JP2006246379A - 無線通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 無線通信機能を有する情報提供機器と情報利用機器との間の無線通信の確立を当該機器の移動を伴わずに容易且つ明示的に実行可能な無線通信システムを提供する。
【解決手段】 複数の機器と通信可能な広範囲の通信可能範囲を有する第1広域無線通信手段110を有する情報利用機器100と、第1広域無線通信手段110の通信可能範囲より狭い限定的な通信可能範囲で通信可能な狭域無線通信手段340を有し、狭域無線通信手段340を用いて情報利用機器100の機器固有の識別情報Xを送信可能に構成された情報中継機器301と、第1広域無線通信手段110と通信可能な第2広域無線通信手段210、及び、情報中継機器301の狭域無線通信手段340から送信された識別情報Xを受信する識別情報受信手段220を有し、受信した識別情報Xを用いて情報利用機器100との間の無線通信を確立可能に構成された情報提供機器200を備える。
【選択図】 図3
【解決手段】 複数の機器と通信可能な広範囲の通信可能範囲を有する第1広域無線通信手段110を有する情報利用機器100と、第1広域無線通信手段110の通信可能範囲より狭い限定的な通信可能範囲で通信可能な狭域無線通信手段340を有し、狭域無線通信手段340を用いて情報利用機器100の機器固有の識別情報Xを送信可能に構成された情報中継機器301と、第1広域無線通信手段110と通信可能な第2広域無線通信手段210、及び、情報中継機器301の狭域無線通信手段340から送信された識別情報Xを受信する識別情報受信手段220を有し、受信した識別情報Xを用いて情報利用機器100との間の無線通信を確立可能に構成された情報提供機器200を備える。
【選択図】 図3
Description
本発明は、無線通信機能を有する情報提供機器と情報利用機器との間において容易且つ明示的に無線通信を確立する無線通信システム、及び、当該システムを構成する無線機器に関する。
近年、無線通信技術の進歩に伴い、無線通信機能を搭載した電気機器が数多く見受けられるようになり、この無線通信機能を利用して様々なサービスや情報、データが提供されるようになってきた。屋外ではPDA(Personal Digital Assistant)や携帯電話、ノート型PC(パーソナルコンピュータ)、携帯型ゲーム機等のモバイル機器を中心に無線LANを利用したサービスが提供される環境が整ってきており、今後も更なる普及が見込まれる。一方屋内についても、PCを中心に無線LANが普及してきたが、近年では家電機器にも無線通信機能を搭載した多数の機器が登場してきた。このように無線通信機能を搭載した機器が世間に普及するに従い、無線接続可能である無線機器が接続可能範囲内に複数存在する状況が非常に増えてきている。
無線通信機器間で無線通信を行う場合、先ず初めに機器間で固有の識別情報を伝達することで通信路を確立する作業が必要となる。しかしながら、通信範囲内に無線LAN接続が可能である機器が複数存在する場合、無線通信を確立するためには、それらの通信対象候補の機器の中から接続対象の無線機器を選び出す等の面倒な手続きが必要となる。
このような無線通信確立の際に必要となる面倒な通信確立処理を簡易化するための従来技術として下記の特許文献1に示す通信端末装置及び通信確立方法等がある。
特許文献1に開示された通信確立方法では、図1に示すように、1つの情報利用機器100が、複数の情報提供機器200A〜200Fの中から1台の情報提供機器200Aを選択して、当該情報提供機器200Aから情報の提供を受ける場合に、通常の無線データ通信に用いる広範囲の通信可能範囲Aを有する広域無線通信手段とは別に、広域無線通信手段の通信可能範囲より狭い限定的な通信可能範囲Bで通信可能な狭域無線通信手段を用いて無線通信確立処理を行うことで、限定された通信範囲B内(狭域無線通信範囲内)から広域無線通信の通信相手を探し出すことにより通信相手を限定することができ、容易かつ明示的に通信相手となる情報提供機器を特定できることが開示されている。
上記特許文献1の通信確立方法では、情報利用機器と情報提供機器を互いに狭域無線通信範囲B内に近づけ、狭域無線通信手段により無線通信を確立する必要がある。ここで、情報利用機器または情報提供機器の何れかが小型で移動が容易である場合は特に問題がないが、ともに大型機器で移動が困難である場合、通信確立の際に、情報利用機器と情報提供機器の何れか一方を狭域無線通信範囲B内に移動するだけでも大変であり非常に不便である。また、通信確立後は機器を実際に使用したい場所に戻す必要があり、更に手間がかかる。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、無線通信機能を有する情報提供機器と情報利用機器との間の無線通信の確立を当該機器の移動を伴わずに容易且つ明示的に実行可能な無線通信システムを提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る無線通信システムは、複数の機器と通信可能な広範囲の通信可能範囲を有する第1広域無線通信手段を有する情報利用機器と、前記第1広域無線通信手段の通信可能範囲より狭い限定的な通信可能範囲で通信可能な狭域無線通信手段を有し、前記狭域無線通信手段を用いて前記情報利用機器の機器固有の識別情報を送信可能に構成された情報中継機器と、前記第1広域無線通信手段と通信可能な第2広域無線通信手段、及び、前記情報中継機器の前記狭域無線通信手段から送信された前記情報利用機器の前記識別情報を受信する識別情報受信手段を有し、前記識別情報受信手段が受信した前記情報利用機器の前記識別情報を用いて前記情報利用機器との間の無線通信を確立可能に構成された情報提供機器と、を備えてなることを第1の特徴とする。
更に、本発明に係る無線通信システムは、上記第1の特徴に加え、前記情報利用機器が、前記第1広域無線通信手段の通信可能範囲より狭い限定的な通信可能範囲で通信可能な第1狭域無線通信手段を有し、前記第1狭域無線通信手段を用いて前記情報利用機器の前記識別情報を送信可能に構成され、前記情報中継機器が、前記狭域無線通信手段を用いて前記情報利用機器から前記識別情報を受信可能に構成され、受信した前記情報利用機器の前記識別情報を記憶する第1記憶手段を備えることを第2の特徴とする。
更に、本発明に係る無線通信システムは、上記第1の特徴に加え、前記情報利用機器が、前記第1広域無線通信手段の通信可能範囲を、前記広範囲の通信可能範囲より狭い限定的な通信可能範囲に縮小可能な通信可能範囲変更手段を備え、前記通信可能範囲変更手段により通信可能範囲が前記狭い限定的な通信可能範囲に縮小された状態で、前記第1広域無線通信手段を用いて前記情報利用機器の前記識別情報を送信可能に構成され、前記情報中継機器が、前記狭域無線通信手段を用いて前記情報利用機器から前記識別情報を受信可能に構成され、受信した前記情報利用機器の前記識別情報を記憶する第1記憶手段を備えることを第3の特徴とする。
上記第1乃至第3の特徴の無線通信システムによれば、情報利用機器と情報提供機器の間で狭域無線通信手段により直接無線通信の確立処理を行うのではなく、情報中継機器を用いることで一度、情報利用機器の第1狭域無線通信手段または通信可能範囲が狭い限定的な通信可能範囲に縮小された状態の第1広域無線通信手段から情報中継機器の狭域無線通信手段を通じて固有の識別情報を情報中継機器で受信して記憶し、情報中継機器を情報提供機器の識別情報受信手段の受信可能範囲内に移動させ、情報中継機器の狭域無線通信手段から識別情報受信手段を通じて情報提供機器へ情報利用機器の識別情報を送信して、情報利用機器と情報提供機器の間の無線通信を確立できる。これにより、移動が容易でない大型の情報提供機器と情報利用機器の間で無線通信を確立する際に、わざわざ大型の無線機器をお互いの狭域無線通信範囲内に移動させて無線通信を確立する必要はなくなり、家庭内において異なる部屋、または、異なる階にある情報利用機器と情報提供機器間においても容易且つ明示的に非常に分かりやすく無線通信を確立することが可能となる。
尚、本発明に係る無線通信システムにおいて、情報中継機器の前記狭域無線通信手段が、前記情報利用機器の前記識別情報を受信可能な狭域無線受信手段と、前記情報利用機器の前記識別情報を送信可能な狭域無線送信手段とで構成されているのも好ましい。更に、前記狭域無線受信手段と前記狭域無線送信手段の少なくとも何れか一方が、赤外線通信を用いることも好ましい。
更に、本発明に係る無線通信システムは、上記第1の特徴に加え、前記情報利用機器の前記識別情報を予め記憶可能な第2記憶手段を備えることを第4の特徴とする。
更に、本発明に係る無線通信システムは、上記第1の特徴に加え、前記情報中継機器が、複数の前記情報利用機器の夫々の前記識別情報を予め記憶可能な第3記憶手段を備え、前記第3記憶手段に記憶された複数の前記識別情報の1つを選択して送信可能に構成されていることを第5の特徴とする。
上記第4または第5の特徴の無線通信システムによれば、情報利用機器と情報提供機器の間で狭域無線通信手段により直接無線通信の確立処理を行うのではなく、情報中継機器を用いることで、予め無線通信を確立すべき対象の情報利用機器の識別情報を情報中継機器の第2記憶手段または第3記憶手段に記憶し、情報中継機器を情報提供機器の識別情報受信手段の受信可能範囲内に移動させ、情報中継機器の狭域無線通信手段から識別情報受信手段を通じて情報提供機器へ情報利用機器の識別情報を送信して、情報利用機器と情報提供機器の間の無線通信を確立できる。これにより、移動が容易でない大型の情報提供機器と情報利用機器の間で無線通信を確立する際に、わざわざ大型の無線機器をお互いの狭域無線通信範囲内に移動させて無線通信を確立する必要はなくなり、家庭内において異なる部屋、または、異なる階にある情報利用機器と情報提供機器間においても容易且つ明示的に非常に分かりやすく無線通信を確立することが可能となる。
更に、本発明に係る無線通信システムにおいて、前記情報提供機器の前記識別情報受信手段が、前記第2広域無線通信手段の通信可能範囲より狭い限定的な通信可能範囲で通信可能な第2狭域無線通信手段、または、前記第2広域無線通信手段で構成されていることが好ましい。
更に、本発明に係る無線通信システムにおいて、前記情報提供機器が、無線通信を確立した相手の前記情報利用機器、及び、確立した前記無線通信の通信状態に関する通信情報を表示する通信情報表示手段を備えること、或いは、前記情報中継機器が、前記情報提供機器と無線通信を確立した相手の前記情報利用機器、及び、確立した前記無線通信の通信状態に関する通信情報を、前記情報提供機器から前記狭域無線通信手段を用いて受信可能に構成され、受信した前記通信情報を表示する通信情報表示手段を備えることが好ましい。
更に、本発明に係る無線通信システムにおいて、前記情報提供機器が、前記識別情報受信手段が受信した前記識別情報の前記情報利用機器との間で無線通信の確立ができなかった場合に、当該無線通信の確立が不成功であった旨を表示する通信不確立情報表示手段を備えること、或いは、前記情報中継機器が、前記情報提供機器が前記識別情報受信手段の受信した前記識別情報の前記情報利用機器との間で無線通信の確立ができなかった場合に、当該無線通信の確立が不成功であった旨の通信不確立情報を、前記情報提供機器から前記狭域無線通信手段を用いて受信可能に構成され、受信した前記通信不確立情報を表示する通信不確立情報表示手段を備えることが好ましい。
以下、本発明に係る無線通信システム(以下、適宜「本発明システム」と略称する)、並びに、本発明システムで用いる情報提供機器、情報利用機器、及び、情報中継機器の実施形態を、図面に基づいて説明する。
〈第1実施形態〉
図2(A)に、第1実施形態における本発明システム1の概略の機能的なブロック構成を示す。図2(A)に示すように、本発明システム1は、テレビ等の情報利用機器100と、ビデオデッキ等の情報提供機器200と、情報中継機器300を備えて構成される。また、図2(B)に、図2(A)に示す情報中継機器300の概略の機能的なブロック構成を示す。図2において、一例として、情報利用機器100と情報提供機器200は大型の機器で夫々別の部屋に据え置かれ、移動が困難であることを想定し、情報中継機器300は、例えば、テレビやビデオデッキ等のリモコン装置のように、小型軽量で夫々の部屋を容易に移動(持ち運び)可能であることを想定する。
図2(A)に、第1実施形態における本発明システム1の概略の機能的なブロック構成を示す。図2(A)に示すように、本発明システム1は、テレビ等の情報利用機器100と、ビデオデッキ等の情報提供機器200と、情報中継機器300を備えて構成される。また、図2(B)に、図2(A)に示す情報中継機器300の概略の機能的なブロック構成を示す。図2において、一例として、情報利用機器100と情報提供機器200は大型の機器で夫々別の部屋に据え置かれ、移動が困難であることを想定し、情報中継機器300は、例えば、テレビやビデオデッキ等のリモコン装置のように、小型軽量で夫々の部屋を容易に移動(持ち運び)可能であることを想定する。
情報利用機器100は、映像データ500を通信する第1広域無線通信手段110と、情報利用機器100に固有の識別情報Xを送信する第1狭域無線通信手段120を備えて構成されている。第1広域無線通信手段110は、複数の機器と通信可能な広範囲の通信可能範囲Aを有し、第1狭域無線通信手段120は、通信可能範囲Aより狭い限定的な通信可能範囲Bを有する。
情報提供機器200は、第1広域無線通信手段110との間で映像データ500を通信可能な第2広域無線通信機能210と、機器固有の識別情報Xを受信する第2狭域無線通信手段220(識別情報受信手段に相当)を備えて構成されている。第2広域無線通信機能210は、第1広域無線通信手段110と同様の複数の機器と通信可能な広範囲の通信可能範囲A’を有し、第1狭域無線通信手段120は、通信可能範囲A,A’より狭い限定的な通信可能範囲Cを有する。尚、通信可能範囲Aと通信可能範囲A’は同様の広範囲の通信可能範囲であるが必ずしも全く同じ通信範囲である必要は無い。
情報中継機器300は、情報利用機器100の第1狭域無線通信手段120と無線通信が可能な狭域無線通信手段310(狭域無線受信手段に相当)と、情報利用機器100の第1狭域無線通信手段120から送信され狭域無線通信手段310が受信した情報利用機器100に固有の識別情報Xを記憶する第1記憶手段330と、情報提供機器200の第2狭域無線通信手段220と無線通信が可能である狭域無線通信手段320(狭域無線送信手段に相当)を備えて構成されている。狭域無線通信手段310は、第1狭域無線通信手段120と同様に通信可能範囲Aより狭い限定的な通信可能範囲B’を有し、また、狭域無線通信手段320は、第2狭域無線通信手段220と同様に通信可能範囲A’より狭い限定的な通信可能範囲C’を有する。ここで、各限定的な通信可能範囲B,B’,C,C’は夫々同時に1つの機器とのみ通信可能な狭い限定的な通信可能範囲であり、互いに同じ或いは近似するが、必ずしも全く同じ通信範囲である必要は無い。
情報提供機器200から第2広域無線通信機能210を通じて提供された映像データ500を情報利用機器100で利用する場合、最初に情報利用機器100と情報提供機器200の間で情報利用機器に固有の識別情報Xと情報提供機器200に固有の識別情報Yをお互いに交換して無線通信を確立する必要がある。
以下に、第1実施形態における本発明システム1による無線通信の確立方法の一例を示す。
先ず、情報利用機器100が第1狭域無線通信手段120を用いて情報中継機器300へ識別情報Xを送信する。情報中継機器300では、狭域無線通信手段310で受信した識別情報Xは第1記憶手段330にて記憶される。情報中継装置300は大型機器である情報利用機器100や情報提供機器200に比べて小型軽量であり、図2に示すように、別の部屋に存在する情報提供機器200の近くまで情報中継機器300を持ち運ぶことが可能である。情報中継機器300を情報提供機器200の近くまで持ち運び、狭域無線通信手段320を用いて識別情報Xを情報提供機器200へ送信する。情報提供機器200は、情報中継機器300の狭域無線通信手段320から送信された情報利用機器100の識別情報Xを、第2狭域無線通信手段220を用いて受信する。この時、第2狭域無線通信手段220の通信可能範囲C及び狭域無線通信手段320の通信可能範囲C’は、第2広域無線通信手段210に比べて通信可能範囲が非常に限定されるため、通信対象となる情報提供機器200を特定しやすい。
情報提供機器200は、識別情報Xからどの情報利用機器が通信要求を行っているのか判断できるため、識別情報Xに対応した情報利用機器100に対して、第2広域無線通信手段210を用いて無線通信が可能であることを送信すると同時に、情報提供機器200の識別情報Yを送信する。これを受信した情報利用機器100は、情報提供機器200の識別情報Yを正常に受信したことと、映像データ500の送信要求400を、第1広域無線通信手段110を用いて情報提供機器300に返信する。情報提供機器200は、これを受信することにより、第2広域無線通信手段210の通信可能範囲A’内に通信対象となる情報利用機器100が存在することを確認でき、また、情報利用機器100と情報提供機器200が互いの識別情報X,Yを交換できるため、第1広域無線通信手段110と第2広域無線通信手段210による広域無線通信を確立することが可能となる。
以上の手順を踏むことで、情報利用機器100と情報提供機器200が大型である等の理由により互いに狭域無線通信機能の通信範囲内に近づけることが困難である場合においても、情報中継機器300を利用することで、容易且つ明示的に情報利用機器100と情報提供機器200との間の無線通信を確立することが可能となる。
〈第2実施形態〉
次に、本発明システムの第2実施形態について説明する。第2実施形態における本発明システム2は、図2(B)に示す情報中継機器300の狭域無線通信手段310,320の少なくとも何れか一方が赤外線通信可能に構成されており、その点で第1実施形態と相違し、その他の点は第1実施形態と同じである。
次に、本発明システムの第2実施形態について説明する。第2実施形態における本発明システム2は、図2(B)に示す情報中継機器300の狭域無線通信手段310,320の少なくとも何れか一方が赤外線通信可能に構成されており、その点で第1実施形態と相違し、その他の点は第1実施形態と同じである。
赤外線通信は指向性があるため、通信可能範囲は情報中継機器300を中心に扇状となる。そのため、情報中継機器300から情報提供機器200に対して識別情報Xを送信する際には、テレビのリモコン装置のように情報中継機器300を情報提供機器200に向けて送信すればよく、無指向性の無線通信に比べて直感的に判りやすく対象となる情報提供機器200を指定することができる。
また、赤外線は壁等の遮蔽物を通過せず反射する性質があるため、基本的に目で見える範囲内の情報提供機器200のみを指定することができる。従って、例えばマンション等の集合住宅では、使用者が意図しない他の居住者の情報利用機器等が当該使用者の情報提供機器と無線通信を確立することができないために、誤って他の居住者の情報利用機器に当該居住者の情報が送信されるのを未然に防止でき、セキュリティ性が向上する。
〈第3実施形態〉
次に、本発明システムの第3実施形態について説明する。図3(A)に、第3実施形態における本発明システム3の概略の機能的なブロック構成を示す。図3(A)に示すように、本発明システム3は、第1実施形態と同様にテレビ等の情報利用機器100と、ビデオデッキ等の情報提供機器200と、情報中継機器301を備えて構成される。また、図3(B)に、図3(A)に示す情報中継機器301の概略の機能的なブロック構成を示す。
次に、本発明システムの第3実施形態について説明する。図3(A)に、第3実施形態における本発明システム3の概略の機能的なブロック構成を示す。図3(A)に示すように、本発明システム3は、第1実施形態と同様にテレビ等の情報利用機器100と、ビデオデッキ等の情報提供機器200と、情報中継機器301を備えて構成される。また、図3(B)に、図3(A)に示す情報中継機器301の概略の機能的なブロック構成を示す。
第3実施形態における本発明システム3は、図3(B)に示すように、情報中継機器301が1つの狭域無線通信手段340と、情報利用機器100の狭域無線通信機能120から送信され狭域無線通信手段310が受信した情報利用機器100に固有の識別情報Xを記憶する第1記憶手段330とを備えて構成される。第3実施形態では、第1実施形態の情報中継機器300における狭域無線通信手段320は別途設けずに、狭域無線通信手段340が、情報提供機器200の第2狭域無線通信手段220と無線通信可能に構成され、第1記憶手段330に記憶した情報利用機器100に固有の識別情報Xを情報提供機器200に送信可能に構成されている。つまり、1つの狭域無線通信手段340が、第1実施形態における2つの狭域無線通信手段310,320の両機能を備えている。これにより、本発明システム3の情報中継機器300は、第1実施形態における情報中継機器300のように2つの狭域無線通信手段310,320を装備する必要がないため、生産コストを低く抑えられ、且つ、小型化に好適である。
〈第4実施形態〉
次に、本発明システムの第4実施形態について説明する。図4(A)に、第4実施形態における本発明システム4の概略の機能的なブロック構成を示す。図4(A)に示すように、本発明システム3は、第3実施形態と同様にテレビ等の情報利用機器101と、ビデオデッキ等の情報提供機器201と、情報中継機器301を備えて構成される。また、図4(B)に、図4(A)に示す情報中継機器301の概略の機能的なブロック構成を示す。
次に、本発明システムの第4実施形態について説明する。図4(A)に、第4実施形態における本発明システム4の概略の機能的なブロック構成を示す。図4(A)に示すように、本発明システム3は、第3実施形態と同様にテレビ等の情報利用機器101と、ビデオデッキ等の情報提供機器201と、情報中継機器301を備えて構成される。また、図4(B)に、図4(A)に示す情報中継機器301の概略の機能的なブロック構成を示す。
第4実施形態における本発明システム4は、図4(A)に示すように、情報利用機器101が、映像データ500を通信する第1広域無線通信手段110と、第1広域無線通信手段110の通信可能範囲を、広範囲の通信可能範囲Aより狭い限定的な通信可能範囲Bに縮小可能なゲイン調整手段130(通信可能範囲変更手段に相当)を備え、ゲイン調整手段130により通信可能範囲が狭い限定的な通信可能範囲Bに縮小された状態で、第1広域無線通信手段110を用いて情報利用機器101の識別情報Xを送信可能に構成されている。
更に、情報提供機器201が、第1広域無線通信手段110との間で映像データ500を通信可能な第2広域無線通信機能210を備えて構成され、第2広域無線通信機能210が機器固有の識別情報Xを情報中継機器301から受信する識別情報受信手段の機能を兼ね備える。第2広域無線通信機能210は、第1広域無線通信手段110と同様の複数の機器と通信可能な広範囲の通信可能範囲A’を有する。尚、通信可能範囲Aと通信可能範囲A’は同様の広範囲の通信可能範囲であるが必ずしも全く同じ通信範囲である必要は無い。情報中継機器301は第3実施形態のものと同じであり、重複する説明を割愛する。
第4実施形態の本発明システム4は、情報利用機器101が、第1乃至第3実施形態の情報利用機器100のように第1狭域無線通信手段120を別途設ける代わりに、ゲイン調整手段130により第1広域無線通信手段110の送信側ゲインを調整することで通信可能範囲を広範囲の通信可能範囲Aより狭い限定的な通信可能範囲Bに縮小し、これを第1狭域無線通信手段120として用いることを特徴とする。情報利用機器101と情報提供機器201の間の通信確立までの手順は基本的に第1乃至第3実施形態と同じである。
情報利用機器101は、ゲイン調整手段130のゲイン調整により、情報中継機器301の狭域無線通信手段340との間での通信可能範囲Bでの無線通信と、情報提供機器201の第2広域無線通信機能210との間での通信可能範囲Aでの無線通信を、1つの第1広域無線通信手段110で交互に実行可能である。
また、本実施形態では、図4(A)に示すように、情報提供機器201が第2広域無線通信機能210を備えるだけの構成が可能であり、情報中継機器301から識別情報Xを受信するために特別に狭域無線通信手段を設ける必要がない。これは、識別情報Xを発振する側の情報中継機器301の狭い限定的な通信可能範囲B’(C’)で両者間の通信可能範囲が規定されるためで、情報提供機器201側において識別情報受信手段の通信可能範囲を敢えて縮小しなくても構わない。
第4実施形態の本発明システム4によれば、通信手段として、情報利用機器101が1つの第1広域無線通信手段110とゲイン調整手段130を備え、情報中継機器301が1つの狭域無線通信手段340を備え、情報提供機器201が1つの第2広域無線通信機能210を備えるだけのシンプルな構成で、つまり低コストで、情報利用機器101と情報提供機器201の間の通信確立を行うことができる。また、情報提供機器201として既存の通信手段を有する構成のものが使用できる。
〈第5実施形態〉
次に、本発明システムの第5実施形態について説明する。図5(A)に、第5実施形態における本発明システム5の概略の機能的なブロック構成を示す。図5(A)に示すように、本発明システム5は、第1乃至第4実施形態と同様にテレビ等の情報利用機器102と、ビデオデッキ等の情報提供機器200と、情報中継機器302を備えて構成される。また、図5(B)に、図5(A)に示す情報中継機器302の概略の機能的なブロック構成を示す。
次に、本発明システムの第5実施形態について説明する。図5(A)に、第5実施形態における本発明システム5の概略の機能的なブロック構成を示す。図5(A)に示すように、本発明システム5は、第1乃至第4実施形態と同様にテレビ等の情報利用機器102と、ビデオデッキ等の情報提供機器200と、情報中継機器302を備えて構成される。また、図5(B)に、図5(A)に示す情報中継機器302の概略の機能的なブロック構成を示す。
第5実施形態における本発明システム5では、情報利用機器102は、通信手段として、広範囲の通信可能範囲Aを有し、映像データ500を通信する第1広域無線通信手段110だけを備える。また、情報提供機器200は、第1乃至第3実施形態と同じものを使用する。
第5実施形態では、情報中継機器302が1つの狭域無線通信手段340と、情報利用機器100に固有の識別情報Xを記憶する第2記憶手段350とを備えて構成される。第1乃至第4実施形態における情報中継機器300,301では、第1記憶手段330は、狭域無線通信手段310,340が受信した情報利用機器100に固有の識別情報Xを記憶する構成となっていたが、第5実施形態では、第2記憶手段350には、予め情報利用機器102に固有の識別情報Xを記憶されている点で、第1乃至第4実施形態と相違する。また、情報利用機器102は、自己の識別情報Xを情報中継機器302側に送信する必要が無いため、第1実施形態における第1狭域無線通信手段120や第4実施形態におけるゲイン調整手段130等の狭い限定的な通信可能範囲Bの無線通信手段を必要としない。尚、第1記憶手段330と第2記憶手段350はハードウェア的には同じ記憶手段であり、同じものが使用できる。その点で、第5実施形態の情報中継機器302と、第3及び第4実施形態の情報中継機器301とはハードウェア的には同じ構成である。
従って、第5実施形態における本発明システム5では、予め情報利用機器102の識別情報Xを情報中継機器302の第2記憶手段350に登録しておき、狭域無線通信手段340を用いて登録済みの識別情報Xを情報提供機器200に送信することで、情報利用機器101と情報提供機器201の間の通信を確立することを特徴とする。
これにより、上記第1実施形態で説明した通信確立手順において、情報中継機器302が情報利用機器102から識別情報Xを取得する工程が不要となるため、通信確立までの手順が簡略化される。
一般的に、テレビ等の情報利用機器は、対となるリモコン装置(情報中継機器)がセットで付属するために、当該リモコン装置に予めテレビ固有の識別情報を登録しておくことが可能である。この場合、情報中継機器として、従来のリモコン装置を利用できるため、機能の追加とコストを抑えることができる。
〈第6実施形態〉
次に、本発明システムの第6実施形態について説明する。第6実施形態における本発明システム6は、図5に示すように、第5実施形態における本発明システム5の変形例である。第5実施形態との相違点は、情報中継機器302の第2記憶手段350に代えて、複数の情報利用機器102の識別情報Xを記憶可能な第3記憶手段360を備え、これら複数の識別情報Xの1つを選択して、情報提供機器200側に送信できる点である。従って、第3記憶手段360は、第2記憶手段350に比べて、記憶する識別情報Xの数が多いため、その分記憶容量も大きくなるが、ハードウェアとしては同種の記憶手段を利用可能である。情報利用機器102及び情報提供機器200の構成は、第5実施形態と同じであるので、重複する説明は割愛する。
次に、本発明システムの第6実施形態について説明する。第6実施形態における本発明システム6は、図5に示すように、第5実施形態における本発明システム5の変形例である。第5実施形態との相違点は、情報中継機器302の第2記憶手段350に代えて、複数の情報利用機器102の識別情報Xを記憶可能な第3記憶手段360を備え、これら複数の識別情報Xの1つを選択して、情報提供機器200側に送信できる点である。従って、第3記憶手段360は、第2記憶手段350に比べて、記憶する識別情報Xの数が多いため、その分記憶容量も大きくなるが、ハードウェアとしては同種の記憶手段を利用可能である。情報利用機器102及び情報提供機器200の構成は、第5実施形態と同じであるので、重複する説明は割愛する。
これにより、一度、情報中継機器302に、複数の情報利用機器102から夫々の識別情報Xを取得すれば、何度も情報利用機器102から固有の識別情報Xを取得する手間が省け、通信確立までの手順が簡略化される。尚、情報利用機器102からの識別情報Xの取得は必ずしも無線通信を用いる必要はない。
情報中継機器302の第3記憶手段360に記憶された識別情報Xを利用して、情報利用機器101と情報提供機器201の間の通信を確立する場合は、第3記憶手段360に登録済みの複数の識別情報Xを情報中継機器302に具備された入力装置等を利用して選択し、対象となる情報提供機器200に対して送信するだけで無線通信を確立することができる。
第6実施形態における本発明システム6は、家庭内において複数の情報利用機器と複数の情報提供機器が存在し、これらを、情報中継機器を用いて管理し、無線通信を確立する際に有効なシステムである。
〈第7実施形態〉
次に、本発明システムの第7実施形態について説明する。図6(A)に、第7実施形態における本発明システム7の概略の機能的なブロック構成を示す。図6(A)に示すように、本発明システム7は、第5実施形態と同様にテレビ等の情報利用機器102と、ビデオデッキ等の情報提供機器202と、情報中継機器302を備えて構成される。また、図6(B)に、図6(A)に示す情報中継機器302の概略の機能的なブロック構成を示す。
次に、本発明システムの第7実施形態について説明する。図6(A)に、第7実施形態における本発明システム7の概略の機能的なブロック構成を示す。図6(A)に示すように、本発明システム7は、第5実施形態と同様にテレビ等の情報利用機器102と、ビデオデッキ等の情報提供機器202と、情報中継機器302を備えて構成される。また、図6(B)に、図6(A)に示す情報中継機器302の概略の機能的なブロック構成を示す。
図6(A)に示すように、第7実施形態における本発明システム7は、第5実施形態における本発明システム5をベースに、情報提供機器202において表示手段230が追加された構成となっている。第7実施形態では、表示手段230は、情報提供機器202が情報利用機器102との間の無線通信を確立した後に、現在確立している無線通信の相手の情報利用機器102、及び、確立した無線通信の通信状態(電波通信状態)に関する通信情報を表示し、使用者に当該通信情報を報知するための通信情報表示手段として使用される。
これにより、実際に使用者が意図した情報利用機器102と情報提供機器202との間で無線確立処理を行えたか否かについて、表示手段230が上記通信情報を表示することで、使用者は視覚的に確認することが可能となる。また、無線通信の電波通信状態が表示されることにより、情報提供機器202から提供される映像にノイズが発生したり映像が途切れたりしないか否かの一つの目安とすることができる。表示手段230による当該通信情報の表示機能がなければ、上記確認事項については実際に情報利用機器102で映像を見ることでしか確認することができない。
〈第8実施形態〉
次に、本発明システムの第8実施形態について説明する。図7(A)に、第8実施形態における本発明システム8の概略の機能的なブロック構成を示す。図7(A)に示すように、本発明システム8は、第5実施形態と同様にテレビ等の情報利用機器102と、ビデオデッキ等の情報提供機器200と、情報中継機器303を備えて構成される。また、図7(B)に、図7(A)に示す情報中継機器303の概略の機能的なブロック構成を示す。
次に、本発明システムの第8実施形態について説明する。図7(A)に、第8実施形態における本発明システム8の概略の機能的なブロック構成を示す。図7(A)に示すように、本発明システム8は、第5実施形態と同様にテレビ等の情報利用機器102と、ビデオデッキ等の情報提供機器200と、情報中継機器303を備えて構成される。また、図7(B)に、図7(A)に示す情報中継機器303の概略の機能的なブロック構成を示す。
図7(A)に示すように、第8実施形態における本発明システム8は、第5実施形態における本発明システム5をベースに、情報中継機器303において表示手段370が追加された構成となっている。第8実施形態では、情報中継機器303が、情報提供機器200が情報利用機器102との間の無線通信を確立した後に、現在確立している無線通信の相手の情報利用機器102、及び、確立した無線通信の通信状態(電波通信状態)に関する通信情報を、情報提供機器200から狭域無線通信手段340を用いて受信可能に構成され、更に、表示手段370が、受信した当該通信情報を表示し、使用者に当該通信情報を報知するための通信情報表示手段として使用される。
これにより、実際に使用者が意図した情報利用機器102と情報提供機器200との間で無線確立処理を行えたか否かについて、情報中継機器303の表示手段370が上記通信情報を表示することで、使用者は、情報中継機器303の表示を見ることにより視覚的に確認することが可能となる。また、情報中継機器303は小型軽量の手に持つことのできるので、使い勝手が良い。また、無線通信の電波通信状態が表示されることにより、情報提供機器200から提供される映像にノイズが発生したり映像が途切れたりしないか否かの一つの目安とすることができる。表示手段370による当該通信情報の表示機能がなければ、上記確認事項については実際に情報利用機器102で映像を見ることでしか確認することができない。更に、全ての情報提供機器200に表示手段が備わっているとは限らないため、本発明システム8により表示手段が存在しない情報提供機器200においても上記通信情報を確認することができる。
〈第9実施形態〉
次に、本発明システムの第9実施形態について説明する。第9実施形態における本発明システム9は、図6に示す第7実施形態における本発明システム7と同じ構成である。第7実施形態との主たる相違点は、情報提供機器202において表示手段230が表示する情報の内容である。
次に、本発明システムの第9実施形態について説明する。第9実施形態における本発明システム9は、図6に示す第7実施形態における本発明システム7と同じ構成である。第7実施形態との主たる相違点は、情報提供機器202において表示手段230が表示する情報の内容である。
本発明システム9では、例えば、第5実施形態における通信確立の手順により、情報利用機器102と情報提供機器202の間の通信確立を試みた結果、情報利用機器102が情報提供機器202の第2広域無線通信機能210の通信可能範囲A’外に存在する等の理由により無線通信が確立しなかった場合、通信相手の情報利用機器102が見付からなかった旨(無線通信の確立が不成功であった旨)の通信不確立情報が、表示手段230により表示され、使用者に通信不確立情報が報知される。従って、第9実施形態では、表示手段230は通信不確立情報表示手段として利用される。
従来であれば、実際に無線通信が確立したか否かについては、情報提供機器202から提供された映像を、別の部屋等に設置してあるテレビ(情報利用機器)に出力して見ることができるか確認しなければ分からなかったが、本発明システム9により、情報提供機器202の表示手段230による通信不確立情報の表示を見ることで、無線通信が確立しなかったことを知ることができる。
〈第10実施形態〉
次に、本発明システムの第10実施形態について説明する。第10実施形態における本発明システム10は、図7に示す第8実施形態における本発明システム8と同じ構成である。第8実施形態との主たる相違点は、情報中継機器303において表示手段370が表示する情報の内容である。
次に、本発明システムの第10実施形態について説明する。第10実施形態における本発明システム10は、図7に示す第8実施形態における本発明システム8と同じ構成である。第8実施形態との主たる相違点は、情報中継機器303において表示手段370が表示する情報の内容である。
本発明システム10では、例えば、第5実施形態における通信確立の手順により、情報利用機器102と情報提供機器200の間の通信確立を試みた結果、情報利用機器102が情報提供機器200の第2広域無線通信機能210の通信可能範囲A’外に存在する等の理由により無線通信が確立しなかった場合、情報中継機器303が、通信相手の情報利用機器102が見付からなかった旨(無線通信の確立が不成功であった旨)の通信不確立情報を、狭域無線通信手段340を用いて受信し、当該表示手段370が受信した通信不確立情報を表示して、使用者に通信不確立情報が報知される。従って、第10実施形態では、表示手段370は通信不確立情報表示手段として利用される。
従来であれば、実際に無線通信が確立したか否かについては、情報提供機器200から提供された映像を、別の部屋等に設置してあるテレビ(情報利用機器)に出力して見ることができるか確認しなければ分からなかったが、本発明システム10により、情報中継機器303の表示手段370による通信不確立情報の表示を見ることで、無線通信が確立しなかったことを知ることができる。また、情報中継機器303は小型軽量の手に持つことのできるので、使い勝手が良い。更に、全ての情報提供機器200に表示手段が備わっているとは限らないため、本発明システム10により表示手段が存在しない情報提供機器200においても上記通信不確立情報を確認することができる。
次に、本発明システムの別実施形態について説明する。
〈1〉上記第1、第3、第5乃至第10実施形態において、各情報提供機器200,202は、夫々識別情報受信手段として第2狭域無線通信手段220を具備する構成を例示したが、第4実施形態の如く、第2狭域無線通信手段220を設けずに、第2広域無線通信機能210が識別情報受信手段としても機能する構成であるのも好ましい。
〈2〉上記第1及び第3実施形態において、各情報利用機器100は、夫々第1狭域無線通信手段120を具備する構成を例示したが、第4実施形態の如く、第1狭域無線通信手段120を設ける代わりにゲイン調整手段130を設けて、第1広域無線通信手段110の送信側ゲインを調整することで通信可能範囲を広範囲の通信可能範囲Aより狭い限定的な通信可能範囲Bに縮小可能に構成するのも好ましい。
〈3〉上記第7及び第9実施形態において説明した表示手段230を、上記第1乃至第4実施形態における情報提供機器200,201に搭載するのも好ましい。また、上記第8及び第10実施形態において説明した表示手段370を、上記第1乃至第4実施形態における情報中継機器300,301に搭載するのも好ましい。
〈4〉上記各実施形態において、情報利用機器100〜102の一例としてテレビを、情報提供機器200〜202の一例としてビデオデッキを例示したが、情報利用機器100〜102及び情報提供機器200〜202、上記例示の機器に限定されるものではない。
本発明に係る無線通信システムは、無線通信機能を有する情報提供機器と情報利用機器に利用可能である。
100〜102: 情報利用機器(テレビ等)
110: 第1広域無線通信手段
120: 第1狭域無線通信手段
130: 通信可能範囲変更手段(ゲイン調整手段)
200〜202,200A〜200B: 情報提供機器(ビデオデッキ等)
210: 第2広域無線通信手段
220: 第2狭域無線通信手段(識別情報受信手段)
230: 表示手段
300〜303: 情報中継機器(リモコン等)
310,320,340: 狭域無線通信手段
330: 第1記憶手段
350: 第2記憶手段
360: 第3記憶手段
370: 表示手段
400: 映像データの送信要求
500: 映像データ
600: 通信情報、通信不確立情報
A: 広範囲の通信可能範囲
B: 狭い限定的な通信可能範囲
X: 情報利用機器の識別情報
Y: 情報提供機器の識別情報
110: 第1広域無線通信手段
120: 第1狭域無線通信手段
130: 通信可能範囲変更手段(ゲイン調整手段)
200〜202,200A〜200B: 情報提供機器(ビデオデッキ等)
210: 第2広域無線通信手段
220: 第2狭域無線通信手段(識別情報受信手段)
230: 表示手段
300〜303: 情報中継機器(リモコン等)
310,320,340: 狭域無線通信手段
330: 第1記憶手段
350: 第2記憶手段
360: 第3記憶手段
370: 表示手段
400: 映像データの送信要求
500: 映像データ
600: 通信情報、通信不確立情報
A: 広範囲の通信可能範囲
B: 狭い限定的な通信可能範囲
X: 情報利用機器の識別情報
Y: 情報提供機器の識別情報
Claims (23)
- 複数の機器と通信可能な広範囲の通信可能範囲を有する第1広域無線通信手段を有する情報利用機器と、
前記第1広域無線通信手段の通信可能範囲より狭い限定的な通信可能範囲で通信可能な狭域無線通信手段を有し、前記狭域無線通信手段を用いて前記情報利用機器の機器固有の識別情報を送信可能に構成された情報中継機器と、
前記第1広域無線通信手段と通信可能な第2広域無線通信手段、及び、前記情報中継機器の前記狭域無線通信手段から送信された前記情報利用機器の前記識別情報を受信する識別情報受信手段を有し、前記識別情報受信手段が受信した前記情報利用機器の前記識別情報を用いて前記情報利用機器との間の無線通信を確立可能に構成された情報提供機器と、を備えてなることを特徴とする無線通信システム。 - 前記情報利用機器が、前記第1広域無線通信手段の通信可能範囲より狭い限定的な通信可能範囲で通信可能な第1狭域無線通信手段を有し、前記第1狭域無線通信手段を用いて前記情報利用機器の前記識別情報を送信可能に構成され、
前記情報中継機器が、前記狭域無線通信手段を用いて前記情報利用機器から前記識別情報を受信可能に構成され、受信した前記情報利用機器の前記識別情報を記憶する第1記憶手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。 - 前記情報利用機器が、前記第1広域無線通信手段の通信可能範囲を、前記広範囲の通信可能範囲より狭い限定的な通信可能範囲に縮小可能な通信可能範囲変更手段を備え、前記通信可能範囲変更手段により通信可能範囲が前記狭い限定的な通信可能範囲に縮小された状態で、前記第1広域無線通信手段を用いて前記情報利用機器の前記識別情報を送信可能に構成され、
前記情報中継機器が、前記狭域無線通信手段を用いて前記情報利用機器から前記識別情報を受信可能に構成され、受信した前記情報利用機器の前記識別情報を記憶する第1記憶手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。 - 前記情報中継機器の前記狭域無線通信手段が、前記情報利用機器の前記識別情報を受信可能な狭域無線受信手段と、前記情報利用機器の前記識別情報を送信可能な狭域無線送信手段とで構成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の無線通信システム。
- 前記狭域無線受信手段と前記狭域無線送信手段の少なくとも何れか一方が、赤外線通信を用いることを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。
- 前記情報中継機器が、前記情報利用機器の前記識別情報を予め記憶可能な第2記憶手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
- 前記情報中継機器が、複数の前記情報利用機器の夫々の前記識別情報を予め記憶可能な第3記憶手段を備え、前記第3記憶手段に記憶された複数の前記識別情報の1つを選択して送信可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
- 前記情報提供機器の前記識別情報受信手段が、前記第2広域無線通信手段の通信可能範囲より狭い限定的な通信可能範囲で通信可能な第2狭域無線通信手段で構成されていることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の無線通信システム。
- 前記情報提供機器の前記識別情報受信手段が、前記第2広域無線通信手段で構成されていることを特徴とする請求項1〜4、6及び7の何れか1項に記載の無線通信システム。
- 前記情報提供機器が、無線通信を確立した相手の前記情報利用機器、及び、確立した前記無線通信の通信状態に関する通信情報を表示する通信情報表示手段を備えることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の無線通信システム。
- 前記情報中継機器が、前記情報提供機器と無線通信を確立した相手の前記情報利用機器、及び、確立した前記無線通信の通信状態に関する通信情報を、前記情報提供機器から前記狭域無線通信手段を用いて受信可能に構成され、受信した前記通信情報を表示する通信情報表示手段を備えることを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の無線通信システム。
- 前記情報提供機器が、前記識別情報受信手段が受信した前記識別情報の前記情報利用機器との間で無線通信の確立ができなかった場合に、当該無線通信の確立が不成功であった旨を表示する通信不確立情報表示手段を備えることを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の無線通信システム。
- 前記情報中継機器が、前記情報提供機器が前記識別情報受信手段の受信した前記識別情報の前記情報利用機器との間で無線通信の確立ができなかった場合に、当該無線通信の確立が不成功であった旨の通信不確立情報を、前記情報提供機器から前記狭域無線通信手段を用いて受信可能に構成され、受信した前記通信不確立情報を表示する通信不確立情報表示手段を備えることを特徴とする請求項1〜12の何れか1項に記載の無線通信システム。
- 複数の情報提供機器と通信可能な広範囲の通信可能範囲を有する広域無線通信手段と、
前記広域無線通信手段の通信可能範囲を、前記広範囲の通信可能範囲より狭い限定的な通信可能範囲に縮小可能な通信可能範囲変更手段と、を備え、
前記通信可能範囲変更手段により通信可能範囲が前記狭い限定的な通信可能範囲に縮小された状態で、前記広域無線通信手段を用いて自己の機器固有の識別情報を情報中継機器に送信可能に構成され、
前記情報中継機器が、前記広域無線通信手段の通信可能範囲より狭い限定的な通信可能範囲で通信可能な狭域無線通信手段を有し、前記狭域無線通信手段を用いて前記識別情報を前記情報提供機器の1つに対し送信可能に構成されていることを特徴とする情報利用機器。 - 1または複数の情報提供機器の内の1つと、1または複数の情報利用機器の内の1つとの間の無線通信を確立させるために用いる情報中継機器であって、
前記情報提供機器と前記情報利用機器の間の無線通信に用いられる広範囲の通信可能範囲より狭い限定的な通信可能範囲で通信可能な狭域無線通信手段を有し、前記狭域無線通信手段を用いて前記情報利用機器の機器固有の識別情報を前記情報提供機器の1つに対し送信可能に構成されていることを特徴とする情報中継機器。 - 前記狭域無線通信手段が、前記狭域無線通信手段を用いて前記情報利用機器から前記識別情報を受信可能に構成され、受信した前記情報利用機器の前記識別情報を記憶する第1記憶手段を備えることを特徴とする請求項15に記載の情報中継機器。
- 前記狭域無線通信手段が、前記情報利用機器の前記識別情報を受信可能な狭域無線受信手段と、前記情報利用機器の前記識別情報を送信可能な狭域無線送信手段とで構成されていることを特徴とする請求項16に記載の情報中継機器。
- 前記情報利用機器の前記識別情報を予め記憶可能な第2記憶手段を備えることを特徴とする請求項15に記載の情報中継機器。
- 複数の前記情報利用機器の夫々の前記識別情報を予め記憶可能な第3記憶手段を備え、前記第3記憶手段に記憶された複数の前記識別情報の1つを選択して送信可能に構成されていることを特徴とする請求項15に記載の情報中継機器。
- 前記情報提供機器と無線通信を確立した相手の前記情報利用機器、及び、確立した前記無線通信の通信状態に関する通信情報、または、前記識別情報受信手段が受信した前記識別情報の前記情報利用機器との間で無線通信の確立ができなかった場合に、当該無線通信の確立が不成功であった旨を表示する通信不確立情報の少なくとも何れか一方を、前記情報提供機器から前記狭域無線通信手段を用いて受信可能に構成され、受信した前記通信情報または前記通信不確立情報の少なくとも何れか一方を表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項15〜19の何れか1項に記載の情報中継機器。
- 1または複数の情報利用機器の内の1つと通信可能な広範囲の通信可能範囲を有する広域無線通信手段と、
前記1または複数の情報利用機器の内の1つの前記各情報利用機器に固有の識別情報を情報中継機器の狭域無線通信手段から受信する識別情報受信手段と、
無線通信を確立した相手の前記情報利用機器、及び、確立した前記無線通信の通信状態に関する通信情報、または、前記識別情報受信手段が受信した前記識別情報の前記情報利用機器との間で無線通信の確立ができなかった場合に、当該無線通信の確立が不成功であった旨を表示する通信不確立情報の少なくとも何れか一方を表示する表示手段と、を備え、
前記識別情報受信手段が受信した前記1または複数の情報利用機器の内の1つの前記識別情報を用いて当該情報利用機器との間の無線通信を確立可能に構成され、
前記情報中継機器が、前記広域無線通信手段の通信可能範囲より狭い限定的な通信可能範囲で通信可能な前記狭域無線通信手段を有することを特徴とする情報提供機器。 - 前記識別情報受信手段が、前記広域無線通信手段の通信可能範囲より狭い限定的な通信可能範囲で通信可能な狭域無線通信手段で構成されていることを特徴とする請求項21に記載の情報提供機器。
- 前記識別情報受信手段が、前記広域無線通信手段で構成されていることを特徴とする請求項21に記載の情報提供機器。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080513 |