JP2006242795A - 三次元形状測定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ガイドレールと台座部材とからなる滑動機構133,134を有するXY−テーブル130を石定盤105上に設置することで、上記XY−テーブルの内側に空間151を形成する。上記XY−テーブルに設けた基準板へレーザ光111dを導くための基準板用光学系122を上記空間に配置することで、被測定物の形状測定精度の向上を図ることができる。
【選択図】図1
Description
被測定物用測定器を有する三次元形状測定装置は、一般的に、上記被測定物用測定器を被測定物に接触させ、該接触力がほぼ一定になるように上記被測定物用測定器のZ方向位置を制御しつつ、上記被測定物用測定器を上記被測定物の測定面に沿って移動させて、上記被測定物用測定器と基準面との位置関係に基づき、上記測定面の表面形状を測定、演算するものである。このような測定装置の一つとして、レーザ測長器と基準平面ミラーとを利用した三次元形状測装置が知られており、測定を行うときの被測定物用測定器及び被測定物の動作方法として、大別して以下の2つの方法がある。
被測定物用測定器2に備わる上記スタイラスが被測定物1の測定面1aに接触し、XY−テーブル35がX−Y平面上で任意の方向に移動する。このとき、上記スタイラスと測定面1aとの接触力がほぼ一定になるように、Zテーブル18はZ方向に位置制御される。さらに、XY−テーブル35の移動により上記スタイラスが測定面1aに沿って移動し、レーザ光発生装置10から発射されたレーザ光14を測定機構12により検出することで、被測定物用測定器2と基準面7aとのX、Y、及びZ軸方向における位置関係が求まり、該位置関係から測定面1aの表面形状が演算測定される。
被測定物用測定器2のスタイラスを被測定物1の測定面1aに接触させ、XY−テーブル38をX−Y平面上で任意の方向に移動させる。このとき、XY−テーブル38上の保持台8の裏面に設けられ基準面7aを形成している基準板7も同時に移動する。又、被測定物用測定器2のスタイラスと測定面1aとの接触力がほぼ一定になるように、Z−テーブル18がZ方向に位置制御される。該位置制御に基づいて測定面1aのZ軸方向における変位量が測定され、さらに、レーザ光発生装置10から発射されたレーザ光14の、被測定物1のX−Y軸方向における移動に伴い測定機構12による検出結果に基づいて、被測定物1の表面形状が演算測定される。
本発明は、上述したような問題点を改善するためになされたもので、測定精度が良く小型化された三次元形状測定装置を提供することを目的とする。
即ち、本発明の第1態様の三次元形状測定装置は、レーザ光を発生させるレーザ光発生部と、
上記レーザ光を複数に分岐する光学系と、
定盤上に設置され互いに直交する第1方向及び第2方向に移動する測定テーブルと、
上記測定テーブルに載置された被測定物の測定面の形状を上記分岐されたレーザ光の一部を用いて測定する検出部と、
上記測定テーブルの前記被測定物が載置される面と反対側の面に配置された基準板と、
上記光学系に備わり上記分岐されたレーザ光の他の一部を上記基準板に導く基準板用光学系とを備え、
上記基準板用光学系の上記基準板と対向する反射ミラーが、上記定盤と上記測定テーブルとの間の内側空間に配置されていることを特徴とする。
上記第1滑動機構は、上記基準板への上記レーザ光が通過する隙間を形成する2本の平行に敷設された第1ガイドレールと、各第1ガイドレール上にそれぞれ係合して上記第1ガイドレールに沿って滑動する第1台座部材とを有し、
上記第2滑動機構は、上記第1ガイドレールと直交して平行に敷設される2本の第2ガイドレールと、各第2ガイドレール上にそれぞれ係合して上記第2ガイドレールに沿って滑動する第2台座部材とを有するように構成してもよい。
定盤上に設置され平面上で互いに直交するX軸方向及びY軸方向に移動するXY−テーブルと、該XY−テーブルに載置された被測定物の測定面の形状を測定する測定機構部とを備えた三次元形状測定装置であって、
上記XY−テーブルは、当該XY−テーブルの内側で上記定盤に対向して配置される基準板で、当該XY−テーブルの移動時における当該XY−テーブル自体のうねりを測定するための基準板を有し、
上記定盤上に設置されレーザ光を発生するレーザ光発生部と、
上記定盤上に設置され、上記レーザ光を上記基準板に導く基準板用光学系であって、上記定盤上で上記XY−テーブルの内側の空間にて上記基準板に対応して配置されて上記レーザ光を上記基準板に導く反射ミラーを有する基準板用光学系と、
を備えたことを特徴とする。
上記Y−テーブルは、上記定盤上に上記第1滑動機構を介して設置され、上記XY−テーブルの上記内側空間に位置して当該Y−テーブルを上記Y軸方向に移動させる上記Y駆動機構を有し、
上記X−テーブルは、上記Y−テーブル上に上記第2滑動機構を介して設置され、当該X−テーブルを上記X軸方向に移動させる上記X駆動機構を有し、
上記第2滑動機構は、上記Y−テーブル上に平行に敷設される2本の第2ガイドレールと、各第2ガイドレール上にそれぞれ係合して上記X−テーブルを支持しながら各第2ガイドレールに沿って滑動する第2台座部材とを有し、上記X−テーブルと上記Y−テーブルとの間に上記X駆動機構を配置させるための空間を形成する機構であるように構成してもよい。
図1に示すように、本実施形態の三次元形状測定装置101は、図9に示す測定装置と同様に、平面上で互いに直交するX軸方向及びY軸方向に移動するXY−テーブル130に載置された被測定物1の測定面1aの形状を、測定面1aに探触子を接触させながら測定を行う測定装置である。尚、上記X軸方向は例えば第2方向に相当し、上記Y軸方向は例えば第1方向に相当する。第1方向及び第2方向は、相互に変更可能である。又、XY−テーブル130は、測定テーブルとしての機能を果たす一例である。又、本実施形態において、被測定物1としては例えばデジタルスチルカメラ用のレンズ等が該当し、三次元形状測定装置101は、測定面1aが最大約200mm四方までの大きさにてなる被測定物1を測定対象とし、又、測定面1aにおける接線方向と水平方向との交差角度θにて最大で約60度までの曲面を有する測定面1aをナノメートルオーダーの精度にて測定可能な装置である。
尚、Y−テーブル131の中央部分には、上記反射ミラー1221と入、反射されるレーザ光111dを通過可能とする開口131aが形成されている。
よって合計4つの第2台座部材1342にて、板状のX−テーブル132は支持され、第2ガイドレール1341に沿ってX軸方向に滑動自在となる。尚、X−テーブル132の中央部分には、上記反射ミラー1221にて反射されるレーザ光111dを通過可能とする開口132aが形成されている。
各基準板137X、137Y、137Zの基準面137Xa、137Ya、137Zaは、平坦度が0.01ミクロンオーダーにてなる。
又、本実施形態では、石定盤の下方に光学系を配置する必要がないことから、従来存在した、石定盤を載置する架台を除去することができる。これにより、装置全体の小型化も可能となる。但し、必要に応じて架台を追加することも自由である。
測定面1aの形状測定のときには、被測定物用測定器102が測定面1aに接触し、XY−テーブル130がX軸方向及びY軸方向で任意の方向に移動する。よって、X−テーブル132上に載置されている測定物載置板138に保持される基準板137Zも同時に移動する。又、被測定物用測定器102と測定面1aとの接触力がほぼ一定になるようにZ−テーブル140をZ軸方向に位置制御しながら、被測定物用測定器102は測定面1aに沿って移動する。
又、XY−テーブル130の移動とともに、上述したように、各レーザ光111a〜111dが測定機構部120と各基準板137X、137Y、137Zとの間で往復して、測定面1aの表面形状が演算測定される。
即ち、XY−テーブルについて、従来のコロ軸受けを排除し第1滑動機構133及び第2滑動機構134を採用したことから、上記コロ軸受けにおけるガタツキを防止するための、X軸方向及びY軸方向への与圧が不要となり、Y−テーブル131及びX−テーブル132においてX軸方向及びY軸方向への肉厚を薄くすることができる。よって、XY−テーブル130の内側に空間151を形成することが可能となり、該空間151に反射ミラー1221を配置することが可能となる。したがって、石定盤105上に反射ミラー1221を含む基準板用光学系122を配置することが可能となり、従来のような石定盤の貫通穴にレーザ光を通すという構成を排除することができる。したがって、石定盤下部からの上昇気流が無くなり、レーザ光の揺らぎを防ぐことができ、高精度な測定を実現することができる。
101…三次元形状測定装置、105…石定盤、
106a…第1領域、106b…第2領域、
110…レーザ光発生部、111…レーザ光、122…基準板用光学系、
130…XY−テーブル、131…Y−テーブル、132…X−テーブル、
133…第1滑動機構、134…第2滑動機構、135…Y駆動機構、
136…X駆動機構、137Z…基準板、138…測定物載置板、
151…内側空間、160…分割部材、161…第1取付用部材、
163…第2取付用部材、170…傾斜角度調整機構、
1221…反射ミラー、1331…第1ガイドレール、1332…第1台座部材、
1341…第2ガイドレール、1342…第2台座部材、1511…隙間、
1512…空間。
Claims (4)
- レーザ光を発生させるレーザ光発生部と、
上記レーザ光を複数に分岐する光学系と、
定盤上に設置され互いに直交する第1方向及び第2方向に移動する測定テーブルと、
上記測定テーブルに載置された被測定物の測定面の形状を上記分岐されたレーザ光の一部を用いて測定する検出部と、
上記測定テーブルの前記被測定物が載置される面と反対側の面に配置された基準板と、
上記光学系に備わり上記分岐されたレーザ光の他の一部を上記基準板に導く基準板用光学系とを備え、
上記基準板用光学系の上記基準板と対向する反射ミラーが、上記定盤と上記測定テーブルとの間の内側空間に配置されていることを特徴とする三次元形状測定装置。 - 上記測定テーブルは、当該測定テーブルを上記第1方向に滑動させる第1滑動機構と、上記第2方向に滑動させる第2滑動機構とを備え、
上記第1滑動機構は、上記基準板への上記レーザ光が通過する隙間を形成する2本の平行に敷設された第1ガイドレールと、各第1ガイドレール上にそれぞれ係合して上記第1ガイドレールに沿って滑動する第1台座部材とを有し、
上記第2滑動機構は、上記第1ガイドレールと直交して平行に敷設される2本の第2ガイドレールと、各第2ガイドレール上にそれぞれ係合して上記第2ガイドレールに沿って滑動する第2台座部材とを有する、請求項1記載の三次元形状測定装置。 - 2本の平行に敷設された上記第1ガイドレール間を上記測定テーブルの外側から上記内側空間まで延在し、上記反射ミラーの傾斜角度を上記測定テーブルの外側から調整する傾斜角度調整機構をさらに備えた、請求項2記載の三次元形状測定装置。
- 上記定盤上に、上記測定テーブルを有する第1領域と上記レーザ光発生部を有する第2領域とに分割する分割部材をさらに備えた、請求項1から3のいずれかに記載の三次元形状測定装置。
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