場合にはステップS13に戻る。メモリ102に記憶されている計測データのすべてを送信するためである。
ステップS16では、ステップS14で送信した計測データをメモリ102から消去する。これにより、メモリ102に必要以上に計測データが記憶されることがなく、メモリ102の記憶容量を少なくすることができる。
次のステップS17では、ステップS11で入力された操作指示に対応する操作コードが送信部103からテレビジョン受像機200に送信される。これにより、テレビジョン受像機200では、ユーザがリモートコントローラ100を用いて入力した操作指示に伴う動作が実行される。テレビジョン受像機200で実行される操作指示に伴う動作とは、たとえば、電源のオンとオフの切替、チャンネルの切替、表示の切替である。
なお、ステップS13〜S15では、メモリ102に記憶されている計測データのすべてを送信するようにしたが、一度に送信することが可能な計測データのデータ量を予め定めておいてもよい。この場合には、予め定められたデータ量の計測データだけがメモリ102から読み出されて送信される。ステップS16では、送信された計測データだけがメモリ102から消去される。送信されなかった残りのデータは、メモリ102に記憶されているので、次にテレビジョン受像機200に対する操作指示が入力されて送信処理が実行される際に送信されることになる。このようにすることで、ユーザがテレビジョン受像機200に対する操作指示を入力してからテレビジョン受像機200が入力された操作指示に対する動作を実行するまでのレスポンスタイムがあまりにも長くなるのを防止することができる。
図8は、テレビジョン受像機で実行される遠隔操作処理の流れを示すフローチャートである。この遠隔操作処理は、CPU201で実行される処理である。遠隔操作処理では、まず、受信部202でデータが受信されたか否かが判断される。リモートコントローラ100からデータが受信された場合には、ステップS22に進み、そうでない場合には待機状態となる。なお、待機状態とするのではなく、データの受信により割り込みを発生させるようにしてもよい。すなわち、遠隔操作処理は、リモートコントローラ100からデータが受信されることを条件に実行される処理である。
ステップS22では、受信されたデータが計測データか否かが判断される。計測データの場合にはステップS23に進み、そうでない場合にはステップS29に進む。ステップS23では、受信した計測データをHDDに記憶する。次のステップS24では、データの解析が行われる。データの解析は、受信された計測データについて、その計測データに異常な値が含まれるか否かを解析する。具体的には、体温、血圧、脈拍、血中酸素濃度それぞれは、正常な範囲が医学的に定められている。したがって、受信された計測データに含まれる体温、血圧、脈拍、血中酸素濃度のうちの1つでも正常な範囲にないものがあれば、異常と判定する。
また、生体データには、個人差があるため、これまでに記憶された生体データを用いて、異常を判定するようにしてもよい。具体的には、ステップS24の処理が実行される前までに、HDD206に記憶されている計測データを利用する。HDD206から読み出す計測データは、受信された計測データに含まれる識別番号と同じ識別番号と関連付けられたデータである。そして、読み出された計測データから生体データ(体温の値、血圧の値、脈拍の値、血中酸素濃度の値)のそれぞれの平均値を算出し、算出したそれぞれの平均値と受信された計測データの生体データとを比較する。比較の結果、生体データと平均値との差が予め定めたしきい値を超える場合に異常と判定する。このしきい値は、生体データごとに異なる値とすれば、正確な判定をすることができる。
ステップS25では、ステップS24で実行されたデータ解析の結果が判定される。異常と判定された場合にはステップS26に進み、そうでない場合にはステップS29に進む。ステップS26では、電子メールが作成される。作成される電子メールの送信先は、HDD206に識別番号ごとに予め登録しておけばよい。たとえば、病人または老人であればその保護者の携帯電話の電子メールアドレス、担当医師の電子メールアドレスなどにすればよい。また、電子メールの本文には、受信された計測データ、異常と判断された生体データの種類とその値を含めればよい。ステップS27では、作成した電子メールを通信インターフェイス207からインターネット211に接続されたメールサーバに送信する。
次のステップS28では、オンスクリーンディスプレイ機能を用いて表示部205に警告メッセージを表示する。警告メッセージは、生体データが異常な値であることを通知するものであればよい。たとえば、「血圧が高くなっています。血圧180/160」。また、チャンネルの視聴を抑制するメッセージであってもよい。たとえば、「血圧が高くなっています。興奮するテレビ番組の視聴はご遠慮ください。」等である。
次のステップS29では、ステップS21で受信されたデータが表示指示か否かが判断される。表示指示が受信された場合にはステップS30に進み、そうでない場合にはステップS33に進む。表示指示とは、HDD206に記憶されている計測データの表示を指示する操作指示である。この表示指示は、リモートコントローラ100で表示切替スイッチ112Dが押下された場合にリモートコントローラ100から送信され、受信部202で受信される。
ステップS30では、生体データに統計処理が施される。具体的には、ステップS30の処理が実行される前までに、HDD206に記憶されている計測データが読み出される。読み出される計測データは、識別番号ごとに統計処理が施される。統計処理は、たとえば、平均値の算出、変動幅等の算出である。また、計測データに含まれる年月日および時刻情報と、インターネット211に接続された番組表サーバから受信される番組表データとを用いて、番組ごとに生体データの平均値、変動幅等を算出してもよい。たとえば、バラエティ番組を視聴しているときの生体データの値と、ドラマを視聴しているときの生体データの値とを比較することができる。
そして、統計処理により算出された値から表示用データが作成される(ステップS31)。表示用データは、表形式であってもよく、グラフ形式であってもよい。また、期間を限定して値の推移を表示するものであってもよい。ステップS32では、作成された表示用データが表示部205に表示される。表示部205への表示は、表示用データのみを表示するようにしてもよいし、現在表示されている画像に重畳して表示するOSD機能を用いて表示してもよい。
次のステップS33では、ステップS21で受信されたデータがチャンネル切替の操作指示か否かが判断される。チャンネル切替の操作指示が受信された場合にはステップS34に進み、そうでない場合には処理を終了する。チャンネル切替の操作指示は、リモートコントローラ100でチャンネル切替スイッチ112Bが押下された場合にリモートコントローラ100から送信され、受信部202で受信される。
ステップS34では、受信されたチャンネル切替の操作指示にしたがって、チューナ203で選択するチャンネルを切り替える。
以上説明したように、本実施の形態におけるテレビジョン受像システムでは、リモートコントローラ100が生体センサ107を備えるので、操作者はリモートコントローラを操作する度に、その操作者の生体情報を生体センサ107で計測することができる。このため、生体情報の測定頻度を向上させることができる。また、計測した生体情報の生体データは、テレビジョン受像機200に対する操作指示が入力されると送信されるので、生体データを電気機器に確実に送信することができる。
また、テレビジョン受像機200では、リモートコントローラ100から受信された生体データが異常な値である場合に、操作者の生体情報が異常であることを知らせる電子メールを作成して、予め登録された電子メールアドレスに送信する。このため、操作者と離れた場所にいる者に、操作者の生体情報が異常であることをしらせることができる。
さらに、テレビジョン受像機200では、リモートコントローラ100から受信された生体データを記憶し、統計処理を施して表示するので、生体情報の変化などを見やすく表示することができる。
(1) 上述した実施の形態におけるリモートコントローラは、
電気機器に対する操作指示が入力される入力手段と、
前記電気機器と無線通信する無線通信手段と、
前記入力手段により操作指示が入力されることに応じて、前記入力された操作指示を前記無線通信手段に送信させる第1送信手段と、
操作者の生体情報を測定して生体データを出力する生体センサと、
前記生体センサにより出力された生体データを表示する表示手段と、
前記生体センサにより出力された生体データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている生体データを前記無線通信手段に送信させる第2送信手段とを備え、
前記第2送信手段は、前記無線通信手段により前記操作に対応する情報が送信される前に、前記無線通信手段に前記生体データを送信させる。
このリモートコントローラは、電気機器に対する操作指示が入力されると、その操作指示が電気機器に送信される前に生体データが送信される。電気機器に対する操作指示をリモートコントローラにする場合、通常、リモートコントローラから送信される信号が電機器で受信されやすいようにリモートコントローラの位置が定められる。したがって、リモートコントローラに操作の入力がされた後、操作に対応する情報が送信される前に生体データを送信するので、リモートコントローラから送信される信号が電機器で受信されやすい状態で生体データが送信され、生体データを確実に送信させることができる。
(2)テレビジョン受像機は、
リモートコントローラと無線通信して操作指示と生体データとを受信する無線通信手段と、
前記無線通信手段により生体データが受信されることに応じて、該受信された生体データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された生体データを出力する出力手段と、
前記記憶手段に記憶された生体データを解析する解析手段と、
ネットワークを介して接続された他のコンピュータと通信するための通信手段とを備え、
前記出力手段は、前記解析手段による解析結果が異常となったことを条件に、前記通信手段に予め定められた送信先に警告を送信させる。
このテレビジョン受像機は、生体データを解析した結果が異常となった場合に、予め定められた送信先に警告を送信するので、操作者の異常を遠隔にいる者に知らせることが可能となる。
(3)(2)において、
前記解析手段は、前記生体データが予め定めた範囲にない場合に異常と判断する判断手段を含む。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本実施の形態におけるテレビジョン受像システムの概略を示す斜視図である。 リモートコントローラの平面図である。 本実施の形態におけるテレビジョン受像システムの機能の概略を示す機能ブロック図である。 本実施の形態におけるリモートコントローラ100で実行される計測処理の流れを示すフローチャートである。 ユーザデータの一例を示す図である。 メモリに記憶される計測データの一例を示す図である。 リモートコントローラで実行される送信処理の流れを示すフローチャートである。 テレビジョン受像機で実行される遠隔操作処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
100 リモートコントローラ、102 メモリ、103 送信部、105 識別部、106 CCD、107 生体センサ、110 センサ部、111 穴、112 操作部、112A 電源スイッチ、112B チャンネル切替スイッチ、112C 計測指示スイッチ、112D 表示切替スイッチ、113 表示部、120 バス、200 テレビジョン受像機、202 受信部、203 チューナ、204 AVデコーダ/エンコーダ、205 表示部、207 通信インターフェイス、210 バス、211 インターネット、213 基地局、214 携帯電話。

Claims (6)

  1. テレビジョン受像機とリモートコントローラとを含むテレビジョン受像システムであって、
    前記テレビジョン受像機は、
    前記リモートコントローラと無線通信して操作指示と生体データとを受信する第1無線通信手段と、
    前記第1無線通信手段により生体データが受信されることに応じて、該受信された生体データを記憶する第1記憶手段と、
    前記第1記憶手段に記憶された生体データを出力する出力手段とを含み、
    前記リモートコントローラは、
    前記テレビジョン受像機に対する操作指示が入力される入力手段と、
    前記テレビジョン受像機と無線通信する第2無線通信手段と、
    操作者の生体情報を測定して生体データを出力する生体センサと、
    前記生体センサにより出力された生体データを記憶する第2記憶手段と、
    前記入力手段により操作指示が入力されることに応じて、前記入力された操作指示を前記第2無線通信手段に送信させる第1送信手段と、
    前記第2記憶手段に記憶されている生体データを前記第2無線通信手段に所定のタイミングで送信させる第2送信手段とを含む、テレビジョン受像システム。
  2. 電気機器に対する操作指示が入力される入力手段と、
    前記電気機器と無線通信する無線通信手段と、
    前記入力手段により操作指示が入力されることに応じて、前記入力された操作指示を前記無線通信手段に送信させる第1送信手段と、
    操作者の生体情報を測定して生体データを出力する生体センサと、
    前記生体センサにより出力された生体データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されている生体データを前記無線通信手段に所定のタイミングで送信させる第2送信手段とを備えた、リモートコントローラ。
  3. 前記第2送信手段は、前記入力手段により操作指示が入力されることに応じて、前記生体データを前記無線通信手段に送信させる、請求項2に記載のリモートコントローラ。
  4. 操作指示を入力する操作者を識別するための識別手段をさらに備え、
    前記記憶手段は、前記生体センサにより出力された生体データを前記識別手段により識別された操作者を特定するための識別情報と関連付けて記憶し、
    前記第2送信手段は、前記生体データと前記識別情報とを関連付けて送信させる、請求項2に記載のリモートコントローラ。
  5. リモートコントローラと無線通信して操作指示と生体データとを受信する無線通信手段と、
    前記無線通信手段により生体データが受信されることに応じて、該受信された生体データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された生体データを出力する出力手段とを備えた、テレビジョン受像機。
  6. ネットワークを介して接続された他のコンピュータと通信するための通信手段をさらに備え、
    前記出力手段は、前記通信手段に前記記憶手段に記憶された生体データを、前記他のコンピュータに送信させる、請求項5に記載のテレビジョン受像機。
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