JP2006253033A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】発電運転の安定性を更に高めるのに有利な燃料電池システムを提供する。
【解決手段】燃料電池システムは、膜電極接合体15と、膜電極接合体15に積層され燃料極11で反応する燃料活物質を含む反応流体を燃料極11に分配すると共に、酸化剤極12で反応する酸化剤活物質を含む反応流体を酸化剤極12に分配する配流板2とを具備する。配流板2は、その片面側において、反応流体を流す第1表面流路31及び第2表面流路32を少なくとも有している。第1表面流路31における反応流体の流れ方向と、第2表面流路32における反応流体の流れ方向とを変化させる反応流体供給系4が設けられている。
【選択図】 図2

Description

本発明は活物質を含む反応流体を膜電極接合体に供給する配流板を有する燃料電池システムに関する。
従来、電解質膜を挟持する燃料極及び酸化剤極を有する膜電極接合体と、膜電極接合体に積層され燃料活物質を含む反応流体を燃料極に分配すると共に、酸化剤活物質を含む反応流体を酸化剤極に分配する配流板とを備える燃料電池システムが提供されている。
上記した燃料電池システムにおいて、配流板の表面に形成されている表面流路の周囲に複数の第1開口及び第2開口を形成し、配流板の第1開口を入口とすると共に第2開口を出口とする形態と、配流板の第2開口を入口とすると共に第1開口を出口とする形態とを切り替えるものが知られている(特許文献1)。このように反応ガスの入口と出口とを切り替えるため、発電分布の過剰な偏りを抑制することができる。このものによれば、1枚の配流板の片面側に形成されている表面流路は、全体として連通しており、一体化されている。
上記した燃料電池システムにおいて、配流板の表面に形成されている表面流路の周囲に複数の開口を形成し、複数の開口を旋回方向に入口として順に切り替えると共に、複数の開口を旋回方向に出口として順に切り替えることにより、配流板の表面流路においてガスを旋回流動させるものが開示されている(特許文献2)。このものによれば、1枚の配流板の片面側に形成されている表面流路は、全体として連通しており、一体化されている。
特開2004−207152号公報 特開2004−79435号公報
上記したように特許文献1によれば、反応ガスの入口と出口とを切り替えるため、生成水の偏りを抑制でき、燃料電池の内部における発電分布の偏りを低減させるのに有利であり、燃料電池の発電運転の安定性を高めるのに有利である。しかしながら、特許文献1によれば、1枚の配流板の片面側に形成されている酸化剤ガス流路は、1枚の配流板の片面側において全体として連通するように一体化されている。このため、ガスの流れを切り替えるとき、ガスの流れが瞬間的に制約される状態が発生するおそれがある。この場合、発電運転の安定性を更に高めるのには限界がある。
上記したように特許文献2によれば、配流板の表面流路においてガスを旋回流動させるため、配流板における反応ガスの流れが瞬間的に制約される状態を避けることができ、発電運転の安定性を高めるのに有利である。しかしながらガスを強制的に旋回流動させる機構が必要とされる。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、発電運転の安定性を更に高めるのに有利な燃料電池システムを提供することを課題とする。
本発明に係る燃料電池システムは、電解質膜を挟む2つの電極を有する膜電極接合体と、膜電極接合体に積層され活物質を含む反応流体を膜電極接合体の電極に分配する配流板とを具備する燃料電池システムにおいて、配流板は、その片面側において、前記反応流体を流す表面流路を複数有しており、且つ、
一の表面流路における反応流体の流れ方向と、他の表面流路における反応流体の流れ方向とを時間をずらせて変化させる反応流体供給系が設けられていることを特徴とするものである。
本発明に係る燃料電池システムによれば、反応流体供給系は、一の表面流路における反応流体の流れ方向と、他の表面流路における反応流体の流れ方向とを時間をずらせて変化させる。よって反応流体供給系は、一の表面流路における反応流体の流れ方向と、他の表面流路における反応流体の流れ方向とを時間をずらせて切り替えることができる。このため反応流体供給系は、一の表面流路に対して反応流体の流れ方向を切り替えるタイミングと、他の表面流路に対して反応流体の流れを切り替えるタイミングとを時間的にずらして設定できる。従って、反応流体の流れ方向の切替に起因して、一の表面流路において反応流体の流れが瞬間的に制約されるようなことがあったとしても、配流板における他の表面流路(一の表面流路とは別の表面流路)において反応流体の流れの円滑性が確保される。故に、燃料電池における発電運転の安定性を高めるのに有利である。
本発明によれば、一の表面流路に対して反応流体の流れ方向を切り替えるタイミングと、他の表面流路に対して反応流体の流れを切り替えるタイミングとを時間的にずらして設定できる。このため、一の表面流路において反応流体の流れが瞬間的に制約されるようなことがあったとしても、別の表面流路において反応流体の流れの円滑性が確保される。故に、燃料電池における発電運転の安定性を更に高めるのに有利である。
本発明によれば、電解質膜、燃料極及び酸化剤極を有する膜電極接合体と、膜電極接合体に積層され燃料活物質を含む反応流体を燃料極に分配すると共に、酸化剤活物質を含む反応流体を酸化剤極に分配する配流板とを備えている形態を採用することができる。燃料活物質を含む反応流体としては、水素含有ガス、水素ガスを採用できる。酸化剤活物質を含む反応流体としては、酸素含有ガス、酸素ガスを採用できる。
一枚の配流板の片面側に形成されている複数の表面流路は、互いに分割されており、互いに独立している形態を採用することができる。この場合、一の表面流路における反応流体の流れと、他の表面流路における反応流体の流れとを独立させることができる。
反応流体供給系としては、一の表面流路における反応流体の流れ方向と、他の表面流路における反応流体の流れ方向とを時間をずらして変化させる。よって反応流体供給系は、一の表面流路における反応流体の流れ方向と、他の表面流路における反応流体の流れ方向とを時間をずらして切り替えることができる。故に、反応流体の流れ方向の切り替えに起因して、他の表面流路において反応流体の流れが、万一、瞬間的に制約されるようなことがあったとしても、一の表面流路において反応流体の流れの円滑性が良好に確保される。故に、燃料電池の発電運転の安定性を高めるのに有利である。
反応流体配流板としては、配流板の表面に設けられた一の表面流路または他の表面流路に連通する第1開口及び第2開口を有している形態を例示することができる。この場合、反応流体供給系としては、配流板の第1開口を反応流体の入口とすると共に第2開口を反応流体の出口とする第1形態と、配流板の第2開口を反応流体の入口とすると共に第1開口を反応流体の出口とする第2形態とを切り替える形態を例示することができる。この場合、第1形態における反応流体の流れ方向と、第2形態における反応流体の流れ方向とを独立して変化させることができる。
以下、本発明の実施例1について図1〜図3を参照して説明する。図1は燃料電池システムの燃料電池1の内部を模式的に表す概念図を示す。燃料電池1は、固体高分子型の電解質膜10を挟持する電極としての燃料極11及び酸化剤極12を有する膜電極接合体15と、膜電極接合体15に接着剤層100を介して積層された配流板2(反応流体配流板)とを備えている。燃料極11はガス拡散性及び集電性を有しており、触媒層13を有する。酸化剤極12はガス拡散性及び集電性を有しており、触媒層14を有する。なお触媒層13、触媒層14は電解質膜10に接合されていても良い。
図2は、配流板2の一方の片面側を示す。図2に示すように、一枚の配流板2の一方の片面側には、酸化剤ガスを流す第1表面流路31及び第2表面流路32が分割された状態で形成されている。図2に示すように、分割された第1表面流路31及び第2表面流路32は、1枚の配流板2において横に並設されている。第1表面流路31は、縦方向の延びる仕切壁38aで仕切られた片側A,Bを備えている。第2表面流路32は、縦方向の延びる仕切壁38bで仕切られた片側A,Bを備えている。第1表面流路31及び第2表面流路32は、縦方向の延びる仕切壁38cにより仕切られており、互いに独立している。配流板2の片面側においては、第1表面流路31及び第2表面流路32は、互いに連通していない構造とされている。
反応流体供給系として機能できる酸化剤ガス供給系4は、配流板2の片面側に形成されている第1表面流路31及び第2表面流路32に酸化剤ガス(酸素含有ガス、一般的には空気)を供給するものである。酸化剤ガス供給系4は、配流板2の第1表面流路31に対して酸化剤ガスを供給すると共に、第1表面流路31とは独立して配流板2の第2表面流路32に対して酸化剤ガスを供給する。故に、酸化剤ガス供給系4は、第1表面流路31における酸化剤ガスの流れと、第2表面流路32における酸化剤ガスの流れとを独立して制御することができる。
図2に示すように、配流板2には、これの第1表面流路31の一方の片側Aに連通する第1開口6fが形成されている。第1表面流路31の他方の片側Bに連通する第2開口7fが形成されている。第1開口6f及び第2開口7fは互いに隣設されている。第1表面流路31の片側A,Bの上部にそれぞれ連通する中間開口8fが形成されている。また、配流板2には、これの第2表面流路32の一方の片側Aに連通する第1開口6sが形成されている。第2表面流路32の他方の片側Bに連通する第2開口7sが形成されている。第1開口6s及び第2開口7sは互いに隣設されている。第2表面流路32の片側A,Bの上部に連通する中間開口8sが形成されている。中間開口8f及び8sは互いに隣設されている。
ここで、第1開口6f,6s、第2開口7f,7s、中間開口8f,8sは、配流板2の厚み方向に貫通するように形成されている。中間開口8f,8sは配流板2の上部に形成されている。図2に示すように、第1開口6f,6s及び第2開口7f,7sは配流板2の下部に形成されている。その理由としては、後述するように、第1開口6f,6s及び第2開口7f,7sは酸化剤ガスを排出する出口として機能することがあるため、酸化剤ガスに含まれている水を重力を利用して排出し易くさせるためである。なお、燃料電池1を厚み方向に積層してスタックを形成したとき、中間開口8f,8sは、スタックの積層方向に延びる連通通路を形成し、その連通通路は表面流路31,32のうち対応するものに連通するが、外部には連通されていない。
なお、酸化剤ガス供給系4は、開閉手段として機能する図略の開閉バルブを有しており、図2に示すように、第1開口6f、第1開口6s、第2開口7f、第2開口7sに繋がり、これらの流路の切替を行う。
さて本実施例によれば、酸化剤ガスを配流板2の第1表面流路31に供給するにあたり、第1形態及び第2形態を時間的に同時に行うのではなく、第1形態及び第2形態を所定の時間間隔で交互に切り替える。酸化剤ガス供給の第1形態によれば、配流板2の第1開口6fを入口とすると共に、第2開口7fを出口とする。従って、第1形態によれば、酸化剤ガスは、図2の矢印Y1方向にそって、配流板2の第1開口6f→第1表面流路31の片側A→中間開口8f→第1表面流路31の片側B→第2開口7fを順に流れる。また酸化剤ガス供給の第2形態によれば、配流板2の第2開口7fを入口とすると共に、第1開口6fを出口とする。従って、第2形態によれば、酸化剤ガスは、図2の矢印Y2方向にそって、配流板2の第2開口7f→第1表面流路31の片側B→中間開口8s→第1表面流路31の片側A→第1開口6fを順に流れる。
このように酸化剤ガスを第1表面流路31に供給する場合、第1形態における酸化剤ガスの流れ方向(矢印Y1方向)と、第2形態における酸化剤ガスの流れ方向(矢印Y2方向)とは、互いに逆向きである。上記したように酸化剤ガス供給系4は、第1形態における酸化剤ガスの流れ方向(矢印Y1方向)と、第2形態における酸化剤ガスの流れ方向(矢印Y2方向)とを時間的にずらして交互に切り替えることができる。
また、酸化剤ガスを配流板2の第2表面流路32に供給するにあたり、第1表面流路31の場合と同様に、第1形態及び第2形態を交互に切り替える。第1形態によれば、配流板2の第1開口6sを入口とすると共に、第2開口7sを出口とする。従って、酸化剤ガス供給の第1形態によれば、酸化剤ガスは、図2の矢印Y3方向にそって、配流板2の第1開口6s→第2表面流路32の片側A→中間開口8s→第2表面流路32の片側B→第2開口7sを順に流れる。また酸化剤ガス供給の第2形態によれば、配流板2の第2開口7sを入口とすると共に、第1開口6sを出口とする。従って、第2形態によれば、酸化剤ガスは、図2の矢印Y4方向にそって、配流板2の第2開口7s→第2表面流路32の片側B→中間開口8s→第2表面流路32の片側A→第1開口6sを順に流れる。このように酸化剤ガスを第2表面流路32に供給するにあたり、酸化剤ガス供給系4は、第1形態における酸化剤ガスの流れ方向(矢印Y3方向)と、第2形態における酸化剤ガスの流れ方向(矢印Y4方向)とを交互に切り替えることができる。
ところで、上記したような酸化剤ガスの流れ方向を切り替えるときには、切替時に、酸化剤ガスの流れが瞬間的に制約される状態になることがある。この場合、酸化剤ガスの円滑な供給が制約されるおそれがあり、燃料電池1の発電性能の更なる向上を図るためには好ましくない。この点について本実施例によれば、図3に示すように、酸化剤ガス供給系4は、配流板2の第1表面流路31に対して酸化剤ガスの流れを切り替えるタイミングM1と、配流板2の第2表面流路32に対して酸化剤ガスの流れを切り替えるタイミングM2とを時間的にずらして実行するように設定されている。
従って、第1表面流路31における酸化剤ガスの流れ方向の切り替えに起因して、配流板2の第1表面流路31において酸化剤ガスの流れが瞬間的に制約されるようなことが万一あったとしても、一枚の配流板2のうち第1表面流路31に隣設している第2表面流路32において酸化剤ガスの流れ方向は切り替わっていないため、第2表面流路32における酸化剤ガスの流れの円滑性は良好に確保される。故に、一枚の配流板2あたり発電出力が低下することが抑制され、燃料電池1の発電運転の安定性を高めるのに有利である。
同様に、第2表面流路32における酸化剤ガスの流れ方向の切り替えに起因して、配流板2の第2表面流路32において酸化剤ガスの流れが瞬間的に制約されるようなことが万一あったとしても、一枚の配流板2のうち第2表面流路32に隣設する第1表面流路31において酸化剤ガスの流れ方向は切り替わっていないため、第1表面流路31において酸化剤ガスの流れの円滑性は良好に確保される。故に、燃料電池1の発電出力が低下することが抑制され、発電運転の安定性を高めるのに有利である。
また、燃料電池1の酸化剤極12では発電反応により水が生成される。生成水は酸化剤ガスの流れに押し出されて下流側に移動する。故に、酸化剤ガスの流れの下流側つまり出口側に溜まり易い傾向がある。このため第1表面流路31の流れの下流側では、水による濡れ現象が発生することがある。更に、第1表面流路31の流れの上流側では乾き現象が発生することがある。第2表面流路32についても同様の現象が存在する。この場合、一枚の配流板2あたり、発電分布の均一性を更に高めるのに限界となる。
この点について本実施例によれば、酸化剤ガス供給系4は前述したように第1表面流路31の流れ方向を切り替える操作と、第2表面流路32の流れ方向を切り替える操作とを時間をずらして交互に行う。このため、第1表面流路31において第1形態における上流は第2形態における下流となり、第1形態における下流は第2形態における上流となる。同様に、第2表面流路32において第1形態における上流は第2形態における下流となり、第1形態における下流は第2形態における上流となる。このように上流と下流とが切り替えられるため、第1表面流路32及び第2表面流路32における水の分布の偏在を抑制でき、燃料電池1における発電分布の均一性を更に高めるのに有利となる。殊に、酸化剤ガスの流れの下流側では、水が過剰に溜まり、フラッディング現象が発生するおそれがあるが、前述したように第1形態及び第2形態を交互に切替えれば、酸化剤ガスの下流と上流とが交互に入れ替わる。このためフラッディング現象が発生するおそれを低減できる。フラッディング現象とは、過剰の水がガス通路を塞ぐことをいう。
本実施例によれば、配流板2の他方の片面側には、燃料活物質としての水素を含む燃料ガスを流す燃料用の表面流路39F(図1参照)が形成されている。そして、図2に示すように、燃料用の表面流路39Fに連通する燃料用第1開口6F及び燃料用第2開口7Fが、配流板2の周縁部に互いに対向するように形成されている。そして、燃料ガスを配流板2の燃料用の表面流路39Fに供給するにあたり、燃料用の第1形態及び第2形態を交互に繰り返すことにしている。燃料用の第1形態によれば、配流板2の燃料用第1開口6Fを入口とすると共に、燃料用の第2開口7Fを出口とする。従って、燃料用の第1形態によれば、燃料ガスは、配流板2の燃料用の第1開口6F→燃料用表面流路39F→燃料用の第2開口7Fを順に流れる。また燃料用の第2形態によれば、配流板2の第2開口7Fを入口とすると共に、燃料用第1開口6Fを出口とする。従って、燃料用の第2形態によれば、燃料ガスは、配流板2の燃料用第2開口7F→燃料用の表面流路39F→第1開口6Fを順に流れる。第1形態における燃料ガスの流れと、第2形態における燃料ガスの流れとは互いに逆方向である。
このように本実施例によれば、燃料ガスを配流板2の燃料用の表面流路Fに供給するにあたり、燃料ガスの流れの上流と下流とを第1形態と第2形態とで交互に切り替える。このため、酸化剤ガスの場合と同様に、燃料用の表面流路39Fにおける水の分布の偏在を抑制でき、燃料ガスの流れの円滑性は良好に確保される。故に、燃料電池1の発電出力が低下することが抑制され、発電運転の安定性を一層高めるのに有利である。従って燃料ガスについても、酸化剤ガスの場合と同様の作用効果が得られる。
但し本実施例によれば、燃料ガスについては、第1形態及び第2形態を交互に切り替えることなく、第1形態に維持したまま、あるいは、第2形態に維持したままに燃料電池1を運転しても良い。図2において、501は冷却水供給口、502は冷却水吐出口を示す。
以下、本発明の実施例2について図4及び図5を参照して説明する。本実施例は基本的には前記した実施例と同様の構成、同様の作用効果を有する。図4に示すように、配流板2の表面には、酸化剤ガスを流す第1表面流路31、第2表面流路32、第3表面流路33、第4表面流路34が横方向に分割された状態で並設されている。第1表面流路31〜第4表面流路34は、縦方向に延びる仕切壁38a〜仕切壁38cにより仕切られている。故に、第1表面流路31、第2表面流路32、第3表面流路33、第4表面流路34は、互いに独立しつつ分割されている。
図4に示すように、配流板2には、これの第1表面流路31の下部に連通する第1開口6fが形成されている。第1表面流路31の上部に連通する第2開口7fが形成されている。配流板2には、第2表面流路32の下部に連通する第1開口6sが形成されている。第2表面流路32の上部部に連通する第2開口7sが形成されている。更に、第3表面流路33の下部に連通する第1開口6tが形成されている。第3表面流路33の上部に連通する第2開口7tが形成されている。第4表面流路34の下部に連通する第1開口6uが形成されている。第4表面流路34の上部に連通する第2開口7uが形成されている。第1開口6f,6s,6t,6u、第2開口7f,7s,7t,7uは、配流板2の厚み方向に貫通するように形成されている。
図4に示すように、酸化剤ガス供給系4は図略の開閉バルブを有しており、第1開口6f、第1開口6s、第2開口7f、第2開口7sに繋がり、これらの流路を切り替える。
本実施例では、酸化剤ガスを配流板2の第1表面流路31に供給するにあたり、第1形態及び第2形態を交互に切り替える。第1表面流路31の第1形態によれば、配流板2の第1開口6fを入口とすると共に、第2開口7fを出口とする。従って、第1表面流路31の第1形態によれば、酸化剤ガスは、図4の矢印Y6方向(上方向)にそって、配流板2の第1開口6f→第1表面流路31→第2開口7fを順に流れる。また第1表面流路31の第2形態によれば、第1表面流路31の配流板2の第2開口7fを入口とすると共に、第1開口6fを出口とする。従って、第1表面流路31の第2形態によれば、酸化剤ガスは、図4の矢印Y7方向(下方向)にそって、配流板2の第2開口7f→第1表面流路31→第1開口6fを順に流れる。このように酸化剤ガスを第1表面流路31に供給する場合、第1形態における酸化剤ガスの流れ方向(矢印Y6方向)と、第2形態における酸化剤ガスの流れ方向(矢印Y7方向)とを酸化剤ガス供給系4は交互に切り替えることができる。
また酸化剤ガスを配流板2の第2表面流路32に供給するにあたり、第1形態及び第2形態を交互に切り替える。第1形態によれば、配流板2の第1開口6sを入口とすると共に、第2開口7sを出口とする。従って、第2表面流路32の第1形態によれば、酸化剤ガスは、図4の矢印Y8方向(上方向)にそって、配流板2の第1開口6s→第2表面流路32→第2開口7sを順に流れる。また第2表面流路32の第2形態によれば、配流板2の第2開口7sを入口とすると共に、第1開口6sを出口とする。従って、第2形態によれば、酸化剤ガスは、図4の矢印Y9方向(下方向)にそって、配流板2の第2開口7s→第2表面流路32→第1開口6sを順に流れる。このように酸化剤ガスを第2表面流路32に供給する場合、第1形態における酸化剤ガスの流れ方向(矢印Y8方向)と、第2形態における酸化剤ガスの流れ方向(矢印Y9方向)とを酸化剤ガス供給系4は交互に切り替えることができる。
更に、酸化剤ガスを配流板2の第3表面流路33に供給するにあたり、第1形態及び第2形態を交互に切り替える。第1形態によれば、配流板2の第1開口6tを入口とすると共に、第2開口7tを出口とする。従って、第3表面流路33の第1形態によれば、酸化剤ガスは、図4の矢印Y10方向(上方向)にそって、配流板2の第1開口6t→第3表面流路33→第2開口7tを順に流れる。また第3表面流路33の第2形態によれば、配流板2の第3表面流路33の第2開口7tを入口とすると共に、第1開口6tを出口とする。従って、第2形態によれば、酸化剤ガスは、図4の矢印Y11方向(下方向)にそって、配流板2の第2開口7t→第3表面流路33→第1開口6tを順に流れる。このように酸化剤ガスを第3表面流路33に供給する場合、第1形態における酸化剤ガスの流れ方向(矢印Y10方向)と、第2形態における酸化剤ガスの流れ方向(矢印Y11方向)とを酸化剤ガス供給系4は交互に切り替えることができる。第4表面流路34についても同様に、図4の矢印Y12方向(上方向),矢印Y13方向(下方向)に切り替えることができる。
なお、前述したように第1開口6f,6s,6t,6uは酸化剤ガスを排出する出口として機能することがあるため、配流板2の下部に形成されており、従って、酸化剤ガスに含まれている水を重力を利用して排出させる排出性を高めることができる。
本実施例によれば、図5に示すように、酸化剤ガス供給系4は、配流板2の第1表面流路31に対して酸化剤ガスの流れ方向を切り替えるタイミングM1と、配流板2の第2表面流路32に対して酸化剤ガスの流れ方向を切り替えるタイミングM2と、配流板2の第3表面流路33に対して酸化剤ガスの流れ方向を切り替えるタイミングM3と、配流板2の第4表面流路34に対して酸化剤ガスの流れ方向を切り替えるタイミングM4とを時間的にずらして別に設定している。従って、第1表面流路31〜第4表面流路34のいずれかにおける酸化剤ガスの流れ方向の切り替えに起因して、配流板2の第1表面流路31〜第4表面流路34のいずれかにおいて酸化剤ガスの流れが瞬間的に制約されるようなことが万一あったとしても、第1表面流路31〜第4表面流路34のうちの他の表面流路において酸化剤ガスの流れ方向は切り替わっていないため、第2表面流路32において酸化剤ガスの流れの円滑性は良好に確保される。故に、燃料電池1の発電出力が低下することが抑制され、発電運転の安定性を高めるのに有利である。
更に本実施例によれば、前述したように第1表面流路31〜第4表面流路34の酸化剤ガスの流れ方向を切り替える操作を時間をずらして交互に行う。このため、第1表面流路31〜第4表面流路34において、酸化剤ガスの流れの上流と下流とが交互に切り替える。故に、水の分布の偏在を抑制でき、燃料電池1における発電分布の均一性を更に高めるのに有利となる。殊に、酸化剤ガスの流れの下流側では、生成水が過剰に溜まり、フラッディング現象が発生するおそれがあるが、前述したように第1形態及び第2形態を時間的にずらして交互に繰り返せば、下流と上流とが交互に入れ替わるため、フラッディング現象が発生するおそれを低減できる。
なお本実施例では、タイミングM1〜M4をそれぞれ時間的にずらして別に設定しているが、これに限らず、タイミングM1、M2を時刻t1で時間的に同時に行い、タイミングM1、M2に対して時間的にずれるように時刻t2でタイミングM3、M4を同時におこなっても良い。また、タイミングM1、M2、M3を時刻t1で時間的に同時に行い、タイミングM4を時間的にずらして時刻t2で行っても良い。またタイミングM2、M3、M4を時刻t1で時間的に同時に行い、タイミングM1を時間的にずらして時刻t2で行っても良い。要するに、タイミングM1〜M4のうち少なくとも一つのタイミングがずれていれば良いものである。換言すると、タイミングM1〜M4のタイミングが時間的に同時にならなければ良いものである。
以下、本発明の実施例3について図6〜図8を参照して説明する。本実施例は基本的には前記した実施例と同様の構成、同様の作用効果を有する。図6に示すように、一枚の配流板2の片側の表面には、酸化剤ガスを流す第1表面流路31及び第2表面流路32が横方向に並設されている。第1表面流路31は、縦方向に延びる仕切壁38xを介して互いに隣設する片側Aと片側Bとを有する。第2表面流路32は、第1表面流路31の外側となるように、第1表面流路31の片側A及び片側Bを隔てて配置された片側Aと片側Bとを有する。第1表面流路31及び第2表面流路32は仕切壁38e,38fにより仕切られている。故に第1表面流路31及び第2表面流路32は、一枚の配流板2の片側の表面において互いに独立しており、一枚の配流板2の片側の表面において互いに連通しないようにされている。
図6に示すように、配流板2の第1表面流路31の片側Aに連通する第1開口6f、第1表面流路31の片側Bに連通する第2開口7fが形成されている。第1表面流路31の片側A,Bに連通する中間開口8fが形成されている。また、配流板2の第2表面流路32の片側Aに連通する第1開口6s、第2表面流路32の片側Bに連通する第2開口7sが形成されている。第2表面流路32の片側A,Bに連通する中間開口8sが形成されている。中間開口8f,8sは仕切壁38kにより仕切られている。
なお、燃料電池1を厚み方向に積層してスタックを形成したとき、中間開口8f,8sは、スタックの積層方向に延びる連通通路を形成し、その連通通路は表面流路31,32のうち対応するものに連通するが、外部には連通されていない。
さて、酸化剤ガスを配流板2の第1表面流路31に供給するにあたり、第1形態及び第2形態を交互に繰り返す。第1形態によれば、配流板2の第1開口6fを酸化剤ガスの入口とすると共に、第2開口7fを酸化剤ガスの出口とする。従って、第1形態によれば、酸化剤ガスは、図6の矢印Y11方向にそって、配流板2の第1開口6f→第1表面流路31の片側A→中間開口8f→第1表面流路31の片側B→第2開口7fを順に流れる。また第2形態によれば、配流板2の第2開口7fを酸化剤ガスの入口とすると共に第1開口6fを酸化剤ガスの出口とする。従って、第2形態によれば、酸化剤ガスは、図6の矢印Y12方向にそって、配流板2の第2開口7f→第1表面流路31の片側B→中間開口8f→第1表面流路31の片側A→第1開口6fを順に流れる。このように酸化剤ガスを第1表面流路31に供給する場合、第1形態における酸化剤ガスの流れ方向(図6の矢印Y11方向)と、第2形態における酸化剤ガスの流れ方向(図6の矢印Y12方向)とを交互に切り替えることができる。
また酸化剤ガスを配流板2の第2表面流路32に供給するについても同様に、第1形態及び第2形態を交互に切り替える。第1形態によれば、配流板2の第1開口6sを酸化剤ガスの入口とすると共に第2開口7sを酸化剤ガスの出口とする。従って、第1形態によれば、酸化剤ガスは、図6の矢印Y13方向にそって、配流板2の第1開口6s→第2表面流路32の片側A→中間開口8s→第2表面流路32の片側B→第2開口7sを順に流れる。また第2形態によれば、配流板2の第2開口7sを酸化剤ガスの入口とすると共に、第1開口6sを酸化剤ガスの出口とする。従って、第2形態によれば、酸化剤ガスは、矢印Y14方向にそって、配流板2の第2開口7s→第2表面流路32の片側B→中間開口8s→第2表面流路32の片側A→第1開口6sを順に流れる。このように酸化剤ガスを第2表面流路32に供給する場合、第1形態における酸化剤ガスの流れ方向(図6の矢印Y13方向)と、第2形態における酸化剤ガスの流れ方向(図6の矢印Y14方向)とを切り替えることができる。
本実施例においても、図7に示すように、配流板2の第1表面流路31に対して酸化剤ガスの流れ方向を切り替えるタイミングM1と、配流板2の第2表面流路32に対して酸化剤ガスの流れ方向を切り替えるタイミングM2とを時間的にずらして設定している。従って、第1表面流路31における酸化剤ガスの流れ方向の切り替えに起因して、配流板2の第1表面流路31において酸化剤ガスの流れが瞬間的に制約されるようなことが万一あったとしても、配流板2の第2表面流路32において酸化剤ガスの流れ方向は切り替わっていないため、第2表面流路32において酸化剤ガスの流れの円滑性は良好に確保される。故に、燃料電池1の発電出力が低下することが抑制され、発電運転の安定性を高めるのに有利である。
また第2表面流路32における酸化剤ガスの流れ方向の切り替えに起因して、配流板2の第2表面流路32において酸化剤ガスの流れが瞬間的に制約されるようなことが万一あったとしても、配流板2の第1表面流路31において酸化剤ガスの流れ方向は切り替わっていないため、第1表面流路31において酸化剤ガスの流れの円滑性は良好に確保される。故に、燃料電池1の発電出力が低下することが抑制され、発電運転の安定性を高めるのに有利である。
また本実施例によれば、前述したように、第1表面流路31の流れ方向を切り替える操作と、第2表面流路32の酸化剤ガスの流れ方向を切り替える操作とを時間をずらして交互に行う。このため、第1表面流路31において酸化剤ガスの上流と下流とを入れ替えることができる。同様に第2表面流路32においても酸化剤ガスの上流と下流とを入れ替えることができる。故に、第1表面流路31及び第2表面流路32における水の分布の偏在を抑制でき、燃料電池1における発電分布の均一性を更に高めるのに有利となる。
殊に、酸化剤ガスの流れの下流側ではフラッディング現象が発生するおそれがあるが、前述したように第1形態及び第2形態を交互に繰り返せば、酸化剤ガスの下流と上流とが交互に入れ替わるため、フラッディング現象が発生するおそれを低減できる。
図8は、配流板2の他方の片面側を示す。図8に示すように、配流板2の他方の片面側には、燃料ガスを流す燃料用の第1表面流路31H及び燃料用の第2表面流路32Kが縦に並設されている。第1表面流路31H及び第2表面流路32Kは、仕切壁38mにより仕切られており、互いに独立している。
図8に示すように、配流板2の燃料用の第1表面流路31Hに連通する第1開口6h、第2開口7hが形成されている。また、燃料配流板2の燃料用の第2表面流路32Kに連通する第1開口6k、第2開口7kが形成されている。燃料ガス供給系5は、第1開口6h、第2開口7h、第1開口6k、第2開口7kに繋がり、これらの流路を切替える。
さて、燃料ガスを燃料用の第1表面流路31Hに供給するにあたり、第1形態及び第2形態を交互に繰り返す。第1形態によれば、配流板2の第1開口6hを燃料ガスの入口とすると共に第2開口7hを燃料ガスの出口とする。従って、第1形態によれば、燃料ガスは、矢印Y21方向にそって、配流板2の第1開口6h→第1表面流路31H→第2開口7hを順に流れる。また第2形態によれば、配流板2の第2開口7hを入口とすると共に第1開口6hを出口とする。従って、第2形態によれば、燃料ガスは、矢印Y22方向にそって、燃料用の第2開口7h→第1表面流路31H→第1開口6hを順に流れる。このように燃料ガスを第1表面流路31Hに供給する場合、第1形態における燃料ガスの流れ方向(矢印Y21方向)と、第2形態における燃料ガスの流れ方向(矢印Y22方向)とを交互に切り替えることができる。
また燃料ガスを燃料用の第2表面流路32Kに供給するにあたり、第1形態及び第2形態を交互に切り替える。第1形態によれば、燃料用の第1開口6kを燃料ガスの入口とすると共に第2開口7kを燃料ガスの出口とする。従って、第1形態によれば、燃料ガスは、矢印Y23方向にそって、配流板2の第1開口6k→第2表面流路32K→第2開口7kを順に流れる。また第2形態によれば、第2開口7kを燃料ガスの入口とすると共に、第1開口6kを燃料ガスの出口とする。従って、第2形態によれば、燃料ガスは、矢印Y24方向にそって、燃料用の第2開口7k→第2表面流路32K→第1開口6kを順に流れる。このように燃料ガスを第2表面流路32Kに供給する場合、第1形態における燃料ガスの流れ方向(矢印Y23方向)と、第2形態における燃料ガスの流れ方向(矢印Y24方向)とを交互に切り替えることができる。
本実施例においても、燃料ガス供給系5は、燃料用の第1表面流路31Hに対して燃料ガスの流れ方向を切り替えるタイミングM11と、燃料用の第2表面流路32Kに対して燃料ガスの流れ方向を切り替えるタイミングM12とを時間的にずらして設定している。従って、第1表面流路31Hにおける燃料ガスの流れの切り替えに起因して、燃料用の第1表面流路31Hにおいて燃料ガスの流れが瞬間的に制約されるようなことが万一あったとしても、一枚の配流板2のうち第1表面流路31Hに隣設する第2表面流路32Kにおいて、燃料ガスの流れ方向は切り替わっていないため、第2表面流路32Kにおいて燃料ガスの流れの円滑性は良好に確保される。故に、燃料電池1の発電出力が低下することが抑制され、発電運転の安定性を高めるのに有利である。
また第2表面流路32Kにおける燃料ガスの流れの切り替えに起因して、燃料用の第2表面流路32Kにおいて燃料ガスの流れが瞬間的に制約されるようなことが万一あったとしても、一枚の配流板2のうち第2表面流路32Kに隣設する第1表面流路31Hにおいて燃料ガスの流れ方向は切り替わっていないため、第1表面流路31Hにおいて燃料ガスの流れの円滑性は良好に確保される。故に、燃料電池1の発電出力が低下することが抑制され、発電運転の安定性を高めるのに有利である。
(他の例)その他、本発明は上記し且つ図面に示した実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できるものである。
本発明は定置用、車両用、電気機器用、電子機器用、携帯用などの燃料電池システムに利用することができる。
実施例1に係り、燃料電池の要部の断面図(図2のX−X線に沿った断面図)である。 配流板に形成されている酸化剤ガスを流す第1表面流路及び第2表面流路を示す平面図である。 酸化剤ガスの流れ方向の切替タイミングを示す図である。 実施例2に係り、配流板に形成されている酸化剤ガスを流す第1表面流路〜第4表面流路を示す平面図である。 実施例2に係り、酸化剤ガスの流れ方向の切替タイミングを示す図である。 実施例3に係り、配流板に形成されている酸化剤ガスを流す第1表面流路〜第4表面流路を示す平面図である。 実施例3に係り、酸化剤ガスの流れ方向の切替タイミングを示す図である。 実施例3に係り、配流板に形成されている燃料ガスを流す燃料用の第1表面流路及び燃料用の第2表面流路を示す平面図である。
符号の説明
図中、1は燃料電池、10は電解質膜、11は燃料極、12は酸化剤極、15は膜電極接合体、2は配流板、31は第1表面流路、32は第2表面流路、33は第3表面流路、34は第4表面流路、4は酸化剤ガス供給系(反応ガス供給系)、5は燃料ガス供給系(反応ガス供給系)、6f,6sは第1開口、開口7f,7sは第2開口を示す。

Claims (3)

  1. 電解質膜を挟む2つの電極を有する膜電極接合体と、
    前記膜電極接合体に積層され活物質を含む反応流体を前記膜電極接合体の電極に分配する配流板とを具備する燃料電池システムにおいて、
    前記配流板は、その片面側において、前記反応流体を流す表面流路を複数有しており、且つ、
    一の前記表面流路における反応流体の流れ方向と、他の前記表面流路における反応流体の流れ方向とを時間をずらせて変化させる反応流体供給系が設けられていることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1において、前記配流板の片面側に形成されている複数の前記表面流路は、互いに独立していることを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項1または2において、前記配流板は、前記配流板の表面に設けられた前記一の表面流路または前記他の表面流路に連通する第1開口及び第2開口を有しており、
    前記反応流体供給系は、前記配流板の前記第1開口を反応流体の入口とすると共に前記第2開口を反応流体の出口とする第1形態と、前記配流板の前記第2開口を反応流体の入口とすると共に前記第1開口を反応流体の出口とする第2形態とを切り替えることを特徴とする燃料電池システム。
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