JPH08314629A - 表示システム - Google Patents

表示システム

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JPH08314629A
JPH08314629A JP7118042A JP11804295A JPH08314629A JP H08314629 A JPH08314629 A JP H08314629A JP 7118042 A JP7118042 A JP 7118042A JP 11804295 A JP11804295 A JP 11804295A JP H08314629 A JPH08314629 A JP H08314629A
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JP
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movement
amount
rotation
screen
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Application number
JP7118042A
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English (en)
Inventor
Naoki Hiji
直樹 氷治
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 前後左右斜めのいずれの方向にも素早くスク
ロールして、所望の画面を表示することのできる表示シ
ステムを提供する。 【構成】 移動イベント処理部2は、移動検知部1のロ
ータリーエンコーダ6,7から出力される電気信号を一
定時間間隔ごとに計測して、筺体の移動量を算出する。
スクロール制御部3では、筺体の移動量から仮想画面内
のスクロール量を算出し、算出したスクロール量に基づ
き、スクロール後の仮想画面中の表示領域の座標を算出
する。表示処理部4では、算出された表示領域の座標に
従って、表示領域のデータを表示装置5へ表示させる。
筺体の移動量と実際の表示面上でのスクロール量とを一
致させておけば、机上に広げて固定された仮想画面を携
帯情報機器の表示装置5という小窓を通してのぞくよう
な感覚で操作することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示手段の表示可能領
域に表示した表示情報を移動、回転、変更することので
きる表示システムに関するものであり、例えば、表示手
段を有する携帯情報機器に用いて好適な表示システムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】表示画面に情報を表示する場合、その情
報量によっては表示画面に表示しきれない場合が発生す
る。このような場合の対処の方法として、従来よりスク
ロール表示が考案されている。スクロールさせる一般的
な方法としては、キーボード上にスクロール専用のキー
を設け、そのキーを押下することによって行なったり、
カーソル位置を連続的に移動させるいわゆるカーソルキ
ーを用い、表示画面の境界にカーソルが接してもさらに
表示画面の外に向かってカーソルキーを押下し続ける等
の方法がある。あるいは、いくつかのキー、例えば、コ
ントロールキーとその他のキーを押下することによっ
て、スクロール機能を提供する場合もある。
【0003】ウィンドウシステムの発達とともに、ウィ
ンドウ内の仮想画面のスクロールも行なわれている。こ
のウィンドウ内の仮想画面のスクロールは、例えば、マ
ウスなどのポインティングデバイスを用いて行なわれて
いる。具体的なスクロールの方法としては、例えば、ウ
ィンドウの枠に設けられたスクロールバーなどのスクロ
ール指示部にマウスのカーソルを合わせ、マウスのボタ
ンを押下する方法や、押下したまま引きずるドラッギン
グによって行なう方法などが用いられている。
【0004】近年、キーボードを有さずペンで直接画面
上に指示を行なう、いわゆる「ペン・コンピュータ」と
よばれる携帯情報機器が提案されている。携帯情報機器
には携帯性を重視するために比較的小型の表示画面しか
有しない場合も多く、このため、画面スクロールを必要
とする機会も少なからずある。
【0005】従来、携帯情報機器の画面スクロールは、
主にウィンドウシステムにおけるスクロールの方法を変
形して行なわれてきた。すなわち、マウスの代わりにペ
ンを使用して、ペンでスクロール指示部を指示する、ま
たはペンで指示したまま引きずることにより行なわれて
いる。また、画面上に仮想キーボードを表示して、仮想
キーボード上のスクロール専用キーやカーソルキーをペ
ンで指示することにより、実際のキーボードと同様にス
クロールを行なうこともできる。
【0006】しかし、ペンでスクロール指示部を指示す
る方法や、仮想キーボード上のスクロール専用キーやカ
ーソルキーをペンで指示する方法では、ペンの指示時間
に応じて画面のスクロール量が決められるため、情報量
が多い場合にはスクロールに比較的時間がかかるという
問題がある。また、ペンでスクロール指示部を指示した
まま引きずることによりスクロールを行なう方法では、
スクロール指示部の移動可能距離が仮想画面の一辺の長
さ以下であるため、ペンの移動量が同じでも、仮想画面
の大小によって画面のスクロール量が異なり、所望の画
面を表示するまで何度も操作し直す必要があるといった
問題があった。さらに、画面上に仮想キーボードを表示
してスクロールする方法では、表示した仮想キーボード
によってウィンドウの一部が隠され、画面の一覧性が悪
い。また、どの方法にしても、水平また垂直方向へのス
クロールしかできず、ななめ方向のスクロールに対する
操作性が悪く、また、回転操作などは行なえなかった。
【0007】一方、ウィンドウシステムにおいては、表
示画面内に複数のウィンドウを表示させることができ
る。それらのウィンドウは、重ねて表示することが可能
である。このとき、下に表示されているウィンドウを最
も上に表示させるためには、そのウィンドウの一部に、
例えば、マウスのカーソルを合わせ、マウスのボタンを
押すことによって行なうことができる。しかし、最も上
に表示させたいウィンドウがすべて他のウィンドウに隠
されてしまっている場合には、上のウィンドウに対して
縮小あるいは移動の操作を行ない、表示させたいウィン
ドウの一部が表示されるようになってから、そのウィン
ドウの選択操作を行なわなければならない。このよう
に、ユーザは時として煩雑なウィンドウの選択操作を強
いられていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、前後左右斜めのいずれの方
向にも素早くスクロールして、所望の画面を表示するこ
とのできる表示システムを提供することを目的とするも
のである。また、回転移動を行なうことのできる表示シ
ステムを提供することも目的としている。さらに、複数
のウィンドウを容易に選択可能な表示システムを提供す
ることも目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、表示システムにおいて、表示画面に表示情報を表示
する表示手段と、筺体の相対的な移動または回転を検出
する移動検出手段と、前記表示手段に表示情報の表示位
置の変化量を前記移動検出手段で検出した移動または回
転に基づいて算出する移動量処理手段を有し、前記表示
手段は、前記移動量処理手段で算出された変化量に基づ
いて表示情報を移動または回転させて表示することを特
徴とするものである。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、表示シス
テムにおいて、表示画面よりも大きな表示情報の表示領
域を移動または回転して前記表示画面に表示可能な表示
手段と、基準面に平行な方向の筺体の相対的な移動また
は回転を検出する移動検出手段と、前記表示領域の移動
量および移動方向あるいは回転量および回転方向を前記
移動検出手段で検出した前記筺体の相対的な移動または
回転に基づいて算出する移動量処理手段を有し、前記表
示手段は、前記移動量処理手段で算出された移動量およ
び移動方向あるいは回転量および回転方向に基づいて表
示情報の表示領域を移動または回転させて表示すること
を特徴とするものである。
【0011】さらに、請求項3に記載の発明は、表示シ
ステムにおいて、複数の仮想画面を表示可能な表示手段
と、基準面に垂直な方向の筺体の相対的な垂直移動量を
検出する移動検出手段と、前記移動検出手段で検出した
前記垂直移動量に基づいて前記表示手段において表示す
る前記仮想画面のうち最上層に表示する仮想画面を選択
する移動量処理手段を有し、前記表示手段は、前記移動
量処理手段で選択された仮想画面を最上層に表示するこ
とを特徴とするものである。
【0012】これら請求項1ないし3のいずれか1項に
記載の表示システムにおいては、請求項4に記載の発明
のように、前記表示手段と前記移動検出手段を前記筺体
により一体に構成することができる。
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、筺体を移動さ
せると、移動検出手段はその筺体の相対的な移動または
回転を検出し、検出した移動または回転に基づいて移動
量処理手段で表示手段に表示情報の表示位置の変化量を
算出する。表示手段は、算出された変化量に応じて表示
情報を移動させて表示する。これにより、筺体を移動ま
たは回転させるだけで、表示位置を変更することが可能
になる。
【0014】また、請求項2に記載の発明によれば、表
示画面よりも大きな表示情報を表示させる際の表示領域
の移動または回転を、請求項1に記載の発明と同様に、
筺体を移動または回転させることによって行なうことが
できる。このとき、基準面として例えば机面を選択すれ
ば、机の上で筺体を移動または回転させることによっ
て、表示領域を移動または回転させることができる。さ
らに、請求項4に記載の発明のように、表示手段と移動
検出手段とが一体に構成されている場合には、例えば、
基準面を机面とすると、あたかも机上に広げて固定され
た仮想画面を、表示手段の表示画面という小窓を通して
のぞくような感覚で操作することができる。このため、
前後左右斜めのいずれの方向のスクロールおよび回転に
も素早く対応して、所望の画面を表示することができ
る。
【0015】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
移動検出手段は基準面に垂直な方向の筺体の相対的な垂
直移動量を検出し、検出した垂直移動量に基づいて、移
動量処理手段は、表示手段において表示する複数の仮想
画面のうち最上層に表示する仮想画面を選択する。これ
により、例えば、基準面を机面とすれば、筺体を机に向
けて押したり放したりするだけで、仮想画面の選択を高
速に行なうことができる。このとき、押した量に応じて
仮想画面を選択できるように構成することによって、例
えば、完全に隠れている仮想画面であっても、上に重な
っている仮想画面を操作することなく選択することが可
能である。
【0016】
【実施例】図1は、本発明の表示システムの第1の実施
例を示すブロック図である。図中、1は移動検出部、2
は移動イベント処理部、3はスクロール制御部、4は表
示処理部、5は表示装置、6,7はロータリーエンコー
ダである。移動検出部1は、筺体の移動を検出する。移
動検出部1としては、ロータリーエンコーダ6,7を有
する構成とすることができる。2つのロータリーエンコ
ーダ6,7は、例えば、回転軸をそれぞれ直交して配置
することによって、2次元の移動量および移動方向を検
出することができる。
【0017】移動イベント処理部2は、移動検出部1か
らの信号を受け取り、移動の有無、移動方向の検出およ
び移動量の演算を行なう。スクロール制御部3は、移動
量からスクロール量を演算し、スクロール量および移動
方向から仮想画面上の表示領域の座標を演算する。表示
処理部4は、仮想画面上の表示領域の座標を実画面上の
座標に対応させて、表示すべき情報を表示装置5に表示
する。
【0018】図2は、本発明の表示システムの第1の実
施例を適用した携帯情報機器の一例を示す構成図であ
る。図中、図1と同様の部分には同じ番号を付してあ
る。11,13は回転軸、12,14はローラ、15は
ボール、16は筺体、17は基準面である。
【0019】携帯情報機器の筐体16の上面には、液晶
表示装置など、薄型の表示装置5が取り付けられてい
る。筐体16の下面には、机や壁などの基準面17と携
帯情報機器との相対的な移動距離と移動方向を検出する
ための移動検出部1が取り付けられている。移動検出部
1は、基準面17との摩擦力によって回転するボール1
5、その回転を基準面17と平行な2成分に分解するロ
ーラ12,14、ローラ12,14の回転を伝達する回
転軸11,13、および、回転量を検出するロータリー
エンコーダ6,7とからなる。
【0020】次に本発明の表示システムの第1の実施例
の動作の一例を、図2に示した携帯情報機器の一例に基
づいて説明する。操作者は、携帯情報機器を机などの平
面上に置く。このとき、平面が基準面17となる。そし
て、画面スクロールしたい方向へ携帯情報機器自体を移
動させる。携帯情報機器の移動は、移動検出部1のボー
ル15の回転として検出される。ボール15の回転とと
もに、携帯情報機器の移動方向に従ってローラ12また
は14が回転し、回転軸11または13が回転して、そ
の回転がロータリーエンコーダ6,7に伝えられる。ロ
ータリーエンコーダ6,7は、伝えられた回転量を電気
信号に変換して出力する。
【0021】このようにしてロータリーエンコーダ6,
7から出力される電気信号を一定時間間隔ごとに計測す
ることによって、一定時間内のボール15の回転量が求
められる。これにボール15の直径およびローラ12,
14の直径に依存する係数を掛けることによって、移動
量を示すベクトル(以下、移動量ベクトルと呼ぶ)の成
分が算出できる。ロータリーエンコーダ6,7の出力か
ら移動量ベクトルの算出までの処理を移動イベント処理
部2が行なう。
【0022】ロータリーエンコーダ6,7の計測ごと
に、移動イベント処理部2からスクロール制御部3へ移
動量ベクトルの値が引き渡される。スクロール制御部3
では、移動量ベクトルに適当な係数を掛けることによっ
て、仮想画面内のスクロール量を表わすスクロールベク
トルを算出する。仮想画面内の座標は表示画素1ドット
を単位とする。
【0023】机上に広げて固定された仮想画面を携帯情
報機器の表示装置5という小窓を通してのぞくような感
覚で操作するためには、携帯情報機器の移動量と実際の
表示面上でのスクロール量とが一致することが望まし
い。したがって、 (スクロールベクトル)=(移動量ベクトル)/(表示
倍率) の関係を満たすように、スクロール制御部3はスクロー
ルベクトルを決めるとよい。ここで、表示倍率は仮想画
面上での単位長さに対する表示装置5上での長さとの比
である。また、狭い机上で操作したいという要求がある
場合には、携帯情報機器の移動量よりスクロール量が大
きくなるように、実際の表示面上でのスクロール量を決
定してもよい。
【0024】図3は、本発明の第1の実施例における仮
想画面上でのスクロール時の表示領域の変化の説明図で
ある。図中、21は仮想画面、22、23は表示領域、
24はスクロールベクトルである。はじめに、スクロー
ル前の表示領域22の表示開始座標が(x0 ,y0 )で
あったとする。スクロール制御部3は、この表示開始座
標(x0 ,y0 )にスクロールベクトル24の値を加え
て、新しい表示領域23の表示開始座標(x1 ,y1
を算出する。このとき、表示領域が仮想画面21の端に
達している時はそれ以上のスクロールを禁止する。スク
ロール制御部3では、上述のようなスクロールベクトル
24の算出から新しい表示領域23の表示開始座標(x
1 ,y1 )の算出までを行なう。上述の例では、ロータ
リーエンコーダ6,7の計測ごとにスクロール制御部3
による演算を行なったが、移動量ベクトルの値がゼロで
ない場合だけ演算を行なうように構成してもよい。
【0025】次に、表示処理部4では、スクロール制御
部3で計算された位置、例えば、図3における表示開始
座標(x1 ,y1 )の値に従って、表示すべきメモリア
ドレスを算出し、表示装置5へ表示すべきデータを送っ
て表示させる。
【0026】画面スクロールは以上の動作を繰り返すこ
とによって行なわれる。ロータリーエンコーダ6,7の
出力の計測時間間隔が十分短ければ、画面スクロールは
滑らかに行なわれる。
【0027】移動検出部1としては、一般にマウスで利
用されている方法が適用可能であり、そのひとつとし
て、上述のようにボール15を用いる方法を示した。し
かし、これに限らず、種々の方法を採用することができ
る。例えば、机上に格子状の光反射体を配し、格子を横
切る時の反射率の変化から移動量を算出する光学読取方
式や、机上にレーザ光を照射し、そのスペックル散乱光
から移動量を算出するスペックル方式など、一般にマウ
スで利用されている移動検出方法が適用可能である。こ
のほかに、ボールの代わりに加速度センサを設け、その
出力の時間積分から移動量を算出する方法や、ポジショ
ン・センシティブ・ディテクタ(PSD)を用いた方法
を用いてもよい。PSDを用いる方法とは、携帯情報機
器上にPSDを設け、かつ、机上に2個の発光体を固定
して設け、PSDの出力から携帯情報機器と発光体との
なす角を求め、携帯情報機器の位置を算出し、その差分
をとることによって一定時間内の移動量を算出する方法
である。加速度センサを用いて移動量の算出を行なう場
合には、携帯情報機器が机上に接触していない状態でも
移動量を算出することが可能となり、机や壁など、基準
となる平面がない場所でも使用が可能となる。もちろ
ん、他の方法を用いてもよい。
【0028】上述の説明では、常時、携帯情報機器の移
動を検出してスクロールを行なったが、不用意なスクロ
ールを防止するために、別にイネーブル・ボタンを設け
て、ボタンを押したときだけスクロールするようにして
もよい。特に、加速度センサを移動量検出部に用いた場
合には、この機構は有効に機能する。
【0029】また、上述の説明では、仮想画面が表示装
置5に表示される表示領域よりも大きい場合を示した
が、これに限らず、表示装置5の表示画面の一部にしか
表示されていない場合、その表示されているデータの表
示位置を携帯情報機器の移動に従って移動させることも
可能である。あるいは、表示領域の大きさが表示画面よ
りも小さい場合、表示画面中の表示領域の表示位置を、
携帯情報機器の移動に従って移動させることもできる。
【0030】さらに、上述の説明は1つの表示装置に1
つの仮想画面が表示される例をもとに行なったが、1つ
の表示装置に複数の仮想画面が表示されるいわゆるマル
チウィンドウシステムにおいても、選択された仮想画面
に対して同様の処理を行なえばスクロール表示すること
ができる。
【0031】図4は、本発明の表示システムの第1の実
施例を適用した携帯情報機器の別の例を示す構成図であ
る。図中の符号は、図2と同様である。この例では、移
動検出部1のボール15の一部が、筺体16の表示装置
5側の面に露出している点が図2に示した構成と異な
る。上述のように、操作者は、携帯情報機器を机などの
平面上に置き、画面スクロールしたい方向へ携帯情報機
器自体を移動させる。あたかも机上に広げて固定された
仮想画面を、携帯情報機器の表示装置という小窓を通し
てのぞくような感覚で操作スクロールすることができ
る。それとともに、ボール15の露出部分を指で回転さ
せ、トラックボールとして画面スクロールやポインティ
ングに利用することができる。
【0032】図5は、本発明の表示システムの第2の実
施例を示すブロック図である。図中、1と同様の部分に
は同じ符号を付して説明を省略する。8は移動検出部、
9,10はロータリーエンコーダである。この実施例で
は、2つの移動検出部1,8を設けている。移動検出部
8は、移動検出部1と同様の構成であり、例えば、ロー
タリーエンコーダ9,10を有する構成とすることがで
きる。移動イベント処理部50は、移動検出部1に設け
られたロータリーエンコーダ6,7の出力とともに、移
動検出部8に設けられたロータリーエンコーダ9,10
の出力を検出する。そして、移動の有無および移動方向
の検出、移動量の算出とともに、回転量の算出および回
転方向の検出を行なう。スクロール制御部3は、移動イ
ベント処理部2から移動量ベクトルおよび回転ベクトル
が引き渡される。スクロール制御部3では、移動量ベク
トルから仮想画面内のスクロール量を表わすスクロール
ベクトルを算出する。そして、スクロールベクトルおよ
び回転ベクトルをもとに、新しい表示領域の座標を算出
する。表示処理部4は、スクロール制御部3で算出され
た表示領域の座標をもとに、表示領域の画像を表示装置
5に表示させる。
【0033】図6は、本発明の表示システムの第2の実
施例を適用した携帯情報機器の一例を示す構成図であ
る。図中、図2と同様の部分には同じ符号を付して説明
を省略する。31,33は回転軸、32,34はロー
ラ、35はボールである。携帯情報機器の筐体16の下
面には、机や壁などの基準面17に対する携帯情報機器
の相対的な移動距離、移動方向、および回転角を検出す
るための移動検出部1,8が取り付けられている。移動
検出部8は、移動検出部1と同様の構成であり、基準面
17との摩擦力によって回転するボール35、その回転
を基準面17と平行な2成分に分解するローラ32,3
4、ローラ32,34の回転を伝達する回転軸31,3
3、および、回転量を検出するロータリーエンコーダ
9,10とからなる。
【0034】次に本発明の表示システムの第2の実施例
の動作の一例を、図6に示した携帯情報機器の一例に基
づいて説明する。操作者は、携帯情報機器を机などの平
面上に置き、画面スクロールしたい方向へ携帯情報機器
自体を移動させる。携帯情報機器の移動量が、移動検出
部1および8のボール15,35の回転として検出され
る。ロータリーエンコーダ6,7,9,10の出力を一
定時間間隔ごとに計測することによって、ボール15,
35のそれぞれの一定時間内の回転量が求められる。こ
れにボール15,35の直径およびローラー12,1
4,32,34の直径に依存する係数を掛けることによ
って、2つの移動量ベクトルの成分が算出できる。
【0035】そして、2つの移動検出部1,8より求め
た移動量ベクトルの差分ベクトルから、携帯情報機器の
回転量θの算出と回転方向の検出を行なうことができ
る。すなわち、ボール15とボール35との距離をL、
差分ベクトルの長さをΔvとすると、 2L・sin(θ/2)=Δv の関係から回転量θを算出できる。なお、回転方向は、
回転量θの符号によって示すことが可能である。そのた
め、以下の説明では、回転量θは回転方向をも表わすも
のとする。上述のロータリーエンコーダ6,7,9,1
0の出力から移動量ベクトルの算出、および回転量θを
算出までの処理を移動イベント処理部2が行なう。
【0036】ロータリーエンコーダ6,7,9,10の
計測ごとに、移動イベント処理部2からスクロール制御
部3へ移動量ベクトルおよび回転量θの値が引き渡され
る。スクロール制御部3では、移動量ベクトルに適当な
係数を掛けることによって、仮想画面内のスクロール量
を表わすスクロールベクトルを算出する。
【0037】図7は、本発明の第2の実施例における仮
想画面上でのスクロール時の表示領域の変化の説明図で
ある。図中の符号は図3と同様である。はじめに、スク
ロール前の表示領域22の表示開始座標が(x0
0 )であったとする。スクロール制御部3は、スクロ
ール前の表示領域22の表示開始座標(x0 ,y0 )に
スクロールベクトルの値を加えて、新しい表示領域23
の表示開始座標(x1 ,y1 )を算出する。次に、表示
開始座標(x1 ,y1 )を中心に回転角θだけ回転した
表示領域を新たな表示領域23として、その座標を算出
する。
【0038】次に、表示処理部4では、仮想画面上の表
示領域23の座標から、表示すべきメモリアドレスの算
出および制御を行ない、表示データを表示装置5へ送っ
て表示する。画面スクロールは以上の動作を繰り返すこ
とによって行なわれる。
【0039】この第2の実施例によれば、携帯情報機器
の回転に従って表示内容も回転するため、画面もあたか
も机上に広げて固定された仮想画面を、携帯情報機器の
表示装置という小窓を通してのぞくような感覚を、より
リアルに実感することができる。
【0040】上述の実施例では、表示領域の移動および
回転を行なっているが、切り替えボタンを設けて、表示
領域の移動および回転を行なう状態と、表示領域の移動
のみ行なう状態とを切り替えられるようにしてもよい。
また、上述の第1の実施例と同様に、別にイネーブル・
ボタンを設けて、ボタンを押したときだけスクロールす
るようにしてもよい。その他、第1の実施例と同様の変
形が可能である。
【0041】次に、本発明の表示システムの第3の実施
例について説明する。図8は、本発明の表示システムの
第3の実施例を適用した携帯情報機器の一例を示す構成
図である。図中、図2と同様の部分には同じ符号を付し
て説明を省略する。41は弾性体、42はマイクロスイ
ッチ、43は加圧方向である。上述の第1及び第2の実
施例に記載した移動検出部1は、机や壁などの基準面1
7に対して平行方向の移動を検出した。この第3の実施
例では、それに加えて基準面に対して垂直方向の移動を
検出する手段を備えている。
【0042】弾性体41は、筺体16と移動検出部1と
の間を接続して設けられ、移動検出部1と筺体16を離
間させる方向に作用する。弾性体41としては、例え
ば、バネやゴム等を用いることができる。マイクロスイ
ッチ42は、移動検出部1と筺体16との間に設けら
れ、移動検出部1と筺体16との相対位置が基準面17
に対して垂直方向に変化した際に入切するように構成さ
れている。
【0043】図8に示した構成では、図8(B)に矢印
で示すように、加圧方向43の方向に力を加え、筺体1
6を基準面に押しつけた場合、弾性体41が圧縮され、
移動検出部1と筺体16の間隔が狭くなる。そのため、
移動検出部1がマイクロスイッチ42に当接し、マイク
ロスイッチ42がオンとなって、筺体16が基準面17
に対して垂直方向に移動したことを検知する。
【0044】このマイクロスイッチ42を用いた構成
は、2枚の仮想画面が重なり合って表示されている場合
に有効である。表示装置5に2枚の仮想画面が重なり合
って表示されているとき、マイクロスイッチ42の入切
によって、表示されている2枚の仮想画面を切り替える
ことができる。例えば、マイクロスイッチ42がオンの
ときは下層の仮想画面を、オフの時は上層の仮想画面を
表示することができる。このように、筺体16の基準面
17に対する垂直方向の移動を検知することによって、
すばやく仮想画面の切り替え操作を行なうことができ
る。このとき、下層の仮想画面が上層の仮想画面に完全
に隠されていても、筺体16の押し下げによって高速に
仮想画面を切り替えることができる。
【0045】上述の構成では、マイクロスイッチ42を
用いているため、筺体16が押し下げられたか否かの2
つの状態しか示すことはできないが、マイクロスイッチ
42の代わりに、筺体16が押し込まれた深さに従って
他段階に反応するスイッチを用いることにより、2枚以
上の仮想画面が重なって表示されている場合にも切り替
えることができるように構成することも可能である。こ
の他、この第3の実施例においても、上述の第1及び第
2の実施例で示したような種々の変形が可能である。
【0046】上述の第1ないし第3の実施例において、
その適用例として携帯情報機器を示した。本発明は、こ
れに限らず、例えばゲーム機等、種々の用途に応用する
ことができる。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、前後左右斜めのいずれの方向にも素早くスク
ロールし、また、回転移動して、所望の画面を表示する
ことができる。さらに、複数の仮想画面を簡単な操作で
高速に選択して表示させることができる等の効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の表示システムの第1の実施例を示す
ブロック図である。
【図2】 本発明の表示システムの第1の実施例を適用
した携帯情報機器の一例を示す構成図である。
【図3】 本発明の第1の実施例における仮想画面上で
のスクロール時の表示領域の変化の説明図である。
【図4】 本発明の表示システムの第1の実施例を適用
した携帯情報機器の別の例を示す構成図である。
【図5】 本発明の表示システムの第2の実施例を示す
ブロック図である。
【図6】 本発明の表示システムの第2の実施例を適用
した携帯情報機器の一例を示す構成図である。
【図7】 本発明の第2の実施例における仮想画面上で
のスクロール時の表示領域の変化の説明図である。
【図8】 本発明の表示システムの第3の実施例を適用
した携帯情報機器の一例を示す構成図である。
【符号の説明】
1…移動検出部、2…移動イベント処理部、3…スクロ
ール制御部、4…表示処理部、5…表示装置、6,7,
9,10…ロータリーエンコーダ、8…移動検出部、1
1,13,31,33…回転軸、12,14,32,3
4…ローラ、15、35…ボール、16…筺体、17…
基準面、21…仮想画面、22、23…表示領域、24
…スクロールベクトル、41…弾性体、42…マイクロ
スイッチ、43…加圧方向。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G09G 5/38 9377−5H G09G 5/38 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示画面に表示情報を表示する表示手段
    と、筺体の相対的な移動および/または回転を検出する
    移動検出手段と、前記表示手段に表示情報の表示位置の
    変化量を前記移動検出手段で検出した移動または回転に
    基づいて算出する移動量処理手段を有し、前記表示手段
    は、前記移動量処理手段で算出された変化量に基づいて
    表示情報を移動または回転させて表示することを特徴と
    する表示システム。
  2. 【請求項2】 表示画面よりも大きな表示情報の表示領
    域を移動または回転して前記表示画面に表示可能な表示
    手段と、基準面に平行な方向の筺体の相対的な移動また
    は回転を検出する移動検出手段と、前記表示領域の移動
    量および移動方向あるいは回転量および回転方向を前記
    移動検出手段で検出した前記筺体の相対的な移動または
    回転に基づいて算出する移動量処理手段を有し、前記表
    示手段は、前記移動量処理手段で算出された移動量およ
    び移動方向あるいは回転量および回転方向に基づいて表
    示情報の表示領域を移動または回転させて表示すること
    を特徴とする表示システム。
  3. 【請求項3】 複数の仮想画面を表示可能な表示手段
    と、基準面に垂直な方向の筺体の相対的な垂直移動量を
    検出する移動検出手段と、前記移動検出手段で検出した
    前記垂直移動量に基づいて前記表示手段において表示す
    る前記仮想画面のうち最上層に表示する仮想画面を選択
    する移動量処理手段を有し、前記表示手段は、前記移動
    量処理手段で選択された仮想画面を最上層に表示するこ
    とを特徴とする表示システム。
  4. 【請求項4】 前記表示手段と前記移動検出手段は、前
    記筺体により一体に構成されていることを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれか1項に記載の表示システム。
JP7118042A 1995-05-17 1995-05-17 表示システム Pending JPH08314629A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002268617A (ja) * 2001-03-08 2002-09-20 Ricoh Co Ltd 電子黒板アプリケーションシステム
KR20020095992A (ko) * 2001-06-19 2002-12-28 엘지전자 주식회사 피디에이 화면에서의 스크롤 방법
KR20030064542A (ko) * 2002-01-28 2003-08-02 보라테크 주식회사 정보단말기에서의 화면이동 방법
JP2006208566A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 Nec Corp 液晶表示装置、移動体通信端末装置及び液晶表示方法
JP2006208560A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 Nec Corp 液晶表示装置、移動体通信端末装置及び液晶表示方法

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