JP2006242337A - 建設機械の油圧制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 制御対象であるアクチュエータが2つあり、掘削作業の如き高負荷が作用する作業形態において、いずれかのアクチュエータが選択的に主として駆動されるような構成をとるものに対して、主として駆動されるアクチュエータのメータアウト絞りを選択的に開放することで、少ない部品点数により効率的な動作を行うことを可能とすること。
【解決手段】 第1アクチュエータの動作状況を検出する第1作動状況検出手段と、第2アクチュエータの動作状況を検出する第2作動状況検出手段と、第1アクチュエータと第2アクチュエータの動作状況に応じて第1流量制御弁のメータアウト絞りまたは第2流量制御弁のメータアウト絞りを選択的に解除するメータアウト制御手段とを、有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、油圧ショベル等の建設機械の油圧制御装置に係り、特に、アクチュエータ(油圧アクチュエータ)駆動時のエネルギーロスを低減できる建設機械の油圧制御装置に関する。
本願出願人は、先に、油圧ショベル等の建設機械用として、油圧ポンプと、油圧ポンプから吐出される圧油により駆動される複数のアクチュエータと、油圧ポンプから各アクチュエータに供給される圧油の流量を制御する複数の流量制御弁とを備えた油圧制御装置において、流量制御弁として、油圧ポンプからアクチュエータに供給される圧油の流量を制御するメータイン絞りと、アクチュエータからタンクに戻される圧油の流量を制御するメータアウト絞りとを有するものを用い、かつ、アクチュエータの作動状況を検出する作動状況検出手段と、アクチュエータの作動状況に応じてメータアウト絞りと共にアクチュエータからタンクに戻される圧油の流量を制御するメータアウト制御手段とを、設けた構成を提案した(特許文献1:特開2003−28101号公報)。
上記の特許文献1に記載の建設機械の油圧制御装置は、例えば、油圧ショベルのアームシリンダ用流量制御弁にメータイン絞りとメータアウト絞りとを備え、かつ、アームシリンダのボトム圧を導く信号ラインを作動状況検出手段として備え、アームシリンダのボトム圧が設定圧を超えたときに開方向に切り換えられ、操作レバー装置より供給されるアームクラウド指令側のパイロット圧を導通する切換弁と、当該切換弁を介して供給されるアームクラウド指令側のパイロット圧によって開方向に切り換えられ、アームシリンダのロッド側からの戻り油をタンクに導通するメータアウト制御弁とを、メータアウト制御手段として備えている。
そして、掘削作業時などのアームシリンダ積極駆動を要する作業時において、前記切換弁および前記メータアウト制御弁を開方向に切り換えることにより、アームシリンダ用流量制御弁のメータアウト開口面積を、当該アームシリンダ用流量制御弁に備えられたメータアウト絞りの開口面積と前記メータアウト制御弁の開口面積との和とすることができるようにして、これにより、メータアウト側の圧損を低減することができ、建設機械のエネルギーロスを減少させることができるようにしている。また、メータアウト側の圧損により上昇していた圧力を低下させることができるので、アームシリンダの推力をアップさせることが可能となるようにもしている。なお、アームを空中でクラウドする場合のようにアームシリンダによりフロント構造物からなる慣性負荷のみを駆動する作業時には、前記切換弁および前記メータアウト制御弁が開方向に切り換えられないので、アームシリンダ用流量制御弁のメータアウト開口面積がメータアウト絞りにて規制される値となり、キャビテーションの消滅に起因するいわゆる息つぎ現象の発生を防止することができる。
特開2003−28101号公報
ところで、油圧ショベルの掘削動作としては、主として次の2通りが想定される。
(1)主にアームクラウド指令を与え、アームシリンダの推力で掘削する掘削動作。
(2)主にバケットクラウド指令を与え、バケットシリンダの推力で掘削する掘削動作。
しかるに、前記特許文献1に記載された建設機械の油圧制御装置は、制御対象として特定の1アクチュエータを挙げており、上記の(1)、(2)を共に満足するためには、同様のシステムを2構成用意する必要がある。
本発明の目的は、制御対象であるアクチュエータが2つ以上あり、掘削作業の如き高負荷が作用する作業形態において、いずれかのアクチュエータが選択的に主として駆動されるような構成をとるものに対して、主として駆動されるアクチュエータのメータアウト絞りを択一選択的に開放することで、少ない部品点数により効率的な動作を行うことが可能な油圧制御装置を提供することにある。
本発明は上記した目的を達成するため、油圧ポンプと、前記油圧ポンプから吐出される圧油により駆動される第1アクチュエータおよび第2アクチュエータと、前記第1アクチュエータを制御する第1流量制御弁と、前記第2アクチュエータを制御する第2流量制御弁とを備え、前記第1流量制御弁は、前記油圧ポンプから前記第1アクチュエータに供給される圧油の流量を制御するメータイン絞りと、前記第1アクチュエータからタンクに戻される圧油の流量を制御するメータアウト絞りとを有し、前記第2流量制御弁は、前記油圧ポンプから前記第2アクチュエータに供給される圧油の流量を制御するメータイン絞りと、前記第2アクチュエータからタンクに戻される圧油の流量を制御するメータアウト絞りとを有する建設機械の油圧制御装置において、前記第1アクチュエータの動作状況を検出する第1作動状況検出手段と、前記第2アクチュエータの動作状況を検出する第2作動状況検出手段と、前記第1アクチュエータと前記第2アクチュエータの動作状況に応じて前記第1流量制御弁のメータアウト絞りまたは前記第2流量制御弁のメータアウト絞りを選択的に解除するメータアウト制御手段とを有する構成をとる。
本発明によれば、1つのメータアウト制御手段により、掘削時等、第1アクチュエータの積極駆動を要する作業では第1流量制御弁のメータアウト絞りを確実に解除できるようになり、第2アクチュエータの積極作業を要する作業では第2流量制御弁のメータアウト絞りを確実に解除できるようになり、いずれの場合もメータアウト側の圧損を低減しエネルギーロスを減少させることができる。また、2つの流量制御弁に対してそれぞれ個別のメータアウト制御手段を割り当てるのではなく、2つの流量制御弁に対して1つのメータアウト制御手段を共用化するように設けているので、部品点数を削減でき、コストダウンを図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態(以下、本実施形態と記す)に係る建設機械である油圧ショベルの油圧制御装置の要部構成を示す図であり、図1では、油圧ショベルのアームシリンダおよびバケットシリンダに関連する油圧回路構成を主として示してある。
図1に示すように、本実施形態の油圧ショベルの油圧制御装置は、原動機(エンジン)1と、この原動機1によって駆動される油圧ポンプ2と、油圧ポンプ2の吐出ライン3に接続され、アームシリンダ4に供給される圧油の流れ(流量および供給方向)を制御するアーム用流量制御弁40と、バケットシリンダ5に供給される圧油の流れ(流量および供給方向)を制御するバケット用流量制御弁50とを、含む弁装置6と、アーム用操作レバー装置7およびバケット用操作レバー装置8とを、少なくとも備えている。
油圧ポンプ2は可変容量型であり、押しのけ容積可変部材、たとえば斜板2aを有し、斜板2aは、油圧ポンプ2の吐出圧が高くなるにしたがって傾転(容量)を減らすように、馬力制御アクチュエータ2bにより制御される。
アーム用流量制御弁40はセンタバイパス型であり、センタバイパス部41がライン3センタバイパスライン9上に位置している。センタバイパスライン9は、上流側を油圧ポンプ2の吐出ライン3に接続され、下流側をタンク10に接続されている。また、アーム用流量制御弁40は、ポンプポート40aおよびタンクポート40bと、アクチュエータポート40c,40dとを有し、ポンプポート40aは吐出ライン3に接続され、タンクポート40bはタンク10に接続され、アクチュエータポート40c,40dは、アクチュエータライン42,43を介して、アームシリンダ4のボトム側とロッド側に接続されている。
アーム用操作レバー装置7は、アーム用操作レバー71と、1対の減圧弁(図示せず)を内蔵したアーム用指令パイロット圧発生部72とを有し、アーム用指令パイロット圧発生部72は、パイロットラインPiamc,Piamdを介して、アーム用流量制御弁40の受圧部40e,40fに接続されている。アーム用操作レバー71が操作されると、アーム用指令パイロット圧発生部72はその操作方向に応じて1対の減圧弁の一方を作動させ、その操作量に応じた指令パイロット圧をパイロットラインPiamc,Piamdの一方に出力する。
ここで、アーム用流量制御弁40は、中立位置Aと切換位置B,Cを有し、パイロットラインPiamcより受圧部40eに指令パイロット圧が与えられると、図示左側の切換位置Bに切り換えられ、アクチュエータライン42がメータイン側、アクチュエータライン43がメータアウト側となり、アームシリンダ4のボトム側に圧油が供給されてアームシリンダ4が伸長し、パイロットラインPiamdより受圧部40fに指令パイロット圧が与えられると、図示右側の切換位置Cに切り換えられ、アクチュエータライン43がメータイン側、アクチュエータライン42がメータアウト側となり、アームシリンダ4のロッド側に圧油が供給されてアームシリンダ4が収縮する。アームシリンダ4の伸長はアームクラウド動作に対応し、アームシリンダ4の収縮はアームダンプ動作に対応する。つまり、パイロットラインPiamc、受圧部40eおよびその指令パイロット圧は、アームクラウド指令側となり、アクチュエータライン42はアームクラウド指令時のメータイン側のアクチュエータラインとなり、アクチュエータライン43はアームクラウド指令時のメータアウト側のアクチュエータラインとなる。
また、アーム用流量制御弁40は、メータイン絞り44a,44bとメータアウト絞り45a,45bとを有し、アーム用流量制御弁40が切換位置Bにあるときは、メータイン絞り44aによりアームシリンダ4に供給される圧油の流量を制御し、メータアウト絞り45aによりアームシリンダ4からの戻り油の流量を制御し、アーム用流量制御弁40が切換位置Cにあるときは、メータイン絞り44bによりアームシリンダ4に供給される圧油の流量を制御し、メータアウト絞り45bによりアームシリンダ4からの戻り油の流量を制御する。
同様に、バケット用流量制御弁50はセンタバイパス型であり、センタバイパス部51がセンタバイパスライン9上に位置している。センタバイパスライン9は、上流側を油圧ポンプ2の吐出ライン3に接続され、下流側をタンク10に接続されている。また、バケット用流量制御弁50は、ポンプポート50aおよびタンクポート50bと、アクチュエータポート50c,50dとを有し、ポンプポート50aは吐出ライン3に接続され、タンクポート50bはタンク10に接続され、アクチュエータポート50c,50dは、アクチュエータライン52,53を介して、バケットシリンダ5のボトム側とロッド側に接続されている。
バケット用操作レバー装置8は、バケット用操作レバー81と、1対の減圧弁(図示せず)を内蔵したバケット用指令パイロット圧発生部82とを有し、バケット用指令パイロット圧発生部82は、パイロットラインPibkc,Pibkdを介して、バケット用流量制御弁50の受圧部50e,50fに接続されている。バケット用操作レバー81が操作されると、バケット用指令パイロット圧発生部82はその操作方向に応じて1対の減圧弁の一方を作動させ、その操作量に応じた指令パイロット圧をパイロットラインPibkc,Pibkdの一方に出力する。
ここで、バケット用流量制御弁50は、中立位置Aと切換位置B,Cを有し、パイロットラインPibkcより受圧部50eに指令パイロット圧が与えられると、図示左側の切換位置Bに切り換えられ、アクチュエータライン52がメータイン側、アクチュエータライン53がメータアウト側となり、バケットシリンダ5のボトム側に圧油が供給されてバケットシリンダ5が伸長し、パイロットラインPibkdより受圧部50fに指令パイロット圧が与えられると、図示右側の切換位置Cに切り換えられ、アクチュエータライン53がメータイン側、アクチュエータライン52がメータアウト側となり、バケットシリンダ5のロッド側に圧油が供給されてバケットシリンダ5が収縮する。バケットシリンダ5の伸長はバケットクラウド動作に対応し、バケットシリンダ5の収縮はバケットダンプ動作に対応する。つまり、パイロットラインPibkc、受圧部50eおよびその指令パイロット圧は、バケットクラウド指令側となり、アクチュエータライン52はバケットクラウド指令時のメータイン側のアクチュエータラインとなり、アクチュエータライン53はバケットクラウド指令時のメータアウト側のアクチュエータラインとなる。
また、バケット用流量制御弁50は、メータイン絞り54a,54bとメータアウト絞り55a,55bとを有し、バケット用流量制御弁50が切換位置Bにあるときは、メータイン絞り54aによりバケットシリンダ5に供給される圧油の流量を制御し、メータアウト絞り55aによりバケットシリンダ5からの戻り油の流量を制御し、バケット用流量制御弁50が切換位置Cにあるときは、メータイン絞り54bによりバケットシリンダ5に供給される圧油の流量を制御し、メータアウト絞り55bによりバケットシリンダ5からの戻り油の流量を制御する。
そして、本実施形態の弁装置6は、その特徴的構成として、メータアウト制御弁60と、メータアウト制御弁60を切り換え制御するアーム用切換弁46およびバケット用切換弁56とを有し、メータアウト制御弁60は、アームクラウド指令時のメータアウト側のアクチュエータライン43から分岐したアームメータアウト分岐ライン47、および、バケットクラウド指令時のメータアウト側のアクチュエータライン53から分岐したバケットメータアウト分岐ライン57を、選択的にタンク10に連通するように配置されている。
メータアウト制御弁60は、3ポート3位置弁であり、弁体両端に閉方向作動のバネ61a,61bと開方向作動の受圧部62a,62bとを有し、受圧部62aは、信号圧ライン48を介してアームクラウド指令側のパイロットラインPiamcに接続されている。切換弁46は信号圧ライン48に配置された開閉弁であり、弁体の一端に閉方向作動のバネ46aと弁体の他端に開方向作動の受圧部46bとを有し、受圧部46bは、信号圧ラインPambを介してアームシリンダ4のボトム側に接続されている。つまり、切換弁46の受圧部46bにはアームシリンダ4のボトム側の圧力が導かれ、その圧力が高圧になり切換弁46が開位置に切り換えられると、メータアウト制御弁60の受圧部62aに、アーム用流量制御弁40の受圧部40eに導かれたのと同じアームクラウド指令のパイロット圧が導かれ、これによりメータアウト制御弁60はアームメータアウト分岐ライン47をタンク10に連通するように切り換えられる。メータアウト制御弁60の受圧部62bは、信号圧ライン58を介してバケットクラウド指令側のパイロットラインPibkcに接続されている。切換弁56は信号圧ライン58に配置された開閉弁であり、弁体の一端に閉方向作動のバネ56aと弁体の他端に開方向作動の受圧部56bとを有し、受圧部56bは、信号圧ラインPbkbを介してバケットシリンダ5のボトム側に接続されている。つまり、切換弁56の受圧部56bにはバケットシリンダ5のボトム側の圧力が導かれ、その圧力が高圧になり切換弁56が開位置に切り換えられると、メータアウト制御弁60の受圧部62bに、バケット用流量制御弁50の受圧部50eに導かれたのと同じバケットクラウド指令のパイロット圧が導かれ、これによりメータアウト制御弁60はバケットメータアウト分岐ライン57をタンク10に連通するように切り換えられる。
上述した油圧制御装置が搭載される油圧ショベルは、図2に示すように、走行体100、旋回体101、フロント作業機102を有し、走行体100は、左右の走行モータ110a,110bで左右のクローラ100a,100bを駆動することにより走行し、旋回体101は、旋回モータ111により走行体100上で旋回する。また、フロント作業機102は、ブーム103,アーム104,バケット105からなる多関節構造であり、それぞれブームシリンダ106,アームシリンダ4,バケットシリンダ5により垂直面内で回転駆動される。なお、油圧ショベルには、走行モータ110a,110b,旋回モータ111,ブームシリンダ106のそれぞれに対応する弁装置が備えられているが、これらの弁装置は、本発明の要旨と直接関係しないので、ここではその説明は割愛する。これらの図示しない弁装置を含む油圧回路全体については、たとえば特開2000−220168号公報などに記載されているので、必要とあれば参照されたい。
メータアウト制御弁60のメータリング特性を図3に示す。図3中、実線Aが、メータアウト制御弁60にアームクラウド指令パイロット圧が与えられたときのメータリング特性であり、破線Bが、アーム用流量制御弁40にアームクラウド指令パイロット圧が与えられたときのメータアウト絞り45aのメータリング特性である。メータアウト制御弁60のメータリング特性、つまりストローク(アームクラウド指令パイロット圧)と開口面積との関係は、ストロークが増大するにしたがって開口面積が増大し、かつ、アーム用流量制御弁40と比較し同じアームクラウド指令パイロット圧では、アーム用流量制御弁40のメータアウト絞り45aの開口面積より大きくなるように設定されている。
したがって、メータアウト制御弁60がアームメータアウト分岐ライン47をタンク10に連通するように切り換えられると、アームクラウドメータアウト流量制御用の開口面積が、メータアウト絞り45aの開口面積と、メータアウト制御弁60の開口面積との和になり、アームクラウドのメータアウト側の圧損を低減することができて、建設機械のエネルギーロスを減少させることができる。また、メータアウト側の圧損により上昇していた圧力を低下させることができるので、アームシリンダ4の推力をアップさせることが可能になる。また、アームを空中でクラウドする場合のようにアームシリンダ4によりフロント構造物からなる慣性負荷のみを駆動する作業時には、メータアウト制御弁60が開方向に切り換えられず、アームクラウドメータアウト流量制御用の開口面積が、メータアウト絞り45aにて規制される値となるので、キャビテーションの消滅に起因するいわゆる息つぎ現象の発生を防止することができる。
バケットクラウド指令パイロット圧が与えられた時も同様で、図3中の実線Aが、メータアウト制御弁60にバケットクラウド指令パイロット圧が与えられたときのメータリング特性であり、破線Bが、バケット用流量制御弁50にバケットクラウド指令パイロット圧が与えられたときのメータアウト絞り55aのメータリング特性である。メータアウト制御弁60のメータリング特性、つまりストローク(バケットクラウド指令パイロット圧)と開口面積との関係は、ストロークが増大するにしたがって開口面積が増大し、かつ、バケット用流量制御弁50と比較し同じバケットクラウド指令パイロット圧では、バケット用流量制御弁50のメータアウト絞り55aの開口面積より大きくなるように設定されている。
したがって、メータアウト制御弁60がバケットメータアウト分岐ライン57をタンク10に連通するように切り換えられると、バケットクラウドメータアウト流量制御用の開口面積が、メータアウト絞り55aの開口面積と、メータアウト制御弁60の開口面積との和になり、バケットクラウドのメータアウト側の圧損を低減することができて、建設機械のエネルギーロスを減少させることができる。また、メータアウト側の圧損により上昇していた圧力を低下させることができるので、バケットシリンダ5の推力をアップさせることが可能になる。また、バケットを空中でクラウドする場合のようにバケットシリンダ5によりフロント構造物からなる慣性負荷のみを駆動する作業時には、メータアウト制御弁60が開方向に切り換えられず、バケットクラウドメータアウト流量制御用の開口面積が、メータアウト絞り55aにて規制される値となるので、キャビテーションの消滅に起因するいわゆる息つぎ現象の発生を防止することができる。
かように、本実施形態の油圧制御装置では、アームシリンダ4のボトム圧に応じて切換弁46およびメータアウト制御弁60を切り換え、バケットシリンダ5のボトム圧に応じて切換弁56およびメータアウト制御弁60を切り換えるようにしたので、掘削作業時、アームシリンダ4を主に積極駆動する掘り方においては、アームシリンダ4のメータアウト側の圧損を低減でき、また、バケットシリンダ5を主に積極駆動する掘り方においては、バケットシリンダ5のメータアウト側の圧損を低減できるので、油圧制御装置のエネルギーロスの減少とシリンダ推力のアップとを図ることができる。
また、本実施形態の油圧制御装置は、メータアウト制御弁60を、アーム用流量制御弁40に備えられたメータアウト絞り45aの上流側をタンクにつなげる分岐ライン、および、バケット用流量制御弁50に設けられたメータアウト絞り55aの上流側をタンクにつなげる分岐ラインに設けたので、メータアウト制御弁60を閉じることによって、アーム用流量制御弁40のメータアウト開口面積をメータアウト絞り45aの開口面積とすることができると共に、メータアウト制御弁60を開けることによって、アーム用流量制御弁40のメータアウト開口面積をメータアウト絞り45aの開口面積とメータアウト制御弁60の開口面積との和とすることができ、アームシリンダ4のボトム圧に応じてアーム用流量制御弁40のメータアウト開口面積を適宜変更することができる、もしくは、メータアウト制御弁60を閉じることによって、バケット用流量制御弁50のメータアウト開口面積をメータアウト絞り55aの開口面積とすることができると共に、メータアウト制御弁60を開けることによって、バケット用流量制御弁50のメータアウト開口面積をメータアウト絞り55aの開口面積とメータアウト制御弁60の開口面積との和とすることができ、バケットシリンダ5のボトム圧に応じてバケット用流量制御弁50のメータアウト開口面積を適宜変更することができるので、メータアウト側の圧損の低減および建設機械のエネルギーロスの減少と、キャビテーションの消滅に起因するいわゆる息つぎ現象の防止を図ることができる。
さらに、アーム用油圧回路とバケット用油圧回路に対してそれぞれ個別のメータアウト制御弁を設けるのではなく、アーム用油圧回路とバケット用油圧回路とに兼用するように1つのメータアウト制御弁60を設けているので、部品点数を削減でき、コストダウンを図ることができる。図4は、前記した特許文献1の技術を、アーム用油圧回路とバケット用油圧回路とに適用した例を示しており、図4において図1と均等な構成要素には同一符号を付してある。図4において、60aはアーム用油圧回路に設けられたメータアウト制御弁、60bはバケット用油圧回路に設けられたメータアウト制御弁であり、他の構成は図1と同様であって、この図4の構成の動作については、当業者にはこれまでの説明から明らかであるので、ここではその説明については冗長を避けるため割愛する。このように2つのメータアウト制御弁60a,60bを設けた図4の構成に対して、本実施形態ではメータアウト制御弁60が1つで済むので、部品点数を削減でき、コストダウンを図ることができる。なお、メータアウト制御弁60はメータアウト制御弁60a,60bに較べると一見複雑に見えるが、2つのメータアウト制御弁60a,60bを製作する手間に較べると、1つのメータアウト制御弁60を製作する方がはるかに手間がかからず、コストダウンを図ることができる。
本発明の一実施形態に係る建設機械(油圧ショベル)の要部油圧回路図である。 本発明の一実施形態に係る建設機械(油圧ショベル)の外観を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る建設機械(油圧ショベル)の油圧制御装置で用いられるメータアウト制御弁のメータリング特性などを示す説明図である。 従来技術を、建設機械(油圧ショベル)のアーム用油圧回路とバケット用油圧回路に対して適用した場合の、建設機械の要部油圧回路図である。
符号の説明
1 原動機(エンジン)
2 油圧ポンプ
2a 押しのけ容積可変部材(斜板)
2b 馬力制御アクチュエータ
3 吐出ライン
4 アームシリンダ
5 バケットシリンダ
6 弁装置
7 アーム用操作レバー装置
71 操作レバー
72 指令パイロット圧発生部
8 バケット用操作レバー装置
81 操作レバー
82 指令パイロット圧発生部
9 センタバイパスライン
10 タンク
40 アーム用流量制御弁
40e,40f 受圧部
41 センタバイパス部
42,43 アクチュエータライン
44a,44b メータイン絞り
45a,45b メータアウト絞り
50 バケット用流量制御弁
50e,50f 受圧部
51 センタバイパス部
52,53 アクチュエータライン
54a,54b メータイン絞り
55a,55b メータアウト絞り
60 メータアウト制御弁
62a,62b 受圧部
46,56 切換弁
46b,56b 受圧部

Claims (1)

  1. 油圧ポンプと、前記油圧ポンプから吐出される圧油により駆動される第1アクチュエータおよび第2アクチュエータと、前記第1アクチュエータを制御する第1流量制御弁と、前記第2アクチュエータを制御する第2流量制御弁とを備え、前記第1流量制御弁は、前記油圧ポンプから前記第1アクチュエータに供給される圧油の流量を制御するメータイン絞りと、前記第1アクチュエータからタンクに戻される圧油の流量を制御するメータアウト絞りとを有し、前記第2流量制御弁は、前記油圧ポンプから前記第2アクチュエータに供給される圧油の流量を制御するメータイン絞りと、前記第2アクチュエータからタンクに戻される圧油の流量を制御するメータアウト絞りとを有する建設機械の油圧制御装置において、
    前記第1アクチュエータの動作状況を検出する第1作動状況検出手段と、前記第2アクチュエータの動作状況を検出する第2作動状況検出手段と、前記第1アクチュエータと前記第2アクチュエータの動作状況に応じて前記第1流量制御弁のメータアウト絞りまたは前記第2流量制御弁のメータアウト絞りを選択的に解除するメータアウト制御手段とを有することを特徴とする建設機械の油圧制御装置。
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