JP2006240591A - 空気入りタイヤ・リムホイール組立体及び空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ・リムホイール組立体及び空気入りタイヤ Download PDF

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Abstract

【課題】乗心地を向上させ、且つ、操縦安定性を維持し、さらに、耐偏摩耗性を向上させること。
【解決手段】車両内側タイヤ半幅SWinを、車両外側タイヤ半幅SWoutよりも広くする。これにより、車両内側タイヤ半幅SWin側のタイヤ径方向における剛性は低減し、車両外側タイヤ半幅SWout側の剛性は確保されるので、直進走行時に車両内側タイヤ半幅SWin側が接地した場合には乗心地が向上し、コーナーリング時に車両外側タイヤ半幅SWout側が接地した場合には、操縦安定性が確保される。また、車両外側トレッド面8の溝面積比よりも、車両内側トレッド面7の溝面積比の方が小さくなるように溝部9を形成する。これにより、車両内側トレッド面7は摩耗し難くなり、偏摩耗を抑制することができる。これらの結果、乗心地を向上させ、且つ、操縦安定性を維持し、さらに、耐偏摩耗性を向上させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空気入りタイヤ・リムホイール組立体及び空気入りタイヤに関するものである。特に、この発明は、操縦安定性を低減することなく、乗心地や耐偏摩耗性を向上させる空気入りタイヤ・リムホイール組立体及び空気入りタイヤに関するものである。
従来の空気入りタイヤでは、騒音性能や耐偏摩耗性、ウェット性能などを向上させる際には、トレッド面に形成される溝部の形状や溝面積比を調整工夫することにより、各性能の向上を図っている。例えば、特許文献1では、赤道面よりも車両幅方向の外側と内側とでトレッドパターンを異ならせ、赤道面よりも車両幅方向の外側に耐偏摩耗性を向上させるための細溝を設け、細溝と交差するようにノイズを低減するための副細溝を設けている。さらに、これらの交差部分に面取り部を設けて、ノイズの発生をより低減している。また、赤道面よりも車両幅方向の外側に位置する部分の溝面積比よりも、赤道面よりも車両幅方向の内側に位置する部分の溝面積比の方を大きくすることにより、排水性能を向上させ、ウェット性能を向上させている。
特開2003−170709号公報
しかしながら、空気入りタイヤが装着される車両のアライメントは、ネガティブキャンバーとなっている場合が多く、この場合、空気入りタイヤにおける車両の幅方向内側に荷重が作用し易くなっている。このため、トレッドパターンによる工夫のみでは、偏摩耗を抑制できない虞があった。また、このように空気入りタイヤにおける車両の幅方向内側に大きな荷重が作用した場合には、その大きな荷重に対して剛性が低すぎて、操縦安定性が悪化する虞があった。これらに対応するために、空気入りタイヤにおける車両の幅方向内側部分の剛性を高くすると、乗心地が悪化する虞がある。このため、これらの各性能を満たすことは困難なものとなっていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、乗心地を向上させ、且つ、操縦安定性を維持し、さらに、耐偏摩耗性を向上させることのできる空気入りタイヤ・リムホイール組立体及び空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明に係る空気入りタイヤ・リムホイール組立体は、トレッド部の表面であるトレッド面に複数の溝部が形成されていると共にタイヤ幅方向の両端にはサイドウォール部が位置している空気入りタイヤと、前記空気入りタイヤにリム組みしたリムホイールと、からなる空気入りタイヤ・リムホイール組立体であって、前記リムホイールのタイヤ幅方向の中心であるリム中心から、タイヤ幅方向の両端に位置するそれぞれの前記サイドウォール部において最もタイヤ幅方向外方に位置する部分であるそれぞれの外端部までの距離であるタイヤ半幅は、前記タイヤ半幅ごとにタイヤ幅方向における幅が異なっており、前記タイヤ半幅のうちタイヤ幅方向における幅が広い方の前記タイヤ半幅は、前記リムホイールを車両に取り付けた際に前記車両の幅方向における内側方向に位置しており、前記タイヤ半幅のうちタイヤ幅方向における幅が狭い方の前記タイヤ半幅は、前記リムホイールを前記車両に取り付けた際に前記車両の幅方向における外側方向に位置しており、前記溝部の前記トレッド面における比率である溝面積比は、前記タイヤ半幅のうち、タイヤ幅方向における幅が広い側に位置する部分の前記溝面積比の方が、前記タイヤ半幅のうち、タイヤ幅方向における幅が狭い側に位置する部分の前記溝面積比よりも小さくなっていることを特徴とする。
また、この発明に係る空気入りタイヤは、トレッド部の表面であるトレッド面に複数の溝部が形成されていると共にタイヤ幅方向の両端にはサイドウォール部が位置しており、且つ、前記サイドウォール部のタイヤ径方向内方にはビード部が位置している空気入りタイヤであって、前記ビード部に正規リムをリム組みした際の前記正規リムのタイヤ幅方向の中心であるリム中心から、タイヤ幅方向の両端に位置するそれぞれの前記サイドウォール部において最もタイヤ幅方向外方に位置する部分であるそれぞれの外端部までの距離であるタイヤ半幅は、前記タイヤ半幅ごとにタイヤ幅方向における幅が異なっており、前記タイヤ半幅のうちタイヤ幅方向における幅が広い方の前記タイヤ半幅は、前記空気入りタイヤを車両に装着した際に前記車両の幅方向における内側方向に位置しており、前記タイヤ半幅のうちタイヤ幅方向における幅が狭い方の前記タイヤ半幅は、前記空気入りタイヤを前記車両に装着した際に前記車両の幅方向における外側方向に位置しており、前記溝部の前記トレッド面における比率である溝面積比は、前記タイヤ半幅のうち、タイヤ幅方向における幅が広い側に位置する部分の前記溝面積比の方が、前記タイヤ半幅のうち、タイヤ幅方向における幅が狭い側に位置する部分の前記溝面積比よりも小さくなっていることを特徴とする。
これらの発明では、サイドウォール部において最もタイヤ幅方向の外方に位置する部分である外端部からリム中心までのタイヤ幅方向における幅であるタイヤ半幅が、リム中心を境とするタイヤ幅方向の2方向において、それぞれ異なる幅で形成されている。このうち、タイヤ半幅が広い方は、空気入りタイヤを車両に装着した際に、車両の幅方向における内側方向に位置しており、また、このタイヤ半幅が広い方に位置する部分の溝面積比は、タイヤ半幅が狭い方に位置する部分の溝面積比よりも小さくなっている。このタイヤ半幅が広い方に位置する部分は、サイドウォール部がタイヤ幅方向外方に突出することにより幅が広くなっているため、タイヤ径方向における剛性が低くなっている。このため、この部分が接地した際の乗心地を向上させることができる。また、このタイヤ半幅が広い側は、車両のアライメントがネガティブキャンバーになっている際には直進走行時に接地し易くなっているため、通常の走行時の乗心地を向上させることができる。
さらに、車両の幅方向において内側方向に位置する部分、つまり、タイヤ半幅が広い側の溝面積比を、車両の幅方向において外側方向に位置する部分、つまり、タイヤ半幅が狭い側の溝面積比よりも小さくすることにより、車両の幅方向において内側方向に位置する部分の摩耗を抑制できる。また、上記のように車両のアライメントがネガティブキャンバーになっている場合には、タイヤ半幅が広い側が接地し易くなり、この部分の溝面積比はタイヤ半幅が狭い部分の溝面積比よりも小さくなっている。これにより、車両の幅方向における内側方向の部分の摩耗を抑制でき、この部分が走行時に多く接地することにより車両の幅方向における内側方向の部分のみが多く摩耗することを抑制できる。また、タイヤ半幅が狭い方は、タイヤ半幅が広い方と比べてタイヤ径方向における剛性が高くなっている。このため、この部分が接地した際の剛性を確保でき、また、このタイヤ半幅が狭い方は、コーナーリング時に接地し易い、車両の幅方向における外側方向に位置しているため、コーナーリング時の操縦安定性を確保することができる。これらの結果、乗心地を向上させ、且つ、操縦安定性を維持し、さらに、耐偏摩耗性を向上させることができる。
また、この発明に係る空気入りタイヤ・リムホイール組立体及び空気入りタイヤは、前記タイヤ半幅のうち、タイヤ幅方向における幅が広い方の前記タイヤ半幅をSWinとし、タイヤ幅方向における幅が狭い方の前記タイヤ半幅をSWoutとした場合に、前記タイヤ半幅は、1.02SWout≦SWin≦1.3SWoutの範囲内となっていることを特徴とする。
この発明では、タイヤ幅方向における幅が広い方のタイヤ半幅SWinと、タイヤ幅方向における幅が狭い方のタイヤ半幅SWoutとの関係が上記の範囲内になるようにすることにより、より確実に乗心地の向上と操縦安定性とを両立できる。つまり、SWinがSWoutの1.02倍よりも小さい場合には、サイドウォール部がタイヤ幅方向外方にあまり突出していないことになるため、車両の幅方向内側部分の剛性をあまり低減することができず、乗心地をあまり向上させることができない虞がある。また、SWinがSWoutの1.3倍よりも大きい場合には、車両の幅方向内側部分の剛性が低くなり過ぎる、或いは、車両の幅方向外側部分に位置して剛性が高い部分の幅が狭くなるので、操縦安定性が低減する虞がある。従って、タイヤ半幅SWinとタイヤ半幅SWoutとの関係が1.02SWout≦SWin≦1.3SWoutの範囲内になるように形成することにより、より確実に車両の幅方向内側部分の剛性を低減し、また、車両の幅方向外側部分の剛性を確保することができる。この結果、より確実に乗心地を向上させつつ、操縦安定性を維持することができる。
また、この発明に係る空気入りタイヤ・リムホイール組立体及び空気入りタイヤは、前記溝面積比のうち、前記タイヤ半幅のうちのタイヤ幅方向における幅が広い側に位置する部分の前記溝面積比をAinとし、前記タイヤ半幅のうちのタイヤ幅方向における幅が狭い側に位置する部分の前記溝面積比をAoutとした場合に、前記溝面積比は、0.5Aout≦Ain≦0.95Aoutの範囲内となっていることを特徴とする。
この発明では、タイヤ半幅のうちタイヤ幅方向における幅が広い側に位置する部分の溝面積比Ainと、タイヤ半幅のうちタイヤ幅方向における幅が狭い側に位置する部分の溝面積比Aoutとの関係が上記の範囲内になるようにすることにより、より確実に耐偏摩耗性を向上させることができる。つまり、AinがAoutの0.5倍よりも小さい場合には、タイヤ半幅が広い側の溝面積比が小さ過ぎるため、車両の幅方向における内側部分の摩耗が少なくなり過ぎ、これにより偏摩耗が生じる虞がある。また、AinがAoutの0.95倍よりも大きい場合には、車両の幅方向における内側部分と車両の幅方向における外側部分との溝面積比の差が小さ過ぎ、車両の通常走行時に車両の幅方向における内側部分が多く接地した場合に、この部分のみが多く摩耗し、偏摩耗が生じる虞がある。従って、溝面積比Ainと溝面積比をAoutとの関係が0.5Aout≦Ain≦0.95Aoutの範囲内になるように形成することにより、より確実に偏摩耗を抑制することができる。この結果、より確実に耐偏摩耗性を向上させることができる。
また、この発明に係る空気入りタイヤ・リムホイール組立体及び空気入りタイヤは、前記タイヤ半幅のうち、タイヤ幅方向における幅が広い方の前記タイヤ半幅をSWinとし、タイヤ幅方向における幅が狭い方の前記タイヤ半幅をSWoutとした場合に、前記タイヤ半幅は、1.03SWout≦SWin≦1.1SWoutの範囲内となっており、且つ、前記溝面積比のうち、前記タイヤ半幅のうちのタイヤ幅方向における幅が広い側に位置する部分の前記溝面積比をAinとし、前記タイヤ半幅のうちのタイヤ幅方向における幅が狭い側に位置する部分の前記溝面積比をAoutとした場合に、前記溝面積比は、0.65Aout≦Ain≦0.9Aoutの範囲内となっていることを特徴とする。
この発明では、タイヤ半幅SWinとタイヤ半幅SWoutとの関係が1.03SWout≦SWin≦1.1SWoutの範囲内になるように形成すると共に、溝面積比Ainと溝面積比をAoutとの関係が0.65Aout≦Ain≦0.9Aoutの範囲内になるように形成することにより、より確実に車両の幅方向内側部分の剛性を低減しつつ車両の幅方向外側部分の剛性を確保することができ、さらに、より確実に偏摩耗を抑制することができる。この結果、より確実に乗心地を向上させつつ、操縦安定性を維持することができ、さらに、より確実に耐偏摩耗性を向上させることができる。
また、この発明に係る空気入りタイヤ・リムホイール組立体は、前記サイドウォール部のタイヤ径方向内方にはビード部が位置しており、且つ、タイヤ幅方向の両側に位置する前記ビード部間に前記サイドウォール部及び前記トレッド部に沿って形成されたカーカスが設けられており、前記カーカスは、前記ビード部から、前記カーカスのタイヤ幅方向において前記リム中心上に位置する部分までの前記カーカスの長さであるカーカス長さが、前記タイヤ半幅のうち前記カーカスが位置する前記タイヤ半幅ごとに異なっており、前記タイヤ半幅のうちタイヤ幅方向における幅が広い側に位置する部分の前記カーカス長さの方が、前記タイヤ半幅のうちタイヤ幅方向における幅が狭い側に位置する部分の前記カーカス長さよりも長くなっていることを特徴とする。
また、この発明に係る空気入りタイヤは、タイヤ幅方向の両側に位置する前記ビード部間には、前記サイドウォール部及び前記トレッド部に沿って形成されたカーカスが設けられており、前記カーカスは、前記ビード部から、前記カーカスのタイヤ幅方向において前記リム中心上に位置する部分までの前記カーカスの長さであるカーカス長さが、前記タイヤ半幅のうち前記カーカスが位置する前記タイヤ半幅ごとに異なっており、前記タイヤ半幅のうちタイヤ幅方向における幅が広い側に位置する部分の前記カーカス長さの方が、前記タイヤ半幅のうちタイヤ幅方向における幅が狭い側に位置する部分の前記カーカス長さよりも長くなっていることを特徴とする。
これらの発明では、タイヤ半幅のうちタイヤ幅方向における幅が広い側に位置するカーカスの長さを、タイヤ半幅のうちタイヤ幅方向における幅が狭い側に位置するカーカスよりも長くすることにより、タイヤ半幅が広い側に位置するカーカスのサイドウォール部付近における曲率半径を、タイヤ半幅が狭い側に位置するカーカスのサイドウォール部付近における曲率半径よりも小さくすることができる。これにより、タイヤ半幅が広い側のタイヤ径方向における剛性を低減することができ、タイヤ半幅が狭い側のタイヤ径方向における剛性を向上させることができる。これにより、車両の幅方向における内側方向の剛性を低減することができ、車両の幅方向における外側方向の剛性を向上させることができる。この結果、より確実に乗心地を向上させつつ、操縦安定性を維持することができる。
また、この発明に係る空気入りタイヤ・リムホイール組立体及び空気入りタイヤは、前記カーカス長さのうち、前記タイヤ半幅のうちのタイヤ幅方向における幅が広い側に位置する部分の前記カーカス長さをLinとし、前記タイヤ半幅のうちのタイヤ幅方向における幅が狭い側に位置する部分の前記カーカス長さをLoutとした場合に、前記カーカス長さは、1.02Lout≦Lin≦1.3Loutの範囲内となっていることを特徴とする。
この発明では、タイヤ半幅のうちタイヤ幅方向における幅が広い側に位置する部分のカーカス長さLinと、タイヤ半幅のうちタイヤ幅方向における幅が狭い側に位置する部分のカーカス長さLoutとの関係が上記の範囲内になるようにすることにより、より確実に乗心地を向上させつつ、操縦安定性を維持することができる。つまり、LinがLoutの1.02倍よりも短い場合には、タイヤ半幅が広い側のカーカスの曲率半径があまり小さくならないため、この部分のタイヤ径方向における剛性があまり低減しない、或いは、タイヤ半幅が狭い側のタイヤ径方向における剛性が低くなり過ぎる虞がある。また、LinがLoutの1.3倍よりも長い場合には、タイヤ半幅が広い側のカーカスの曲率半径が小さくなり過ぎる虞があるため、この部分のタイヤ径方向における剛性が低減し過ぎる虞がある。従って、カーカス長さLinとカーカス長さLoutとの関係が1.02Lout≦Lin≦1.3Loutの範囲内になるように形成することにより、車両の幅方向内側及び外側部分のタイヤ径方向におけるそれぞれの剛性を適度なものとすることができる。この結果、より確実に乗心地を向上させつつ、操縦安定性を維持することができる。
また、この発明に係る空気入りタイヤ・リムホイール組立体及び空気入りタイヤは、前記溝面積比のうち、前記タイヤ半幅のうちのタイヤ幅方向における幅が広い側に位置する部分の前記溝面積比をAinとし、前記タイヤ半幅のうちのタイヤ幅方向における幅が狭い側に位置する部分の前記溝面積比をAoutとした場合に、前記溝面積比は、0.65Aout≦Ain≦0.9Aoutの範囲内となっていることを特徴とする。
この発明では、溝面積比Ainと溝面積比をAoutとの関係が0.65Aout≦Ain≦0.9Aoutの範囲内になるように形成することにより、より確実に偏摩耗を抑制することができる。この結果、より確実に耐偏摩耗性を向上させることができる。
また、この発明に係る空気入りタイヤ・リムホイール組立体は、前記リムホイールは、ネガティブキャンバーの前記車両に取り付けられることを特徴とする。
また、この発明に係る空気入りタイヤは、前記空気入りタイヤは、ネガティブキャンバーの前記車両に装着されることを特徴とする。
これらの発明では、前記空気入りタイヤを、ネガティブキャンバーの車両に装着することにより、タイヤ半幅が広い側の部分を、より確実に直進走行時に接地させることができ、コーナーリング時にタイヤ半幅が狭い側の部分を接地させることができる。これにより、直進走行時には剛性が低い部分が接地するので乗心地がよく、コーナーリング時には剛性が高い部分が接地するので操縦安定性がよくなり、さらに、走行時に接地している時間が長い部分、即ち、車両の幅方向における内側部分が摩耗し難くなっており、偏摩耗が生じ難くなっている。この結果、より確実に乗心地を向上させつつ操縦安定性を維持し、さらに、より確実に耐偏摩耗性を向上させることができる。
本発明にかかる空気入りタイヤ・リムホイール組立体及び空気入りタイヤは、乗心地を向上させ、且つ、操縦安定性を維持し、さらに、耐偏摩耗性を向上させることができる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかる空気入りタイヤ・リムホイール組立体及び空気入りタイヤの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
(実施の形態)
以下の説明において、タイヤ幅方向とは、空気入りタイヤの回転軸と平行な方向をいい、タイヤ幅方向外方とは、タイヤ幅方向において赤道面に向かう方向の反対方向をいう。また、タイヤ径方向とは、前記回転軸と直交する方向をいう。図1は、この発明に係る空気入りタイヤ・リムホイール組立体の要部を示す子午断面図である。同図に示す空気入りタイヤ・リムホイール組立体1の一部となる空気入りタイヤ2は、子午面方向の断面で見た場合、タイヤ径方向の最も外側となる部分にトレッド部5が形成されており、このトレッド部5の表面であるトレッド面6には、トレッドパターンを形成する溝部9が複数設けられている。また、トレッド部5のタイヤ幅方向の端部からタイヤ径方向の内方側の所定の位置までは、サイドウォール部15が設けられており、このサイドウォール部15は、当該空気入りタイヤ2におけるタイヤ幅方向の両端に位置している。さらに、このサイドウォール部15のタイヤ径方向内方側には、ビード部18が設けられている。このビード部18は、タイヤ幅方向の両端に位置しているそれぞれのサイドウォール部15のタイヤ径方向内方側に位置しており、このため、ビード部18は当該空気入りタイヤ2の2ヶ所に設けられている。また、この2ヶ所にビード部18は、それぞれビードコア19を有している。
また、トレッド部5のタイヤ径方向内方、及びサイドウォール部15のタイヤ幅方向における内側方向、つまり、対向するサイドウォール部15に向かう方向には、カーカス16がトレッド部5及びサイドウォール部15に沿って連続して設けられている。このカーカス16は、ビード部18でビードコア19に沿ってタイヤ幅方向外方に折り返されている。また、カーカス16の内側、或いは、当該カーカス16の、空気入りタイヤ2における内部側には、インナーライナ17がカーカス16に沿って形成されている。
前記サイドウォール部15は、当該空気入りタイヤ2を子午面方向の断面で見た場合に、タイヤ幅方向外方に凸となるように湾曲している。このサイドウォール部15のうち、タイヤ幅方向において最も外方に位置する部分は外端部20となっており、タイヤ幅方向の両端に位置する2ヶ所のサイドウォール部15の双方に外端部20は位置している。これら外端部20は、前記ビード部18に正規リム(図示省略)をリム組みした際の、当該正規リムのタイヤ幅方向の中心であるリム中心31からのタイヤ幅方向における距離が、それぞれ異なっている。つまり、リム中心31から外端部20までのタイヤ幅方向における長さであるタイヤ半幅は、リム中心31からそれぞれの外端部20までのタイヤ半幅ごとに異なっており、タイヤ幅方向における幅が広い方のタイヤ半幅は車両内側タイヤ半幅SWin、タイヤ幅方向における幅が狭い方のタイヤ半幅は車両外側タイヤ半幅SWoutとなっている。
換言すると、前記外端部20のうち、当該空気入りタイヤ・リムホイール組立体1を車両(図示省略)に装着した際に車両の幅方向における内側方向に位置する側の外端部20を車両内側外端部21とし、車両の幅方向における外側方向に位置する側の外端部20を車両外側外端部22とした場合に、タイヤ幅方向における車両内側外端部21からリム中心31までの幅は車両内側タイヤ半幅SWinとなり、タイヤ幅方向における車両外側外端部22からリム中心31までの幅は車両外側タイヤ半幅SWoutとなっている。
なお、ここでいう正規リムとは、JATMAで規定する「標準リム」、TRAで規定する「Design Rim」、あるいはETRTOで規定する「Measuring Rim」である。また、これらの車両内側タイヤ半幅SWinと車両外側タイヤ半幅SWoutとは、(1.02SWout≦SWin≦1.3SWout)の範囲内となっているのが好ましく、さらに好ましくは、(1.03SWout≦SWin≦1.1SWout)の範囲内となっているのが望ましい。
タイヤ半幅がこのような幅になっているため、タイヤ幅方向の両端に位置するそれぞれのサイドウォール部15は、タイヤ方向外方へ凸となる突出量が異なっており、車両外側タイヤ半幅SWout側に位置するサイドウォール部15よりも、車両内側タイヤ半幅SWin側に位置するサイドウォール部15の方が、タイヤ幅方向外方への突出量が多くなっている。つまり、車両外側タイヤ半幅SWout側に位置するサイドウォール部15の外端部20である車両外側外端部22よりも、車両内側タイヤ半幅SWin側に位置するサイドウォール部15の外端部20である車両内側外端部21の方が、タイヤ幅方向におけるリム中心31からの距離が離れている。
また、サイドウォール部15が上記のように形成されているため、前記カーカス16も当該空気入りタイヤ1を子午面方向の断面で見た場合に、前記リム中心31を境としてタイヤ幅方向の両側で長さがそれぞれ異なっている。詳細には、空気入りタイヤ2を子午面方向の断面で見た場合のカーカス16の長さのうち、リム中心31上に位置する部分から前記ビード部18までのカーカス長さ、さらに詳しくは、リム中心31上に位置する部分から、前記ビードコア19の最もタイヤ径方向内方に位置する部分の径と同じに径の位置までの長さであるカーカス長さが、車両内側タイヤ半幅SWin側に位置するカーカス長さと車両外側タイヤ半幅SWout側に位置するカーカス長さとで異なっている。
これらのカーカス長さは、車両内側タイヤ半幅SWin側に位置するカーカス16のカーカス長さは車両内側カーカス長さLinとなっており、車両外側タイヤ半幅SWout側に位置するカーカス16のカーカス長さは車両外側カーカス長さLoutとなっている。また、これらのカーカス長さは、車両外側カーカス長さLoutよりも、車両内側カーカス長さLinの方が長くなっている。なお、これらの車両内側カーカス長さLinと車両外側カーカス長さLoutとは、(1.02Lout≦Lin≦1.3Lout)の範囲内となっているのが好ましい。
このように形成される空気入りタイヤ2の前記ビード部18に、リムホイール30をリム組みすることにより、空気入りタイヤ・リムホイール組立体1は形成される。また、このように空気入りタイヤ2にリムホイール30をリム組みした場合には、当該リムホイール30のタイヤ幅方向における中心であるリム中心31は、前記正規リムをリム組みした際の正規リムのリム中心31と一致する。このため、空気入りタイヤ・リムホイール組立体1においてリムホイール30のリム中心31を基準にした場合でも、前記タイヤ半幅及びカーカス長さは、上記と同様のタイヤ半幅及びカーカス長さになる。
図2は、図1のA−A矢視図である。前記溝部9は、上述したようにトレッド面6に複数設けられ、トレッド面6にトレッドパターンを形成しているが、この溝部9は、トレッド面6の車両内側タイヤ半幅SWinに位置する部分と車両外側タイヤ半幅SWoutに位置する部分とで、トレッド面6における溝部9の比率、つまり、溝面積比が異なるように形成されている。この溝面積比は、トレッド面6のうち、車両内側タイヤ半幅SWinに位置するトレッド面6である車両内側トレッド面7の溝面積比は車両内側溝面積比Ainとなっており、車両外側タイヤ半幅SWoutに位置するトレッド面6である車両外側トレッド面8の溝面積比は車両外側溝面積比Aoutとなっており、車両内側溝面積比Ainの方が、車両外側溝面積比Aoutよりも小さくなっている。つまり、車両内側トレッド面7の方が、車両外側トレッド面8よりも各トレッド面における溝部9の割合が小さくなっている。
なお、これらの車両内側溝面積比Ainと車両外側溝面積比Aoutとは、(0.5Aout≦Ain≦0.95Aout)の範囲内となっているのが好ましく、さらに好ましくは、(0.65Aout≦Ain≦0.9Aout)の範囲内となっているが望ましい。
図3は、図1の空気入りタイヤ・リムホイール組立体を車両に取り付けた状態を示す要部詳細図である。前記空気入りタイヤ・リムホイール組立体1を車両(図示省略)に装着する場合には、リムホイール30を、車両が有する取付部40に取り付ける。また、当該空気入りタイヤ・リムホイール組立体1を取り付ける車両は、アライメントがネガティブキャンバーの車両であることが望ましい。つまり、空気入りタイヤ・リムホイール組立体1は、当該空気入りタイヤ・リムホイール組立体1を車両に取り付けた際に、空気入りタイヤ・リムホイール組立体1の下端側よりも上端側の方が、車両幅方向における内側方向に位置するように空気入りタイヤ・リムホイール組立体1が傾斜して取り付けられる車両に取り付けられるのが好ましい。
空気入りタイヤ・リムホイール組立体1のリムホイール30を、アライメントがネガティブキャンバーの車両に取り付けて空気入りタイヤ2を当該車両に装着すると、前記リム中心31は、路面50に対して垂直な仮想線である垂直線45に対して傾斜する。この車両のアライメントはネガティブキャンバーであるため、リム中心31が傾斜する方向は、空気入りタイヤ・リムホイール組立体1の下端側から上端方向に向かうに従って、車両幅方向の外側方向から車両幅方向の内側方向に向かう方向に傾斜している。このように傾斜しているリム中心31と垂直線45とでなす角度が、キャンバー角θとなる。なお、このキャンバー角θは、ネガティブキャンバーの場合には符号が−(マイナス)になり、ポジティブキャンバーの場合、つまり、空気入りタイヤ・リムホイール組立体1の下端側よりも上端側の方が、車両幅方向における外側方向に位置するように空気入りタイヤ・リムホイール組立体1が傾斜している場合には、符号が+(プラス)になる。
また、前記空気入りタイヤ・リムホイール組立体1を前記車両に取り付ける際には、車両内側タイヤ半幅SWin側が、車両幅方向における内側方向に位置し、車両外側タイヤ半幅SWout側が、車両幅方向における外側方向に位置するように取り付ける。また、当該車両のアライメントによって空気入りタイヤ・リムホイール組立体1のリム中心31は垂直線45に対して傾斜しているため、トレッド面6も路面50に対して傾斜している。詳細には、空気入りタイヤ・リムホイール組立体1は、下端側よりも上端側の方が車両幅方向における内側方向に位置するように傾斜しており、また、車両内側タイヤ半幅SWinが車両幅方向における内側方向に位置するように車両に取り付けられているため、路面50側に位置するトレッド面6は、車両外側トレッド面8よりも、車両内側トレッド面7の方が下方側に位置するように、或いは路面50に近付くように傾斜している。
以上の実施の形態に係る空気入りタイヤ・リムホイール組立体1を取り付けた車両で走行すると、路面50側に位置するトレッド面6は、車両内側トレッド面7の方が車両外側トレッド面8よりも路面50側に位置しているため、直進走行時には、主に車両内側トレッド面7が路面50に接地する。この車両内側トレッド面7は、車両内側タイヤ半幅SWinに位置しており、車両内側タイヤ半幅SWinに位置するサイドウォール部15は、車両外側タイヤ半幅SWoutに位置するサイドウォール部15よりもタイヤ幅方向外方に突出するように湾曲している。このため、車両内側タイヤ半幅SWin側のタイヤ径方向における剛性は、車両外側タイヤ半幅SWout側のタイヤ径方向における剛性よりも低くなっている。このように、直進走行時に接地し易い車両内側タイヤ半幅SWin側の剛性は低くなっているので、直進走行時や直進走行に近い走行時の乗心地を向上させることができる。
また、このように接地し易い車両内側タイヤ半幅SWin側のトレッド面6である車両内側トレッド面7の溝面積比、つまり、車両内側溝面積比Ainを、車両外側溝面積比Aoutよりも小さくすることにより、車両内側トレッド面7が路面50に対して接地する面積は大きくなる。このため、車両内側トレッド面7の単位面積当たりの接地圧は低くなり、摩耗し難くなる。一方、車両外側トレッド面8は、車両内側トレッド面7よりも溝面積比が大きいため、車両外側トレッド面8が接地した場合には単位面積当たりの接地圧が高くなり易いが、この部分は直進走行時などの通常走行時には接地し難くなっており、直進走行時には車両外側トレッド面8全体の接地圧は大きくなり難い。このため、車両外側トレッド面8は摩耗し難くなり、車両内側トレッド面7と車両外側トレッド面8との摩耗は同程度になるので、偏摩耗を抑制できる。
さらに、車両のコーナーリング時には、車両全体の荷重がコーナーリングの外側方向に移動するので、これに伴い車両外側トレッド面8が接地し易くなる。この車両外側トレッド面8は、車両外側タイヤ半幅SWout側に位置しているが、この車両外側タイヤ半幅SWoutは、前記車両内側タイヤ半幅SWinとは逆に、車両内側タイヤ半幅SWinと比較してタイヤ径方向における剛性が高くなっている。このため、コーナーリング時には,タイヤ径方向における剛性が高い車両外側タイヤ半幅SWout側に位置する車両外側トレッド面8が接地し易くなるので、コーナーリング時における操縦安定性を確保することができる。これらの結果、乗心地を向上させ、且つ、操縦安定性を維持し、さらに、耐偏摩耗性を向上させることができる。
また、車両外側タイヤ半幅SWout側に位置するカーカス16の長さである車両外側カーカス長さLoutよりも、車両内側タイヤ半幅SWin側に位置するカーカス16の長さである車両内側カーカス長さLinを長くすることにより、車両内側タイヤ半幅SWin側に位置するサイドウォール部15付近のカーカス16の曲率半径を、車両外側タイヤ半幅SWout側に位置するサイドウォール部15付近のカーカス16の曲率半径よりも小さくすることができる。つまり、カーカス16は、タイヤ幅方向外方に凸となるように湾曲しているサイドウォール部15に沿って形成されているため、カーカス16も所定の曲率半径を有してタイヤ幅方向外方に凸となるように湾曲している。
このカーカス16を、車両外側カーカス長さLoutよりも車両内側カーカス長さLinの方が長くなるように形成することにより、車両内側タイヤ半幅SWin側に位置するカーカス16は、車両外側タイヤ半幅SWout側に位置するカーカス16よりも、タイヤ幅方向外方への突出量が大きくなった状態で湾曲する。これにより、車両外側タイヤ半幅SWout側に位置するカーカス16の曲率半径よりも、車両内側タイヤ半幅SWin側に位置するカーカス16の曲率半径を小さくすることができる。このように、車両内側タイヤ半幅SWin側に位置するカーカス16の曲率半径を小さくし、車両外側タイヤ半幅SWout側に位置するカーカス16の曲率半径を、車両内側タイヤ半幅SWin側に位置するカーカス16の曲率半径と比較して大きくすることにより、車両内側タイヤ半幅SWin側のタイヤ径方向における剛性を、より確実に低減しつつ、車両外側タイヤ半幅SWout側のタイヤ径方向における剛性を、より確実に向上させることができる。この結果、より確実に乗心地を向上させつつ、操縦安定性を維持することができる。
また、車両内側タイヤ半幅SWinと車両外側タイヤ半幅SWoutとの関係が(1.02SWout≦SWin≦1.3SWout)の範囲内となるように形成することにより、より確実に乗心地の向上と操縦安定性の維持とを両立できる。つまり、車両内側タイヤ半幅SWinが、車両外側タイヤ半幅SWoutの1.02倍以上になるように形成することにより、車両内側タイヤ半幅SWin側に位置するサイドウォール部15を、より確実にタイヤ幅方向外方に突出するようにすることができるので、車両内側タイヤ半幅SWin側の剛性を、より確実に低減することができ、より確実に乗心地を向上させることができる。また、車両内側タイヤ半幅SWinが、車両外側タイヤ半幅SWoutの1.3倍以下になるように形成することにより、車両内側タイヤ半幅SWinの剛性が低くなり過ぎることを抑制できる、或いは、所定の剛性を有することにより操縦安定性を確保する部分である車両外側タイヤ半幅SWoutのタイヤ幅方向における幅が狭くなり過ぎることを抑制できるので、より確実に操縦安定性を維持することができる。従って、車両内側タイヤ半幅SWinと車両外側タイヤ半幅SWoutとの関係が(1.02SWout≦SWin≦1.3SWout)の範囲内になるように形成することにより、より確実に車両内側タイヤ半幅SWin側のタイヤ径方向における剛性を低減し、また、車両外側タイヤ半幅SWout側のタイヤ径方向における剛性を確保することができる。この結果、より確実に乗心地を向上させつつ、操縦安定性を維持することができる。
さらに、この車両内側タイヤ半幅SWinと車両外側タイヤ半幅SWoutとの関係が(1.03SWout≦SWin≦1.1SWout)の範囲内となるように形成することにより、より確実に車両内側タイヤ半幅SWin側のタイヤ径方向における剛性を低減し、また、車両外側タイヤ半幅SWout側のタイヤ径方向における剛性を確保することができる。この結果、より確実に乗心地を向上させつつ、操縦安定性を維持することができる。
また、車両内側カーカス長さLinと車両外側カーカス長さLoutとの関係が(1.02Lout≦Lin≦1.3Lout)の範囲内となるようにカーカス16を形成することにより、より確実に乗心地を向上させつつ、操縦安定性を維持することができる。つまり、車両内側カーカス長さLinが、車両外側カーカス長さLoutの1.02倍以上になるようにカーカス16を形成することにより、車両内側タイヤ半幅SWin側に位置するカーカス16の曲率半径を、より確実に小さくすることができるので、この部分のタイヤ径方向における剛性を、より確実に低減できる、或いは、車両外側タイヤ半幅SWoutのタイヤ径方向における剛性を、より確実に確保することができる。また、車両内側カーカス長さLinが、車両外側カーカス長さLoutの1.3倍以下になるようにカーカス16を形成することにより、車両内側タイヤ半幅SWin側に位置するカーカス16の曲率半径が小さくなり過ぎることを抑制でき、この部分のタイヤ径方向における剛性が低減し過ぎることを抑制できる。従って、車両内側カーカス長さLinと車両外側カーカス長さLoutとの関係が(1.02Lout≦Lin≦1.3Lout)の範囲内になるようにカーカス16を形成することにより、車両内側タイヤ半幅SWin側、及び車両外側タイヤ半幅SWout側のタイヤ径方向におけるそれぞれの剛性を適度なものとすることができる。この結果、より確実に乗心地を向上させつつ、操縦安定性を維持することができる。
また、車両内側溝面積比Ainと車両外側溝面積比Aoutとの関係が(0.5Aout≦Ain≦0.95Aout)の範囲内となるように溝部9を形成することにより、より確実に耐偏摩耗性を向上させることができる。つまり、車両内側溝面積比Ainが、車両外側溝面積比Aoutの0.5倍以上になるように溝部9を形成することにより、車両内側トレッド面7の溝面積比が小さくなり過ぎることを抑制できる。これにより、車両内側トレッド面7において接地する部分が多過ぎることに起因して車両内側トレッド面7の摩耗が少なくなり過ぎることを抑制でき、より確実に偏摩耗を抑制することができる。また、車両内側溝面積比Ainが、車両外側溝面積比Aoutの0.95倍以下になるように溝部9を形成することにより、車両内側トレッド面7の溝面積比と車両外側トレッド面8の溝面積比の差を、より確実に設けることができる。これにより、車両の通常走行時に車両内側トレッド面7が多く接地した場合でも、この部分の摩耗を、より確実に低減することができ、より確実に偏摩耗を抑制することができる。従って、車両内側溝面積比Ainと車両外側溝面積比をAoutとの関係が(0.5Aout≦Ain≦0.95Aout)の範囲内になるように溝部9を形成することにより、より確実に偏摩耗を抑制することができる。この結果、より確実に耐偏摩耗性を向上させることができる。
さらに、この車両内側溝面積比Ainと車両外側溝面積比Aoutとの関係が(0.65Aout≦Ain≦0.9Aout)の範囲内となるように溝部9を形成することにより、車両内側トレッド面7及び車両外側トレッド面8における接地する部分の面積を、より適切な大きさにすることができ、より確実に偏摩耗を抑制することができる。この結果、より確実に耐偏摩耗性を向上させることができる。
また、空気入りタイヤ・リムホイール組立体1のリムホイール30を車両の取付部40に取り付けて、空気入りタイヤ1を、アライメントがネガティブキャンバーの車両に装着することにより、車両内側タイヤ半幅SWin側に位置する車両内側トレッド面7を、より確実に直進走行時に接地させることができ、コーナーリング時には、車両外側タイヤ半幅SWout側に位置する車両外側トレッド面8を接地させることができる。
これにより、直進走行時には、タイヤ径方向における剛性が低い部分である車両内側タイヤ半幅SWin側が接地するので、乗心地を向上させることができ、コーナーリング時には、タイヤ径方向における剛性が高い部分である車両外側タイヤ半幅SWout側が接地するので、操縦安定性を向上させることができる。さらに、車両走行時に接地している時間が長い部分、即ち、車両の幅方向における内側部分には、溝面積比が小さいことによって摩耗し難い車両内側トレッド面7を位置させることができるので、偏摩耗を低減させることができる。これらの結果、空気入りタイヤ・リムホイール組立体1を、ネガティブキャンバーのアライメントを有する車両に取り付けることにより、より確実に乗心地を向上させつつ操縦安定性を維持し、さらに、より確実に耐偏摩耗性を向上させることができる。
以下、上記の空気入りタイヤ・リムホイール組立体1について、従来の空気入りタイヤ・リムホイール組立体1と本発明の空気入りタイヤ・リムホイール組立体1とについて行なった性能の評価試験について説明する。性能評価試験は、操縦安定性、乗心地、耐偏摩耗性の3項目について行なった。
試験方法は、205/60R15サイズの空気入りタイヤ1を15×6JJのリムホイールに組み付け、エンジン排気量2000ccの前輪駆動の車両に装着して、この車両を8000km走行させることによって行った。各試験項目の評価方法は、操縦安定性については、車両走行時の操縦安定性を、ドライバーのフィーリングにて評価し、後述する従来例1及び従来例3の操縦安定性を3とした指数で評価した。指数が大きい程、操縦安定性が優れている。乗心地については、操縦安定性の評価方法と同様に、車両走行時の乗心地を、ドライバーのフィーリングにて評価し、後述する従来例1及び従来例3の乗心地を3とした指数で評価した。指数が大きい程、乗心地が優れている。耐偏摩耗性については、上記の車両で8000km走行した後の各溝部9の摩耗量を測定し、各溝部9の摩耗量の差が小さいほど耐偏摩耗性が優れているものとして、後述する従来例1及び従来例3の耐偏摩耗性を3とした指数で評価した。指数が大きい程、耐偏摩耗性が優れている。
試験をする空気入りタイヤ・リムホイール組立体1は、4種類の従来例と12種類の本発明を、上記の方法で試験する。このうち、従来例1〜4は、車両内側タイヤ半幅SWinと車両外側タイヤ半幅SWoutとが全て同一になっており、SWin=SWout=104mmになっている。また、従来例1の溝面積比は、車両内側溝面積比Ainと車両外側溝面積比Aoutとが同一になっており、Ain=Aout=24%になっている。また、従来例2では、Ain=24%、Aout=30%になっている。また、従来例3では、従来例1と同様に、Ain=Aout=24%になっており、さらに、車両内側カーカス長さLinと車両外側カーカス長さLoutとが同一になっており、Lin=Lout=200mmになっている。また、従来例4では、溝面積比は従来例2と同様に、Ain=24%、Aout=30%になっており、カーカス長さは従来例3と同様に、Lin=Lout=200mmになっている。
これに対し、本発明1〜12は、全て(車両内側溝面積比Ain<車両外側溝面積比Aout)で、且つ、(車両内側タイヤ半幅SWin>車両外側タイヤ半幅SWout)の関係になるように形成されている。これらのうち、本発明1は、溝面積比は、Ain=24%、Aout=30%になっており、タイヤ半幅は、SWin=109mm、SWout=99mmになっている。
また、本発明2は、溝面積比は、Ain=24%、Aout=34%で、Ain=0.7Aoutの関係になっており、タイヤ半幅は、SWin=107mm、SWout=102mmで、SWin=1.05SWoutの関係になっている。また、本発明3は、溝面積比は、Ain=24%、Aout=34%で、Ain=0.7Aoutの関係になっており、タイヤ半幅は、SWin=105mm、SWout=104mmで、SWin=1.01SWoutの関係になっている。また、本発明4は、溝面積比は、Ain=24%、Aout=34%で、Ain=0.7Aoutの関係になっており、タイヤ半幅は、SWin=122mm、SWout=87mmで、SWin=1.40SWoutの関係になっている。
また、本発明5は、溝面積比は、Ain=24%、Aout=24.5%で、Ain=0.98Aoutの関係になっており、タイヤ半幅は、SWin=107mm、SWout=102mmで、SWin=1.05SWoutの関係になっている。また、本発明6は、溝面積比は、Ain=24%、Aout=60%で、Ain=0.4Aoutの関係になっており、タイヤ半幅は、SWin=107mm、SWout=102mmで、SWin=1.05SWoutの関係になっている。
また、本発明7は、溝面積比は、Ain=24%、Aout=30%になっており、カーカス長さは、Lin=205mm、Lout=195mmになっている。また、本発明8は、溝面積比は、Ain=24%、Aout=34%で、Ain=0.7Aoutの関係になっており、カーカス長さは、Lin=205mm、Lout=195mmで、Lin=1.05Loutの関係になっている。また、本発明9は、溝面積比は、Ain=24%、Aout=34%で、Ain=0.7Aoutの関係になっており、カーカス長さは、Lin=201mm、Lout=199mmで、Lin=1.01Loutの関係になっている。また、本発明10は、溝面積比は、Ain=24%、Aout=34%で、Ain=0.7Aoutの関係になっており、カーカス長さは、Lin=233mm、Lout=167mmで、Lin=1.40Loutの関係になっている。
また、本発明11は、溝面積比は、Ain=24%、Aout=24.5%で、Ain=0.98Aoutの関係になっており、カーカス長さは、Lin=205mm、Lout=195mmで、Lin=1.05Loutの関係になっている。また、本発明12は、溝面積比は、Ain=24%、Aout=60%で、Ain=0.4Aoutの関係になっており、カーカス長さは、Lin=205mm、Lout=195mmで、Lin=1.05Loutの関係になっている。
これらの従来例1〜4、本発明1〜12の空気入りタイヤ・リムホイール組立体1を上記の方法で評価試験をし、得られた結果を表1〜4に示す。表1は、従来例1、従来例2、本発明1の試験結果を表示している。また、表2−1は、従来例1、本発明2〜4の試験結果を表示しており、表2−2は、本発明5及び本発明6の試験結果を表示している。また、表3は、従来例3、従来例4、本発明7の試験結果を表示している。また、表4−1は、従来例3、本発明8〜10の試験結果を表示しており、表4−2は、本発明11及び本発明12の試験結果を表示している。
Figure 2006240591
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表1に示した上記の試験結果で明らかなように、車両外側溝面積比Aoutよりも車両内側溝面積比Ainの方が小さくなるように溝部9を形成した場合でも、タイヤ半幅が、車両内側タイヤ半幅SWinと車両外側タイヤ半幅SWoutとで同一の場合には、車両内側タイヤ半幅SWin側のタイヤ径方向における剛性を低減できないので、乗心地を向上させることができない(従来例2)。
同様に、カーカス長さが、車両内側カーカス長さLinと車両外側カーカス長さLoutとで同一の場合には、車両内側タイヤ半幅SWin側のタイヤ径方向における剛性を低減できないので、乗心地を向上させることができない(従来例4)。さらに、溝面積比が、車両内側溝面積比Ainと車両外側溝面積比Aoutとで同一の場合には、車両走行時に車両内側タイヤ半幅SWin側が多く接地した場合に、偏摩耗を低減することができない(従来例3)。
これに対し、本発明1〜12では、車両外側溝面積比Aoutよりも車両内側溝面積比Ainの方が小さくなるように溝部9を形成しているので、車両走行時に車両内側タイヤ半幅SWin側が多く接地した場合でも、車両内側トレッド面7の摩耗を低減することができ、偏摩耗を抑制することができる。また、タイヤ半幅を、車両外側タイヤ半幅SWoutよりも車両内側タイヤ半幅SWinの方が広くなるようにすることにより、車両内側タイヤ半幅SWin側のタイヤ径方向における剛性を低減し、車両外側タイヤ半幅SWout側のタイヤ径方向における剛性を車両内側タイヤ半幅SWin側のタイヤ径方向における剛性よりも高くできるので、操縦安定性を維持しつつ、乗心地を向上させることができる。これらの結果、乗心地を向上させ、且つ、操縦安定性を維持し、さらに、耐偏摩耗性を向上させることができる。
以上のように、本発明にかかる空気入りタイヤ・リムホイール組立体及び空気入りタイヤは、乗心地を向上させる空気入りタイヤ・リムホイール組立体及び空気入りタイヤに有用であり、特に、ネガティブキャンバーの車両に装着する空気入りタイヤ・リムホイール組立体及び空気入りタイヤに適している。
この発明に係る空気入りタイヤ・リムホイール組立体の要部を示す子午断面図である。 図1のA−A矢視図である。 図1の空気入りタイヤ・リムホイール組立体を車両に取り付けた状態を示す要部詳細図である。
符号の説明
1 空気入りタイヤ・リムホイール組立体
2 空気入りタイヤ
5 トレッド部
6 トレッド面
7 車両内側トレッド面
8 車両外側トレッド面
9 溝部
15 サイドウォール部
16 カーカス
17 インナーライナ
18 ビード部
19 ビードコア
20 外端部
21 車両内側外端部
22 車両外側外端部
30 リムホイール
31 リム中心
40 取付部
45 垂直線
50 路面
SWin 車両内側タイヤ半幅
SWout 車両外側タイヤ半幅
Lin 車両内側カーカス長さ
Lout 車両外側カーカス長さ

Claims (16)

  1. トレッド部の表面であるトレッド面に複数の溝部が形成されていると共にタイヤ幅方向の両端にはサイドウォール部が位置している空気入りタイヤと、前記空気入りタイヤにリム組みしたリムホイールと、からなる空気入りタイヤ・リムホイール組立体であって、
    前記リムホイールのタイヤ幅方向の中心であるリム中心から、タイヤ幅方向の両端に位置するそれぞれの前記サイドウォール部において最もタイヤ幅方向外方に位置する部分であるそれぞれの外端部までの距離であるタイヤ半幅は、前記タイヤ半幅ごとにタイヤ幅方向における幅が異なっており、
    前記タイヤ半幅のうちタイヤ幅方向における幅が広い方の前記タイヤ半幅は、前記リムホイールを車両に取り付けた際に前記車両の幅方向における内側方向に位置しており、
    前記タイヤ半幅のうちタイヤ幅方向における幅が狭い方の前記タイヤ半幅は、前記リムホイールを前記車両に取り付けた際に前記車両の幅方向における外側方向に位置しており、
    前記溝部の前記トレッド面における比率である溝面積比は、前記タイヤ半幅のうち、タイヤ幅方向における幅が広い側に位置する部分の前記溝面積比の方が、前記タイヤ半幅のうち、タイヤ幅方向における幅が狭い側に位置する部分の前記溝面積比よりも小さくなっていることを特徴とする空気入りタイヤ・リムホイール組立体。
  2. 前記タイヤ半幅のうち、タイヤ幅方向における幅が広い方の前記タイヤ半幅をSWinとし、タイヤ幅方向における幅が狭い方の前記タイヤ半幅をSWoutとした場合に、前記タイヤ半幅は、1.02SWout≦SWin≦1.3SWoutの範囲内となっていることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ・リムホイール組立体。
  3. 前記溝面積比のうち、前記タイヤ半幅のうちのタイヤ幅方向における幅が広い側に位置する部分の前記溝面積比をAinとし、前記タイヤ半幅のうちのタイヤ幅方向における幅が狭い側に位置する部分の前記溝面積比をAoutとした場合に、前記溝面積比は、0.5Aout≦Ain≦0.95Aoutの範囲内となっていることを特徴とする請求項1または2に記載の空気入りタイヤ・リムホイール組立体。
  4. 前記タイヤ半幅のうち、タイヤ幅方向における幅が広い方の前記タイヤ半幅をSWinとし、タイヤ幅方向における幅が狭い方の前記タイヤ半幅をSWoutとした場合に、前記タイヤ半幅は、1.03SWout≦SWin≦1.1SWoutの範囲内となっており、且つ、前記溝面積比のうち、前記タイヤ半幅のうちのタイヤ幅方向における幅が広い側に位置する部分の前記溝面積比をAinとし、前記タイヤ半幅のうちのタイヤ幅方向における幅が狭い側に位置する部分の前記溝面積比をAoutとした場合に、前記溝面積比は、0.65Aout≦Ain≦0.9Aoutの範囲内となっていることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ・リムホイール組立体。
  5. 前記サイドウォール部のタイヤ径方向内方にはビード部が位置しており、且つ、タイヤ幅方向の両側に位置する前記ビード部間に前記サイドウォール部及び前記トレッド部に沿って形成されたカーカスが設けられており、
    前記カーカスは、前記ビード部から、前記カーカスのタイヤ幅方向において前記リム中心上に位置する部分までの前記カーカスの長さであるカーカス長さが、前記タイヤ半幅のうち前記カーカスが位置する前記タイヤ半幅ごとに異なっており、
    前記タイヤ半幅のうちタイヤ幅方向における幅が広い側に位置する部分の前記カーカス長さの方が、前記タイヤ半幅のうちタイヤ幅方向における幅が狭い側に位置する部分の前記カーカス長さよりも長くなっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ・リムホイール組立体。
  6. 前記カーカス長さのうち、前記タイヤ半幅のうちのタイヤ幅方向における幅が広い側に位置する部分の前記カーカス長さをLinとし、前記タイヤ半幅のうちのタイヤ幅方向における幅が狭い側に位置する部分の前記カーカス長さをLoutとした場合に、前記カーカス長さは、1.02Lout≦Lin≦1.3Loutの範囲内となっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ・リムホイール組立体。
  7. 前記溝面積比のうち、前記タイヤ半幅のうちのタイヤ幅方向における幅が広い側に位置する部分の前記溝面積比をAinとし、前記タイヤ半幅のうちのタイヤ幅方向における幅が狭い側に位置する部分の前記溝面積比をAoutとした場合に、前記溝面積比は、0.65Aout≦Ain≦0.9Aoutの範囲内となっていることを特徴とする請求項6に記載の空気入りタイヤ・リムホイール組立体。
  8. 前記リムホイールは、ネガティブキャンバーの前記車両に取り付けられることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ・リムホイール組立体。
  9. トレッド部の表面であるトレッド面に複数の溝部が形成されていると共にタイヤ幅方向の両端にはサイドウォール部が位置しており、且つ、前記サイドウォール部のタイヤ径方向内方にはビード部が位置している空気入りタイヤであって、
    前記ビード部に正規リムをリム組みした際の前記正規リムのタイヤ幅方向の中心であるリム中心から、タイヤ幅方向の両端に位置するそれぞれの前記サイドウォール部において最もタイヤ幅方向外方に位置する部分であるそれぞれの外端部までの距離であるタイヤ半幅は、前記タイヤ半幅ごとにタイヤ幅方向における幅が異なっており、
    前記タイヤ半幅のうちタイヤ幅方向における幅が広い方の前記タイヤ半幅は、前記空気入りタイヤを車両に装着した際に前記車両の幅方向における内側方向に位置しており、
    前記タイヤ半幅のうちタイヤ幅方向における幅が狭い方の前記タイヤ半幅は、前記空気入りタイヤを前記車両に装着した際に前記車両の幅方向における外側方向に位置しており、
    前記溝部の前記トレッド面における比率である溝面積比は、
    前記タイヤ半幅のうち、タイヤ幅方向における幅が広い側に位置する部分の前記溝面積比の方が、前記タイヤ半幅のうち、タイヤ幅方向における幅が狭い側に位置する部分の前記溝面積比よりも小さくなっていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  10. 前記タイヤ半幅のうち、タイヤ幅方向における幅が広い方の前記タイヤ半幅をSWinとし、タイヤ幅方向における幅が狭い方の前記タイヤ半幅をSWoutとした場合に、前記タイヤ半幅は、1.02SWout≦SWin≦1.3SWoutの範囲内となっていることを特徴とする請求項9に記載の空気入りタイヤ。
  11. 前記溝面積比のうち、前記タイヤ半幅のうちのタイヤ幅方向における幅が広い側に位置する部分の前記溝面積比をAinとし、前記タイヤ半幅のうちのタイヤ幅方向における幅が狭い側に位置する部分の前記溝面積比をAoutとした場合に、前記溝面積比は、0.5Aout≦Ain≦0.95Aoutの範囲内となっていることを特徴とする請求項9または10に記載の空気入りタイヤ。
  12. 前記タイヤ半幅のうち、タイヤ幅方向における幅が広い方の前記タイヤ半幅をSWinとし、タイヤ幅方向における幅が狭い方の前記タイヤ半幅をSWoutとした場合に、前記タイヤ半幅は、1.03SWout≦SWin≦1.1SWoutの範囲内となっており、且つ、前記溝面積比のうち、前記タイヤ半幅のうちのタイヤ幅方向における幅が広い側に位置する部分の前記溝面積比をAinとし、前記タイヤ半幅のうちのタイヤ幅方向における幅が狭い側に位置する部分の前記溝面積比をAoutとした場合に、前記溝面積比は、0.65Aout≦Ain≦0.9Aoutの範囲内となっていることを特徴とする請求項9に記載の空気入りタイヤ。
  13. タイヤ幅方向の両側に位置する前記ビード部間には、前記サイドウォール部及び前記トレッド部に沿って形成されたカーカスが設けられており、
    前記カーカスは、前記ビード部から、前記カーカスのタイヤ幅方向において前記リム中心上に位置する部分までの前記カーカスの長さであるカーカス長さが、前記タイヤ半幅のうち前記カーカスが位置する前記タイヤ半幅ごとに異なっており、
    前記タイヤ半幅のうちタイヤ幅方向における幅が広い側に位置する部分の前記カーカス長さの方が、前記タイヤ半幅のうちタイヤ幅方向における幅が狭い側に位置する部分の前記カーカス長さよりも長くなっていることを特徴とする請求項9〜12のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  14. 前記カーカス長さのうち、前記タイヤ半幅のうちのタイヤ幅方向における幅が広い側に位置する部分の前記カーカス長さをLinとし、前記タイヤ半幅のうちのタイヤ幅方向における幅が狭い側に位置する部分の前記カーカス長さをLoutとした場合に、前記カーカス長さは、1.02Lout≦Lin≦1.3Loutの範囲内となっていることを特徴とする請求項9〜13のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  15. 前記溝面積比のうち、前記タイヤ半幅のうちのタイヤ幅方向における幅が広い側に位置する部分の前記溝面積比をAinとし、前記タイヤ半幅のうちのタイヤ幅方向における幅が狭い側に位置する部分の前記溝面積比をAoutとした場合に、前記溝面積比は、0.65Aout≦Ain≦0.9Aoutの範囲内となっていることを特徴とする請求項14に記載の空気入りタイヤ。
  16. 前記空気入りタイヤは、ネガティブキャンバーの前記車両に装着されることを特徴とする請求項9〜15のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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