JP2006253818A - マルチアンテナ無線通信装置、およびマルチアンテナ無線通信装置におけるブランチ間干渉の補正方法 - Google Patents

マルチアンテナ無線通信装置、およびマルチアンテナ無線通信装置におけるブランチ間干渉の補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数の無線ブランチ間干渉を補正して複数の無線ブランチ間の相関性を低くすることが可能なマルチアンテナ無線通信装置を提供する。
【解決手段】 複数の無線ブランチからなるマルチアンテナ無線通信装置において、あらかじめ、基準無線ブランチを無線ブランチ10−1と決定し、補正無線ブランチを無線ブランチ10−2と決定する。無線ブランチ10−1はアンテナ素子1−1と無線部3−1を接続し、無線ブランチ10−2は終端器9−2と無線部3−2を接続する。補正する無線ブランチ10−2で干渉信号を測定し、干渉信号を補正値として信号メモリ部5−2に保管する。次に、基準無線ブランチを無線ブランチ10−2とし、補正無線ブランチを無線ブランチ10−1として同様の動作を行う。通常通信時に通常通信信号から補正値を減算して無線ブランチのブランチ間干渉を補正し、無線ブランチ間の相関性を低くする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複数のアンテナ素子を有し、それらの複数のアンテナ素子に対応する複数の無線ブランチのブランチ間干渉を補正するマルチアンテナ無線通信装置、およびそのマルチアンテナ無線通信装置におけるブランチ間干渉の補正方法に関する。
近年、無線通信システムにおいては、情報通信の急速な進展により通信速度の高速化への要求が高まっている。しかしながら、無線通信システムの更なる需要の拡大は有限な周波数資源を枯渇させるおそれがある。そこで、通信速度の高速化への要求や周波数資源の枯渇への懸念を解決する技術として、マルチアンテナ通信の1つである複数のアンテナを並べたアレイアンテナの指向性を適応的に制御するAAA(Adaptive Array Antenna)通信が検討されている。このAAA通信は、アレイアンテナのビームを追従させるビームフォーミング制御や、指向性パターンのヌル点を干渉波方向に向けるヌルステアリング制御を行うことによって、干渉波を抑圧した高速通信が可能になる。また、指向性制御はアンテナ素子を含む無線ブランチ間の相関性が高いほど効果が得られる(例えば、非特許文献1参照)。
また、アンテナ素子を含む無線ブランチ間の相関性を高めるためにキャリブレーションと呼ばれる補正値算出処理を実施し、アンテナ素子を含む無線ブランチ間の特性差を補正して指向性制御の精度を向上させる技術も提案されている。従来、AAA通信のようなマルチアンテナに使用するキャリブレーション方法として、キャリブレーション制御部によって、補正するアンテナ素子を含む無線ブランチを選択し、内蔵されている信号発生部で生成された特性が、選択されたアンテナ素子を含む無線ブランチへ既知の信号を入力する。そして、無線ブランチから出力された信号を比較演算部で比較し、その差分を補正するように構成した技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなキャリブレーション方法によれば、アンテナ素子を含む無線ブランチ間の特性差を補正することができ、かつアンテナ素子を含む無線ブランチ間の相関性を高めることができるので、アレイアンテナの指向性制御の精度を向上させることが可能となる。
一方、その他のマルチアンテナ通信として、複数の送信アンテナから同一の周波数でそれぞれ異なる信号を送信して複数の受信アンテナで受信する、いわゆるMIMO(Multi Input Multi Output)通信が検討されている。MIMO通信は複数の送信アンテナから同一の周波数でそれぞれ異なる信号を送信し、未知かつ異なる伝搬路の伝達関数の影響を受けた情報信号を複数の受信アンテナで受信して未知な伝達関数を推定する。そして、推定された伝達関数に基づいて情報信号を取り出すことで高速通信が実現できるようにする。また、推定精度の向上は複数の無線ブランチ間の相関性が低いほど効果が得られる(例えば、非特許文献1参照)。このように、未知かつ異なる伝搬路の伝達関数の影響を受けた情報信号を複数の受信アンテナで受信することにより、MIMO通信の場合には、AAA通信のようなマルチアンテナについてアンテナ素子を含む無線ブランチ間のキャリブレーション補正処理を行う必要がなくなる。
特開2003−124731号公報(第6頁、第1図) 中嶋信生編「無線技術とその応用4・新世代ワイヤレス技術」、丸善(株)出版、平成16年3月25日発行、第3-4章
前述したように、MIMO通信の場合には、未知かつ異なる伝搬路の伝達関数の推定は複数の無線ブランチ間の相関性が低いほど効果が得られるので、特許文献1に記載のマルチアンテナに使用されるアンテナ素子を含む無線ブランチ間のキャリブレーションを行う必要はない。しかしながら、高速通信を行うためには伝搬路の伝達関数の推定精度をさらに向上させる必要があり、かつ、伝搬路の伝達関数の推定精度を向上させるためには複数の無線ブランチ間の相関性をさらに低くする必要がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、既知の信号を複数の無線ブランチで受信して干渉信号を検出することで複数の無線ブランチ間の干渉を補正し、複数の無線ブランチ間の相関性を低くすることができるマルチアンテナ無線通信装置、およびマルチアンテナ無線通信装置におけるブランチ間干渉の補正方法を提供することを目的とするものである。
本発明のマルチアンテナ無線通信装置は、それぞれがアンテナ素子を備えた複数の無線ブランチによって構成されたマルチアンテナ無線通信装置であって、複数の無線ブランチは、それぞれ、自己のアンテナ素子で受信された受信信号の通信接続と切断を行う切替手段と、切替手段が通信接続されたときに受信信号を測定すると共に、その切替手段が切断されたときに他の無線ブランチとの間の干渉信号を測定する信号測定手段と、受信信号から干渉信号を減算して無線ブランチ間干渉の補正を行う信号補正手段とを備える構成を採っている。
このような構成によれば、複数の無線ブランチ間の干渉を低くすることで複数の無線ブランチ間の相関性が低くなり、結果的に、伝搬路の伝達関数の推定精度を向上させることができる。
また、本発明のマルチアンテナ無線通信装置は、前記発明の構成に加えて、さらに、少なくとも切替手段が通信接続されている間は干渉信号を格納し、信号補正手段が無線ブランチ間干渉の補正を行うときに、格納された干渉信号を信号補正手段へ提供する信号記憶手段を備える構成を採っている。
このような構成によれば、複数の無線ブランチの全てにおいて基準無線ブランチと補正無線ブランチとを順次に変更している間は、自己が補正無線ブランチとなったときに測定した干渉信号を保管しておく。そして、通常の通信を行うときに、受信信号から干渉信号を減算することによって、複数の無線ブランチにおける全てのブランチ間干渉を補正することができる。
また、本発明はマルチアンテナ無線通信装置におけるブランチ間干渉の補正方法を提供することもできる。すなわち、それぞれがアンテナ素子を備えた複数の無線ブランチによって構成されたマルチアンテナ無線通信装置におけるブランチ間干渉の補正方法であって、複数の無線ブランチから、通信信号を受信する基準無線ブランチと通信信号を受信しない補正無線ブランチとを選択して決定する第1の手順と、補正無線ブランチが基準無線ブランチとの間の干渉信号を測定して保管する第2の手順と、複数の無線ブランチの全てにおいて基準無線ブランチと補正無線ブランチとを順次変更して第2の手順を繰り返す第3の手順と、補正無線ブランチが複数の無線ブランチの全てに一巡したとき、通常通信時の通信信号から干渉信号を減算し、複数の無線ブランチにおける全てのブランチ間干渉を補正する第4の手順とを含むことを特徴とする。
本発明のマルチアンテナ無線通信装置によれば、出荷時に既知の信号を複数の無線ブランチで受信して干渉信号を検出することで、無線ブランチ間の干渉を低くすることができる。その結果、複数の無線ブランチ間の相関性が低くなり、伝搬路の伝達関数の推定精度を向上させることができるので、MIMO通信において高速通信を行うことが可能となる。
《発明の概要》
本発明のマルチアンテナ無線通信装置は、複数の無線ブランチで構成されているとき、あらかじめ、基準となる無線ブランチと補正する無線ブランチを決定する。基準となる無線ブランチはアンテナ素子と無線部を接続し、補正する無線ブランチは終端器と無線部を接続する。そして、補正する無線ブランチ側で干渉信号を測定し、その干渉信号を補正値として信号メモリ部に保管する。次に、基準となる無線ブランチと補正する無線ブランチとを変更して同様の動作をすべての無線ブランチで実施する。そして、通常の通信時において通常通信信号から補正値(つまり、干渉信号)を減算することで、全ての無線ブランチにおけるブランチ間の干渉が補正される。したがって、複数の無線ブランチ間の相関性を低くすることができる。
以下、図面を用いて、本発明におけるマルチアンテナ無線通信装置の実施の形態の幾つかを詳細に説明する。なお、各実施の形態に用いる図面において、同一の構成要素は同一の符号を付し、かつ重複する説明は可能な限り省略する。
《実施の形態1》
図1は、本発明の実施の形態1における、無線ブランチを4系統とした場合のマルチアンテナ無線通信装置の概略構成を示すブロック図である。つまり、この図は、アンテナ素子を4本用いた場合のマルチアンテナ無線通信装置の構成を示している。図1に示すように、実施の形態1のマルチアンテナ無線通信装置は、4系統の無線ブランチ10−1〜10−4と制御部8とを備えた構成となっている。4系統の無線ブランチ10−1〜10−4は、複数のアンテナ素子1−1〜1−4と、複数のアンテナ素子1−1〜1−4に接続された通信/補正切替スイッチ2−1〜2−4と、通信/補正切替スイッチ2−1〜2−4に接続された終端器9−1〜9−4と、無線部3−1〜3−4と、無線部3−1〜3−4に接続された信号処理部7−1〜7−4とを備えた構成となっている。また、信号処理部7−1〜7−4は、信号測定部4−1〜4−4と、信号メモリ部5−1〜5−4と、信号補正部6−1〜6−4とを備えた構成となっている。
本発明の実施の形態1におけるマルチアンテナ無線通信装置は、それぞれの無線ブランチ10−1〜10−4がそれぞれアンテナ素子1−1〜1−4を備えた複数の無線ブランチからなるマルチアンテナ無線通信装置であって、少なくとも次のような構成によって実現される。すなわち、複数の無線ブランチ10−1〜10−4は、それぞれ、自己のアンテナ素子1−1〜1−4で受信された受信信号の通信接続と切断を行う通信/補正切替スイッチ2−1〜2−4と、それぞれの通信/補正切替スイッチ2−1〜2−4が該当する無線部3−1〜3−4に通信接続されたときに受信信号を測定すると共に、それぞれの通信/補正切替スイッチ2−1〜2−4が切断されたときに他の無線ブランチとの間の干渉信号を測定する信号測定部4−1〜4−4と、受信信号から干渉信号を減算して無線ブランチ間干渉の補正を行う信号補正部6−1〜6−4と、それぞれの通信/補正切替スイッチ2−1〜2−4が通信接続されている間は干渉信号を格納し、それぞれの信号補正部6−1〜6−4が無線ブランチ間干渉の補正を行うときに、格納された干渉信号を該当する信号補正部6−1〜6−4へ提供する信号メモリ部5−1〜5−4とを備えている。
なお、通信/補正切替スイッチ2−1〜2−4は、制御部8よりバス制御線を介して送出された通信/補正切替制御信号によって、アンテナ素子1−1〜1−4と終端器9−1〜9−4とを選択的に切替えることができる。また、マルチアンテナ無線通信装置の動作については、理解を容易にするために実施の形態2で詳細に説明する。
《実施の形態2》
図2は、本発明の実施の形態2における、無線ブランチを2系統とした場合のマルチアンテナ無線通信装置の概略構成を示すブロック図である。図2のマルチアンテナ無線通信装置の構成は、図1に示したマルチアンテナ無線通信装置の構成から無線ブランチを2系統に変更したのみであるので、図2のマルチアンテナ無線通信装置の構成説明は省略する。なお、図2は、マルチアンテナ無線通信装置について無線ブランチを2系統とした場合の動作を説明するための動作ブロック図として示している。
前述の実施の形態1では無線ブランチが4系統のマルチアンテナ無線通信装置の構成を示したが、動作の説明を簡単にするために、実施の形態2における無線ブランチが2系統のマルチアンテナ無線通信装置について、図2を参照しながら動作を詳細に説明する。以下の説明では、無線ブランチが2系統のマルチアンテナ無線通信装置の動作を3つの過程に分けて説明する。なお、図1に示す実施の形態1の無線ブランチが4系統であるマルチアンテナ無線通信装置についても、無線ブランチが2系統のマルチアンテナ無線通信装置の動作をそのまま4系統に展開すればよい。以下、図2を参照しながらマルチアンテナ無線通信装置の動作を説明する。
<過程1:基準無線ブランチおよび補正無線ブランチの選択動作>
まず、始めに基準とする無線ブランチを決定する。なお、基準とする無線ブランチの決定については、あらかじめ小さい番号の無線ブランチを基準無線ブランチにする等の取り決めをしておけばよい。ここでは、無線ブランチ10−1を基準無線ブランチと決定し、無線ブランチ10−2を補正無線ブランチと決定する。
そして、基準無線ブランチとなる無線ブランチ10−1の通信/補正切替スイッチ2−1が、制御部8より送出される通信/補正切替制御信号Sg1によってアンテナ素子1−1と無線部3−1とを接続し、無線部3−1がアンテナ素子1−1からの信号を受信する。また、無線ブランチ10−2は補正無線ブランチとなるので、通信/補正切替スイッチ2−2が制御部8より送出される通信/補正切替制御信号Sg1によって終端器9−2と無線部3−2とを接続し、無線部3−2は信号が受信されないようになる。
<過程2:干渉信号の測定と保管動作>
次に、基準無線ブランチとなる無線ブランチ10−1で既知信号(SSigA)を受信する。なお、既知信号(SSigA)は出荷時に生成し易い信号でよい。また、補正無線ブランチとなる無線ブランチ10−2では、終端器9−2と無線部3−2が接続されているために既知信号(SSigA)は受信されないが、無線ブランチ間の干渉があった場合は、その干渉信号(つまり、無線ブランチ10−1から無線ブランチ10−2へ漏洩される漏洩信号)を受信する。したがって、補正無線ブランチとなる無線ブランチ10−2内の信号測定部4−2はその干渉信号(SSigA−ISig2)を測定する。
そして、無線ブランチ10−2内の信号測定部4−2は、干渉信号の測定完了後に干渉測定完了信号Sg2を制御部8へ送出する。すると、制御部8が信号測定部4−2へ送出する干渉測定結果転送信号Sg3によって、干渉測定結果(SSigA−ISig2)は信号測定部4−2から信号メモリ部5−2へ転送され、その干渉測定結果(SSigA−ISig2)が信号メモリ部5−2に保管される。つまり、制御部8は、干渉測定完了信号Sg2を受信すると、信号測定部4−2から信号メモリ部5−2へ干渉測定結果、すなわち、無線ブランチ10−2で測定された干渉測定結果(SSigA−ISig2)を転送するように、干渉測定結果転送信号Sg3を信号メモリ部5−2へ送出する。これによって、信号メモリ部5−2が干渉測定結果(SSigA−ISig2)を保管する。
次に、基準ブランチを無線ブランチ10−2に変更し、補正無線ブランチを無線ブランチ10−1に変更する。そして、前述と同様の動作によって、補正無線ブランチとなった無線ブランチ10−1側で干渉測定を行う。さらに、無線ブランチ10−1によって測定された干渉測定結果(SSigA−ISig1)を信号メモリ部5−1に保管する。
<過程3:通常通信および補正動作>
上記の過程1および過程2によって無線ブランチ10−1および無線ブランチ10−2による干渉測定が完了すると、制御部8は、無線ブランチ10−1の通信/補正切替スイッチ2−1にアンテナ素子1−1と無線部3−1とを接続し、無線ブランチ10−2の通信/補正切替スイッチ2−2にアンテナ素子1−2と無線部3−2とを接続するように、それぞれ通常接続信号Sg4を送出し、無線ブランチ10−1および無線ブランチ10−2を通常通信状態とする。
これによって、無線ブランチ10−1および無線ブランチ10−2では未知かつ異なる伝搬路の伝達関数の影響を受けた同一の周波数でそれぞれ異なる信号を受信することになり、信号測定部4−1および信号測定部4−2で通常通信状態の信号(つまり、無線ブランチ10−1で受信した未知信号Sig1、および無線ブランチ10−2で受信した未知信号Sig2)を測定する。そして、信号測定部4−1および信号測定部4−2は、制御部8へ通常測定完了信号Sg5を送出する。すると、制御部8は、測定完了信号Sg5を受信すると、信号測定部4−1および信号測定部4−2に対して補正値転送信号Sg6を送出し、測定信号(つまり、無線ブランチ10−1および無線ブランチ10−2で受信した未知信号Sig1および未知信号Sig2)を信号補正部6−1および信号補正部6−2へ転送させる。
さらに、制御部8は、信号メモリ部5−1および信号メモリ部5−2に対して補正値転送信号Sg6を送出し、無線ブランチ10−1で受信した干渉信号(SSigA−ISig1)および無線ブランチ10−2で受信した干渉信号(SSigA−ISig2)である干渉測定結果を信号補正部6−1および信号補正部6−2へ転送させる。
そして、信号補正部6−1および信号補正部6−2は、測定信号(つまり、無線ブランチ10−1および無線ブランチ10−2で受信した未知信号Sig1および未知信号Sig2)から、干渉測定結果(つまり、無線ブランチ10−1で受信した干渉信号(SSigA−ISig1)および無線ブランチ10−2で受信した干渉信号(SSigA−ISig2))を減算する。その結果、無線ブランチ10−1の干渉を除去した信号{Sig1−(SSigA−ISig1)}と、無線ブランチ10−2の干渉を除去した信号{Sig2−(SSigA−ISig2)}が算出される。
なお、無線ブランチ数が3系統以上のマルチアンテナ無線通信装置の場合においても、同様の動作を行うことで無線ブランチのブランチ間干渉を補正することができる。その結果、無線ブランチ数がn系統以上のマルチアンテナ無線通信装置における無線ブランチ間の相関性を低くすることができ、未知かつ異なる伝搬路の伝達関数の推定精度の向上に効果を得ることができる。
次に、フローチャートを用いて、実施の形態2における無線ブランチが2系統のマルチアンテナ無線通信装置の動作を説明する。図3は、本発明の実施の形態2におけるマルチアンテナ無線通信装置について無線ブランチが2系統とした場合の動作の流れを示すフローチャートである。このフローチャートでは、無線ブランチが2系統のマルチアンテナ無線通信装置の動作を3つの過程に分けて示してあるので、各過程の流れに従って動作を詳細に説明する。
<過程1:基準無線ブランチおよび補正無線ブランチの選択動作>
図3に示すように、補正動作が開始されると、まず、無線ブランチ10−1を基準無線ブランチと決定し、無線ブランチ10−2を補正無線ブランチと決定する(ステップS201)。次に、基準無線ブランチとなる無線ブランチ10−1側においては、制御部8が送出する通信/補正切替制御信号Sg1によって、アンテナ素子1−1と無線部3−1とを接続するように通信/補正切替スイッチ2−1が設定され、無線部3−1が既知信号SSigAを受信する。また、補正無線ブランチとなる無線ブランチ10−2側においては、制御部8が送出する通信/補正切替制御信号Sg1によって、終端器9−2と無線部3−2とを接続するように通信/補正切替スイッチ2−2が設定される(ステップS202)。
<過程2:干渉信号の測定と保管動作>
次に、無線ブランチ間で干渉があった場合は、補正無線ブランチとなる無線ブランチ10−2は、無線ブランチ10−1から無線ブランチ10−2に漏れる信号である干渉信号を受信し、無線ブランチ10−2の信号測定部4−2がこの干渉信号を測定する。このとき、無線ブランチ10−2の信号測定部4−2が測定した干渉信号は(SSigA−ISig2)である(ステップS203)。次に、信号測定部4−2による干渉信号の測定完了後、信号測定部4−2が制御部8へ干渉測定完了信号Sg2を送出する(ステップS204)。
すると、制御部8は、信号測定部4−2と信号メモリ部5−2へ干渉測定結果転送信号Sg3を送出して、信号測定部4−2で測定された干渉測定結果、つまり、無線ブランチ10−2で測定された干渉信号(SSigA−ISig2)が信号メモリ部5−2へ転送されて保管される(ステップS205)。
次に、無線ブランチ10−2を基準無線ブランチに変更し、無線ブランチ10−1を補正無線ブランチに変更する(ステップS206)。そして、前述のステップS202〜S205と同様の動作によって、干渉信号の測定等に関する一連の動作が行われ、補正無線ブランチとなった無線ブランチ10−1の干渉測定結果、つまり、無線ブランチ10−1で測定した干渉信号(SSigA−ISig1)が測定される(ステップS207)。
<過程3:通常通信および補正動作>
上述のようにして一連の干渉測定が完了すると、制御部8が送出する通常接続信号Sg4によって、無線ブランチ10−1においてアンテナ素子1−1と無線部3−1が接続され、無線ブランチ10−2においてアンテナ素子1−2と無線部3−2が接続されるように、無線ブランチ10−1の通信/補正切替スイッチ2−1および無線ブランチ10−2の通信/補正切替スイッチ2−2が設定され、通常の通信状態となる(ステップS208)。
次に、無線ブランチ10−1および無線ブランチ10−2は通常の通信状態となった未知信号を受信し、信号測定部4−1は無線ブランチ10−1で受信した信号Sig1を測定し、信号測定部4−2は無線ブランチ10−2で受信した信号Sig2を測定する(ステップS209)。そして、無線ブランチ10−1の信号測定部4−1および無線ブランチ10−2の信号測定部4−2は、測定完了後に、制御部8に対して通常測定完了信号Sg5を送出する(ステップS210)。
すると、制御部8は、通常測定完了信号Sg5を受信すると、無線ブランチ10−1の信号測定部4−1および無線ブランチ10−2の信号測定部4−2に対して補正値転送信号Sg6を送出し、測定信号(Sig1およびSig2)を信号補正部6−1および信号補正部6−2へ転送させる。さらに、制御部8は、信号メモリ部5−1および信号メモリ部5−2に対して、補正値転送信号Sg6を送出し、干渉測定結果、つまり、無線ブランチ10−1で受信した干渉信号(SSigA−ISig1)および無線ブランチ10−2で受信した干渉信号(SSigA−ISig2)を信号補正部6−1および信号補正部6−2へ転送させる。(ステップS211)。
そして、無線ブランチ10−1の信号補正部6−1および無線ブランチ10−2の信号補正部6−2は、測定信号Sig1および測定信号Sig2から、それぞれ、干渉測定結果を減算する。つまり、信号補正部6−1および信号補正部6−2は、測定信号Sig1および測定信号Sig2から、無線ブランチ10−1で受信した干渉信号(SSigA−ISig1)および無線ブランチ10−2で受信した干渉信号(SSigA−ISig2))をそれぞれ減算する。その結果、無線ブランチ10−1側では干渉を除去した信号{Sig1−(SSigA−ISig1)}が算出され、無線ブランチ10−2側では干渉を除去した信号{Sig2−(SSigA−ISig2)}が算出される(ステップS212)。
例えば、既知信号がSSigA=−50dBm、干渉測定値がISig1=−80dBm、未知信号がSig1=−70dBmである場合は、無線ブランチ10−1の干渉を除去した信号は、−100dBm[{Sig1−(SSigA−ISig1)}={−70dBm−(−50dBm−(−80dBm))}]と算出される。
上記の例では、無線ブランチ数が2系統の場合について説明したが、無線ブランチ数が3系統以上の複数系統の場合においても(例えば、図1に示した実施の形態1の無線ブランチ数が4系統の場合においても)、前述と同様の動作を行うことで無線ブランチのブランチ間干渉を補正することができる。その結果、無線ブランチ間の相関性を低くすることができ、未知かつ異なる伝搬路の伝達関数の推定精度の向上に効果を得ることができる。
本発明のマルチアンテナ無線通信装置は、出荷時に既知な信号を複数の無線ブランチで受信し、干渉信号を検出することで複数の無線ブランチ間の相関性を低くすることができ、伝搬路の伝達関数の推定精度を向上させることができるので、MIMO通信などにおける高速通信分野において有効に利用することができる。
本発明の実施の形態1における、無線ブランチを4系統とした場合のマルチアンテナ無線通信装置の概略構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2における、無線ブランチを2系統とした場合のマルチアンテナ無線通信装置の概略構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2におけるマルチアンテナ無線通信装置について無線ブランチが2系統とした場合の動作の流れを示すフローチャート
符号の説明
1−1〜1−4 アンテナ素子
2−1〜2−4 通信/補正切替スイッチ
3−1〜3−4 無線部
4−1〜4−4 信号測定部
5−1〜5−4 信号メモリ部
6−1〜6−4 信号補正部
7−1〜7−4 信号処理部
8 制御部
9−1〜9−4 終端器
10−1〜10−4 無線ブランチ

Claims (3)

  1. それぞれがアンテナ素子を備えた複数の無線ブランチによって構成されたマルチアンテナ無線通信装置であって、
    前記複数の無線ブランチは、それぞれ、自己のアンテナ素子で受信された受信信号の通信接続と切断を行う切替手段と、
    前記切替手段が通信接続されたときに前記受信信号を測定すると共に、その切替手段が切断されたときに他の無線ブランチとの間の干渉信号を測定する信号測定手段と、
    前記受信信号から前記干渉信号を減算して無線ブランチ間干渉の補正を行う信号補正手段と、
    を備えることを特徴とするマルチアンテナ無線通信装置。
  2. さらに、少なくとも前記切替手段が通信接続されている間は前記干渉信号を格納し、前記信号補正手段が無線ブランチ間干渉の補正を行うときに、格納された前記干渉信号をその信号補正手段へ提供する信号記憶手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のマルチアンテナ無線通信装置。
  3. それぞれがアンテナ素子を備えた複数の無線ブランチによって構成されたマルチアンテナ無線通信装置におけるブランチ間干渉の補正方法であって、
    前記複数の無線ブランチから、通信信号を受信する基準無線ブランチと該通信信号を受信しない補正無線ブランチとを選択して決定する第1の手順と、
    前記補正無線ブランチが前記基準無線ブランチとの間の干渉信号を測定して保管する第2の手順と、
    前記複数の無線ブランチの全てにおいて前記基準無線ブランチと前記補正無線ブランチとを順次変更して前記第2の手順を繰り返す第3の手順と、
    前記補正無線ブランチが前記複数の無線ブランチの全てに一巡したとき、通常通信時の通信信号から前記干渉信号を減算し、前記無線ブランチにおける全てのブランチ間干渉を補正する第4の手順と、
    を含むことを特徴とするマルチアンテナ無線通信装置におけるブランチ間干渉の補正方法。
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