JP2006247716A - 鋳型の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 粘結剤添加量を低減しても優れた鋳型強度が得られる鋳型の製造方法を提供する。
【解決手段】 火炎溶融法で製造された球状鋳物砂100重量部に対し、フラン樹脂を含有する粘結剤組成物と、[硫黄原子含量/(燐原子含量+硫黄原子含量)]で示される燐原子と硫黄原子との重量割合が0〜0.7である硬化剤組成物とを、それぞれ特定比率で添加し、前記フラン樹脂を硬化させることにより鋳型を製造する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、鋳型の製造方法及び該製造方法に用いられる火炎溶融法にて製造された球状鋳物砂に関する。
従来より、鋳型を成型する際に、粘結剤としてフラン樹脂等の酸硬化性樹脂を使用することは公知であり、またこの粘結剤を硬化させるための硬化剤として燐酸等の酸水溶液を使用することも公知である。更に、硬化剤として五酸化燐(P25)を使用することも公知である。このように、当初、フラン樹脂の硬化剤として、燐酸の濃厚溶液が広く使用されていた。燐酸の濃厚溶液は、比較的低毒性であるが、反応性が低いため適正な硬化速度を得るためには、多量の燐酸を必要とした。従って、多量の燐酸を使用しながら、鋳型の成型を繰り返し行うと、再生砂に燐が多量に蓄積してゆき、鋳型中の燐の影響によって、しばしば鋳物にピンホール等の鋳造欠陥を引き起こすということがあった。また、燐の多量の蓄積によって、再生砂が吸湿し、このため得られる鋳型強度が低下するということもあった。
このため、燐酸に代えて、反応性が高くフラン樹脂の硬化速度を向上させうるベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸等の芳香族スルホン酸が広く使用されるようになってきた。しかしながら、芳香族スルホン酸は注湯時の熱により分解して、硫黄含有ガス等のような有害な分解生成物を放出する。従って、芳香族スルホン酸を硬化剤として使用すると、作業環境が悪化するという欠点があった。
このようなことから、フラン樹脂の硬化剤として、燐酸等の含燐原子化合物とベンゼンスルホン酸等の含硫黄原子化合物とを混合したもの使用すれば、フラン樹脂の硬化速度を向上させることができ、且つ燐が再生砂に多量に蓄積することを防止できると共に硫黄含有ガス等の有害な分解生成物の放出も抑制できると考えていた。しかしながら、フラン樹脂の硬化速度を満足のゆく程度に向上させるためには、比較的多量の含硫黄原子化合物を配合しなければならず、結局、硫黄含有ガス等の有害な分解生成物の放出を抑制することは困難であった。更に、特許文献1に記載されているように、砂中の硫黄含量並びに燐含量を一定の範囲内になるよう調整しなければ、得られる鋳造品に欠陥が多く発生してしまう傾向があった。
このような背景から、特許文献2には、粘結剤組成物中にある特定の硬化促進剤を配合しておくことによって、含燐原子化合物に対する含硫黄原子化合物の量が少なくなっても、フラン樹脂の硬化速度の低下を防止することができるようにし、それにより硫黄含有ガス等の有害な分解生成物の放出を抑制して作業環境の悪化を防ぐと共に、燐が再生砂に多量に蓄積するのを防止することが提案されている。
一方、鋳型の製造に用いる鋳物砂(耐火性粒状材料)として、従来から多く用いられてきた珪砂、ジルコン砂、クロマイト砂、オリビン砂等の欠点を補う目的で、人工的に調製された鋳物砂の使用が検討されている。工業的に採用されているものには、各種鉱物を相互に組み合わせ、混合粉砕し、泥漿状態にしたものをスプレードライヤーで造粒し、高温焼成する方法で得られる合成ムライト砂や、アトマイズ法によって作製された溶融造粒セラミック粒子、更に近年、火炎溶融法により製造された球状鋳物砂(特許文献3)等がある。これらは、熱膨張量が少ない、耐火度が高い、硬度が高い、熱衝撃に強い、球状であるといった特長がある。また、嵩密度が珪砂と同じ程度であるため、ジルコン砂やクロマイト砂の代わりに使用した場合、重量が軽くて、造型時や鋳型を持ち運ぶ時のハンドリングが良いといった利点も有している。これらの人工鋳物砂において、火炎溶融法により製造された球状鋳物砂がその性能の高さから注目されている。
特開平5−237587公報 特開平7−185732号公報 特開2004−202577号
しかしながら、特許文献2の方法によっても鋳型強度向上効果については少ないため粘結剤添加量を低減することはできないため、硫黄原子含有率の低減レベルには限界があった。
粘結剤添加量を低減しても優れた鋳型強度が得られれば、上記の問題は解消につながると考えられるので、本発明はそのような鋳型の製造方法を提供することを課題とする。
本発明は、火炎溶融法で製造された球状鋳物砂100重量部に対し、フラン樹脂を含有する粘結剤組成物0.2〜0.6重量部、含燐原子化合物を含有し[硫黄原子含量/(燐原子含量+硫黄原子含量)]で示される燐原子と硫黄原子との重量割合が0〜0.7である硬化剤組成物0.05〜0.5重量部を添加し、前記フラン樹脂を硬化させることにより鋳型を製造する、鋳型の製造方法に関する。
また、本発明は、上記本発明の鋳型の製造法に用いられる、火炎溶融法にて製造された球状鋳物砂に関する。
本発明者等は、火炎溶融法で製造された球状鋳物砂を、フラン樹脂を含有する粘結剤組成物と、[硫黄原子含量/(燐原子含量+硫黄原子含量)]で示される燐原子と硫黄原子との重量割合が0〜0.7である硬化剤組成物で硬化させることにより、鋳型強度が飛躍的に向上することを見出した。その結果、粘結剤添加量を大幅に低減できるため、上記粘結剤組成物と硬化剤組成物の添加量を特定範囲としても、これまでの課題(硬化速度の点、鋳型強度の点、混練時の流動性の点、吸湿劣化の点、砂中の窒素、燐の蓄積に起因する鋳造品のガス欠陥)が一気に解決できるとの知見を得て、本発明を完成するに至ったものである。すなわち、本発明によれば、作業環境が良好で欠陥のない鋳造品が得られる鋳型の製造方法が提供される。
<球状鋳物砂>
本発明の方法で使用する球状鋳物砂は、特開2004−202577号に示されるような火炎溶融法により製造される。
本発明の球状鋳物砂の形状である球状とは、球形度0.88以上、好ましくは0.90以上のものをいう。球状であるか否かについては、たとえば、鋳物砂を光学顕微鏡やデジタルスコープ(たとえば、キーエンス社製、VH−8000型)等で観察し、判定することができる。
球状鋳物砂の主成分は、従来公知の耐火物及び耐火物原料を火炎溶融法にて球状化したものが用いられ、特に限定されない。当該粉末粒子を酸素等のキャリアガスに分散させ、下記火炎中で溶融して球状化する。用いる火炎はプロパン、ブタン、メタン、天然液化ガス、LPG、重油、灯油、軽油、微粉炭等の燃料を酸素と燃焼させることによって発生させたものや、N2不活性ガス等を電離させて生じるプラズマジェット火炎などが使用できる。
これら耐火物及び耐火物原料の中で、耐火性や入手のしやすさなどの観点から、SiO2を主成分としたもの、Al23及びSiO2を主成分としたもの、MgO及びSiO2を主成分としたものが好ましい。それらの中でも特にAl23及びSiO2を主成分としたものが好ましい。
ここで「主成分」とは、上記成分が合計量で鋳物砂全体の全成分中に60重量% 以上含有されていることをいう。主成分の含有量としては、耐火性の向上という観点から、これら成分の合計量は、球状鋳物砂の全成分中、好ましくは85〜100重量%、より好ましくは90〜100重量%である。
なお、本発明の球状鋳物砂に主成分以外の成分として含まれ得るものとしては、たとえば、Fe23、TiO2、K2O、Na2O等の金属酸化物が挙げられる。これらは、出発原料に由来するものである。
Fe23とTiO2が含まれる場合、それらの含有量としてはそれぞれ5重量%以下が好ましい。また、Fe23の含有量は2.5重量%以下がより好ましく、2重量%以下がさらに好ましい。K2OとNa2Oが含まれる場合、それらの含有量としては合計量として3重量%以下が好ましく、より好ましくは1重量%以下である。
また、Al23及びSiO2を主成分とする場合、Al23/SiO2重量比率は1〜15であることが好ましい。耐火性および鋳物砂の再生効率の向上の観点から、1.2〜12が好ましく、1.5〜9がより好ましい。また、このAl23及びSiO2、若しくはSiO2のみが主成分である場合、主成分以外の成分としてCaOとMgOが含まれ得る。その場合、球状鋳物砂の耐火性の向上の観点から、それらの含有量としては合計量として5重量%以下が好ましい。
また、MgO及びSiO2を主成分とする場合、MgO/SiO2の重量比率は0.1〜10が好ましい。球状化のし易さ及び耐蝕性、耐火性及び鋳物砂の再生効率の向上の観点から、0.2〜9が好ましく、0.3〜5がより好ましい。
また、このMgO及びSiO2が主成分である場合、主成分以外の成分としてAl23が含まれうる。これは原料に由来するが、球状鋳物砂の耐蝕性向上の観点から含有量として10重量%以下が好ましい。
また、本発明の球状鋳物砂の吸水率(重量%)としては、鋳型の製造の際に使用する粘結剤の鋳物砂内部への吸収による粘結剤使用量の増加の抑制や、鋳型強度の向上、混練砂の流動性等の観点から、3重量%以下が好ましく、0.8重量%以下がより好ましく、0.3重量%以下がさらに好ましい。吸水率はJIS A1109細骨材の吸水率測定方法に従って測定することができる。
なお、球状鋳物砂の吸水率は、火炎溶融法により該砂を調製した場合、該方法以外の焼成方法により調製した砂と比べて、同じ球形度であれば、通常、吸水率は低くなる。
<粘結剤組成物>
本発明に用いられる粘結剤組成物は、フラン樹脂を含有する。フラン樹脂は、フルフリルアルコールを主成分として重縮合して得られるものである。例えば、「第4版鋳型造型法」(平成8年11月18日、社団法人日本鋳造技術協会発行)の135頁等に記載されている通り、フルフリルアルコールと尿素とアルデヒド類とを主成分として、重縮合して得られるものである。アルデヒド類としては、ホルムアルデヒド、グリオキザール、フルフラール等の従来公知のアルデヒド化合物を使用することができる。特に、本発明においては、ホルムアルデヒドを使用するのが好ましい。フルフリルアルコール、尿素、及びアルデヒド類を重縮合させると、各成分の配合割合にもよるが、フルフリルアルコールの縮合物、フルフリルアルコールとアルキロール尿素との重縮合物、尿素とアルデヒド類の縮合物、各縮合物が更に重縮合した重縮合物、各成分の未反応物、水等の混合物として、本発明のフラン樹脂が得られる。
具体的には、本発明の粘結剤組成物におけるフラン樹脂としては、フルフリルアルコール、フルフリルアルコール−尿素樹脂、フルフリルアルコール−ホルムアルデヒド樹脂、フルフリルアルコール−フェノール樹脂、フルフリルアルコール−レゾルシノール樹脂、フルフリルアルコール−メラミン樹脂、フルフリルアルコールポリマー等の一種、又は二種以上が使用され、硬化特性とコストの観点から、フルフリルアルコール−尿素樹脂が好ましい。又、公知技術で知られている種々の変性剤等と共に使用されても差し支えない。
本発明の鋳型の製造方法における粘結剤組成物の添加量は、火炎溶融法で製造された球状鋳物砂100重量部に対し、0.2〜0.6重量部であり、0.25〜0.55重量部が好ましい。
更に、鋳型強度をより向上させる目的で、粘結剤組成物にシランカップリング剤を加えても差し支えない。シランカップリング剤としては、例えばγ−(2−アミノ)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
また本発明では、粘結剤組成物にフラン樹脂と硬化促進剤とを併用することで、更に硬化速度を改善することができる。かかる硬化促進剤としては、下記一般式(1)で示される化合物の1種又は2種以上を含有するものが好ましい。
上記一般式(1)の化合物としては、ビスヒドロキシメチルフラン(2,5-ビスヒドロキシメチルフラン)、ビスメトキシメチルフラン(2,5-ビスメトキシメチルフラン)、ビスエトキシメチルフラン(2,5-ビスエトキシメチルフラン)、2-ヒドロキシメチル-5-メトキシメチルフラン、2-ヒドロキシメチル-5-エトキシメチルフラン、2-メトキシメチル-5-エトキシメチルフランが挙げられ、これらが単独で又は混合して、硬化促進剤として使用されるのである。特に、硬化促進剤として2,5-ビスヒドロキシメチルフランを使用するのが好ましい。2,5-ビスヒドロキシメチルフランは、2,5-ビスメトキシメチルフラン又は2,5-ビスエトキシメチルフランに比べて、反応性が高く、フラン樹脂の硬化反応を促進させるからである。2,5-ビスヒドロキシメチルフランの反応性が高い理由は、二つのメチロール基が硬化反応に寄与するからである。即ち、2,5-ビスメトキシメチルフラン等の場合は、一旦メトキシメチルエーテルが加水分解してメチロール基を生成した後、硬化反応に寄与するため、硬化反応の促進作用が若干劣るのである。
硬化促進剤は、粘結剤組成物中に0.5〜63.0重量%含有されていることが好ましい。特に、硬化促進剤が1.8〜50.0重量%含有されているのが好ましく、更に硬化促進剤が2.5〜50.0重量%含有されているのがより好ましい。更に好ましくは、硬化促進剤が5.0〜40.0重量%含有されているのが良く、最も好ましくは、硬化促進剤が7.0〜40.0重量%含有されているのが良い。硬化促進剤の量が0.5重量%以上であると、フラン樹脂の硬化反応が十分に促進され、鋳型の初期強度が満足のゆく程度に向上するので好ましい。一方、硬化促進剤の量が63.0重量%以下であると、相対的にフラン樹脂量が多くなって、フラン樹脂中に硬化促進剤が溶解しやすくなり、粘結剤組成物中の沈澱発生を抑制できるので好ましい。
<硬化剤組成物>
本発明に用いられる硬化剤組成物は、含燐原子化合物(すなわち燐原子を含有する化合物)単独、または含燐原子化合物と含硫黄原子化合物(すなわち硫黄原子を含有する化合物)とを含有するものである。すなわち、本発明に用いられる硬化剤組成物は、含燐原子化合物を含有する硬化剤組成物である。含燐原子化合物としては、燐酸、縮合燐酸、メチル燐酸やエチル燐酸等の燐酸エステル、燐酸カルシウムや燐酸水素カリウム等の燐酸塩等が単独で又は混合して使用される。また、含硫黄原子化合物としては、硫酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、フェノールスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸等が単独で又は混合して使用される。これらは所定濃度の水溶液として用いることが好ましい。
本発明において、硬化剤組成物中の含燐原子化合物と含硫黄原子化合物との配合割合は、以下の重量比になるように行う。即ち、含燐原子化合物における燐原子重量(燐原子含量)と含硫黄原子化合物における硫黄原子重量(硫黄原子含量)とが、0≦[硫黄原子含量/(燐原子含量+硫黄原子含量)]≦0.7を満足するように配合するのである。硫黄原子重量がこの範囲内、即ち含硫黄原子化合物の量が所定の範囲内にあると、注湯時における有害な分解生成物の放出が抑制され、作業環境を悪化させないので、好ましい。
本発明の鋳型の製造方法における硬化剤組成物の添加量は、火炎溶融法で製造された球状鋳物砂100重量部に対し、0.05〜0.5重量部であり、0.1〜0.3重量部が好ましい。
<鋳型の製造方法>
上記した球状鋳物砂に、粘結剤組成物及び本発明の硬化剤組成物を添加混練する。添加の順序は、球状鋳物砂に粘結剤組成物を添加した後、硬化剤組成物を添加してもよいし、その逆であってもよい。また、粘結剤組成物と硬化剤組成物とを同時に球状鋳物砂に添加してもよい。なお、本発明における硬化剤組成物の使用にあたって、例えば従来使用されていた硬化を促進させるための添加剤等を含有させておいてもよい。
以上のようにして、球状鋳物砂に粘結剤組成物及び硬化剤組成物を添加混練して、混練砂を得る。そして、自硬性鋳型造型法によって、即ちこの混練砂を型枠に充填した後、フラン樹脂を硬化させることによって、鋳型を成型するのである。なお、混練,成型,硬化温度等は、特に加熱や冷却の必要はなく、雰囲気温度で使用して差し支えない。
硬化後の鋳型中の窒素含量は、球状鋳物砂(新砂及び/又は再生砂)に新たに添加された粘結剤組成物中の窒素量及び残留した粘結剤組成物中による再生砂中の窒素量の和として定められる。一方、鋳型中の燐含量は、再生砂に新たに添加された硬化剤組成物中の燐量及び残留した硬化剤組成物による再生砂中の燐量の和として定められる。更に、鋳型中の硫黄含量は、球状鋳物砂(新砂及び/又は再生砂)に新たに添加された硬化剤組成物中の硫黄量及び残留した硬化剤組成物による再生砂中の硫黄量の和として定められる。
鋳型中の窒素含量は窒素原子として0.3重量%以下の範囲であることが好ましく、0.001〜0.22重量%の範囲が好ましく、更に好ましくは、0.001〜0.11重量%の範囲が好ましい。窒素含量が0.3重量%以下であると、注入された鋳鉄溶湯が鋳型の空間を充満していく過程に於て、溶解するアンモニウム化合物(NHX)が低減され、凝固の際に窒素ガスとして外部に排出された時の軌跡として認識されるピンホールの発生を抑制できるため好ましい。また、鋳型強度や経済的な観点から鋳型中の窒素含量は0.001重量%以上が好ましい。
また上記の窒素含量の範囲に加えて、鋳型中の燐含量は燐原子として0.8重量%以下が好ましく、0.004〜0.55重量%の範囲が更に好ましく、更に、0.004〜0.275重量%の範囲が好ましい。鋳型中の燐含量が0.8重量%以下であれば、鋳型溶湯界面反応による燐化鉄の生成が低減され、鋳物表面にあばた状の欠陥が生じることを抑制できるため好ましい。また鋳型強度や経済的な観点から鋳型中の燐含量は0.004重量%以上が好ましい。
更に上記の窒素含量及び燐含量の範囲に加えて、スルホン酸系化合物を含有する触媒を用いた場合の鋳型中の硫黄含量は硫黄原子として0〜0.7重量%の範囲が好ましく、0.0025〜0.35重量%の範囲が更に好ましい。鋳型中の硫黄含量が0.7重量%以下であると、溶湯により熱分解して生成するSOXガスを低減できるため、作業環境の悪化を抑制できるため、好ましい。また鋳型強度や経済的な観点から鋳型中の硫黄含量は0.005以上が好ましい。
粘結剤組成物及び硬化剤組成物の砂に対する必要配合量は、要求される鋳型の強度により決定されるので、鋳型中の窒素含量を0.22重量%以下、燐含量を0.55重量%以下にするためには、上記の窒素量、燐量の分析により再生砂中の窒素含有量、燐含有量を管理し、再生砂が繰返し使用されて仮に鋳型中の窒素含量、燐含量が限度を越えた場合には、更に繰返し再生(1台の再生機では2パス以上で、又は数台の再生機を直列に連結して砂を再生する)或は焙焼再生により再生砂中の窒素含量、燐含量を低減するか、又窒素含有量の更に低い樹脂及び燐含有量の更に低い触媒を用いる等により鋳型中の窒素含量、燐含量を低減させれば良い。
しかしながら本発明における火炎溶融法で製造された球状鋳物砂を使用すれば、鋳型強度が飛躍的に向上するため、粘結剤添加量を大幅に低減でき、再生処理にかかる負担を小さくすることができる。
以下、実施例、比較例における各成分の測定方法を説明する。
(I)鋳型中の窒素含量の測定方法
後述する実施例又は比較例の鋳型の製造方法により得られたテストピース鋳型を150メッシュ以下に微粉砕したものを試料とし、ケルダール窒素分析法にて測定した。結果を表1に示す。なお、後述の再生砂についても同様の方法で再生砂中の窒素含量(窒素原子としての重量%)を測定した。
(II)鋳型中の燐含量の測定方法
後述する実施例又は比較例の鋳型の製造方法により得られたテストピース鋳型を150メッシュ以下に微粉砕したものを試料とし、ICP(誘導結合プラズマ発光分析装置)にて測定した。結果を表1に示す。なお、後述の再生砂についても同様の方法で再生砂中の燐含量(燐原子としての重量%)を測定した。
(III)鋳型中の硫黄含量の測定方法
後述する実施例又は比較例の鋳型の製造方法により得られたテストピース鋳型を150メッシュ以下に微粉砕したものを試料とし、燃焼中和滴定法にて測定した。結果を表1に示す。なお、後述の再生砂についても同様の方法で再生砂中の硫黄含量(硫黄原子としての重量%)を測定した。
(IV)粘結剤組成物中の窒素含量の測定方法
後述する実施例又は比較例で用いた粘結剤組成物(フラン樹脂)中の窒素含量(窒素原子としての重量%)を、ケルダール窒素分析法にて測定した。結果を表1に示す。
(V)硬化剤組成物中の燐含量及び硫黄含量の測定方法
後述する実施例又は比較例で用いた硬化剤組成物中の燐含量(燐原子としての重量%)を、ICP(誘導結合プラズマ発光分析装置)にて測定した。また、後述する実施例又は比較例で用いた硬化剤組成物中の硫黄含量(硫黄原子としての重量%)を、燃焼中和滴定法にて測定した。それらから、[硫黄原子含量/(燐原子含量+硫黄原子含量)]で示される燐原子と硫黄原子との重量割合を算出した。結果を表1に示す。
実施例1
(1)球状鋳物砂
Al23とSiO2を合計量で97重量%含有する、Al23/SiO2重量比率が1.7、含水率が0重量%、平均粒径が0.31mm、長軸径/短軸径比が1.5のムライト粉末(柴田セラミックス製合成ムライト粉末)を出発原料とし、当該粉末を、酸素をキャリアガスとして用い、LPG(プロパンガス)を対酸素比(容量比)1.1で燃焼させた火炎(約2000℃)中に投入し、単分散した球状鋳物砂を得た。得られた鋳物砂は、Al23とSiO2を合計量で97重量%含有しており、Al23/SiO2重量比率が1.7、平均粒径が0.26mm、球形度が0.99、吸水率が0重量%、粒子密度が2.9g/cm3であった。
(2)鋳型の製造及び評価
(2−1)圧縮強度
25℃、55%RHの条件下で、上記球状骨材の新砂100重量部に対し、85重量%濃度の燐酸水溶液を0.2重量部加え、次いで窒素含量が1.8重量%(窒素原子として)である尿素ホルムアルデヒド変性フラン樹脂を0.5重量部添加混練して、得られた混練砂をテストピース枠に充填し、直径50mm,高さ50mmの円柱形のテストピースを作製して、24時間放置し尿素ホルムアルデヒド変性フラン樹脂を硬化させてテストピース鋳型を得た。得られたテストピース鋳型の0.5時間後、1時間後、24時間後における圧縮強度(MPa)を測定した結果を表1に示す。なお、ここで用いた尿素ホルムアルデヒド変性フラン樹脂の組成は、フルフリルアルコール70.5重量%、フルフリルアルコール/尿素/ホルムアルデヒド重縮合物24.5重量%、水4.0質量%、尿素以外のその他の成分1.0重量%である。
(2−2)ガス欠陥
上記(2−1)で得られた混練砂を用いて、大同式ドーナツ型試験鋳型(形状は図1、図2及び図3に示す如く、中空円状のドーナツ上に40mmφのゲート1と90mmφのライザー2が同心円状に取付けられている)を作製し、この鋳型に注湯して得られた鋳造品につき液体浸透探傷法によりガス欠陥の発生個数を測定した。その結果を表1に示す。
ここで、ガス欠陥の発生個数を測定する「液体浸透探傷法」の概要は、下記の通りである。
1)前処理:洗浄液により試験品の表面を清浄にする。
2)浸透処理:試験面に浸透液のスプレーを塗布し、十分に濡らす。
3)洗浄処理:20分の浸透時間経過後、洗浄液により欠陥以外の試験面に付着している余剰の浸透液を除去する。
4)現像処理:洗浄処理の終わった試験面に現像液を塗布し、欠陥中に残留している浸透液を試験面に吸い出す。
5)観察:現像処理によってできた支持模様を目視によって観察する。
実施例2
粘結剤組成物として、実施例1で使用した尿素ホルムアルデヒド変性フラン樹脂に、硬化促進剤としてビスヒドロキシメチルフラン(アルドリッチファインケミカル社製:2,5-Furandimethanol[1883-75-6](CAS登録番号)を、該フラン樹脂に対して5重量%添加したものを用いた以外は、実施例1と同様な評価を行った。その結果を表1に示す。
実施例3
粘結剤組成物として、実施例1で使用した尿素ホルムアルデヒド変性フラン樹脂に、硬化促進剤としてビスヒドロキシメチルフラン(アルドリッチファインケミカル社製:2,5-Furandimethanol[1883-75-6](CAS登録番号)を、該フラン樹脂に対して20重量%添加したものを用いた以外は、実施例1と同様な評価を行った。その結果を表1に示す。
実施例4
鋳物砂として、実施例1で使用した球状鋳物砂(新砂)5重量部と下記の方法で得られた再生砂95重量部を混合した砂を用いた以外は、実施例1と同様な評価を行った。その結果を表1に示す。
(再生砂の調製方法)
実施例1の球状鋳物砂(新砂)、粘結剤組成物、硬化剤組成物を用いて造型したテストピース鋳型を用い、鋳造〔材質:FCD-450(注湯温度は1410℃)、無塗型〕し回収した砂をクラッシャーにかけ、日本鋳造(株)製M型ロータリーリクレマーを用いて再生した。この鋳型の造型、鋳造、回収、再生のサイクルを10回繰り返した。このようして得られた実施例1の球状鋳物砂からの再生砂中の窒素含量は0.12重量%(窒素原子として)、燐含量は0.20重量%(燐原子として)であった。なお、粘結剤組成物の添加量は球状鋳物砂100重量部に対して0.5重量部、硬化剤組成物0.2重量部添加して造型を行った。
なお、後述のように、鋳物砂(新砂)としてフラタリー珪砂を用いた場合は、粘結剤組成物添加量0.5重量部では鋳型強度が低かったので、鋳物砂100重量部に対して1.5重量部、硬化剤組成物0.6重量部添加して造型を行ったものから、再生砂を製造した。その場合、フラタリー珪砂を用いて調製された再生砂中の窒素含量は0.21重量%(窒素原子として)、燐含量は0.46重量%(燐原子として)%であった。
実施例5
粘結剤組成物として、実施例1で使用した尿素ホルムアルデヒド変性フラン樹脂に、硬化促進剤としてビスヒドロキシメチルフラン(アルドリッチファインケミカル社製:2,5-Furandimethanol[1883-75-6](CAS登録番号)を、該フラン樹脂に対して5重量%添加したものを用いた以外は、再生砂を用いた実施例4と同様な評価を行った。その結果を表1に示す。
実施例6
硬化剤組成物として、硫酸/P25/水=11.3/38.8/49.9(重量%)の混合物([硫黄原子含有量/(燐原子含量+硫黄原子含量)]は0.178であった)を、再生砂100重量部に対して0.2重量部用いた以外は、再生砂を用いた実施例4と同様な評価を行った。その結果を表1に示す。
実施例7
粘結剤組成物として、実施例1で使用した尿素ホルムアルデヒド変性フラン樹脂に、硬化促進剤としてビスヒドロキシメチルフラン(アルドリッチファインケミカル社製:2,5-Furandimethanol[1883-75-6](CAS登録番号)を、該フラン樹脂に対して5重量%添加したものを用い、且つ硬化剤組成物として、硫酸/P25/水=11.3/38.8/49.9(重量%)の混合物([硫黄原子含有量/(燐原子含量+硫黄原子含量)]は0.178であった)を、再生砂100重量部に対して0.2重量部用いた以外は、再生砂を用いた実施例4と同様な評価を行った。その結果を表1に示す。
比較例1
鋳物砂として、フラタリー珪砂の新砂100重量部を使用する以外は、実施例1と同様な評価を行った。その結果を表1に示す。
比較例2
鋳物砂として、フラタリー珪砂の新砂を使用し、該砂100重量部に対して粘結剤組成物を1.5重量部、硬化剤組成物を0.6重量部添加混練する以外は、実施例1と同様な評価を行った。その結果を表1に示す。
比較例3
フラタリー珪砂の新砂に代えて、比較例2で得られたテストピース鋳型から上記の方法で得られた再生砂(該再生砂の窒素含量は0.21重量%(窒素原子として)、燐含量は0.48重量%(燐原子として))を用いた以外は、比較例2と同様な評価を行った。その結果を表1に示す。
比較例4
球状鋳物砂に代えて、フラタリー珪砂の新砂5重量部と比較例2で得られたテストピース鋳型から上記の方法で得られた再生砂(該再生砂の窒素含量は0.21重量%(窒素原子として)、燐含量は0.48重量%(燐原子として)95重量部とを用い、該砂100重量部に対して、粘結剤組成物を1.5重量部、硬化剤組成物として、硫酸/P25/水=11.3/38.8/49.9(重量%)からなる混合物([硫黄原子含有量/(燐原子含量+硫黄原子含量)]は0.178であった)を0.6重量部使用する以外は、実施例1と同様な評価を行った。その結果を表1に示す。
比較例5
球状鋳物砂に代えて、スプレードライヤーを用いた焼結型の球状の人造セラミック鋳物砂(商品名:セラビーズ#750(伊藤忠セラテック社製))の新砂100重量部を使用する以外は、実施例1と同様な評価を行った。その結果を表1に示す。
比較例6
球状鋳物砂に代えて、アトマイズ法によって得られた溶融造粒法による人造セラミック鋳物砂(商品名:エスパール#75(山川産業社製)の新砂100重量部を使用する以外は、実施例1と同様な評価を行った。その結果を表1に示す。
(注)
*1:鋳物砂100重量部に対する重量部
*2:フラン樹脂に対する重量%
*3:窒素原子又は燐原子としての重量%
*4:鋳造品1個あたりのガス欠陥の個数
大同式ドーナツ型試験鋳型の試験片の形状を示す平面図である。 大同式ドーナツ型試験鋳型の試験片の形状を示す正面図である。 大同式ドーナツ型試験鋳型の試験片の形状を示す右側面図である。
符号の説明
1 ゲート
2 ライザー

Claims (5)

  1. 火炎溶融法で製造された球状鋳物砂100重量部に対し、フラン樹脂を含有する粘結剤組成物0.2〜0.6重量部、含燐原子化合物を含有し[硫黄原子含量/(燐原子含量+硫黄原子含量)]で示される燐原子と硫黄原子との重量割合が0〜0.7である硬化剤組成物0.05〜0.5重量部を添加し、前記フラン樹脂を硬化させることにより鋳型を製造する、鋳型の製造方法。
  2. 硬化剤組成物が、燐酸、縮合燐酸、燐酸エステル及び燐酸塩よりなる群から選ばれる1種又は2種以上の燐酸系化合物を含有する請求項1記載の鋳型の製造方法。
  3. 粘結剤組成物が、一般式(1)で示される硬化促進剤を含有する請求項1又は2記載の鋳型の製造方法。
  4. 球状鋳物砂が、該砂中、再生球状鋳物砂を90重量%以上含有する請求項1〜3の何れか1項記載の鋳型の製造方法。
  5. 請求項1〜4の何れか1項記載の鋳型の製造方法に用いられる、火炎溶融法にて製造された球状鋳物砂。
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