以下に、各発明を実施するための最良の形態を説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
実施形態1は、主に請求項1、6、7、8などについて説明する。 実施形態2は、主に請求項2、11などについて説明する。 実施形態3は、主に請求項3などについて説明する。 実施形態4は、主に請求項4などについて説明する。 実施形態5は、主に請求項5などについて説明する。 実施形態6は、主に請求項9などについて説明する。 実施形態7は、主に請求項10などについて説明する。
<<実施形態1>>
<実施形態1:概要> 実施形態1について説明する。本実施形態は、第一の回線を用いて他の通信端末と通信中に、第二の回線を用いた回線に切り換える通信端末である。
図1は、本実施形態の概念の一例を示すものである。図では一例として、本実施形態の通信端末を利用して二者間で音声接続による通話を行っていたところ、途中でテレビ電話接続に切り替える場面を示した。すでに、通話相手である右側の通信端末からの発呼に、左側の通信端末が応答して接続が開始されているものとする。まず、相手端末から他回線への回線変更要求が出力され、自端末はこれを受信する(1)。ここでは、音声接続からテレビ電話接続への接続変更の要求が通話中の相手から出力されているものとする。続いて、回線変更要求に対応した回線変更を実行すべきか判断する(2)。この判断結果に基づいて前記回線変更に対応する処理を実行する(3)。回線変更可能との判断結果の場合には、自端末、及び、相手端末にて音声専用電話回線からテレビ電話回線への回線変更の切替が行なわれ、通信端末の表示画面には通話相手が表示される。
なお、ここでは第一の回線は音声専用電話回線で、第二の回線はテレビ電話回線である態様を示したが、これに限定されるものではなく、逆に第一の回線はテレビ電話回線で、第二の回線は音声専用電話回線である場合もある。
<実施形態1:構成> 本実施形態での機能ブロックの一例を図2に示した。 図2に示す本実施形態の「通信端末」(0200)は、「回線変更要求受信部」(0201)と、「回線変更判断部」(0202)と、「処理部」(0203)とを有する。
なお、通話相手の通信端末(0210)を参考までに示した。通話相手のテレビ電話装置(0210)は、「回線変更要求出力部」(0211)を有する。その他、図示していないが、同様に「回線変更要求受信部」と、「回線変更判断部」と、「処理部」を有するとしてもよい。
本件発明の構成要素である各部は、ハードウエア、ソフトウエア、ハードウエアとソフトウエアの両者、のいずれかによって構成される。たとえば、これらを実現する一例として、コンピュータを利用する場合には、CPU、メモリ、バス、インターフェイス、周辺装置などから構成されるハードウエアと、これらのハードウエア上にて実行可能なソフトウエアを挙げることができる。 具体的には、メモリ上に展開されたプログラムを順次実行することで、メモリ上のデータや、インターフェイスを介して入力されるデータの加工、蓄積、出力などにより各部の機能が実現される。(本明細書の全体を通じて同様である。)
「通信端末」(0200)は、第一の回線を用いて他の通信端末と通信中に、第二の回線を用いた通信に切り換えることが可能であり、通話相手との通話の際には前記回線のいずれかを利用して通話することができる装置である。「回線」とは、二者間を接続する経路をいう。第一の回線は音声専用電話回線で、第二の回線はテレビ電話回線であるとしてもよいし、逆に第一の回線はテレビ電話回線で、第二の回線は音声専用電話回線である場合もある。その他、インターネット回線、パケット通信回線、IP電話回線、ケーブルTV回線、専用回線、無線通信回線などが該当する場合もある。以下本明細書において、特に音声専用電話回線、及び、テレビ電話回線の回線変更について説明を行うが、他の回線を除外するものではない。
本通信端末は、固定電話だけでなく、携帯電話などでも実現できる。二者間の通話において、必ずしも双方が本通信端末である必要はなく、片方が例えばテレビ電話回線を有さない場合には音声専用電話回線を利用して音声通話ができるとしてもよい。
「回線変更要求受信部」(0201)は、通信中の相手通信端末から回線変更要求を受信する。「回線変更要求」は、第一の回線を用いて他の通信端末と通信中に、第二の回線を用いた通信に切り換えるための要求である。回線変更要求は、片方の通信端末からの発呼に、他方の通信端末が応答することによって、通信端末同士ですでに通信接続が開始されている場合にのみ受信できるとしてもよい。
「回線変更判断部」(0202)は、前記回線変更要求に対応した回線変更を実行するか判断する。このときの判断手法としては、例えば、回線変更要求が利用中のテレビ電話回線を音声専用回線に切り替えることを要求する場合には回線変更を実行するとの判断を行うこととするが、他方、回線変更要求が利用中の音声専用回線をテレビ電話回線に切り替えることを要求する場合には回線変更を実行しないとの判断を行う、あるいは、利用者に対して接続変更に関する認証である回線変更認証の入力を促すとともに、前記回線変更認証の入力により利用者が回線変更を認める場合にのみ回線変更を実行するとの判断を行なうこととしてもよい。これについての詳細は、実施形態2以降にて詳述する。
「処理部」(0203)は、前記回線変更判断部(0202)での判断結果に基づいて前記回線変更要求に対応する処理を実行する。具体的には、利用中の音声専用回線をテレビ電話回線に切り替える回線変更が可能との判断結果の場合には、自端末にて音声専用電話回線からテレビ電話回線への回線変更の切替が行なわれ、自端末の表示画面に通話相手が表示される。逆に、利用中のテレビ電話回線を音声専用回線に切り替える回線変更が可能との判断結果の場合には、自端末にてテレビ電話回線から音声専用電話回線への回線変更の切替が行なわれ、自端末の表示画面の通話相手映像表示が消える。
通話相手の通信端末にかかる「回線変更要求出力部」(0211)は、一方の回線を利用して通話中の通信装置との回線を、他回線へ切り換える要求である回線変更要求を出力するための処理を行う。回線変更要求の出力は、ボタン操作や、音声による指示などにより行なわれることが想定される。その他、利用者の耳が通信装置から所定量離れたことの検知などにより行なわれるとしてもよい。これについては、実施形態5以降にて詳述する。
また、回線変更要求を出力した端末においても、回線変更判断部での判断結果に基づいて回線変更処理を実行する。例えば、回線変更要求受信側端末が回線変更を行う場合には回線変更要求出力側端末においても回線変更の切替を行うとの判断を行い、回線変更処理を行うとしてもよい。
<実施形態1:処理の流れ> 図3は、実施形態1における第一の回線を用いて他の通信端末と通信中に第二の回線を用いた通信に切り換える通信端末での接続切替方法の流れの一例を示したものである。前提として、すでに、通信端末同士の接続は開始されているものとする。まず、通信中の相手通信端末は、回線変更要求を出力し(回線変更要求出力ステップ S0301)、自端末は、前記回線変更要求を受信する(回線変更要求受信ステップ S0302)。次に、回線変更要求に対応した回線変更を実行するか判断する(回線変更要求判断ステップ S0303)。このとき、回線変更要求に対応した回線変更を実行するとの判断結果の場合には、回線変更要求に対応する処理を実行し(回線変更要求処理ステップ S0304)、回線変更要求に対応した回線変更を実行しないとの判断結果の場合には、処理を終了する。
一方、通信中の相手通信端末においては、自端末側にて回線変更要求に対応した回線変更が実行されたか判断する(自端末側回線変更要求判断ステップ S0305)。このとき、自端末側にて回線変更要求に対応した回線変更を実行するとの判断結果の場合には、回線変更要求に対応する処理を実行し(自端末側回線変更要求処理ステップ S0306)、回線変更要求に対応した回線変更を実行しないとの判断結果の場合には、処理を終了する。
以上の処理は、計算機に実行させるためのプログラムで実行することができ、また、このプログラムを計算機によって読取り可能な記録媒体に記録することができる。(本明細書の全体を通して同様である。)
<実施形態1:効果> 本実施形態は、第一の回線を用いて他の通信端末と通信中に、第二の回線を用いた回線に切り換える通信端末である。音声通話中にテレビ電話回線へと切り替え可能となることで、通話相手の様子や表情を窺うことができる。また、テレビ電話接続中に音声専用電話回線へと切り替え可能となることで、テレビ電話に出たくない場合に回線の変更ができるため、利便性が高い。さらに、電話をかけた側(通話料金負担側)は強制的に回線切替を行なえるとすれば、利用者の意思を適切に反映することができる。
<<実施形態2>>
<実施形態2:概要> 実施形態2について説明する。本実施形態は、通信中の回線種又は/及び変更先の回線種(非通信中の回線種)を識別するための回線種識別情報に基づいて、利用者に対して接続変更に関する認証である回線変更認証を実行するか判断することに特徴を有する通信端末である。
<実施形態2:構成> 本実施形態での機能ブロックの一例を図4に示した。 図4に示す本実施形態の「通信端末」(0400)は、「回線変更要求受信部」(0401)と、「回線変更判断部」(0402)と、「処理部」(0403)とを有する。さらに、回線変更判断部(0402)は「回線種識別情報取得手段」(0404)と、「回線変更認証実行判断手段」(0405)と、を有し、処理部(0403)は「回線変更認証結果依存処理手段」(0406)を有する。
「回線種識別情報取得手段」(0404)は、回線種識別情報を取得する。「回線種識別情報」は、通信中の回線種又は/及び変更先の回線種(非通信中の回線種)を識別するための情報であり、例えばテレビ電話回線を示す回線種識別情報は「00」、音声専用回線を示す回線種識別情報は「01」などが該当する。回線種識別情報は、回線接続中の映像・音声データから取得できる場合もあるし、通信端末に装備されたカメラや表示画面の起動状態から取得できる場合もある(例えば、カメラが起動していればテレビ電話使用中と判断する)。
「回線変更認証実行判断手段」(0405)は、前記回線種識別情報に基づいて、利用者に対して接続変更に関する認証である回線変更認証を実行するか判断する。例えば、取得した回線種識別情報から通信中の回線種がテレビ電話回線(変更先の回線種が音声専用回線)であると認められ、かつ、回線変更要求が利用中のテレビ電話回線を音声専用回線に切り替えることを要求する場合には、利用者に対して接続変更に関する認証である回線変更認証を行わないで、そのまま回線変更を実行すると判断することが想定される。他方、取得した回線種識別情報から通信中の回線種が音声専用回線(変更先の回線種がテレビ電話回線)であると認められ、かつ、回線変更要求が利用中の音声専用回線をテレビ電話回線に切り替えることを要求する場合には、回線変更認証を実行すると判断を行なう。回線変更認証の実行のために利用者に対して接続変更に関する認証である回線変更認証の入力を促す。ここで、回線変更認証の入力とは、利用中の回線を他回線に切り替えることを報知するために行なわれた各手段(表示画面への表示、バイブレータ・音声などによる報知など)に対応して、利用者が切替を承諾するかどうかを示すために行なう入力をいう。回線変更認証の入力により利用者が回線変更を認める場合には回線変更を実行するとの判断を行う。
上記例では、テレビ電話回線から音声専用回線への切り替えは回線変更認証の実行なしに即座に実行するのに対して、音声専用回線からテレビ電話回線への切り替えは回線変更認証を実行することとしたが、これはすでに映し出されていた利用者の映像が急に途絶えることよりも、急に映し出されることの方が利用者にとって心理的負担があることを考慮したものであるが、これに限定されるものではない。
「回線変更認証結果依存処理手段」(0406)は、前記回線変更認証が行われた場合に回線変更認証結果に応じて回線変更のための処理を実行する。回線変更認証の入力により利用者が回線変更を認めたとの回線変更認証結果の場合に回線変更のための処理を実行する。利用者が回線変更を認めないとの回線変更認証結果の場合には、回線変更のための処理を実行することはできない。なお、回線変更認証を実行しない場合には、実施形態1にて示したように、回線変更判断部での判断結果に基づいて回線変更要求に対応する処理を実行する。
その他各部の処理については、実施形態1と同様である。
<実施形態2:処理の流れ> 図5は、実施形態2における第一の回線を用いて他の通信端末と通信中に第二の回線を用いた通信に切り換える通信端末での接続切替方法の処理の流れの一例を示したものである。前提として、すでに、通信端末同士の接続は開始されているものとする。まず、自端末では、通信中の回線種又は/及び変更先の回線種を識別する回線種識別情報を取得する(回線種識別情報取得ステップS0501)。次に、通信中の相手通信端末は、回線変更要求を出力し(回線変更要求出力ステップ S0502)、自端末は、前記回線変更要求を受信する(回線変更要求受信ステップ S0503)。さらに、前記回線種識別情報に基づいて、利用者に対して接続変更に関する認証である回線変更認証を実行するか判断し(回線変更認証実行判断ステップ S0504)、回線変更認証を実行する場合には、さらに回線変更認証の結果を判断する(回線変更認証結果判断ステップ S0505)。このとき、回線変更認証が可能であるとの判断結果の場合には、回線変更認証結果に応じて回線変更のための処理を実行し(回線変更認証実行ステップ S0506)、回線変更認証が不可能であるとの判断結果の場合には、処理を終了する。
また、回線変更認証実行判断ステップ(S0504)にて、回線変更認証を実行しないとの判断結果の場合には、前記回線変更要求に対応した回線変更を実行するか判断する(回線変更要求判断ステップ S0507)。このとき、回線変更要求に対応した回線変更を実行するとの判断結果の場合には、回線変更要求に対応する処理を実行し(回線変更要求処理ステップ S0508)、回線変更要求に対応した回線変更を実行しないとの判断結果の場合には、処理を終了する。
なお、図示していないが、通信中の相手端末においても、自端末と同様にS0501、S0504〜S0508の処理を行うとしてもよい。
以上の処理は、計算機に実行させるためのプログラムで実行することができ、また、このプログラムを計算機によって読取り可能な記録媒体に記録することができる。(本明細書の全体を通して同様である。)
<実施形態2:効果> 本実施形態は、通信中の回線種又は/及び変更先の回線種(非通信中の回線種)を識別するための回線種識別情報に基づいて、利用者に対して接続変更に関する認証である回線変更認証を実行するか判断することに特徴を有する通信端末である。テレビ電話回線から音声専用回線への切り替えは回線変更認証の実行なしに即座に実行するのに対して、音声専用回線からテレビ電話回線への切り替えは回線変更認証を実行できるとしてもよい。このように、すでに映し出されていた利用者の映像が急に途絶えることよりも、急に映し出されることの方が利用者にとって心理的負担があることを考慮し、前もって対処することができる。
<<実施形態3>>
<実施形態3:概要> 実施形態3について説明する。本実施形態は、回線種識別情報に基づいて選択された報知手段にて回線変更認証の入力を促すことに特徴を有する通信端末である。
<実施形態3:構成> 本実施形態での機能ブロックの一例を図6に示した。 図6に示す本実施形態の「通信端末」(0600)は、「回線変更要求受信部」(0601)と、「回線変更判断部」(0602)と、「処理部」(0603)とを有する。さらに、回線変更判断部(0602)は「回線種識別情報取得手段」(0604)と、「回線変更認証実行判断手段」(0605)と、「回線変更認証報知手段」(0606)を有し、処理部(0603)は「回線変更認証結果依存処理手段」(0607)を有する。
「回線変更認証報知手段」(0606)は、前記回線変更認証の入力を促すための処理を行う。回線変更認証の入力を促すための処理としては、利用中の回線を他回線に切り替える前に、利用者が切替を承諾するかどうかを示すために切替の可否を入力させる処理をいう。具体的には、表示画面への表示、バイブレータ・音声出力などの処理のうち、いずれか一、または、二以上の処理の組み合わせによる報知などが該当する。図7に、表示画面へ切替確認のメッセージが表示される態様の一例を示した。これに対して利用者は、ボタン操作などを行い、切替を承諾するかどうかを入力することができる。また、バイブレータ・音声出力などによって、回線切替確認を促す場合もある。この場合も、特定の操作を行うことによって、切替を承諾するかどうかを入力することができる。
上述のように、回線変更認証報知手段は表示画面への表示、バイブレータ・音声出力など複数存在する。図6では、前記回線種識別情報に基づいてこれら複数の回線変更認証報知手段から選択した一の回線変更認証報知手段を示した。例えば、取得した回線種識別情報から通信中の回線種がテレビ電話回線(変更先の回線種が音声専用回線)であると認められる場合には、切替前の段階では利用者は通話相手が表示されている表示画面を視認していることが想定されるため、回線変更認証報知手段としては表示画面への表示を選択するとしてもよい。逆に、取得した回線種識別情報から通信中の回線種が音声専用回線(変更先の回線種がテレビ電話回線)であると認められる場合には、切替前の段階では利用者はスピーカー部分に耳をつけ、表示画面は視認していないことが想定されるため、回線変更認証報知手段としてはバイブレータや音声出力を選択することが望ましいといえる。なお、表示画面への表示、バイブレータ・音声出力をすべて選択し、同時に複数の手段にて回線変更認証の入力が促される場合もある。
その他各部の処理については、実施形態2と同様である。
<実施形態3:効果> 本実施形態は、回線種識別情報に基づいて選択された報知手段にて回線変更認証の入力を促すことに特徴を有する通信端末である。回線種識別情報に基づいて切替前における利用者の様子(表示画面を視認しているかどうかなど)を想定し、もっとも適切な報知手段にて回線変更認証の入力を促すことができ、利便性が高い。
<<実施形態4>>
<実施形態4:概要> 実施形態4について説明する。本実施形態は、回線変更完了情報を取得した場合に報知を行うことに特徴を有する通信端末である。
<実施形態4:構成> 本実施形態での機能ブロックの一例を図8に示した。 図8に示す本実施形態の「通信端末」(0800)は、「回線変更要求受信部」(0801)と、「回線変更判断部」(0802)と、「処理部」(0803)とを有する。さらに、処理部(0803)は「回線変更完了情報取得手段」(0804)と、「接続完了報知手段」(0805)と、を有する。
「回線変更完了情報取得手段」(0804)は、回線変更完了情報を取得する。「回線変更完了情報」は、回線変更の完了を示す情報である。回線変更完了情報は、例えば、回線変更完了に同期して特定の値(例えば、1など)をとり、後述する接続完了報知手段(0805)にて報知を行った後には、初期値(例えば、0など)に戻すことが想定される。また、回線変更の完了は、自端末の回線変更の完了だけでなく、相手端末の回線変更の完了も含まれる場合がある。
「接続完了報知手段」(0805)は、前記回線変更完了情報取得手段(0804)が前記回線変更完了情報を取得した場合に報知を行う。具体的には、表示画面への表示、バイブレータ・音声出力などの処理のうち、いずれか一、または、二以上の処理の組み合わせによる報知などが該当する。図9に、表示画面へ回線変更完了のメッセージが表示される態様の一例を示した。これに対して利用者は、ボタン操作などを行い、応答を返すとしてもよい。また、バイブレータ・音声出力などの場合は、特定の振動や音によって回線変更完了を示すこととなる。
上述のように、接続完了報知手段は表示画面への表示、バイブレータ・音声出力など複数存在する。図8では、前記回線種識別情報に基づいてこれら複数の接続完了報知手段から選択した一の接続完了報知手段を示した。図示していないが、回線種識別情報取得手段を有し、取得した回線種識別情報から通信中の回線種がテレビ電話回線(変更先の回線種が音声専用回線)であると認められる場合には、切替前の段階では利用者は通話相手が表示されている表示画面を視認していることが想定されるため、接続完了報知手段としては表示画面への表示を選択するとしてもよい。利用者は、表示画面の表示によって、スピーカー部分に耳をつけ音声通話を行なうことが促される。逆に、回線種識別情報から通信中の回線種が音声専用回線(変更先の回線種がテレビ電話回線)であると認められる場合には、切替前の段階では利用者はスピーカー部分に耳をつけ、表示画面は視認していないことが想定されるため、接続完了報知手段としてはバイブレータや音声出力を選択することが望ましいといえる。利用者は、スピーカーや通信端末の振動によって、スピーカー部分から耳を離し、表示画面に注目しながらテレビ電話を行なうことが促される。なお、表示画面への表示、バイブレータ・音声出力をすべて選択し、同時に複数の手段にて接続完了が報知される場合もある。
その他各部の処理については、実施形態1と同様である。
<実施形態4:処理の流れ> 図10は、実施形態4での処理の流れの一例を示したものである。まず、通信中の相手通信端末から回線変更要求を受信する(回線変更要求受信ステップ S1001)。次に、前記回線変更要求に対応した回線変更を実行するか判断する(回線変更要求判断ステップ S0102)。このとき、回線変更要求に対応した回線変更を実行するとの判断結果の場合には、回線変更要求に対応する処理を実行し(回線変更要求処理ステップ S1003)、回線変更要求に対応した回線変更を実行しないとの判断結果の場合には、処理を終了する。
回線変更要求に対応する処理が完了したかどうかを判断し(回線変更完了判断ステップ S1004)、回線変更の完了を示す回線変更完了情報を取得する(回線変更完了情報取得ステップ S1005)。最後に、回線変更完了の報知を行う(接続完了報知ステップ S1006)。
<実施形態4:効果> 本実施形態は、回線変更完了情報を取得した場合に報知を行うことに特徴を有する通信端末である。これにより、急に回線が切り替わった場合でも困惑することなく、他回線に対応する通話方法の体勢を整えることができる。また、回線種識別情報に基づいて切替前における利用者の様子(表示画面を視認しているかどうかなど)を想定し、もっとも適切な報知手段にて接続完了を報知することができ、利便性が高い。
<<実施形態5>>
<実施形態5:概要> 実施形態5について説明する。本実施形態は、利用者の部位が通信端末より所定量離れたかの判断結果に応じて入出力モードを切り換え、さらに、その切り換えをトリガーとして、回線変更に関する入力を促すための回線変更促進画面を出力することに特徴を有する通信端末である。
<実施形態5:構成> 本実施形態での機能ブロックの一例を図11に示した。 図11に示す本実施形態の「通信端末」(1100)は、「回線変更要求受信部」(1101)と、「回線変更判断部」(1102)と、「処理部」(1103)とを有し、さらに、「離間判断部」(1104)と、「入出力切換部」(1105)と、「回線変更出力部」(1106)とを有する。
「離間判断部」(1104)は、利用者の部位が通信端末より所定量離れたか判断する。「利用者の部位」は、利用者の体の部位、頭部(特に耳など)が該当する。その他、通信端末がパソコンなどである場合には、手(キーボードからの離間)、体の向きなどが該当するとしてもよい。所定量離れたかの判断は、通信端末に備えられた接触センサなどを用いて判定される。接触センサとしては、圧電センサ、静電センサ、赤外線センサ、超音波センサ、方向や位置を検知するジャイロセンサなどが該当する。利用者の部位が通信端末より所定量離れたと判断される場合は、利用者は表示画面を注目し、テレビ電話を行っていることが想定され、逆に、利用者の部位が通信端末より所定量離れていないと判断される場合は、利用者はスピーカーに耳を当てて、音声通話を行っていることが想定される。このときの閾値となる所定量は、適宜利用者が入力、変更できるとしてもよい。
「入出力切換部」(1105)は、前記離間判断部(1104)での判断結果に応じて入出力モードを切り換える。例えば、利用者の部位が通信端末より所定量離れたと判断される場合は、利用者がスピーカーから耳を離したことが想定されるため、ハンズフリーモードにすることが該当する。逆に、利用者の部位が通信端末より所定量離れていない(通信端末に近づいた)と判断される場合は、利用者がスピーカーに耳を当てていることが想定されるため、ハンズフリーモードを解除するとしてもよい。
「回線変更出力部」(1106)は、前記入出力切替部(1105)の切り換えをトリガーとして、回線変更に関する入力を促すための回線変更促進画面を出力するための処理を行う。入出力切換部において、通常モードからハンズフリーモードへの切替がなされたとき、あるいは、ハンズフリーモードから通常モードへの切替がなされたときに回線変更促進画面を出力するための処理が行われる。ここで、回線変更促進画面の出力とは、利用中の回線を他回線に切り替えるために、切替を報知するメッセージが表示された表示画面や、利用者が切替を承諾するかどうかを示すための入力が可能な表示画面を出力することである。利用者は出力された回線変更促進画面の表示を確認し、あるいは、切替の可否を入力することができる。
その他各部の処理については実施形態1と同様である。
<実施形態5:処理の流れ> 図12は、実施形態5での処理の流れの一例を示したものである。まず、利用者の部位が通信端末より所定量離れたか判断する(離間判断ステップ S1201)。前記離間判断ステップ(S1201)での判断結果に応じて入出力モードを切り換える(入出力切換ステップ S1202)。さらに、入出力切換ステップ(S1202)にて入出力モードの切り換えが行なわれたどうかを判断し(切替判断ステップ S1203)、切り換えが行なわれたとの判断結果の場合には、切替をトリガーとして回線変更に関する入力を促すための回線変更促進画面を出力するための処理を行う(回線変更出力ステップ S1204)。切り換えが行なわれていないとの判断結果の場合には、処理を終了する。
<実施形態5:効果> 本実施形態は、利用者の部位が通信端末より所定量離れたかの判断結果に応じて入出力モードを切り換え、さらに、その切り換えをトリガーとして、回線変更に関する入力を促すための回線変更促進画面を出力することに特徴を有する通信端末である。これにより、利用者による通信端末の利用の仕方によって自動的に通常モードと、ハンズフリーモード等の入出力モードの切り替えがなされ、かつ、回線変更に関する入力を促すための回線変更促進画面が出力されるため、利用者にとって利便性が高い。
<<実施形態6>>
<実施形態6:概要> 実施形態6について説明する。本実施形態は、相手通信端末が利用可能な回線種を識別する相手回線種識別情報に基づいて、回線変更のための入力を無効にすることに特徴を有する通信端末である。
<実施形態6:構成> 本実施形態での機能ブロックの一例を図13に示した。 図13に示す本実施形態の「通信端末」(1300)は、「回線変更要求出力部」(1301)と、さらに、「相手回線種識別情報取得部」(1302)と、「回線変更入力無効部」(1303)とを有する。
「相手回線種識別情報取得部」(1302)は、相手回線種識別情報を取得する。「相手回線種識別情報」は、通信中の相手通信端末が利用可能な回線種を識別する情報である。具体的には、音声通話専用回線のみしか利用できないのか、あるいは、音声通話専用回線の他にテレビ電話回線も利用できるのかを示す情報が該当する。相手回線種識別情報は、自端末と相手端末の接続が完了した時点で相手端末から自動的に送信されるとしてもよいし、自端末からの送信命令などに応じて相手端末から送信されるとしてもよい。
「回線変更入力無効部」(1303)は、前記相手回線種識別情報に基づいて、回線変更のための入力を無効にする。例えば、相手回線種識別情報から、相手端末がテレビ電話の機能がなく、テレビ電話回線の利用ができないことが認められた場合には、自端末から回線変更要求を行ったとしてもその入力は無効となることが想定される。また、回線変更要求を行うためのボタン操作自体が無効となるとしてもよい。なお、回線変更要求処理が無効である旨は、表示画面への表示や、バイブレーション・音声出力などにより報知されるとしてもよい。
その他各部の処理については実施形態1と同様である。
<実施形態6:処理の流れ> 図14は、実施形態6での処理の流れの一例を示したものである。まず、通信中の相手通信端末が利用可能な回線種を識別する相手回線種識別情報を取得する(相手回線種識別情報取得ステップ S1401)。次に、前記相手回線種識別情報に基づいて、通信中の相手通信端末が利用可能な回線種を判断する(利用可能回線種判断ステップ S1402)。このとき、利用可能な回線種が音声通話専用回線のみである場合には、さらに、出力しようとする回線変更要求がテレビ電話回線への切替変更要求でないかを判断する(切替変更要求判断ステップ S1403)。回線変更要求がテレビ電話回線への切替変更要求である場合には、回線変更のための入力を無効にする(回線変更入力無効化ステップ S1404)。他方、回線変更要求が音声通話専用回線への切替変更要求である場合や、相手通信端末が音声通話専用回線とテレビ電話回線の双方を利用可能である場合には、回線変更要求を出力する(回線変更出力ステップ S1405)。
<実施形態6:効果> 本実施形態は、相手通信端末が利用可能な回線種を識別する相手回線種識別情報に基づいて、回線変更のための入力を無効にすることに特徴を有する通信端末である。これにより、相手利用者の通信端末にテレビ電話機能が備えられていない場合に、余計な回線変更要求を出力することを防止できる。
<<実施形態7>>
<実施形態7:概要> 実施形態7について説明する。本実施形態は、利用者の部位が通信端末より所定量離れたかの判断結果に応じて入出力モードを切り換え、さらに、その切り換えをトリガーとして、一方の回線を利用して通話中の通信装置との回線を、他回線へ切り換える要求である回線変更要求を出力することに特徴を有する通信端末である。
<実施形態7:構成> 本実施形態での機能ブロックの一例を図15に示した。 図15に示す本実施形態の「通信端末」(1500)は、「離間判断部」(1501)と、「入出力切換部」(1502)と、「回線変更要求出力部」(1503)とを有する。
「回線変更要求出力部」(1503)は、前記入出力切替部(1502)の切り換えをトリガーとして、一方の回線を利用して通話中の通信装置との回線を、他回線へ切り換える要求である回線変更要求を出力する。入出力切換部において、通常モードからハンズフリーモードへの切替がなされたとき、あるいは、ハンズフリーモードから通常モードへの切替がなされたときに回線変更要求が出力される。つまり、利用者の部位が通信端末より所定量離れたと判断される場合は、利用者がスピーカーから耳を離したことが想定されるため、通常モードからハンズフリーモードに切り替えるとともに、テレビ電話回線へ切り替えるために回線変更要求を出力する。逆に、利用者の部位が通信端末より所定量離れていない(通信端末に近づいた)と判断される場合は、利用者がスピーカーに耳を当てていることが想定されるため、ハンズフリーモードを解除し、通常モードへの切替がなされるとともに、音声通話専用回線へ切り替えるために回線変更要求を出力する。
その他各部の処理については実施形態1と同様である
<実施形態7:処理の流れ> 図16は、実施形態7での処理の流れの一例を示したものである。まず、利用者の部位が通信端末より所定量離れたか判断する(離間判断ステップ S1601)。前記離間判断ステップ(S1601)での判断結果に応じて入出力モードを切り換える(入出力切換ステップ S1602)。さらに、入出力切換ステップ(S1602)にて入出力モードの切り換えが行なわれたどうかを判断し(切替判断ステップ S1603)、切り換えが行なわれたとの判断結果の場合には、切替をトリガーとして一方の回線を利用して通話中の通信装置との回線を、他回線へ切り換える要求である回線変更要求を出力する(回線変更出力ステップ S1604)。切り換えが行なわれていないとの判断結果の場合には、処理を終了する。
<実施形態7:効果> 本実施形態は、利用者の部位が通信端末より所定量離れたかの判断結果に応じて入出力モードを切り換え、さらに、その切り換えをトリガーとして、一方の回線を利用して通話中の通信装置との回線を、他回線へ切り換える要求である回線変更要求を出力することに特徴を有する通信端末である。これにより、利用者の通信端末の利用の仕方によって自動的に通常モードと、ハンズフリーモード等の入出力モードの切り替えがなされ、かつ、回線変更要求が出力されるため、利用者にとって利便性が高い。