JP2006252338A - スクロールホイール入力装置及び表示画面のスクロール方法 - Google Patents

スクロールホイール入力装置及び表示画面のスクロール方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ユーザーがホイールを回転し続けなくてもホイールを回転し続けた場合と同様のスクロール信号を出力することができるスクロールホイール入力装置及び表示画面のスクロール方法を提供する。
【解決手段】 ホイール1が押下されたときは、接触部2及び3が接触してホイール押下検知部8により押下が検知され、検知信号がスクロール信号出力部5に入力される。そうすると、ホイール回転測定部4から入力されている回転信号が演算部に入力され、基準時のホイール1の回転角度αに対する変化分Δαから、所望の継続すべきスクロールが得られる角速度ωが演算され、この角速度でホイール1が回転した場合に得られる回転信号が出力される。これにより、基準時のホイール1の基準状態に基づくスクロールがホイール1を回転しなくても継続して得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンピュータ及びワープロ等の入力装置であって、ホイールの回転により表示画面をスクロールすることができるスクロールホイール入力装置及びホイールによる表示画面のスクロール方法に関する。
パーソナルコンピュータ等の入力装置として、文字入力用のキーボードの他に、「決定又は選択」ボタン及び「メニュー」ボタンと、表示画面スクロール用のホイールを備えたマウス入力装置がある。図4はこの従来のマウスのホイール部分を示す模式図であり、(a)は横断面図、(b)は(a)の右方からみた縦断面図である。筐体10内には、水平の回転軸6が筐体10に対して回転可能に且つ上下動可能に設けられており、この回転軸6に、ホイール1が軸支されている。そして、ホイール1の回転と共に回転軸6も回転し、またホイール1を押下することにより回転軸6の下方に移動するようになっている。ホイール1の上部は、筐体10から上方に突出している。このホイール1の回転軸6には、ホイール1の回転角度を測定する回転測定部4が設けられており、その測定信号はマウスが接続されたコンピュータ20に入力されるようになっている。また、回転軸6には、接触部3が設けられており、筐体10内には扇形の接触部2が接触部3に対向するようにして設置されている。そして、回転軸6が下降して接触部3が接触部2に接触すると、ホイール1の押下が検出され、この検出信号がコンピュータ20に入力される。
このように構成された従来のマウス入力装置においては、表示画面をスクロールするときには、ホイール1を回転させる。このホイール1の回転角度は回転測定部4により測定されて、コンピュータ20に出力され、コンピュータ7は、このホイール1が回転されて回転角度が変化する回転信号が入力される間は、その回転角度に対応して表示画面をスクロールさせる。なお、ホイール1を押下したときは、接触部2と接触部3とが接触することにより、ホイール1の押下が検出され、そのときには、例えば、マウスを一方向に移動させることにより、表示画面がその反対方向にスクロールするような機能が付与されている。つまり、この場合は、ホイールの回転ではなく、マウスの移動により、スクロールがなされる。
このようなスクロールホイール入力装置に関連する先行技術文献として、例えば特開2004−326744号公報(特許文献1)、特開平07−005985号公報(特許文献2)、特開平11−272378号公報(特許文献3)及び特開平11−338634号公報(特許文献4)が挙げられる。
即ち、特許文献1には、その公報明細書段落0023及び図4に、筺体から一部が外側に突きだすように輪軸に回転可能に取り付けられたスクロールホイールと、このスクロールホイールの回転を検知するエンコーダとから主として構成されるスクロールホイール入力装置が記載されている。
また、特許文献2には、その公報明細書段落0013に、光線の反射量又は内蔵しているボールの転がり量から移動方向及び移動距離を検出する回路を有するマウス装置が記載されている。
更にまた、特許文献3には、その特許請求の範囲の請求項124、130等に、複数の項目を表示する表示手段と、プッシュスイッチ付き回転体と、この回転体に付設されたロータリーエンコーダとを有し、前記回転体の回転移動に伴って表示項目を変化させて任意の項目を表示する入力装置において、前記ロータリーエンコーダから発生する前記回転体の回転に応じたパルス数の変化量に応じて、項目選択時のスクロールにおけるインクリメント速度を変化させるスクロール速度可変手段を設けることが記載されている。
更にまた、特許文献4には、ボールの回転をローラに取り付けたロータリーエンコーダから出力されるパルスを計数することによって検出し、コンピュータに送信するマウス装置が記載されている。
特開2004−326744号公報 特開平07−005985号公報 特開平11−272378号公報 特開平11−338634号公報
しかしながら、上述の従来技術は、いずれもホイールの回転に応じてスクロール信号を出力するものであるために、スクロール信号を継続的に出力するためにはホイールを回転し続けなければならないという問題点がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、ユーザーがホイールを回転し続けなくてもホイールを回転し続けた場合と同様のスクロール信号を出力することができるスクロールホイール入力装置及び表示画面のスクロール方法を提供することを目的とする。
本発明に係るスクロールホイール入力装置は、スクロール用のホイールを有する入力装置において、前記ホイールが押下されたときに、この押下時の前記ホイールの回転状態に基づくスクロール信号をその後の前記ホイールの回転状態によらず出力し続けることを特徴とする。
前記スクロール信号は、例えば、前記ホイールが押下されたときのホイール状態を基準状態とし、この基準状態から変化したホイール状態の変化分に基づいて定まるものである。
本発明に係る他のスクロールホイール入力装置は、スクロール用の回転及び押下が可能なホイールと、前記ホイールの押下を検知して検知信号を出力する押下検知部と、前記押下検知部の検知信号を入力したときの前記ホイールの回転状態に基づくスクロール信号をその後の前記ホイールの回転状態によらず出力し続けるスクロール信号出力部とを有することを特徴とする。
この本発明の他のスクロールホイール入力装置において、更に、前記ホイールの回転を測定しその回転信号を前記スクロール信号出力部に出力するホイール回転測定部を有し、前記スクロール信号出力部は前記回転信号により前記ホイールの回転状態を求めるように構成することができる。
又は、本発明に係る他のスクロールホイール入力装置において、前記押下検知部は、前記ホイールの軸と同一の軸に軸支された検知ホイールと、前記ホイールが押下されたときに前記検知ホイールに接触すると共に揺動可能に支持された検知部材とを有し、前記検知部材は、前記検知ホイールの回転によりその回転角度に対応する角度で揺動することにより、前記ホイールの回転状態を求めるように構成することもできる。
これらの場合に、前記スクロール信号出力部は、前記ホイールが押下されたときのホイールの回転状態を基準状態とし、この基準状態から変化したときの前記ホイールの回転角度の変化分に基づいて、前記スクロール信号を求めるように構成することができる。
具体的には、前記スクロール信号は、例えば、(1)前記回転角度の変化分に比例する角速度で前記ホイールが回転するときに出力される回転信号であるか、(2)前記スクロール信号出力部に、前記ホイールの回転角の変化分と、このホイールが一定角速度で回転しているときの出力とを1対1で対応させた対応表を予め設定しておき、前記スクロール信号出力部は、前記基準状態からの前記ホイールの回転角度の変化分に基づいて前記対応表から角速度を求め、この角速度で前記ホイールが回転するときに出力される回転信号をスクロール信号として出力するか、又は(3)前記スクロール信号出力部は、前記基準状態からの前記ホイールの回転角度の変化分を時間で積分して得た角速度で前記ホイールが回転するときに出力される回転信号をスクロール信号として出力するものである。
いずれの場合も、前記ホイールの押下が解除されたときには、前記ホイールの実際の回転に基づくスクロール信号を出力することが好ましい。
本発明に係る表示画面のスクロール方法は、スクロール用のホイールを有する入力装置を使用し、前記ホイールが押下されたときに、この押下時の前記ホイールの回転状態に基づくスクロール信号をその後の前記ホイールの回転状態によらず出力し続けることにより、表示画面のスクロールを継続することを特徴とする。
この場合に、前記スクロール信号は、例えば、前記ホイールが押下されたときのホイールの回転状態を基準状態とし、この基準状態から変化したホイールの回転角度の変化分に基づいて定まるものである。
そして、前記スクロール信号は、例えば、(1)前記回転角度の変化分に比例する角速度で前記ホイールが回転するときに出力される回転信号であるか、(2)前記ホイールの回転角の変化分と、このホイールが一定角速度で回転しているときの出力とを1対1で対応させた対応表を予め求めておき、前記基準状態からの前記ホイールの回転角度の変化分を求め、前記対応表から前記回転角度の変化分に対応する角速度を求め、この角速度で前記ホイールが回転するときに出力される回転信号をスクロール信号として出力するものであるか、(3)前記基準状態からの前記ホイールの回転角度の変化分を時間で積分して得た角速度で前記ホイールが回転するときに出力される回転信号をスクロール信号として出力するものである。
本願発明に係るスクロールホイール入力装置によれば、ホイールが押下されている間は、ホイールを回転させなくても、ホイール押下時のホイール回転状態に応じたスクロール信号が継続して出力されるので、スクロールのためにホイールを回転させ続ける必要がなく、操作性が著しく向上する。
そして、請求項6のように、このホイールが押下された後に、ホイールの回転状態によらずに出力されるスクロール信号として、ホイールが押下されたときの基準状態から、ホイールの回転角度が変化した変化分に基づいて定まるものを使用すると、ホイールを押下した状態で、僅かにホイールを回転させるだけで、そのときのホイールの回転角度の変化分に応じた角速度のスクロール信号が出力され、ホイールを回転し続けなくても、表示画面を継続してスクロールすることができる。このホイールの回転角度の変化分と角速度との関係は、請求項7乃至9に記載のように、種々の態様が可能であるが、請求項7乃至9の態様では、簡便にスクロールホイールの操作性を向上させることができる。
また、本発明に係る表示画面のスクロール方法も、上述のスクロールホイール入力装置と同様の効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るスクロールホイール入力装置であるマウスを示す模式図であって、図1(a)はこのマウスのホイール部分を示す模式図であり、(a)はその横断面図(ホイールを側面から見た断面図)、(b)はその縦断面図(ホイールを正面から見た断面図)である。図1において、図3と同一構成物には同一符号を付してある。マウスの筐体10内に、回転軸6が水平に設置されており、この回転軸は筐体10に対し回転可能に、且つ上下動可能に設けられている。この回転軸6に、ホイール1と円板状の接触部3が同軸的に軸支されている。ホイール1は回転軸6に固定されており、ホイール1の回転と共に、回転軸6も回転する。そして、回転軸6には、ホイール1の回転角度を測定する回転測定部4が設けられており、ホイール1の回転は、回転軸6の回転となって回転測定部4により測定される。回転測定部4が測定したホイールの回転角度を示す回転信号は筐体10の外部のスクロール信号出力部5(スクロール信号出力部)に出力される。マウスの筐体10内には、接触部3に対向するように、扇形の接触部2が固定的に設けられており、ホイール1が押下されて回転軸6が水平状態を保持して下降し、接触部2と接触部3とが接触すると、ホイール押下検知部8から検知信号が出力され、この検知信号がスクロール信号出力部5に入力される。なお、ホイール1は、その上部が筐体10から若干上部に突出しており、回転操作が可能になっている。また、回転軸6はバネ等により上方に付勢されており、ホイール1による押下が解除されると、通常の操作位置に戻るようになっており、これにより、接触部3が接触部2から離隔し、ホイール押下検知部8からスクロール信号出力部5への押下検知信号が停止される。
スクロール信号出力部5においては、図2に示すように、ホイール回転測定部4が測定したホイール1の回転角度に対応する回転信号と、ホイール押下検知部8が検知したホイール1の押下検知信号とが、選択部51に入力されるようになっている。この押下検知信号は、ホイール1が押下されて、接触部2と接触部3とが接触している間、継続して入力される。選択部51は、押下検知信号が入力されていない場合は、ホイール回転測定部4からの回転信号をそのまま出力部53に出力する。一方、選択部51は、押下検知信号が入力されると、ホイール回転信号を演算部52に出力し、演算部52において、以下に示す演算が行われる。
即ち、ホイール1が押下された時点(基準時)のホイール1の状態(回転状態)を基準状態とし、この基準状態の例えばホイール1の回転角度から、その後出力し続けるスクロール信号を生成する。つまり、その基準状態におけるホイール1の回転状態から、その回転状態に基づく表示画面のスクロール(速度及び方向)が継続されるようなスクロール信号を生成する。このスクロール信号は、例えば、基準状態から変化したホイール状態の変化分に基づいて定まるものである。
具体的には、例えば、基準状態のホイール1の回転角度と、この回転角度の変化分から、ホイール1の回転に伴う角速度を求め、この角速度でホイール1が回転を継続したとした場合に、表示画面がスクロールされるであろうスクロール状態(速度及び方向)が得られるスクロール信号を生成する。より具体的には、基準状態のホイール1の回転角度をαとしたときに、基準状態から微小期間Δtだけ経過したときのホイール1の回転角度をα+Δαとし、このホイール1の回転角度の変化分(増分)Δαに基づいて、ホイール1の回転角速度ωを演算する。この角速度ωの演算方法としては、種々の態様が考えられる。
(1)先ず、この回転角度の変化分Δαに比例するように角速度ωを演算する。つまり、微小時間Δtにおいて、ホイール1の回転角度の変化分Δαが大きいほど、それに比例して、ホイール1が回転を継続したとした場合の角速度ωが大きくなるとする。一例として、ホイール1の回転角度の変化分Δαが1°の場合は、角速度が3°/secであり、従って、Δαが4°の場合は、比例して角速度が12°/secとなる。
(2)次に、ホイール1の回転角αの変化分Δαと、基準時以降も所望のスクロール状態が得られるような角速度ωとの関係を予め求めて、このΔαとωとを1対1で対応させた対応表を演算部52に格納しておき、演算部52は、この対応表を参照して、Δαから、基準時以降のホイール1の回転角速度を求める。一例として、この対応表は、(Δα、ω)が、(1°、1.5°/sec)、(2°、3°/sec)、(3°、4.5°/sec)、(4°、7.5°/sec)、(5°、12°/sec)、(6°、19.5°/sec)である。
(3)又は、演算部52が、ホイール1の回転角度の変化分Δαを時間で積分することにより、ホイール1の回転角速度ωを求める。一例として、押下直後(回転角度が0°)から1秒後に回転角度が1°になり、3秒後に回転角度が3°になり、5秒後に回転角度が10°になり、7秒後に0°に戻った場合、押下直後の角速度は0°/sec、1秒後は0°/sec、2秒後は1°/sec、3秒後は2°/sec、4秒後は5°/sec、5秒後は15°/sec、6秒後は15°/sec、7秒後は15°/secとなる。
演算部52は、これらのいずれかの方法で演算したホイール1の角速度ωを基に、この角速度ωでホイール1が回転を継続したとしたら、ホイール回転測定部4から出力されたであろう回転信号を、出力部53に出力し、出力部53は、この回転信号をスクロール信号出力部5からのスクロール信号として、コンピュータ等に出力する。このようにして、スクロール信号出力部5から、ホイール押下時点(基準時)以降、ホイール1を回転し続けなくても、基準状態におけるホイール1の回転状態に基づき、この回転状態により決まる表示画面のスクロールが継続される。
このスクロール信号出力部5は、パーソナルコンピュータ等のマウスが接続されたコンピュータに、マウスのドライバソフトとして組み込むことができる。
次に、上述の如く構成されたスクロールホイール入力装置の動作について説明する。ホイール1が押下されていない通常のマウス操作時においては、表示画面をスクロールするときには、ホイール1を回転させると、このホイール1の回転角度はホイール回転測定部4により測定されて、スクロール信号出力部5に出力され、選択部51を経て、出力部53からスクロール信号として出力される。よって、通常のホイール1の回転によるスクロール操作がなされる。
一方、ホイール1が押下されたときは、接触部2及び3が接触してホイール押下検知部8により押下が検知され、検知信号がスクロール信号出力部5に入力される。スクロール信号入力部5においては、選択部51に検知信号が入力され、選択部51がホイール回転測定部4から入力されている回転信号を、演算部52に出力する。演算部52においては、前述の如く、上記(1)〜(3)のいずれかの方法で、基準時のホイール1の回転角度αに対する変化分Δαから、所望の継続すべきスクロールが得られる角速度ωを演算し、この角速度でホイール1が回転した場合に得られる回転信号を出力部53に出力し続ける。出力部53は、この回転信号を、基準時のホイール1の基準状態に基づくスクロールが得られるスクロール信号としてパーソナルコンピュータ等のCPU(中央演算処理装置)に出力し続ける。これにより、ホイールを押下したときに、その後は、僅かにホイールを回転させるだけで、ホイールの回転を継続しなくても、ホイールを回転し続けた場合と同様のスクロールを得ることができる。従って、従来、ホイールを回転し続けなければならなかった操作でも、本実施形態によれば、ホイールを押下した状態で、僅かにホイールを回転させればよく、スクロールホイールの操作性を著しく向上させることができる。
ホイール1の押下が解除された場合には、接触部3が接触部2から離隔し、ホイール押下検知部8は押下検知信号の出力を停止する。これにより、選択部51はホイール回転測定部4から出力された回転信号を、そのまま出力部53に出力し、出力部53はこの回転信号をスクロール信号として出力する。よって、以後、ホイール1の回転により、表示画像のスクロールが制御される。
なお、Δαを求める微小時間Δtは、ドライバソフト上で、種々変更できるようにすることが好ましい。このΔtの間におけるホイール1の回転角度αの変化分がΔαとなるが、ホイール1は、Δtの間に連続的に回転している必要はなく、Δtの中の一時期だけ、ホイール1が回転した場合でも、Δtの終期と始期とにおけるホイール1の回転角度の差が、Δαとなる。
次に、図3を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。図3も図1と同様にマウスのホイール部分のみを示す。本実施形態は、ホイールの回転角度の測定の機能をスクロール信号出力部7に具備させたものである。このスクロール信号出力部7は、マウスの筐体10内に設けられている。また、接触部2aは、筐体10内にて回転軸6と平行の回転軸の周りに揺動可能に設けられており、接触部3は回転軸6に固定的に設けられている。そして、ホイール1が押下されて回転軸6に設けられた接触部3が接触部2aに接触し、更に、ホイール1が若干回転したときに、ホイール1と共に円板状の接触部3が回動し、これにより、接触部3に接触した接触部2aが若干揺動する。接触部2aは、1対のバネ9が接続されており、このバネ9により、接触部2aは接触部3との接触点が垂直上方を向く姿勢となるように付勢されている。つまり、接触部2aが接触部3と接触していない場合は、接触部2aはバネ9により付勢されて、その姿勢が上方を向くようになっており、このときの接触部2aの角度がホイール1の回転がない中立点となる。
ホイール押下検知部8aはこの接触部3と接触部2aとの接触を検知して、検知信号を出力すると共に、更に、接触部3の回動により接触部2aが揺動したときの角度を検出して、この角度信号をスクロール信号出力部7に出力する。スクロール信号出力部7は、図2のスクロール信号出力部5と同様の構成を有し、選択部がホイール押下検知部8aからの押下検知信号と、ホイール押下検知部8aからのホイール回転信号とを入力して、前述と同様にして、ホイール押下検知信号が入力されているときには、回転信号を演算部に出力し、演算部で回転信号から角速度を演算し、ホイール押下検知信号が入力されていないときには、回転信号をそのまま出力部に出力する。
次に、上述の如く構成された本実施形態のスクロールホイール入力装置の動作について説明する。ホイール1が押下されていない状態では、ホイール1の回転は、別途、図1の回転測定部2と同様の回転測定部(図示せず)により検出され、この回転測定部から回転信号(スクロール信号)が出力される。
一方、ホイール1が押下された場合には、接触部3,2aの接触により押下検知信号がホイール押下検知部8aから出力されると共に、ホイール1の回転に伴う接触部3の回転により、接触部2aが揺動し、この接触部2aの揺動角度がホイール押下検知部8aにより検出されて角度信号が出力される。この検知信号及び角度信号は、スクロール信号出力部7に入力され、ホイール1が押下されていない場合には、ホイール1の回転により決まるスクロール信号が出力され、ホイール1が押下された場合には、押下された基準時のホイール1の回転状態に基づくスクロール信号が演算部により演算されて出力される。ホイール1が押下されている場合は、この基準状態に基づくスクロール信号が、ホイール1の状態に拘わらず、継続して出力される。
ホイール1の押下を解除すると、接触部2aは中立点に戻り、ホイール押下検知部8aは、検知信号を停止する。なお、ホイール1の回転角度の変化分からその角速度を演算する方法は、第1実施形態と同様である。また、本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏する。更に、本実施形態においては、接触部2aがバネ9により中立点に戻るので、ホイールの押下解除(押し上げ)時に、スクロール信号出力部7が確実に初期化される(検出角度が0点に戻る)。また、ホイール1の押下時には、基準状態からのホイール1の回転がバネ9による反力を受けることになり、ホイール1の回転角度が大きい場合は、反力も大きくなることから、ホイール1の回転角度の大きさを手による感触で認識することができ、操作性が向上する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の入力装置に適用することができる。例えば、コンピュータ等への入力装置として、キーボードがあり、このキーボードにスクロール用のホイールを設けたものがある。本発明は、このようなキーボードに表示画面のスクロール用のホイールを設けたものについても、適用することができる。
本発明の第1実施形態に係るスクロールホイール入力装置(マウス)を示す模式図であり、(a))は横断面図、(b)は縦断面図である。 同じくそのスクロール信号出力部5の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るスクロールホイール入力装置(マウス)を示す模式図であり、(a))は横断面図、(b)は縦断面図である。 従来のマウスを示す模式図であり、(a))は横断面図、(b)は縦断面図である。
符号の説明
1:ホイール
2、3、2a:接触部
4:ホイール回転測定部
5、7:スクロール信号出力部
6:回転軸
8、8a:ホイール押下検知部
10:筺体
20:パーソナルコンピュータ

Claims (15)

  1. スクロール用のホイールを有する入力装置において、前記ホイールが押下されたときに、この押下時の前記ホイールの回転状態に基づくスクロール信号をその後の前記ホイールの回転状態によらず出力し続けることを特徴とするスクロールホイール入力装置。
  2. 前記スクロール信号は、前記ホイールが押下されたときのホイール状態を基準状態とし、この基準状態から変化したホイール状態の変化分に基づいて定まるものであることを特徴とする請求項1に記載のスクロールホイール入力装置。
  3. スクロール用の回転及び押下が可能なホイールと、前記ホイールの押下を検知して検知信号を出力する押下検知部と、前記押下検知部の検知信号を入力したときの前記ホイールの回転状態に基づくスクロール信号をその後の前記ホイールの回転状態によらず出力し続ける回転信号出力部とを有することを特徴とするスクロールホイール入力装置。
  4. 前記ホイールの回転を測定しその回転信号を前記回転信号出力部に出力するホイール回転測定部を有し、前記回転信号出力部は前記回転信号により前記ホイールの回転状態を求めることを特徴とする請求項3に記載のスクロールホイール入力装置。
  5. 前記押下検知部は、前記ホイールの軸と同一の軸に軸支された検知ホイールと、前記ホイールが押下されたときに前記検知ホイールに接触すると共に揺動可能に支持された検知部材とを有し、前記検知部材は、前記検知ホイールの回転によりその回転角度に対応する角度で揺動することにより、前記ホイールの回転状態を求めることを特徴とする請求項3に記載のスクロールホイール入力装置。
  6. 前記回転信号出力部は、前記ホイールが押下されたときのホイールの回転状態を基準状態とし、この基準状態から変化したときの前記ホイールの回転角度の変化分に基づいて、前記スクロール信号を求めることを特徴とする請求項4又は5に記載のスクロールホイール入力装置。
  7. 前記スクロール信号は、前記回転角度の変化分に比例する角速度で前記ホイールが回転するときに出力される回転信号であることを特徴とする請求項6に記載のスクロールホイール入力装置。
  8. 前記回転信号出力部には、前記ホイールの回転角の変化分と、このホイールが一定角速度で回転しているときの出力とを1対1で対応させた対応表が予め設定されており、前記回転信号出力部は、前記基準状態からの前記ホイールの回転角度の変化分に基づいて前記対応表から角速度を求め、この角速度で前記ホイールが回転するときに出力される回転信号をスクロール信号として出力することを特徴とする請求項6に記載のスクロールホイール入力装置。
  9. 前記回転信号出力部は、前記基準状態からの前記ホイールの回転角度の変化分を時間で積分して得た角速度で前記ホイールが回転するときに出力される回転信号をスクロール信号として出力することを特徴とする請求項6に記載のスクロールホイール入力装置。
  10. 前記ホイールの押下が解除されたときには、前記ホイールの実際の回転に基づくスクロール信号を出力することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のスクロールホイール入力装置。
  11. スクロール用のホイールを有する入力装置を使用し、前記ホイールが押下されたときに、この押下時の前記ホイールの回転状態に基づくスクロール信号をその後の前記ホイールの回転状態によらず出力し続けることにより、表示画面のスクロールを継続することを特徴とする表示画面のスクロール方法。
  12. 前記スクロール信号は、前記ホイールが押下されたときのホイールの回転状態を基準状態とし、この基準状態から変化したホイールの回転角度の変化分に基づいて定まるものであることを特徴とする請求項11に記載の表示画面のスクロール方法。
  13. 前記スクロール信号は、前記回転角度の変化分に比例する角速度で前記ホイールが回転するときに出力される回転信号であることを特徴とする請求項12に記載の表示画面のスクロール方法。
  14. 前記ホイールの回転角の変化分と、このホイールが一定角速度で回転しているときの出力とを1対1で対応させた対応表を予め求めておき、前記基準状態からの前記ホイールの回転角度の変化分を求め、前記対応表から前記回転角度の変化分に対応する角速度を求め、この角速度で前記ホイールが回転するときに出力される回転信号をスクロール信号として出力することを特徴とする請求項12に記載の表示画面のスクロール方法。
  15. 前記基準状態からの前記ホイールの回転角度の変化分を時間で積分して得た角速度で前記ホイールが回転するときに出力される回転信号をスクロール信号として出力することを特徴とする請求項12に記載の表示画面のスクロール方法。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200446497Y1 (ko) 2009-07-24 2009-11-04 임종훈 회전률 가변 마우스 스크롤휠

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