JP2006247516A - 生ごみ処理機用収納容器およびこれを備えた生ごみ処理機 - Google Patents

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Koji Yamamura
浩司 山村
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Abstract

【課題】効率よく短時間で生ごみを乾燥減量させることができる生ごみ収納容器を提供すること。
【解決手段】生ごみを収納する収納容器101と、前記収納容器101の内部に設けられた生ごみを攪拌する攪拌手段104とを備え、前記収納容器101の内面に、前記攪拌手段104の攪拌軸方向に対し略螺旋状に旋回する凸状リブ14を設けることで、攪拌時に投入された生ごみを上方に押し上げ攪拌する作用を加えることで、より全体的に生ごみを攪拌することができ、生ごみの水分蒸発を促進させて、効率よく短時間で生ごみを乾燥減量させることができる生ごみ処理機用収納容器を提供することができるようになる。
【選択図】図1

Description

本発明は、家庭やレストランの厨房で発生する生ごみを減量処理する生ごみ処理機の生ごみ収容容器に関するものである。
従来の生ごみ処理機について、図5を用いて説明する。
100は、生ごみ処理機本体で、101は生ごみを収納する収納容器で、102は、収納容器101を開閉自在の覆う蓋である。収納容器101の内部には、ごみを攪拌する攪拌手段104が配され、その攪拌手段104はモータにより減速装置を介して駆動される。
収納容器内には攪拌手段により生ごみが粉砕されるように固定刃113を設けている。
また収納容器101の上部には、収納容器101内の温度を検出する温度検出手段である乾燥センサ112、生ごみを加熱する乾燥ヒータ103、乾燥ヒータ103で加熱された空気を攪拌しながら生ごみに吹き付ける乾燥ファン106が設けてある。
109は、生ごみから発生する蒸気に含まれる臭気を脱臭する酸化触媒で、その出力側109aは、生ごみから発生する蒸気を吸引すると共に外部に排出する排気ファン107に接続されている。108は、生ごみ処理機本体100に設けた排気口で、排気ファン107によって排出された蒸気を、外部に排出するためのものである。
110は、酸化触媒109を加熱するための触媒ヒータで、111は排気通路102aの一部に設けられ、排気通路102aを通る蒸気の温度を直接若しくは間接的に検知する蒸気温度センサである。
上記構成による作用は、以下の通りである。
収納容器101に生ごみを投入して、生ごみ処理機本体100の運転を開始すると、乾燥ヒータ103が通電され、乾燥ファン106により温風が、生ごみに吹き付けられ、乾燥処理が開始する。同時に触媒ヒータ110にも通電され酸化触媒109が脱臭能力を発揮する温度まで加熱される。乾燥ヒータ103、乾燥ファン106による生ごみの加熱温度は、常に乾燥センサ112で検知され、一定の温度になるように、制御回路によって制御される。また生ごみがまんべんなく乾燥できるよう攪拌手段104を回転させることにより生ごみの乾燥の乾燥を促進させ、かつ乾燥が進んだ状態では生ごみを固定刃113との相互作用により粉砕するという機能も有している。
加熱乾燥処理中には、排気ファン107が回転する事により、収納容器101内に負圧が作用し、吸気通路から外気を取りいれ、生ごみから発生する蒸気とともに、酸化触媒109に送られ、そこで蒸気に含まれる臭気が脱臭され、次に排気ファン107より放出され、最終的に排気口108より生ごみ処理機本体100の外に排出される。排気ファン107は吸引モータ(図示せず)により回転する。
生ごみの乾燥が進み、発生する蒸気の量が減ってくると、排気通路102aを通る蒸気が減るため、蒸気温度センサ111で検知される温度が低下してくる。その温度が所定の温度以下になったら、乾燥が終了したものとして、乾燥ヒータ103への通電を停止し、冷却工程に移る。また、乾燥ヒータ103と乾燥センサ112により収容容器101内の生ごみの加熱温度を一定に制御しているが、生ごみが乾燥していない運転初期は水分が多く含まれるため、ある一定の温度幅で維持される。乾燥ヒータ103の通電のON/OFFにより温度制御をおこなうが通電OFF時に完全に通電をOFFするのではなくある一定量の最小熱量を加える、つまり常にするのではなくある一定量の最小熱量を加えることにより、生ごみの水分がなくなり生ごみの乾燥が進むと収容容器101内の温度が上昇し、一定の温度幅に制御することができなくなる。その現象を利用し、乾燥センサ112の出力値が所定値以上を所定時間継続すると、生ごみの水分がなくなり乾燥が終了したものとして、乾燥ヒータ103への通電を停止し、冷却工程に移るようにも制御している。冷却工程では、排気ファン107を所定時間あるいは、収納容器101内の温度が所定の温度以下になるまで回転させるようにし、最終的に本体の運転を停止する(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−289406号公報
しかしながら前記従来の生ごみ処理機においては、生ごみ収納容器内に大量の生ごみを投入し、乾燥処理をおこなうと攪拌手段による攪拌だけでは生ごみ収納容器内の下部付近の生ごみをまんべんなく加熱することが十分にできず、投入された生ごみの表面のみが乾燥し生ごみの水分蒸発を十分に促進させることができず、効率よく短時間で生ごみを乾燥減量させることができなった。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、効率よく短時間で生ごみを乾燥減量させることのできる生ごみ処理機用収納容器およびこれを備えた生ごみ処理機を提供することを目的とするものである。
上記従来の課題を解決するために本発明の生ごみ処理機用収納容器は、生ごみを収納する収納容器と、前記収納容器の内部に設けられた生ごみを攪拌する攪拌手段とを備え、前記収納容器の内面に、前記攪拌手段の攪拌軸方向に対し略螺旋状に旋回する凸状リブを設けたもので、攪拌時に投入された生ごみを上方に押し上げ攪拌する作用を加えることにより、より全体的に生ごみを攪拌することができ、生ごみの水分蒸発を促進させて、効率よく短時間で生ごみを乾燥減量させることができる。
本発明によれば、より全体的に生ごみを攪拌することができ、生ごみの水分蒸発を促進させることができ、効率よく短時間で生ごみを乾燥減量させることができる生ごみ処理機用収納容器およびこれを備えた生ごみ処理機を提供することができる。
第1の発明は、生ごみを収納する収納容器と、前記収納容器の内部に設けられた生ごみを攪拌する攪拌手段とを備え、前記収納容器の内面に、前記攪拌手段の攪拌軸方向に対し略螺旋状に旋回する凸状リブを設けたことを特徴とするもので、攪拌時に投入された生ごみを上方に押し上げ攪拌する作用を加えることにより、より全体的に生ごみを攪拌することができ、生ごみの水分蒸発を促進させることができ、効率よく短時間で生ごみを乾燥減量させることができる生ごみ処理機用収納容器を提供することができる。
第2発明は、第1の発明の生ごみ処理機用収納容器と、前記収納容器内の生ごみを加熱する加熱手段と、前記生ごみから発生する蒸気に含まれる臭気を脱臭する触媒と、前記収納容器の生ごみを攪拌する攪拌手段を制御する制御手段とを備える構成の生ごみ処理機としたもので、攪拌時に投入された生ごみを上方に押し上げ攪拌する作用を加えることで、全体的に生ごみを攪拌することができ、生ごみの水分蒸発を促進させることができ、効率よく短時間で生ごみを乾燥減量させることができ、処理時間が短くかつ効率的に生ごみの水分を蒸発させることができるため電気代の少ない生ごみ処理機を提供することができる。
第3の発明は、第2の発明の攪拌手段が、生ごみ収納容器内に設けた螺旋状の凸リブの螺旋進行方向と同方向に回転するように制御させたものであり、攪拌手段を生ごみ収容容器内に設けた螺旋状の凸リブの螺旋進行方向と同方向に回転させることで常に生ごみを上方へ押し上げる力を発生させるができ生ごみ処理容器内の下部のごみを常に上へ押し上げることができるため生ごみ処理容器内に常に上から下へのごみの循環を生み出すことができ、まんべんなく、かつ効率よくごみを加熱させることができる。そのため生ごみの水分蒸発を促進させることができ、効率よく短時間で生ごみを乾燥減量させることができ、処理時間の短くかつ電気代の少ない生ごみ処理機を提供することができる。
第4の発明は、第2の発明の制御手段は、生ごみの乾燥処理の初期段階では、収納容器内に設けた螺旋状の凸リブの螺旋進行方向と同方向にのみ攪拌手段を回転させ、乾燥処理の初期より後の段階では、前記攪拌手段を、双方向に回転させるもので、乾燥初期段階では攪拌手段を生ごみ収容容器内に設けた螺旋状の凸リブの螺旋進行方向と同方向に回転させることで常に生ごみを上方へ押し上げる力を発生させ生ごみ処理容器内の下部のごみを常に上へ押し上げ生ごみ処理容器内に常に上から下へのごみの循環を生み出し、効率よく生ごみの水分蒸発を促進させ、水分蒸発があまりない乾燥後期では、乾燥したごみがより粉砕されるよう双方向に攪拌手段を回転させるようにする。また乾燥したごみにより攪拌手段が一方向のみに回転しロックしないようにする作用もある。このように乾燥した生ごみをより細かく粉砕させることのできる生ごみ処理機を提供することができる。
第5の発明は、第4の発明に加えて、収納容器から触媒側へ流出する水蒸気の温度を検出する蒸気温度センサを設け、制御手段は、前記蒸気温度センサの出力が所定値以下になると、生ごみの乾燥処理の初期段階が終了したと判断して、攪拌手段を双方向に回転させることを特徴とするものである。生ごみの乾燥が進み、発生する蒸気の量が減ってくると、排気通路を通る蒸気が減るため、蒸気温度センサで検知される温度が低下してくる。その現象を利用し、生ごみ収用容器内の生ごみが乾燥していない乾燥初期段階と蒸気温度センサで検知される温度が所定値以下になると生ごみが乾燥している乾燥後期段階と判別し、攪拌手段の回転方向を生ごみ収容容器内に設けた螺旋状の凸リブの螺旋進行方向から双方向へ回転するように制御を切換え、効率よく短時間で生ごみを乾燥減量させることができ、処理時間の短くかつ電気代の少なく、乾燥した生ごみをより細かく粉砕させることのできる生ごみ処理機を提供することができる。
第6の発明は、第4の発明に加えて、収納容器近傍の温度を直接又は間接的に検出する乾燥センサを設け、制御手段は、前記乾燥センサの出力が所定値以上になると、生ごみの乾燥処理の初期段階が終了したと判断して、攪拌手段を双方向に回転させることを特徴とするものである。収納容器内の生ごみに常にある熱量を加えるようにしているため生ごみの水分がなくなり生ごみの乾燥が進むと収容容器内の温度が上昇し、一定の温度幅に制御することができなくなる。そのため乾燥が進むにつれ乾燥センサが上昇する。よって乾燥センサ出力がある所定値を超えると乾燥後期段階と判断し、攪拌手段の回転方向を生ごみ収容容器内に設けた螺旋状の凸リブの螺旋進行方向から双方向へ回転するように制御を切換え、効率よく短時間で生ごみを乾燥減量させることができ、処理時間の短くかつ電気代の少なく、乾燥した生ごみをより細かく粉砕させることのできる生ごみ処理機を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
以下、本発明の第1の実施の形態を、図1〜図4を用いて説明する。なお、本実施の形態の基本構成は、従来例と同一であるので、従来例と同一部分については、同一符号を用いて、その詳細な説明を省略する。
図1は、本発明の実施の形態1を示す生ごみ処理機の側断面図である。機器全体の小型コンパクト化から蒸気温度センサ111の取付け位置は、排気通路の中で、酸化触媒109の熱的影響のない蓋102側にとりつけるのが望ましい。
また、機器は電源電圧を検知する機能を備えており、モータ105、乾燥ヒータ103、乾燥ファン106、触媒ヒータ110、蒸気温度センサ111はそれぞれ制御される。
次に上記のように構成された生ごみ処理機の動作について説明する。まず生ごみを蓋102を開けて収納容器101へ投入し蓋102を閉める。そして運転を開始すると加熱手段である乾燥ヒータ103、モータ105、触媒ヒータ110に通電する。また乾燥ファン106が回転し温風で収納容器101内の生ごみを乾燥させる。
図2は本発明の実施形態を示す生ごみ収納容器の破断面図である。生ごみ収容容器の内部には収容容器内面に攪拌手段の攪拌軸方向に対し略螺旋状に凸状リブ14を設けてある。攪拌手段104の回転により、生ごみを上方へ押し上げる力を発生させ生ごみ処理容器内の下部のごみを常に上へ押し上げ生ごみ処理容器内に常に上から下へのごみの循環を生み出すような形状にしている。また略螺旋状の凸状リブは複数本設けるようにし、生ごみを上方へ押し上げるより大きな力を得られるようにしている。
図3は本発明の実施形態を示す生ごみ収納容器の凸状リブ14の断面図である。凸状リブの根元に略R形状を設けている。リブの根元がエッヂであると乾燥ごみがこびりついたり、溜まり易くなるためである。またリブの根元の強度も上げることができる。
図4は、生ごみ収用容器内の生ごみが乾燥していない乾燥初期段階にのみ収容容器内に設けた螺旋状の凸リブの螺旋進行方向と同方向に回転するように攪拌手段を制御させ、乾燥終期段階では双方に回転するように攪拌手段を制御するようにした生ごみ処理機のタイムチャートである。
最初に収納容器から触媒側へ流出する水蒸気の温度を検出する蒸気温度センサの出力にて乾燥初期段階と乾燥後期段階を判断するタイムチャートについて説明する。生ごみの乾燥が進み、発生する蒸気の量が減ってくると、排気通路を通る蒸気が減るため、蒸気温度センサで検知される温度が低下してくる。ゆえに蒸気温度センサで検知される温度が所定値A以下を所定時間B継続すると生ごみが乾燥している乾燥後期段階と判別し、攪拌手段の回転方向を生ごみ収容容器内に設けた螺旋状の凸リブの螺旋進行方向から双方向へ回転するように制御を切換えるようにする。
次に生ごみ収用容器内の生ごみが乾燥していない乾燥初期段階を、収納容器近傍の温度を直接又は、間接的に検出する乾燥センサと、前記乾燥センサの出力を基に、収納容器内又はその近傍の温度を所定の設定温度に保つように加熱手段を制御する制御装置を有し、乾燥センサの出力の上昇により判断するタイムチャートについて説明する。生ごみの乾燥が進み、発生する蒸気の量が減ってくると、乾燥ヒータに103より収容容器101内に常にある一定量の熱量が加わっているため、生ごみ乾燥時に収容容器101内の温度が上昇する。つまり生ごみの加熱乾燥の進行に伴う生ごみ収納容器内の所定時間毎の温度上昇値(ΔT/Δt)に伴って乾燥センサ112が温度上昇を検知し、ある所定値C以上をある所定時間D継続すると生ごみが乾燥している乾燥後期段階と判別し、攪拌手段の回転方向を生ごみ収容容器内に設けた螺旋状の凸リブの螺旋進行方向から双方向へ回転するように制御を切換えるようにする。
以上のように、本発明にかかる生ごみ処理機によれば、より全体的に生ごみを攪拌することができ、生ごみの水分蒸発を促進させることができ、効率よく短時間で生ごみを乾燥減量させることができるため、家庭やレストランの厨房から排出される生ごみの処理に極めて有用である。
本発明の実施の形態1を示す生ごみ処理機の断面図 同生ごみ処理機用収納容器の破断面図 同生ごみ処理機用収納容器の断面図および凸状リブの拡大断面図 同生ごみ処理機の動作を示すタイムチャート 従来の生ごみ処理機の断面図
符号の説明
14 凸状リブ
101 収納容器
102 蓋
103 乾燥ヒータ(加熱手段)
104 攪拌手段
106 乾燥ファン
111 蒸気温度センサ
112 乾燥センサ
113 固定刃

Claims (6)

  1. 生ごみを収納する収納容器と、前記収納容器の内部に設けられた生ごみを攪拌する攪拌手段とを備え、前記収納容器の内面に、前記攪拌手段の攪拌軸方向に対し略螺旋状に旋回する凸状リブを設けたことを特徴とする生ごみ処理機用収納容器。
  2. 請求項1に記載の生ごみ処理機用収納容器と、前記収納容器内の生ごみを加熱する加熱手段と、前記生ごみから発生する蒸気に含まれる臭気を脱臭する触媒と、前記収納容器の生ごみを攪拌する攪拌手段を制御する制御手段とを備えた生ごみ処理機。
  3. 攪拌手段は生ごみ収納容器内に設けた螺旋状の凸リブの螺旋進行方向と同方向に回転させる請求項2記載の生ごみ処理機。
  4. 制御手段は、生ごみの乾燥処理の初期段階では、収納容器内に設けた螺旋状の凸リブの螺旋進行方向と同方向にのみ攪拌手段を回転させ、乾燥処理の初期より後の段階では、前記攪拌手段を、双方向に回転させる請求項2記載の生ごみ処理機。
  5. 収納容器から触媒側へ流出する水蒸気の温度を検出する蒸気温度センサを設け、制御手段は、前記蒸気温度センサの出力が所定値以下になると、生ごみの乾燥処理の初期段階が終了したと判断して、攪拌手段を双方向に回転させることを特徴とする請求項4記載の生ごみ処理機。
  6. 収納容器近傍の温度を直接又は間接的に検出する乾燥センサを設け、制御手段は、前記乾燥センサの出力が所定値以上になると、生ごみの乾燥処理の初期段階が終了したと判断して、攪拌手段を双方向に回転させることを特徴とする請求項4記載の生ごみ処理機。
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