JP2006250368A - 加熱炉 - Google Patents

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JP2006250368A
JP2006250368A JP2005063339A JP2005063339A JP2006250368A JP 2006250368 A JP2006250368 A JP 2006250368A JP 2005063339 A JP2005063339 A JP 2005063339A JP 2005063339 A JP2005063339 A JP 2005063339A JP 2006250368 A JP2006250368 A JP 2006250368A
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Atsushi Yamamoto
敦志 山本
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JFE Steel Corp
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JFE Steel Corp
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Abstract

【課題】複雑な構造ではなく、しかも、スキッドマークを的確に軽減することができる加熱炉を提供する。
【解決手段】装入側から抽出側に向かって延設されている複数のスキッドビーム11の延設方向が、スラブ10の進行方向に対して炉幅方向に所定の角度θだけ傾いている。また、スラブ10が蛇行するのを防止するために、スラブ10を進行方向に案内するためのガイド12を設けている。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えばスラブ、ビレット等の被加熱材を、スキッドビーム上を搬送しながら目的の温度まで加熱する加熱炉に関するものである。
鉄鋼業等においては、被加熱材の装入側から抽出側に亘ってスキッドビームを設け、被加熱材をスキッドビーム上に載置しながら搬送し、その間に所定の温度まで加熱して、抽出側から抽出するタイプの加熱炉が多く用いられている。
しかしながら、このようなスキッドビームを有する炉には、以下のような問題点がある。即ち、被加熱材は、主としてバーナの火炎からの熱輻射、及び炉壁からの熱輻射により加熱されるのであるが、被加熱材のスキッドビーム直上及びその近傍には、スキッドビームによる抜熱によって、スキッドマークと呼ばれる他の部分より温度の低い部分が生じ、被加熱材の材質や、圧延後の寸法精度等に好ましくない影響を及ぼす。
このため、スキッドマークの解消方法として、いろいろな試みがなされている。
例えば、図3にその平面図を示すように、装入側と抽出側でスキッドビーム21の位置を幅方向にシフトし、被加熱材(スラブ)10の異なった個所がスキッドビーム21に当接するようにして、スキッドマークを軽減させる方法も行われている(例えば、特許文献1参照。)。
また、案内管を通して燃焼ガスをスキッドビームに吹き付け、被加熱材がスキッドビームに当接する部分を燃焼ガスの衝突伝熱により加熱することで、スキッドマークを軽減させる方法が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
さらに、均熱炉床全体をスキッドとし、スキッドマークを低減する方法も考えられている。
特開平10−317053号公報 特開昭63−109113号公報
しかし、特許文献1のように、スキッドビームの位置を幅方向にシフトする方法では、装入側でスキッドビームに当接した個所に発生したスキッドマークが抽出側まで残ってしまったり、抽出側でスキッドビームに当接する個所に新たなスキッドマークが発生するといった問題がある。
また、特許文献2のように、案内管を通して燃焼ガスをスキッドビームに吹き付ける方法では、炉下部に長尺の輻射管、案内管を多く設置する必要があるため、炉構造が複雑になって、装置コストが増大するという問題がある。
また、均熱炉床全体をスキッドとする方法では、被加熱材の上面と下面で温度差が生じてしまうという問題がある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、複雑な構造ではなく、しかも、スキッドマークを的確に軽減することができる加熱炉を提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するために、本発明は以下の特徴を有する。
[1]被加熱材をスキッドビームで支持し、装入側から抽出側に搬送する間に被加熱材を加熱する加熱炉であって、スキッドビームの延設方向が被加熱材の搬送方向に対して炉幅方向に所定の角度傾いていることを特徴とする加熱炉。
[2]スキッドビームの延設方向が被加熱材の搬送方向に対して炉幅方向に1°〜30°傾いていることを特徴とする前記[1]に記載の加熱炉。
[3]被加熱材の搬送方向に沿って、被加熱材を搬送方向に案内するためのガイドを備えていることを特徴とする前記[1]又は[2]に記載の加熱炉。
本発明においては、スキッドビームの延設方向が被加熱材の搬送方向に対して炉幅方向に所定の角度傾いているので、被加熱材のスキッドビームに当接する個所が分散され、スキッドマークを的確に軽減することができる。しかも、炉構造が複雑になることもない。
本発明の加熱炉の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、この実施形態に係る加熱炉の平面図である。図1に示すように、この実施形態に係る加熱炉は、被加熱材(スラブ)10をスキッドビーム11で支持して、装入側から抽出側に搬送する間にスラブ10を加熱する加熱炉であるが、装入側から抽出側に向かって延設されている複数のスキッドビーム11の延設方向が、スラブ10の進行方向(搬送方向)に対して炉幅方向に所定の角度θだけ傾いている。
これによって、スラブ10のスキッドビーム11に当接する個所が分散され、スキッドマークを的確に軽減することができる。
その際、傾ける角度θは、1°〜30°の範囲とするのが好ましい。すなわち、θ≧1°であれば、スラブ10のスキッドビーム11に当接する個所が適切に分散され、スキッドマークを的確に軽減することができるからであり、一方、θ>30°にすると、スラブ10が蛇行しやすくなるからである。
なお、スラブ10が蛇行する問題に対しては、図2に示すように、スラブ10の進行方向に沿って、スラブ10の炉幅方向端部から所定間隔離れた位置に、スラブ10を進行方向に案内するためのガイド12を設けるようにしてもよい。これによって、スラブ10蛇行を確実に抑止することができる。
このようにして、この実施形態に係る加熱炉においては、スキッドビーム11の延設方向がスラブ10の搬送方向に対して炉幅方向に所定の角度θだけ傾いているので、スラブ10のスキッドビーム11に当接する個所が分散され、スキッドマークを的確に軽減することができる。その結果、燃料原単位の低減や、圧延後の製品の材質と寸法精度の安定化を図ることが可能となる。
さらに、従来の加熱炉では、スキッドビームの炉幅方向のピッチとの関係で、スラブ長さによっては、スキッドビームからのオーバーハング量が大きくなり、その状態のままで搬送されるので、加熱中のスラブの垂れが大きくなるものがあるが、この実施形態に係る加熱炉においては、オーバーハング量が大きい状態のままで搬送されることがないので、加熱中のスラブの垂れが抑止される。
本発明の実施例として、図1に示した本発明の加熱炉によってスラブを加熱した場合(本発明例)と、図3に示した従来の加熱炉によってスラブを加熱した場合(従来例)とで、スキッドマークによる加熱後のスラブの温度むらと、燃料原単位の比較を行った。なお、本発明例におけるスキッドビームの傾き角度θは5°とした。
その結果、従来例では、温度むらが30℃、燃料原単位が240Mcal/tであったのに対して、本発明例では、温度むらが10℃、燃料原単位が235Mcal/tと良好な成績であった。
本発明の一実施形態に係る加熱炉の説明図である。 本発明の一実施形態に係る加熱炉の説明図である。 従来技術の説明図である。
符号の説明
10 スラブ
11 スキッドビーム
12 ガイド

Claims (3)

  1. 被加熱材をスキッドビームで支持し、装入側から抽出側に搬送する間に被加熱材を加熱する加熱炉であって、スキッドビームの延設方向が被加熱材の搬送方向に対して炉幅方向に所定の角度傾いていることを特徴とする加熱炉。
  2. スキッドビームの延設方向が被加熱材の搬送方向に対して炉幅方向に1°〜30°傾いていることを特徴とする請求項1に記載の加熱炉。
  3. 被加熱材の搬送方向に沿って設けられた、被加熱材を搬送方向に案内するためのガイドを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱炉。
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