JP2006242381A - 計装付ベルトテンショナローラデバイスおよび関連するモニタリング方法 - Google Patents

計装付ベルトテンショナローラデバイスおよび関連するモニタリング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】単純で、正確で、信頼性が高く、かつ経済的な方法で、既定の磨耗限界以内であることを推定する目的で、ベルトの張力を検出することができるベルトテンショナローラデバイスの提供。
【解決手段】ベルトテンショナローラデバイスは、エンジンブロックに該デバイスを保持する固定サポート、該固定サポートに対して移動可能な可動部品、該可動部品によって保持されベルトと接触する回転ローラ、および該固定サポートと該可動部品との間に永久力を及ぼす部品を有するベルトテンショナローラデバイスを備える。該回転ローラはターゲット要素を含み、該固定サポートは、該回転ローラの該ターゲット要素に面するように、該ターゲット要素とギャップを設けて取り付けられる少なくとも1つのセンサ要素を含む。該センサ要素と、該ターゲット要素と、が協働して、該固定サポートに対する該回転ローラの変位を関数として、ベルトの磨耗を検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動ベルトテンショナローラデバイスの分野に関する。より具体的には、適切なベルト張力を保障するために使用されるデバイス、例えば、内燃エンジンのタイミングベルト用のデバイスに関する。
ベルトテンショナローラデバイスは、通常エンジンブロックに固定されるサポート、および該サポートに対して角度を持って移動する可動部品を含む。該可動部品は、エキセントリック、およびベルトと接触するようにローラが取り付けられたローラベアリングを備える。バネが該サポートと該可動部品との間に永久力(permanent force)を及ぼし、該ローラを適切なベルト張力でベルトに接触させる。該可動部品は、ベルト張力が調節できるような状態で該サポートに取り付けられている。これらの詳細については、特許文献1および2に記載されている。
テンショナローラデバイスは、このようにして、磨耗や温度変化によってベルトに寸法変化生じた場合であっても、ベルトの張力を許容範囲内に保持する。
ベルトの故障、特に、自動車の内燃エンジンのタイミングベルトの故障は、エンジンに深刻なダメージを及ぼす可能性があり、よってエンジンの信頼性に悪影響を及ぼす。
この目的のため、特許文献3には、エンジンブロックに取り付けられる固定サポート、前記固定サポートに対して角度をもって移動するエキセントリック、および該固定サポートに配置される減衰要素を備えたベルトテンショナローラデバイスが開示されている。減衰要素の内部に取り付けられたベルト磨耗検出デバイスは、該減衰機構の可動要素に固定された少なくとも1つの磁石、および該可動要素のリニアな位置を検出するセンサを備える。該リニアな位置は、該固定サポートに対する該エキセントリックの角度上の位置に関連する。
該デバイスは、該可動要素とベルトとの間のドライブラインに関連する比較的多数の中間部品を含むという欠点を有する。これは、実施した測定にある程度の不正確を生じさせる可能性がある。
また、本出願人らは、仏国特許願第0114669号として出願されたベルトテンショナローラデバイスを開発している。該テンショナローラデバイスは、固定サポート、該固定サポートに対して角度を持って移動するワーキングエキセントリック、該エキセントリックに取り付けられており多極(multi polar)エンコードリングを含むエンコード要素、該固定サポートに取り付けられており該エンコード要素と協働して該ワーキングエキセントリックの角度の変位を測定するセンサ要素、および該センサ要素から発信された信号を処理しベルトの磨耗に関する情報を測定する信号処理モジュールを備える。
そのようなデバイスは、該固定サポートに対する該エキセントリックの角度の変動や変位を検出するのに特に正確で効果的であるが、単純にベルト磨耗の閾値を測定するには、高価すぎ、かつテンショナローラデバイスの大量生産にとって適していないと考えられる検出要素を含む。
さらに、このデバイスは、変位が直線であって、エキセントリックを用いないテンショナローラデバイスに適合しない。
仏国特許発明明細書2744506号 仏国特許発明明細書2688567号 米国特許第6666784号明細書
したがって、本発明の目的は、これらの欠点を解決するため、特に単純で、正確で、信頼性が高く、かつ経済的な方法で、そこから既定の磨耗限界に達していることを推定する目的で、ベルトの張力を検出することができるベルトテンショナローラデバイスを提供することである。
上記の目的のため、本発明のベルトテンショナローラデバイスは、エンジンブロックに該デバイスを保持する固定サポート、該固定サポートに対して移動可能な可動部品、該可動部品によって保持されベルトと接触する回転ローラおよび該固定サポートと該可動部品との間に永久力を及ぼす部品を備える。
本発明の第1の特徴によれば、該回転ローラはターゲット要素を含み、該固定サポートは該回転ローラの該ターゲット要素に面するように、該ターゲット要素とギャップを設けて取り付けられる少なくとも1つのセンサ要素を含み、該センサ要素と、該ターゲット要素と、が磁気的に協働して、該固定サポートに対する該回転ローラの変位を関数として、ベルトの磨耗を検知する。
好ましくは、該固定サポートは該センサ要素の近くに磁場を生じさせる少なくとも1つの磁性要素を含み、該磁性要素が該回転ローラの該ターゲット要素と協働して、該固定サポートに対する該ローラの変位を関数として、該磁場の値を修正する。
好ましくは、該固定サポートに対する該ローラの変位を関数として、該センサ要素と該ターゲット要素とのギャップを変化させることができる。ここで、ギャップは半径方向であってもよく、軸方向であってもよい。
第1の実施形態において、該固定サポートは該ローラの該ターゲット要素の一方の側において、半径方向に配置される2つのセンサ要素を含み、該センサ要素は該センサ要素から供給される信号の示差測定を行うことができるように電気的に接続されていることを特徴とする。
好ましくは、該センサ要素が前記固定サポートに対する前記可動部品の半径方向の直線変位を関数として、ベルトの磨耗を検出する。
好ましくは、該可動部品は該ローラを保持し、該固定サポートに対して角度を持って移動するワーキングエキセントリックを含み、該センサ要素は前記固定サポートに対する該ワーキングエキセントリックの変位を関数としてベルトの磨耗を検出する。
該固定サポートが、該センサ要素が取り付けられるプレートを含んでもよい。
好ましくは、該ターゲット要素が強磁性物質を含む。
好ましくは、該回転ローラの端部が該ターゲット要素を形成する。
前記ターゲット要素が、前記可動部品に取り付けられていてもよく、または前記可動部品に組み込まれていてもよい。
1つの実施形態において、該ターゲット要素は磁化されたフェライトパウダーが充填された合成材料よりなる。
好ましくは、該デバイスは、該固定サポートに取り付けられており、前記磁性要素が埋め込まれており、前記センサ要素が少なくとも部分的に収容されているセンサユニットを含む。
該センサ要素が、リニアの、もしくはデジタルの感磁性のセルを含んでもよい。
また、本発明は、固定サポートと、ベルトと接触し該固定サポートに対して移動可能な可動部品と、の間に永久力を及ぼす工程を含んだベルトの磨耗をモニタリングする方法であって、該固定サポートに対する回転ローラの変位の関数として、ベルトの磨耗が直接検出されることを特徴とするベルトの磨耗をモニタリングする方法に関する。該変位は互いに面するようにギャップを設けて取り付けられたセンサおよびターゲット要素の協働により検出され、該変位は、直線的(linear)なものであり、該固定サポートに対する該ローラの位置の関数である。
本発明の第1の特徴を有するデバイスは、ベルトと接触し、該ベルトの張力を保持する、テンショナローラデバイスの回転部品の変位からベルトの磨耗を直接検出することができる。
別の言い方をすると、回転ローラ上にターゲット要素を直接配置することにより、特に正確で信頼性の高い測定が可能である。ベルトの磨耗は、該ベルトによって引き起こされる、固定サポートに対する回転ローラの変位に直接関連するからである。
さらに、固定サポートにセンサ要素を配置することは、デバイスの取り付けが容易であるだけではなく、センサ要素が故障した際に、可動部品の区域の作業が必要でないため、介入がより簡単になる。
本発明において、センサ要素と磁性要素との組み合わせは、ベルトの磨耗を検出するために、該センサ要素の近くに磁場を生じさせることができる。このため、特に正確な測定を経済的に実施することができる。
本発明の第1の実施形態のデバイスは、温度変化、該ターゲット要素の特性の変化および該センサ要素に供給される電圧の変化によって生じる寸法の変化による影響を回避しつつ、ベルトの磨耗について信頼性の高い測定を行うことができる。
回転ローラの端部がターゲット要素を形成することにより、軸方向に特にコンパクトな計装付テンショナローラデバイスとすることができる。さらに、回転ローラの一部がターゲット要素を形成するので、追加の要素が必要ではなく、ベルトの張力を測定するために追加のコストが生じることがない。
磁性要素をセンサユニットに埋め込んで配置することにより、外部から異物、例えば、金属製の異物、が、磁性要素の表面の近くに侵入して、磁性要素で発生する磁場が変化する可能性を排除することができる。したがって、ベルトの張力の検出が特に正確である。
リニアの、もしくはデジタルの感磁性のセルの使用は、特に単純で経済的なデザインのデバイスを得ることを可能にする。
さらに、感磁性のセルの使用は、いわゆるインクレメンタル(incremental)センサに比べて、非常に信頼性の高い測定を可能にする。この理由は、インクレメンタルセンサの場合、関連する電子メモリが電力喪失した場合、固定要素間の実際の位置(true position)を検出できないからである。
本発明は、限定的ではない実施例と添付された図面に示された実施形態に関する詳細な説明を読むことでよりよく理解される。
図1に示されるように、その全体が符号1で示されるテンショナローラデバイスは、調節用のエキセントリック(adjusting eccentric)2を備えた固定部品、および該固定部品にピボット取り付けされ、ワーキングエキセントリック(working eccentric)3を備えた可動部品を含む。プレインベアリング(plain bearing)4を形成する真ちゅう製のベアリングが、ワーキングエキセントリック3にクランプでしっかりと取り付けられている。ばね6を含むアクチュエータが、ワーキングエキセントリック3と、固定サポート5と、の間に位置している。固定サポート5は、調節用のエキセントリック2と、ローラベアリング(rolling bearing)7を介してワーキングエキセントリック3に回転自在に取り付けられたローラ若しくは滑車8を含み、ローラ8はベルト9に支えられている。
全体形状が円柱状をした調節用のエキセントリック2は、軸10aがエキセントリック2の軸に対して外側方向にオフセットしたボア10を含む。ボア10は、調節用のエキセントリック2をエンジンブロック12に固定するため、破線で示すねじ11のような留め具を通過させる。調節用のエキセントリック2は、ねじ11が緩んだ際、エンジンブロック12に対して角度をなすように回転し、ねじ11を締め付けて、調節用のエキセントリック2をエンジンブロック12に固定することができる。調節用のエキセントリック2は、少なくとも軸方向の一端に、半径方向外側に広がるラジアルフランジ(radial flange)13を含む。フランジ13はラジアルベアリング面(radial bearing surface)14をいくらか半径方向に延ばしており、調節用のエキセントリックは、ラジアルベアリング面14を介してエンジンブロック12を受ける。これにより、調節用のエキセントリック2がエンジンブロック12を受ける面積が増加している。
軸4aを有するプレインベアリング4は、軸方向の部位(axial portion)15を含んだ環状ブシュ(annular bushing)の形状であり、ワーキングエキセントリック3のボア3a内にきつく押込ばめされており、調節用のエキセントリック2の円筒外面2aを滑動可能である。軸方向の部位15は、軸方向の一端、フランジ13とは反対側の端、で、半径方向の部位(radial portion)16まで外側に延びている。半径方向の部位16は、ワーキングエキセントリック3の半径方向の横断面(radial transverse surface)に支えられている。
また、固定サポート5は、筒形状をした軸方向のガイド部17aを備えたベースプレート17を含む。軸方向のガイド部17aは、軸方向の長さが短く、調節用のエキセントリック2の外面2aと接するボアを定義する。軸方向の部位17aは軸方向の一端、フランジ13と同じ側の端、から、半径方向の部位17bまで外側に延びている。半径方向の部位17bは、フランジ13を支えており、軸方向の部位17aとは反対側の端に位置するより大きな径の領域から軸方向の部位17cまで軸方向に延びている。軸方向の部位17cはその自由端から半径方向外側に延びており、半径方向の部位17dを形成する。半径方向の部位17dは軸方向においてフランジ13と実質的に同じ位置に位置している。半径方向の部位17dは半径方向外側に延びており、その一端は、半径方向において、調節用のエキセントリック2とローラ8との間に位置しており、他端はローラ8に対して半径方向外側にオフセットしている。ベースプレート17はエンジンブロック12に対して固定される。例えば、エンジンブロック12に固定されており、ベースプレート17の厚い部分に形成されたスペースから突出するピンを用いて固定される。好ましくは、ベースプレート17は、薄いシート鋼ブランクから切断し、プレスし、フォールディング(folding)することによって作成される。
また、サポート5は、ベースプレート17の形状といくらか一致する中間プレート18を含む。中間プレート18は、調節用のエキセントリック2と同じ側でベースプレート17に対して軸方向にはめ込まれ、ベースプレート17と中心合わせされている。中間プレート18は好ましくはシート鋼製であり、筒形状をした軸方向の部位18aを含む。軸方向の部位18aはベースプレート17の軸方向の部位17aの外面と接触するボアを定義する。軸方向の部位18aは軸方向の一端から半径方向の部位18bまで外側に延びている。半径方向の部位18bは、軸方向の部位18aとは反対側に位置するより大きな径の領域から軸方向の部位18cの形状で延びている。軸方向の部位18cはその自由端から半径方向の部位18dまで延びている。半径方向の部位18dはベースプレート17の半径方向の部位17dと接触する。中間プレート18の軸方向の部位18a,18bおよび半径方向の部位18c及び18dは1つの部品として作成されている。
ワーキングエキセントリック3は、ベースプレート17から軸方向に離れた位置にある半径方向の横断面3b、半径方向の横断面3bからその長手方向に最大限延びる、円筒外面3c、円筒外面3cの端から外側に延びる半径方向の部位3d、半径方向の横断面3bから軸方向に離れる方向に、半径方向の部位3dの自由端から軸方向に延びる軸方向の部位3eを含む。ワーキングエキセントリック3は、軸方向の部位3eの領域で、軸方向の延長部分3fまで局所的に延びている。軸方向の延長部分3fはベースプレート17に向けて軸方向に延びている。ここで、軸方向の延長部分3fは、軸方向の部位3eよりも、軸方向および半径方向の寸法が際立って大きい。軸方向の延長部分3fは、例えば30〜40度の角度で延びていてもよい。
エキセントリック3の半径方向の面3b、半径方向の部位3d、軸方向の部位3eおよび軸方向の延長部分3fは1つの部品として形成されている。
半径方向の部位3d、軸方向の部位3eおよび中間プレート18の半径方向の部位18dは、その中にばね6が位置するハウジングを定義する。ばね6の一端は、ベースプレート17に引っ掛けられており、他端はワーキングエキセントリック3に固定されている。このようにして、ワーキングエキセントリック3は調節用のエキセントリック2に対して軸4aを中心に回転することができ、この際、ばね6による戻しトルクがワーキングエキセントリック3に及ぶ。
リング19の形状をした軸方向のストップは、フランジ13とは反対側の一端で、調節用のエキセントリック2の円筒外面2aに、例えばクリンプすること(crimping)によって取り付けられる内面19aを含み、半径方向の2つの面19b,19c、および円筒外面19dにより境界付けられる。半径方向の面19bは、調節用のエキセントリック2に対する軸方向のストップ面(stop surface)を形成する。半径方向の面19bは、軸受け4の軸方向の部位16を介して調節用のエキセントリック2を支える。面19aおよび2aは補足し合う形状(complementing shape)であり、リング19と調節用のエキセントリック2とを角度を持たせて接続することができる。リング19は、そのようにして、ねじ11を締める前に調節用のエキセントリック2の角度を調節することができる。
軸7aを有する深溝のロールベアリング7は、安価で製造することができ、インナーリング20およびアウターリング22を含み、これらの間には回転する要素22がケージ23とともに収容されている。ここで、回転する要素22は球状に作成されている。ケージ23は、回転する要素22および2つのシール24,25の周囲のスペースを保持している。
インナーリング20はソリッドタイプのものである。ソリッドタイプのリングとは、チューブ、バーストック、鍛造されたおよび/またはロールされたブランクから切粉の除去を伴う機械加工(旋削、研削)によって得られるものを意味する。インナーリング20は円筒形状をしたボア20aを含む。ボア20aは調節用のエキセントリック3の外面3cと接しており、2つの互いに対向する半径方向の側面20b,20c、および円筒外面20dにより境界付けられる。半径方向の面20cは半径方向の部位3dと接する。円筒外面20dには円形の溝20eが形成されている。溝20eはその断面が凹形状であり、回転する要素22のレース(raceway)を形成する。溝20eは外側に向いている。
アウターリング21もまた、ソリッドタイプであり、円筒外面21aを含む。円筒外面21aは、横断面21b,21cと、円筒形状をしたボア21dと、により境界付けられる。ボア21dには円形の溝21eが形成されている。溝21eはその断面が凹形状であり、回転する要素22のレースを形成する。溝21eは内側に向いている。ここで、ボア21dは2つの環状溝(参照符号なし)を含み、それらは回転する要素22の中心を通過する平面に対して対称である。環状溝の内側にはシール24,25が設置されている。シール24,25は、インナーリング20の円筒外面20dの一部の近くに位置しており、狭い通路を形成する。シール24,25は、インナーリング20およびアウターリング21の間で半径方向に配置されている。シール24は、回転する要素22と、リング20,21の半径方向の面20b,21bと、の間で軸方向に配置される。シール25は、回転する要素22と、リング20,21の半径方向の面20c,21cと、の間で軸方向に配置される。
ローラ8は、ローラベアリング7のアウターリング21の円筒外面21aに押込ばめされる段付きボア(stepped bore)8aを含む。ロールベアリング7は、そのようにして、ローラ8がワーキングエキセントリック3に対して自由に回転できる一方で、半径方向の力には反応する。
また、デバイス1は、軸方向において、ローラ8と同じ側で、固定サポート5のベースプレート17と同じ位置に、固定用のスタッド27a,27bによって固定されたサポート27を備えたセンサユニット26を含む。固定用のスタッド27a,27bは、ワーキングエキセントリック3の近くで、ローラ8およびワーキングエキセントリック3の間で、半径方向に配置されている。固定用のスタッド27bは、ローラ8に対して半径方向外側にオフセットしている。スタッド27a,27bは、サポート27の半径方向の一端の近くに位置している。また、サポート27は、ローラ8に対して半径方向に小さなギャップを設けて取り付けるため、ベルト9に向けて軸方向に延びる軸方向の延長部分27cを含む。固定用のスタッド27a,27bおよび延長部分27cは、サポート27とともに1つの部品として、例えば合成材料で作成してもよい。
また、センサユニット26は、センサ要素28および磁性要素29を含む。これらはサポート27の延長部分27cに埋め込まれている(embedded)か、または半分埋め込まれている(semi−embedded)。センサ要素28は、例えば、感磁性のセル(magnetosensitive cell)であり、その外側がローラ8の軸方向の一端と面するように配置するため、サポート27の延長部分27cの小径の円筒面と同一平面に位置している。センサ要素28を、そのようにして、半径方向においてローラ8との間に小さなギャップを設けて取り付けることにより、デバイス1の小型化が促進される。
磁性要素29は、例えば、反対方向の2つの磁極N,Sを備えた永久磁石を、一方の磁極がセンサ要素28に面し、他方の磁極が外側方向に面するように、サポート27内部に取り付けられる。磁性要素29は、軸方向においてセンサ要素28と一直線をなすように配置し、半径方向において、センサ要素28との間に小さなギャップを設けつつ、センサユニット28に対して外側にオフセットして配置する。このように配置することで、デバイス1の小型化がさらに改善される。磁性要素29は磁場を生じることができ、この磁場はセンサユニット26によって検出される。この磁場はセンサユニット26に対するローラ8の位置に応じて修正することができる。
また、センサユニット26は、サポート27内部に埋め込まれており、固定用のスタッド27a,27bの近くに位置するプリント回路基板30を備える。基板30は、センサ要素28から発信された信号を処理するように構成することができる。基板30は、センサ要素28から発信され、処理された信号に関連する情報をデバイス1に属するアラームモジュール(図示していない)に与えることができるように、有線接続31されている(図示していない)。アラームモジュールは、例えば、ベルトの磨耗が閾値に達しており、ベルトを交換する必要があることを運転者に警告するため、自動車のダッシュボードの取り付けられる光指示器および/または音声指示器の形状に作成してもよい。
ベルトテンショナローラデバイス1を取り付ける際、第1のステップはベルト9の張力を設定することである。これを行うため、調節用のエキセントリック2をエンジンブロック12および固定サポート5に対して回転できるように、ねじ11はきっちり締め付けずに取り付けられている。リング19と協働するスパナを用いて、調節用のエキセントリック2をリング19に対して回転させる。そのようにして、ローラ8がベルト9に接するようになる。調節用のエキセントリック2を回転させ続けると、ベルト9とローラ8との相互作用により、ワーキングエキセントリック3がサポート5に対して回転し、ばね6の張力が増加する。これにより、サポート5とワーキングエキセントリック3との間に抵抗トルク(resistive torque)が及ぶ。抵抗トルクは、ローラ8を常にベルト9と反対方向に押し続ける。デバイス1は、ベルト9に十分な張力がかかるように、ローラ8がベルト9に力を及ぼすように設計されている。サポート5は、その後、ねじ11を用いてエンジンブロック12に固定される。
デバイス1を取り付ける際、ローラ8の軸方向の端部8bを、センサ要素28にいくぶん面し、かつ該ローラ8と該センサ要素28とのギャップが小さくなるようにする。センサ要素28は、そのようにして、磁性要素29がローラ8と協働することによって発生する第1の磁場を検出する。ローラ8は、好ましくは強磁性材料製であり、ローラ8の軸方向の端部8bは、磁性要素29の磁力線にさらされる。
ベルト9が磨耗すると、ワーキングエキセントリック3は、戻しばね6の作用によって調節用のエキセントリック2に対して角度を持つように移動し、それによって回転する。ローラ8は、ローラベアリング7を介してワーキングエキセントリック3に取り付けられており、ローラ8とセンサ要素28とのギャップを修正するように変位する。図2に示すように、センサ要素28とローラ8の軸方向の端との半径方向のギャップは、そのようにして増加する。そのようなギャップの変化は、磁性要素29とローラ8の軸方向の端部8bとの間に最初に成立している磁力線を修正する。この磁力線の修正は、センサ要素28を介して検出される。別の言い方をすると、センサ要素28は第1の磁場とは異なる第2の磁場を検出する。
ローラ8の端部8bは、そのようにして磁性要素29と磁気的に協働するターゲット要素を形成し、ベルトの危機的な磨耗(critical wear)を検出することができる。ここで必要となるのは、危機的な磨耗の閾値に対応するギャップを予め定めることである。センサ要素28によって検出される磁場の修正は、ベルト9の磨耗について予め規定した状況に対応する信号としてデバイスの基板30に利用され、該信号は運転者に警告するため、デバイスのアラームモジュールに送られる。
図3に示される別の実施形態は、サポート27が第2の軸方向の延長部分27dを含む点が異なる。延長部分27dは、ローラ8の軸方向の端部8bを考慮した場合、第1の軸方向の延長部分27cとは反対側で、半径方向に配置され、ローラベアリング7に向けて軸方向に延びる。
同様に、第2のセンサ要素32および第2の磁性要素33が、サポート27の軸方向の延長部分27dに埋め込まれているか、または半分埋め込まれている。センサ要素32は、例えば、感磁性のセルであり、その内側がローラ8の軸方向の一端と面するように取り付けるため、延長部分27dの大径の円筒面と同一平面に位置している。磁性要素33は磁性要素29について上記したものと同種のものであり、磁性要素33の一方の磁極がセンサ要素32に面し、他方の磁極がデバイス1の内側方向に面するように配置される。
一方が端部8bの外側、他方が端部8bの内側に面するように半径方向に配置された2つのセンサ要素28,32の使用は、例えば、各センサ要素28,31から伝達される信号の示差測定(differential measurement)を実施することにより、寄生現象(parasitic phenomena)の発生を回避し、得られた測定結果(resolution of mesurement)を改善することを可能にする。
図4は、センサ要素28,32からの信号を処理するための処理ユニット34のブロック図である。処理ユニット34は、温度、周縁部におけるローラの材料の磁気特性、センサ要素に供給される電圧のような、外部パラメータにおける様々な変化を修正することができる。
処理ユニット34は、アナログ/デジタルコンバータ35およびマイクロコントローラ36を含む。センサ要素28,32からのアウトプット37,38は、アナログ/デジタルコンバータ35に並列接続されている。アナログ/デジタルコンバータ35は、センサ要素28,32から供給されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。そのようにして変換された信号は、1つのアウトプット39を介してアナログ/デジタルコンバータ35の下流に位置するマイクロコントローラ36に送られる。
マイクロコントローラ36は、センサ要素28,32から送られる電圧V1,V2を利用することができる。具体的には、2つの測定を組み合わせることにより、寄生現象を回避し、マイクロコントローラ36に接続されたアウトプット40から転送される測定結果全体を改善することができる。2つの測定の組み合わせとしては、例えば、センサ要素28,32から送られる電圧の差(V1−V2)、電圧の比(V1/V2)、電圧の差と電圧の和との比((V1−V2)/(V1+V2)が可能である。
図5に示す実施形態は、ローラベアリング7が、その円筒外面21aに、回転する要素22の中心を通過する平面に対して互いに対称な2つの環状溝41,42を含み、ローラベアリング7のリング21の円筒外面21aに、段付きボア43aを含むローラ43がオーバーモールド(overmould)されている点で異なる。ここで、ボアは、回転する要素22の中心を通過する平面に対して互いに対称であり、半径方向の側面21b,21cに対する保持面(bearing surface)を形成する2つのフラストコニカル部(frustoconical portion)を含む(参照符号は付していない)。
ここで、ローラ43は、モールドされた合成材料、例えば、ガラス繊維が充填されたナイロン6,6、製である。ターゲット要素44は、ローラ43に埋め込んで取り付けられている。ターゲット要素44は、例えば、強磁性体のインサート(ferromagnetic insert)であり、サポートブロック27と同じ側で、アウターリング21の半径方向の面21cを支えるフラストコニカル部と、ローラ8の軸方向の端と、の間を、いくらか軸方向に延びている。インサート44の軸方向の端は、ローラ43の半径方向の側面と同一平面に位置している。センサ要素28,32は、そのようにしてターゲット要素を形成するインサート44の各側に半径方向に配置されている。インサート44は、そのようにして、磁性要素29と磁気的に協働して、センサ要素28,32を介してベルト9の張力を検出する。
もちろん、ローラ43の軸方向の一端からインサート44が突き出すように、ローラ43に半分埋め込んだ状態でインサート44を取り付けることもできる。また、インサート44は、サポートブロック27と同じ側で、ローラ43の軸方向の面に取り付けられる強磁性のリングの形状に作成してもよい。
図6に示す別の実施形態は、ローラ43がモールドされた合成材料製であり、センサ要素28,32と面するローラ43の軸方向の端部43bの一部にフェライトパウダーが充填され、磁化されている。センサユニット26のセンサ要素28,32は、そのようにして、軸方向の端部43bの磁化された部分の各側で、半径方向に配置されている。
この実施形態では、センサユニット26が、センサ28,32に関連する磁石を有していない。ローラ43が磁場を発生して、その強度をセンサ要素28,32が検出する。磁場の強度は、ローラ43とセンサ28,32との間のギャップの修正によって証拠付けられる(manifested)固定サポート5に対するローラ43の位置に応じて変化する。
図7に示す実施形態は、ローラベアリング7が軸46を有するサポートハブ45に固定されており、固定サポート5がエンジンブロック12と部分的に接するサポートプレート47を含む点で異なる。ハブ45はその長手方向の主要部分にわたって延びており、ローラベアリング7のインナーリング20のボア20aと接する円筒外面45aを含む。円筒外面45aはエンジンブロック12と同じ側で、ショルダ45bまで半径方向に延びている。ショルダ45bは、ローラベアリング7のインナーリング20の半径方向の面20cに対する保持面を形成する。ハブ45は、軸方向において、ショルダ45bと同じ側に半径方向の側面45cを含み、側面45cからガイドピン48,49がエンジンブロック12に向けて軸方向に延びている。この例において、実質的に円筒形状をしたピン48,49は、ハブ45の軸46の近くに位置している。
サポートプレート47は、ハブ45の半径方向の側面45cと接する半径方向の部位47aを含み、半径方向の部位47にはスロット形状をした開口部50が形成されている。このスロットは、2つの並行する垂直エッジ(straight edge)と半径方向で結合している。ガイドピン48,49は、開口部50に対して軸方向に突出して配置されている。
半径方向の部位47aは、エンジンブロック12と同じ側で、軸方向の突出部47b,47cまで延びている。軸方向の突出部47b,47cは反対方向に向いており、小さな円周サイズを有する。軸方向の突出部47b,47cは、第1および第2の半径方向の部位47d,47eまで外側に延びている。両者は、軸方向において、互いにオフセットしており、半径方向の部位47eは、エンジンブロック12と接するソール(sole)を形成する。センサユニット26は、半径方向の部位47dに取り付けられている。半径方向の部位47dは、軸方向の部位まで延び、続いてエンジンブロック12と接する半径方向の部位47eまで延びている。
戻しばね51のようなアクチュエータが、ハブ45と、固定サポート5のプレート47と、の間に取り付けられており、ばね51はハブ45と固定サポート5との間に戻し力(return force)を及ぼす。ばね51はプレート47の軸方向の突出部47cに形成された円形の開口部52を通過して延びている。ばね51の一端は、軸方向のラグ47eの一端に取り付けられた固定ピン53に引っ掛けられており、他端はハブ45に固定されたガイドピン49に引っ掛けられている。ピン49,53はこの目的に合った形状をしている。
ベルト9が磨耗すると、可動部品を形成するハブ45、ローラベアリング7およびローラ8が、固定サポート5に対して、ばね51に向けて半径方向に直線移動する。可動部品の変位は、開口部50を滑動するピン48,49によってガイドされる。センサ要素28と、ローラ8の軸方向の端と、の間の半径方向のギャップは、そのようにして増加し、磁性要素29と、ローラ8の軸方向の端部8bと、の間に最初に成立している磁力線を修正する。
デバイスは、そのようにして、操作時にベルトの張力に対応する信号をピックアップし、デバイスの固定サポートに対するローラの変位を直接用いた、特に正確で信頼性が高い方法によって、ベルトの磨耗の程度を測定する。
図1は、本発明のテンショナローラデバイスの第1実施形態の軸断面図である。 図2は、図1に示すデバイスの詳細図である。 図3は、本発明のテンショナローラデバイスの第2実施形態の軸断面図である。 図4は、図3に示すデバイスのセンサ要素のプロセスユニットを示した模式図である。 図5は、本発明のテンショナローラデバイスの第3実施形態の軸断面図である。 図6は、本発明のテンショナローラデバイスの第4実施形態の軸断面図である。 図7は、本発明のテンショナローラデバイスの第5実施形態の軸断面図である。
符号の説明
1:テンショナローラデバイス
2:調節用のエキセントリック
2a:円筒外面
3:ワーキングエキセントリック
3a:ボア
3b:半径方向の横断面
3c:円筒外面
3d:半径方向の部位
3e:軸方向の部位
3f:軸方向の延長部分
4:プレインベアリング
4a:軸
5:固定サポート
6:バネ
7:ロールベアリング
8:ローラ若しくは滑車
8a:段付きボア
8b:軸方向の端部
9:ベルト
10:ボア
10a:軸
11:ねじ
12:エンジンブロック
13:ラジアルフランジ
14:ラジアルベアリング面
15:軸方向の部位
16:半径方向の部位
17:ベースプレート
17a:軸方向のガイド部
17b,17d:半径方向の部位
17c:軸方向の部位
18:中間プレート
18a,18b:軸方向の部位
18c,18d:半径方向の部位
19:リング
19a:内面
19b,19c:半径方向の面
19d:円筒外面
20:インナーリング
20a:ボア
20b,20c:半径方向の側面
20d:円筒外面
20e:溝
21:アウターリング
21a:円筒外面
21b,21c:横断面
21d:ボア
21e:溝
22:回転する要素
23:ケージ
24,25:シール
26:センサユニット
27:サポート
27a,27b:固定用のスタッド
27c,27d:軸方向の延長部分
28:センサ要素
29:磁性要素
30:プリント回路基板
31:有線接続
32:センサ要素
33:磁性要素
34:処理ユニット
35:アナログ/デジタルコンバータ
36:マイクロコントローラ
37,38,39,40:アウトプット
41,42:環状溝
43:ローラ
43a:段付きボア
43b:軸方向の端部
44:ターゲット要素(インサート)
45:サポートハブ
45a:円筒外面
45b:ショルダ
46:軸
47:サポートプレート
47a,47d:半径方向の部位
47b,47c:軸方向の突出部
47e:半径方向の部位(軸方向のラグ)
48,49:ガイドピン
50,52:開口部
51:ばね
53:固定ピン

Claims (14)

  1. エンジンブロックにデバイスを保持する固定サポート、前記固定サポートに対して移動可能な可動部品、前記可動部品によって保持されベルトと接触する回転ローラおよび前記固定サポートと前記可動部品との間に永久力を及ぼす部品を有するベルトテンショナローラデバイスであって、
    前記回転ローラがターゲット要素を含み、
    前記固定サポートが、前記回転ローラの前記ターゲット要素に面するように、該ターゲット要素とギャップを設けて取り付けられる少なくとも1つのセンサ要素を含み、
    前記センサ要素と、前記ターゲット要素と、が協働して、前記固定サポートに対する前記回転ローラの変位を関数として、ベルトの磨耗を検出することを特徴とするベルトテンショナローラデバイス。
  2. 前記固定サポートが、さらに、前記センサ要素の近くに磁場を生じさせる少なくとも1つの磁性要素を含み、前記磁性要素が前記回転ローラの前記ターゲット要素と協働して、前記固定サポートに対する前記ローラの変位を関数として、前記磁場の値を修正することを特徴とする請求項1に記載のベルトテンショナローラデバイス。
  3. 前記固定サポートに対する前記ローラの変位を関数として、前記センサ要素と前記ターゲット要素とのギャップを変化させることができる請求項1または2に記載のベルトテンショナローラデバイス。
  4. 前記固定サポートが、前記ローラの前記ターゲット要素の一方の側において、半径方向に位置する2つのセンサ要素を含み、前記センサ要素が、該センサ要素から供給される信号の示差測定を行うことができるように電気的に接続されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のベルトテンショナローラデバイス。
  5. 前記センサ要素が、前記固定サポートに対する前記可動部品の半径方向の直線変位を関数として、ベルトの磨耗を検出すること特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のベルトテンショナローラデバイス。
  6. 前記可動部品が、前記ローラを保持し、前記固定サポートに対して角度を持って移動するワーキングエキセントリックを含み、前記センサ要素が、前記固定サポートに対する前記ワーキングエキセントリックの変位を関数として、ベルトの磨耗を検出することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のベルトテンショナローラデバイス。
  7. 前記固定サポートが、前記センサ要素が取り付けられるプレートを含む請求項1ないし6のいずれかに記載のベルトテンショナローラデバイス。
  8. 前記ターゲット要素が、強磁性物質を含むことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のベルトテンショナローラデバイス。
  9. 前記ローラの端部が、前記ターゲット要素を形成することを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のベルトテンショナローラデバイス。
  10. 前記ターゲット要素が、前記可動部品に取り付けられている、または前記可動部品に組み込まれていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載のベルトテンショナローラデバイス。
  11. 前記ターゲット要素が、磁化されたフェライトパウダーが充填された合成材料よりなる請求項1ないし10のいずれかに記載のベルトテンショナローラデバイス。
  12. 前記固定サポートに取り付けられており、前記磁性要素が埋め込まれており、前記センサ要素が少なくとも部分的に収容されているセンサユニットを含むことを特徴とする請求項2ないし11のいずれかに記載のベルトテンショナローラデバイス。
  13. 前記センサ要素が、リニアの、もしくはデジタルの感磁性セルを含むことを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載のベルトテンショナローラデバイス。
  14. 固定サポートと、ベルトと接触し前記固定サポートに対して移動可能な可動部品と、の間に永久力を及ぼす工程を含んだベルトの磨耗をモニタリングする方法であって、前記固定サポートに対する回転ローラの変位の関数として、ベルトの磨耗が直接検出されることを特徴とするベルトの磨耗をモニタリングする方法。
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