JP2019216366A - 無線通信装置及び無線通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】空間多重性能の低下を抑制することが可能な無線通信装置及び無線通信方法を提供すること。【解決手段】無線通信装置1は、複数のアンテナの各々に対応して設けられた複数の受信機2−1〜2−Nと、キャリブレーション用送信機3と、ULキャリブレーションを実行する場合、各アンテナと受信機2−1〜2−Nの各々との接続を解除し、キャリブレーション用送信機3から送信したULキャリブレーション信号と、受信機2−1〜2−Nの各々で受信したULキャリブレーション信号と、に基づいて受信機2−1〜2−Nの各々に適用するキャリブレーションウェイトを決定する制御部4と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、無線通信装置及び無線通信方法に関する。
多数の素子が独立した送受信機を有するアンテナから複数の無線端末に向けて一斉送信するMU−MIMO(Multi User-Multi Input Multi Output)又はMassive MIMO機能が知られている。また、MU−MIMO機能又はMassive MIMO機能を具備したアクティブアンテナシステム(AAS:Active Antenna System)が知られており、AASを基地局に採用することが検討されている。
基地局がTDD(Time Division Duplex)モードで運用する場合、AAS内において、複数のアンテナに接続された送受信機の振幅及び位相のばらつきを補償及び消去するため、送受信機キャリブレーション(ダウンリンク(DL:Downlink/アップリンク(UL:Uplink) CAL(Calibration))の実施が必要となる(例えば、特許文献1)。さらに、基地局が長時間運用する場合、外気温変動や経時変動により生じる各送受信機間の振幅及び位相変動の差異を補償するため、周期的に逐次キャリブレーションを行い、同差を除去する事も重要である。
また、基地局は、キャリブレーション実行後、全送受信機の振幅及び位相が揃った状態(補償された状態)で、各端末との間のチャネル(無線伝搬路)に関するULチャネル推定(UL Ch推定)を行う。そして、基地局は、当該チャネル推定による各端末へのDLビームフォーミング(DL Beam Forming)を実施することにより、MU−MIMO時の各端末へのアンテナパターンを形成すると共に、他端末方向へのNullを形成することにより空間多重を実行する。
特表2002−520891号公報
ここで、ULキャリブレーション実行時、及びULキャリブレーション実行後のULチャネル推定実行時において、外来環境からの干渉波が混信すると性能が劣化する。ULキャリブレーション実行時にAASの外来環境からの干渉波を受信する場合、ULキャリブレーション実行後の全受信期間の振幅及び位相に誤差が発生してしまい、空間多重性能劣化につながる。また、ULキャリブレーション実行後のULチャネル推定時に外来環境からの干渉波を受信する場合、ULチャネル推定時の誤差が発生してしまい、空間多重性能劣化につながる。
本開示の目的は、上述の問題を解決するためになされたものであり、空間多重性能の低下を抑制することが可能な無線通信装置及び無線通信方法を提供することである。
第1の態様にかかる無線通信装置は、
複数のアンテナの各々に対応して設けられた複数の受信機と、
キャリブレーション用送信機と、
ULキャリブレーションを実行する場合、各アンテナと各受信機との接続を解除し、前記キャリブレーション用送信機から送信したULキャリブレーション信号と、各受信機で受信したULキャリブレーション信号と、に基づいて各受信機に適用するキャリブレーションウェイトを決定する制御部と、を備える。
第2の態様にかかる無線通信装置は、
複数の受信機と、
前記複数の受信機の各々で受信された複数の受信信号の品質値を取得すると共に、前記品質値の推移が第1の条件を満たすか否かを判定する判定部と、
前記複数の受信機の各々で受信された各受信信号に基づいて各受信機に適用するキャリブレーションウェイト、及び各受信機に対応するアンテナと複数のユーザ装置との間のULチャネル推定値の少なくとも一方を決定する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記品質値の推移が前記第1の条件を満たす受信機に対して、前記品質値の推移が前記第1の条件を満たす前に前記受信機で受信された受信信号に基づいて決定された前記キャリブレーションウェイト及び前記ULチャネル推定値に更新する。
第3の態様にかかる無線通信方法は、
ULキャリブレーションを実行する場合、複数のアンテナの各々と、各アンテナに対応して設けられた複数の受信機の各々との接続を解除することと、
キャリブレーション用送信機から送信したULキャリブレーション信号と、各受信機で受信したULキャリブレーション信号と、に基づいて各受信機に適用するキャリブレーションウェイトを決定することと、を含む無線通信方法である。
本開示によれば、空間多重性能の低下を抑制することが可能な無線通信装置及び無線通信方法を提供することができる。
実施の形態1にかかる無線通信装置の概略構成例を示す図である。 実施の形態2にかかる無線通信装置の概略構成例を示す図である。 ULキャリブレーション実行タイミングを説明する図である。 DL及びULタイミングにおける送信機のパワーレベルを説明する図である。 実施の形態3にかかる無線通信装置の構成例を示す図である。 実施の形態3にかかる無線通信装置の動作例を説明する図である。 実施の形態4にかかる無線通信装置の構成例を示す図である。 TRX−BB部が行う判定処理について説明する図である。 実施の形態4にかかる無線通信装置の動作例を説明する図である。 各実施の形態にかかる無線通信装置を実現可能なコンピュータ(情報処理装置)のハードウェア構成を例示するブロック図である。
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明する。なお、以下の記載及び図
面は、説明の明確化のため、適宜、省略及び簡略化がなされている。また、以下の各図面
において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略され
ている。
(実施の形態1)
まず、実施の形態1として、本開示の実施の形態の概要を説明する。図1を用いて、実施の形態1にかかる無線通信装置1について説明する。図1は、実施の形態1にかかる無線通信装置の概略構成例を示す図である。
無線通信装置1は、複数のアンテナと、複数のアンテナの各々に対応して設けられた複数の送受信機と、を内蔵したAASであってもよい。無線通信装置1は、受信機2−1〜2−N(N:2以上の自然数)と、キャリブレーション用送信機3と、制御部4とを備える。
受信機2−1〜2−Nの各々は、図示しない複数のアンテナの各々に対応して設けられる受信機であって、対応するアンテナと接続されている。受信機2−1〜2−Nの各々は、無線通信装置1が受信キャリブレーションとしてULキャリブレーションを実行する場合、キャリブレーション用送信機3からULキャリブレーション信号を受信する。受信機2−1〜2−Nの各々は、受信したULキャリブレーション信号(RF信号)をULキャリブレーション信号(IQ信号)に変換して、制御部4に出力する。なお、アップリンクULとは、図示しないユーザ装置(UE:User Equipment)から無線通信装置1への通信路を意味し、ダウンリンクDLとは、無線通信装置1からUEへの通信路を意味する。
キャリブレーション用送信機3は、制御部4から送信されたULキャリブレーション信号(IQ信号)をULキャリブレーション信号(RF信号)に変換し、受信機2−1〜2−Nに送信する。
制御部4は、ULキャリブレーションを実行する場合、受信機2−1〜2−Nの各々と、各受信機に対応するアンテナとの接続を解除する。そして、制御部4は、キャリブレーション用送信機3から送信したULキャリブレーション信号(IQ信号)と、受信機2−1〜2−Nの各々で受信したULキャリブレーション信号(IQ信号)と、に基づいて、受信機2−1〜2−Nの各々に適用するキャリブレーションウェイトを決定する。キャリブレーションウェイトは、各受信機の振幅及び位相のばらつきを補償するための重みであり、ULキャリブレーションにより決定される。
以上説明した様に、実施の形態1にかかる制御部4は、ULキャリブレーションを実行する場合、受信機2−1〜2−Nの各々と、各受信機に対応する各アンテナとの接続を解除する。すなわち、制御部4は、受信機2−1〜2−Nの各々から受信するULキャリブレーション信号に、例えば、AASの外部環境に存在する他のシステム等からの無線干渉源が含まれないように制御を行う。そして、制御部4は、キャリブレーション用送信機3から送信したULキャリブレーション信号と、受信機2−1〜2−Nの各々で受信したULキャリブレーション信号とに基づいて、各受信機に適用するキャリブレーションウェイトを決定する。そのため、実施の形態1にかかる無線通信装置1によれば、AASの外部環境に、上記無線干渉源が存在したとしても、当該無線干渉源によるULキャリブレーション信号が劣化することを抑制することが可能となる。したがって、実施の形態1にかかる無線通信装置1を用いることにより、空間多重性能の低下を抑制することが可能となる。
(実施の形態2)
続いて、実施の形態2として、本開示の他の実施の形態の概要を説明する。図2を用いて、実施の形態2にかかる無線通信装置10について説明する。図2は、実施の形態2にかかる無線通信装置の概略構成例を示す図である。
無線通信装置10は、実施の形態1にかかる無線通信装置1と同様にAASであってもよい。無線通信装置10は、受信機11−1〜11−Nと、判定部12と、制御部13と、を備える。
受信機11−1〜11−Nは、実施の形態1にかかる受信機2−1〜2−Nに対応し、構成は同様であるため、本実施の形態では説明を割愛する。
判定部12は、受信機11−1〜11−Nの各々で受信された複数の受信信号の品質値を取得すると共に、品質値の推移が第1の条件を満たすか否かを判定する。複数の受信信号は、ULキャリブレーション信号及びULチャネル推定用信号の少なくとも1つを含む受信信号である。第1の条件は、各受信機で受信された受信信号が他システムからの干渉の影響を受けているか否かを判定するための条件である。
制御部13は、受信機11−1〜11−Nで受信された各受信信号に基づいて受信機11−1〜11−Nの各々に適用するキャリブレーションウェイト及び受信機11−1〜11−Nの各々に対応するアンテナと複数のユーザ装置との間のULチャネル推定値の少なくとも一方を決定する。キャリブレーションウェイトは、ULキャリブレーション信号に基づいて、ULキャリブレーション動作により決定される。また、制御部13は、品質値の推移が第1の条件を満たす受信機に対して、品質値の推移が第1の条件を満たす前に受信機で受信された受信信号に基づいて決定されたキャリブレーションウェイト及びULチャネル推定値に更新する。
以上説明した様に、実施の形態2にかかる判定部12は、受信機11〜11−Nの各々で受信した複数の受信信号の品質値の推移に基づいて、受信信号が第1の条件を満たしているか否かを判定する。つまり、判定部12は、受信信号が他システムからの干渉の影響を受けているか否かを判定する。そして、制御部13は、受信信号の品質値の推移が第1の条件を満たす受信機に対して、受信信号の品質値の推移が第1の条件を満たす前に受信機で受信された受信信号に基づいて決定されたキャリブレーションウェイト及びULチャネル推定値に更新する。つまり、制御部13は、受信信号が他システムからの干渉の影響を受けている受信機に対して、他システムからの干渉の影響を受けていないと推定される受信信号に基づいて決定されたキャリブレーションウェイト及びULチャネル推定値に更新する。したがって、実施の形態2にかかる無線通信装置10によれば、外来環境からの干渉波が混信しないと判定される信号に基づいて実行されたULキャリブレーション結果及びULチャネル推定結果を採用するので、空間多重性能劣化を抑制することが可能となる。
(実施の形態3)
続いて、実施の形態3について説明する。実施の形態3は、実施の形態1を詳細にした実施の形態である。実施の形態3にかかる無線通信装置100の構成例を説明する前に、無線通信装置100が実施するULキャリブレーション動作の概要について説明する。
<ULキャリブレーション実行タイミング>
まず、図3を用いて、ULキャリブレーション実行タイミングについて説明する。図3は、ULキャリブレーション実行タイミングを説明する図である。
前提として、実施の形態3にかかる無線通信装置100は、TDDモード(TDD通信方式)に対応する無線通信装置である。TDDモードは、上下リンク(UL/DL)で同一周波数を用いて、時間的にDL通信及びUL通信を切り替えて送受信を行う通信方式である。DL通信にはDLサブフレームが伝送され、UL通信にはULサブフレームが伝送される。また、DL通信からUL通信に切り替わるタイミングでは、スペシャルサブフレームが伝送される。スペシャルサブフレームは、DwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、GP(Guard Period)及びUpPTS(Uplink Pilot Time Slot)により構成されるサブフレームである。DwPTSはDL通信のためにリザーブされるフィールドである。UpPTSはUL通信のためにリザーブされるフィールドである。GPはDL通信及びUL通信が行なわれないフィールドである。
図3は、上から順に、時刻(T1〜T5)、無線通信装置100のDLタイミング、無線通信装置100の送信機TX(Transmitter)のON又はOFF状況、ULタイミング、無線通信装置100の受信機RX(Receiver)のON又はOFF状況を示している。さらに、図3は、無線通信装置100と通信を行うUEのDLタイミング、UEの受信機RXのON又はOFF状況、ULタイミング、UEの送信機TXのON又はOFF状況を示している。なお、図3において、無線通信装置10をAASとして記載している。時刻は、T1からT5の順に時刻が進んでいることを示している。換言すると、T1から順に経過し、T5は最も遅い時刻を示している。ULタイミング及びULタイミングのそれぞれには、DL通信、DwPTS、GP、UpPTS及びUL通信の時間区間が示されている。ULタイミング及びULタイミングのうち、斜線でハッチングされた時間区間は、DL又はULに割り当てられた時間区間であることを示している。
図3の無線通信装置100のDLタイミングに示すように、無線通信装置100の送信機TXは、時刻T1から時刻T2までのDwPTSの時間区間においてONからOFFの状態に遷移する。また、送信機TXは、時刻T3から時刻T5までのGPの時間区間のうち、時刻T4において完全にOFF状態となる。また、図3のULタイミングに示すように、無線通信装置100の受信機RXは、時刻T3において、OFFからONの状態に遷移する。
ここで、時刻T2から時刻T4の間は、DLタイミング及びULタイミング共に、DL通信及びUL通信が行われないGPの時間区間であり、TX及びRXは共にON状態となっている。無線通信装置100は、スペシャルサブフレームのGPの時間区間にDLキャリブレーションを実行し、その後、ULキャリブレーションを実行する。
<ULキャリブレーション実行時の送信機パワーレベルについて>
次に、図4を用いて、無線通信装置100のULタイミングにおける送信機TXのパワーレベルについて説明する。図4は、DL及びULタイミングにおける送信機のパワーレベルを説明する図である。具体的には、図4は、DL及びULタイミングの各タイミングにおける送信機TXのパワーレベルを示している。図4の横軸は時間を示しており、縦軸はパワーレベルを示している。図4の実線L1は無線通信装置100の送信機TXの送信パワーレベルの遷移を示している。図4のグラフには、DL及びULタイミングの各タイミングを示しており、ULサブフレームと記載されている時間区間は、UL通信を行っていることを示す。また、DLサブフレーム及びDwPTSと記載されている時間区間は、DL通信及びDwPTSの時間区間であることを示している。また、GP及びUpPTSと記載されている時間区間は、GP及びUpPTSの時間区間であることを示している。
図3において説明したように、無線通信装置100は、スペシャルサブフレームのGPの時間区間にDLキャリブレーション及びULキャリブレーションを実行する。ここで、GP内において、送信機TXがONからOFFの状態に遷移する時間区間は、3GPP標準規格(TS36.104)において17μsecと規定されている。そのため、無線通信装置100は、送信機TXがONからOFFに遷移する17μsecでDLキャリブレーションを実行する。
次に、無線通信装置100は、送信機TXがOFFに完全に遷移した状態で(上記17μsec経過後)、ULキャリブレーションを実行する。ここで、3GPP標準規格(TS36.104)において、送信機TXがOFF状態では、−85dBm/MHz以下にする必要がある。つまり、無線通信装置100は、−85dBm/MHz以下を保ったまま、ULキャリブレーションを実行する必要がある。ULキャリブレーションを実行する場合、無線通信装置100は、ULキャリブレーション用の信号であるULキャリブレーション信号を、自装置内に送信して実行する。しかし、ULキャリブレーション信号の信号レベルが大きい場合、アンテナ(ANT:Antenna)からULキャリブレーション信号が漏洩してしまう可能性があるため、無線通信装置100は、ULキャリブレーション信号の信号レベルを低く設定する。この場合、ANTから外来妨害波受信干渉(WiFi(登録商標)等、他の無線システムからの干渉妨害)を受けた場合、顕著にULキャリブレーション信号の信号対干渉および雑音電力比(SINR:signal-to-interference-plus-noise ratio)が劣化する。
上記に伴い、ULキャリブレーション信号が干渉劣化したままで、ULキャリブレーション補償が実施されてしまうと、適切に各受信機への振幅及び位相補償が出来ない状態となる。ULキャリブレーション後の全受信機の振幅及び位相が揃わないまま、各端末からのULチャネル推定等が行われてしまうと、決定される各端末へのビームフォーミングパターン及びMU−MIMO時のNull生成が劣化してしまう。そこで、本実施の形態では、ULキャリブレーション信号が干渉劣化することを抑制し、空間多重性能劣化を抑制することを目的とする。
以下、実施の形態3の詳細について説明する。
<無線通信装置の構成例>
図5を用いて、実施の形態3にかかる無線通信装置100について説明する。図5は、実施の形態3にかかる無線通信装置の構成例を示す図である。無線通信装置100は、実施の形態1にかかる無線通信装置1に対応する。無線通信装置100は、実施の形態1にかかる無線通信装置1と同様にAASであってもよい。
図5に示すように、無線通信装置100は、ビームフォーミングベースバンド(BF−BB:Beamforming-Baseband)部110と、TRXフロントエンド(TRX-Frontend)部120とを備える。
TRXフロントエンド部120は、送受信機フロントエンド部である。TRXフロントエンド部120は、光トランシーバ121、送受信機ベースバンド(TRX−BB)部122及び受信機(RX)123−1〜123−Nを備える。さらに、TRXフロントエンド部120は、増幅器(AMP:Amplifier)124−1〜124−N、アンテナ(ANT)125−1〜125−N、分配器126、キャリブレーション用送信機(CAL−TX:Calibration-TX)127を備える。またさらに、TRXフロントエンド部120は、スイッチ(SW:Switch)128−1〜128−N及び終端器129−1〜129−Nを備える。
なお、以降の説明において、RX123−1〜123−N、AMP124−1〜124−N及びANT125−1〜125−Nのそれぞれを区別して説明を行う必要が無い場合、RX123、AMP124、ANT125と総称して説明する。また、SW128−1〜128−N及び終端器129−1〜129−Nのそれぞれを区別して説明を行う必要が無い場合、SW128及び終端器129と総称して説明する。なお、説明を行う上で便宜的に、図5には、無線通信装置100が受信側の機能部のみを有する構成として記載しているが、無線通信装置100は送信側の機能部を有する構成であってもよい。
BF−BB部110は、実施の形態1における制御部4に対応する。BF−BB部110は、ビームフォーミング信号を生成する機能を有するベースバンド部である。BF−BB部110は、無線通信装置100が起動した場合及び周期的に、各RX123に適用するキャリブレーションウェイト(UL CAL Weight)を決定し、記憶する。キャリブレーションウェイトは、ULキャリブレーション信号に基づいて、ULキャリブレーション動作により決定される。各RX123に適用するキャリブレーションウェイトは、RX#n×CAL−TXにより決定される。ここで、RX#nは、各RX123の受信系特性(振幅及び位相)であり、CAL−TXは、共通送信系特性(振幅及び位相)である。共通送信系とは、CAL−TX127の特性(振幅及び位相)である。
BF−BB部110は、ULキャリブレーションを実行する場合、ULキャリブレーション信号IQを、光トランシーバ121及びTRX−BB部122を介して、CAL−TX127に送信する。また、BF−BB部110は、各RX123からULキャリブレーション信号IQを受信する。BF−BB部110は、CAL−TX127から送信したULキャリブレーション信号IQと、各RX123で受信したULキャリブレーション信号IQとの振幅及び位相の差分を測定し、各RX123に適用するキャリブレーションウェイトを決定する。
また、BF−BB部110は、各SW128を制御する。ULキャリブレーションを実行していない場合、各SW128の状態は、各RX123と、各ANT125とが接続される状態となっている。BF−BB部110は、ULキャリブレーションを実行する場合、各RX123と、各終端器129とを接続するように、各SW128を制御する。換言すると、BF−BB部110は、ULキャリブレーションを実行する場合、各SW128を制御し、各ANT125と各RX123との接続を解除する。BF−BB部110は、各SW128を制御することにより、各RX123で受信するULキャリブレーション信号IQが、他システムからの干渉の影響を受けることを回避する。すなわち、各RX123で受信するULキャリブレーション信号IQに干渉成分が含まれなくなるので、BF−BB部110は、各RX123に適用するキャリブレーションウェイトを正確に決定することを可能とする。また、ULキャリブレーションが完了すると、BF−BB部110は、各RX123と、各ANT125とが接続されるように、各SW128を制御する。
また、BF−BB部110は、ANT125とRX123との接続が解除された場合、ULキャリブレーション信号の信号レベルを、ANT125とRX123とが接続された場合に送信する一般的なULキャリブレーション信号よりも高く設定する。つまり、BF−BB部110は、ULキャリブレーション信号の信号レベルを、ANT125とRX123とが接続された状態でULキャリブレーション信号を送信すると仮定した場合のULキャリブレーション信号の信号レベルよりも高く設定する。換言すると、BF−BB部110は、ULキャリブレーション信号の信号レベルを、3GPP標準規格において規定されている、TXがOFF状態において制約される−85dBm/MHzを超える信号レベルよりも高く設定する。
上述したように、各ANT125と各RX123とが接続された場合、各ANT125からULキャリブレーション信号が外部に漏洩することはなくなる。そのため、BF−BB部110は、ULキャリブレーション信号の信号レベルを3GPP標準規格において規定されている信号レベルよりも高く設定する。このようにすることで、ULキャリブレーション信号は一般的なULキャリブレーション信号よりも高いSINRを確保することが出来るので、BF−BB部110は、正確に各RX123に適用するキャリブレーションウェイトを決定することが可能となる。
光トランシーバ121は、BF−BB部110とTRX−BB部122との間で送受信される信号の光電変換及びその逆の変換を行う。
TRX−BB部122は、送受信機ベースバンド部であって、主信号受信デジタルベースバンド部である。TRX−BB部122は、BF−BB部110から受信したULキャリブレーション信号IQ(IQ信号)をCAL−TX127に出力する。
また、TRX−BB部122は、各RX123からULキャリブレーション信号IQ(IQ信号)を受信する。TRX−BB部122は、光トランシーバ121を介して、BF−BB部110に受信したULキャリブレーション信号IQ(IQ信号)を送信する。
RX123は、実施の形態1における受信機2−1〜2−Nに対応する。RX123は、各ANT125に対応して設けられた受信機である。RX123は、CAL−TX127からULキャリブレーション信号(RF信号)を受信する。RX123は、受信したULキャリブレーション信号(RF信号)をULキャリブレーション信号IQ(IQ信号)に変換する。そして、RX123は、変換したULキャリブレーション信号IQをTRX−BB部122に出力する。
AMP124は、各RX123及び各ANT125に対応して設けられた受信アンプである。AMP124は、分配器126から出力されたULキャリブレーション信号を増幅し、RX123に出力する。
ANT125は、各RX123に対応して設けられたアンテナである。ANT125は、無線通信装置100と通信を行うUEからの信号を受信する。ANT125は、他システムからの干渉波が存在する場合、当該干渉波を受信する。
分配器126は、CAL−TX127から出力されたULキャリブレーション信号を分配し、分配したULキャリブレーション信号を各RX123に出力する。なお、無線通信装置100において、分配器126は、CAL Networkと称されてもよい。
CAL−TX127は、実施の形態1におけるキャリブレーション用送信機3に対応する。CAL−TX127は、キャリブレーション用送受信機のうち、送信機能を有する送信機である。CAL−TX127は、TRX−BB部122から出力されたULキャリブレーション信号IQ(IQ信号)を受信し、ULキャリブレーション信号(RF信号)に変換する。CAL−TX127は、変換したULキャリブレーション信号(RF信号)を分配器126に出力する。
SW128は、信号方向を切り替える切替器(スイッチ)である。SW128は、各ANT125及び各RX123に対応して設けられたスイッチである。SW128は、各RX123と各ANT125との間、又は各RX123と各ANT125との間を接続する。SW128は、各RX123と各ANT125との間を接続する場合、各ANT125から入力された信号を各RX123に出力する。一方、SW128は、各RX123と各終端器129との間を接続する場合、各RX123には信号は出力されない。
終端器129は、各ANT125及び各RX123に対応して設けられた終端器である。
<無線通信装置の動作例>
次に、図6を用いて、実施の形態3にかかる無線通信装置100の動作例を説明する。図6は、実施の形態3にかかる無線通信装置の動作例を説明する図である。具体的には、実施の形態3にかかる無線通信装置100が実施するULキャリブレーション動作の動作例を示す図である。
無線通信装置100は、DL通信を行うDLサブフレームと、UL通信を行うULサブフレームとの間のスペシャルサブフレームのGP内において、DLキャリブレーションを実行し、その後、ULキャリブレーションを実行する。
まず、BF−BB部110は、ULキャリブレーションを実行する場合、各RX123と各終端器129とを接続するように、各SW128を切り替える。つまり、BF−BB部110は、ULキャリブレーション実行時、各SW128を切り替えて、各RX123と各ANT125との接続を解除する。
次に、BF−BB部110は、ULキャリブレーション信号IQ(IQ信号)を、光トランシーバ121及びTRX−BB部122を介して、CAL−TX127に送信する。BF−BB部110は、送信するULキャリブレーション信号IQ(IQ信号)の信号レベルを、ANT125とRX123とが接続された状態で送信すると仮定した場合のULキャリブレーション信号IQ(IQ信号)の信号レベルよりも高く設定する。
CAL−TX127は、受信したULキャリブレーション信号IQ(IQ信号)をULキャリブレーション信号(RF信号)に変換して、分配器126に出力する。分配器126は、入力されたULキャリブレーション信号を分配し、各AMP124を介して、各RX123に出力する。
各RX123は、受信したULキャリブレーション信号(RF信号)をULキャリブレーション信号IQ(IQ信号)に変換する。各RX123は、変換したULキャリブレーション信号IQ(IQ信号)を、TRX−BB部122及び光トランシーバ121を介して、BF−BB部110に出力する。
BF−BB部110は、各RX123で受信されたULキャリブレーション信号のULキャリブレーション信号IQと、CAL−TX127から送信されたULキャリブレーション信号IQと、の振幅及び位相の差分を測定する。そして、BF−BB部110は、各RX123に適用するキャリブレーションウェイトを決定し、ULキャリブレーション動作が終了する。
以降、通常のUL動作には、BF−BB部110は、各RX123から出力されたUL信号IQに対し、その受信機RXについて計算したキャリブレーションウェイトで重み付けすることになる。
以上説明したように、BF−BB部110は、ULキャリブレーションを実行する場合、各RX123と各ANT125との接続を解除するように各SW128を切り替える。そして、BF−BB部110は、CAL−TX127から送信したULキャリブレーション信号と、各RX123で受信したULキャリブレーション信号との振幅及び位相の差分に基づいて各RX123に適用するキャリブレーションウェイトを決定する。上記のように、各RX123と各ANT125との接続が解除されているので、各RX123から受信するULキャリブレーション信号は、他システムからの干渉の影響を受けていない。すなわち、BF−BB部110は、干渉成分が含まれていないULキャリブレーション信号に基づいて、各RX123に適用するキャリブレーションウェイトを決定している。そのため、実施の形態3にかかる無線通信装置100によれば、他システムからの干渉によるULキャリブレーション信号の劣化を抑制することが出来る。したがって、実施の形態3にかかる無線通信装置100によれば、空間多重性能の低下を抑制することが可能となる。
また、BF−BB部110は、各RX123と各ANT125との接続が解除された場合、ULキャリブレーション信号の信号レベルを一般的なULキャリブレーション信号よりも高く設定する。すなわち、BF−BB部110は、一般的なULキャリブレーション信号よりも高いSINRを有するULキャリブレーション信号に基づいて、各RX123に適用するキャリブレーションウェイトを決定することが可能となる。したがって、実施の形態3にかかる無線通信装置100によれば、各RX123に適用するキャリブレーションウェイトを正確に決定することが可能となる。
そして、BF−BB部110は、各RX123と各ANT125との接続を解除するように制御していることから、ANT125からULキャリブレーション信号が漏洩することを抑制することを可能とする。したがって、実施の形態3にかかる無線通信装置100によれば、送信機TXがOFF時に遵守すべき規定の電力を遵守しつつ、各RX123に適用するキャリブレーションウェイトを正確に決定することが可能となる。
上記のように、実施の形態3にかかる無線通信装置100によれば、各RX123に適用するキャリブレーションウェイトを正確に決定することが出来るので、ULキャリブレーション実行後において、全RX123の振幅及び位相が一律で揃った状態になる。そのため、実施の形態3にかかる無線通信装置100を用いることにより、各端末との間のULチャネル推定もより正確に行うことが可能となる。したがって、実施の形態3によれば、ULチャネル推定に基づく各UEへのビームフォーミングパターン及びMU−MIMO動作時のNull生成も期待通りとなるので、空間多重性能を改善できる効果も有する。
(変形例)
本実施の形態において、BF−BB部110が、ULキャリブレーション動作を行うことで説明をしたが、TRX−BB部122がULキャリブレーション動作を行ってもよい。すなわち、TRX−BB部122が、制御部として動作し、各RX123に適用するキャリブレーションウェイトを決定及び格納、ULキャリブレーション実行時に、ULキャリブレーション信号IQを生成し、各受信機に適用するキャリブレーションウェイトを決定してもよい。この場合、図5に示す無線通信装置100は、BF−BB部110を設けない構成であってもよい。
また、無線通信装置100は、各ANT125に、SW及び終端器をさらに備える構成であってもよい。このように構成することで、無線通信装置100は、ULキャリブレーション実行時に、各ANT125及び受信期間Isolationを確保することが可能となる。
(実施の形態4)
続いて、実施の形態4について説明する。実施の形態4は、実施の形態2を詳細にした実施の形態である。
<無線通信装置の構成例>
まず、図7を用いて、実施の形態4にかかる無線通信装置200について説明する。図7は、実施の形態4にかかる無線通信装置の構成例を示す図である。実施の形態4にかかる無線通信装置200は、実施の形態3にかかる無線通信装置100と比較すると、SW128及び終端器129を有しない点が異なるが、その他機能部は共通し、基本的には同様の構成をしている。そのため、実施の形態4にかかる無線通信装置200の構成のうち、実施の形態3と共通する構成には同一の参照番号を付して説明を適宜割愛する。
図7に示すように、無線通信装置200は、ビームフォーミングベースバンド(BF−BB)部210と、TRXフロントエンド部220とを備える。
TRXフロントエンド部220は、光トランシーバ121、送受信機ベースバンド(TRX−BB)部222、受信機(RX)223−1〜223−N、増幅器(AMP)124−1〜124−Nを備える。さらに、TRXフロントエンド部220は、アンテナ(ANT)125−1〜125−N、分配器126及びキャリブレーション用送信機(CAL−TX)127を備える。
なお、以降の説明において、RX223−1〜223−N、AMP124−1〜124−N及びANT125−1〜125−Nのそれぞれを区別して説明を行う必要が無い場合、RX223、AMP124、ANT125と総称して説明する。なお、無線通信装置200は、受信側の機能部のみを有する構成として説明を行うが、送信側の機能部を有してもよい。
BF−BB部210は、実施の形態2における制御部13に対応する。BF−BB部210は、ビームフォーミング信号生成機能付きベースバンド部である。BF−BB部210は、各RX223において受信された各受信信号に基づいて、各RX223に適用するキャリブレーションウェイト、及び各ANT125と複数のUEとの間のULチャネル推定値の少なくとも一方を決定する。キャリブレーションウェイトは、ULキャリブレーション信号に基づいて、ULキャリブレーション動作により決定される。
BF−BB部210は、無線通信装置200が起動した場合及び周期的に、各RX223に適用するキャリブレーションウェイト(UL CAL Weight)を決定し、記憶する。BF−BB部210は、ULキャリブレーションを実行する場合、ULキャリブレーション信号IQを、光トランシーバ121及びTRX−BB部222を介して、CAL−TX127に送信する。
BF−BB部210は、各RX223からULキャリブレーション信号IQを受信する。BF−BB部210は、CAL−TX127から送信したULキャリブレーション信号IQと、各RX223で受信したULキャリブレーション信号IQとの振幅及び位相の差分を測定し、各RX223に適用するキャリブレーションウェイトを決定する。BF−BB部210は、各RX223に適用するキャリブレーションウェイトを決定すると、決定したキャリブレーションウェイトを所定期間記憶する。
また、BF−BB部210は、ULチャネル推定を実行する場合、図示しない複数のUEから送信される参照信号を示すULチャネル推定用信号を、ANT125、AMP124、RX223及びTRX−BB部222を介して受信する。BF−BB部210は、受信したULチャネル推定用信号に基づいて、各RX223に対応する各ANT125と、各UEとの間のチャネルに対するチャネル応答の推定値(ULチャネル推定値)を決定する。BF−BB部210は、ULチャネル推定値を決定すると、決定したULチャネル推定値を所定期間記憶する。
詳細は後述するが、TRX−BB部222は、各RX223で受信された複数の受信信号の品質値を取得し、品質値の推移が干渉異常条件を満たすか否かを判定することにより、他システムからの干渉の影響を受けているか否かを判定する。そして、TRX−BB部222は、判定結果をBF−BB部210に送信する。複数の受信信号は、ULキャリブレーション信号及びULチャネル推定用信号の少なくとも1つを含む受信信号である。BF−BB部210は、判定結果に基づいて、受信信号の品質値の推移が干渉異常条件を満たすRX223に対して、品質値の推移が干渉異常条件を満たす前に当該RX223で受信された受信信号に基づいて決定されたキャリブレーションウェイト及びULチャネル推定値に更新する。
また、TRX−BB部222は、干渉異常条件を満たすRX223に対して、当該RX223で受信された受信信号の品質値の推移に基づいて、受信信号の品質値の推移が干渉回復条件を満たすか否かを判定し、判定結果をBF−BB部210に送信する。BF−BB部210は、干渉異常条件を満たしたRX223に対して、当該RX223において受信された受信信号の品質値の推移が干渉回復条件を満たすまでの間、キャリブレーションウェイト及びULチャネル推定値の決定処理を抑止する。なお、BF−BB部210は、干渉異常条件を満たしたRX223に対して、受信信号の品質値の推移が干渉回復条件を満たすまでの間、キャリブレーションウェイト及びULチャネル推定値の決定処理を継続し、決定したキャリブレーションウェイト及びULチャネル推定値を破棄するようにしてもよい。
一方、BF−BB部210は、受信信号の品質値の推移が干渉異常条件を満たさないRX223に対しては、当該RX223に適用するキャリブレーションウェイト及び当該RX223に対応するANT125と複数のUEとの間のULチャネル推定値を更新しない。すなわち、BF−BB部210は、決定したキャリブレーションウェイト及びULチャネル推定値をそのまま採用する。
また、TRX−BB部222は、各RX223から受信された複数の受信信号の品質値の推移に基づいて、品質値の推移がRX異常条件を満たすか否かを判定することにより、各RX223が異常であるか否かを判定する。そして、TRX−BB部222は、判定結果をBF−BB部210に送信する。BF−BB部210は、受信した判定結果に基づいて、受信信号の品質値の推移がRX異常条件を満たすRX223に対して、キャリブレーションウェイト及びULチャネル推定値の決定処理を抑止する。
TRX−BB部222は、実施の形態2における判定部12に対応する。TRX−BB部222は、送受信機ベースバンド部であって、主信号受信デジタルベースバンド部である。TRX−BB部222は、BF−BB部210から受信したULキャリブレーション信号IQ(IQ信号)をCAL−TX127に出力する。また、TRX−BB部222は、各RX223からULキャリブレーション信号IQ(IQ信号)及びULチャネル推定用信号を受信する。TRX−BB部222は、光トランシーバ121を介して、BF−BB部110に受信したULキャリブレーション信号IQ(IQ信号)及びULチャネル推定用信号IQ(IQ信号)を送信する。
また、TRX−BB部222は、各RX223から受信した複数の受信信号の品質値を取得すると共に、品質値の推移が干渉異常条件を満たすか否かを判定する。複数の受信信号は、ULキャリブレーション信号及びULチャネル推定用信号の少なくとも1つを含む。また、品質値は、例えば、SINRであってもよい。以降の説明において、品質値はSINRであると説明する。
さらに、TRX−BB部222は、品質値の推移が干渉異常条件を満たすと判定された受信信号を受信したRX223に対して、品質値の推移が干渉回復条件を満たすか否かを判定する。
またさらに、各RX223に対して、各RX223から受信した受信信号のSINRの推移がRX異常条件を満たすか否かを判定する。
なお、TRX−BB部222が行う判定処理の詳細については後述する。
RX223は、実施の形態2における受信機11−1〜11−Nに対応する。RX223は、各ANT125に対応して設けられた受信機である。RX223は、CAL−TX127からULキャリブレーション信号(RF信号)を受信する。RX223は、受信したULキャリブレーション信号(RF信号)をULキャリブレーション信号IQ(IQ信号)に変換する。そして、RX223は、変換したULキャリブレーション信号IQをTRX−BB部222に出力する。
また、RX223は、ANT125からULチャネル推定用信号(RF信号)を受信する。RX223は、受信したULチャネル推定用信号(RF信号)をULチャネル推定用信号IQ(IQ信号)に変換する。そして、RX223は、変換したULチャネル推定用信号IQをTRX−BB部222に出力する。
AMP124、ANT125、分配器126及びCAL−TX127は、実施の形態3と同様であるため、説明を割愛する。
<TRX−BB部の判定処理>
次に、図8を用いて、TRX−BB部222が行う判定処理について説明する。図8は、TRX−BB部が行う判定処理について説明する図である。図8の横軸は、時間軸である。図8には、TRX−BB部222が各RX223から受信する受信信号の受信状況、時刻t1及び時刻t2において、TRX−BB部222が実施する処理を説明するための内容が図示されている。図8の時間軸と併せて記載された各ブロックは、ULキャリブレーション信号及びULチャネル推定用信号を含む受信信号を信号サンプルとする各受信信号を示している。図8に示した全てのブロックがULチャネル推定用信号を示してもよいし、一部のブロックがULキャリブレーション信号でその他がULチャネル推定用信号を示してもよいし、全てのブロックがULキャリブレーション信号を示してもよい。
TRX−BB部222は、ULキャリブレーション信号区間及びULチャネル推定受信区間において、受信信号の積分及び平均化サンプル数を変えた上で、同サンプル間の平均値を移動更新する。具体的には、TRX−BB部222は、ULキャリブレーション実行時及びULチャネル推定実行時、所定の時間区間毎に各RX223で受信された受信信号のSINRの平均値を算出する。さらに、TRX−BB部222は、各時間区間において移動平均値を算出する。
図8を用いて具体例を説明する。TRX−BB部222は、時刻t1において、時刻t1における受信信号を信号サンプルとして、ベースバンドレベルを積算して平均し、受信信号のSINRの平均値#1を算出する。そして、TRX−BB部222は、時刻t0における上記受信信号のSINRの平均値#0と平均値#1とを用いて移動平均値#1を算出する。
次に、TRX−BB部222は、時刻t2において、時刻t2における受信信号を信号サンプルとして、ベースバンドレベルを積算して平均し、受信信号のSINRの平均値#2を算出する。そして、TRX−BB部222は、平均値#1と平均値#2とを用いて移動平均値#2を算出する。TRX−BB部222は、時刻t3以降についても同様に、平均値及び移動平均値を算出する。
なお、上記では、移動平均値を算出する際、2つの時間区間における平均値を用いて算出することとして説明を行ったが、当然ながら、移動平均値の算出元の時間区間の数は2つに限られず、適宜変更が可能な数であってもよい。また、所定の時間区間において平均値を算出する信号サンプル数は適宜変更可能としてもよい。
TRX−BB部222は、上記の様にして各時間区間における移動平均値を算出すると、算出した移動平均値と、判定閾値とを用いて各判定処理を行う。上述したように、TRX−BB部222は、SINRの推移が干渉異常条件を満たすか否かの判定処理(干渉異常条件判定)、干渉異常が回復したかの判定処理(干渉回復条件判定)、及びRX223が異常であるかの判定処理(RX異常条件判定)を実施する。以下に、それぞれの判定処理について説明する。
まず、干渉異常条件判定について説明する。
TRX−BB部222は、算出した移動平均値が連続する所定数の時間区間において干渉閾値以上増加し続ける場合、受信信号のSINRの推移が干渉異常条件を満たすと判定する。すなわち、TRX−BB部222は、受信信号のSINRの推移が干渉異常条件を満たす受信信号を受信したRX223の受信信号が他システムからの干渉の影響を受けていると判定する。
具体的には、TRX−BB部222は、移動平均値#nから移動平均値#n−1を減算した差分値が干渉閾値以上となる場合が所定回数連続する場合、他システムから受信信号とは相関性の低い外来受信干渉が発生していると判定する。つまり、TRX−BB部222は、判定対象の時間区間から所定回数分前の時間区間以降に受信された受信信号が他システムからの干渉の影響を受けていると判定する。
他システムからの外来受診干渉が発生する場合、干渉波はバースト状に発生することから、移動平均値は階段状に高くなることが想定される。そのため、TRX−BB部222は、算出した移動平均値が干渉閾値以上増加する状態が所定回数連続するか否かにより干渉異常条件判定を行う。なお、上記所定回数は、1回以上の任意の回数が設定される。
TRX−BB部222は、受信信号のSINRの推移が干渉異常条件を満たすと判定したRX223に対して、受信信号のSINRの推移が干渉回復条件を満たすと判定するまでの間、受信信号が他システムからの干渉の影響を受けていると判定する。
この場合、BF−BB部210は、上記RX223に対して、所定回数分前の時間区間以降に受信された受信信号が他システムからの干渉による影響を受けていると考えられるので、所定回数分の時間区間に決定されたキャリブレーションウェイト及びULチャネル推定値を破棄する。そして、BF−BB部210は、上記RX223に対して移動平均値が干渉閾値以上増加し続ける時間区間の直前の時間区間において決定されたキャリブレーションウェイト及びULチャネル推定値に更新する。具体的には、BF−BB部210は、判定対象の時間区間から所定回数分前の時間区間の直前の時間区間において決定されたキャリブレーションウェイト及びULチャネル推定値に更新する。
また、BF−BB部210は、上記RX223に対して、受信信号のSINRの推移が干渉回復条件を満たすと判定するまでの間、キャリブレーションウェイト及びULチャネル推定値の決定処理を抑止する。つまり、BF−BB部210は、上記RX223に対して、ULキャリブレーション動作及びULチャネル推定動作を実行しない。なお、BF−BB部210は、上記RX223に対して、受信信号のSINRの推移が干渉回復条件を満たすと判定するまでの間、キャリブレーションウェイト及びULチャネル推定値の決定処理を継続し、決定したキャリブレーションウェイト及びULチャネル推定値を破棄するようにしてもよい。
次に、干渉回復条件判定について説明する。
TRX−BB部222は、受信信号のSINRの推移が干渉異常条件を満たすと判定したRX223に対して、受信信号のSINRの推移が干渉回復条件を満たすか否かを判定する。具体的には、TRX−BB部222は、干渉異常条件を満たすと判定された後の移動平均値と、干渉異常条件を満たすと判定される前の移動平均値とが干渉閾値未満である場合、受信信号のSINRの推移が干渉回復条件を満たすと判定する。換言すると、TRX−BB部222は、受信信号が他システムからの干渉の影響を受けていると判定された後に、移動平均値が干渉の影響を受けたと判定される前の移動平均値に戻った場合は、受信信号が干渉の影響が無くなったと判定する。
TRX−BB部222が、受信信号のSINRの推移が干渉異常回復条件を満たすと判定された場合、BF−BB部210は、キャリブレーションウェイト及びULチャネル推定値の決定処理を開始する。なお、BF−BB部210が干渉異常条件を満たす時間区間において、キャリブレーションウェイト及びULチャネル推定値の決定処理を継続していた場合、決定したキャリブレーションウェイト及びULチャネル推定値を破棄せず使用する。
次に、RX異常条件判定について説明する。
TRX−BB部222は、移動平均値が連続する所定数の時間区間においてRX利得低下閾値#1以上減少し続ける場合であって、移動平均値の絶対値がRX利得低下閾値#2以下となる場合、受信信号のSINRの推移がRX異常条件を満たすと判定する。
具体的には、TRX−BB部222は、移動平均値#nから移動平均値#n−1の差分値を算出する。TRX−BB部222は、算出した差分値がRX利得低下閾値#1以上で減少し、かつ移動平均値#nの絶対値がRX利得低下閾値#2以下となった場合が所定回数連続する場合、受信信号のSINRの推移がRX異常条件を満たすと判定する。そして、TRX−BB部222は、RX異常条件を満たすと判定された受信信号を受信したRX223をRX利得低下異常であると判定する。
この場合、BF−BB部210は、RX利得低下異常と判定されたRX223に対して、キャリブレーションウェイト及びULチャネル推定値の決定処理を抑止する。つまり、BF−BB部210は、異常と判定されたRX223に対して、ULキャリブレーション動作及びULチャネル推定動作を実行しない。
なお、干渉閾値、RX利得低下閾値#1及びRX利得低下閾値#2並びに上記所定回数は、干渉波の瞬時変動に対する応答性能が変化することから、AAS設置環境下での干渉信号の性質及び条件に応じて調整可能なものであってもよい。
<無線通信装置の動作例>
次に、図9を用いて、実施の形態4にかかる無線通信装置200の動作例を説明する。図9は、実施の形態4にかかる無線通信装置の動作例を説明する図である。図9は、ULキャリブレーション信号区間及びULチャネル推定受信区間において、所定時間区間毎に繰り返し実行され、各RX223に対して実行される動作である。換言すると、無線通信装置200は、各RX223に対して、図9に示す動作を実行する。説明を行う上で便宜的に、RX223−1を用いて説明する。
まず、BF−BB部210は、各ULキャリブレーション信号及び各ULチャネル推定用信号に基づいて、RX223−1に適用するキャリブレーションウェイト、及びRX223−1に対応するANT125−1と各UEとの間のULチャネル推定値を決定する(ステップS1)。なお、ステップS1は、ULキャリブレーション動作及びULチャネル推定動作を実行する毎に繰り返し実施される。
次に、TRX−BB部222は、受信信号のSINRの平均値及び移動平均値を算出する(ステップS2)。
次に、TRX−BB部222は、ステップS2において算出した移動平均値と、RX利得低下閾値#1及びRX利得低下閾値#2に基づいて、RX223−1がRX利得低下異常であるか否かを判定する(ステップS3)。具体的には、TRX−BB部222は、移動平均値#nから移動平均値#n−1の差分値がRX利得低下閾値#1以上で減少し、かつ移動平均値#nの絶対値がRX利得低下閾値#2以下となった場合が所定回数連続するか否かを判定する。
TRX−BB部222が、RX223−1がRX利得低下異常であると判定した場合(ステップS3のYES)、BF−BB部210は、RX−223−1に対して、ULキャリブレーション動作及びULチャネル推定動作を抑止する。(ステップS4)。つまり、BF−BB部210は、RX223−1に適用するキャリブレーションウェイト及びANT125−1と各UEとの間のULチャネル推定値の決定処理を抑止する。
一方、TRX−BB部222が、RX223−1がRX利得低下異常ではないと判定する場合(ステップS3のNO)、TRX−BB部222は、RX223−1が受信した受信信号のSINRの推移が干渉異常条件を満たすか否かを判定する(ステップS5)。具体的には、TRX−BB部222は、所定回数連続して、移動平均値#nから移動平均値#n−1を減算した差分値が干渉閾値以上となっているか否かを判定する。
TRX−BB部222が、RX223−1が受信した受信信号のSINRの推移が干渉異常条件を満たすと判定する場合(ステップS5のYES)、BF−BB部210は、決定したキャリブレーションウェイト及びULチャネル推定値を更新する(ステップS6)。具体的には、BF−BB部210は、受信信号のSINRの推移が干渉異常条件を満たす前にRX223−1で受信された受信信号に基づいて決定されたキャリブレーションウェイト及びULチャネル推定値に更新する。
次に、BF−BB部210は、RX−223−1に対して、ULキャリブレーション動作及びULチャネル推定動作を抑止する(ステップS7)。つまり、BF−BB部210は、RX223−1に適用するキャリブレーションウェイト及びANT125−1と各UEとの間のULチャネル推定値の決定処理を抑止する。
なお、TRX−BB部222は、RX223−1が受信した受信信号のSINRの推移が干渉異常条件を満たすと判定する場合、受信信号のSINRの推移が干渉回復条件を満たすまで受信信号が他システムからの干渉の影響を受けていると判定する。つまり、TRX−BB部222は、RX223−1が受信した受信信号のSINRの推移が干渉異常条件を満たすと判定する場合、受信信号のSINRの推移が干渉回復条件を満たすまでの間、ステップS5のYESのルートに進む。ただし、この場合、RX223−1に対するキャリブレーションウェイト及びULチャネル推定値は、他システムからの干渉を受けていないと推定される受信信号に基づいて決定されたキャリブレーションウェイト及びULチャネル推定値となっている。そのため、ステップS6及びステップS7の処理は実行されない。
一方、TRX−BB部222が、RX223−1が受信した受信信号のSINRの推移が干渉異常条件を満たさないと判定する場合(ステップS5のNO)、処理を終了する。
次に、TRX−BB部222は、RX223−1が受信した受信信号のSINRの推移が干渉回復条件を満たすか否かを判定する(ステップS8)。具体的には、TRX−BB部222は、干渉異常条件を満たすと判定された後の移動平均値と、干渉異常条件を満たすと判定される前の移動平均値とが干渉閾値未満であるか否かを判定する。
TRX−BB部222が、受信信号のSINRの推移が干渉回復条件を満たすと判定する場合(ステップS8のYES)、BF−BB部210は、RX−223−1に対して、ULキャリブレーション動作及びULチャネル推定動作を抑止解除する(ステップS9)。具体的には、TRX−BB部222は、干渉異常条件を満たすと判定された後の移動平均値と、干渉異常条件を満たすと判定される前の移動平均値とが干渉閾値未満であると判定する場合、受信信号のSINRの推移が干渉回復条件を満たすと判定する。そして、BF−BB部210は、RX−223−1に対して、キャリブレーションウェイト及びULチャネル推定値の決定処理を開始する。
TRX−BB部222が、RX223−1が受信した受信信号のSINRの推移が干渉回復条件を満たさないと判定する場合(ステップS8のNO)、処理を終了する。
以上説明した様に、TRX−BB部222は、ULキャリブレーション信号区間及びULチャネル推定受信区間において、各RX223で受信された受信信号を所定時間区間毎に移動平均値を算出する。TRX−BB部222は、算出された移動平均値に基づいて、受信信号の品質値の推移が干渉異常条件を満たすか否かを判定する。すなわち、TRX−BB部222は、各RX223で受信された受信信号が干渉の影響を受けているか否かを判定する。BF−BB部210は、受信信号が干渉の影響を受けていると判定する場合、該当のRX223に適用するキャリブレーションウェイト及びULチャネル推定値を、干渉の影響を受けていないと推定された受信信号に基づいて決定されたキャリブレーションウェイト及びULチャネル推定値に更新する。すなわち、ULキャリブレーション信号及びULチャネル推定用信号に外来干渉受信発生を検出した場合は、BF−BB部210は、同発生区間周辺の時間域のULキャリブレーション結果及びULチャネル推定結果を採用しない。そして、BF−BB部210は、干渉が発生する前のULキャリブレーション測定結果及びULチャネル推定結果を採用し続ける。TRX−BB部222は、受信信号のSINRの移動平均値が干渉前の移動平均値に戻った場合は、再度ULキャリブレーション更新動作を復活させる制御を行う事により、外来干渉受信によるMU−MIMO性能劣化を事前に検出回避することが出来る。したがって、実施の形態4にかかる無線通信装置200によれば、外来環境からの干渉波が混信しないと判定される信号に基づいて実行されたULキャリブレーション結果及びULチャネル推定結果を採用するので、空間多重性能劣化を抑制することが可能となる。
また、TRX−BB部222は、受信信号のSINRの移動平均値を用いて、いずれかのRX223が異常であるか否かを判定する。BF−BB部210は、異常と判定されたRX223に対して、ULキャリブレーション動作及びULチャネル推定動作を実行しない。そのため、実施の形態4にかかる無線通信装置200によれば、異常状態であるRX223のULキャリブレーション実行結果及びULチャネル推定実行結果を用いないことから、安定したAAS性能を維持確保することが可能となる。
(他の実施の形態)
上述した実施の形態にかかる無線通信装置1、10、100及び200(以下、無線通信装置1等と称する)は次のようなハードウェア構成を有していてもよい。図10は、各実施の形態にかかる無線装置を実現可能なコンピュータ(情報処理装置)のハードウェア構成を例示するブロック図である。
図10を参照すると、無線通信装置1等は、複数のアンテナ1201−1〜1201−N、ネットワーク・インターフェース1202、プロセッサ1203及びメモリ1204を含む。複数のアンテナ1201−1〜1201−N及びネットワーク・インターフェース1202は、複数の端末を含む他の無線通信装置と通信するために使用される。ネットワーク・インターフェース1202は、例えば、IEEE 802.11 series、IEEE 802.3 series等に準拠したネットワークインターフェースカード(NIC)を含んでもよい。
プロセッサ1203は、メモリ1204からソフトウェア(コンピュータプログラム)を読み出して実行することで、上述の実施形態においてフローチャートを用いて説明された無線通信装置1等の処理を行う。プロセッサ1203は、例えば、マイクロプロセッサ、MPU(Micro Processing Unit)、又はCPU(Central Processing Unit)であってもよい。プロセッサ1203は、複数のプロセッサを含んでもよい。
メモリ1204は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。メモリ1204は、プロセッサ1203から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ1203は、図示されていないI/Oインタフェースを介してメモリ1204にアクセスしてもよい。
図10の例では、メモリ1204は、ソフトウェアモジュール群を格納するために使用される。プロセッサ1203は、これらのソフトウェアモジュール群をメモリ1204から読み出して実行することで、上述の実施形態において説明された無線通信装置1等の処理を行うことができる。
図10を用いて説明したように、無線通信装置1等が有するプロセッサの各々は、図面を用いて説明されたアルゴリズムをコンピュータに行わせるための命令群を含む1または複数のプログラムを実行する。
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)を含む。さらに、非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/Wを含む。さらに、非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、半導体メモリを含む。半導体メモリは、例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory)を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
なお、本開示は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。また、本開示は、それぞれの実施の形態を適宜組み合わせて実施されてもよい。
また、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
複数のアンテナの各々に対応して設けられた複数の受信機と、
キャリブレーション用送信機と、
UL(Uplink)キャリブレーションを実行する場合、各アンテナと各受信機との接続を解除し、前記キャリブレーション用送信機から送信したULキャリブレーション信号と、各受信機で受信したULキャリブレーション信号と、に基づいて各受信機に適用するキャリブレーションウェイトを決定する制御部と、を備える無線通信装置。
(付記2)
前記複数の受信機の各々に対応して設けられた複数の終端器と、
各受信機と各アンテナとの間、又は各受信機と各終端器との間を接続する複数のスイッチと、をさらに備え、
前記制御部は、各受信機と各終端器との間を接続するように前記複数のスイッチの各々を切り替えて、各アンテナと各受信機との接続を解除する、付記1に記載の無線通信装置。
(付記3)
前記制御部は、各アンテナと各受信機との接続が解除された場合、前記ULキャリブレーション信号の信号レベルを、各アンテナと各受信機とが接続された状態で前記ULキャリブレーション信号を送信すると仮定した場合の前記信号レベルよりも高くなるように制御する、付記1又は2に記載の無線通信装置。
(付記4)
複数の受信機と、
前記複数の受信機の各々で受信された複数の受信信号の品質値を取得すると共に、前記品質値の推移が第1の条件を満たすか否かを判定する判定部と、
前記複数の受信機の各々で受信された各受信信号に基づいて各受信機に適用するキャリブレーションウェイト、及び各受信機に対応するアンテナと複数のユーザ装置との間のULチャネル推定値の少なくとも一方を決定する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記品質値の推移が前記第1の条件を満たす受信機に対して、前記品質値の推移が前記第1の条件を満たす前に前記受信機で受信された受信信号に基づいて決定された前記キャリブレーションウェイト及び前記ULチャネル推定値に更新する、無線通信装置。
(付記5)
前記判定部は、所定時間区間毎に、前記品質値の移動平均値を算出し、算出された前記移動平均値に基づいて、前記品質値の推移が前記第1の条件を満たすか否かを判定する、付記4に記載の無線通信装置。
(付記6)
前記判定部は、前記移動平均値が連続する所定数の時間区間において第1の閾値以上増加し続ける場合、前記品質値の推移が前記第1の条件を満たすと判定し、
前記制御部は、前記品質値の推移が前記第1の条件を満たす受信機に対して、前記移動平均値が前記第1の閾値以上増加し続ける時間区間の直前の時間区間において決定された前記キャリブレーションウェイト及び前記ULチャネル推定値に更新する、付記5に記載の無線通信装置。
(付記7)
前記判定部は、前記品質値の推移が前記第1の条件を満たす受信機に対して、当該受信機で受信された受信信号の前記品質値の推移が第2の条件を満たすか否かを判定し、
前記制御部は、前記品質値の推移が前記第2の条件を満たすまでの間、前記受信機に対して、前記キャリブレーションウェイト及び前記ULチャネル推定値の決定処理を抑止する、付記4〜6のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(付記8)
前記判定部は、所定時間区間毎に、前記品質値の移動平均値を算出し、前記品質値の推移が前記第1の条件を満たすと判定された後の移動平均値と、前記品質値の推移が前記第1の条件を満たすと判定される前の時間区間における移動平均値との差分が第1の閾値未満である場合、前記品質値の推移が前記第2の条件を満たすと判定する、付記7に記載の無線通信装置。
(付記9)
前記判定部は、前記品質値の推移が第3の条件を満たすか否かを判定し、
前記制御部は、前記品質値の推移が前記第3の条件を満たす受信機に対して、前記キャリブレーションウェイト及び前記ULチャネル推定値の決定処理を抑止する、付記4〜8のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(付記10)
前記判定部は、所定時間区間毎に、前記品質値の移動平均値を算出し、前記移動平均値が連続する所定数の時間区間において第3の閾値以上減少し続ける場合であって、前記移動平均値の絶対値が第4の閾値以下となる場合、前記品質値の推移が第3の条件を満たすと判定する、付記9に記載の無線通信装置。
(付記11)
前記複数の受信信号は、ULキャリブレーション信号及びULチャネル推定用信号の少なくとも1つを含み、
前記制御部は、前記ULキャリブレーション信号に基づいて前記キャリブレーションウェイトを決定し、前記ULチャネル推定用信号に基づいて前記ULチャネル推定値を決定する、付記4〜10のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(付記12)
前記無線通信装置は、TDD(Time Division Duplex)モードで動作し、
前記キャリブレーションウェイトは、スペシャルサブフレームのガードピリオドにおいて送受信されるULキャリブレーション信号に基づいて決定される、付記1〜11のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(付記13)
前記ULキャリブレーション信号は、DL(Downlink)キャリブレーション実行期間の後のULキャリブレーション実行期間に送受信される、付記12に記載の無線通信装置。
(付記14)
ULキャリブレーションを実行する場合、複数のアンテナの各々と、各アンテナに対応して設けられた複数の受信機の各々との接続を解除することと、
キャリブレーション用送信機から送信したULキャリブレーション信号と、各受信機で受信したULキャリブレーション信号と、に基づいて各受信機に適用するキャリブレーションウェイトを決定することと、を含む無線通信方法。
(付記15)
複数の受信機の各々で受信された複数の受信信号の品質値を取得すると共に、前記品質値の推移が第1の条件を満たすか否かを判定することと、
前記複数の受信機の各々で受信された各受信信号に基づいて各受信機に適用するキャリブレーションウェイト、及び各受信機に対応するアンテナと複数のユーザ装置との間のULチャネル推定値の少なくとも一方を決定することと、
前記品質値の推移が前記第1の条件を満たす受信機に対して、前記品質値の推移が前記第1の条件を満たす前に前記受信機で受信された受信信号に基づいて決定された前記キャリブレーションウェイト及び前記ULチャネル推定値に更新することと、を含む無線通信方法。
(付記16)
ULキャリブレーションを実行する場合、複数のアンテナの各々と、各アンテナに対応して設けられた複数の受信機の各々との接続を解除することと、
キャリブレーション用送信機から送信したULキャリブレーション信号と、各受信機で受信したULキャリブレーション信号と、に基づいて各受信機に適用するキャリブレーションウェイトを決定することと、を無線通信装置に実行させる無線通信プログラム。
(付記17)
複数の受信機の各々で受信された複数の受信信号の品質値を取得すると共に、前記品質値の推移が第1の条件を満たすか否かを判定することと、
前記複数の受信機の各々で受信された各受信信号に基づいて各受信機に適用するキャリブレーションウェイト、及び各受信機に対応するアンテナと複数のユーザ装置との間のULチャネル推定値の少なくとも一方を決定することと、
前記品質値の推移が前記第1の条件を満たす受信機に対して、前記品質値の推移が前記第1の条件を満たす前に前記受信機で受信された受信信号に基づいて決定された前記キャリブレーションウェイト及び前記ULチャネル推定値に更新することと、を無線通信装置に実行させる無線通信プログラム。
1、10、100、200 無線通信装置
2−1〜2−N、11−1〜11−N 受信機
3 キャリブレーション用送信機
4、13 制御部
12 判定部
110、210 BF−BB部
120、220 TRXフロントエンド部
121 光トランシーバ
122、222 TRX−BB部
123−1〜123−N、223−1〜223−N RX
124−1〜124−N AMP
125−1〜125−N ANT
126 分配器
127 CAL−TX
128−1〜128−N SW
129−1〜129−N 終端器

Claims (10)

  1. 複数のアンテナの各々に対応して設けられた複数の受信機と、
    キャリブレーション用送信機と、
    UL(Uplink)キャリブレーションを実行する場合、各アンテナと各受信機との接続を解除し、前記キャリブレーション用送信機から送信したULキャリブレーション信号と、各受信機で受信したULキャリブレーション信号と、に基づいて各受信機に適用するキャリブレーションウェイトを決定する制御部と、を備える無線通信装置。
  2. 前記複数の受信機の各々に対応して設けられた複数の終端器と、
    各受信機と各アンテナとの間、又は各受信機と各終端器との間を接続する複数のスイッチと、をさらに備え、
    前記制御部は、各受信機と各終端器との間を接続するように前記複数のスイッチの各々を切り替えて、各アンテナと各受信機との接続を解除する、請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記制御部は、各アンテナと各受信機との接続が解除された場合、前記ULキャリブレーション信号の信号レベルを、各アンテナと各受信機とが接続された状態で前記ULキャリブレーション信号を送信すると仮定した場合の前記信号レベルよりも高くなるように制御する、請求項1又は2に記載の無線通信装置。
  4. 複数の受信機と、
    前記複数の受信機の各々で受信された複数の受信信号の品質値を取得すると共に、前記品質値の推移が第1の条件を満たすか否かを判定する判定部と、
    前記複数の受信機の各々で受信された各受信信号に基づいて各受信機に適用するキャリブレーションウェイト、及び各受信機に対応するアンテナと複数のユーザ装置との間のULチャネル推定値の少なくとも一方を決定する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記品質値の推移が前記第1の条件を満たす受信機に対して、前記品質値の推移が前記第1の条件を満たす前に前記受信機で受信された受信信号に基づいて決定された前記キャリブレーションウェイト及び前記ULチャネル推定値に更新する、無線通信装置。
  5. 前記判定部は、所定時間区間毎に、前記品質値の移動平均値を算出し、算出された前記移動平均値に基づいて、前記品質値の推移が前記第1の条件を満たすか否かを判定する、請求項4に記載の無線通信装置。
  6. 前記判定部は、前記移動平均値が連続する所定数の時間区間において第1の閾値以上増加し続ける場合、前記品質値の推移が前記第1の条件を満たすと判定し、
    前記制御部は、前記品質値の推移が前記第1の条件を満たす受信機に対して、前記移動平均値が前記第1の閾値以上増加し続ける時間区間の直前の時間区間において決定された前記キャリブレーションウェイト及び前記ULチャネル推定値に更新する、請求項5に記載の無線通信装置。
  7. 前記判定部は、前記品質値の推移が前記第1の条件を満たす受信機に対して、当該受信機で受信された受信信号の前記品質値の推移が第2の条件を満たすか否かを判定し、
    前記制御部は、前記品質値の推移が前記第2の条件を満たすまでの間、前記受信機に対して、前記キャリブレーションウェイト及び前記ULチャネル推定値の決定処理を抑止する、請求項4〜6のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  8. 前記判定部は、前記品質値の推移が前記第1の条件を満たすと判定された後の移動平均値と、前記品質値の推移が前記第1の条件を満たすと判定される前の時間区間における移動平均値との差分が第1の閾値未満である場合、前記品質値の推移が前記第2の条件を満たすと判定する、請求項7に記載の無線通信装置。
  9. 前記判定部は、前記品質値の推移が第3の条件を満たすか否かを判定し、
    前記制御部は、前記品質値の推移が前記第3の条件を満たす受信機に対して、前記キャリブレーションウェイト及び前記ULチャネル推定値の決定処理を抑止する、請求項4〜8のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  10. ULキャリブレーションを実行する場合、複数のアンテナの各々と、各アンテナに対応して設けられた複数の受信機の各々との接続を解除することと、
    キャリブレーション用送信機から送信した第1の信号と、各受信機で受信した第2の信号と、に基づいて各受信機に適用するキャリブレーションウェイトを決定することと、を含む無線通信方法。
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