JP2006243063A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
耐湿信頼性を向上させた表示装置を提供することである。
【解決手段】
本発明の一態様にかかる液晶表示装置は、複数の画素から構成される表示領域を備える液晶表示装置であって、複数の画素電極106が形成されたTFTアレイ基板101と、TFTアレイ基板101と対向配置された対向基板102と、TFTアレイ基板101と対向基板102との間に封入された液晶104と、対向基板102のTFTアレイ基板101との対向面において、表示領域全域を覆うように形成され、表示動作において液晶104に電界を印加するコモン電極110と、コモン電極110に対して電流を供給し、コモン電極110のジュール熱によって液晶104を加熱する電源回路117を備えるものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は液晶表示装置に関し、特に詳しくは低温環境下でも良好な表示を行うことができる液晶表示装置に関する。
現在、表示装置は、人と機械とをつなぐインターフェースとして広く使用され、目ざましい進展を果たしている。例えば、カーナビゲーションシステムに用いられる車載用表示装置は、道路地図の表示やTV放送の受信画像の表示など、さまざまな目的に用いられる。この車載用表示装置としては、薄型・軽量・低消費電力という利点を有することから、液晶表示装置が広く用いられている。
車載用表示装置は、動作環境が厳しく、低温環境下や高温環境下での使用に耐えることが要求される。しかし、液晶表示装置において、特に低温環境下では、液晶の粘性が高くなるため液晶の応答速度が極端に遅くなる。したがって、低温環境下で液晶表示装置を使用すると、表示すべき画像の動きに液晶が追随せず、表示性能が低下するという問題があった。
したがって、従来から、低温環境における液晶の応答速度を改善すべく、通電により発熱し、液晶パネルを暖める面状ヒータが採用されている(例えば、特許文献1参照。)。一般的な面状ヒータは、ガラス基板の一方の略全面に設けられた発熱抵抗膜と、当該発熱抵抗膜の対向する2辺に沿って略平行に形成された一対の電極とを備えている。この面状ヒータは、液晶パネルの反視認側に取り付けられる。
図4に、この面状ヒータを用いた場合の、液晶パネルの表面温度の変化を示す。面状ヒータを使用することによって、液晶を加熱することができ、液晶の応答速度を向上させることができるため、良好な表示を行うことが可能である。
特開2004−093841号公報
しかしながら、液晶パネルの反視認側に別に取り付けた面状ヒータを用いて液晶を加熱する場合、液晶パネルを構成するガラス基板を介して液晶を加熱することになる。ガラス基板は、熱抵抗が大きいため、液晶を所望の温度まで加熱するためには長時間を要するという問題があった。
また、面状ヒータの発熱抵抗膜としては、一般的にITO(Indium Tin Oxide)膜が用いられる。ITO膜の光透過率は、通常70%程度である。このITO膜が、画像表示を行う液晶パネルの表示領域に設置されるため、その分、光の透過率が低下し、表示輝度が低下してしまう。
また、液晶表示装置を小型化するという観点からは、液晶パネルとは別に面状ヒータを設置しない方が望ましい。
本発明はこのような事情を背景としてなされたものであり、簡便に低温環境下でも良好な表示を行うことができる液晶表示装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかる液晶表示装置は、複数の画素から構成される表示領域を備える液晶表示装置であって、複数の画素電極が形成された第1の基板と、前記第1の基板と対向配置された第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に封入された液晶材料と、前記第2の基板の前記第1の基板との対向面において、表示領域全域を覆うように形成され、表示動作において前記液晶材料に電界を印加する透明電極と、前記透明電極に対して電流を供給し、当該透明電極のジュール熱によって前記液晶材料を加熱する電源回路と、を備えるものである。このような構成を有することによって、簡便に低温環境での表示性能を向上させることが可能である。
本発明の第2の態様にかかる液晶表示装置は、上記の液晶表示装置において、前記透明電極には、複数の供給点が形成され、前記複数の供給点を介して前記電流が供給され、前記複数の供給点は、前記透明電極における対向する2辺の一方の側に形成され所定幅で離間する2つの供給点と、他方の側において前記2つの供給点の間の位置に対応する位置に形成されている供給点とを含むものである。このような構成を有することによって、均一に液晶を加熱することが可能である。
本発明の第3の態様にかかる液晶表示装置は、上記の液晶表示装置において、前記一方の側に形成された2つの供給点のそれぞれは、前記透明電極の各コーナー部近傍に形成され、前記他方の側における供給点は、前記2つの供給点の間の中心点に対応する位置に形成されているものである。このような構成を有することによって、さらに均一に液晶を加熱することが可能である。
本発明の第4の態様にかかる液晶表示装置は、上記の液晶表示装置において、前記複数の供給点のそれぞれは、前記第1の基板上の電極と前記透明電極とを接続するトランスファ電極であるものである。これによって、簡便に低温環境下の表示性能を向上させることができる。
本発明の第5の態様にかかる表示装置は、上記の液晶表示装置において、前記複数の画素電極に表示信号を供給する期間以外の期間において、前記透明電極に対して前記電流を供給し、当該透明電極のジュール熱によって前記液晶材料を加熱するものである。これによって、表示性能の劣化を防止することができる。
本発明の第6の態様にかかる液晶表示装置は、上記の液晶表示装置において、前記液晶表示装置をオンとし、前記複数の画素電極に表示信号を最初に供給するまでの期間において、前記透明電極に対して前記電流を供給し、当該透明電極のジュール熱によって前記液晶材料を加熱するものである。これによって、表示性能の劣化を防止することができる。
本発明によれば、簡便に低温環境下でも良好な表示を行うことができる液晶表示装置を提供することを目的とする。
以下に、本発明を適用可能な実施の形態が説明される。以下の説明は、本発明の実施の形態を説明するものであり、本発明が以下の実施の形態に限定されるものではない。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、当業者であれば、以下の実施の形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。なお、各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略されている。
本発明の実施の形態にかかる液晶表示装置に用いられる液晶パネルの構成について、図1、図2及び図3を参照して説明する。図1は、本実施の形態にかかる液晶パネルの構成を示す模式的正面図である。図2は、図1で示した液晶パネル100の構成を示す模式的断面図である。図3は、図1で示した液晶パネル100のトランスファ電極近傍の模式的断面図である。本実施の形態においては、TN(Twisted Nematic)型のアクティブマトリクス型の液晶パネルを用いた例について説明する。
図1、図2及び図3において、液晶パネル100は、TFT(Thin Film Transistor)アレイ基板101、対向基板102、シール材103、液晶104、TFT105、画素電極106、ゲート電極107、ソース電極108、ドレイン電極109、コモン電極110、カラーフィルタ111、BM(Black Matrix)112、偏光板113、ゲートドライバ114、ソースドライバ115、制御回路116、電源回路117、コントローラ118、コモン伝送配線119、トランスファ電極120を有している。本発明において、注目すべき点は対向基板102に設けられたコモン電極110を、液晶104を加熱するためのヒータとして用いる点である。以下、このヒータをITOヒータとする。
まず、液晶パネル100の全体的な構成について説明する。液晶パネル100は、TFTアレイ基板101と対向配置される対向基板102と両基板を接着するシール材103との間の空間に液晶104を封入した構成を有している。TFTアレイ基板101には、水平方向に図示しないゲート線(走査線)、垂直方向に図示しないソース線(信号線)がそれぞれ形成されており、ゲート線とソース線の交差点付近にはTFT105が設けられている。また、ゲート線とソース線との間にマトリクス状に形成された複数の画素電極106を有している。TFTのゲート電極107がゲート線に、ソース電極108がソース線に、ドレイン電極109が画素電極106に、それぞれ接続される。
一方、対向基板102上にはコモン電極110及びR(赤)、G(緑)B(青)のカラーフィルタ111、BM112などが形成されている。コモン電極110は、実際には画素電極106と対向するように対向基板102の略全面に形成される矩形状の透明電極である。コモン電極110としては、ITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電膜を用いる。このコモン電極110を、液晶104を加熱するためのITOヒータとして利用する。このITOヒータについては、後に詳述する。
また、TFTアレイ基板101及び対向基板102の対向する面にはそれぞれ所定の方向に配向された配向膜(不図示)が設けられている。TFTアレイ基板101及び対向基板102の間は、図示しないビーズスペーサや、柱状スペーサによって、所定の間隔になるように維持されている。
TFTアレイ基板101は対向基板102よりも平面寸法が大きく形成されている。したがって、TFTアレイ基板101の一部は対向基板102からはみ出すよう配置される。これら両基板は、枠状のシール材103により周辺を接着され、TFTアレイ基板101と対向基板102とシール材103とで形成される空間に液晶104が封入されている。対向基板102に形成されたコモン電極110は、配向膜のみを介して液晶104と接している。これら両基板に挟持された液晶104は、TFTアレイ基板101及び対向基板102に設けられた配向膜によって所定の方向に配向する。
TFTアレイ基板101の外側表面と、対向基板102の外側表面のそれぞれには、偏光板113が貼着される。例えば、液晶パネル100の典型的な例であるTN型の液晶パネル100においては、反視認側、視認側の偏光板113は、それぞれの透過軸が垂直もしくは平行となるように配置される。
TFTアレイ基板101が対向基板102からはみ出した周辺領域には、上述した複数のゲート線及びソース線へ制御信号などを伝送する伝送配線(不図示)が形成され、伝送配線の一部に端子部(不図示)が形成されている。TFTアレイ基板101上の端子部には、ACF(Anisotropic Conductive Film)を介してゲートドライバ114及びソースドライバ115が接続される。ゲートドライバ114及びソースドライバ115は、COG(Chip On Glass)方式によってTFTアレイ基板101上に直接に設けられるが、TAB(Tape Automated Bonding)方式によってTFTアレイ基板101に接続されることもある。
また、TFTアレイ基板101上に形成された他の端子部には、制御回路116が図示しないFPC(Flexible Printed Circuit)を介して接続される。制御回路116には、ゲートドライバ114及びソースドライバ115にそれぞれ表示信号、各種の制御信号などを供給するコントローラ118と、電源電圧、基準電圧などを供給する電源回路117が設けられる。また、電源回路117は、後述するようにコモン電極110に共通電位Vcomを与える。さらに、電源回路117は、コモン電極110に電流を流しITOヒータとして利用する際に用いるスイッチ(不図示)、定電流回路(不図示)をさらに備えている。
TFTアレイ基板101の周辺部には、さらに、コモン電極110に共通電位Vcomを伝送するコモン伝送配線119が形成される。コモン伝送配線119は、対向基板102上のコモン電極110と制御回路116とを接続するために設けられる。このコモン伝送配線119は、トランスファ電極120を介して対向基板102上に設けられたコモン電極110に接続される。
トランスファ電極120は、矩形状に形成されたコモン電極110の一方の辺の各コーナー部近傍に2つ配置され、当該2つのトランスファ電極120の間の中心点近傍に対応する対向辺の位置に1つ配置される。本実施の形態においては、コモン電極110のソースドライバ115が配置された辺の両端に1つずつ、トランスファ電極120a、120bがそれぞれ配置される。この2つのトランスファ電極120a及び120bは、コモン電極110に、電源回路117から与えられる共通電位Vcomを伝送するために配置される。
また、トランスファ電極120a、120bを配置した辺に対向する辺の中心に1つのトランスファ電極120cが配置される。トランスファ電極120cは、電源回路117に設けられたスイッチを介して定電流回路に接続されている。このトランスファ電極120cは、コモン電極110をITOヒータとして用いる際に、トランスファ電極120a及び120bの対向電極として使用される。
すなわち、トランスファ電極120a及び120bと対向辺に配置されたトランスファ電極120cとは、コモン電極110に電流(図1中、i1及びi2)を流すための一対の電極対として利用する。このように配置されているため、コモン電極110をITOヒータとして用いる際に、コモン電極110に均一に電流(i1≒i2)が流れ、発熱ムラが生じない。したがって、液晶104を略均一に暖めることが可能である。
TFTアレイ基板101の背面側には面状光源装置であるバックライトユニット(不図示)が設けられる。バックライトユニットは、蛍光管やLEDなどの光源と光源からの光を面状に導く導光板、拡散シート、プリズムシートなどを備えた一般的なものを用いることができる。
ここで、図4を参照して、コモン電極110を利用したITOヒータ121について説明する。図4に示すように、ITOヒータ121は、コモン電極110、トランスファ電極120、スイッチ122、定電流回路123からなる。ここでは、スイッチ122及び定電流回路123が上述した電源回路117内に設けられる例について説明するが、別の回路として設けてもよい。
図4に示すように、コモン電極110の一端はトランスファ電極120a及び120bに接続され、他端はトランスファ電極120cに接続される。また、トランスファ電極120cは、スイッチ122を介して、定電流回路123の一方の端子に接続されている。一方、定電流回路123の他方の端子は、接地されている。上述したように、コモン電極110に接続されるトランスファ電極120a及び120bは共通電位Vcomを供給するため、図4ではVcomINとする。一方、トランスファ電極120cは、コモン電極110をITOヒータとして用いる際に、トランスファ電極120a及び120bの対向電極として使用されるため、VcomOUTとする。
定電流回路123は、電圧差のある2点間に電圧の変動や温度変化などにかかわらず一定の電流を流すものである。ITOヒータ121を用いて液晶104を加熱する場合、スイッチ122をオンとすることによって、コモン電極110に一定期間電流を流す。これによって、コモン電極110に、電流の強さとコモン電極110の抵抗の大きさに比例するジュール熱が発生する。このジュール熱を利用し、液晶104を加熱することができる。
コモン電極110は、液晶104と配向膜のみを介して接しているため、従来ガラスなどを介して液晶を加熱していた場合と比較すると、効率よく液晶104を加熱することが可能である。したがって、液晶を所望の温度まで加熱するための時間を短くすることができる。
従来から、液晶表示装置を小型化するという観点からは、液晶パネルとは別に面状ヒータを設置しない方が望ましい。本発明を用いることによって、別に面状ヒータを設置せずに液晶を加熱することができるため、液晶表示装置をより薄くすることができる。
また、従来用いられていた面状ヒータのITO膜は、画像表示を行う液晶パネルの表示領域に設置されるため、その分、光の透過率が低下し、表示輝度が低下していた。しかし、本発明によって、面状ヒータの配置によるさらなる光のロスを防止することができ、表示輝度を高くすることができる。
また、従来は面状ヒータを配置するために、製造工程が増加していた。本発明のITOヒータ121を用いることによって、製造工程の増加を抑制することができ、製造コストを削減することができる。さらには、本発明のITOヒータ121を設けるための特別な部品は必要なく、液晶表示装置自体の価格も低減することができる。
ここで、図5を参照して、本実施の形態にかかるITOヒータ121の動作タイミングについて説明する。図5は、本実施の形態にかかるITOヒータ121の動作タイミングを説明するためのタイミングチャートである。図5において、XSTHは、1列分の表示信号のサンプリングを制御する信号である。XSTBは、ソースドライバ115から表示信号が出力されるタイミングを示す信号である。また、同図において、GATEはゲート線に供給されるゲート信号を示す。SourceOUTは、ソースドライバ115からの表示信号の出力を示す。また、VcomINはトランスファ電極120a及び120bの基礎入力電位を示し、VcomOUTはトランスファ電極120cの電位(定電流回路123で電流をコモン電極110に流すことによる電圧の変化)を示す。SWは、ITOヒータ121がオンとなるタイミングを示す。VLCは、ソースドライバ115から印加される階調電圧と共通電位Vcomとの電圧の差分であり、液晶104にかかる電圧を示す。
ゲートドライバ114は、例えば、XSTBの立ち上がる前のタイミングで、N−1ライン目のゲート線にパルス状のゲート信号を供給する。そして、N−1ライン目のゲート信号がオンレベルとなると、そのゲート線に接続されているTFT105が全てオン状態となる。
ソースドライバ115は、コントローラ118から入力されるXSTHの立ち下がりエッジにおいて、外部から入力される表示信号に応じた階調電圧の生成を開始する。そして、XSTBの立下りエッジにおいて、生成した階調電圧を液晶パネル100のソース線に出力する。すなわち、XSTBが立ち上りから立下りまでの期間は、ソースドライバ115からは表示信号に対応した階調電圧は出力されない。したがって、XSTBが立ち上りから立下りまでの期間は、ゲート信号がオンレベルでTFT105がオン状態となっていても、画素電極106には階調電圧は印加されない。
また、周知のように、液晶104にかかる電圧は、階調電圧の出力開始からゲート信号がオフレベルになるまでの期間T0に印加される。また、TFT105がオフ状態のときには、画素電極106には階調電圧は印加されない。本実施の形態においては、ソースドライバ115からの階調電圧の出力を、ゲート信号の立ち下がりから次の階調電圧が出力されるまでの期間オフとする。したがって、N−1ライン目のゲート信号がオフレベルとなったタイミングで、Nライン目のゲート信号がオンレベルとなっても、画素電極106には階調電圧は印加されない。
この画素電極106に階調電圧が印加されず、液晶104の駆動に直接関与しない期間(以下、ブランキング期間とする)T1においては、例えば、VcomOUTの電位が変化しても、電荷保存の法則により液晶104にかかる電圧は保持される。このことを利用し、ブランキング期間T1においてコモン電極110に所定の電流を流してITOヒータ121とし、液晶104を加熱する。ゲート信号のオンレベルの立ち上がりタイミングと、XSTBの立ち上がりタイミングは調整することが可能であるため、本実施の形態においては、画素電極106に階調電圧が印加されないブランキング期間T1の全期間にITOヒータ121をオンとする場合について説明する。
ゲート信号が立ち上がるタイミングでSWを立ち上げスイッチ122をオンとし、VcomOUTの電位を低くする。一方、VcomINの電位は、電源回路117から共通電位Vcomが供給されているため、一定である。これにより、コモン電極110に電流が流れ、ジュール熱が発生する。そして、XSTBが立ち下がるタイミングでSWを立ち下げ、スイッチ122をオフとする。
このように、ブランキング期間T1において、ITOヒータ121をオンとし、液晶104を加熱することによって、液晶104の応答速度を向上させ表示品質を向上させることができる。
そして、N−1ライン目のゲート線に接続されたTFT105がオン状態である期間において、ソースドライバ115からXSTBの立ち下がりエッジで出力されたN−1ライン目に対応する階調電圧が、オンとなったTFT105を介して画素電極106に印加される(図5、SourceOUT参照。)。その後、ゲート信号がオフレベルとなり、TFT105がオフ状態に変化すると、画素電極106とコモン電極110との電位差は、次の階調電圧が画素電極106に印加されるまでの間、液晶104の容量や補助容量などによって保持される(図5、VLC参照。)。
N−1ライン目のゲート信号がオフレベルとなるタイミングで、Nライン目のゲート信号がオンレベルとなる。これと同じタイミングで、ITOヒータ121をオンとし、画素電極106に階調電圧が印加されない期間T1の間、液晶104を加熱する。そして、XSTBがたち下がるタイミングで、ITOヒータ121をオフとする。
上述したように、期間T1においては、共通電位Vcomが変化しても、液晶104にかかる電圧は変化しない。したがって、前回の画素電極106への書き込みで、液晶104の容量などによって保持されていた電荷は、ITOヒータ121のオン/オフによって変動せず所定の期間、保持される。これによって、表示品質の低下を防止することができる。
そして、Nライン目のゲート線に接続されたTFT105がオン状態である期間において、ソースドライバ115からXSTBの立ち下がりエッジにおいて出力されたNライン目に対応する階調電圧が、オンとなったTFT105を介して画素電極106に印加される。その後、ゲート信号がオフレベルとなり、TFT105がオフ状態に変化すると、画素電極106とコモン電極110との電位差は、次の階調電圧が画素電極106に印加されるまでの間、液晶104の容量や補助容量などによって保持される。各ゲート線に順次ゲート信号を送ることにより、全ての画素電極に所定の階調電圧が印加され、フレーム周期で階調電圧の書き換えを行うことにより画像を表示することができる。
上記のように駆動することによって、表示画像に影響を与えることなく、液晶104の応答速度を向上させることができ、表示品位を向上させることができる。
ITOヒータ121をオンとする期間をブランキング期間T1の全期間とすることによって、液晶104を加熱する期間長くすることができ、液晶104の応答速度を向上させ、より高品位の表示を提供することができる。また、階調電圧が印加されない期間T1のうち、XSTBが立ち上がっている期間T2としてもよい。これによって、表示画像に与える影響を小さくすることができる。また、全てのTFTがオフ状態となる期間を設け、この期間においてITOヒータ121をオンとしてもよい。これによって、表示性能の劣化を抑制することができる。
また、液晶表示装置をオンとし、画素電極106に階調電圧を最初に供給するまでの期間において、ITOヒータ121をオンとしてもよい。すなわち、液晶表示装置に最初に画像が表示される前までに、液晶104を加熱する。これによって、さらに画像表示への影響を低減することができ、表示品質を向上させることができる。
なお、液晶パネル100の型式としては、上記のTN(Twisted Nematic)型液晶パネルのほかに、STN(Super Twisted Nematic)型の液晶パネルなど様々な型式の液晶パネルが知られている。本発明は、このような様々な型式の液晶パネルに適用可能である。
本発明の実施の形態にかかる液晶表示装置に用いられる液晶パネルの構成を示す模式的正面図である。 本発明の実施の形態にかかる液晶表示装置に用いられる液晶パネルの構成を示す模式的断面図である。 本発明の実施の形態にかかる液晶表示装置に用いられる液晶パネルのトランスファ電極近傍の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態にかかるITOヒータの構成を示す図である。 本発明の実施の形態にかかるITOヒータの動作タイミングを説明するためのタイミングチャートである。 従来の面状ヒータを用いた液晶表示装置の表面温度特性を示す図である。
符号の説明
100 液晶パネル
101 TFTアレイ基板
102 対向基板
113 シール材
104 液晶
105 TFT
106 画素電極
107 ゲート電極
108 ソース電極
109 ドレイン電極
110 コモン電極
111 カラーフィルタ
112 BM
113 偏光板
114 ゲートドライバ
115 ソースドライバ
116 制御回路
117 電源回路
118 コントローラ
119 コモン伝送配線
120 トランスファ電極
121 ITOヒータ
122 スイッチ
123 定電流回路

Claims (6)

  1. 複数の画素から構成される表示領域を備える液晶表示装置であって、
    複数の画素電極が形成された第1の基板と、
    前記第1の基板と対向配置された第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に封入された液晶材料と、
    前記第2の基板の前記第1の基板との対向面において、表示領域全域を覆うように形成され、表示動作において前記液晶材料に電界を印加する透明電極と、
    前記透明電極に対して電流を供給し、当該透明電極のジュール熱によって前記液晶材料を加熱する電源回路と、
    を備える液晶表示装置。
  2. 前記透明電極には、複数の供給点が形成され、前記複数の供給点を介して前記電流が供給され、
    前記複数の供給点は、前記透明電極における対向する2辺の一方の側に形成され所定幅で離間する2つの供給点と、
    他方の側において前記2つの供給点の間の位置に対応する位置に形成されている供給点と、
    を含む請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記一方の側に形成された2つの供給点のそれぞれは、前記透明電極の各コーナー部近傍に形成され、
    前記他方の側における供給点は、前記2つの供給点の間の中心点に対応する位置に形成されている請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記複数の供給点のそれぞれは、前記第1の基板上の電極と前記透明電極とを接続するトランスファ電極である請求項2または3に記載の液晶表示装置。
  5. 前記複数の画素電極に表示信号を供給する期間以外の期間において、前記透明電極に対して前記電流を供給し、当該透明電極のジュール熱によって前記液晶材料を加熱する請求項1〜4のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  6. 前記液晶表示装置をオンとし、前記複数の画素電極に表示信号を最初に供給するまでの期間において、前記透明電極に対して前記電流を供給し、当該透明電極のジュール熱によって前記液晶材料を加熱する請求項5に記載の液晶表示装置。
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