JP2006252952A - ケーブルアライナ - Google Patents

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佳規 佐田
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Abstract

【課題】 ケーブル同士の絡まりを防ぐことができ、接続がはずされた後のコネクタを識別可能にし、かつ、複数のコネクタの着脱を一括して容易に行うことができる、構造容易なケーブルアライナを実現する。
【解決手段】 少なくとも2つのケーブル3のコネクタ2を整列させるためのケーブルアライナ1は、受け側コネクタに対して接続可能となるようにコネクタ2を固定設置するためのコネクタ整列部11と、このコネクタ整列部11に装着される少なくとも2つのコネクタ2の各コネクタ外し用爪を、同時に押下可能な一括コネクタ外し部12と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、少なくとも2つの電気接続用ケーブルのコネクタを整列させるためのケーブルアライナに関する。
各種電気システム機器への電気接続用ケーブルの接続は、ケーブルのコネクタを接続ポートに挿嵌することによりなされる。特に、例えばハブやシリアルコンソールスイッチなど、接続ポートが複数存在する場合は、該接続ポートにコネクタを介して接続されるケーブルが絡まってしまったり、あるいは一旦コネクタをはずしてしまうとどの接続ポートにどのコネクタがささっていたのかわからなくなってしまうことがあった。また、複数あるコネクタを1つずつ手で抜き挿しすることは煩雑な作業でもある。
このため、少なくとも2つの電気接続用ケーブルのコネクタを整列させるためのケーブルアライナとして、既に、複数のケーブルを整列させるケーブルカバー(例えば、特許文献1参照)が提案されている。
また、複数のコネクタを同時に抜き挿しすることができるコネクタ接続方法(例えば、特許文献2参照)が提案されている。
特開2003−319526号公報 特開2001−244033号公報
接続ポートに接続すべきケーブルが、該接続ポートとの接続により複数週して存在することとなる場合は、これらケーブル同士が絡むだけではなく、接続ポートからはずされた後のコネクタも、方々に散らばってしまう。また、どの接続ポートにどのコネクタがささっていたのかを判別することも難しい。
LANケーブル、アナログ電話回線ケーブルあるいはISDN回線ケーブルなどの通信ケーブルのコネクタにおいては、通常、コネクタ上にコネクタ外し用爪が設けられている。コネクタと接続ポートとが接続されているときには、コネクタのコネクタ外し用爪が接続ポート内の受け側部位に引っ掛かることにより、接続が保持されている。そして接続を解除する際には、コネクタ外し用爪を指で押下することで上記引っ掛かりを解くことになる。このようなコネクタについて、接続ポートに対して1つずつ手で抜き挿しすることは煩雑な作業である。
従って本発明の目的は、上記問題に鑑み、ケーブル同士の絡まりを防ぐことができ、接続がはずされた後のコネクタを識別可能にし、かつ、複数のコネクタの着脱を一括して容易に行うことができる、構造容易なケーブルアライナを提供することにある。
上記目的を実現するために、本発明においては、少なくとも2つのケーブルのコネクタを整列させるためのケーブルアライナは、受け側コネクタに対して接続可能となるようにコネクタを固定設置するためのコネクタ整列部と、このコネクタ整列部に装着される少なくとも2つのコネクタの各コネクタ外し用爪を、同時に押下可能な一括コネクタ外し部と、を備える。
本発明によれば、ケーブル同士の絡まりを防ぐことができ、接続が外された後のコネクタの識別を容易にし、かつ、複数のコネクタの着脱を一括して容易に行うことができる。
本発明の実施例によるケーブルアライナは、LANケーブル、アナログ電話回線ケーブルあるいはISDN回線ケーブルなどの通信ケーブルのコネクタであってコネクタ外し用爪が設けられているコネクタを整列させるものである。
図1は、本発明の第1の実施例によるケーブルアライナの外観図である。以降、異なる図面において同じ参照符号が付されたものは同じ機能を有する構成要素であることを意味するものとする。また、図2は、図1の矢印Aの方向から見たケーブルアライナの正面図である。図3は、図1の矢印Bの方向から見たケーブルアライナの上面図である。図4は、図1の矢印Cの方向から見たケーブルアライナの背面図である。図5は、図3のD−D断面におけるケーブルアライナの断面図である。図6は、本発明の第1の実施例によるケーブルアライナに設けられる開放機構の動作を説明する図である。
第1の実施例によれば、少なくとも2つのケーブル3のコネクタ2を整列させるためのケーブルアライナ1は、受け側コネクタに対して接続可能となるようにコネクタ2を固定設置するためのコネクタ整列部11と、このコネクタ整列部11に装着される少なくとも2つのコネクタ2の各コネクタ外し用爪31を、同時に押下可能な一括コネクタ外し部12と、を備える。なお、ケーブルアライナ1に装着されるコネクタ2およびケーブル3自体は公知のものであり、したがって本実施例におけるコネクタ整列部11は、これらコネクタ2およびケーブル3の形状に合わせて実現すればよい。なお、図1においてはコネクタ2のコネクタ外し用爪の記載を省略している。
コネクタ整列部11は、コネクタ2がコネクタ整列部11の所定の位置において固定設置されることになるように当該コネクタごとに設けられるコネクタ装着部21と、コネクタ装着部21に装着されるコネクタ2からのケーブル3を挿通させるためのケーブル用穴22と、を有する。
コネクタ装着部21に装着されたコネクタ2が当該コネクタ2の接続先である受け側コネクタに対して接続可能となるように、つまり、装着されたコネクタ2の接続端部分であって受け側コネクタとの接続に必要な部分がケーブルアライナ1の筐体20より突出する位置に配置されることになるように、コネクタ装着部21はコネクタ整列部11内に設けられる。
コネクタ整列部11は、少なくとも2つのコネクタ装着部21が並設されたコネクタ装着部列を、少なくとも1列備える。図1〜6に示す第1の実施例では4個のコネクタ装着部21が並設されたコネクタ装着部列が2列並列して設けられている。このコネクタ装着部21に装着することにより複数のコネクタ2を整列させることができる。図示されたコネクタ装着部21の個数はあくまでも例示的なものであり、少なくとも2つ存在すれば、何個であってもよい。したがって、本発明のケーブルアライナ1におけるコネクタ装着部21の最小個数は、2個のコネクタ装着部21が並設されたコネクタ装着部列を1列備える場合である。
装着されたコネクタ2と接するコネクタ装着部21の内壁面は、装着されたコネクタ2にダメージを与えることになる余分な負荷を防ぐための構造とするのが好ましい。例えば、コネクタ装着部21の内壁面をゴム、フェルト地布地など衝撃や摩擦を吸収する部材で覆うようにすればよい。
このコネクタ装着部列内においては、コネクタ装着部21に装着される各コネクタ2のコネクタ外し用爪31が同一方向に向くように、すなわち図示の例ではケーブルアライナ1の外方に向くように、コネクタ装着部21が構成される。これに合わせて、一括コネクタ外し部12は、装着されたコネクタ2について、同じ方向に向いたコネクタ外し用爪31を同時に押下することができるような位置に設けられる。図示の例では、外方に向いたコネクタ外し用爪31を押下可能とするよう、ケーブルアライナ1の筐体20の上面および下面に設けられる。
また、一括コネクタ外し部12は、一括コネクタ外し部12がコネクタ外し用爪31を同時押下するよう一括コネクタ外し部12の押下移動をガイドするガイド部24を有する。さらに、一括コネクタ外し部12は、一括コネクタ外し部12による押下完了後に一括コネクタ外し部を初期位置まで復元移動させる復元部24を有する。復元部24は、コイルバネ、板バネ、あるいはゴムなど、公知の弾性部材で構成すればよい。
また、ケーブル用穴22は、コネクタ2がコネクタ装着部21に装着されたときにおけるコネクタ2からのケーブル3を、ケーブルアライナ1の筐体20内から外部へ向けて引き出すために設けられる。なお、ケーブル用穴22についても、コネクタ整列部11と同様に、少なくとも2つのケーブル用穴22が並設されたケーブル用穴列を、複数並列に備える。図1〜6に示す第1の実施例では4個のケーブル用穴22が並設されたケーブル用穴列が2列並列して設けられている。これにより、複数本のケーブルを整線し、これらケーブルの絡まりを防ぐことができる。図示されたケーブル用穴22の個数はあくまでも例示的なものであり、コネクタ装着部21の個数と同一であればよい。
また、ケーブルアライナ1の筐体20を、装着されたコネクタ2からケーブル3が引き出される方向についてある程度の長さをもって構成すれば、必然的にケーブル3が引き出される方向ケーブル用穴22の長さも長くなるので、結果的に当該構造はケーブル3に対する外部からの余分な負荷を拡散することができる。
本実施例によるケーブルアライナ1は、コネクタ整列部11のコネクタ装着部21にコネクタ2を装着し、ケーブル用穴22にケーブル3を挿通させてから利用されることになる。コネクタ2およびケーブル3の装着を容易にするために、特に図6に示すように、ケーブルアライナ1におけるコネクタ整列部11は、コネクタ装着部21およびケーブル用穴22の一部分を所定の横断面23の位置で開放する開放機構をさらに有する。図6に示す例では、開放機構は、蝶番41と留め具42とからなる。コネクタ2をコネクタ装着部21に装着しかつケーブル3をケーブル用穴22に装着させる際には、コネクタ2を装着したいコネクタ装着部列の横断面23に位置する留め具42を外し、蝶番41を支点として筐体20を開き、コネクタ装着部21およびケーブル用穴22の装着部を露出させる。コネクタ2およびケーブル3の装着後は筐体20が開いてしまわないよう留め具42を用いて固定する。なお、蝶番41を用いないで、留め具42のみを用いてもよく、この場合は、コネクタ2およびケーブル3の装着の際には、所望の横断面23において筐体20を完全に取り外す構造となる。
上述のように、コネクタ2およびケーブル3が装着された本実施例によるケーブルアライナ1においては、図1の矢印Aの方向から見れば図2に示すように、複数のコネクタ2の接続面が配置された構造となっている。したがって、当該コネクタ2の接続の受け側である接続ポートも、複数の受け側コネクタ(図示せず)が上記構造に対応して配置されている必要がある。以下、複数の受け側コネクタの配列構造を、本明細書では便宜上「受け側コネクタ列」と称する。
コネクタ2およびケーブル3が装着されたケーブルアライナ1を、対応する受け側コネクタ列に接続する際は、ケーブルアライナ1の例えば筐体20を掴んで受け側コネクタ列に押し付ければ、複数のコネクタ2を複数の受け側コネクタに一括して接続することができる。該接続操作の際、上述のようにコネクタ2はコネクタ装着部21に強固に固定設置されているので、コネクタ2自体にダメージを与えることはない。
コネクタ2およびケーブル3が装着されたケーブルアライナ1を、現在接続されている受け側コネクタ列から取り外す際は、ケーブルアライナ1の一括コネクタ外し部12を押下して全てのコネクタ2についてのコネクタ外し用爪31を同時に押下しながらケーブルアライナ1ごと受け側コネクタ列から引き抜く。これにより、複数のコネクタ2を複数の受け側コネクタから一括して取り外すことができる。このとき、上述のようにコネクタ2はコネクタ装着部21に強固に固定設置されているので、コネクタ2自体にダメージを与えることはない。また、複数のコネクタ2および受け側コネクタ間の各接続が外された後であっても、ケーブルアライナ1のおかげてコネクタ2が方々に散らばることもなく、ケーブルも絡みにくい。また、ケーブルアライナ1にコネクタ2が装着されたままであることから、どのコネクタ2がどの接続ポートに対応するものなのか、あるいはコネクタ2の属性などを、容易に判別することもできる。オプションとして、ケーブルアライナ1の筐体20の適当な位置に、シール、印刷、型押しなどによりコネクタ2の識別標識をラベル付けすれば、ユーザはコネクタ(もしくは接続ポート)を容易に識別することができるようにもなる。
コネクタ整列部11の構造、およびコネクタ整列部11と一括コネクタ外し部12との位置関係などは、受け側コネクタの構成に合わせて設計すればよい。また、図示の例では略等間隔にコネクタ装着部を並設したものを示したが、受け側コネクタの構成に合わせてコネクタ装着部21の位置を適宜定めてもよい。ここで、例示的な具体例を図7〜10を参照しながら説明する。
図7は、本発明の第2の実施例によるケーブルアライナの正面図である。また、図8は、図7のD−D断面におけるケーブルアライナの断面図である。
本実施例は、コネクタ装着部21に装着されるコネクタ2のコネクタ外し用爪31が2列のコネクタ装着部21の中間の方に向くよう、すなわちケーブルアライナ1の内方に向くよう、コネクタ装着部21が構成される。これに合わせて、一括コネクタ外し部12は、内方に向いたコネクタ外し用爪31を押下できるよう、2列のコネクタ装着部21の中間付近に設けられる。
また、一括コネクタ外し部12が、コネクタ外し用爪31を同時押下できる構造とするために、図1〜6に示した第1の実施例におけるケーブルアライナ1の筐体20に代えて、第2の実施例では、上側筐体20−Uと下側筐体20−Lとで構成する。これら上側筐体20−Uと下側筐体20−Lとは可動機構26を介して離合する。図7および8に示す例では、上段のコネクタ装着部列は上側筐体20−U内に位置し、下段のコネクタ装着部列は上側筐体20−L内に位置する。上側筐体20−Uと下側筐体20−Lとを例えば指で摘まんで両側から押し込んでいくと可動機構26により上側筐体20−Uと下側筐体20−Lとは互いに近づくように移動していき、最終的には上側筐体20−Uおよび下側筐体20−L内にそれぞれ位置するコネクタ装着部21に装着されたコネクタ2のコネクタ外し用爪31を、一括コネクタ外し部12が押下することになる。したがって、上述の第1の実施例と同様に、複数のコネクタ2を複数の受け側コネクタから一括して取り外すことができる。なお、押下完了後に、上側筐体20−Uおよび下側筐体20−Lを初期位置に復元移動させるための筐体用復元部27が上側筐体20−Uと下側筐体20−Lとの間に設けられている。筐体用復元部27は、コイルバネ、板バネ、あるいはゴムなど、公知の弾性部材で構成すればよい。
図9は、本発明の第3の実施例によるケーブルアライナの正面図である。また、図10は、図9のD−D断面におけるケーブルアライナの断面図である。本実施例は、少なくとも2つのコネクタ装着部21が並設されたコネクタ装着部列を、3列並列に備えたものを示している。コネクタ装着部列の数が上記第1および第2の実施例よりも1列多いものの、各部位の機能および特徴は基本的には上述したものと同じである。つまり、コネクタ装着部列が増えても、コネクタ装着部列においてコネクタ装着部21に装着される各コネクタ2のコネクタ外し用爪31が同一方向に向くようにコネクタ装着部21を構成し、かつ、これに合わせて、一括コネクタ外し部12は、装着されたコネクタ2について、同じ方向に向いたコネクタ外し用爪31を同時に押下することができるような位置に構成すればよい。なお、図9および10では、開放機構および可動機構の記載を省略している。
本発明は、例えばLANケーブル、アナログ電話回線ケーブルあるいはISDN回線ケーブルなどの通信ケーブルのコネクタであってコネクタ外し用爪が設けられているコネクタを複数整列させる場合に適用可能である。本発明によれば、接続ポートに接続すべき通信ケーブルが接続の際複数集積することになっても、ケーブル同士の絡まりを防ぐことができ、接続が外された後のコネクタの識別を容易にし、かつ、複数のコネクタの着脱を一括して容易に行うことができる。
本発明の第1の実施例によるケーブルアライナの外観図である。 図1の矢印Aの方向から見たケーブルアライナの正面図である。 図1の矢印Bの方向から見たケーブルアライナの上面図である。 図1の矢印Cの方向から見たケーブルアライナの背面図である。 図3のD−D断面におけるケーブルアライナの断面図である。 本発明の第1の実施例によるケーブルアライナに設けられる開放機構の動作を説明する図である。 本発明の第2の実施例によるケーブルアライナの正面図である。 図7のD−D断面におけるケーブルアライナの断面図である。 本発明の第3の実施例によるケーブルアライナの正面図である。 図9のD−D断面におけるケーブルアライナの断面図である。
符号の説明
1 ケーブルアライナ
2 コネクタ
3 ケーブル
11 コネクタ整列部
12 一括コネクタ外し部
20 筐体
20−U 上側筐体
20−L 下側筐体
21 コネクタ装着部
22 ケーブル用穴
23 開放機構
24 ガイド部
25 復元部
26 可動機構
27 筐体用復元部
41 蝶番
42 留め具

Claims (6)

  1. 少なくとも2つのケーブルのコネクタを整列させるためのケーブルアライナであって、
    受け側コネクタに対して接続可能となるように前記コネクタを固定設置するためのコネクタ整列部と、
    該コネクタ整列部に装着される少なくとも2つの前記コネクタの各コネクタ外し用爪を、同時に押下可能な一括コネクタ外し部と、
    を備えることを特徴とするケーブルアライナ。
  2. 前記コネクタ整列部は、
    前記コネクタが前記コネクタ整列部の所定の位置において固定設置されることになるように当該コネクタごとに設けられるコネクタ装着部と、
    該コネクタ装着部に装着されるコネクタからのケーブルを挿通させるためのケーブル用穴と、
    を有する請求項1に記載のケーブルアライナ。
  3. 前記コネクタ整列部は、前記コネクタ装着部および前記ケーブル用穴の一部分を所定の切断面の位置で開放する開放機構をさらに有する請求項2に記載のケーブルアライナ。
  4. 前記コネクタ整列部は、少なくとも2つの前記コネクタ装着部が並設されたコネクタ装着部列を、複数並列に備える請求項2に記載のケーブルアライナ。
  5. 前記一括コネクタ外し部は、該一括コネクタ外し部が前記コネクタ外し用爪を同時押下するよう前記一括コネクタ外し部の押下移動をガイドするガイド部を有する請求項1に記載のケーブルアライナ。
  6. 前記一括コネクタ外し部は、該一括コネクタ外し部による押下完了後に前記一括コネクタ外し部を初期位置まで復元移動させる復元部を有する請求項1に記載のケーブルアライナ。
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