JP2006248762A - 用紙処理装置・画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像形成装置から排出された画像形成済みの用紙をスタック経路Eに搬送し、その先端をストッパ32に突き当てて複数枚スタックし、最後の用紙を通常搬送路Fに導き、スタックした用紙束と最後の用紙を合流点62で合流させ、後処理部へ搬送する。ストッパ32の位置は用紙のサイズに合わせて調整可能である。
【選択図】 図5
Description
このような用紙後処理装置において、循環式自動原稿送り装置と組み合わせて画像形成装置で形成される複数部のコピーを処理する場合、まず最初の部の用紙束に、例えば、ステイプル等の後処理を施した後、排紙トレイへ用紙束を排出し、後処理部が処理可能な状態になったら、次の部の用紙束を受け入れるようにしている。しかしながら、複数部のコピーに対し上記のような後処理を施す場合、ステイプル等の後処理に要する時間に加え、後処理部から排紙トレイに用紙束を排出する時間も必要となり、トータルの後処理時間は画像形成装置の画像形成時間より長くなる。そこで、用紙後処理中は画像形成装置の動作を一旦停止して対処しているが、画像形成装置の生産性の低下を避けられない。
スタック経路には用紙の先端位置を規制するストッパが設けられている。
また、スタック経路に用紙を集積(スタック)する際、スタック紙先端をストッパに突き当て、スタック紙は搬送ローラ対に挟持されてスリップしたままの状態で、次のスタック紙の受入を行っている。
その際、スタック紙と搬送ローラはスリップしたままの状態である為、スタック紙に汚れの発生する虞があった。また、スタック枚数が増えるにつれ、搬送ローラによる搬送力が増加することでスタック紙のストッパへの突き当たる力が強くなり、スタック紙先端にキズが発生する虞があった。
請求項2に記載の発明において、スタック経路内の搬送ローラが初めのスタック紙側にある場合、例えば1枚目スタック後、搬送ローラが1枚目で隠れてしまい、2枚目以降の用紙をストッパまで搬送し難くなる問題が予想される。
そこで請求項3に記載の発明では、さらに、スタック経路の搬送ローラが後から搬送される用紙側に配置し、用紙スタック中は搬送ローラが常時回転していることで、次のスタック紙をストッパまで搬送する補助を行わせることを目的とする。
請求項2に記載の発明において、搬送ローラ対が離間したままの場合、用紙に十分な搬送力が与えられず、用紙を搬送できなくなる問題が予想される。
そこで請求項4に記載の発明では、さらに、スタック経路で所望の枚数がスタックされた後、搬送ローラと従動コロを加圧させて確実に用紙を搬送することを目的とする。
請求項2に記載の発明において、ストッパが固定されている場合、複数の用紙サイズに対応できない問題が予想される。
そこで請求項5に記載の発明では、さらに、ストッパを受入可能な用紙長さ以上可動させ、複数の用紙サイズをスタック可能にすることを目的とする。
請求項2に記載の発明において、スタック経路でストッパ待機位置と別経路分岐点との距離が用紙長さよりも短い場合、用紙後端を別経路へ搬送できなくなる問題が予想される。
そこで請求項6に記載の発明では、さらに、ストッパ待機位置と別経路分岐点との距離を用紙長さ以上にし、用紙後端を確実に別経路へ搬送することを目的とする。
請求項2に記載の発明において、スタック経路で所望の用紙枚数がスタックされた後、用紙束を搬送する際、ストッパを退避位置まで移動させ、再び待機位置まで移動させるようにした場合、ストッパの移動動作に時間がかかり、生産性に問題がある。
そこで請求項7に記載の発明では、さらに、ストッパを待機位置で退避させることで、生産性を向上させることを目的とする。
請求項4に記載の発明において、搬送ローラ(駆動ローラ)が回転した状態で加圧されると用紙が搬送されてしまうため、ストッパと用紙が突き当たり、用紙先端にキズが発生する問題が予想される。
そこで請求項8に記載の発明では、搬送ローラの回転を止めてから加圧させ、ストッパと用紙の突き当りを防ぎ、用紙キズの発生を防止することを目的とする。
請求項8に記載の発明において、スタック経路で所望の用紙枚数がスタックされた後、搬送ローラ対で用紙を加圧する以前にストッパを退避させた場合、ストッパに突き当たった状態の用紙が位置ズレしたりする等の問題が予想される。
そこで請求項9に記載の発明では、さらに、搬送ローラ対で用紙を加圧した後にストッパを退避させ、用紙の位置ズレ等を防止することを目的とする。
請求項2又は10に記載の発明によれば、用紙の汚れやキズの発生を防止することができる。
請求項3又は10に記載の発明によれば、次のスタック紙をストッパまで搬送する補助を行うことができる。
請求項4又は10に記載の発明によれば、確実に用紙を搬送することができる。
請求項6又は10に記載の発明によれば、用紙をスタック経路内へ確実に収容することができる。
請求項7又は10に記載の発明によれば、生産性を向上させることができる。
請求項8又は10に記載の発明によれば、用紙とストッパとの突き当たりを防止でき、用紙のキズの発生を防止できる。
請求項9又は10に記載の発明によれば、用紙の位置ずれ等を確実に防止できる。
図1は本実施形態に係る用紙処理装置としての用紙後処理装置2の概略構成を示す図である。この用紙後処理装置2を用いて図13、図14に示すような画像形成システムを構築することができる。
図13に示した形態は、複写機としてのシステムの概略を示しており、画像形成装置PR、用紙を画像形成装置PRに供給する給紙装置PF、画像を読み込むためのスキャナSC及び循環式自動原稿給送装置ARDFからなる。画像形成装置PRにより画像形成された用紙は中継ユニットCUを経由して、フィニッシャFR(用紙後処理装置2)の入口ガイド板に搬送されることになる。
また、図4において、符号19は入口搬送ローラ対を、314は入口紙面検知センサを、70は第1分岐部を、71は第2分岐部をそれぞれ示している。
搬送ローラ対13、22によってステイプルトレイ10に搬送された用紙は、ステイプルトレイ10でジョガーフェンス12により用紙搬送方向と垂直な方向に整合され、搬送方向は叩きコロ8により後端フェンスを基準に整合され、ステイプルユニット5によってステイプル処理が行われる。
2部目のステイプル処理を要する用紙は1部目の用紙束のステイプル処理が完了する前に画像形成装置から排紙されてくるため、分岐爪26により下搬送路Dに搬送させるとともに、スタック経路としての搬送路(プレスタック搬送路)E内に設置させたストッパとしての先端ストッパ爪32まで搬送させ、その地点で滞留させる。
搬送路F内を搬送している用紙と合流タイミングを合わせるように、搬送路Eにおいて滞留させていた用紙束を搬送させ、合流点(プレスタック合流部)62において両経路から搬送させた用紙を合流させて合流部搬送ローラ対25により搬送路(プレスタック合流搬送路)Gへ搬送し、処理が完了し、空となったステイプルトレイ10へと搬送させる。
ここで、搬送路E、Fにおけるスタック機構について詳細に説明する。ステイプルトレイ10上に用紙があり、ステイプル処理を施している際に、画像形成装置から排紙されてきた用紙は搬送路E、Fにおいてスタック動作を行う(以降、このスタック動作を「プレスタック動作」と呼ぶ)。
このとき、先端ストッパ爪32の待機位置は、先端ストッパ爪32と搬送ローラ21のニップとの距離が搬入される用紙長さ以上となる位置とし、用紙後端を確実にスタック爪30より下流に送り出せる位置で待機する。
ストッパ移動機構80は、図4に示すように、従動ローラである上部ローラ81と、駆動ローラである下部ローラ82と、両ローラ間に掛け回され先端ストッパ爪32が取り付けられるベルト83と、ベルト84を介して下部ローラ82を駆動する駆動源としてのモータ85を有している。
プレスタック動作を行うジョブにおいては、搬送ローラ対23は圧解除(離間)される(Step1:図5等参照)。また、用紙検知センサ315が用紙を検知した(Step2)ことを受けて、搬送ローラ対23は圧解除された後、駆動ローラ23aは回転する(Step3)。
図2に示すように、スタック爪30は矢印87方向にスプリング34により付勢されており、搬送ローラ21に搬送力を与えている。スタック爪30に当接した用紙aは搬送力によりスタック爪30を押し広げながら搬送され(図6参照)、搬送ローラ対23の補助的な搬送力も伴い、先端ストッパ爪32位置まで搬送される(Step8)。図2においてスタック爪30は単線で表示しているが、実際には薄肉のプレートで形成されている。
用紙a後端がスタック爪30を通過すると、スタック爪30はスプリング34の張力により設定位置に戻り(Step7)、同時にリンク31が図4に破線で示すように回動し、スタック爪30が用紙a後端を追いかけるように移動して用紙a後端を隠し、次の用紙が搬送されるスペースが確保できる位置まで回動する(Step9:図7参照)。
なお、スタック爪30の先端の軌跡は、スタック爪30が用紙a後端を捕え損なうことを回避する目的で、図4に破線で示す軌跡を描くようにガイド板86により規制を行う。図3に示すように、スタック爪30の先端が上記軌跡に沿うようにリンク33により内側に引き込む機構を有している。
ここで、搬送ローラ21に関しては、対応用紙最小サイズにおいて、用紙b先端が用紙a後端を通過し、スタック爪30が通常位置にまで戻るまでニップを通過しきらない位置に配置する。用紙b先端が用紙a後端を通過するタイミングに関しては、用紙検知センサ315が用紙を検知してからスタック爪30が用紙を隠す位置までの搬送距離と搬送線速より計算することによりタイミングを計る。
以降は用紙aにおけるスタック爪30の動作(Step5〜Step11)と同様の動作を行う。
次に、プレスタック最終用紙nは、分岐爪27により搬送路(プレスタック通常搬送路)Fへ搬送され(Step13:図10参照)、搬送ローラ対22により搬送される(Step14)。
搬送路Eに滞留させたプレスタックされた用紙束cに関しては、搬送路Fから合流点62までの搬送距離、プレスタック用紙滞留位置から合流点62までの搬送距離、搬送線速から計算されたタイミングで搬送ローラ対23を回転させ、用紙束cの搬送を行い(Step15:図11参照)、合流点62で両搬送路から搬送された用紙n、用紙束cを合流させ(Step16:図12参照)、搬送路(プレスタック合流部搬送路)Gへ搬送し、ステイプルトレイ10へと搬送する(Step17)。
23 搬送ローラ対
23a 駆動ローラ
32 ストッパ
E スタック経路
Claims (10)
- 複写機等より排出される用紙を、ストッパを有したスタック経路内にて順次一時的に集積させ、前記集積した用紙束を所定のタイミングで搬送し、処理を行って排紙トレイへ排出する用紙処理装置において、
同一のスタック経路内に2枚以上の用紙を集積することを特徴とする用紙処理装置。 - 請求項1に記載の用紙処理装置において、
前記スタック経路にて用紙を集積している間は、前記スタック経路内の搬送ローラ対を離間させることを特徴とする用紙処理装置。 - 請求項2に記載の用紙処理装置において、
前記スタック経路内における前記搬送ローラ対の駆動ローラが、後から搬送されて集積される用紙側にあり、用紙の集積中は前記駆動ローラが回転していることを特徴とする用紙処理装置。 - 請求項2に記載の用紙処理装置において、
前記スタック経路で所望の用紙枚数が集積された後、前記搬送ローラ対が用紙束を搬送可能に押圧されることを特徴とする用紙処理装置。 - 請求2に記載の用紙処理装置において、
前記ストッパが前記スタック経路の搬送方向に移動可能であり、その移動範囲が受入可能な用紙長さ以上であることを特徴とする用紙処理装置。 - 請求項2に記載の用紙処理装置において、
前記ストッパの、用紙の集積前に位置する待機位置は用紙長さ以上であることを特徴とする用紙処理装置。 - 請求項2に記載の用紙処理装置において、
前記ストッパが、用紙の集積前に位置する待機位置で、集積された用紙束を通過させるように退避可能であることを特徴とする用紙処理装置。 - 請求項4に記載の用紙処理装置において、
前記搬送ローラ対が押圧される前に、前記搬送ローラ対の駆動ローラの回転を停止させることを特徴とする用紙処理装置。 - 請求項8に記載の記載の用紙処理装置において、
前記スタック経路で所望の用紙枚数が集積され、前記搬送ローラ対が押圧された後に、前記ストッパが、用紙の集積前に位置する待機位置で、集積された用紙束を通過させるように退避することを特徴とする用紙処理装置。 - 請求項1乃至9のうちのいずれかに記載の用紙処理装置を有する画像形成装置。
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