JP2011064604A - 永久磁石エンコーダの検査方法及び検査装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前記センサ5aをホルダ16内に保持し、このホルダ16を、支持部材14のシリンダ孔15内に嵌装する。そして、弾性部材17によりこのホルダ16の先端面を、前記エンコーダ4aの外周面に、弾性的に押圧する。前記両中心のずれに基づいて、(A)(B)に示す様に、前記エンコーダ4aが偏心運動した場合でも、前記ホルダ16がこのエンコーダ4aの外周面に追従する。この結果、被検出面であるこの外周面と前記センサ5aの距離とを一定に保ち、前記課題を解決できる。
【選択図】図1
Description
上述の様な本発明の永久磁石エンコーダの検査方法を実施する場合に、例えば請求項2に記載した発明の様に、前記永久磁石エンコーダとして、円筒形で、被検出面が外周面であるものを使用する。そして、この永久磁石エンコーダの径方向外方に配置したホルダの先端面をこの外周面に弾性的に押圧しつつ、この永久磁石エンコーダを回転させる。
このうちの回転駆動装置は、被検出面にS極とN極とを円周方向に関して交互に配置して成る永久磁石エンコーダを、この永久磁石エンコーダの中心軸を回転中心として回転させる。尚、これら永久磁石エンコーダの中心軸(幾何中心)と回転中心とは、できる限り近い事が好ましいが、厳密に一致させる必要はない。即ち、本明細書及び特許請求の範囲中、「永久磁石エンコーダの中心軸を回転中心として回転させる」とは、「永久磁石エンコーダの幾何中心と回転中心とを、回転に伴ってこの永久磁石エンコーダに振動等の有害な現象が発生しない様に、且つ、前記ホルダの先端面が前記被検出面に追従できる様に、凡そ一致させる」事を意味する。
又、前記支持部材は、前記回転駆動装置に組み付けられた永久磁石エンコーダの被検出面に対向する部分に設ける。
又、前記シリンダ孔は、前記支持部材の一部に、前記被検出面側に開口する状態で設ける。
又、前記ホルダは、前記シリンダ孔内に、前記被検出面に対し遠近動する方向の摺動を可能として嵌装するもので、先端面を前記被検出面に対向させている。
又、前記弾性部材は、前記ホルダを前記被検出面に向けて押圧する為に、このホルダと前記支持部材との間に設ける。
更に、前記センサは、前記先端面から適正距離だけ基端側に寄った部分で、前記ホルダ内に保持される。
又、本発明の永久磁石エンコーダの検査装置を実施する場合に好ましくは、請求項5に記載した発明の様に、少なくとも前記ホルダの先端面に低摩擦材を露出させる。
このうちの回転駆動装置13は、駆動軸18を備える。この駆動軸18は、予圧を付与した複列玉軸受ユニット等の、図示しない精密軸受装置により、図示しない検査装置のフレーム等に、回転のみ自在に支持されている。又、前記駆動軸18は、やはり図示しない、電動モータ等の駆動源により、所定方向に所定の速度で回転駆動自在としている。又、前記駆動軸18の一部(先端部或は中間部)に、円輪状若しくは円筒状の保持部を固定し、この保持部の外周面に、被検査物であり、被検出面である外周面にS極とN極とを円周方向に関して交互に配置して成るエンコーダ4a(永久磁石エンコーダ)を、保持している。そして、このエンコーダ4aを、このエンコーダ4aの中心軸を回転中心として回転駆動自在としている。尚、前記駆動軸18を回転自在に支持すると共にこの駆動軸18を回転駆動する為の構造、並びに、この駆動軸18に前記保持部を介して前記エンコーダ4aを保持する為の構造は、従来から一般的に知られている構造で済む為、詳しい図示並びに説明は省略する。
又、前記シリンダ孔15は、前記支持部材14の一部に、前記エンコーダ4aの外周面側に開口する状態で、このエンコーダ4aの径方向に設けている。
この検査方法を実施する場合には、図1に示す様に、前記ホルダ16の先端面を前記エンコーダ4aの外周面に弾性的に押圧しつつ、前記回転駆動装置13により、このエンコーダ4aを一定速度で回転駆動する。すると、このエンコーダ4aの外周面に存在するS極とN極とが、前記ホルダ16の先端部に保持したセンサ5aの近傍を交互に通過する。この結果、このセンサ5aの出力信号が、図3に示す様に変化する。そこで、この出力信号の周期、振幅等から、前記エンコーダ4aの外周面の着磁状態の良否を判定する。尚、前記ホルダ16は、摩擦係数の低い材料により造られている為、このホルダ16の先端面と前記エンコーダ4aの外周面との摺接部に作用する摩擦力は小さく抑えられる。従って、これら両面が摩耗したり、この摺接部が(測定精度に影響を及ぼす程)発熱したり、前記エンコーダ4aが回転方向に(測定精度に影響を及ぼす程)弾性変形する事はない。尚、前記ホルダ16の材料が、特に摩擦係数の低い材料でなくても、図2の鎖線で示す部分に相当する、このホルダ16の先端面を摩擦係数の低い材料により覆えば、上述した作用・効果を得られる。
2、2a ハブ
3 転動体
4、4a エンコーダ
5、5a センサ
6、6a 検査用センサ
7 検出部
8 保持環
9 固定環
10 板ばね
11 ホルダ
12 ガイド突片
13 回転駆動装置
14 支持部材
15 シリンダ孔
16 ホルダ
17 弾性部材
18 駆動軸
Claims (5)
- 被検出面にS極とN極とを円周方向に関して交互に配置して成る永久磁石エンコーダを、この永久磁石エンコーダの中心軸を回転中心として回転させつつ、前記被検出面にセンサの検出部を近接対向させ、このセンサの出力信号の変化に基づいて、この被検出面の良否を判定する永久磁石エンコーダの検査方法に於いて、前記センサとして、先端面を前記永久磁石エンコーダの被検出面に対向させたホルダ内の、この先端面から適正距離だけ基端側に寄った部分に保持したものを使用し、このホルダの先端面を前記被検出面に弾性的に押圧しつつ前記永久磁石エンコーダを回転させた状態で前記センサの出力信号を取り出す事を特徴とする永久磁石エンコーダの検査方法。
- 永久磁石エンコーダが円筒形で、被検出面がこの永久磁石エンコーダの外周面であり、この永久磁石エンコーダの径方向外方に配置したホルダの先端面をこの外周面に弾性的に押圧しつつこの永久磁石エンコーダを回転させる、請求項1に記載した永久磁石エンコーダの検査方法。
- 被検出面にS極とN極とを円周方向に関して交互に配置して成る永久磁石エンコーダを、この永久磁石エンコーダの中心軸を回転中心として回転させる為の回転駆動装置と、この回転駆動装置に組み付けられた永久磁石エンコーダの被検出面に対向する部分に設けられた支持部材と、この支持部材の一部に、この被検出面側に開口する状態で設けられたシリンダ孔と、このシリンダ孔内に、この被検出面に対し遠近動する方向の摺動を可能として嵌装された、先端面をこの被検出面に対向させたホルダと、このホルダと前記支持部材との間に設けられて、このホルダをこの被検出面に向けて押圧する弾性部材と、前記先端面から適正距離だけ基端側に寄った部分で前記ホルダ内に保持されたセンサとを備えた永久磁石エンコーダの検査装置。
- 永久磁石エンコーダが円筒形で、被検出面がこの永久磁石エンコーダの外周面であり、支持部材がこの永久磁石エンコーダの径方向外方に配置されており、シリンダ孔が、この支持部材のうちでこの永久磁石エンコーダの外周面に対向する部分に開口している、請求項3に記載した永久磁石エンコーダの検査装置。
- 少なくともホルダの先端面に低摩擦材を露出させた、請求項2〜3のうちの何れか1項に記載した永久磁石エンコーダの検査装置。
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