JP2006243490A - ビデオレンズ制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ビデオカメラ用レンズのフォーカス、アイリス、ズームをプログラミングにより時間的制御。
【解決手段】 動画像撮影向けのビデオレンズにおいて、時間軸方向に1点以上のN点時点でのレンズ制御機能の調整値を予めプログラムし、そのプログラムに従って時間軸方向にレンズ制御機能の調整値を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は動画撮影可能なビデオカメラへ接続するビデオレンズ制御システムに関するものである。
従来、静止画撮影向けカメラでは、1回目の撮影に対する合焦位置の設定と2回目の撮影に対する合焦位置の設定を予めプログラムする手段も紹介されている(特許文献1)が、銀塩カメラ向けの発想で、合焦位置と合焦位置の間の時間はレンズの制御を行っていなかった為、全く同じ技術では動画連続撮影が出来なかった。
又、他の従来例としては、例えば特許文献2をあげることが出来る。
特開平7−318785号公報 特開平11−258496号公報
本発明ではこの問題に鑑み、離散時間のみならず、連続時間の中でプログラムした合焦位置でレンズを制御し続けることにより、連続時間動画撮影をも可能にした。
さらに加えて述べるならば、動画像の表現手法の一つにワンカット内、同じフレーミング状態で合焦対象を変更させる手法がある。ここで図5、6、7を使ってその表現手法の例を示す。ライオンに追われている人間を表現する場合、図5のようにカメラからの距離の違う人間とライオンの両方に合焦している動画だけを撮影したのでは視聴者に対して訴求力の無い映像に終わってしまう。まず図6のように、レンズのアイリスを開放近く(焦点深度を浅く)しておき、慌てて逃げるカメラから距離の近い人間のみに合焦させる。こうする事により視聴者に「なぜこの人は慌てているのか?」という疑問を抱かせる。図6のシーンの後に、レンズのアイリスを開放近く(焦点深度を浅く)したまま、カメラから距離の遠い追うライオンへなめらかに合焦位置を移動させた図7のシーンを動画中に挿入する事により、視聴者に「ライオンに追われているのか!恐い!」という認識をより強調して抱かせる事が可能になる。一般の動画像表現では、図7のシーンの後にアイリスを絞りカメラからの距離の違う二つの主被写体両方に合焦した図5の表現へ移行し、シナリオの次の展開へ移行していく。
この表現方法はユーザーがレンズのフォーカスリングをスムーズに回転させる事により、フォーカスレンズをスムーズに移動させなければ、不快な動画に終わってしまう。全て手動にてフォーカスリングを回転調整させこの表現を実行した場合はスムーズな合焦位置変化が得られず、ガクガクした合焦位置移動となり、一方、フォーカスリングの回転はモーター駆動に頼り、モーターのON、OFFを手動で制御した場合は、ユーザーの反射神経によっては目標の合焦位置を通り越してからモーターが止まる場合もある。
従って、この動画表現手法を快い動画作品として保存するために、何点かの時間的な合焦位置、あるいはアイリス設定、ズーム設定を動画撮影前にプログラムする手段が本発明である。
従って本願の請求項1に記載したビデオレンズ制御システムにおいては、時間軸方向に1点以上のN点時点でのレンズ制御機能の調整値を予めプログラムし、そのプログラムに従って時間軸方向にレンズ制御機能の調整値を制御する手段を有する事により、何点かの時間的な合焦位置、あるいはアイリス設定、ズーム設定を動画撮影前にプログラムし、そのプログラムに従った動画記録撮影が可能になったので、ワンカット中にレンズ設定を変化させるより高度な撮影表現ができるようになった。
従って本願の請求項3に記載したビデオレンズ制御システムにおいては、制御可能な機能がフォーカス、アイリス、ズームのいずれかの複数の機能とする事により、旧来は指一本で操作していた為に一度に操作できなかった複数機能の操作を、時間的に同時に行えるようになった。
従って本願の請求項4に記載したビデオレンズ制御システムにおいては、撮影中にプログラミングしたレンズ制御プログラムの進行状態をユーザーが確認する手段を備えた事により、ユーザーが安心してフレーミング操作に集中できるようになった。
従って本願の請求項5に記載したビデオレンズ制御システムにおいては、撮影中にプログラミングしたレンズ制御プログラム実行の途中解除手段を備える事により、プログラム時に予測不可能な事態が動画記録中に発生した場合も、それを回避しながら正常な動画記録を連続できるようになった。
従って本願の請求項6に記載したビデオレンズ制御システムにおいては、オートフォーカス、マニュアルフォーカス、合焦位置移動の3つのフォーカス機能切り換えをプログラムに従って、時間軸方向任意に切り換え制御する手段を有する事により、特にこれまで手動に頼らざるを得なかった撮影表現の一つである合焦位置移動技術について、自動でなめらかな移動が可能になった。
以上説明したように、本願の請求項1に記載したビデオレンズ制御システムにおいては、時間軸方向に1点以上のN点時点でのレンズ制御機能の調整値を予めプログラムし、そのプログラムに従って時間軸方向にレンズ制御機能の調整値を制御する手段を有する事により、何点かの時間的な合焦位置、あるいはアイリス設定、ズーム設定を動画撮影前にプログラムし、そのプログラムに従った動画記録撮影が可能になったので、ワンカット中にレンズ設定を変化させるより高度な撮影表現ができるようになった。
そして、本願の請求項3に記載したビデオレンズ制御システムにおいては、制御可能な機能がフォーカス、アイリス、ズームのいずれかの複数の機能とする事により、旧来は指一本で操作していた為に一度に操作できなかった複数機能の操作を、時間的に同時に行えるようになった。
そして、本願の請求項4に記載したビデオレンズ制御システムにおいては、撮影中にプログラミングしたレンズ制御プログラムの進行状態をユーザーが確認する手段を備えた事により、ユーザーが安心してフレーミング操作に集中できるようになった。
そして、本願の請求項5に記載したビデオレンズ制御システムにおいては、撮影中にプログラミングしたレンズ制御プログラム実行の途中解除手段を備える事により、プログラム時に予測不可能な事態が動画記録中に発生した場合も、それを回避しながら正常な動画記録を連続できるようになった。
そして、本願の請求項6に記載したビデオレンズ制御システムにおいては、オートフォーカス、マニュアルフォーカス、合焦位置移動の3つのフォーカス機能切り換えをプログラムに従って、時間軸方向任意に切り換え制御する手段を有する事により、特にこれまで手動に頼らざるを得なかった撮影表現の一つである合焦位置移動技術について、自動でなめらかな移動が可能になった。
以下に本発明に係るレンズ制御システムの実施の形態を説明する。
図10は本発明に係るレンズ制御システムのブロック図である。図10において、10はレンズフォーカスを制御するCPUでレンズの他の機能やカメラシステム全体を制御するCPUと共用としても構わない、11はレンズフォーカスの各設定値を一時保存する為のメモリ、12はレンズフォーカス各設定値などをユーザーが入力する為のユーザーインターフェースでありカメラシステム全体のユーザーインターフェースと共用にし、液晶モニタなどからGUIを使い入力可能な方が便利である。13はエンコーダーなどで構成されたフォーカスリングの位置を検知する回路、14はモーターで構成されたフォーカスリング駆動回路を示す。
第一の実施例では、図10のハードを使いフォーカスリング位置を時間的にプログラム制御する実施形態を説明する。説明を明確化するため制御方法の模式図を、図1、図2、図3に示す。図1、図2、図3は縦軸に合焦位置(=フォーカスリング位置)、横軸に経過時間をとり、ユーザーによるプログラム設定別に3種類の設定状態にてプログラム制御したときの軌跡を示す。図1、図2、図3にてX位置とはプログラム上の第一目標点であり、図5、図6、図7で示す合焦位置を人間とした場合のフォーカスリング位置を示し、Y位置とはプログラム上の第二目標点であり、図5、図6、図7で示す合焦位置をライオンとした場合のフォーカスリング位置を示す。X時間、Y時間とはユーザーが設定したフォーカスリング位置をそれぞれ、X位置Y位置へ移動完結させたい撮影開始からの経過時間を示す。ここでは本発明の内容を明瞭に解説するためにプログラムポイント(X点Y点)を2点としたが、任意のN点としても同じ技術を使って応用可能である事は言うまでもない。「記録開始」と「記録終了」の表示は例えば本発明をカムコーダで実現した場合は磁気テープへの記録開始、終了をユーザーが指示するトリガーキーを操作する時間を示す。
まず、図1の場合は、記録開始前にX点の物体へ手動でフォーカスリングを回転させ合焦させた上で撮影記録開始し、ユーザーによって設定されたX時間後からY時間後までの間にフォーカスリング合焦位置を等速度でX位置からY位置まで移動させ、Y時間からはそのままフォーカスリングに触れず、すなわち、マニュアルフォーカス制御にて撮影し、トリガスイッチの入力によりシステムの画像記録を終了する動作を示している。つまり、プログラムによるフォーカスリングの移動制御の事前にはマニュアルフォーカス制御、事後にもマニュアルフォーカス制御を使っている。
次に、図2の場合は、記録開始前にX点の物体へ自動追尾オートフォーカス制御でフォーカスリングを回転させ合焦させた上で撮影記録開始し、ユーザーによって設定されたX時間後からY時間後までの間にフォーカスリング合焦位置を等速度でX位置からY位置まで移動させ、Y時間からは自動追尾オートフォーカス制御で、そのままY位置の物体を追尾フォーカス制御にて撮影し、トリガスイッチの入力によりシステムの画像記録を終了する動作を示している。つまり、プログラムによるフォーカスリングの移動制御の事前には自動追尾オートフォーカス制御、事後にも自動追尾オートフォーカス制御を使っている。
次に、図3の場合は、記録開始前にカメラからの距離が相当離れているX位置Y位置の二物体の中間点に位置する物体へ手動でフォーカスリングを回転させ合焦させた上で撮影記録開始し、ユーザーによって設定されたX時間後にはフォーカスリングがX位置へ達していない為、X時間後からフォーカスリングをX位置へモーター制御可能な最大速度にて移動させ、それに引き続きY時間後までの間にフォーカスリング合焦位置を等速度でX位置からY位置まで移動させ、Y時間からはそのままフォーカスリングに触れず、すなわち、マニュアルフォーカス制御にて撮影し、トリガスイッチの入力によりシステムの画像記録を終了する動作を示している。つまり、プログラムによるフォーカスリングの移動制御の事前にはマニュアルフォーカス制御、事後にもマニュアルフォーカス制御を使っているが、図1との違いは、X時間におけるフォーカスリング位置の違いであり、図1ではX時間にX位置に達している為、この時間にてフォーカスリング位置の微調整が不要であるが、図3ではX時間にX位置へ達していない為、フォーカスリング位置の微調整が必要であるという点である。
以上、図1、図2、図3で説明した第一実施例では記録開始からの経過時間にしたがって発生する次の四つの制御をプログラムする事によってフォーカス制御を行っている。
(1)第一フォーカス制御:カメラモード開始当初からX時間までのフォーカス制御であり、AB方法のいずれかをユーザーが選択する。
A.マニュアルフォーカス制御
B.オートフォーカス(自動追尾オートフォーカスも含む)制御
(2)第二フォーカス制御:フォーカスリング位置をX時間でのフォーカスリング位置からX位置へシフト補正させるフォーカシング制御である。システムとして最適な速度でフォーカシングレンズを移動させる。この移動速度はシステムが低消費電力優先であれば、遅い応答となり、ユーザーの使い勝手優先であれば、モーター制御可能な最高速でフォーカシングレンズを移動させる。また、正確にユーザーの意図するプログラムの時間を反映したい場合は、当該システムでのフォーカシングレンズ移動速度を基にこの第二フォーカス制御所要時間をCPUにて演算し、X時間よりこの演算時間前から、第二フォーカス制御を始めると、X時間から正確に(3)の第三フォーカス制御を開始できる。
(3)第三フォーカス制御:フォーカスリング位置をX位置からY位置へ移動させるフォーカシング制御である。ユーザーが設定したX時間とY時間の差、X位置とY位置の差からCPUが演算した移動速度でフォーカシングレンズを移動させる。
(4)第四フォーカス制御:Y時間から記録終了指示(再トリガON)までのフォーカシング制御であり、CD方法のいずれかをユーザーが選択する。
C.マニュアルフォーカス制御
D.オートフォーカス制御
以上説明した四つの制御を動画像記録時に、図8のフローチャートに従い図10のレンズ制御システムを動作させる事によって本発明の実現が可能になる。そして、実際にシステムを運用する際には記録動作前に、ユーザーが四つのフォーカス制御設定値を登録しなければならない。その制御設定値に従ってシステムは動作する。システムへの設定値登録は図10、12のユーザーインターフェースから10のCPUへ入力し、11のROMまたはRAMへ登録する。登録項目としては、(1)X時間(テープ記録開始(トリガON)から合焦位置移動効果開始までの時間)(2)Y時間(テープ記録開始(トリガON)から合焦位置移動効果終了までの時間)(3)X位置(合焦位置移動効果開始時のフォーカスリング位置)(4)Y位置(合焦位置移動効果終了時のフォーカスリング位置)(5)前記第一フォーカス制御の制御方法の別(マニュアル/オート)(6)前記第一フォーカス制御の制御方法の別(マニュアル/オート)の六項目である。ここで、(3)X位置(4)Y位置の設定は値を数値でユーザーが入力するよりも、このレンズ制御システムが搭載された現物のレンズを使いマニュアルまたは、オートフォーカスにてユーザーがX位置、Y位置の目標物にフォーカスを合わせ、その時点でユーザーインターフェースを操作する事により、図10、11のROMまたはRAMへ、13のフォーカスリング位置検知回路の検知結果を保存する方式とした方が、使い勝手が向上する。
前項の設定完了後、図10レンズ制御システムは図8のフローチャートに従い動画像記録時にレンズ制御動作を行う。すなわち、まずステップS51にて、第一フォーカス制御を行う。すなわち図10の11のメモリ上へ記録されているユーザー設定に従いA.マニュアルフォーカス制御または、B.オートフォーカス(自動追尾オートフォーカスも含む)制御にてレンズ制御動作を開始する。次に、ステップS52にて、前記図10の12のユーザーインターフェースを監視し、記録開始トリガーキーへのユーザー操作有無を検証する。記録開始指示があった場合は、ステップS53へ移行し、図10の11のメモリ上へ記録されているユーザー設定のX時間と10のCPU内部時計を比較しながらX時間の到来を待つ。X時間にはステップS54へと移行し、第二フォーカス制御でフォーカシング制御する事により、合焦位置をX位置へ移行させる。第二フォーカス制御はステップS55によって、図10の13のフォーカスリング位置検知回路の検知結果と11のメモリ上のユーザー設定X位置を10のCPUが比較し、同位置に落ち着くと終了する。次にステップS56にて第三フォーカス制御によるフォーカシング制御を開始する。すなわち、ユーザーが設定したX時間とY時間の差、X位置とY位置の差からCPUが演算した移動速度を予め図10の11のメモリへ記録しておき、この移動速度で図10の14のフォーカシング駆動回路がレンズをY位置へ向かって移動させる。第三フォーカス制御はステップS57で図10の13のフォーカスリング位置検知回路の検知結果と11のメモリ上のユーザー設定Y位置を10のCPUが比較し、同位置に落ち着くと終了する。次にステップS58にて第四フォーカス制御によるフォーカシング制御を開始する。すなわち、図10の11のメモリ上へ記録されているユーザー設定に従いC.マニュアルフォーカス制御または、D.オートフォーカス(自動追尾オートフォーカスも含む)制御にてレンズ制御動作を開始する。そしてステップS59にて、前記図10の12のユーザーインターフェースを監視し、記録終了トリガーキーへのユーザー操作有無を検証する。記録終了指示があった場合は、システムの記録動作を終了するとともに第四フォーカス制御も終了する。以上、フォーカスプログラム制御を説明したが、撮影記録中、現在どのフォーカス制御状態で撮影中か(あるいは、何秒後にどのフォーカス制御状態へ移行するか)をユーザーに通知する事により、一層使い勝手を増す事は言うまでも無い。図13にこれをユーザーに通知するハードのイメージ図を記載する。モニタ用大型液晶パネルの下部に現在のフォーカスリング位置の状態(LEDの点滅で表示)とフォーカスリング移動目標位置(別色LED点灯で表示)を模式的に示す10個のLEDと、現在フォーカスプログラムのどのステップに入っているかを示す小型液晶パネルで構成した。この様に実現する為のハードは図10により、13のフォーカスリング位置検知回路がフォーカスリングの位置を検知し、また、10のCPUが時間検知とプログラムステップのモニタを実行していれば、12のユーザーインターフェースの一部へ10のCPUが出力する事で容易に実現できる。
次に本発明の第二の実施例を説明する。第二の実施例では、ユーザーが「第一の実施例で説明したフォーカスプログラム制御を使いながら動画記録を始めたものの、頭で描いたシナリオ通りに被写体が動かず、途中で制御方法を中断したい」と考えた場合に対処可能なハード構成を説明する。
ここでの説明は本発明の意図を単純明快に表現するために、第一の実施例で使用した図1の制御状態模式図に従って、フォーカスプログラム制御撮影中にユーザーが中断操作を実施した場合のハードの動作を図9のフローチャート、図14の模式図を使って説明する。
図1の場合は、記録開始前にX点の物体へ手動でフォーカスリングを回転させ合焦させた上で撮影記録開始し、ユーザーによって設定されたX時間後からY時間後までの間にフォーカスリング合焦位置を等速度でX位置からY位置まで移動させ、Y時間からはそのままフォーカスリングに触れず、すなわち、マニュアルフォーカス制御にて撮影し、トリガスイッチの入力によりシステムの画像記録を終了する動作であった。X位置、Y位置両方の被写体が記録撮影中に同じ位置に存在していれば問題無いが、特に被写体が動物であるような場合は、ユーザーの意思に関わらず、想像不可能な方向へ移動し、画面からフレームアウトしてしまう場合がある。第二の実施例では、このような場合にフォーカスプログラム制御の実行を途中で中断する方法を述べる。
図14の場合は、記録開始前に第一フォーカス制御にてX点の物体へ手動でフォーカスリングを回転させ合焦させた上で撮影記録開始し、ユーザーによって設定されたX時間後からY時間後までの間にフォーカスリング合焦位置を等速度でX位置からY位置まで移動させている第一実施例の第三フォーカス制御の途中で当初Y位置に存在していた被写体が移動し画面からフレームアウトしている事にユーザーが気づき、その場でフォーカスプログラム制御の実行をユーザーが中断し、中断後制御をユーザーがオートフォーカスと指示した場合の模式図を示しており、この中断後制御のフォーカシング制御を第五フォーカス制御とした。
(5)第五フォーカス制御:ユーザー指定の中断指示タイミングから記録終了指示(再トリガON)までのフォーカシング制御であり、EFG方法のいずれかをユーザーが選択する。
E.マニュアルフォーカス制御
F.オートフォーカス制御
G.現状位置フォーカスロック制御
第二の実施例では、第一の実施例で説明したフォーカスプログラム制御動作中、常に平行して図9のフローチャートによるプログラムが実行されており、ユーザーの要求に従って図10、10のCPUは直ちに図9の中断時処理、すなわち、第五フォーカス制御を実行する。図9では、まず、ステップS71にて、図10、10のCPUが12のユーザーインターフェース上の中断スイッチへのユーザー操作を監視し、中断指示が有った場合にステップS72へ移行し、中断時にどのようなフォーカシング制御をユーザーが希望しているかを検査する。中断時のフォーカシング制御方法の設定はフォーカスプログラム実行前に予め図10、11のメモリへユーザーへ登録させる方法も可能であるが、現実的には、撮影現場によって状況は千差万別である事から、中断指示があった時点でユーザーに設定させる方が実使用にかなったものとなるであろう。従って、ステップS72にて図10、12のユーザーインターフェースを再び検査し、ユーザーが中断後の動作として、マニュアルフォーカス/オートフォーカス/現在のフォーカスリング位置にてロックのいずれを選択しているかを確認し、その結果により、S73のマニュアルフォーカス制御、S74のオートフォーカス制御、S75の現在のフォーカスリング位置にてロックしフォーカス制御しないのいずれかの動作へ移行する事で中断動作を完了する。
次に本発明の第三の実施例を説明する。第一の実施例では、図10のハードを使いフォーカスリング位置を時間的にプログラム制御する実施形態を説明してきた。ビデオレンズの制御機能は大きく分けて、フォーカス制御、アイリス制御、ズーム制御の三つの制御があるが、第一の実施例で述べたフォーカス制御プログラムとハード構成がほぼ同じである事から、アイリス制御、ズーム制御についても同じ技術を使って時間的なプログラム制御が可能である。第三の実施例では、この制御について述べる。
図11がアイリス制御に関わるレンズ制御システムのブロック図、図12がズーム制御に関わるレンズ制御システムのブロック図である。それぞれ、図10、13のフォーカスリング位置検知回路が、図11、23のアイリスリング位置検知回路と図12、33のズームリング位置検知回路へ、図10、14のフォーカスリング駆動回路が、図11、24のアイリスリング駆動回路と図12、34のズームリング駆動回路へ変化したにすぎない。駆動回路、位置検知回路の基本的な部分はフォーカス、アイリス、ズームとも共通であるため、プログラムをアイリス向け、ズーム向けに書き換えるだけで、第一実施例の技術をそのまま使い、アイリス、ズームのプログラム制御が可能である。
更に付け加えるならば、以上説明した第一、第二、第三実施例の技術を組み合わせることにより、フォーカス、アイリス、ズームといったレンズのもつ調整機能のうち、複数の機能を同時にプログラミングし、時間的に制御する事が極めて容易となる。図4はフォーカス制御とズーム制御を同時に行った場合の例を示す模式図であり、この図で実線がフォーカスの制御、二重線がズームの制御である。つまり、プログラミングにより、望遠側から広角側へスムーズなズーミングをしつつ、同時に図2のフォーカス制御を実行している。
本発明に係るフォーカスリング位置を時間的にプログラム制御する実施形態を説明した模式図。 本発明に係るフォーカスリング位置を時間的にプログラム制御する実施形態を説明した模式図。 本発明に係るフォーカスリング位置を時間的にプログラム制御する実施形態を説明した模式図。 本発明に係るフォーカスリング位置を時間的にプログラム制御する実施形態を説明した模式図で、フォーカス制御とズーム制御を同時にプログラミングした場合の例。 ワンカット内、同じフレーミング状態で合焦対象を変更させる手法の撮影画説明図で人間とライオンの両方に合焦している状態。 ワンカット内、同じフレーミング状態で合焦対象を変更させる手法の撮影画説明図で人間に合焦している状態。 ワンカット内、同じフレーミング状態で合焦対象を変更させる手法の撮影画説明図でライオンに合焦している状態。 第一の実施例のレンズフォーカス制御システムの動作を示すフローチャート。 第二の実施例のレンズフォーカス制御システムの動作(中断時動作)を示すフローチャート。 第一、第二実施例のレンズフォーカス制御システムのブロック図。 第三実施例のレンズアイリス制御システムのブロック図。 第三実施例のレンズズーム制御システムのブロック図。 プログラミングしたレンズ制御プログラムの進行状態をユーザーが確認する手段のイメージ図で、モニタ用液晶パネルとLEDと小型液晶モニタ。 レンズフォーカスプログラム制御撮影中にユーザーが中断操作を実施した場合のレンズ位置の動作を示した模式図。
符号の説明
10 CPU
11 メモリ回路
12 ユーザーインターフェース回路
13 フォーカスリング位置検知回路
14 フォーカスリング駆動回路
23 アイリスリング位置検知回路
24 アイリスリング駆動回路
33 ズームリング位置検知回路
34 ズームリング駆動回路

Claims (6)

  1. 動画像撮影向けのビデオレンズにおいて、
    時間軸方向に1点以上のN点時点でのレンズ制御機能の調整値を予めプログラムし、そのプログラムに従って時間軸方向にレンズ制御機能の調整値を制御する手段を有する事を特徴とするビデオレンズ制御システム。
  2. 時間軸方向に1点以上のN点時点でのレンズ制御機能の調整値を予めプログラムし、そのプログラムに従って時間軸方向にレンズ制御機能の調整値を制御する手段を有する事を特徴とする動画像撮影向けのビデオレンズ制御システムにおいて、
    制御可能な機能がフォーカス、アイリス、ズームのいずれかの機能である事を特徴とするビデオレンズ制御システム。
  3. 時間軸方向に1点以上のN点時点でのレンズ制御機能の調整値を予めプログラムし、そのプログラムに従って時間軸方向にレンズ制御機能の調整値を制御する手段を有する事を特徴とする動画像撮影向けのビデオレンズ制御システムにおいて、
    制御可能な機能がフォーカス、アイリス、ズームのいずれかの複数の機能である事を特徴とするビデオレンズ制御システム。
  4. 時間軸方向に1点以上のN点時点でのレンズ制御機能の調整値を予めプログラムし、そのプログラムに従って時間軸方向にレンズ制御機能の調整値を制御する手段を有する事を特徴とする動画像撮影向けのビデオレンズ制御システムにおいて、
    撮影中にプログラミングしたレンズ制御プログラムの進行状態をユーザーが確認する手段を備えた事を特徴とするビデオレンズ制御システム。
  5. 時間軸方向に1点以上のN点時点でのレンズ制御機能の調整値を予めプログラムし、そのプログラムに従って時間軸方向にレンズ制御機能の調整値を制御する手段を有する事を特徴とする動画像撮影向けのビデオレンズ制御システムにおいて、
    撮影中にプログラミングしたレンズ制御プログラム実行の途中解除手段を備えた事を特徴とするビデオレンズ制御システム。
  6. 時間軸方向に1点以上のN点時点でのレンズ制御機能の調整値を予めプログラムし、そのプログラムに従って時間軸方向にレンズ制御機能の調整値を制御する手段を有する事を特徴とする動画像撮影向けのビデオレンズ制御システムにおいて、
    制御可能な機能がフォーカスである場合、
    オートフォーカス、マニュアルフォーカス、合焦位置移動の3つのフォーカス機能切り換えをプログラムに従って、時間軸方向任意に切り換え制御する手段を有する事を特徴とするビデオレンズ制御システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011244424A (ja) * 2010-04-19 2011-12-01 Nikon Corp 表示制御装置、電子カメラ、表示制御方法、及び表示制御プログラム

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