JP2006241724A - 断熱パネルのコンクリートへの固定具 - Google Patents
断熱パネルのコンクリートへの固定具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006241724A JP2006241724A JP2005055391A JP2005055391A JP2006241724A JP 2006241724 A JP2006241724 A JP 2006241724A JP 2005055391 A JP2005055391 A JP 2005055391A JP 2005055391 A JP2005055391 A JP 2005055391A JP 2006241724 A JP2006241724 A JP 2006241724A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insulation panel
- concrete
- nail body
- shaft
- thermal insulation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Building Environments (AREA)
Abstract
【課題】 部品点数が少なく構造が簡単であると共に、断熱パネルを貫通して単に二つの部材を差し込むだけで簡単に断熱パネルに取り付けることができ、且つ断熱パネルに取り付けた状態で抜けることがなく、コンクリートに対して確実に埋入してアンカー効果を生じ、断熱パネルを確実にコンクリートに固定することのできる固定具を提供する。
【解決手段】 断熱パネル11を貫通する軸4と、当該軸4の一端に形成された大径の頭部5とを有する釘体2と、当該釘体2の前記軸4が貫通する透孔7を有する筒状の受け部材3とよりなり、前記釘体2の軸4の先端部に周方向に多数の凹凸6が形成され、前記受け部材3の前記透孔7の内面には前記釘体2の凹凸6に係合する複数の突条8が形成され、受け部材3の一端には前記断熱パネル11に当接する大径の受け面9が形成されていると共に、外面には周方向に凹凸条10が形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】 断熱パネル11を貫通する軸4と、当該軸4の一端に形成された大径の頭部5とを有する釘体2と、当該釘体2の前記軸4が貫通する透孔7を有する筒状の受け部材3とよりなり、前記釘体2の軸4の先端部に周方向に多数の凹凸6が形成され、前記受け部材3の前記透孔7の内面には前記釘体2の凹凸6に係合する複数の突条8が形成され、受け部材3の一端には前記断熱パネル11に当接する大径の受け面9が形成されていると共に、外面には周方向に凹凸条10が形成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、建築物の壁、床、屋根スラブなどにコンクリートを打設する際に、断熱パネルをコンクリート打設の型枠として使用し、当該断熱パネルをコンクリートに一体的に接合するための固定具に関するものである。
鉄筋コンクリート造りの建築物を建築する際には、壁、床、屋根スラブなどのコンクリート面に、建築物の断熱性を向上させるために断熱パネルを接合することが広く行われている。そしてその断熱パネルをコンクリート打設の型枠として使用し、その断熱パネルに直接コンクリートを流し込んで打設することにより、打設と同時に断熱パネルをコンクリートに一体に接合することが行われている。
この場合、断熱パネルにおけるコンクリートに接する面が、発泡スチロールなどの断熱材が直接露出している場合は良いのであるが、断熱パネルの不燃化や防湿性能の向上のために、表面に金属箔やプラスチックフィルムを貼り付けたものの場合には、コンクリートとの接着性に劣り、強固に接着し得ない。
このような断熱パネルをコンクリートに一体に接合するための手段としては、例えば特開平8−74347号公報に示されたものが知られている。このものは断熱パネルを貫通して雄ねじと雌ねじを螺合させ、雄ねじの頭部を断熱パネルから突出させてコンクリートに埋め込み、これらのねじ部材を介して断熱パネルをコンクリートに一体に接合すると言うものである。
しかしながらこのものにおいては、雄ねじと雌ねじを螺合した状態でただ単に断熱パネルを貫通しているだけであるので、その断熱パネルの表面に生コンクリートを流し込むと、当該生コンクリートの圧力によってねじ部材は断熱パネルの反対側に押し出され、ねじ部材が断熱パネルとコンクリートとの接合に寄与しないのみならず、断熱パネルの表面に雌ねじが突出する可能性がある。
また実公平1−22811号公報には二つのねじ部材を断熱パネルの両側から貫通させて、両者を螺合させて断熱パネルに固定し、そこに別のアンカー部材を螺合してコンクリートに埋入する構造が示されているが、これは三つのねじ部材を螺合させて組み立てるため、断熱パネルへの組み付け作業が繁雑になる。
またこれらの公報に示された部材は、いずれも二つ又は三つの部材をねじにより結合して断熱パネルに取り付けるものであるため、部材を互いに螺合しなければならず、作業が面倒である。特に断熱パネルをコンクリートに確実に接合するためには、この種の部材を断熱パネルに多数取り付ける必要があり、その部材一つ一つをねじにより螺合していたのでは、多数の部材を取り付けるのに多大の時間と労力を要する。
特開平8−74347号公報
実公平1−22811号公報
本発明はかかる事情に鑑みなされたものであって、部品点数が少なく構造が簡単であると共に、断熱パネルを貫通して単に二つの部材を差し込むだけで簡単に断熱パネルに取り付けることができ、且つ断熱パネルに取り付けた状態で抜けることがなく、コンクリートに対して確実に埋入してアンカー効果を生じ、断熱パネルを確実にコンクリートに固定することのできる固定具を提供することを目的とするものである。
而して本発明は、断熱パネルを貫通する軸と、当該軸の一端に形成された大径の頭部とを有する釘体と、当該釘体の前記軸が貫通する透孔を有する筒状の受け部材とよりなり、前記釘体の軸の先端部に周方向に多数の凹凸が形成され、前記受け部材の前記透孔の内面には前記釘体の凹凸に係合する複数の突条が形成され、受け部材の一端には前記断熱パネルに当接する大径の受け面が形成されていると共に、外面には周方向に凹凸条が形成されていることを特徴とするものである。
本発明においては、少なくとも前記釘体の凹凸条及び前記受け部材の突条が、可撓性を有するプラスチック材料よりなるものであることが好ましい。また前記釘体の先端が尖っていることが好ましい。
本発明によれば、釘体を断熱パネルを貫通させて、その先端部に受け部材を嵌合することにより、釘体に形成された凹凸と受け部材の内面の凹凸とが係合して互いに支持し、固定具を簡単に且つ確実に断熱パネルに取り付けることができる。また断熱パネルは釘体の頭部と受け部材とに挟圧されて、固定具が抜けることはない。
その状態で受け部材を取り付けた側に生コンクリートを流し込むことにより、受け部材の外面の凹凸がコンクリートに埋入されて係止され、また受け部材から突出した釘体の先端部の凹凸もコンクリートに埋め込まれて係止されるため、固定具を介して断熱パネルは確実にコンクリートに固定されるのである。
また本発明によれば、コンクリートは固定具を埋め込むことにより断熱パネルを固定しているので、建築物を廃棄する際には、容易に断熱パネルをコンクリートから分離して、分別回収することができる。
以下本発明の実施の形態を図面に従って説明する。図1は本発明の固定具1を示すものであって、当該固定具1は釘体2と、当該釘体2が貫通する筒状の受け部材3との二つの部材からなっている。
前記釘体2は、棒状の軸4の一端に大径の頭部5が形成されており、その軸4の先端部には周方向に多数の凹凸6が形成され、且つ軸4の先端は断熱パネルを貫通することができるように尖っている。
また前記受け部材3は筒状の部材であって、その一端には前記断熱パネルに当接する大径の受け面9が形成されており、その外面には周方向に凹凸条10が形成されている。またその中央には前記釘体2の軸4が貫通する透孔7が形成されており、当該透孔7の内面には前記釘体2の凹凸6に係合する複数の突条8が形成されている。
而して本発明の固定具1を断熱パネル11に取り付けるには、先ず固定具1の釘体2の軸4を断熱パネル11に穿設された透孔12に通し、当該軸4の先端部を受け部材3の透孔7に挿通する。
このとき断熱パネル11に予め透孔12を穿設し、当該透孔12に釘体2の軸4を通すのが好ましいが、釘体2の先端を尖らせておくことにより、透孔12のない断熱パネル11に直接釘体2を突き刺して貫通させても良い。この場合、断熱パネル11の表面に金属箔やプラスチックフィルムなどの皮膜が形成されている場合であっても、当該皮膜を通して釘体2を貫通させることができる。
釘体2の軸4を受け部材3の透孔7に挿通する際には、釘体2の凹凸6と受け部材3の突条8とが係合するが、その両者が互いに撓むことにより挿通することができる。また少なくとも前記釘体の凹凸条及び前記受け部材の突条が、可撓性を有するプラスチック材料よりなるものとすることにより、容易に挿通することができるので、釘体2と受け部材3とを簡単に結合することができる。
そして釘体2の軸4を受け部材3の透孔7に深く挿通し、釘体2の頭部5と受け部材3の受け面9との間に断熱パネル11を挟圧する。この状態において凹凸6と突条8とが係合して互いに固定され、抜けることはない。
この状態で断熱パネル11を型枠として、受け部材3が露出した側にコンクリート13を打設すると、受け部材3がコンクリート13内に埋め込まれ、その表面の凹凸条10によってコンクリート13に係合し、断熱パネル11は固定具1を介してコンクリート13に対して一体的に固定される。
従って本発明によれば、釘体2の軸4を断熱パネル11に貫通させ、その先端部を受け部材3の透孔7に挿通するだけで、簡単な操作で固定具1を断熱パネル11に取り付けることができ、断熱パネル11に多数の固定具1を取り付ける場合においても、過度の時間や労力を必要とせず、作業の効率化を図ることができる。
また本発明は釘体2と受け部材3との二部品よりなるものであって構造が簡単であると共に、その釘体2と受け部材3とは凹凸6と突条8とが係合することにより結合され、コンクリート13の打設時にも生コンクリートの圧力で結合が解かれたり、固定具1が断熱パネル11から抜けたりするようなことはない。
そしてコンクリートを打設した状態においては、受け部材3がコンクリート13に埋入され、受け部材3の凹凸条10がアンカーとなってコンクリート13に対して強固に固定される。また図面に示すように釘体2の先端が受け部材3から突出していれば、その釘体2に形成された凹凸6もアンカーとして作用し、より強固に固定される。
さらに建築物が老朽化して廃棄する際には、断熱パネル11はコンクリート13に対して固定具1を介して結合されているだけであるので、断熱パネル11をコンクリート13から分離して、容易に分別回収することができる。
1 固定具 2 釘体
3 受け部材 4 軸
5 頭部 6 凹凸
7 透孔 8 突条
9 受け面 10 凹凸条
11 断熱パネル
3 受け部材 4 軸
5 頭部 6 凹凸
7 透孔 8 突条
9 受け面 10 凹凸条
11 断熱パネル
Claims (3)
- 断熱パネル(11)を貫通する軸(4)と、当該軸(4)の一端に形成された大径の頭部(5)とを有する釘体(2)と、当該釘体(2)の前記軸(4)が貫通する透孔(7)を有する筒状の受け部材(3)とよりなり、前記釘体(2)の軸(4)の先端部に周方向に多数の凹凸(6)が形成され、前記受け部材(3)の前記透孔(7)の内面には前記釘体(2)の凹凸(6)に係合する複数の突条(8)が形成され、受け部材(3)の一端には前記断熱パネル(11)に当接する大径の受け面(9)が形成されていると共に、外面には周方向に凹凸条(10)が形成されていることを特徴とする、断熱パネルのコンクリートへの固定具
- 少なくとも前記釘体(2)の凹凸(6)及び前記受け部材(3)の突条(8)が、可撓性を有するプラスチック材料よりなることを特徴とする、請求項1に記載の断熱パネルのコンクリートへの固定具
- 前記釘体(2)の先端が尖っていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の断熱パネルのコンクリートへの固定具
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005055391A JP2006241724A (ja) | 2005-03-01 | 2005-03-01 | 断熱パネルのコンクリートへの固定具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005055391A JP2006241724A (ja) | 2005-03-01 | 2005-03-01 | 断熱パネルのコンクリートへの固定具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006241724A true JP2006241724A (ja) | 2006-09-14 |
Family
ID=37048406
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005055391A Pending JP2006241724A (ja) | 2005-03-01 | 2005-03-01 | 断熱パネルのコンクリートへの固定具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006241724A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013019243A (ja) * | 2011-07-14 | 2013-01-31 | Funaki Shoji Kk | 型枠パネル、及びコンクリート壁体の構築構造 |
WO2023273912A1 (zh) * | 2021-06-30 | 2023-01-05 | 邓咏欣 | 一种固定保温层的新型金属钉套 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01150209U (ja) * | 1988-04-07 | 1989-10-17 | ||
JPH0455936U (ja) * | 1990-09-20 | 1992-05-13 | ||
JPH06101288A (ja) * | 1992-09-18 | 1994-04-12 | Shimizu Corp | 躯体の構築方法およびその定着具 |
-
2005
- 2005-03-01 JP JP2005055391A patent/JP2006241724A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01150209U (ja) * | 1988-04-07 | 1989-10-17 | ||
JPH0455936U (ja) * | 1990-09-20 | 1992-05-13 | ||
JPH06101288A (ja) * | 1992-09-18 | 1994-04-12 | Shimizu Corp | 躯体の構築方法およびその定着具 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013019243A (ja) * | 2011-07-14 | 2013-01-31 | Funaki Shoji Kk | 型枠パネル、及びコンクリート壁体の構築構造 |
WO2023273912A1 (zh) * | 2021-06-30 | 2023-01-05 | 邓咏欣 | 一种固定保温层的新型金属钉套 |
GB2621514A (en) * | 2021-06-30 | 2024-02-14 | Yan Tang Wing | Novel metal nail sleeve for affixing thermal insulation layer |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101147446B1 (ko) | 단열재 시공용 앵글 및 이를 이용하는 단열재 시공방법 | |
JP2008274591A (ja) | 屋根補修用金具とこれを用いた屋根補修構造 | |
CA2911010A1 (en) | Insulating wall assembly with framing member supports partially embedded within rigid insulation panels | |
JP5039180B2 (ja) | 建築物の外断熱工法における支持ボルトの補強工法及び補強金具 | |
JP2006241724A (ja) | 断熱パネルのコンクリートへの固定具 | |
KR20130112994A (ko) | 앵커볼트 브라켓 | |
JP2019078405A (ja) | 係合インジケータを備えたファスナー | |
JP6530880B2 (ja) | 配設体固定具 | |
JP2009068188A (ja) | 建築物の外断熱工法及びボルト用補強金具 | |
JP6334227B2 (ja) | ナット締着具及び座金付きナットの締着方法 | |
JP2016020617A (ja) | スリーブ固定具及びスリーブ固定構造 | |
JP2010203097A (ja) | 壁面ボルト固定部材とその取り付け工法 | |
JP4510558B2 (ja) | 荷重受支持ブラケット | |
JPH1082114A (ja) | 断熱材の固定金具 | |
KR200290213Y1 (ko) | 앵커볼트의 로킹장치 | |
KR200406105Y1 (ko) | 셋트 앙카 볼트 | |
JP2003328532A (ja) | 化粧パネル先付け外断熱プレキャストコンクリート板 | |
JP2004092339A (ja) | 接合金物と接合構造 | |
JP2018044345A (ja) | 建物躯体に外装板を取り付けるためのアンカー金物 | |
JP3492538B2 (ja) | 構造体へのボックスの取付構造及びボックス当接体 | |
JP2011132777A (ja) | 胴縁固定具及びその施工方法 | |
US10024349B2 (en) | Offset anchor device | |
JP2004048993A (ja) | 構造体へのボックスの取付構造及びボックス当接体 | |
JP2009209561A (ja) | 木質部材を接合する接合具及びそれを使用した接合構造 | |
JP4630050B2 (ja) | パネル固定具及びパネルの取り付け構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080218 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20101005 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20110215 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |