JP2006253040A - 燃料容器及び燃料電池システム - Google Patents

燃料容器及び燃料電池システム Download PDF

Info

Publication number
JP2006253040A
JP2006253040A JP2005070061A JP2005070061A JP2006253040A JP 2006253040 A JP2006253040 A JP 2006253040A JP 2005070061 A JP2005070061 A JP 2005070061A JP 2005070061 A JP2005070061 A JP 2005070061A JP 2006253040 A JP2006253040 A JP 2006253040A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
fuel container
water
container according
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2005070061A
Other languages
English (en)
Inventor
Fuminobu Tezuka
史展 手塚
Hirosuke Sato
裕輔 佐藤
Tatsuya Tashiro
達也 田代
Masato Seki
正人 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Tokai Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Tokai Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Tokai Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2005070061A priority Critical patent/JP2006253040A/ja
Priority to US11/366,544 priority patent/US20060210842A1/en
Priority to CNB2006100595633A priority patent/CN100499236C/zh
Publication of JP2006253040A publication Critical patent/JP2006253040A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04082Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration
    • H01M8/04201Reactant storage and supply, e.g. means for feeding, pipes
    • H01M8/04208Cartridges, cryogenic media or cryogenic reservoirs
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04082Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration
    • H01M8/04186Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of liquid-charged or electrolyte-charged reactants
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/06Combination of fuel cells with means for production of reactants or for treatment of residues
    • H01M8/0606Combination of fuel cells with means for production of reactants or for treatment of residues with means for production of gaseous reactants
    • H01M8/0612Combination of fuel cells with means for production of reactants or for treatment of residues with means for production of gaseous reactants from carbon-containing material
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/06Combination of fuel cells with means for production of reactants or for treatment of residues
    • H01M8/0662Treatment of gaseous reactants or gaseous residues, e.g. cleaning
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)

Abstract

【課題】 燃料電池の燃料にジメチルエーテル(DME)及び水を用いる場合、DMEの浸透力が強いにも拘わらず安定して充填保持することのできる燃料カートリッジを提供する。
【解決手段】 ジメチルエーテルと水を含む燃料を収容する燃料容器であって、当該容器における筐体1に係る主成分がポリエチレンナフタレートあるいはポリブチレンナフタレートを含むナフタレート系ポリエステル樹脂、あるいはポリアセテートである。また、ジメチルエーテルと水を含む燃料を収容する燃料容器であって、当該容器における筐体1に係る主成分がポリエチレンナフタレートとポリブチレンナフタレートとの混合体である。また、ジメチルエーテルと水を含む燃料を収容する燃料容器であって、当該容器に対するノズル取付部のシール部材13としてのゴム部材は、ブチルゴム、パーフルオロゴムの少なくとも一つである。
【選択図】 図1

Description

本発明は燃料電池用の燃料を収容するカートリッジ(燃料容器)ならびにそのカートリッジから供給される燃料を燃料源として発電を行う燃料電池システムに係る。
これまで、燃料電池はもっぱら定置型の開発が行われてきたが、ここ数年、小型情報端末等の携帯用機器、可搬型機器の電源用途の開発が進められている。
これら燃料電池は燃料源としてメタノールを用いるダイレクトメタノール型燃料電池(DMFC)である。一方、高出力電源を必要とする機器の電源には改質型燃料電池(RHFC)が適していると考えられている。
これら携帯用あるいは可搬型の燃料電池に用いる燃料の供給源には燃料容器としての燃料カートリッジを用いることが検討されつつあり、現在各種各様のものが検討されている。しかし、溶剤等を保管・運搬するための容器としては燃料用途のみならず、エアロゾール容器やカートリッジも含めて考えるべきである。これらについて開示されている文献公知発明として特許文献1、特許文献2、特許文献3が挙げられる。
特許文献1では、中空容器において、ポリエチレンテレフタレート樹脂に比べ、ポリエチレン−2,6−ナフタレートの方が、水や酸素など一部の物質に対しては物質の遮断性に優れていることが示されている。すなわち、水、炭酸ガス、酸素、窒素については当該特許文献1に示されている。
特許文献2においては着火器のゴム部品としてジオクチルフタレート(DOP)等の可塑剤を含有しないゴム材料が開示されている。すなわち、特許文献2によれば、噴出ノズルへの付着異物を分析したところDOPが付着していたことから、ノズル詰まりを解決するためにはDOP等の可塑剤を用いないゴムを用いればよいことが開示されている。
特許文献3においては透明エアロゾール容器として〔0007〕に「耐熱圧性と透明性に優れた容器としてポリエチレンナフタレート系のエアロゾール容器を提供する」が開示されている。そして、その内容物として〔0039〕に「また、他の内容物としては、アルコール、合成樹脂、噴射剤(液化天然ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、N2、CO2等の単体又はこれらの混合物)、セルロース、アンモニウム、水、香料、染料、界面活性剤、顔料等を適宜選択して追加することができる。」旨が記載されている。
特開昭52−45466号公報 特開平11−166725号公報 特開平11−321837号公報
本発明が解決しようとする課題として次のことが挙げられる。
(1)燃料漏洩による組成変化がないこと
(2)不純物溶出による組成変化がないこと
(3)安全性が確保されること
更に解決されることが好ましい課題として次のことが挙げられる。
(4)視認性の確保されること
ここで視認性とは燃料電池のカートリッジとして内部の燃料が視覚的に確認できることを言う(以下視認性と略)。
これに対し、上記文献公知発明にはこれらの課題を解決する具体的な内容が開示されていない。具体的には次の通りである。
(A)燃料漏洩による組成変化に関して
まず、燃料電池の用途として燃料カートリッジなどの燃料供給系に求められる最も重要な機能は組成ならびに量的に安定して燃料電池に燃料を供給することである。組成ならびに量が安定して供給されれば、安定した出力が可能となり、制御系も容易に構成することが可能となるという利点がある。
しかし、燃料の組成によっては、容器(筐体)を通して漏洩したり、あるいは化学反応したりして組成が一定しないことがある。このような燃料容器の内容物の組成変化は、「燃料としての充填物」と「容器の接液部材(容器内の液体に接触する部材)」との材料的な相性で決まる。
具体的には、組成変化の原因を以下の3つに区分して考えることができる。一つ目は接触部材としての筐体またはシール用のゴム材から直接漏洩浸透する「一次的組成変化」、二つ目は筐体またはゴム材に浸透した結果、部材が膨潤し、それに伴う部材変形により気密シール性が低下して漏洩する「二次的組成変化」、三つ目は筐体またはゴム材と反応した結果、部材が劣化してその部位から漏洩する「三次的組成変化」である。
ここで前記公知文献を見るに、まず特許文献1には水、炭酸ガス、酸素、窒素については物質遮断性が優れている旨が示されているが、その他の溶媒との関係については開示されていない。すなわち、燃料電池の燃料源として用いたいDMEや水、さらにはメタノール等のアルコールとが混合した液組成の系に対して、遮断性があるか否かは、不明である。
これに対し、特許文献3には内容物として〔0039〕に「また、他の内容物としては、アルコール、合成樹脂、噴射剤(LPG、DME、N2、CO2等の単体又はこれらの混合物)、セルロース、アンモニウム、水、香料、染料、界面活性剤、顔料等を適宜選択して追加することができる。」と記載されている。しかし、特許文献3は耐熱圧性に関しては記載があるものの、組成の変化に関する記載は何らされておらず、仮にその組成変化が少ないとしても、その程度が全く不明である。また、筐体樹脂をポリエチレン系エステルにすれば単独で組成変化を防ぐことが可能であるのか、不可能であるならばどのようにすれば組成変化を防ぐことができるのか、が何ら開示、示唆されていない。
さらに、筐体のみならず、弁の開閉や気密性を司るシール部材としてのゴム材を通しても、膨潤や浸透、反応による劣化により、シール性が低下し、この部材からカートリッジ内部の燃料が漏洩することもある。
特許文献2にはDOP等の可塑剤を溶出しないゴム材を用いることが提案されている。しかし、ゴム材の接液などによる膨潤や浸透によるゴム材の変形、化学反応による劣化に対する燃料組成変化、あるいは燃料漏洩については何ら言及されていない。特に浸透力の高いジメチルエーテル(DME)、反応性の高い水、これらが混合された系でどのようなゴム材がシール材として適しているか、という点については先行特許文献には何ら開示、示唆されていない。
ここで強調しておきたいのは、人体用品、家庭用品、化粧品、医薬品などとしてエアロゾール容器が単独で用いられる場合には、特許文献に記載されているように、安全性重視の観点から耐熱圧性に注意していれば製品として仕様を満足できる場合があるにしても、燃料電池の燃料源を供給する容器としては、後段の「燃料電池システム」への悪影響が懸念されるため、組成変化に十分に配慮することが必要となることである。
すなわち、組成が不安定になることは、発電効率の低下のみならず、改質プロセスや発電セルの触媒劣化など化学的に不可逆な変化を誘引する元凶となるので、十分な配慮が必要となるのである。具体的には、例えばDME漏洩により水がDMEに対して当初の設計基準値あるいは技術的な仕様に比して過剰になり、この水の気化、凝縮の熱収支が当初の設計値からはずれることによりシステム全体の熱バランスが崩れる事態の発生、水が過剰になることによる流量制御の困難性増大、熱バランスが崩れることによる一酸化炭素(CO)の生成による触媒被毒ならびにプロトン交換膜(PEM)の劣化による寿命の低下、などである。
このように、確かに樹脂筐体だけの問題であれば、DMEや水、さらにはメタノール等のアルコールが混合した液組成の系に対し、ある程度の組成変化の類推は不可能ではない。しかし、問題が化学物質の物性ならびに反応性に関する問題であり、予想にも限界があるところはこれまでの化学分野における判例が示すところである。特に浸透力の強いDMEと反応性の高い水が加圧下で共存した系での用途であるため、やはり実際に使用する燃料組成については個別に検討することが必要である。
すなわち、燃料電池システムの燃料供給系として安定した燃料供給を行うためには、筐体、シール材としてのゴム材いずれもが燃料に対する化学的な耐性を有することが求められるのである。
さらに、保管時や使用時の雰囲気の温度などによる影響も無視することができない。場合によっては真夏の自動車内など、60℃程度以上の高温雰囲気においても漏洩が少ないことが求められる。JIS K 7114などでは45℃で3ヶ月の環境試験が提示されているが、これは室温雰囲気における加速試験の条件であり、上記60℃以上の環境下における耐熱性とはまた異なるものである。
(B)不純物の溶出による組成変化に関して
一方、燃料電池用途の燃料カートリッジとして、燃料中への不純物の溶出が極めて少ないことが求められる。なぜならば、不純物の溶出は配管系の目詰まりや、触媒の劣化、配管の腐食源となるからである。
前述の通り、特許文献2にはDOP等の可塑剤を溶出しないゴム材を用いることが提案されている。しかし、溶出分はDOPなどの有機物質のみならず、無機物質にも配慮を払う必要がある。さらに、ゴム材のみならず、筐体樹脂からの不純物の溶出も懸念される。
たとえば、無機系のアルカリ元素(Na、K等)は水と一緒になり、熱交換のフィンや筐体などを侵食する。また、鉄などは水酸化物となり、配管の閉塞、触媒上への付着など燃料電池の故障、効率低下等の原因となる。
当然のことながら、有機系の可塑剤(DOP)などは配管を閉塞させたり、触媒で分解が不十分となり炭素分が析出する原因ともなり、効率低下に繋がることは言うまでもない。
(C)安全性の確保に関して
DMEは極めて浸透力の強い化学物質である。このため、一般の樹脂はその浸透力により膨潤し、そこから内部の液等が漏洩してしまうという問題点がある。また、この浸透力の強いDMEと水が組み合わされた状態の場合、筐体樹脂の劣化が著しく進行し、酷い場合には筐体樹脂の強度が持たず、亀裂が入り、内部の燃料が噴出することもある。このような安全に関わる事項は極めて重要である。
燃料カートリッジに用いる筐体樹脂はこのような安全性の観点からの耐性があるものを用いる必要がある。
一方、シール材としてのゴム材についても同様である。すなわち、DMEの浸透力と水の加水分解反応を同時に受ける可能性がある場合、これに耐えるゴム材であることが必要とされる。
特許文献3において耐熱圧性と透明性を兼ね備えた透明エアロゾール容器が提案されている。しかし、実際には樹脂の劣化による可燃性物質漏洩による危険性のみならず、浸透や膨潤による可燃物質漏洩による危険性も考慮する必要がある。
(D)視認性の確保に関して
燃料電池のカートリッジとして、視認性を有する方が好ましい。しかし、上述の通り、この浸透力の強いDMEと水が組み合わされた状態の場合、筐体樹脂の劣化が著しく進行するため、樹脂が白化する。ここで白化とは、樹脂のバルク中へのDMEの浸透、ならびにそれに伴う水分の浸透、および加水分解による樹脂の劣化により、樹脂の内面が次第に白く濁ってくる現象のことをいう。
このため、透明樹脂を採用しても時間が経ると共に、あるいは高温雰囲気に曝されると共に、樹脂が白濁し、視認性が低減、悪化する。
一方、DMEと水の混合系に対して比較的耐性を有する樹脂はもともと着色されている場合があり、視認性を確保するのは困難である。
本発明は、前述のごとき問題に鑑みてなされたもので、エーテル結合を有する化合物、OH結合を有する化合物、水のうち少なくとも2種類を含む燃料を収容する燃料容器であって、当該容器における筐体にナフタレート系ポリエステル樹脂を含むことを特徴とするものである。
また、エーテル結合を有する化合物、OH結合を有する化合物、水のうち少なくとも2種類を含む燃料を収容する燃料容器であって、ナフタレート系ポリエステル樹脂を含む膜で被覆された金属の筐体を有することを特徴とするものである。
また、エーテル結合を有する化合物、OH結合を有する化合物、水のうち少なくとも2種類を含む燃料を収容する燃料容器であって、ブチルゴム、パーフルオロゴムからなる群より選ばれた少なくとも1種類を含むシール部材を有することを特徴とするものである。
また、前述した燃料容器と、前記燃料容器から供給された燃料を気化するための気化器と、気化された前記燃料を、水素を含有する改質ガスに改質するための改質部と、前記改質ガスに含まれるCOの少なくとも一部を除去するためのCO除去部と、COの少なくとも一部が除去された前記改質ガス及び酸素を含む空気を用いて発電を行う燃料電池と、前記燃料電池へ前記空気を送るための酸素供給手段とを備えていることを特徴とするものである。
本発明によれば、燃料圧力容器からの燃料の漏洩を防止することができると共に燃料への不純物の溶出を防止することができる。
(A)筐体・ゴムの部材について
発明者らは鋭意検討した結果、前述の課題を解決するために、燃料を収容する容器(燃料容器)の筐体樹脂としてポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンナフタレート(PBN)などのナフタレート系ポリエステル樹脂が好ましく、またシール部材用のゴム材としてはブチルゴム(IIR)、パーフルオロゴム(FFKM)を組み合わせてシール性の高い燃料カートリッジを用いることが好ましいことを見出した。
ここでナフタレート系ポリエステル樹脂とは以下の構造を有する物質を意味する。
Figure 2006253040
(m、nは整数)
この代表的な例としてポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンナフタレート(PBN)がある。これらは以下の構造を有する物質である。
Figure 2006253040
Figure 2006253040
上記燃料カートリッジ(燃料容器)1は、図1に示す構成である。燃料を貯蔵した筐体2と、筐体2の開口部に設けられた蓋体10とを備えている。筐体2は、図1および図2に示すように、円筒形状に射出成形されたものであり、内部に燃料を貯蔵したものである。
蓋体10は、図2および図3に示すように、筐体2の開口部に固着されるハウジング11と、ハウジング11に取り付けられるハウジングスプリング12、ガスケット13、ステム14およびガイドネジ15とを備えている。
ハウジング11は、図3に示すように、筐体2の開口部の周縁に固着される縁部11aと、ハウジングスプリング12などが取り付けられる筒部11bとを備えている。そして、筒部11bの底部には筐体2に貯蔵された燃料を筐体2の内部からハウジング11の筒部11bの内側および貫通孔11cに吐出させる穴を設けた構造となっている。
ハウジング11は超音波により筐体2の開口部に溶着され、ハウジング11の筒部11bの内側の底面上にハウジングスプリング12が設置され、そのハウジングスプリング12の上にゴム材よりなるガスケット13が取り付けられたステム14が設置される。
ハウジング11には、ステム14に取り付けられたガスケット13が設置される設置部11dが形成されており、ガスケット13はこの設置部11dに設置される。そして、ガスケット13の上にガイドネジ15が嵌め込まれ、ガスケット13の外周部がガイドネジ15と設置部11dとの間に挟持される。
ステム14は、ガイドネジ15の中央部分に形成された孔部の中を摺動可能に支持されており、燃料容器1が燃料電池に設置された際には、ステム14が図3における下方に押し下げられる。ステム14が押し下げられることにより、図4に示すように、ガスケット13の内周部が変形するとともにハウジングスプリング12が収縮し、ステム14に設けられた空洞部14aと孔部14bとを介して燃料容器1の外部とハウジング11の筒部11bの内側とが連通する。
そして、筐体2から筒部11bの内側に満たされた燃料がステム14の孔部14bおよび空洞部14aを通過して、ステム14の一端から吐出され、燃料電池に供給される。そして、燃料容器1が燃料電池から取り外された際には、ハウジングスプリング12の付勢力によりステム14が図4における上方に押し上げられるとともに、ガスケット13が元の状態に戻り、ステム14における孔部14bが閉じた状態となる。
なお、筐体2は三角柱や四角柱のような多角形筒形状であってもよい。
(1)筐体樹脂について
DMEに耐性があると予想される樹脂については、特許文献1や特許文献3などからある程度推測される。これらの樹脂の物性からの各項目に対する特性を推定したものについて示したものが表1の「一般物性」の各項目である。しかし、前述したようにDMEに水が加わった系について、その特性は不明である。特に、DMEを含有した系ではDMEの蒸気圧が常温でもサブMPa(相対圧)を有する加圧状態にあるため、浸透力が増す。このような系における特性についてはなおさら不明である。
Figure 2006253040
そこで、一般物性で良好な特性を示す樹脂のうち、一部のものについてDMEおよび水の燃料系に対する耐性評価を行う試験を試みた。試験は次の2通りの条件で行った。
(a)65℃−4hr試験
DME1molに対し水3molを加えた液に対し、10vol%のメタノールを加えた模擬燃料9.45gを製作する。そして、筐体内に収容して65℃の環境下に4時間放置し、試験前後の重量を測定する。また外観異常の有無を観察する。
(b)45℃−3ヶ月試験
DME1molに対し水3molを加えた液に対し、10vol%のメタノールを加えた模擬燃料9.45gを製作する。そして、筐体内に収容して45℃の環境下に3ヶ月間放置し、試験前後の重量を測定する。また外観異常の有無を観察する。
これらの試験結果を纏めたものが表1である。これから明らかなように、PEN、PBNが重量変化、外観変化に優れていることが判明した。
また、外観の異常についても観察した。ここでの外観異常とは、筐体樹脂の白化の程度を意味する。
PBNははじめから白色なので白化の進行は明確ではない。しかし、PET、PET+PEN、PENは当初透明性を有する樹脂であるため、その度合いを観察することができる。ここでは、PET、PET+PEN、PENのいずれについても白化が進行していた。ただし、白化の度合いはPETが最も激しく、PENは最も白化が抑制されていた。さらに赤外分光分析をかけたところ、上記と同様、PET、PBTいずれもPEN、PBNに比べて赤外の指紋領域に大きな変化が見られた。
これはPETのテレフタレートの架橋の一部がDMEならびに水の浸透と加熱により加水分解されたものと考えられる。それに比べ、ナフタレートは加水分解されにくい構造であることが想定される。
なお、これら樹脂筐体の材料製造方法は公知の製造方法のものを用いることができる。
更に、ポリエチレンナフタレート(PEN)とポリブチレンナフタレート(PBN)を混合して用いることも可能である。PENの透明性とPBNの耐薬品性、耐熱性の長所を組み合わせることにより、両者を兼ね備えた特性を有する筐体を提供することが可能となる。
(2)シール部材としてのゴム材について
DMEは上述の通り、浸透力が優れているため、燃料カートリッジの開閉に用いるシール材として適したゴム材は明確になっていない。また、筐体の樹脂と同様、DMEに水が加わった混合系については、燃料電池システム用途のゴム材として要求仕様を満足するゴム材は全く不明である。
そこで、ケトン類などについて耐性が示されているゴム材から数種類ピックアップしてこれらについてDMEおよび水の混在した燃料系に対する耐性を試験により評価することを試みた。
今回、次の2通りの試験を行った。
(a)浸漬試験
DME1molに対し水3molを加えた液に対し、10vol%のメタノールを加えた模擬燃料9.45gの中にゴム材試験片を入れ、65℃で4時間浸漬した。ゴム材は2.0mmの厚みで直径14mmである。4時間経過後の重量変化、寸法変化を観察する。
(b)燃料透過試験
DME1molに対し水3molを加えた液に対し、10vol%のメタノールを加えた模擬燃料9.45gを製作する。試験用容器にゴム材試験片を挟み、20%圧縮する。模擬燃料を上記容器に入れた後、65℃で4時間放置し、重量減少を測定し、内容物の透過度を観察する。
これらの試験結果の一覧を表2に示す。
Figure 2006253040
重量変化、寸法変化はいずれのゴム材もDMEおよび水の燃料系に対して耐性が格段に優れているとは言いがたいが、それでもブチルゴム、パーフルオロゴムが優れていた。
しかし、DMEのみならず水、アルコールの共存する系ではカタログ値からその体積膨張や浸透性が明確には分からない。
そこで更に膨潤性ならびに浸透性に関する検討を行った。
更にその中で特性がよさそうなものについては実際に耐性評価を行う試験を試みた。
これらゴム材の製造方法は公知のゴム材の材料製造方法を適用することができる。
(B)効果についての検討
(1)組成安定性に関して
上記の筐体樹脂ならびにゴム材を用いて実際に燃料カートリッジ(構成は図1参照)を製作し、その燃料の増減ならびに組成安定性を確認する試験を行った。
条件は筐体樹脂ならびにゴム材の試験と同じである。その結果、表3のような結果となった。
Figure 2006253040
すなわち、本発明による燃料カートリッジは製造から時間が経過してもその組成変動は3〜5wt%前後である。よって、本発明による樹脂筐体ならびにゴム材を燃料電池カートリッジとして用いた場合においてもその変動が少なく、安定した出力を得ることができる。
特にゴム材に可塑剤を含んでいないゴム材はフタル酸ジオクチル(DOP)など可塑剤成分の溶出がなく、好ましい結果が得られた。ここで可塑剤とはDOPに限らず、他のフタル酸系エステル、アジピン酸エステル系、リン酸エステル系、トリメリット酸エステル系、クエン酸エステル系、エポキシ系、ポリエステル系なども含むことは言うまでもない。一般的な現行品の可塑剤の含有量は用途や目的により異なるが、例えば硬度70のゴム材を製作するのにゴム材100に対して可塑剤10〜20程度添加するのが一般的である。
以上のことからも明らかなように、ここでいう「可塑剤を含んでいない」とはゴム材の製造工程において、積極的に可塑剤を混合しないということを意味する。すなわち、ゴム材の製造工程にて製造場所の作業環境から起因する不純物として認められるレベル、例えば0.1%程度の可塑剤が検出される場合を意味するものではない。この場合、可塑剤を含んでいない場合の判断手法としてはFT−IRといった公知の機器分析手法や、加熱加圧分解、溶媒抽出などの抽出手段を用いた後に液体クロマトグラフやガスクロマトグラフを用いて定量する公知の分析手法を用い、検出された可塑剤の量がゴム材に対して1%未満である場合を、可塑剤を含んでいないと判断することができる。
これに対し、他の筐体樹脂(PBT等)とゴム材を組み合わせた場合、その変動は10wt%前後となる。これを用いて燃料電池の稼動を行った場合、DME成分が漏洩して少なくなったため、さまざまなトラブルが発生した。
具体的には次の通りである。
(a)燃料を加熱する際、単位体積当たり水が多量に含まれるため、気化熱が多く必要になる。
(b)改質反応において燃料にDMEが少ないため、得られる水素量が少ない。
(c)所定の水素量が得られないため、温度が上がらず、COシフト反応、メタネーション反応が十分に進まず、数%〜数百ppmのCOが発生する。
(d)このCOにより起電用セルのPt触媒が劣化する。
(2)安全性向上に関して
上記の筐体樹脂ならびにゴム材を用いて実際に燃料カートリッジを製作し、その樹脂筐体の強度試験を行った。その結果、DMEの浸透、水による加水分解が激しいPETよりも本発明の方が耐性に優れていることが明らかとなった。
(3)その他の有利な効果:その1 燃料残量の確認
携帯型燃料電池をユーザーが使用する時に、「あとどれくらいバッテリーが持つか」ということが認識できるか否かはユーザーインターフェースの観点から重要な事項である。
しかし、何らかの手段を用いてこのような検知システムを設けることはシステム全体が大掛かりになり、携帯型・可搬型の燃料電池システムとしては監視系や制御系が必要になることに伴いシステム全体が大型化するため、可能な限り避けたいところである。また、検知システムの誤作動などにより誤った情報が提供される危険性もある。寒冷地などでは特にそのような傾向が強い。
これに対し、実際にユーザーが視覚的に燃料の残量を確認できれば、システムが簡素化されると共に、検知システムを補完した信頼性の高い製品を提供することが出来る。
この課題に対し、本発明のうち、PENを用いた筐体樹脂は白化の進行がPETに比べて遅いため、夏場の車内を模擬した高温条件下に8時間曝した後においても内部の残量が確認できた。
一方、ポリエチレンナフタレート(PEN)とポリブチレンナフタレート(PBN)を混合して用いることも可能である。この場合PENの透明性とPBNの耐薬品性、耐熱性、ガスバリヤ性の各長所を勘案し、経時変化や温度変化などから受ける影響を考慮して重量割合に配慮することが好ましい。
これについて、PENとPBNの混合割合(重量比率)を変化させた樹脂筐体サンプル(筐体の肉厚は2mm)を製作し、耐熱性評価試験(65℃雰囲気に4時間ならびに8時間放置)を行った。その結果を表4に示す。
Figure 2006253040
製造直後の状態では、PBNが70wt%に満たない場合、特に60wt%以下の場合には製造直後ならば視認性がある。一方、70wt%以上になるとPBNの不透明性の影響が大きく反映し、これにより樹脂筐体の透明性が失われ、内部の燃料を確認することが出来ない。
また、PBNが40wt%以下、すなわちPENが60wt%以上になると、高温環境下に数時間置かれた場合、PENの白化の影響が顕著に観察され、視認性が低下することも明らかとなった。すなわち、使用される温度環境などの影響にも左右されるが、視認性の確保にはPBNが0〜70wt%、より好ましくは40〜70wt%、更に好ましくは40〜60wt%が好ましい。
一方、熱による変形については、PBNが60wt%の時に最も変形が大きいことが明らかとなった。すなわち、変形を回避するにはPBNが0〜50wt%あるいは70〜100wt%、より好ましくはPBNが0〜40wt%あるいはPBNが70〜100wt%が好ましい。
なお、PENとPBNの混合体の製造方法はペレット状など、ある程度高分子化した状態で混合することも可能であるし、またモノマー、ダイマー、トリマーのレベルから重合させて製造することも可能である。ただし、高分子化したものを混合した場合、ムラが生じ、その部位が機械的な強度が弱くなる場合があるため、可能な限り、より低分子な状態から重合を始め、均一性を高めることが好ましい。
視認性や変形は上記の通りカバーされる領域が異なるが、使用される環境や用途に応じて適宜使い分けることが可能である。また変形に対してSUSやスチールなどで筐体の一部または全部を補強する構造を採用する、フィラーを混合する方法を採用する、リブ構造を採用する、などにより、上記PBNが40〜60wt%の場合においても視認性を確保しつつ変形の問題点を解決することも可能である。
前記燃料カートリッジ(燃料容器)1を備えた燃料電池システム21の構成は次のとおりである。すなわち、図5に概念的、概略的に示すように、燃料電池システム21は、燃料電池23を備えている。この燃料電池23は、固体高分子電解質膜23Aの一側に燃料極23Bを備え、他側に空気極23Cを備えた構成である。
前記燃料カートリッジ1と燃料電池23における燃料極23Bとを接続した接続路には、前記カートリッジ1側から燃料供給制御部25、気化器27、改質部29及びCO除去部31が順次配置してある。前記燃料供給制御部25は、前記燃料電池23へ供給される燃料の流量を制御するためのもので、例えば流量制御弁等よりなるものである。前記気化器27は、触媒燃焼部33の発熱による熱の供給を受けて、前記カートリッジ1から流入した燃料を気化するものである。
前記改質部29は、前記気化器27において気化した燃料の供給を受けると共に前記触媒燃焼部33から熱の供給を受けて、改質反応により燃料を、水素を含有する改質ガスを生成するものである。前記CO除去部31は、前記改質ガスに副反応物として含まれるCOを除去し、CO濃度を低下するものである。前記触媒燃焼部33は、前記燃料電池23における燃料極23Bからのオフガスの供給を受けると共に酸素供給手段としてのポンプ35から空気の供給を受けて、前記オフガス中の未反応の水素と酸素とを燃焼させるものである。
前記ポンプ35から前記燃料電池23の空気極23C及び前記触媒燃焼部33へ空気を供給するための空気路37は、前記空気極23Cの排出路39と熱交換部41において熱交換を行うように構成してある。したがって、前記空気極23C及び触媒燃焼部33へ供給される空気は加温された状態にある。
上記構成により、前記カートリッジ1から燃料の供給を行うと、燃料(ジメチルエーテルと水を含む燃料)は気化器27において気化され、そして改質部29において水素を含有する気体(水素リッチガス)に改質される。この改質部29において改質された気体中に存在するCOはCO除去部31において除去され、その後に燃料電池23の燃料極23Bへ供給される。一方、ポンプ35からの空気は、熱交換部41において、燃料電池23における空気極23Cから排出される排出ガスと熱交換が行われ、加温されて空気極23C及び触媒燃焼部33へ供給される。
そして、前記触媒燃焼部33においては、燃料極23Bから排出されるオフガス中の未反応の水素とポンプ35から供給される空気中の酸素との触媒燃焼により発熱し、前記気化器27、改質部29及びCO除去部31の加熱が行われる。前記燃料電池23においては燃料極23Bへ供給された水素と空気極23Cへ供給された酸素との反応の際に発電が行われる。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施例において特に記載がない限り、ゴム材は可塑剤が入っていないゴム材を用いている。
〔実施例1〕PEN−IIR(DME:H2O=1:4)
筐体樹脂としてPEN、シール部材のゴム材としてIIRを使用した燃料カートリッジ(図1参照)を製作した。筐体の形状は外径20mm、高さ71mm、樹脂の肉厚は2mm、内容量は約13.5mLである。これに燃料としてDMEを3.53g、H2Oを5.53gを充填した。
この燃料カートリッジを65℃の環境下に8時間放置した後、このカートリッジを用いて図5に示す改質型燃料電池による改質試験を行った。その結果、CO濃度は20ppm以下で、出力20Wを30分間安定に行うことが可能であった。
また、燃料の残存量も確認することが可能であった。
〔実施例2〕PEN−IIR(DME:H2O=1:3)
筐体樹脂としてPEN、シール部材のゴム材としてIIRを使用した燃料カートリッジ(図1参照)を製作した。筐体の形状は外径20mm、高さ71mm、樹脂の肉厚は2mm、内容量は約13.5mLである。これに燃料としてDMEを3.53g、H2Oを4.14g充填した。
この燃料カートリッジを65℃の環境下に8時間放置した後、このカートリッジを用いて図5に示す改質型燃料電池による改質試験を行った。その結果、CO濃度は20ppm以下で、出力20Wを30分間安定に行うことが可能であった。
また、燃料の残存量も確認することが可能であった。
〔実施例3〕PEN−FFKM
筐体樹脂としてPEN、シール部材のゴム材としてFFKMを使用した燃料カートリッジ(図1参照)を製作した。筐体の形状は外径20mm、高さ71mm、樹脂の肉厚は2mm、内容量は約13.5mLである。これに燃料としてDMEを3.53g、H2Oを5.53gを充填した。
この燃料カートリッジを65℃の環境下に8時間放置した後、このカートリッジを用いて図5に示す改質型燃料電池による改質試験を行った。その結果、CO濃度は20ppm以下で、出力20Wを30分間安定に行うことが可能であった。
また、燃料の残存量も確認することが可能であった。
〔実施例4〕PBN−IIR
筐体樹脂としてPBN、シール部材のゴム材としてIIRを使用した燃料カートリッジ(図1参照)を製作した。筐体の形状は外径20mm、高さ71mm、樹脂の肉厚は2mm、内容量は約13.5mLである。これに燃料としてDMEを3.53g、H2Oを5.53gそれぞれ充填した。
この燃料カートリッジを65℃の環境下に8時間放置した後、このカートリッジを用いて図5に示す改質型燃料電池による改質試験を行った。その結果、CO濃度は20ppm以下で、出力20Wを30分間安定に行うことが可能であった。
〔実施例5〕PBN−FFKM
筐体樹脂としてPBN、シール部材のゴム材としてFFKMを使用した燃料カートリッジ(図1参照)を製作した。筐体の形状は外径20mm、高さ71mm、樹脂の肉厚は2mm、内容量は約13.5mLである。これに燃料としてDMEを3.53g、H2Oを5.53gを充填した。
この燃料カートリッジを65℃の環境下に8時間放置した後、このカートリッジを用いて図5に示す改質型燃料電池による改質試験を行った。その結果、CO濃度は20ppm以下で、出力20Wを30分間安定に行うことが可能であった。
〔実施例6〕CH3OH
筐体樹脂としてPEN、シール部材のゴム材としてIIRを使用した燃料カートリッジ(図1参照)を製作した。筐体の形状は外径20mm、高さ71mm、樹脂の肉厚は2mm、内容量は約13.5mLである。これに燃料としてDMEを3.53g、H2Oを5.53g、CH3OHを0.95gそれぞれ充填した。
この燃料カートリッジを65℃の環境下に8時間放置した後、このカートリッジを用いて図5に示す改質型燃料電池による改質試験を行った。その結果、CO濃度は20ppm以下で、出力20Wを30分間安定に行うことが可能であった。
また、燃料の残存量も確認することが可能であった。
〔実施例7〕C2H5OH
筐体樹脂としてPEN、シール部材のゴム材としてIIRを使用した燃料カートリッジ(図1参照)を製作した。筐体の形状は外径20mm、高さ71mm、樹脂の肉厚は2mm、内容量は約13.5mLである。これに燃料としてDMEを3.53g、H2Oを5.53g、C2H5OHを1.37gを充填した。
この燃料カートリッジを65℃の環境下に8時間放置した後、このカートリッジを用いて図5に示す改質型燃料電池による改質試験を行った。その結果、CO濃度は20ppm以下で、出力20Wを30分間安定に行うことが可能であった。
また、燃料の残存量も確認することが可能であった。
〔実施例8〕C3H7OH
筐体樹脂としてPEN、シール部材のゴム材としてIIRを使用した燃料カートリッジ(図1参照)を製作した。筐体の形状は外径20mm、高さ71mm、樹脂の肉厚は2mm、内容量は約13.5mLである。これに燃料としてDMEを3.53g、H2Oを5.53g、C3H7OHを1.78gを充填した。
この燃料カートリッジを65℃の環境下に8時間放置した後、このカートリッジを用いて図5に示す改質型燃料電池による改質試験を行った。その結果、CO濃度は20ppm以下で、出力20Wを30分間安定に行うことが可能であった。
また、燃料の残存量も確認することが可能であった。
〔実施例9〕IPA
筐体樹脂としてPEN、シール部材のゴム材としてIIRを使用した燃料カートリッジ(図1参照)を製作した。筐体の形状は外径20mm、高さ71mm、樹脂の肉厚は2mm、内容量は約13.5mLである。これに燃料としてDMEを3.53g、H2Oを5.53g、イソプロピルアルコールを1.37gを充填した。
この燃料カートリッジを65℃の環境下に8時間放置した後、このカートリッジを用いて図5に示す改質型燃料電池による改質試験を行った。その結果、CO濃度は20ppm以下で、出力20Wを30分間安定に行うことが可能であった。
また、燃料の残存量も確認することが可能であった。
〔実施例10〕PEN−IIR
筐体樹脂としてPEN、シール部材のゴム材としてIIRを使用した燃料カートリッジ(図1参照)を製作した。筐体の形状は外径20mm、高さ71mm、樹脂の肉厚は2mm、内容量は約13.5mLである。これに燃料としてDMEを4.05g、H2Oを4.755gを充填した。
この燃料カートリッジを65℃の環境下に8時間放置した後、このカートリッジを用いて図5に示す改質型燃料電池による改質試験を行った。その結果、CO濃度は20ppm以下で、出力20Wを30分間安定に行うことが可能であった。
また、燃料の残存量も確認することが可能であった。
〔実施例11〕PEN−IIR
筐体樹脂としてPEN、シール部材のゴム材としてIIRを使用した燃料カートリッジ(図1参照)を製作した。筐体の形状は外径20mm、高さ71mm、樹脂の肉厚は2mm、内容量は約13.5mLである。これに燃料としてDMEを3.53g、H2Oを5.53gを充填した。
この燃料カートリッジを65℃の環境下に8時間放置した後、このカートリッジを用いて図5に示す改質型燃料電池による改質試験を行った。その際、燃料電池の改質器入り口に濃度センサーと圧力バルブを設けることにより、DMEと水の比が1対3以下になるように制御した。その結果、CO濃度は15ppm以下で、出力20Wを30分間安定に行うことが可能であった。
また、燃料の残存量も確認することが可能であった。
〔実施例12〕PEN−IIR
筐体樹脂としてPEN、シール部材のゴム材としてIIRを使用した燃料カートリッジ(図1参照)を製作した。筐体の形状は外径20mm、高さ71mm、樹脂の肉厚は2mm、内容量は約13.5mLである。これに燃料としてDMEを3.53g、H2Oを5.53gを充填した。
この燃料カートリッジを65℃の環境下に8時間放置した後、このカートリッジを用いて図5に示す改質型燃料電池による改質試験を行った。その結果、CO濃度は12ppm以下で、出力20Wを30分間安定に行うことが可能であった。
また、燃料の残存量も確認することが可能であった。
〔実施例13〕PEN−IIR
筐体樹脂としてPEN、シール部材のゴム材としてIIRを使用した燃料カートリッジ(図1参照)を製作した。筐体の形状は外径20mm、高さ71mmのアルミ缶内部にPENを被覆したものを用いた。アルミ缶の肉厚は1mm、PENの肉厚は1mmである。内容量は約13.5mLである。これに燃料としてDMEを3.53g、H2Oを5.53gを充填した。
この燃料カートリッジを65℃の環境下に8時間放置した後、このカートリッジを用いて図5に示す改質型燃料電池による改質試験を行った。その結果、CO濃度は12ppm以下で、出力20Wを30分間安定に行うことが可能であった。
〔実施例14〕PEN−IIR
改質、COシフト、メタネーション、燃焼の各工程を組み合わせた燃料改質システムとこれに発電部を組み合わせ、さらにこれらの制御システム、熱システム、安全システムを組み合わせた燃料電池に上記実施例1に記載した燃料を用いて改質を行った。このシステムが図5である。
その結果、実施例1に用いたものと同様のカートリッジを用いてCO濃度は12ppm以下で、出力20Wを30分間安定に行うことが可能であった。
〔実施例15〕PEN−PBN−IIR
筐体樹脂としてPBNを50wt%、PENを50wt%、シール部材のゴム材としてIIRを使用した燃料カートリッジ(図1参照)を製作した。筐体の形状は外径20mm、高さ71mm、樹脂の肉厚は2mm、内容量は約13.5mLである。これに燃料としてDMEを3.53g、H2Oを5.53g、CH3OHを0.95gそれぞれ充填した。
この燃料カートリッジを65℃の環境下に8時間放置した後、このカートリッジを用いて図5に示す改質型燃料電池による改質試験を行った。その結果、CO濃度は20ppm以下で、出力20Wを30分間安定に行うことが可能であった。
また、燃料の残存量も確認することが可能であった。
〔実施例16〕PEN−PBN−IIR
筐体樹脂としてPBNを30wt%、PENを70wt%、シール部材のゴム材としてIIRを使用した燃料カートリッジ(図1参照)を製作した。筐体の形状は外径20mm、高さ71mm、樹脂の肉厚は2mm、内容量は約13.5mLである。これに燃料としてDMEを3.53g、H2Oを5.53g、CH3OHを0.95gそれぞれ充填した。
この燃料カートリッジを65℃の環境下に8時間放置した後、このカートリッジを用いて図5に示す改質型燃料電池による改質試験を行った。その結果、CO濃度は20ppm以下で、出力20Wを30分間安定に行うことが可能であった。
また、燃料の残存量も確認することは可能ではあるが、PBN/PEN=40/60〜60/40ほどではなかった。
〔実施例17〕PEN−PBN−IIR
筐体樹脂としてPBNを70wt%、PENを30wt%、シール部材のゴム材としてIIRを使用した燃料カートリッジ(図1参照)を製作した。筐体の形状は外径20mm、高さ71mm、樹脂の肉厚は2mm、内容量は約13.5mLである。これに燃料としてDMEを3.53g、H2Oを5.53g、CH3OHを0.95gそれぞれ充填した。
この燃料カートリッジを65℃の環境下に8時間放置した後、このカートリッジを用いて図5に示す改質型燃料電池による改質試験を行った。その結果、CO濃度は20ppm以下で、出力20Wを30分間安定に行うことが可能であった。
しかし、燃料の残存量は65℃の環境下に置く前後においていずれの場合にも確認することは不可能であった。
〔実施例18〕PEN−PBN−IIR
筐体樹脂としてPBNを40wt%、PENを60wt%、シール部材のゴム材としてIIRを使用した燃料カートリッジ(図1参照)を製作した。筐体の形状は外径20mm、高さ71mm、樹脂の肉厚は2mm、内容量は約13.5mLである。これに燃料としてDMEを3.53g、H2Oを5.53g、CH3OHを0.95gそれぞれ充填した。
この燃料カートリッジを65℃の環境下に8時間放置した後、このカートリッジを用いて図5に示す改質型燃料電池による改質試験を行った。その結果、CO濃度は20ppm以下で、出力20Wを30分間安定に行うことが可能であった。
また、燃料の残存量も確認することが可能であった。
〔実施例19〕PEN−PBN−IIR
筐体樹脂としてPBNを60wt%、PENを40wt%、シール部材のゴム材としてIIRを使用した燃料カートリッジ(図1参照)を製作した。筐体の形状は外径20mm、高さ71mm、樹脂の肉厚は2mm、内容量は約13.5mLである。これに燃料としてDMEを3.53g、H2Oを5.53g、CH3OHを0.95gそれぞれ充填した。
この燃料カートリッジを65℃の環境下に8時間放置した後、このカートリッジを用いて図5に示す改質型燃料電池による改質試験を行った。その結果、CO濃度は20ppm以下で、出力20Wを30分間安定に行うことが可能であった。
また、燃料の残存量も確認することが可能であった。
〔実施例20〕PEN/SUS−IIR
筐体としてSUS304、被覆樹脂としてPEN、シール部材のゴム材としてIIRを使用した燃料カートリッジ(図6参照)を製作した。筐体の形状は外径22mm、高さ72mm、筐体肉厚1mm、樹脂の肉厚は1mm、内容量は約13.5mLである。容器はかしめ構造にて密閉させた。これに燃料としてDMEを3.53g、H2Oを5.53g、CH3OHを0.95gそれぞれ充填した。
この燃料カートリッジを65℃の環境下に8時間放置した後、このカートリッジを用いて図5に示す改質型燃料電池による改質試験を行った。その結果、CO濃度は20ppm以下で、出力20Wを30分間安定に行うことが可能であった。
また、燃料の残存量もSUS筐体の一部にスリットを設けることより確認することが可能であった。なお、この実施例に係る燃料カートリッジにおいては、金属筐体の内面にPENを被覆した構成が前述した燃料カートリッジ1と相違するのみで、その他の構成は同一であるから、同一機能を奏する構成要素には同一符号を付することとして重複した説明は省略する。
〔実施例21〕PEN−PBN−IIR
筐体樹脂としてPBNを50wt%、PENを50wt%、シール部材のゴム材としてIIRを使用した燃料カートリッジ(図1参照)を製作した。筐体の形状は外径20mm、高さ71mm、樹脂の肉厚は2mm、内容量は約13.5mLである。これに燃料としてDMEを3.53g、H2Oを1.38g、CH3OHを0.95gそれぞれ充填した。
この燃料カートリッジを65℃の環境下に8時間放置した後、このカートリッジより燃料を改質部に通し、DME等を水素に改質した後、固体酸化物燃料電池(図示省略)に供給した。その結果、出力20Wを30分間安定に行うことが可能であった。また、燃料の残存量も確認することが可能であった。
〔実施例22〕PEN−PBN−IIR
筐体樹脂としてPBNを50wt%、PENを50wt%、シール部材のゴム材としてIIRを使用した燃料カートリッジ(図1参照)を製作した。筐体の形状は外径20mm、高さ71mm、樹脂の肉厚は2mm、内容量は約13.5mLである。これに燃料としてDMEを3.53g、H2Oを1.38g、CH3OHを0.95gそれぞれ充填した。
この燃料カートリッジを65℃の環境下に8時間放置した後、このカートリッジより燃料を直接固体酸化物燃料電池(図示省略)に供給した。その結果、出力15Wを30分間安定に行うことが可能であった。また、燃料の残存量も確認することが可能であった。
〔比較例1〕PBT−IIR
筐体樹脂としてPBT、シール部材のゴム材としてIIRを使用した燃料カートリッジ(図1参照)を製作した。筐体の形状は外径20mm、高さ71mm、樹脂の肉厚は2mm、内容量は約13.5mLである。これに燃料としてDMEを3.53g、H2Oを5.53gを充填した。
この燃料カートリッジを65℃の環境下に8時間放置した後、このカートリッジを用いて図5に示す改質型燃料電池による改質試験を行った。その結果、CO濃度は20ppm以下であったが、30分間の平均出力は18Wとなり、20Wには満たなかった。
また、内部の残存液量の確認は筐体樹脂としてPEN、シール部材のゴム材としてIIRを使用した燃料カートリッジに比べ困難であった。
〔比較例2〕PEN−エステル系UR
筐体樹脂としてPEN、シール部材のゴム材としてエステル系URを使用した燃料カートリッジ(図1参照)を製作した。筐体の形状は外径20mm、高さ71mm、樹脂の肉厚は2mm、内容量は約13.5mLである。これに燃料としてDMEを3.53g、H2Oを5.53gを充填した。
この燃料カートリッジを65℃の環境下に8時間放置した後、このカートリッジを用いて図5に示す改質型燃料電池による改質試験を行った。その結果、CO濃度は20ppm以下であったが、30分間の平均出力は19Wとなり、20Wには満たなかった。
以上のごとき説明により理解されるように、本例によれば、特燃料電池になどの高純度の水素を長時間に亘り安定的に必要とする場合に多大な効果を発揮する。
また、安全性を確保することができる。すなわち、60℃以上の高温下においてもガスの漏洩が少なく、引火性を有するガスの抑制に効果がある。
さらに、上記の条件を満足した上にも、筐体にポリエチレンナフタレートやポリエチレンナフタレートとポリブチレンナフタレートの混合体を用いることにより透明に形成することが可能であるため、燃料の残量を視覚的に確認する、視認性についても確保が容易である燃料容器を提供することができる。
本発明による実施の形態を示す燃料容器の全体斜視図である。 図1に示す燃料容器の分解図である。 図1に示す燃料容器の断面図である。 図1に示す燃料容器の作用説明図である。 本発明による実施の形態を示す燃料電池システムの構成説明図である。 本発明による実施の形態を示す燃料容器の概念図である。
符号の説明
1 燃料容器
2 筐体
10 蓋部
11 ハウジング
11a 縁部
11b 筒部
11c 貫通孔
12 ハウジングスプリング
13 ガスケット
14 ステム
15 ガイドネジ
21 燃料電池システム
23 燃料電池
27 気化器
29 改質部
31 CO除去部
33 触媒燃焼部
35 ポンプ

Claims (17)

  1. エーテル結合を有する化合物、OH結合を有する化合物、水のうち少なくとも2種類を含む燃料を収容する燃料容器であって、当該容器における筐体にナフタレート系ポリエステル樹脂を含むことを特徴とする燃料容器。
  2. エーテル結合を有する化合物、OH結合を有する化合物、水のうち少なくとも2種類を含む燃料を収容する燃料容器であって、ナフタレート系ポリエステル樹脂を含む膜で被覆された金属の筐体を有することを特徴とする燃料容器。
  3. ナフタレート系ポリエステル樹脂がポリエチレンテレフタレートまたはポリブチレンテレフタレートの少なくともいずれかを含む樹脂であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料容器。
  4. ナフタレート系ポリエステル樹脂がポリエチレンテレフタテートとポリブチレンナフタレートとの混合体を含む樹脂であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料容器。
  5. 前記混合体がポリエチレンナフタレート及びポリブチレンナフタレートのモノマー、ダイマー、トリマーから重合したものであることを特徴とする請求項4記載の燃料容器。
  6. ポリブチレンナフタレートの重量比が60wt%以下であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の燃料容器。
  7. ポリブチレンナフタレートの重量比が40以上60wt%以下であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の燃料容器。
  8. エーテル結合を有する化合物、OH結合を有する化合物、水のうち少なくとも2種類を含む燃料を収容する燃料容器であって、ブチルゴム、パーフルオロゴムからなる群より選ばれた少なくとも1種類を含むシール部材を有することを特徴とする燃料容器。
  9. ブチルゴム、パーフルオロゴムからなる群より選ばれた少なくとも1種類を含むシール部材をさらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の燃料容器。
  10. 前記シール部材に含むブチルゴム、パーフルオロゴムからなる群より選ばれた少なくとも1種類は可塑剤を含まないことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の燃料容器。
  11. 前記シール部材は、シール部材の混練時に固体状ポリマーに液状ポリマーを配合する工程を含む製造工程によって製造されることを特徴とする請求項8乃至請求項10のいずれか1項に記載の燃料容器。
  12. 前記シール部材は、前記燃料を前記燃料容器から取り出すためのノズルと前記燃料容器との境界であるノズル取付け部に設けられていることを特徴とする請求項8乃至請求項11に記載の燃料容器。
  13. OH結合を有する化合物がメタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノールからなる群より選ばれた少なくとも1種類を含むことを特徴とする請求項1乃至12記載の燃料容器。
  14. エーテル結合を有する化合物がジメチルエーテルを含むことを特徴とする請求項1乃至13記載の燃料容器。
  15. 前記燃料はジメチルエーテルと水を含み、前記燃料のジメチルエーテルと水とのモル比が、ジメチルエーテル/水≦1/1であることを特徴とする請求項14に記載の燃料容器。
  16. 前記燃料はジメチルエーテルと水を含み、前記燃料のジメチルエーテルと水とのモル比が、ジメチルエーテル/水≦1/3であることを特徴とする請求項14に記載の燃料容器。
  17. 請求項1乃至請求項16のいずれか1項に記載の燃料容器と、前記燃料容器から供給された燃料を気化するための気化器と、気化された前記燃料を、水素を含有する改質ガスに改質するための改質部と、前記改質ガスに含まれるCOの少なくとも一部を除去するためのCO除去部と、COの少なくとも一部が除去された前記改質ガス及び酸素を含む空気を用いて発電を行う燃料電池と、前記燃料電池へ前記空気を送るための酸素供給手段とを備えていることを特徴とする燃料電池システム。
JP2005070061A 2005-03-11 2005-03-11 燃料容器及び燃料電池システム Abandoned JP2006253040A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005070061A JP2006253040A (ja) 2005-03-11 2005-03-11 燃料容器及び燃料電池システム
US11/366,544 US20060210842A1 (en) 2005-03-11 2006-03-03 Fuel container and fuel cell therewith
CNB2006100595633A CN100499236C (zh) 2005-03-11 2006-03-10 燃料盒及其中的燃料电池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005070061A JP2006253040A (ja) 2005-03-11 2005-03-11 燃料容器及び燃料電池システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006253040A true JP2006253040A (ja) 2006-09-21

Family

ID=36994319

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005070061A Abandoned JP2006253040A (ja) 2005-03-11 2005-03-11 燃料容器及び燃料電池システム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20060210842A1 (ja)
JP (1) JP2006253040A (ja)
CN (1) CN100499236C (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006266900A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Toshiba Corp 分析装置
JP5063935B2 (ja) * 2006-06-02 2012-10-31 東洋製罐株式会社 燃料電池カートリッジ用ポリエステル製容器
JP5104536B2 (ja) * 2008-05-16 2012-12-19 マックス株式会社 燃料充填容器及びガス燃焼式打込み工具
US11785944B2 (en) * 2020-08-29 2023-10-17 Innotect Phenolic aerosol sprays comprising thymol

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100533298B1 (ko) * 2002-09-30 2005-12-05 가부시끼가이샤 도시바 연료 전지 시스템
US20040247960A1 (en) * 2003-03-31 2004-12-09 Kabushiki Kaisha Toshiba Fuel cell system
JP2004342413A (ja) * 2003-05-14 2004-12-02 Toshiba Corp 燃料電池システム
JP4245464B2 (ja) * 2003-11-28 2009-03-25 株式会社東芝 燃料電池
JP2006118392A (ja) * 2004-10-20 2006-05-11 Nissan Motor Co Ltd 多層樹脂配管及び多層樹脂容器

Also Published As

Publication number Publication date
CN1832238A (zh) 2006-09-13
CN100499236C (zh) 2009-06-10
US20060210842A1 (en) 2006-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101145125B1 (ko) 연료전지용 연료 카트리지
JP5312740B2 (ja) 柔軟性のあるライナーを具備する燃料カートリッジ
TWI281762B (en) Fuel cell
US8470933B2 (en) Coating for leak detection and method
JP2008500697A (ja) 燃料電池用の燃料をその場で生成する装置および方法
JP2009514148A (ja) 燃料が燃料ライナーの外側に貯蔵された燃料電池用の燃料カートリッジ
US9016319B2 (en) Relief valves for fuel cell systems
JP5518114B2 (ja) 燃料サプライおよび膜電極組立体スタックを具備するカートリッジ
KR20130026534A (ko) 연료전지용 연료 공급원
KR20080107486A (ko) 연료 친화성 재료를 구비한 연료전지 공급원
JP5587603B2 (ja) 燃料電池用燃料カートリッジを再充填する装置
JP2006253040A (ja) 燃料容器及び燃料電池システム
US20050019641A1 (en) Fuel tank for fuel-cell and fuel cell system
WO2007040239A1 (ja) 燃料電池用カップラとそれを用いた燃料電池
JP5248319B2 (ja) 操作抵抗を伴う燃料サプライシステム
WO2007083515A1 (ja) 燃料電池用燃料カートリッジとそれを用いた燃料電池
Subramanian et al. A review on hydrogen fuel and storage system product design for PEM fuel cell vehicle applications
US8822888B2 (en) Fuel cartridge for fuel cells
KR101164503B1 (ko) 연료전지용 연료의 현장 제조를 위한 장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080212

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20101119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20101119