JP2006255075A - 矯正位保持機能付き骨接合プレート - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡便な方法で、骨矯正骨きり術後の骨接合が容易であり、しかも正確に矯正位を保持することができる矯正位保持機能付き骨接合プレートを提供すること。
【解決手段】 矯正位保持機能付き骨接合プレート5は、プレート1を骨に固定するためのスクリュー用の穴2が所定個数設けられた平板状の構造を有し、該プレート1の一方面に、骨切り部に挟み込むことのできる凸部3を備えていることを、主たる構成とする。凸部3の長さは、各種のものを取り揃える。
【選択図】 図1
【解決手段】 矯正位保持機能付き骨接合プレート5は、プレート1を骨に固定するためのスクリュー用の穴2が所定個数設けられた平板状の構造を有し、該プレート1の一方面に、骨切り部に挟み込むことのできる凸部3を備えていることを、主たる構成とする。凸部3の長さは、各種のものを取り揃える。
【選択図】 図1
Description
本発明は矯正位保持機能付き骨接合プレートに係り、特に、整形外科手術における骨変形骨折の矯正手術において、簡便な方法で、矯正位の保持を確実かつ容易に行うことのできる、矯正位保持機能付き骨接合プレートに関する。
整形外科手術における骨変形骨折の矯正手術において、骨矯正骨切りを行うためには、市販されている骨接合プレートや骨鋼線刺入と、骨切り部分への骨移植(多くは自家骨のブロック)によって矯正位を保持する必要がある。
図11は、従来の骨接合プレートの構造を示す斜視図である。図示するように、骨接合プレート81は、プレートを骨に固定するためのスクリュー用の穴82が所定個数設けられた平板状の構造を有する。かかる骨接合プレートに関しては、従来からその改良提案もなされている。一例を、特許文献として挙げる。
特開平8−280708号公報「骨接合用プレート」。
特表2003−512125号公報「骨接合用インプラント」。
しかし、従来、整形外科手術における骨変形骨折の矯正骨切り手術を行うためには、市販されている骨接合プレートや骨鋼線刺入と、骨切り部分への骨移植(多くは自家骨のブロック)によって矯正位を保持する必要があり、術中操作の煩雑さや、固定力が弱いことにより、術後経過中に矯正位が保持できなくなることがあった。
特に、骨切り部分を楔状に開き矯正位を保ちながら骨接合作業をすることが煩雑であり、作業中に矯正が不充分になることがある。また、矯正位保持目的で自家骨移植術を行なう場合でも、移植骨を矯正に適合した大きさにすることが困難であり、結局矯正が不充分になるという問題点もあった。
本発明が解決しようとする課題は、上記従来技術の問題点を除き、簡便な方法で、骨矯正骨きり術後の骨接合が容易であり、しかも正確に矯正位を保持することができる、矯正位保持機能付き骨接合プレートを提供することである。
本願発明者は上記課題について検討した結果、従来の骨接合プレートに改良を施すことによって上記課題の解決が可能であることを見出し、本発明に至った。すなわち、上記課題を解決するための手段として本願で特許請求される発明、もしくは少なくとも開示される発明は、以下のとおりである。
(1) 外傷後の骨変形癒合に対する矯正手術として行う骨切りにおいて矯正方向に骨切り部を楔状に開いて固定する際に用いることのできる骨接合プレートであって、該プレートはその一方面に、骨切り部に挟み込むことのできる凸部を備えていることを特徴とする、矯正位保持機能付き骨接合プレート。
(2) 前記凸部は、前記プレート一方面の略中央部に設けられた箱形の構造であることを特徴とする、(1)に記載の矯正位保持機能付き骨接合プレート。
(2) 前記凸部は、前記プレート一方面の略中央部に設けられた箱形の構造であることを特徴とする、(1)に記載の矯正位保持機能付き骨接合プレート。
本発明の矯正位保持機能付き骨接合プレートは上述のように構成されるため、これによれば、簡便な方法で、骨矯正骨きり術後の骨接合が容易であり、しかも正確に矯正位を保持することができる。
以下、本発明を図面により詳細に説明する。
図1は、本発明骨接合プレートの正面図である。また、
図2、3、4および5はそれぞれ、図1の骨接合プレートの側面図、上面図、底面図および斜視図である。これらに図示されるように、本発明の矯正位保持機能付き骨接合プレート5は、プレート1を骨に固定するためのスクリュー用の穴2が所定個数設けられた平板状の構造を有し、該プレート1の一方面に、骨切り部に挟み込むことのできる凸部3を備えていることを、主たる構成とする。穴2の個数は、図では、該凸部3を挟んで両側に3個ずつ、計6個であるが、これは例示であり、本発明はかかる個数に限定されない。
図1は、本発明骨接合プレートの正面図である。また、
図2、3、4および5はそれぞれ、図1の骨接合プレートの側面図、上面図、底面図および斜視図である。これらに図示されるように、本発明の矯正位保持機能付き骨接合プレート5は、プレート1を骨に固定するためのスクリュー用の穴2が所定個数設けられた平板状の構造を有し、該プレート1の一方面に、骨切り部に挟み込むことのできる凸部3を備えていることを、主たる構成とする。穴2の個数は、図では、該凸部3を挟んで両側に3個ずつ、計6個であるが、これは例示であり、本発明はかかる個数に限定されない。
これらに図示するように、該凸部3は、該プレート1一方面の略中央部に設けられた箱形の構造とすることができる。かかる簡易な構成にて充分な矯正位保持効果が得られる。
図6は、本発明骨接合プレートの各種構成例を示す正面図であり、ここでは4種の構成例を示している。いずれの例でも、該凸部の高さ(厚さ)は5mmとし、該凸部の長さとしては、4、6、8、10mmのタイプを取り揃えたものである。骨接合術には、状況に応じてこれらのタイプの中から最も適合するものを選択して用いることができる。つまり、凸部としてはサイズを各種揃えておき、骨切りで開いた幅に合わせて、最も適合するタイプのものを使用することができる。もっとも、本発明がこれら図示されたタイプのみに限定されないことはいうまでもない。
図7−1は、本発明骨接合プレートを使用する前段階としての、骨矯正骨切り術の過程を示す説明図である。また、
図7−2は、図7−1の骨切り術後における、本発明骨接合プレートの使用方法を示す説明図である。これらに図示するように、本骨接合プレート55は、たとえば外傷後の骨変形癒合に対する矯正手術として行う骨切りにおいて、矯正方向に骨切り部を楔状に開いて固定する際に用いることができる。つまり、変形した骨折骨Bに対して骨切りCがなされて、その切断箇所Dは楔状に開かれ、その隙間に、本骨接合プレート55の凸部30が挿入されて、矯正位の保持がなされた状態で、本プレート55の穴を通してボルト61等によって骨固定がなされる。これにより、骨切りによる骨矯正位の術中保持が容易に行え、矯正位での正確な骨接合が可能となる。
図7−2は、図7−1の骨切り術後における、本発明骨接合プレートの使用方法を示す説明図である。これらに図示するように、本骨接合プレート55は、たとえば外傷後の骨変形癒合に対する矯正手術として行う骨切りにおいて、矯正方向に骨切り部を楔状に開いて固定する際に用いることができる。つまり、変形した骨折骨Bに対して骨切りCがなされて、その切断箇所Dは楔状に開かれ、その隙間に、本骨接合プレート55の凸部30が挿入されて、矯正位の保持がなされた状態で、本プレート55の穴を通してボルト61等によって骨固定がなされる。これにより、骨切りによる骨矯正位の術中保持が容易に行え、矯正位での正確な骨接合が可能となる。
つまり、骨切りによって生じた楔状の骨欠損部に、欠損の広さに適合した凸部付きの本発明骨接合プレートを当てて、骨接合を行なう。固定後の生じた骨欠損部には、自家骨の小片や人工骨移植、充填を行うこととすればよい。
図8は、本発明実施例の一部についての写真図である。図に例示されるように、本例骨接合プレートは、長さ50〜60mm、幅5mm厚さ2mm程度のステンレスプレートで、両端にスクリュー固定用の穴が3穴ずつ開いたものとして、製作した。中央20mm部の裏面にはプレートと同じ幅で、厚さ10mmのステンレス製の凸部がプレートと一体化して設けられている。本例では、凸部の長さは最小8mmから、2mm刻みで長くしたものを各種揃え、最大12mmとした。
外傷による手首の変形治癒骨折の骨矯正手術の際に、本実施例骨接合プレートの一つを用いた。
図9は、本発明プレートを用いて行った骨接合術の術後状況を、プレート上面から撮影したX線透視写真図である。また、
図10は、本発明プレートを用いて行った骨接合術の術後状況を、プレート正面から撮影したX線写真図である。
図9は、本発明プレートを用いて行った骨接合術の術後状況を、プレート上面から撮影したX線透視写真図である。また、
図10は、本発明プレートを用いて行った骨接合術の術後状況を、プレート正面から撮影したX線写真図である。
図9では、骨切り後に開かれた部分に、本骨接合プレートが固定されているが、その略中央部の黒い部分が、凸部である。また、図10では、本骨接合プレートが楔状に開いた骨の矯正位を保持している様子が示されている。
これらに示されるように、本発明骨接合プレートは、実際の手術において何ら問題なくその独自の効果を発揮し、骨矯正骨きり術後の骨接合を、簡便かつ容易に行え、しかも正確に矯正位を保持することができる。
本発明の矯正位保持機能付き骨接合プレートは、簡易な構造で上述の効果を発揮できるため、整形外科を始めとした医療関連産業上、利用価値が高い発明である。
1…プレート
2…穴
3…凸部
5…矯正位保持機能付き骨接合プレート
30…凸部
51、52、53、54、55…矯正位保持機能付き骨接合プレート
61、62、63、64…ボルト
81…従来の骨接合プレート
82…従来の骨接合プレートの穴
B…骨
C…骨切りの動作
D…切断部
2…穴
3…凸部
5…矯正位保持機能付き骨接合プレート
30…凸部
51、52、53、54、55…矯正位保持機能付き骨接合プレート
61、62、63、64…ボルト
81…従来の骨接合プレート
82…従来の骨接合プレートの穴
B…骨
C…骨切りの動作
D…切断部
Claims (2)
- 外傷後の骨変形癒合に対する矯正手術として行う骨切りにおいて矯正方向に骨切り部を楔状に開いて固定する際に用いることのできる骨接合プレートであって、該プレートはその一方面に、骨切り部に挟み込むことのできる凸部を備えていることを特徴とする、矯正位保持機能付き骨接合プレート。
- 前記凸部は、前記プレート一方面の略中央部に設けられた箱形の構造であることを特徴とする、請求項1に記載の矯正位保持機能付き骨接合プレート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005074878A JP2006255075A (ja) | 2005-03-16 | 2005-03-16 | 矯正位保持機能付き骨接合プレート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005074878A JP2006255075A (ja) | 2005-03-16 | 2005-03-16 | 矯正位保持機能付き骨接合プレート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006255075A true JP2006255075A (ja) | 2006-09-28 |
Family
ID=37094918
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005074878A Pending JP2006255075A (ja) | 2005-03-16 | 2005-03-16 | 矯正位保持機能付き骨接合プレート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006255075A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015536733A (ja) * | 2012-11-27 | 2015-12-24 | ライト メディカル テクノロジー インコーポレイテッドWright Medical Technology, Inc. | 定型癒合プレートと圧迫ネジ |
-
2005
- 2005-03-16 JP JP2005074878A patent/JP2006255075A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015536733A (ja) * | 2012-11-27 | 2015-12-24 | ライト メディカル テクノロジー インコーポレイテッドWright Medical Technology, Inc. | 定型癒合プレートと圧迫ネジ |
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