JP2006244200A - 電子ファイル書き込みシステム、プログラム、電子ファイルへの書き込み情報反映方法 - Google Patents

電子ファイル書き込みシステム、プログラム、電子ファイルへの書き込み情報反映方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006244200A
JP2006244200A JP2005060023A JP2005060023A JP2006244200A JP 2006244200 A JP2006244200 A JP 2006244200A JP 2005060023 A JP2005060023 A JP 2005060023A JP 2005060023 A JP2005060023 A JP 2005060023A JP 2006244200 A JP2006244200 A JP 2006244200A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
electronic file
writing
text group
user
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005060023A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Fuwa
泰 不破
Masashi Aonuma
正志 青沼
Fumitaka Sakai
文隆 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Shinshu University NUC
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Shinshu University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp, Shinshu University NUC filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2005060023A priority Critical patent/JP2006244200A/ja
Publication of JP2006244200A publication Critical patent/JP2006244200A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Machine Translation (AREA)
  • Document Processing Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】 電子ファイルに書き込みを行う書き込みシステムにおいて、システムに登録されているユーザ単位で、書き込み情報を電子ファイルに反映することができる電子ファイル書き込みシステム等を提供することをその課題とする。
【解決手段】 電子ファイルに書き込みを行うための情報端末100と、電子ファイルを記憶するサーバ50とから構成される電子ファイル書き込みシステム1であって、情報端末100は、書き込み手段によって書き込まれた情報に関する書き込み情報と、書き込み情報の位置情報とを含む書き込み詳細情報を前記サーバ50へ送信する送信手段130を備え、サーバ50は、書き込み情報を書き込んだユーザのユーザ名と受信した書き込み詳細情報とを関連付けて記憶し、この情報に基づいてユーザが閲覧する電子ファイルに書き込み情報を反映させるものである。
【選択図】 図18

Description

本発明は、電子ファイルに書き込みを行うための、電子ファイル書き込みシステム、プログラム、電子ファイルへの書き込み情報反映方法に関するものである。
近年、インターネットやイントラネットを介して閲覧されるWebファイルといった電子ファイルは、単なる情報提供に限らず、様々な利用方法が知られている。その一例として、電子教育システム(e−ラーニングシステム)が挙げられる(例えば特許文献1参照)。この電子教育システムとは、教材となる電子ファイルを、ユーザ(生徒)がインターネット等を利用して閲覧し、学習を進める自主自習型の教育システムである。
この教育システムに依れば、図や動画等を用いたより効果的なマルチメディア教材の提供が可能であるだけでなく、大勢の生徒を一箇所に集合させて講義を行う必要がないので、コストを大幅に削減することが実現可能であるとともに、ユーザ(生徒)にとっても本人の都合に合わせて学習を進めることができるといった利点がある。さらに、多数の生徒に教材となる印刷物を配布する必要がなく、また、教材の内容変更に伴う更新も容易であることから、教材の作成コストを大幅に軽減させることができるので、従来の講義形式で学習を進める場合にも、この電子教育システムが導入されつつある。
特開平11−282826号公報
上記の電子教育システムにおいて、生徒や教官といったユーザが学習や講義を行ううえで、教材である電子ファイルに対して、メモ書きやマーキングといった書き込み情報の書き込みを行うことが想定できる。しかし、生徒や教官等、書き込みを行った全てのユーザの書き込み情報を同一の電子ファイルに反映すると、各ユーザは自身が電子ファイルに書き込んだ書き込み情報と、他のユーザが書き込んだ書き込み情報との区別がつかず、非常に使い勝手の悪い教材になってしまう。
本発明は、上記の問題に鑑み、電子ファイルに書き込みを行う電子ファイル書き込みシステムにおいて、システムに登録されているユーザ単位で、書き込み情報を電子ファイルに反映することができる電子ファイル書き込みシステム、プログラム、電子ファイルへの書き込み情報反映方法を提供することをその課題とする。
本発明の電子ファイル書き込みシステムは、電子ファイルに書き込みを行うための情報端末と、当該情報端末に接続され、電子ファイルを記憶するサーバと、から構成され、1以上のユーザが登録される電子ファイル書き込みシステムであって、情報端末は、電子ファイル書き込みシステムにログインするためのログイン手段と、電子ファイルに書き込みを行う書き込み手段と、書き込み手段によって書き込まれた情報に関する書き込み情報と、当該書き込み情報の電子ファイル上の位置を示す位置情報と、を含む書き込み詳細情報をサーバへ送信する送信手段と、を備え、サーバは、ユーザの登録処理を行うユーザ登録手段と、電子ファイル書き込みシステムにログインしているユーザのユーザ名を取得するユーザ名取得手段と、受信した書き込み詳細情報と、取得したユーザ名とを関連付けて記憶する記憶手段と、取得したユーザ名と関連付けて記憶した、書き込み詳細情報に含まれる書き込み情報を、位置情報に基づいて、ユーザが閲覧する電子ファイルに反映させる書き込み情報反映手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明の電子ファイルへの書き込み情報反映方法は、電子ファイルに書き込みを行うための情報端末と、当該情報端末に接続され、電子ファイルを記憶するサーバと、から構成され、1以上のユーザが登録されるネットワークシステムの電子ファイルへの書き込み情報反映方法であって、情報端末が、電子ファイル書き込みシステムにログインするためのログインステップと、電子ファイルに書き込みを行う書き込みステップと、書き込み手段によって書き込まれた情報に関する書き込み情報と、当該書き込み情報の前記電子ファイル上の位置を示す位置情報と、を含む書き込み詳細情報をサーバへ送信する送信ステップと、を実行し、サーバが、ユーザの登録処理を行うユーザ登録ステップと、電子ファイル書き込みシステムにログインしているユーザのユーザ名を取得するユーザ名取得ステップと、受信した書き込み詳細情報と、取得したユーザ名とを関連付けて記憶する記憶ステップと、取得したユーザ名と関連付けて記憶した、書き込み詳細情報に含まれる書き込み情報を、位置情報に基づいて、ユーザが閲覧する電子ファイルに反映させる書き込み情報反映ステップと、を実行することを特徴とする。
これらの構成によれば、システムにログインしたユーザが以前書き込んだ書き込み情報を、当該ユーザが閲覧する電子ファイルに反映させるので、ユーザ本人が書き込んだ書き込み情報と、他のユーザが書き込んだ書き込み情報とが、ユーザの意図に反して混在して反映される虞がない。従って、ユーザは、本人が書き込んだ書き込み情報のみが反映された電子ファイルを閲覧し、さらに書き込みを行うことができる。
この場合、電子ファイル書き込みシステムに登録されているユーザが複数のとき、情報端末は、書き込み情報を、他のユーザに公開することを許可するか否かを設定するための公開設定手段、をさらに備え、書き込み情報反映手段は、公開設定手段による設定に基づいて、書き込み情報を反映させることが好ましい。
この構成によれば、ユーザ本人が書き込んだ書き込み情報を、そのユーザが許可した場合のみ、他のユーザに公開することができる。従って、ユーザが、システムに登録されている全てのユーザに対して、書き込み情報を用いて質問を行う場合や書き込み情報を共有したい場合などには、この手段を用いることによって実現することができる。
また、この場合、公開設定手段は、電子ファイル書き込みシステムに登録された複数のユーザの中から、書き込み情報を公開することを許可するユーザを指定可能に構成されることが好ましい。
この構成によれば、ユーザ本人が書き込んだ書き込み情報の公開を許可するユーザを指定することができる。すなわち、所望のユーザに対してのみ、書き込み情報を公開することが可能となる。特に、教官に質問を行う場合や、グループ学習時等に同じグループの仲間と情報を共有する場合等に有効である。
これらの場合、他のユーザによって書き込まれた書き込み情報を、ユーザ本人が閲覧する電子ファイルに反映するか否かを設定するための反映設定手段を、さらに備えることが好ましい。
この構成によれば、他のユーザが書き込んだ書き込み情報を、自身の電子ファイルに反映させることが可能となる。この場合、他のユーザによって、その公開が許可されている書き込み情報のみを反映対象としてもよいし、特定のユーザのみがこの手段を有する構成でもよい。例えば、教官が生徒の理解度を把握するために、生徒が書き込んだ書き込み情報をチェックしたり、さらにその書き込み情報を参考として、教材の改訂に役立てたりすることができる。
また、これらの場合、書き込み情報は、1の電子ファイルに対して複数付加することが可能であり、公開設定手段および反映設定手段は、書き込み情報毎に設定可能であることが好ましい。
この構成によれば、電子ファイル単位ではなく、書き込み情報単位で、公開設定手段や反映設定手段の設定を行うことができる。すなわち、電子ファイルに書き込まれた複数の書き込み情報の中から、公開、若しくは反映したい書き込み情報を選択して設定することができる。
さらにこれらの場合、書き込み情報が、画像データ、テキストデータ、および音声データの少なくともいずれか1のデータから成るメモ書き情報であることが好ましい。
この構成によれば、例えば、書き込んだテキストデータをメッセージとして他のユーザに公開するといった利用が可能となる。また、メモ書き情報が画像である場合には、ユーザが電子ファイルに描画した画像や貼り付けた音声をそのまま再現するので、ユーザによる書き込み処理の自由度をより高めることができる。
さらに、これらの場合、電子ファイルは、1以上のテキスト群から成り、サーバは、受信した位置情報に基づいて、書き込み情報が属するテキスト群を特定するためのテキスト群特定情報を生成する生成手段をさらに備え、書き込み情報反映手段は、テキスト群特定情報に基づいて、書き込み情報を電子ファイルに反映させることが好ましい。
この構成によれば、電子ファイルに含まれるテキスト群を一意的に表すテキスト群特定情報に基づいて、電子ファイルに書き込まれた書き込み情報を、再度電子ファイルに反映させるので、電子ファイルの表示サイズに規制されることなく、書き込み情報の反映を行うことができる。
本発明のプログラムは、コンピュータを、上記のいずれか1に記載の電子ファイル書き込みシステムにおける各手段として機能させることを特徴とする。
この構成によれば、電子ファイルに書き込みを行う電子ファイル書き込みシステムにおいて、システムに登録されているユーザ単位で、書き込み情報を電子ファイルに反映するためのプログラムを提供することができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明の電子ファイル書き込みシステム、プログラム、電子ファイルへの書き込み情報反映方法について、詳細に説明する。本発明の電子ファイル書き込みシステム等は、例えばインターネットやイントラネットを介して閲覧するWebファイル等の電子ファイルを教材とし、ユーザ(生徒)がこの電子ファイルを用いて学習を進める形態のe−ラーニングシステムに用いられるような、電子ファイルにユーザがメモ書きやマーキングといった書き込みを行うためのシステムである。
本実施形態に係る電子ファイル書き込みシステム1は、図1に示すように、電子ファイルEF(図3参照)および書き込み情報81(図2参照)を記憶するサーバ50と、このサーバ50にネットワーク150を介して接続され、電子ファイルEFに書き込みを行うための情報端末となるクライアントPC(以下単にPCと記載)100(図では3台表示)と、から構成されている。
PC100は、WWWブラウザ106(図2参照)を備え、利用者がWWWブラウザ106を介して電子ファイルEFを閲覧しようとすると、サーバ50へ電子ファイルEFの送信を要求する。そして、その要求に対してサーバ50から送信された電子ファイルEFを受信し、ディスプレイ109(図2参照)に表示する。さらに、表示している電子ファイルEFに対して、マーキングやメモ書きといった書き込みを行うための書き込み手段120と、ユーザにより書き込み手段120を用いて書き込まれた書き込み情報81、および書き込み情報81の電子ファイル上の位置を示す位置情報82、を含む書き込み詳細情報80(いずれも図2参照)を取得し、サーバ50へ送信する送信手段130と、を有している。なお、書き込み手段120は、図2に示すキーボード110並びにマウス111によってその主要部が構成されている。
サーバ50は、電子ファイルEFを記憶する電子ファイルデータベースDB1と、PC100から受信した書き込み詳細情報80を記憶する書き込み情報データベースDB2と、を有している。また、サーバ50は、データ処理部60(書き込み情報反映手段)を有し、データ処理部60は、PC100からの電子ファイルEF送信要求に応じて、書き込み情報81を電子ファイルEFに反映させるための様々な処理を行い、ネットワークインタフェース(NT−I/F)54(図2参照)と共同して書き込み情報81を反映した電子ファイルEFをPC100に送信する。
続いて、図2を参照してサーバ50およびPC100のハードウェア構成について説明する。サーバ50は、ネットワーク150とのデータ送受信部であるネットワークインタフェース(NT−I/F)54、サーバ50で実行される各種処理を制御するCPU51、処理プログラム等を記憶するROM52、ワークエリアとなるRAM53、および電子ファイルデータベースDB1、書き込み情報データベースDB2等を記憶するハードディスク55を備え、これらは互いにシステムバス56を介して互いに接続されている。なお、ハードディスク55にはOS57がインストールされている。また、書き込み情報データベースDB2には、PC100から受信した書き込み詳細情報80(書き込み情報81、位置情報82)に加え、位置情報82に基づいて生成した(生成手段)テキスト群特定情報90および文字特定情報95(詳細については後述する)が記憶されている。
さらに、サーバ50は、電子ファイルEFを更新するための更新手段70(図1参照)を有しており、電子ファイルEFの内容が変更され更新された電子ファイルEFを、元のファイルに上書きして記憶しておくことが可能である。また、サーバ50のハードディスク55には、書き込み情報81を電子ファイルEFに反映させるための様々な処理を行うための、書き込み情報反映プログラムPがインストールされている。
一方、PC100は、ネットワーク150とのデータ送受信部であるネットワークインタフェース(NT−I/F)104、PC100で実行される各種処理を制御するCPU101、処理プログラム等を記憶するROM102、ワークエリアとなるRAM103、WWWブラウザ106を含む各種アプリケーションプログラム107、およびOS108がインストールされているハードディスク105、電子ファイルEFを閲覧するためのディスプレイ109、閲覧している電子ファイルEFに対して、ユーザが書き込みや保存の操作を行うためのキーボード110、およびマウス111を備え、これらは互いにシステムバス112を介して接続されている。
さらに、ユーザが電子ファイルEFに対して行う、メモ書きやマーキングといった書き込み操作について図3ないし図6を参照して説明する。図3に示すように、電子ファイルEFには、例えば空白行Wで区切られる1以上のテキスト群T(T1〜T4)が含まれ、さらに各テキスト群Tには、句読点および/または改行位置で区切られる、1以上の文字列Sが含まれている(本実施形態では句点で区切られる文字列とする)。また、電子ファイルEF上部には、書き込み情報を保存するための保存ボタン200が配置されており、利用者は、メモ書きやマーキングといった書き込みを行った後、この保存ボタン200を選択することによって、書き込み情報を保存する。
図4は、ユーザが電子ファイルEFにメモ書きを書き込む操作手順を示している。同図に示すように、ユーザはまずメモ書きを書き込む所望の位置に、マウス111やキーボード110を用いてカーソルKを合わせ、例えば右クリック操作等でメニューM1を表示させ、「新規メモ作成」を選択する(同図(a)参照)。「新規メモ作成」を選択したことによって、メモ書き用ボックスMBが表示され、メモ書き用ボックスMB内にメモ書きを書き込む(同図(b)参照)。最後に、書き込んだメモ書きを保存するため、保存ボタン200を選択する(同図(c)参照)。
図5は、ユーザが電子ファイルEFに含まれる文字をマーキングするマーキング操作手順を示している。同図に示すように、まずマーキングを行う所望の位置に、マウス111やキーボード110を用いてカーソルKを合わせ、例えば右クリック操作等でメニューM1を表示させ、「新規マーキング作成」を選択する(同図(a)参照)。そして、マーキングを行う範囲指定を行う。例えばマウス111のドラック操作で行う場合、マーキングを行う範囲の開始位置でクリックし(同図(b)参照)そのままマウスをドラッグしてマーキングを行う範囲の終了位置でドラッグを終了する(同図(c)参照)。
なお、この操作に限らずマーキングを行う範囲を指定できる操作なら何でもよい。最後に、書き込んだマーキングを保存するため、保存ボタン200を選択する(同図(d)参照)。このような手順で、ユーザがメモ書きやマーキングといった書き込みを電子ファイルEFに対して行い、次回ユーザが電子ファイルEFを閲覧すると、図6に示すように、電子ファイルEFに対してメモ書きやマーキングといった書き込み情報81が反映されて表示される。また、書き込み情報81を複数書き込んだ場合、複数の書き込み情報81を一括して保存するようにしてもよい。
また、ユーザが書き込み情報を保存すると、PC100は、書き込み情報81および書き込み情報81の電子ファイルEF上の位置を示す位置情報82を取得し、書き込み詳細情報80としてサーバ50へ送信する。なお、「書き込み情報」とは、書き込みがメモ書きの場合、「メモ書きされた画像データ、テキストデータ、音声データの少なくともいずれか1のデータ」であり、書き込みがマーキングの場合、「マーキングされた文字のテキストデータ」である。また、「位置情報」とは、書き込みがメモ書きの場合、「メモ書きが属するテキスト群T」に関する情報であり、書き込みがマーキングの場合、「マーキングされた文字が属するテキスト群T、およびマーキングされた文字が属する文字列S」に関する情報である。
さらに、書き込み情報81には、書き込まれたメモ書きやマーキングのフォントに関するフォント情報やカラーに関するカラー情報が含まれている。なお、書き込みがメモ書きの場合、本実施形態では「メモ書きが属するテキスト群T」内の位置情報については特に記憶していないが、もちろん「メモ書きが属するテキスト群T」内の位置情報を記憶する構成でもよい。この場合、位置情報はマーキングと同様に、「メモ書きが属するテキスト群T、およびメモ書きの作成位置として指定された位置が含まれる文字列S」に関する情報である。
また、サーバ50は、PC100から受信した書き込み詳細情報80を書き込み情報データベースDB2に記憶する際、受信した書き込み詳細情報80に含まれる位置情報82に基づいて、書き込まれたメモ書きが属するテキスト群Tを特定するためのテキスト群特定情報90(図2参照)、およびマーキングされた文字を特定するための文字特定情報95(図2参照)、を生成し、書き込み情報データベースDB2にさらに記憶する。
ここで、テキスト群特定情報90および文字特定情報95の生成について、詳細に説明する。テキスト群特定情報90とは、電子ファイルEFに含まれる各テキスト群T(図3参照)の特徴量を意味しており(以下テキスト群特徴量Tvと記載)、以下、サーバ50が行うテキスト群Tのテキスト群特徴量Tvの算出について述べる。テキスト群特徴量Tvは、テキスト群Tを形態素解析して得られた各単語のTFIDF値を要素とする多次元ベクトルである。形態素解析について簡単に説明すると、例えば図2に示すハードディスク55に格納された日本語辞書(図示省略)を用いてテキスト群Tを解析し、テキスト群Tを構成する各単語を求めるものである。
図3に示すテキスト群T1の一部である「データリンクには、様々な特徴やアクセス方式がある。」という文章に対して形態素解析を行うと、「データ」「リンク」「に」「は」「様々」「な」「特徴」「や」「アクセス」「方式」「が」「ある」といった単語が得られる。また、TFIDF(Term Frequency Inverse Document Frequency)値とは、ある単語が、所定のテキストデータ内で出現する回数を、そのテキストデータの量に応じて正規化したものである。
本実施形態では、上記のTFIDF値として、例えばテキスト群T1(図3参照)に含まれる「データ」という単語のTFIDF値を求めるとすると、
TF=テキスト群T1に含まれる「データ」の単語数/テキスト群T1に含まれる全ての単語数 ×
IDF=LOG(電子ファイルEFに含まれるテキスト群Tの総数/「データ」の単語を含むテキスト群Tの数)の計算式で求めることができる。
形態素解析によって得られたテキスト群T1に含まれる全ての単語について、上記の要領でTFIDF値を求めることによって、各単語を軸とし、各単語のTFIDF値を要素とした多次元ベクトルが得られ、テキスト群T1のテキスト群特徴量Tv1が算出されたことになる。同様にして、この処理を各テキスト群Tについて行うと、各テキスト群Tのテキスト群特徴量Tvを算出することができる。
図7は、3つのテキスト群Ta〜Tcのテキスト群特徴量Tva〜Tvcを簡略して示したものである。同図(a)に示すように、テキスト群Taのテキスト群特徴量Tvaは、xa、ya、za・・・を要素とする多次元ベクトルであり、xa、ya、zaは、テキスト群Taにおける単語「x」、「y」、「z」のそれぞれのTFIDF値である。同様に、テキスト群Tbのテキスト群特徴量Tvbは、xb、yb、zb・・・を要素とする多次元ベクトルであり、xb、yb、zbは、テキスト群Tbにおける単語「x」、「y」、「z」のそれぞれのTFIDF値である。
さらに、テキスト群Tcのテキスト群特徴量Tvcについても、xc、yc、zc・・・を要素とする多次元ベクトルであり、xc、yc、zcは、テキスト群Tcにおける単語「x」、「y」、「z」のそれぞれのTFIDF値となる。なお、簡略化のため図示では3次元のベクトルとして表示しているが、実際のテキスト群特徴量Tvは、テキスト群Tに含まれる単語数に応じた多次元空間上にマッピングされる。なお、テキスト群特定情報90として、テキスト群特徴量Tvに代えて、例えば段落番号等を記憶する構成でもよい。
続いて、文字特定情報95について説明する。文字特定情報95とは、マーキングされた文字を特定するための情報であり、マーキングが行われた文字が属するテキスト群Tに含まれる、句読点や改行位置で区切られる所定の文字列Sの文字列特徴量Svを意味している。以下、サーバ50が行う文字列Sの文字列特徴量Svの算出について述べる。文字列特徴量Svは、テキスト群特徴量Tvと同様に、文字列Sを形態素解析して得られた各単語のTFIDF値を要素とする多次元ベクトルである。
従って、例えばテキスト群T1における文字列S1(図3参照)に含まれる「データ」という単語のTFIDF値を求めるとすると、
TF=文字列S1に含まれる「データ」の単語数/文字列S1に含まれる全ての単語数 ×
IDF=LOG(テキスト群T1に含まれる文字列Sの総数/「データ」の単語を含む文字列Sの数)で求めることができる。
形態素解析によって得られた文字列Sに含まれる全ての単語について、上記の要領でTFIDF値を求めることによって、各単語を軸とし、各単語のTFIDF値を要素とした多次元ベクトルが得られ、文字列S1の文字列特徴量Sv1が算出されたことになる。同様にして、この処理を各文字列Sについて行うと、各文字列Sの文字列特徴量Svを算出することができる。なお、TFIDF値算出の対象となる単語は、日本語において、文書を意味する大きな部分を担うとされている、「名詞」、「サ変名詞」、「固有名詞」および「形容動詞」である。
テキスト群特徴量Tvおよび文字列特徴量Svの算出は、書き込み情報の保存時と書き込み情報反映時と、の2回のタイミングで行われる。そして、書き込み情報保存時に算出されたテキスト群特徴量Tvおよび文字列特徴量Svは、旧テキスト群特徴量Tovおよび旧文字列特徴量Sovとして記憶され、書き込み情報反映時に算出されたテキスト群特徴量Tvおよび文字列特徴量Svは、新テキスト群特徴量Tnvおよび新文字列特徴量Snvとして記憶される。また、書き込み情報が反映される以前に電子ファイルEFが更新された場合には、電子ファイルEF更新のタイミングで、新テキスト群特徴量Tnvおよび新文字列特徴量Snvが算出される。
さらに、その更新が複数回に及んだ場合には、更新の度にそれぞれの特徴量が算出され、前回算出された特徴量に上書きして書き込み情報データベースDB2へ記憶される。なお、電子ファイルEFが更新された場合についても、更新毎ではなく書き込み情報反映時に新テキスト群特徴量Tnvおよび新文字列特徴量Snvを算出する構成でもよい。
続いて、サーバ50が、書き込み情報81を書き込み情報データベースDB2に記憶し、次回電子ファイルEFをPC100に送信する際に、その書き込み情報を電子ファイルEFに対して反映するまでの流れを、図8のフローチャートを参照して説明する。なお、以下の説明では、書き込み情報記憶時の電子ファイルEFに含まれるテキスト群Tおよび文字列Sを、旧テキスト群Toおよび旧文字列Soと定義し、書き込み情報反映時の電子ファイルEFに含まれるテキスト群Tおよび文字列Sを、新テキスト群Tnおよび新文字列Snと定義して、説明する。
まず、ユーザが書き込み情報の保存ボタン200をクリックすると(S01)、PC100は書き込み詳細情報80を取得しサーバ50へ送信する。そして、サーバ50は、上述した手順で、書き込み情報が属するテキスト群Tを始め、電子ファイルEFに含まれるテキスト群T全てについて、テキスト群特徴量Tvを算出する。また、書き込み情報がマーキングである場合、テキスト群特徴量Tvに加えて、書き込まれたマーキングが属するテキスト群Tに含まれる、文字列S全ての文字列特徴量Svを算出する(S02)。そして、算出したテキスト群特徴量Tvおよび文字列特徴量Svを、旧テキスト群特徴量Tovおよび旧文字列特徴量Sovとして、書き込み情報データベースDB2へ、書き込み詳細情報80とともに記憶する。
その後、再びPC100においてユーザが電子ファイルEFの閲覧をしようとすると、まずPC100は、電子ファイル送信要求をサーバ50に対して行う(S03)。サーバ50は、PC100からの電子ファイル送信要求を受信すると、まず書き込み情報データベースDB2から、書き込み詳細情報80を取得する。そして、電子ファイルEFを電子ファイルデータベースDB1から取得し、その電子ファイルEFに含まれるテキスト群T全てについて、テキスト群特徴量Tvを算出する(S04)。そして、算出したテキスト群特徴量Tvを新テキスト群特徴量Tnvとして、一旦書き込み情報データベースDB2へ記憶する。
次に、サーバ50は、旧テキスト群特徴量Tovおよび新テキスト群特徴量Tnvに基づいて、DPマッチングを含む対応付け処理を行い、各旧テキスト群Toに対して各新テキスト群Tnを対応付ける処理を行う(S05)。なお、この処理の詳細については後述する。そして、対応付け処理の結果に基づいて、書き込み情報81が属する旧テキスト群Toに対応する新テキスト群Tnを特定する(S06)。対応する新テキスト群Tnが特定できた場合(S06:Yes)、書き込みがメモ書きであるときは、メモ書きを電子ファイルEFの対応付けられたテキスト群Tの所定位置に反映する(S07)。また、書き込みがマーキングであるときは、さらに特定された新テキスト群Tnに含まれる、文字列S全ての文字列特徴量Svを算出して(S08)、これを新文字列特徴量Snvとして一旦書き込み情報データベースDB2へ記憶する。そして旧文字列特徴量Sovおよび新文字列特徴量Snvに基づいてDPマッチングを含む対応付け処理を行い、対応するテキスト群Tにおいて、さらに各旧文字列Soに対して各新文字列Snを対応付ける処理を行う(S09)。
そして、対応付け処理の結果に基づいて、マーキングが属する旧文字列Soに対応する新文字列Snを特定する(S10)。対応する新文字列Snを特定できた場合(S10:Yes)、書き込み情報81として記憶していた、「マーキングされた文字のテキストデータ」に基づいて、マーキングを電子ファイルEFに対して反映する(S11)。また、対応する新文字列Snが存在しない場合(S10:No)、マーキングを削除する(S12)。
一方、対応する新テキスト群Tnが特定できない場合(S06:No)、書き込み情報81を削除する(S13)。そして、記憶していた書き込み情報81を全て処理したか否かを判定し(S14)、未処理の書き込み情報81がある場合には(S14:No)、次の書き込み情報81について処理を続行する。このようにして、書き込み情報81の処理を全て終了すると(S14:Yes)、サーバ50は、書き込み情報81が反映された電子ファイルEFをPC100へ送信する。
なお、対応するテキスト群Tが特定できない場合でも(S06:No)、書き込み情報81がメモ書きである場合には、書き込み情報保存時に、電子ファイル上における各テキスト群の順序に関する順序情報をさらに記憶しておき、メモ書きが属していた旧テキスト群Toの、直前または直後に位置していたテキスト群Toに対応する新テキスト群Tnに、メモ書きを反映させる構成でもよい。例えば、旧テキスト群To2にメモ書きが書き込まれ、電子ファイルEFの更新によって旧テキスト群To2が削除された場合、旧テキスト群To2の直前に位置していた旧テキスト群To1に対応する新テキスト群Tn1、あるいは旧テキスト群To2の直後に位置していた旧テキスト群To3に対応する新テキスト群Tn3にメモ書き情報を反映させる。
また、書き込み情報81を記憶してから、書き込み情報81を反映するまでの間に、電子ファイルEFの更新を行っている場合には、電子ファイル更新時に、新テキスト群特徴量Tnvおよび新文字列特徴量Snvを既に算出し記憶しているので、書き込み情報反映時に行われる新テキスト群特徴量Tnvおよび新文字列特徴量Snvの算出処理(S04、S08に該当)は省略される。
ここで、サーバ50が行う旧テキスト群Toに対する新テキスト群Tnの対応付け処理について説明する。まず、書き込み情報81が保存されてから、書き込み情報81が反映されるまでの間に、電子ファイルEFが更新されていない場合について説明する。
旧テキスト群Toに対する新テキスト群Tnの対応付けには、最初にDPマッチング等のマッチング処理を実行する。そして、マッチングによって対応付けられた、旧テキスト群Toと新テキスト群Tnとの組み合わせにおいて、旧テキスト群特徴量Tovと、新テキスト群特徴量Tnvとの差異が所定の閾値未満であるかどうかを判定する処理を行う。電子ファイルEFが更新されていない場合、各旧テキスト群Toと各新テキスト群Tnとにおいて、その内容は全く同一である。従って、当然対応付けられた新テキスト群特徴量Tnvとの差異は所定の閾値未満となり、マッチングによって対応付けられた旧テキスト群Toと新テキスト群Tnとの組み合わせを、対応するテキスト群Tとして特定する。なお、「DPマッチング」とは、動的計画法によるパターンマッチングを意味し、2つのパターンの要素間の対応付けを行いながら類似度を計算する方法を指すものである。
一方、書き込み情報81を記憶してから、書き込み情報81を反映するまでの間に、電子ファイルEFが更新されていた場合には、更新されなかった場合のように容易に対応するテキスト群Tが定まるとは限らない。そこで、電子ファイルEFが更新された場合について、図9〜図12に示す4種の例を挙げて説明する。
図9に示す例は、書き込み情報記憶時の電子ファイルEFに、旧テキスト群To1、旧テキスト群To2、旧テキスト群To3、旧テキスト群To4、旧テキスト群To5の順序から成る5つのテキスト群Tが含まれ、旧テキスト群To2の内容を変更し電子ファイルEFを更新した例を示している。この場合、まずDPマッチング等のマッチング処理を行うと、旧テキスト群To1〜To5に対してそれぞれ新テキスト群Tn1〜Tn5が対応付けられる(図9参照)。
そして、マッチングによって対応付けられた、旧テキスト群Toと新テキスト群Tnとの組み合わせにおいて、旧テキスト群特徴量Tovと、新テキスト群特徴量Tnvとの差異が所定の閾値未満であるかどうかを判定する処理を行う。旧テキスト群To1と新テキスト群Tn1、および旧テキスト群To3〜To5と新テキスト群Tn3〜Tn5の組み合わせについては、旧テキスト群特徴量Tovと、新テキスト群特徴量Tnvとの差異は所定の閾値未満であり、対応するテキスト群Tとして特定される。
しかし、旧テキスト群To2の内容は変更され、新テキスト群Tn2の内容とは異なることから、旧テキスト群To2の旧テキスト群特徴量Tovと新テキスト群Tn2の新テキスト群特徴量Tnvとは異なるものとなる。例えば、図7(a)に示す電子ファイルEFにおいて、テキスト群Tbの内容が変更され、テキスト群Tb′になった場合、テキスト群Tb′のテキスト群特徴量Tvb′は、図7(b)に示す通りとなる。
よってこの場合、旧テキスト群To2の旧テキスト群特徴量Tovと新テキスト群Tn2の新テキスト群特徴量Tnvとの差異が所定の閾値未満である場合には、旧テキスト群To2に対応するテキスト群を新テキスト群Tn2として特定する。また、旧テキスト群To2の旧テキスト群特徴量Tovと新テキスト群Tn2の新テキスト群特徴量Tnvとの差異が所定の閾値以上である場合、旧テキスト群To2に対応するテキスト群Tはないものと判定する。
図10に示す例は、書き込み情報記憶時の電子ファイルEFに、旧テキスト群To1、旧テキスト群To2、旧テキスト群To3、旧テキスト群To4、旧テキスト群To5の順序から成る5つのテキスト群Tが含まれ、旧テキスト群To2を削除して電子ファイルEFを更新した例を示している。この場合、マッチングを行った結果の一例として、図10に示すとおり、新テキスト群Tn1に対して、旧テキスト群To1および旧テキスト群To2の2つのテキスト群Tが対応付けられる。なお、旧テキスト群To3〜To5に対しては、それぞれ新テキスト群Tn3〜Tn5が対応付けられ、対応するテキスト群Tとして特定される。
このように、1のテキスト群Tに対して複数のテキスト群Tが対応付けられた場合、これらのテキスト群T全ての組み合わせにおいて、旧テキスト群特徴量Tovと新テキスト群特徴量Tnvとの差異を判定し、そして、その差異が所定の閾値未満となった組み合わせを、対応するテキスト群Tとして特定する。図10に示す例の場合、旧テキスト群To1と新テキスト群Tn1、および旧テキスト群To2と新テキスト群Tn1、の2つの組み合わせにおいて、旧テキスト群特徴量Tovと新テキスト群特徴量Tnvとの差異を判定する。
旧テキスト群To1と新テキスト群Tn1との内容は同一であり当然特徴量の差は所定の閾値未満となる。従って、旧テキスト群To1と新テキスト群Tn1の組み合わせを対応するテキスト群Tとして特定する。なお、テキスト群特徴量Tvの差異が所定の閾値未満となった組み合わせが複数存在する場合には、テキスト群特徴量Tvの差異が最小となる組み合わせを対応するテキスト群Tとして特定する。
図11に示す例は、書き込み情報記憶時の電子ファイルEFに、旧テキスト群To1、旧テキスト群To2、旧テキスト群To3、旧テキスト群To4、旧テキスト群To5の順序から成る5つのテキスト群Tが含まれ、旧テキスト群To2を旧テキスト群To4と旧テキスト群To5との間に移動して電子ファイルEFを更新した例を示している。この場合、マッチングを行った結果の一例として、図11に示すとおり、新テキスト群Tn1に対して、旧テキスト群To1および旧テキスト群To2の2つのテキスト群Tが対応付けられ、さらに旧テキスト群To4に対して、新テキスト群Tn4および新テキスト群Tn2の2つのテキスト群Tが対応付けられている。なお、旧テキスト群To3、To5に対しては、それぞれ新テキスト群Tn3、Tn5が対応付けられ、対応するテキスト群Tとして特定される。
この場合、新テキスト群Tn1に対する旧テキスト群To1および旧テキスト群To2の組み合わせと、旧テキスト群To4に対する新テキスト群Tn4および新テキスト群Tn2の組み合わせそれぞれについて、図10に示す例で説明したようにテキスト群特徴量Tvの差を判定する構成でもよいが、ここでは異なる方法を説明する。
図11に示す例では、対応付けが特定されていない旧テキスト群To1、旧テキスト群To2、旧テキスト群To4、新テキスト群Tn1、新テキスト群Tn4並びに新テキスト群Tn2について、各旧テキスト群Toの旧テキスト群特徴量Tovと、各新テキスト群Tnの新テキスト群特徴量Tnvとの差を、全ての組み合わせ分合計した合計値Dが最小となる組み合わせを算出する。例えば、旧テキスト群To1と新テキスト群Tn1、旧テキスト群To2と新テキスト群Tn4、旧テキスト群To4と新テキスト群Tn2、の組み合わせにおける合計値Dは以下に示す計算式で算出される。
Figure 2006244200
すなわち、旧テキスト群To1、旧テキスト群To2、旧テキスト群To4、新テキスト群Tn1、新テキスト群Tn4並びに新テキスト群Tn2において、旧テキスト群Toと新テキスト群Tnとの組み合わせは、6組存在する。この6つの各組み合わせにおいて、各旧テキスト群Toの旧テキスト群特徴量Tovと、各新テキスト群Tnの新テキスト群特徴量Tnvとの差を、全ての組み合わせ分合計した合計値Dを算出し、その値が最小となる合計値Dの組み合わせを求める。このような処理を行った結果、図13に示すように、旧テキスト群To1には新テキスト群Tn1が、旧テキスト群To2には新テキスト群Tn2が、旧テキスト群To4には新テキスト群Tn4がそれぞれ対応付けられることによって、対応するテキスト群Tを全てのテキスト群Tについて特定することができる。
なお、上述した各旧テキスト群Toのテキスト群特徴量Tovと各新テキスト群Tnのテキスト群特徴量Tnvとの差を、全ての組み合わせ分合計した合計値Dが最小となる組み合わせを算出する処理は、最大、テキスト群Tの数の2乗まで計算量が膨大となるので、遺伝的アルゴリズムを用いて算出することが好ましい。
図12に示す例は、書き込み情報記憶時の電子ファイルEFに、旧テキスト群To1、旧テキスト群To2、旧テキスト群To3、旧テキスト群To4、旧テキスト群To5、旧テキスト群To6の順序から成る6つのテキスト群Tが含まれ、旧テキスト群To3と旧テキスト群To4との間に、新テキスト群Tn7および新テキスト群Tn8を追加し、さらに旧テキスト群To5を削除して電子ファイルEFを更新した例を示している。この場合、マッチングを行った結果の一例として、図12に示すとおり、旧テキスト群To4に対して、新テキスト群Tn7、新テキスト群Tn8、新テキスト群Tn4の3つのテキスト群Tがそれぞれ対応付けられ、新テキスト群Tn6に対して、旧テキスト群To5および旧テキスト群To6の2つのテキスト群Tが対応付けられている。なお、旧テキスト群To1〜To3に対しては、それぞれ新テキスト群Tn1〜Tn3が対応付けられ、対応するテキスト群Tとして特定される。
この場合、図11に示して説明した例と同様に、対応付けが特定されていない旧テキスト群To4、旧テキスト群To5、旧テキスト群To6、新テキスト群Tn7、新テキスト群Tn8、新テキスト群Tn4並びに新テキスト群Tn6について、各旧テキスト群Toのテキスト群特徴量Tovと、各新テキスト群Tnのテキスト群特徴量Tnvとの差を全ての組み合わせ分合計した合計値Dが、最小となる組み合わせを算出する。ところで、テキスト群Tの追加/削除によって、書き込み情報記憶時の電子ファイルEFに含まれるテキスト群Toの数と、書き込み情報反映時の電子ファイルEFに含まれるテキスト群Tnの数とが異なる場合、旧テキスト群Toの数をn個、新テキスト群Tnの数をm個とすると、その対応付けは、図14に示すように、n+1×m+1のマトリクスで表すことが可能である。
すなわち、旧テキスト群To4、旧テキスト群To5、旧テキスト群To6、新テキスト群Tn7、新テキスト群Tn8、新テキスト群Tn4並びに新テキスト群Tn6について、各旧テキスト群Toのテキスト群特徴量Tovと、各新テキスト群Tnのテキスト群特徴量Tnvとの差を、全ての組み合わせ分合計した合計値Dが、最小となる組み合わせを算出すると、更新によって削除された旧テキスト群To5は、同図に示すマトリクスにおいてm+1に該当する箇所にはじき出され、また更新によって新たに追加された新テキスト群Tn7および新テキスト群Tn8は、n+1に該当する箇所にはじき出される。このようにして、対応するテキスト群Tをそれぞれ特定することができる。
さらに、サーバ50が行う旧文字列Soに対する新文字列Snの対応付け処理について説明する。文字列Sの対応付け処理は図15に示すように、旧テキスト群Toに含まれる旧文字列Soと、旧テキスト群Toに対応付けされた新テキスト群Tnに含まれる新文字列Snとの対応付けを行うものである。文字列Sの対応付け処理には、テキスト群Tと同様に、各文字列Sの文字列特徴量Svを算出し、算出した文字列特徴量Svを用いてDPマッチング等を行い対応付けを特定する。
例えば、図15に示す旧テキスト群To1における、旧文字列So1〜So5について、それぞれの旧文字列特徴量Sov1〜Sov5を算出する。また、新テキスト群T1における新文字列Sn1〜Sn5について、それぞれの新文字列特徴量Snv1〜Snv5を算出する。そして、旧文字列So1〜So5の旧文字列特徴量Sov1〜Sov5と、新文字列Sn1〜Sn5の新文字列特徴量Snv1〜Snv5を用いて、DPマッチング等を行い対応付けを特定する。なお、文字列Sの対応付け処理については、テキスト群Tの対応付け処理において行った説明と同様であり詳細については省略する。
書き込み情報がマーキングである場合、対応する文字列Sを特定した後、さらに書き込み情報として記憶した「マーキングされた文字のテキストデータ」に基づいて、対応する文字列Sからマーキングされた文字を特定し、サーバ50は電子ファイルEFに対してマーキングを反映する。
例えば図16に示すように、PC100から受信して取得した書き込み詳細情報80(書き込み情報81:「ネットワーク層」位置情報82:「テキスト群3、文字列1」)が書き込み情報データベースDB2に記憶され、旧テキスト群To全ての旧テキスト群特徴量Tov、および新テキスト群Tn全ての新テキスト群特徴量Tnvをテキスト群特定情報90として記憶し、旧テキスト群To3に含まれる文字列So全ての文字列特徴量Sov、および新テキスト群Tn3に含まれる文字列Sn全ての文字列特徴量Snvを文字特定情報95として書き込み情報データベースDB2に記憶している場合、サーバ50は位置情報82およびテキスト群特定情報90に基づいてテキスト群T3(旧テキスト群To3)に対応するテキスト群Tを新テキスト群Tn3として特定する。
さらに、位置情報82および文字特定情報95に基づいて、新テキスト群Tn3の中から、旧テキスト群To3に含まれる文字列1「ネットワーク層〜用いられる。」(旧文字列So1)に対応する文字列「ネットワーク層〜用いられる。」を新文字列Sn1として特定する。そして、新文字列Sn1「ネットワーク層〜用いられる。」の中から、書き込み情報81として記憶した「ネットワーク層」をさらに特定し、マーキングを反映させる。
なお、文字列S単位でマーキングを反映させる構成でもよい。この場合、ユーザが図16に示す旧文字列So1に含まれる「ネットワーク層」にマーキングを行うと、新文字列Sn1「ネットワーク層〜用いられる。」全てにマーキングが反映される。この構成によれば、「マーキングされた文字列のテキストデータ」を記憶する必要がない。また、文字列Sの内容が若干変更したような場合にも、文字列S単位でマーキング情報を反映させることによる利点がある。
例えば「日本の都市は、東京や大阪である。」という文字列Sにマーキングを行い、その文字列Sが「日本の都市は、東京、大阪、並びに名古屋である。」と変更された場合、対応する文字列Sを特定しさらに「マーキングされた文字列のテキストデータ」を特定する構成では、対応する文字列S「日本の都市は、東京、大阪、並びに名古屋である。」の中から「日本の都市は、東京や大阪である。」を特定するので、マーキングは「日本の都市は、東京」「大阪」および「である。」に対して反映される。しかし、文字列S単位でマーキングを反映させることによって、文字列S「日本の都市は、東京、大阪、並びに名古屋である。」全体に対してマーキングを反映させることができる。
また、マーキングの書き込み時におけるユーザの選択に基づいて、図17に示すマーキング種別情報97を書き込み情報81としてさらに記憶し、記憶したマーキング種別情報97に基づいて、マーキング情報を反映させる構成でもよい。この構成によれば、直線、波線、二重線、下線、点線など多様なマーキングを電子ファイルEFに書き込み、反映させることが可能となる。
なお、マーキングやメモ書きといった書き込み情報81として画像を書き込む構成でもよい。この場合、位置情報82として、表示画面のサイズに関する情報と、テキスト群Tに対する書き込み情報81の相対的な位置に関する情報をPC100が取得し、サーバ50に送信する構成となる。この構成によれば、ユーザが電子ファイルEFに描画した画像を、サーバ50はそのまま書き込み情報81として電子ファイルEFに対して反映することができるので、ユーザによる書き込み処理の自由度をより高めることができる。さらにこの場合、PC100に接続されたペンを用いて、ユーザがディスプレイ109に画像を描画することも可能である。
また、電子ファイルデータベースDB1、および書き込み情報データベースDB2をそれぞれ別のサーバで構成してもよい。この構成によれば、書き込み情報データベースDB2を記憶するサーバのメモリ負担が軽くなるので、書き込み情報を反映させるための処理能力を高めることができる。
ところで、電子ファイル書き込みシステム1において、ユーザが複数の場合、全てのユーザの書き込み情報を電子ファイルEFに反映させてしまうと、ユーザは自身が書き込んだ書き込み情報と他のユーザが書き込んだ書き込み情報との区別がつきにくく、非常に見づらい電子ファイルEFになってしまう。そこで、書き込み情報をユーザ単位で電子ファイルEFに反映する構成を第2実施形態として、以下説明する。なお、上述した第1実施形態と重複する説明は省略し、第2実施形態特有の構成について説明する。
第2実施形態に係る電子ファイル書き込みシステム1(以下単にシステム1と記載)は、第1実施形態同様、図18に示すように、電子ファイルEF(図3参照)および書き込み情報を記憶するサーバ50と、このサーバ50にネットワーク150を介して接続され、電子ファイルEFに書き込みを行うための情報端末となるクライアントPC(以下単にPCと記載)100(図では3台表示)と、から構成されている。
サーバ50は、第1実施形態の構成に加え、システム1を利用するユーザの登録処理を行うユーザ登録手段71と、システム1にログインしているユーザのユーザ名を取得するユーザ名取得手段72と、を備えており、PC100から書き込み詳細情報80を受信すると、そのPC100を介してシステム1にログインしているユーザのユーザ名を取得し、取得したユーザ名と書き込み詳細情報とを関連付けて、書き込み情報データベースDB2に記憶する。なお、サーバ50にはユーザ登録手段71によって登録されたユーザに関するユーザ情報が記憶されている(図示省略)。また、サーバ50のハードディスク55(図2参照)には、書き込み情報をユーザ単位で反映させるための書き込み情報反映プログラム(図示省略)がインストールされている。
ユーザ登録手段71は、システム1を利用するユーザの登録処理を行う手段であり、システム1を利用するユーザのユーザ名、パスワード等を含むユーザ情報をサーバ50に記憶させるための手段である。例えば、サーバ50が備える入力インタフェースを用いてユーザ情報をサーバ50に入力する構成でもよいし、ネットワークを介するデータ受信によってサーバ50がユーザ情報を取得する構成でもよい。ユーザ登録手段71によって、ユーザ登録が完了すると、ユーザにはユーザ名およびパスワードが配布され、システム1を利用することが可能となる。
ユーザ名取得手段72は、ユーザがシステム1にログインする際に入力したユーザ名に基づいて、システム1にログインしたユーザのユーザ名を取得するものである。すなわち、ユーザが図19に示すログイン画面において、ユーザ名およびパスワードを入力し、OKボタンを選択すると、ユーザ名およびパスワードがサーバ50へ送信される。サーバ50は、ユーザ名およびパスワードを受信すると、記憶しているユーザ情報に基づいてユーザの認証を行い、ユーザ名取得手段72はユーザ認証の際に使ったユーザ名を取得する。
PC100は、第1実施形態の構成に加え、システム1にログインするためのログイン手段140を備えている。さらに、ユーザ本人が電子ファイルEFに対して書き込んだ書き込み情報を、他のユーザに公開することを許可するか否かを設定するための公開設定手段141と、他のユーザが書き込んだ書き込み情報を、ユーザ本人が閲覧する電子ファイルEFに反映するか否かを設定するための反映設定手段142と、を備えている。
ログイン手段140は、ユーザがシステム1にログインするための手段である。ユーザがPC100のWWWブラウザ106を介して電子ファイルEFを閲覧しようとすると、サーバ50は、PC100からの電子ファイルEF送信要求に応じて、図19に示すログイン専用の電子ファイルEFを送信する。PC100は受信したログイン専用の電子ファイルEFを表示し、ユーザは、その電子ファイルEFにおいて、自身のユーザ名およびパスワードを入力する。なお、ログイン手段140は図2に示すキーボード110、マウス111等からその主要部を構成されている。
公開設定手段141は、ユーザ本人が電子ファイルEFに書き込んだ書き込み情報81を他のユーザに公開することを許可するか否かを、書き込み情報毎に設定するための手段である。書き込み情報81を他のユーザに公開することを許可するためには、ユーザは自分自身の電子ファイルEFを閲覧しているとき、自らが書き込んだ書き込み情報81を選択し、例えば右クリックで公開設定メニューM2を表示させる。図20に示すように、公開設定メニューM2には、「他のユーザに公開しない」「全てのユーザに公開を許可」「ユーザ名を指定して公開を許可」の3つの選択肢が表示され、例えば「全てのユーザに公開を許可」を選択する。また、ユーザ名を指定して公開を許可したい場合には、「ユーザ名を指定して公開を許可」を選択する。
この場合、図20下部に示すダイアログD1において、許可するユーザ名を入力する。また、「ユーザ名を表示」ボタンD1aを選択すると、システム1に登録されている全てのユーザを表示し、その中から許可するユーザ名を指定することも可能である。なお、公開設定手段141は図2に示すディスプレイ109、キーボード110、マウス111等からその主要部を構成されている。また、公開設定手段141によって設定された書き込み情報81の公開に関する公開設定情報は、ユーザが設定を行う毎にサーバ50へ送信され、書き込み情報81と関連付けられて書き込み情報データベースDB2に記憶される。なお、ユーザが設定を行った電子ファイルEFの閲覧を終了したタイミングにまとめて送信する等、一括送信の構成でもよい。また、書き込み情報の保存毎にその公開に関する設定を行ってもよい。
反映設定手段142は、他のユーザが書き込んだ書き込み情報を、ユーザ本人が閲覧する電子ファイルEFに反映するか否かを設定するための手段である。他のユーザが書き込んだ書き込み情報を参照するには、ユーザがシステムにログインした直後に表示されるトップページ(図21参照)において、「他のユーザの電子ファイルを閲覧」を選択する。そして、その直後に表示されるダイアログD2(図21下部参照)において、閲覧対象とするユーザ名を入力する。また、「ユーザ名を表示」ボタンD2aを選択すると、システム1に登録されている全てのユーザを表示し、その中から閲覧対象とするユーザ名を指定することも可能である。
ダイアログD2のOKボタンD2bを選択すると、閲覧対象として指定した他のユーザの書き込み情報81が反映された電子ファイルEFが表示される(図22上部参照)。なおこの場合、閲覧対象として指定したユーザ名のユーザが、書き込み情報81を公開することを許可している書き込み情報81のみが反映されて表示される。表示された書き込み情報81を自分自身の電子ファイルEFに反映させたい場合、書き込み情報81を選択し、例えば右クリックで反映設定メニューM3を表示させる。図22に示すように、反映設定メニューM3には、「自分の電子ファイルに反映しない」「自分の電子ファイルに反映する」の2つの選択肢が表示され、「自分の電子ファイルに反映する」を選択する。
ユーザが反映設定手段142によって設定を行うと、反映設定に関する反映設定情報がサーバ50へ送信される。サーバ50は反映設定情報が「自分の電子ファイルに反映する」に設定されていた場合、設定された書き込み情報81と設定を行ったユーザのユーザ名とを関連付けて書き込み情報データベースDB2に記憶する。その後、設定を行ったユーザが本人の電子ファイルEFを閲覧すると、図22下部に示すように、ユーザ本人が書き込んだ書き込み情報81に加えて、「自分の電子ファイルに反映する」に設定した他人の書き込み情報81がユーザ本人の電子ファイルEFに反映されて表示される。
なお、他のユーザの電子ファイルEFを閲覧する構成に代えて、ユーザ本人の電子ファイルEFを閲覧しながら他のユーザの書き込み情報81をユーザ本人の電子ファイルEFに反映させる構成を説明する。ユーザはシステム1にログインすると、書き込み情報81を反映するか否かを選択する。そして、「書き込み情報を反映する」を選択するとさらに、「ユーザ本人のみの書き込み情報を反映する」「ユーザ本人および他のユーザの書き込み情報を反映する」を選択することができる。そして、ユーザ本人および他のユーザの書き込み情報81が反映された電子ファイルEFを閲覧しながら、不要な書き込み情報81を削除することによって、所望の書き込み情報81のみをユーザ本人の電子ファイルEFに反映することができる。
なお、反映設定手段142は図2に示すキーボード110、マウス111等からその主要部を構成されている。なお、反映設定情報は、ユーザが設定を行った電子ファイルEFの閲覧を終了したタイミングにまとめて送信する等、一括送信の構成でもよい。また、他のユーザが公開を許可した書き込み情報81を個々に設定するのではなく、一括して自身の電子ファイルEFに反映するか否かを設定する構成でもよい。
さらに、特有の権限を有するユーザを設け、特有の権限を有するユーザは、他のユーザが書き込み情報の公開を許可しているか否かに関わらず、他のユーザが書き込んだ書き込み情報を自身の電子ファイルEFに反映することができる構成でもよい。この構成によれば、本実施形態に係るシステム1を教育機関等で利用するような場合、教官を「特有の権限を有するユーザ」とし、生徒の書き込み情報をチェックして生徒の理解度を把握したり、教材となる電子ファイルEFの改訂等にも役立てたりすることができる。
ここで、第2実施形態に係るサーバ50の書き込み情報反映処理の流れについて、図24のフローチャートを参照して説明する。最初に、ユーザが電子ファイルEFの閲覧をしようとすると、サーバ50はPC100からの電子ファイル送信要求を受信する(S01)。次に、サーバ50はログイン時に取得したユーザ名を参照する(S02)さらに、取得したユーザ名と対応付けられて記憶した書き込み情報があるか否かを判定する(S03)。取得したユーザ名と対応付けられて記憶した書き込み情報がある場合(S03:Yes)、その書き込み情報全てを電子ファイルEFに反映させる(S04)。取得したユーザ名と対応付けられて記憶した書き込み情報がなかった場合(S03:No)、および書き込み情報全てを電子ファイルEFに反映する処理(S04に該当)が完了した場合、他のユーザによって公開された書き込み情報を閲覧することを選択したか否かを判定する(S05)。他のユーザによって公開された書き込み情報を閲覧することを選択した場合(S05:Yes)、他のユーザによってログイン中のユーザに公開許可された書き込み情報があるか否かを判定する(S06)。
他のユーザによってログイン中のユーザに公開許可された書き込み情報がある場合(S06:Yes)、その書き込み情報全てを電子ファイルEFに反映させる(S07)。他のユーザによって公開された書き込み情報を閲覧することを選択していない場合(S05:No)、および他のユーザによってログイン中のユーザに公開許可された書き込み情報がない場合(S06:No)、および他のユーザによってログイン中のユーザに公開許可された書き込み情報全てを電子ファイルEFに反映する処理(S07に該当)が完了した場合、サーバ50は書き込み情報を反映させた電子ファイルEFをPC100へ送信する。そしてPC100は、サーバ50から電子ファイルEFを受信するとディスプレイ109に表示する(S08)。
従って、第2実施形態の構成によれば、システム1に登録されているユーザが複数であったとしても、ユーザ単位で書き込み情報81を反映させることができるので、ユーザの意図に反して、他のユーザが書き込んだ書き込み情報81とユーザ本人が書き込んだ書き込み情報81とが混合して表示されることがない。
なお、第1実施形態および第2実施形態に共通して、電子ファイルEFにはテキスト群Tに加えて画像や動画が含まれていてもよい。また、位置情報82として、表示画面のサイズに関する情報と、表示画面に対する位置(座標)を記憶する構成でもよい。
また、上述した実施例によらず、電子ファイル書き込みシステム1の装置構成や処理工程等について、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能である。
本実施形態に係る電子ファイル書き込みシステムの全体図である。 電子ファイル書き込みシステムのハードウェア構成を示す図である。 電子ファイルの一例を示す図である。 電子ファイルへのメモ書き操作の一例を示す説明図である。 電子ファイルへのマーキング操作の一例を示す説明図である。 書き込み情報が反映された電子ファイルの一例を示す図である。 テキスト群特徴量を説明するための説明図である。 書き込み情報の記憶から書き込み情報の反映までの流れを示すフローチャートである。 テキスト群のマッチング処理結果の一例を示す図である。 テキスト群のマッチング処理結果の他の例を示す図である。 テキスト群のマッチング処理結果の他の例を示す図である。 テキスト群のマッチング処理結果の他の例を示す図である。 テキスト群の対応付け処理の処理結果の一例を示す図である。 テキスト群の対応付け処理の処理結果の他の例を示す図である。 文字列の対応付け処理を説明するための説明図である。 文字列の対応付け処理を説明するための説明図である。 マーキング種別情報を表す図である。 本第2実施形態に係る電子ファイル書き込みシステムの全体図である。 電子ファイル書き込みシステムのログイン画面を示す図である。 公開設定手段を用いた書き込み情報の公開設定操作を説明するための図である。 電子ファイル書き込みシステムのトップページを示す図である。 反映設定手段を用いた書き込み情報の反映設定操作を説明するための図である。 第2実施形態に係る書き込み情報反映処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 電子ファイル書き込みシステム 50 サーバ
60 データ処理部 70 更新手段
71 ユーザ登録手段 72 ユーザ名取得手段
80 書き込み詳細情報 81 書き込み情報
82 位置情報 90 テキスト群特定情報
95 文字特定情報 100 クライアントPC
120 書き込み手段 130 送信手段
140 ログイン手段 141 公開設定手段
142 反映設定手段
P 書き込み情報反映プログラム
DB1 電子ファイルデータベース
DB2 書き込み情報データベース

Claims (9)

  1. 電子ファイルに書き込みを行うための情報端末と、当該情報端末に接続され、前記電子ファイルを記憶するサーバと、から構成され、1以上のユーザが登録される電子ファイル書き込みシステムであって、
    前記情報端末は、
    前記電子ファイル書き込みシステムにログインするためのログイン手段と、
    前記電子ファイルに書き込みを行う書き込み手段と、
    前記書き込み手段によって書き込まれた情報に関する書き込み情報と、当該書き込み情報の前記電子ファイル上の位置を示す位置情報と、を含む書き込み詳細情報を前記サーバへ送信する送信手段と、を備え、
    前記サーバは、
    前記ユーザの登録処理を行うユーザ登録手段と、
    前記電子ファイル書き込みシステムにログインしているユーザのユーザ名を取得するユーザ名取得手段と、
    受信した前記書き込み詳細情報と、取得した前記ユーザ名とを関連付けて記憶する記憶手段と、
    取得した前記ユーザ名と関連付けて記憶した、前記書き込み詳細情報に含まれる前記書き込み情報を、前記位置情報に基づいて、前記ユーザが閲覧する前記電子ファイルに反映させる書き込み情報反映手段と、を有することを特徴とする電子ファイル書き込みシステム。
  2. 前記電子ファイル書き込みシステムに登録されているユーザが複数の場合、
    前記情報端末は、
    前記書き込み情報を、他のユーザに公開することを許可するか否かを設定するための公開設定手段、をさらに備え、
    前記書き込み情報反映手段は、前記公開設定手段による設定に基づいて、前記書き込み情報を反映させることを特徴とする請求項1に記載の電子ファイル書き込みシステム。
  3. 前記公開設定手段は、
    前記電子ファイル書き込みシステムに登録された前記複数のユーザの中から、前記書き込み情報を公開することを許可するユーザを指定可能に構成されることを特徴とする請求項2に記載の電子ファイル書き込みシステム。
  4. 他のユーザによって書き込まれた前記書き込み情報を、前記ユーザ本人が閲覧する電子ファイルに反映するか否かを設定するための反映設定手段を、さらに備えたことを特徴とする請求項2または3に記載の電子ファイル書き込みシステム。
  5. 前記書き込み情報は、前記1の電子ファイルに対して複数付加することが可能であり、
    前記公開設定手段および前記反映設定手段は、前記書き込み情報毎に設定可能であることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の電子ファイル書き込みシステム。
  6. 前記書き込み情報が、画像データ、テキストデータ、および音声データの少なくともいずれか1のデータから成るメモ書き情報であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の電子ファイル書き込みシステム。
  7. 前記電子ファイルは、1以上のテキスト群から成り、
    前記サーバは、
    受信した前記位置情報に基づいて、前記書き込み情報が属するテキスト群を特定するためのテキスト群特定情報を生成する生成手段をさらに備え、
    前記書き込み情報反映手段は、前記テキスト群特定情報に基づいて、前記書き込み情報を前記電子ファイルに反映させることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の電子ファイル書き込みシステム。
  8. コンピュータを、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の電子ファイル書き込みシステムにおける各手段として機能させるためのプログラム。
  9. 電子ファイルに書き込みを行うための情報端末と、当該情報端末に接続され、前記電子ファイルを記憶するサーバと、から構成され、1以上のユーザが登録されるネットワークシステムの電子ファイルへの書き込み情報反映方法であって、
    前記情報端末が、
    前記電子ファイル書き込みシステムにログインするためのログインステップと、
    前記電子ファイルに書き込みを行う書き込みステップと、
    前記書き込み手段によって書き込まれた情報に関する書き込み情報と、当該書き込み情報の前記電子ファイル上の位置を示す位置情報と、を含む書き込み詳細情報を前記サーバへ送信する送信ステップと、を実行し、
    前記サーバが、
    前記ユーザの登録処理を行うユーザ登録ステップと、
    前記電子ファイル書き込みシステムにログインしているユーザのユーザ名を取得するユーザ名取得ステップと、
    受信した前記書き込み詳細情報と、取得した前記ユーザ名とを関連付けて記憶する記憶ステップと、
    取得した前記ユーザ名と関連付けて記憶した、前記書き込み詳細情報に含まれる前記書き込み情報を、前記位置情報に基づいて、前記ユーザが閲覧する前記電子ファイルに反映させる書き込み情報反映ステップと、を実行することを特徴とする電子ファイルへの書き込み情報反映方法。
JP2005060023A 2005-03-04 2005-03-04 電子ファイル書き込みシステム、プログラム、電子ファイルへの書き込み情報反映方法 Withdrawn JP2006244200A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005060023A JP2006244200A (ja) 2005-03-04 2005-03-04 電子ファイル書き込みシステム、プログラム、電子ファイルへの書き込み情報反映方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005060023A JP2006244200A (ja) 2005-03-04 2005-03-04 電子ファイル書き込みシステム、プログラム、電子ファイルへの書き込み情報反映方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006244200A true JP2006244200A (ja) 2006-09-14

Family

ID=37050551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005060023A Withdrawn JP2006244200A (ja) 2005-03-04 2005-03-04 電子ファイル書き込みシステム、プログラム、電子ファイルへの書き込み情報反映方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006244200A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016075747A (ja) * 2014-10-03 2016-05-12 株式会社ベネッセコーポレーション 学習支援システム、制御方法及びプログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016075747A (ja) * 2014-10-03 2016-05-12 株式会社ベネッセコーポレーション 学習支援システム、制御方法及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8510646B1 (en) Method and system for contextually placed chat-like annotations
US20030023754A1 (en) Method and system for adding real-time, interactive functionality to a web-page
US20140075281A1 (en) Systems and methods for annotating digital documents
US20220215776A1 (en) Language Fluency System
US11057477B2 (en) Method for providing web service, recording medium recording program for providing web service, and server apparatus
US20230169264A1 (en) Method and system for content management for resume generation
JP2008305104A (ja) コメント配信システム、サーバ、端末装置、コメント配信方法、コメント表示方法、及びプログラム
JP4683963B2 (ja) 電子ファイル書き込みシステム、プログラム、電子ファイルへの書き込み情報反映方法
JP2007025393A (ja) 教育指導支援装置、教育指導支援方法及び教育指導支援プログラム
US9104880B2 (en) Apparatus for E-learning and method therefor
JP4621514B2 (ja) テキスト群特定方法、プログラム、電子ファイル管理システム
JP2006244200A (ja) 電子ファイル書き込みシステム、プログラム、電子ファイルへの書き込み情報反映方法
US11995129B2 (en) System and method for annotating website content
JP7438769B2 (ja) 文章構造描画装置
JP4356533B2 (ja) ドキュメント処理装置
JP6160664B2 (ja) 情報処理装置とサーバと情報処理システムと、その処理方法及びプログラム
US10949691B2 (en) Information processing system provided with mobile terminal that can play back data written on page
US6572382B2 (en) Paper preparation supporting method
CN113505568A (zh) 一种排版方法、装置、电子设备及计算机可读存储介质
JP4561156B2 (ja) ドキュメント処理装置
Dorigo et al. Nonvisual presentation and navigation within the structure of digital text-documents on mobile devices
JP2017054041A (ja) 穴埋め問題作成システム,穴埋め問題作成方法及びプログラム
JP2023139481A (ja) 情報処理装置及びプログラム
JP2002278874A (ja) 電子伝言板システムおよび伝言板プログラム
JP6670076B2 (ja) 電子カルテ装置および電子カルテ制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070404

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080513