JP2006253464A - マイクロレンズの製造方法及びこれを用いて製造した固体撮像素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望のレンズ形状を確実に得るためのプロセス管理に適したマイクロレンズの製造方法及びこれを用いて製造した固体撮像素子を提供する。
【解決手段】 透光性を有する平坦層上にレジスト膜を形成し、該レジスト膜をパターニングして複数個の第1のレジストを形成し、これら第1のレジストを加熱するリフロー処理により各第1のレジストの表面形状をレンズ状にし、さらにエッチング処理により前記各第1のレジストの表面形状を下層に転写して複数のマイクロレンズを隣接して形成するマイクロレンズの製造方法であって、平坦層上のマイクロレンズの形成位置とは異なる領域に、エッチング処理前の第1のレジストに対する隣接レジスト間のギャップ長よりも広い間隔で第2のレジストを複数形成し、第1のレジストと第2のレジストの双方を共にエッチング処理するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、光電変換素子とマイクロレンズとを含む画素部を多数有する固体撮像素子に関する。
近年、固体撮像素子の多画素化と小型化の要求が特に高まり、画素サイズの縮小が余儀なくされている。画素サイズが縮小されると、光電変換素子への光入射量が減少して、感度低下を招くことになる。そのため、図12に示すように、光電変換素子1の上方にマイクロレンズ2を配置して、入射光に対する光電変換素子1への集光率を高める構成が従来から採用されている。
しかし、図12に示す構造のマイクロレンズ2では、マイクロレンズ2同士の間のギャップ距離Dによる光の無効域が存在するために、集光率が十分に高めることが困難であった。また、マイクロレンズの表面曲率等の形状は焦点距離に大きく影響するので、設計通りに形成されているかが重要となる、そこで、上記のようなマイクロレンズ1に対して、外観検査によりレンズ形状を評価する技術が例えば特許文献1に記載されている。
さらに、画素サイズの縮小により光電変化素子が受ける光量の減少を補うため、マイクロレンズの有効面積を増加させることが試みられている。具体的には、光電変換素子に集光させるマイクロレンズの形状が、レンズ配列ピッチを狭小化して、隣接するマイクロレンズ間のギャップ長(レンズの端部とこれに隣接するレンズの端部までの距離)をゼロとするものが出現してきた。このような形状をしたマイクロレンズを、本明細書では、最近接するマイクロレンズ間にギャップが存在しない点からギャップレス・マイクロレンズと呼ぶことにする。ギャップレス・マイクロレンズは、従来存在していたギャップ長Dによる光の無効域が無いため、光利用効率が高くなり、撮像素子の高感度化に寄与できる。
上記のギャップレス・マイクロレンズは、図13(a)に示すように、マイクロレンズに対応するレンズパターンをレジストパターンで形成してリフローし、レンズ形状とした後、図13(b)、(c)に示すように、エッチング処理によるエッチバックでレンズ形状を形成することができる。
特開平11−307750号公報
マイクロレンズをエッチング処理により形成する場合、エッチング処理による下地の除去量に応じて、隣接するレンズ間のギャップ長Dが変化する。エッチング前の図13(a)の状態を初期ギャップ長D0とすると、エッチング開始後の図13(b)の状態では、ギャップ長Dは初期のD0より狭くなり、図13(c)の状態でギャップ長Dが0となる。この状態で設計通りのレンズ形状となる。さらにエッチングを続けると、ギャップ長Dが0のまま、下地が除去されていくことになる。
この場合、マイクロレンズの形状を外観検査するには、マイクロレンズ上方からの平面観察画像からギャップ長Dに相当するレンズ境界線幅を測定する方法がある。しかし、レンズ境界線幅は図13(b)に示すアンダーエッチ状態においてはレンズ形状を推測可能であるが、図13(d)に示すオーバーエッチ状態においては、平面観察画像には設計通りのレンズ形状と明確な差が生じず、レンズ形状の推測ができなくなる。このため、エッチング処理に対するアンダーエッチを検出できても、オーバーエッチを検出するこができず、所望のレンズ形状を確実に得るためのプロセス管理が困難であった。
また、マイクロレンズの断面を観察すればオーバーエッチを検出することはできるが、破壊検査であるために、インラインで検査することに不向きで、工数も余分に多く必要とされる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、インラインで所望のレンズ形状を確実に得るためのプロセス管理に適したマイクロレンズの製造方法及びこれを用いて製造した固体撮像素子を提供することを目的とする。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1)透光性を有する平坦層上にレジスト膜を形成し、該レジスト膜をパターニングして複数個の第1のレジストを形成し、これら第1のレジストをリフロー処理により各第1のレジストの表面形状をレンズ状にし、さらにエッチング処理により前記各第1のレジストの表面形状を下層に転写して複数のマイクロレンズを隣接して形成するマイクロレンズの製造方法であって、前記平坦層上のマイクロレンズの形成位置とは異なる領域に、前記エッチング処理前の前記第1のレジストに対する隣接レジスト間のギャップ長よりも広い間隔で第2のレジストを複数形成し、前記第1のレジストと前記第2のレジストの双方を共に前記エッチング処理することを特徴とするマイクロレンズの製造方法。
このマイクロレンズの製造方法によれば、エッチング処理前の第1のレジストに対する隣接レジスト間のギャップ長よりも広い間隔で第2のレジストを複数形成しておくことにより、第1のレジストと第2のレジストの双方を共にエッチング処理したときに、第1のレジストが、隣接するレンズ間のギャップが無くなった状態であっても、第2のレジストにより形成されるレンズ間のギャップが存在するので、エッチング処理後における第2のレジストのギャップ長をパラメータとして、エッチング処理のプロセス管理を行うことができる。これにより、所望のレンズ形状を確実に得ることが可能になる。また、第2のレジストのギャップ長に応じてエッチング処理条件を変更するため、特に破壊検査を必要とせず、インラインの製造プロセスへの適用が簡単である。
(2)前記エッチング処理後に前記第2のレジストに対応して形成された評価用マイクロレンズに対する隣接レンズ間のギャップ長を測定し、該ギャップ長と予め定めた設計距離とのずれ量に応じて、前記エッチング処理による除去量を増減することを特徴とする(1)記載のマイクロレンズの製造方法。
このマイクロレンズの製造方法によれば、エッチング処理後に第2のレジストによる評価用マイクロレンズの隣接レンズ間のギャップ長を測定し、このギャップ長と、予め定めた設計距離とのずれ量に応じて、エッチング処理による除去量を増減するフィードバック制御を行うことができる。従って、インライン製造工程でマイクロレンズの形状が設計形状から外れた場合に、いち早く元の状態に復帰させることができ、製品の歩留まりの低下を最小限に抑えることができる。
(3)前記予め定めた設計距離が、前記第1のレジストに対応して形成されたマイクロレンズに対する隣接レンズ間のギャップ長が前記エッチング処理により0となったときの、前記第2のレジストに対応して形成されたマイクロレンズに対する隣接レンズ間のギャップ長であることを特徴とする(2)記載のマイクロレンズの製造方法。
このマイクロレンズの製造方法によれば、第1のレジストによるマイクロレンズに対する隣接レンズ間のギャップ長が0となるタイミングにおける第2のレジストによる隣接レンズ間のギャップ長を設計距離とすることで、第1のレジストによるマイクロレンズが、隣接レンズ間のギャップ長が0となったタイミングでエッチング処理を停止させることができる。これにより、オーバーエッチやアンダーエッチを生じることなく、適性がエッチング処理を行うことが可能となる。
(4)前記エッチング処理による除去量を、エッチング時間の増減により設定することを特徴とする(2)又は(3)記載のマイクロレンズの製造方法。
このマイクロレンズの製造方法によれば、エッチング時間を増減することで、簡単かつ正確にエッチング処理による除去量を調整することができる。
(5)光電変換素子を含む画素部を多数有する固体撮像素子であって、前記多数の画素部が配置される画素領域内に形成され、前記各光電変換素子のそれぞれに集光する複数の集光用マイクロレンズと、前記画素領域から外れた領域に、前記集光用マイクロレンズの隣接レンズ間のギャップ長よりも広いギャップ長で隣接して形成した複数の評価用マイクロレンズと、を備えたことを特徴とする固体撮像素子。
この固体撮像素子によれば、集光用マイクロレンズの他に、この集光用マイクロレンズの隣接レンズ間のギャップ長より広いギャップ長で隣接した評価用マイクロレンズを複数形成することにより、この評価用マイクロレンズの隣接レンズ間のギャップ長を測定すれば、集光用マイクロレンズの隣接レンズ間のギャップ長が推定可能となる。これにより、マイクロレンズの形成時にオーバーエッチやアンダーエッチを生じさせずに所望のレンズ形状を確実に得られる構成にできる。
本発明によれば、インラインで所望のレンズ形状を確実に得るためのプロセス管理に適したマイクロレンズの製造方法及びこれを用いて製造した固体撮像素子を提供できる。
以下、本発明に係るマイクロレンズの製造方法及びこれを用いて製造した固体撮像素子の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る固体撮像素子の平面模式図、図2は図1に示す固体撮像素子の画素部の拡大平面図、図3は図2のA−A線断面模式図である。
図1〜図3に示す固体撮像素子は、n型のシリコン基板10表面部に光電変換素子であるフォトダイオード13が多数形成され、各フォトダイオード13で発生した信号電荷を列方向(図1中のY方向)に転送するための電荷転送部が、列方向に配設された複数のフォトダイオード13からなる複数のフォトダイオード列の間を蛇行して形成される。
電荷転送部は、複数のフォトダイオード列の各々に対応してシリコン基板10表面部の列方向に形成された複数本の電荷転送チャネル15と、電荷転送チャネル15の上層に形成された2層電極構造の電荷転送電極17(第1の電極17a、第2の電極17b)と、フォトダイオード13で発生した電荷を電荷転送チャネル15に読み出すための電荷読み出し領域14(図1参照)とを含む。電荷転送電極17は、行方向に配設された複数のフォトダイオード13からなる複数のフォトダイオード行の間を全体として行方向(図1中のX方向)に延在する蛇行形状となっている(図2参照)。電荷転送電極17は単層電極構造であっても良い。
図3に示すように、シリコン基板10の表面部にはpウェル層19が形成され、pウェル層19の表面部の一部にはp領域21aが形成され、p領域21aの下にはn領域21bが形成され、p領域21aとn領域21bがフォトダイオード13を構成し、フォトダイオード13で発生した信号電荷は、n領域21bに蓄積される。
p領域21aの図中左側には、それぞれ少し離間してn領域からなる電荷転送チャネル15が形成される。n領域21bと電荷転送チャネル15の間のpウェル層19には前述の電荷読み出し領域14が形成される。
シリコン基板10の表面にはゲート酸化膜16が形成され、電荷読み出し領域14と電荷転送チャネル15の上には、ゲート酸化膜16を介して、第1の電極17aと第2の電極17bが形成される。第1の電極17aと第2の電極17bの間は図示しない絶縁膜によって絶縁される。垂直転送チャネル15の図3における左側にはp+領域からなるチャネルストップ23が設けられ、隣接するフォトダイオード13との分離が図られる。
電荷転送電極17の上方には遮光膜25が形成され、遮光膜25にはフォトダイオード13に入射する光の範囲を制限する開口部27が形成される。そして、遮光膜25の上には平坦化層29が形成される。この平坦化層29の内部には、各フォトダイオード13の開口部27に光を集光するための図示しない層内レンズが形成される。
平坦化層29の上には、緑色の光を透過するカラーフィルタ35Gと、青色の光を透過するカラーフィルタ35Bと、赤色の光を透過するカラーフィルタ(図示せず)とが形成される。図2では、カラーフィルタ35Gが上方に形成されたフォトダイオード13に符号Gを付し、カラーフィルタ35Bが上方に形成されたフォトダイオード13に符号Bを付し、赤色の光を透過するカラーフィルタが上方に形成されたフォトダイオード13に符号Rを付してある。
各カラーフィルタ35R,35G,35Bの上には、必要に応じて絶縁性の透明樹脂等からなる平坦化層37が形成され、その上に、各フォトダイオード13の開口部27に光を集光するためのマイクロレンズ39が形成される。
本実施形態の固体撮像素子100は、フォトダイオード13で発生した信号電荷がn領域21bに蓄積され、ここに蓄積された信号電荷が、電荷転送チャネル15によって列方向に転送され、転送された信号電荷が水平電荷転送路(HCCD)40によって行方向(図1中のX方向)に転送され、転送された信号電荷に応じた色信号がアンプ41から出力される構成となっている。
そして、本実施形態の固体撮像素子100は、フォトダイオード13と、その上方に配置されるマイクロレンズ39等とを備えた画素部を多数有する画素領域43を形成しており、この画素領域とは異なる場所に、詳細は後述するが、複数の評価用マイクロレンズが配列されたダミーパターン45を形成している。図1に示す例では、画素領域43、水平電荷転送路40及びアンプ41の領域を内部に包含するフィールド領域47の外側にダミーパターン45を形成している。ダミーパターン45は、例えば、素子の切断位置となるパッド領域49に設けることができる。
次に、上記構成の固体撮像素子100のマイクロレンズ製造方法について詳細に説明する。
図4にマイクロレンズの製造プロセスを示すフローチャート、図5に各工程におけるマイクロレンズの断面図を示した。
マイクロレンズ39を形成するにあたっては、まず、図5(a)に示すように、マイクロレンズ39を配置しようとする下地層(平坦化層37)の上に、透明樹脂の第1レンズ材有機レジスト層51を形成し、さらにその上に透明樹脂の第2レンズ材有機レジスト層(第1のレジスト)53を形成する(ステップ1、以降はS1と略記する)。透明樹脂の具体例としては、例えば第1レンズ材有機レジスト層51としてJSR社のMFR345等のアクリル系フォトレジスト、第2レンズ材有機レジスト層53として富士フイルムオーリン株式会社のGKR5315等の2成分系化学増幅型レジストが利用できる。
なお、本実施形態においてはマイクロレンズ39の下地層として平坦化層37を設けているが、平坦化層37のない構成にすることもできる。その場合には、下地層をカラーフィルタ35R,35G,35Bとしてマイクロレンズ39が形成される。
次に、図5(b)に示すように、第2レンズ材有機レジスト層53を、形成するマイクロレンズ39の配列に応じた形状にフォトリスグラフィ法等よりパターニングする(S2)。このときの、画素領域43における第2レンズ材有機レジスト層53の状態の模式図を図6に示した。
次に、図5(c)に示すように、加熱によりレジスト53aをリフローして、パターニングされた各レジストをレンズ形状にする(S3)。このときの、画素領域43における第2レンズ材有機レジスト層53の状態の模式図を図7に示した。パターニングされたレジストは、リフローされて平面形状が四隅を丸めた形状となり、表面の曲率は平面視上の中央部に向かうに従って小さくなる。その結果、各レジスト53aは球面又は非球面のレンズ形状に近づくようになる。ここで、リフロー後の隣接するレジスト間のギャップ長をD0とする。
次に、図5(d)に示すように、エッチングにより深さ方向に削ってゆき、第1レンズ材有機レジスト層51に上記レジスト53aのレンズ形状を転写する(S4)。そして、エッチバックを設計条件である所定時間行い、図5(e)に示すような、球面レンズ形状、又はほぼ球面のレンズ形状とみなすことができる表面形状のマイクロレンズ39を形成する。このときの、画素領域43における第2レンズ材有機レジスト層53の状態の模式図を図8に示した。
図5(e)及び図8に示すレジスト53aに対する隣接するレジスト間のギャップ長Dは、殆ど0となり、所謂、ギャップレス・マイクロレンズが形成されることになる。
ここで、本発明に係るマイクロレンズの製造方法は、このようなギャップレス・マイクロレンズのような所望のレンズ形状に、インラインであっても確実に形成し得るプロセス管理に適した方法を実現したことに特徴を有している。
所望のレンズ形状に形成する上で重要なことは、エッチング処理において、アンダーエッチとオーバーエッチの発生を高精度で管理することであるが、従来はアンダーエッチのみ評価可能で、オーバーエッチに対しては、インラインに適用可能な評価の術が実質的に無かった。
以下に、本発明によるマイクロレンズの製造方法、即ち、アンダーエッチ及びオーバーエッチに対するレンズ形状への影響を確実に管理し得る手法について詳細に説明する。
概略的には、固体撮像素子100の画素領域43以外の領域に、複数のマイクロレンズを配列したダミーパターンを設け、エッチバックされた状態でも隣接するレンズ間のギャップが0とならないような状況を擬似的に作る。そして、エッチバック後のダミーパターンのレンズ間ギャップ長を測定することで、アンダーエッチやオーバーエッチを検出する。これによってエッチング度合いを定量的に評価するものである。
再び図1を参照する。本発明に係る固体撮像素子100においては、フィールド領域47を外れた領域にダミーパターン45を形成している。このダミーパターン45のリフロー後における一部拡大平面図を図9に示した。
図9に示すように、ダミーパターン45は、画素領域43に設けられるマイクロレンズ39と同様に、第1レンズ有機レジスト層及び第2レンズ材有機レジスト層で形成される。そして、第2レンズ材有機レジスト層をパターニングして、複数のレジスト(第2レジスト)55の配列とし、さらにこれらのレジスト55をリフローして、レンズ形状に近づける。このときの隣接するレジスト間のギャップ長をW0とする。
ここで、レジスト55のギャップ長W0は、リフロー後でエッチング処理前の図7に示す画素領域43のレジスト53aに対する隣接レジスト間のギャップ長D0から、画素領域43の転写後の隣接マイクロレンズ間のギャップ長(ギャップレスにするため、ここでは0)までの変化量、つまり、D0(=D0−0)より広く設定する。上記の変化量は、フォトプロセスにおける寸法バラツキと比較すると微小な量であり、安定した一定値となることがわかっている。
具体的には、例えばエッチング前のレジスト53aのギャップ長D0が0.2μmであった場合には、レジスト55のギャップ長W0を0.4μm、0.6μm、0.8μmといったW0>nD0 (1<n<10)の関係で設定する。ここで、係数nは、画素領域43のマイクロレンズのサイズやエッチング特性に応じて適宜設定される値で、好ましくは2〜4の範囲で任意に設定する。また、単一のギャップ長W0とすることに限らず、複数のギャップ長が混在するダミーパターン45としてもよい。
このダミーパターン45の製造プロセスも、画素領域43のマイクロレンズ39と同様であり、前述の図4におけるS1〜S4のステップでマイクロレンズ39と共に同時に形成する。このダミーパターン45のレジスト55より形成されるマイクロレンズを、画素領域43のマイクロレンズ39と区別して評価用マイクロレンズ57と呼ぶ。
つまり本発明に係る固体撮像素子100の構成は、フォトダイオード13を含む画素部を多数有し、これら多数の画素部が配置される画素領域43内に形成され、各フォトダイオード13のそれぞれに集光する複数の集光用のマイクロレンズ39と、画素領域43から外れた領域に、集光用のマイクロレンズ39の隣接レンズ間のギャップ長よりも広いギャップ長で隣接して形成した複数の評価用マイクロレンズ57と、を備えたものになる。
以上のように、マイクロレンズ39と、評価用マイクロレンズ57を形成した後、ダミーパターン45の評価用マイクロレンズ57の隣接レンズ間のギャップ長を測定する(S5)。ギャップ長の測定には、光学式顕微鏡やレーザ顕微鏡等を利用できる。
ここで、図10にエッチ処理時間に対するレジスト(レンズ)間のギャップ長の関係をグラフで示した。
マイクロレンズ39のレジスト53aのギャップ長は、リフロー後のエッチング処理前でD0であり、エッチ処理の進行に伴って減少し続け、処理時間taでギャップ長が0となる。このとき、ギャップレス・マイクロレンズが形成される。マイクロレンズ39は、所定のエッチング処理後にギャップレス・マイクロレンズとなるように、予めギャップ長D0や処理時間taが設定されている。
これに対してダミーパターン45のレジスト55は、リフロー後のエッチング処理前でギャップ長がW0であり、エッチ処理の進行に伴って、マイクロレンズ39の場合と殆ど同じエッチングレートで形状が変化し、ギャップ長も減少する。そして、画素領域43のレジスト53aがギャップレス・マイクロレンズとなるタイミングでは、レジスト55のギャップ長はWjustとなる。このタイミングの前はアンダーエッチの状態で、このタイミングの後はオーバーエッチの状態である。一方、マイクロレンズ39がオーバーエッチの状態になるエッチ処理時間tcにおいては、ダミーパターン45のギャップ長はWoverとなり、マイクロレンズ39がアンダーエッチの状態になるエッチ処理時間taにおいてはWunderとなる。
図11は画素領域43のレジスト53aがギャップレス・マイクロレンズとなるタイミングにおける、ダミーパターン45のレジスト55の様子を示す概略平面図である。
エッチ処理時間がtaのときのレジスト55のギャップ長は、Wjustとなる。そして、図中点線で示すように、エッチ処理時間がtbの場合のアンダーエッチ状態ではレジスト55のギャップ長がWunderとなり、Wjustより広い状態となる。また、エッチ処理時間がtcの場合のオーバーエッチ状態ではレジスト55のギャップ長がWoverとなり、Wjustより狭くなる。しかし、ギャップ長Woverは、この場合0にはなっていない。
そこで、測定したダミーパターン45のレジスト55に対するギャップ長Wの値に基づいて、マイクロレンズ39の形状を推定により評価する(S6)。
測定したギャップ長Wが設計値であるWjustよりずれが生じていた場合は、装置異常か調査を行うため、処理を停止する(S8)。
このように、マイクロレンズ39を形成するエッチング処理において、マイクロレンズ39がギャップレス・マイクロレンズの形状になるタイミングでエッチング処理を停止させずオーバーエッチ状態となった場合でも、このオーバーエッチが生じたことを確実に検出することができる。また、ダミーパターン45のレジスト55のギャップ長を測定することで、エッチング処理量の過不足を定量的に把握することができ、エッチングの不具合程度の情報として、レンズ曲率の変化、レンズ表面の粗さ(荒れ)等の情報と共に、プロセスの詳細調査に資することができる。これにより、良好なマイクロレンズの形状が得られるプロセスに早期に復帰させることができる。
また、本マイクロレンズの製造方法によれば、オーバーエッチの発生を断面確認により行うことなく、単純なギャップ長測定により確認できる。このため、インラインのような連続生産時おいて、形状誤差の発生に早期に対処することが可能となる。このように、本マイクロレンズの製造方法は、インラインで所望のレンズ形状を確実に得ることができるプロセス管理に適した手法である。
また、本実施形態のエッチング処理は、ドライエッチング処理であって、エッチングによる除去量の増減を、使用ガスの種類、総流量、混合比率、チャンバーの圧力、RFパワー、電極温度、冷却効率などのエッチングパラメーターの少なくともいずれかを変更すること、或いは、エッチング時間の調整と併用して行うことにしてもよい。
なお、本実施形態の説明においては、CCD型の固体撮像素子を例とり説明したが、本発明はMOS型の固体撮像素子にも同様に適用可能である。また、フォトダイオード13の配列も図2に示したものに限らず、例えば正方格子配列であっても良い。
本発明に係る固体撮像素子の平面模式図である。 図1に示す固体撮像素子の画素部の拡大平面図である。 図2のA−A線断面模式図である。 マイクロレンズの製造プロセスを示すフローチャートである。 (a)〜(e)の各工程におけるマイクロレンズの断面図を示す説明図である。 パターニング後の画素領域における第2レンズ材有機レジスト層の状態の模式図である。 リフロー後の画素領域における第2レンズ材有機レジスト層の状態の模式図である。 エッチバック後の画素領域における第2レンズ材有機レジスト層の状態の模式図である。 ダミーパターンのリフロー後における一部拡大平面図である。 エッチ処理時間に対するレジスト(レンズ)間のギャップ長の関係を示すグラフである。 画素領域のレジストがギャップレス・マイクロレンズとなるタイミングにおける、ダミーパターンのレジストの様子を示す概略平面図である。 光電変換素子の上方にマイクロレンズを配置した従来の固体撮像素子の構成図である。 従来のギャップレス・マイクロレンズの製造工程(a)〜(d)を示す説明図である。
符号の説明
10 シリコン基板
13 フォトダイオード
35 カラーフィルタ
37 平坦化層
39 マイクロレンズ
40 電荷転送路(HCCD)
41 アンプ
43 画素領域
45 ダミーパターン
47 フィールド領域
49 パッド領域
51 第1レンズ材有機レジスト層
53 第2レンズ材有機レジスト層
53a レジスト
55 レジスト
57 評価用マイクロレンズ
100 固体撮像素子

Claims (5)

  1. 透光性を有する平坦層上にレジスト膜を形成し、該レジスト膜をパターニングして複数個の第1のレジストを形成し、これら第1のレジストをリフロー処理により各第1のレジストの表面形状をレンズ状にし、さらにエッチング処理により前記各第1のレジストの表面形状を下層に転写して複数のマイクロレンズを隣接して形成するマイクロレンズの製造方法であって、
    前記平坦層上のマイクロレンズの形成位置とは異なる領域に、前記エッチング処理前の前記第1のレジストに対する隣接レジスト間のギャップ長よりも広い間隔で第2のレジストを複数形成し、
    前記第1のレジストと前記第2のレジストの双方を共に前記エッチング処理することを特徴とするマイクロレンズの製造方法。
  2. 前記エッチング処理後に前記第2のレジストに対応して形成された評価用マイクロレンズに対する隣接レンズ間のギャップ長を測定し、該ギャップ長と予め定めた設計距離とのずれ量に応じて、前記エッチング処理による除去量を増減することを特徴とする請求項1記載のマイクロレンズの製造方法。
  3. 前記予め定めた設計距離が、前記第1のレジストに対応して形成されたマイクロレンズに対する隣接レンズ間のギャップ長が前記エッチング処理により0となったときの、前記第2のレジストに対応して形成されたマイクロレンズに対する隣接レンズ間のギャップ長であることを特徴とする請求項2記載のマイクロレンズの製造方法。
  4. 前記エッチング処理による除去量を、エッチング時間の増減により設定することを特徴とする請求項2又は請求項3記載のマイクロレンズの製造方法。
  5. 光電変換素子を含む画素部を多数有する固体撮像素子であって、
    前記多数の画素部が配置される画素領域内に形成され、前記各光電変換素子のそれぞれに集光する複数の集光用マイクロレンズと、
    前記画素領域から外れた領域に、前記集光用マイクロレンズの隣接レンズ間のギャップ長よりも広いギャップ長で隣接して形成した複数の評価用マイクロレンズと、
    を備えたことを特徴とする固体撮像素子。
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US7879249B2 (en) 2007-08-03 2011-02-01 Aptina Imaging Corporation Methods of forming a lens master plate for wafer level lens replication
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JP2013084743A (ja) * 2011-10-07 2013-05-09 Canon Inc 半導体装置及びその製造方法
EP4383984A1 (en) 2022-12-07 2024-06-12 Canon Kabushiki Kaisha Semiconductor device, display device, photoelectric conversion device, electronic apparatus, illumination device, moving body, wearable device, and manufacturing method of semiconductor device

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