JP2006240389A - シフトレバー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ロック手段の機械的強度を格別高くしなくても、確実にシフトレバーの不用意な移動を規制できるシフトレバー装置を得る。
【解決手段】 本シフトレバー装置10では、筒状部42から延出されたロック片52がロック位置に位置してストッパ44と当接片54との間に状態では、R位置へ向けてレバー部22を回動させようとすると、当接片54がロック片52に当接する。この状態で更にR位置へ向けてレバー部22を回動させようとして当接片54でロック片52を押圧した際の押圧力が過剰になり、ロック片52が撓もうとすると、ロック片52はストッパ44により当接片54とは反対側から干渉され、これにより、ロック片52の撓曲が規制される。これにより、ロック片52が変形して破損することがない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両等のエンジンを変速したり、又、エンジンを制御するための制御装置を操作するためのシフトレバー装置に関する。
車両の自動変速機を制御するための制御装置にはパーキングレンジ、リバースレンジ、ニュートラルレンジ、ドライブレンジ等の複数のシフトレンジが設定されており、これらのシフトレンジのうち、乗員によって選択されたシフトレンジに対応して車両の自動変速機を制御している。
このようなシフトレンジを選択するための装置としては、所謂「ゲート式のシフトレバー装置」(以下、単に「シフトレバー装置」と称する)がある。このシフトレバー装置は、例えば、車両の運転席と助手席との間で、略車両下方側から室内側に延出された棒状のシフトレバーを備えている。
このシフトレバーは、基端側を中心に略車両前後方向及び略車両左右方向の双方を軸方向とする軸周りに回動可能に支持されている。シフトレバー装置にはシフトレバーの回動位置を検出する位置検出手段が設けられている。
位置検出手段の一例としては、例えば、一端がシフトレバーに固定され他端が自動変速機の制御装置に接続されたワイヤ等の接続部材があり、シフトレバーの回動に伴うワイヤの変位でシフトレバーの回動位置を制御装置で判定できる構造になっている。
また、位置検出手段の他の例としては、例えば、マイクロスイッチ等のスイッチ手段がある。スイッチ手段は、予め設定されたシフトレバーの移動軌跡において更に予め設定された所定のシフト位置に対応して設けられており、シフトレバーがそのシフト位置に到達すると、スイッチ手段の導通状態が切り替わり、これにより、そのシフト位置に到達したことを自動変速機の制御装置が判断できる構造になっている。
また、一方で、車両のシフトレバー装置では、例えば、パーキングレンジに対応したシフト位置から他のシフトレンジに対応したシフト位置へのシフトレバーの不用意な移動を防止することを目的としたシフトロック機構が設けられている(シフトロック機構の一例としては下記特許文献1を参照されたい)。
シフトロック機構は、例えば、ブレーキペダルの踏み込み等の所定の動作に連動して移動するロックプレート等のロック部材を備えている。ロック部材は、例えば、ソレノイドのプランジャに機械的に連結されており、ソレノイドのコイルに対する通電及び通電解除によりプランジャがスライドすると、ロック部材が移動する構造になっている。
ロック部材は、パーキングレンジに対応したシフトレバーのシフト位置であるP位置と、例えば、リバースレンジに対応したシフトレバーのシフト位置であるR位置との間のシフトレバーの移動軌跡上に設けられており、例えば、ブレーキペダルが踏み込まれない状態でシフトレバーがP位置からR位置へ向けて回動しようとすると、R位置よりもP位置側でロック部材がシフトレバーに当接する。このように、シフトレバーにロック部材が当接することでR位置へのシフトレバーの移動を規制できる。
また、ブレーキペダルが踏み込まれると、例えば、ソレノイドのコイルが通電され、これにより生じた磁力でプランジャが吸引されてスライドする。このプランジャのスライドにより、ロック部材がシフトレバーの移動軌跡上から離脱する。この状態では、P位置からR位置へ向けて移動するシフトレバーに対してロック部材が当接することがなく、R位置にシフトレバーが移動できる。
特開2003−127695の公報
ところで、P位置から離脱したシフトレバーがR位置へ到達する直前でのシフトレバーの回動が、略車両左右方向を軸方向とする軸周りであるならば、上記のようなシフトロック機構のロック部材は、R位置に到達する前のシフトレバーよりも略車両後方側に位置して、略車両前方側から向かってくるシフトレバーに当接する。このため、ロック部材には略車両前方側からの押圧力が作用する。
ロック部材の先端側にシフトレバーが当接する構造であるならば、ロック部材の先端側に略車両後方側への押圧力が作用すると、ロック部材が支持されるロック部材の基端部と先端側との間では、略車両前後方向に沿ったせん断荷重が作用する。
これにより、シフトレバーを略車両後方側へ回動させる際の操作力が大きいと、上記のせん断荷重にロック部材が耐え切れずに破損する。このため、このようなシフトロック機構では、ロック部材に機械的強度が比較的高い材質を採用したり、また、ロック部材を大型化したりして機械的強度を高めなくてはならなかった。
しかしながら、機械的強度が比較的高い材料を用いることでコスト高になったり、ロック部材を大型化することで、シフトロック機構、ひいてはシフトレバー装置の大型化を招くと言う欠点があった。
本発明は、上記事実を考慮して、ロック手段の機械的強度を格別高くしなくても、確実にシフトレバーの不用意な移動を規制できるシフトレバー装置を得ることを目的としている。
請求項1に記載の本発明に係るシフトレバー装置は、予め設定された移動軌跡に沿って所定方向を軸方向とした軸周り方向であるシフト方向及び前記所定方向に対して直交する方向を軸方向とした軸周り方向であるセレクト方向にシフトレバーを回動させることで、車両に搭載されたエンジンを変速操作又は前記エンジンを制御する制御装置を操作するシフトレバー装置であって、前記シフトレバーの前記シフト操作及び前記セレクト操作の何れか一方の操作から他方の操作に操作態様が切り替わる操作変更位置に対応したロック位置と当該ロック位置から離脱したロック解除位置との間で移動可能に設けられ、前記ロック位置では前記シフトレバーの所定部位に対して前記シフトレバーの回動中心よりも前記シフトレバーの先端側から当接し、前記他方の操作による前記シフトレバーの回動を規制するロック手段を備える、ことを特徴としている。
請求項1に記載の本発明に係るシフトレバー装置では、予め定められた移動軌跡に沿って所定方向を軸方向とする軸周り方向であるシフト方向や、この所定方向に対して直交する方向を軸方向とする軸周り方向であるセレクト方向にシフトレバーが回動操作される。
このようにシフトレバーが回動操作されることで上記の移動軌跡上の所定のシフト位置にシフトレバーが到達すると、車両に搭載されたエンジンの変速ギヤが変更され、又は、エンジンを制御するための制御装置に予め設定された複数のシフトレンジのうち、上記のシフト位置に対応したシフトレンジが選択されて変更される。
また、本発明に係るシフトレバー装置では、ロック手段がロック位置に位置した状態で、シフト操作及びセレクト操作の何れか一方のシフトレバーの回動操作が行なわれてシフトレバーが操作変更位置に到達し、更に、この状態からシフトレバーのシフト操作及びセレクト操作の何れか他方の操作を行なおうとすると、ロック手段がシフトレバーに直接又は間接的に干渉し、これにより、上記の何れか他方のシフトレバーの操作が規制される。
このように、上記の何れか他方のシフトレバーの操作が規制されることで、何れか他方の操作を行なうことで到達できるシフト位置へのシフトレバーの移動が規制される。このため、この状態では、何れか他方の操作を行なうことで到達できるシフト位置に対応した変速ギヤ又はシフトレンジへの不用意な変更が防止される。
ところで、ロック手段がロック位置でシフトレバーの所定部位に干渉した状態では、シフトレバーの回動中心からシフトレバーの先端側への向きに沿ってロック手段がシフトレバーの所定部位よりもシフトレバーの先端側に位置する。シフトレバーは、通常、その回動中心から先端側との間でシフトレバー装置のハウジング等を貫通している。このため、ロック手段はハウジングとシフトレバーの所定部位との間に介在する。
このため、シフトレバーを前記何れか他方へ操作しようとしてシフトレバーの所定部位がロック手段をその回動方向に押圧することで、ロック手段が所定部位からの押圧により変形しようとしても、上記のハウジング等によりシフトレバーの所定部位とは反対側から支持される。これにより、ロック手段の大きな変形が抑制され、ロック手段の破損等が防止される。
これにより、ロック手段に機械的強度の大きな材料を使用しなくてもよく、コストを安価にできる。
請求項2に記載の本発明に係るシフトレバー装置は、請求項1に記載の本発明において、前記シフトレバーの長手方向中間部に設けられて前記シフトレバーが貫通し、前記シフトレバーの回動軸側と前記車両の室内側とを仕切る仕切部材を有し、前記ロック位置に前記ロック手段が位置すると共に、前記操作変更位置に前記シフトレバーが位置した状態では、前記ロック手段が前記仕切部材の一部と前記シフトレバーの一部との間に介在する、ことを特徴としている。
請求項2に記載の本発明に係るシフトレバー装置によれば、仕切部材によって車両の室内側とシフトレバーの回転軸側とが仕切られる。シフトレバーは仕切部材を貫通しており、仕切部材から突出したシフトレバーの先端側を回動操作することで車両に搭載されたエンジンの変速ギヤが変更され、又は、エンジンを制御するための制御装置に予め設定された複数のシフトレンジのうち、上記のシフト位置に対応したシフトレンジが選択されて変更される。
一方で、本発明に係るシフトレバー装置では、ロック位置にロック手段が位置して、操作変更位置にシフトレバーが位置すると、ロック手段が仕切部材の一部とシフトレバーの一部との間に介在する。この状態で、シフトレバーをシフト方向及びセレクト方向の前記何れか他方へ操作しようとしてシフトレバーの一部がロック手段をその回動方向に押圧しても、ロック手段は仕切部材によってロック手段を押圧するシフトレバーの一部とは反対側から支持される。
これにより、シフトレバーからの押圧力によるロック手段の大きな変形が抑制され、ロック手段の破損等を防止できる。
以上説明したように、本発明では、ロック手段の機械的強度を格別高くしなくても、確実にシフトレバーの不用意な移動を規制できる。
<本実施の形態の構成>
図4には本発明の一実施の形態に係るシフトレバー装置10の構成が正面図により示されており、図5には本シフトレバー装置10の構成が平面図によって示されている。
これらの図に示されるように、本シフトレバー装置10はハウジング12を備えている。ハウジング12はベース14を備えており、例えば、車両の運転席と助手席との間の前方側の所定位置、その一例としては、コンソールボックスの前方側の下方や、インスツルメントパネルの裏面側等でベース14が車体の所定部位にボルト等の締結手段等により固定される。
また、ハウジング12は仕切部材としての上壁16を備えている。図5に示されるように、上壁16には平面視で上下左右にジグザグに屈曲した貫通孔18が形成されている。
貫通孔18にはシフトレバー20を構成するレバー部22が貫通している。レバー部22は断面円形の棒状に形成されており、その先端部には図4に示されるようにノブ24が一体的に固定されている。
レバー部22の基端側は上記の貫通孔18を貫通してハウジング12を構成する一対の側壁26の間に入り込んでいる。これらの側壁26には、シフトレバー20を構成するリテーナ28が設けられている。
リテーナ28は、上記のレバー部22の長手方向に沿って長手のブロック形状に形成されており、その長手方向基端側(下端側)には略車両左右方向を軸方向とするシャフト30が設けられている。
図1に示されるように、リテーナ28にはその先端(上端)にて開口した孔32が形成されている。孔32には上記のレバー部22の基端側が入り込んでおり、孔32内でレバー部22は、例えば、略車両前後方向を軸方向とする軸周りに回動可能に軸支されている。
一方、図4及び図5に示されるように、側壁26の側方には支持体34が設けられている。支持体34はハウジング12に一体的に固定されており、その中間部には、略車両上下方向に沿って長手方向とされた支持軸36が立設されている。支持軸36にはロック手段を構成するロック部材40が設けられている。
ロック部材40は筒状部42を備えている。筒状部42は内径寸法が支持軸36の外径寸法よりも僅かに大きな円筒形状に形成されており、支持軸36周りに回転可能に支持軸36に支持されている。
筒状部42よりも支持軸36の先端側では上壁16からストッパ44が延出されていおり、支持軸36の先端がストッパ44を貫通している。このように、支持軸36の先端側で筒状部42の上端に対向してストッパ44が設けられることで、筒状部42の抜け止めが成されている。
筒状部42の下端部近傍の外周一部からは、係止片46が延出されている。係止片46の先端側にからは係止突起48が突出形成されており、この係止突起48にはワイヤ56の一端が係止される。
図7に示されるように、ワイヤ56の他端はスライダ62に係止されている。スライダ62はシフトロック装置を構成するスライダボックス60の内側に設けられている。
スライダボックス60の内部には、スライダボックス60内におけるワイヤ56の長手方向に沿って長手とされたガイド溝64が形成されており、スライダ62はガイド溝64に案内されてスライダボックス60の内でのワイヤ56の長手方向(図7及び図8の矢印B方向及びその反対方向)にスライド可能とされている。
また、スライダボックス60の内部には、ガイド溝66が形成されている。ガイド溝66はガイド溝64に対して交差して形成されている。
図9及び図10に示されるように、ガイド溝66の深さ寸法はガイド溝64よりも十分に深く、ガイド溝64はガイド溝66の深さ方向中間部よりも図9及び図10の上側でガイド溝66に交差している。ガイド溝66にはスライダ68が設けられている。
スライダ68は本体70を備えている。本体70はガイド溝66のガイド溝64との交差部分よりも下側での深さ寸法に略等しい厚さ寸法を有するブロック状に形成されており、ガイド溝66に案内されてガイド溝66の長手方向にスライド可能とされている。
本体70の一端にはブロック状の係合部72が形成されている。係合部72が形成された部分ではスライダ68の厚さ寸法が本体70における厚さ寸法よりも十分に大きく、ガイド溝64とガイド溝66との交差部分に係合部72が位置した状態では係合部72の一部がガイド溝64に入り込む。
図7及び図8に示されるように、上記のスライダ62にはガイド溝66の長手方向一方(図7及び図8の矢印A方向)の側へ向けて開口した凹部74が形成されており、更に、ガイド溝64の長手方向に沿った凹部74の側方にはガイド溝66の長手方向一方の側(図7及び図8の矢印A方向)へ向けて開口した凹部76が形成されている。
凹部74、76の各々は上記の係合部72の入り込みが可能な大きさに形成されており、ガイド溝66の長手方向に沿って凹部74又は凹部76とガイド溝66とが重なり合うと係合部72は凹部74又は凹部76に入り込むことができる。
このように凹部74又は凹部76に係合部72が入り込んだ状態では、スライダ62がガイド溝64に沿って移動しようとすると、凹部74又は凹部76の内壁に係合部72が干渉し、スライダ62の移動が規制される。
ガイド溝66の長手方向に沿った他方の側(図7及び図8の矢印A方向とは反対側)での本体70の側方には、圧縮コイルスプリング78が設けられており、本体70、ひいてはスライダ68をガイド溝66の長手方向一方の側へ付勢している。
また、スライダ68には当接ピン80が形成されている。当接ピン80はその先端がスライダボックス60から突出しており、ブレーキペダル82に形成された当接部84に対向し、上記の圧縮コイルスプリング78の付勢力で当接部84に圧接している。
ブレーキペダル82は、図示しない捻じりコイルスプリング等の付勢手段の付勢力により支持軸周りにスライダボックス60に接近する方向へ付勢されている。
ブレーキペダル82を付勢する付勢手段の付勢力は、上記の圧縮コイルスプリング78の付勢力よりも大きく、この付勢手段の付勢力に抗する踏力がブレーキペダル82に付与されていない状態であれば、付勢手段に付勢されたブレーキペダル82の当接部84が圧縮コイルスプリング78の付勢力に抗してスライダ68をガイド溝66の長手方向他端側へ押圧して移動させている。
これに対して、付勢手段の付勢力に抗する踏力がブレーキペダル82に付与されて、ブレーキペダル82がスライダボックス60から離間すると、圧縮コイルスプリング78の付勢力でスライダ62の当接ピン80が押し出される。
また、ガイド溝64の長手方向に沿ったガイド溝66の側方にはガイド溝66に対して平行な、すなわち、図7及び図8の矢印A方向及びその反対方向に沿って長手のガイド溝86が形成されている。ガイド溝86は長手方向中間部にてガイド溝64に交差している。
図9及び図11に示されるように、ガイド溝86の深さ寸法はガイド溝66と同様にガイド溝64よりも十分に深く、ガイド溝64はガイド溝86の深さ方向中間部よりも図9及び図11の上側でガイド溝86に交差している。ガイド溝86にはスライダ88が設けられている。
スライダ88は本体90を備えている。本体90はガイド溝86のガイド溝64との交差部分よりも下側での深さ寸法に略等しい厚さ寸法を有するブロック状に形成されており、ガイド溝86に案内されてガイド溝86の長手方向にスライド可能とされている。本体90の一端にはブロック状の係合部92が形成されている。
係合部92が形成された部分ではスライダ88の厚さ寸法が本体90における厚さ寸法よりも十分に大きく、ガイド溝64とガイド溝86との交差部分に係合部92が位置した状態では係合部92の一部がガイド溝64に入り込む。
上記の凹部74は係合部92にも対応しており、図7に示されるように、ガイド溝86の長手方向に沿って凹部74とガイド溝86とが重なり合うと係合部92は凹部74の底部に当接するまでガイド溝86の長手方向他端側へ移動できる。
但し、図8に示されるように、凹部74に係合部92が入り込める程度まで凹部74がガイド溝86に重なり合っていない状態でスライダ62がガイド溝86上に位置している状態では、係合部92がスライダ62に干渉されてガイド溝86の長手方向他端側へ移動できない。
一方、ガイド溝86の長手方向他端側でのスライダ88の端部には、キーインターロックケーブル94(以下、単に「ケーブル94」と称する)の基端が係止されている。ケーブル94は、スライダボックス60の外部に引き出され、その先端は図12に示される鉤状の係合片96に係止されている。
係合片96はイグニッション装置98を構成するカム100の側方に配置されている。カム100にはシャフト102を介してキーシリンダ104の回転体106に同軸的に連結されている。回転体106はキーシリンダ104に挿し込まれたイグニッションキー108を図12の矢印C方向又はその反対方向へ回動させることで一体的に回動する。
また、カム100には斜面110が形成されている。斜面110はカム100の回動方向に沿って係合片96と対向している。イグニッションキー108を抜き取るために図12の矢印C方向とは反対方向へイグニッションキー108を回動させた際のカム100の回動により係合片96に斜面110が当接すると、係合片96はケーブル94を引っ張りつつ斜面110を越えようとする。
また、図1及び図2に示されるように、筒状部42の下端側にはリターンスプリング50が設けられている。リターンスプリング50は一端が支持体34に係止され、他端が係止片46に係止されており、ワイヤ56を他端側に引っ張ることで筒状部42に付与される回転力の方向とは反対方向に筒状部42を付勢している。
一方、筒状部42の上端部近傍の外周一部からは、ブロック形状のロック片52が延出されている。このロック片52に対応してリテーナ28には当接片54が形成されている。図6において円内にPの文字が付されている位置(以下、この位置をP位置と称する)をシフトレバー20のレバー部22が貫通した状態では、当接片54はレバー部22の長手方向に沿って上記のストッパ44と対向する。
さらに、このストッパ44と当接片54との対向状態で且つ上記のように、ブレーキペダルが踏み込まれずに、リターンスプリング50の付勢力だけが筒状部42に作用している状態では、ロック片52は支持軸36周りのロック位置に位置しており、ロック片52がストッパ44と当接片54との間に介在する。
また、ロック片52よりも筒状部42の下側には当接片112が筒状部42の外周部に形成されている。上記のスライダ62の凹部74にスライダ68の入り込みが可能に凹部74がガイド溝66に対向した状態までスライダ62、ひいてはワイヤ56が移動した状態で、当接片112の一側面がシフトレバー20を操作する際のシフトレバー20の回動方向の1つであるセレクト方向に向く。
この状態での当接片112に対応してシフトレバー20のリテーナ28には押圧片114が形成されている。押圧片114はセレクト方向に当接片112に対向した状態でシフトレバー20が当接片112側へセレクト操作されると、押圧片114が当接片112に当接して当接片112を押圧する。この押圧力により当接片112、ひいては筒状部42がリターンスプリング50の付勢力に抗して回動する。
<本実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
本シフトレバー装置10では、例えば、図6におけるP位置でレバー部22が貫通孔18を通過した状態を、シフトレバー20の回動位置を検出するマイクロスイッチ等の位置検出手段が検出すると、車両の自動変速機を制御する制御装置に設定された複数のシフトレンジからパーキングレンジが選択され、車両の駆動輪がロックされる。
このP位置から貫通孔18に沿ってレバー部22が移動して、図6において円内にRの文字が付されている位置(以下、この位置をR位置と称する)にレバー部22が到達したことを位置検出手段が検出すると、上記の制御装置では、複数のシフトレンジからリバースレンジが選択される。これにより、制御装置が自動変速機を操作すると、エンジンの駆動力が駆動輪に伝えられ、駆動輪が逆転させられる。これにより、車両が後退する。
さらに、レバー部22がR位置から貫通孔18に沿って移動し、図6において円内にNの文字が付されている位置(以下、この位置をN位置と称する)にレバー部22が到達したことを位置検出手段が検出すると、上記の制御装置では、複数のシフトレンジからリバースレンジが選択される。この状態では駆動輪に対するエンジンの駆動力の伝達を遮断されて所謂ニュートラルの状態になる。
また、レバー部22がN位置から貫通孔18に沿って移動し、図6において円内にDの文字が付されている位置(以下、この位置をD位置と称する)にレバー部22が到達したことを位置検出手段が検出すると、上記の制御装置では、複数のシフトレンジからドライブレンジが選択される。この状態では駆動輪に対してエンジンの駆動力が伝達されて車両が前進する。
ところで、本シフトレバー装置10においてP位置でレバー部22が貫通した状態では、図2に示されるように、略車両前後方向を軸方向とする軸周りにリテーナ28から延出された当接片54が上壁16から延出されたストッパ44と対向しており、ロック片52が当接片54とストッパ44との間に介在している。
また、この状態では、図7に示されるように、スライダ62の凹部74がスライダ88の係合部92が入り込み可能な状態で凹部74がガイド溝86に対向していると共に、スライダ62の凹部76がガイド溝66に対向しており、スライダ68の係合部72が凹部76に入り込んでいる。
この状態で、レバー部22がリテーナ28に対して略車両前後方向を軸方向とする軸周りにセレクト操作されて(回動して)、P位置とR位置との間で図6において円内にSの文字が付されているS位置にレバー部22が到達し、更に、その後に、R位置へ向けてレバー部22と共に略車両左右方向を軸方向とする軸周りにリテーナ28を回動させようとすると(すなわち、シフトレバー20をシフト操作すると)、リテーナ28と共に回動しようとする当接片54が、ロック片52に接近する。これにより、ロック片52がレバー部22の先端側から当接片54に当接する。
このようにロック片52に当接片54が当接した状態では、略車両左右方向を軸方向とする軸周り一方への当接片54の回動、すなわち、S位置からR位置へ向けてのシフトレバー20のシフト操作に対応した当接片54の回動がロック片52により規制される。
したがって、この状態では、リテーナ28が回動できず、レバー部22がR位置へ回動することができない。これにより、自動変速機の制御装置は、シフトレンジをパーキングレンジからリバースレンジに切り替えることがない。
一方、P位置をレバー部22が通過した状態でイグニッションキー108を図12の矢印C方向へ回動させ、イグニッション装置98をON状態として車両のエンジンを起動させると図7における矢印A方向へケーブル94が移動する。このケーブル94の移動によりスライダ88が図7における矢印A方向へ移動し、スライダ62の凹部74からスライダ88の係合部92が抜け出る。
さらに、凹部74から係合部92が抜け出ることに前後して図8に示されるようにブレーキペダル82が踏み込まれると、圧縮コイルスプリング78の付勢力によりスライダ68がガイド溝66の一端側(図8の矢印A方向)へスライドする。このようにスライダ68が移動することで係合部72が凹部76から抜け出る。
以上のように、凹部74から係合部92が抜け出ると共に、係合部72が凹部76から抜け出ることで、スライダ62に対するスライダ68、88の干渉が解消される。スライダ68、88からの干渉が解消されスライダ62はガイド溝64の長手方向に沿った移動が可能になり、ひいては、スライダ62に一端が係止されたワイヤ56の移動が可能になる。
一方、上記のように、ワイヤ56の他端が係止片46を介して連結された筒状部42には、リターンスプリング50からの支持体34周りの付勢力が付与されているが、この付勢力で筒状部42が回転すると筒状部42がワイヤ56を引っ張って移動させることから、スライダ62の移動が係合部72に規制された状態では筒状部42が回転できなかった。
しかしながら、上記のようにスライダ62に対するスライダ68、88の干渉が解消されることで図7乃至図9の矢印B方向へのワイヤ56の移動が可能になり、リターンスプリング50の付勢力で筒状部42がワイヤ56を引っ張りつつ回転する。このように筒状部42が回転するとロック片52がストッパ44と当接片54との間のロック位置から離脱する。
この状態で、S位置までレバー部22を回動させた後に、レバー部22と共にリテーナ28をR位置へ向けて回動させても、当接片54がロック片52に当接することがなく、リテーナ28と共にレバー部22がR位置へ移動できる。このようにして、レバー部22がR位置に到達することで、自動変速機の制御装置は、シフトレンジをパーキングレンジからリバースレンジに切り替える。
一方、この状態では、係合部92が入り込める程度のスライダ62の凹部74とガイド溝86との対向状態が解消されてしまい、スライダ62の凹部74、76以外の部位がガイド溝86に入り込む。
この状態でイグニッションキー108を抜き取ろうとイグニッションキー108を回動させると、カム100の斜面110が係合片96に当接する。この状態で更にイグニッションキー108を回動させると、斜面110からの押圧力で係合片96が斜面110上を登りつつケーブル94を引っ張る。
但し、この状態では、スライダ88の係合部92がスライダ62の凹部74、76以外の部位に干渉されて、スライダボックス60から抜け出る方向へケーブル94が移動できない。したがって、係合片96は斜面110を越えることができず、カム100は係合片96により回動が規制される。このため、抜き取り可能な位置までイグニッションキー108を回動させることができない。
ここで、本実施の形態では、上記のように、レバー部22がS位置を通過し、更に、ブレーキペダルが踏み込まれていない状態では、ストッパ44と当接片54との間にロック片52が介在している。
この状態で、R位置へ向けてレバー部22を回動させて、当接片54でロック片52を押圧し、仮に、ロック片52に付与された押圧力が過剰でロック片52が撓もうとすると、ロック片52はストッパ44により当接片54とは反対側から干渉され、これにより、ロック片52の撓曲が規制される。
このため、仮に、当接片54からロック片52に付与される押圧力が過剰であってもロック片52が変形して破損することがない。これにより、ロック片52、ひいては、筒状部42の機械的な強度を比較的低く設定でき、この結果、筒状部42の軽量化やコストダウン等が可能になる。
本発明の一実施の形態に係るシフトレバーの要部の構成を拡大した斜視図である。 ロック手段がロック位置にある状態での本発明の一実施の形態に係るシフトレバーの要部を拡大した図で、(A)が平面図、(B)が正面図である。 ロック手段がロック位置から離脱した状態を示す図2に対応した図である。 本発明の一実施の形態に係るシフトレバーの全体的な構成の概略を示す正面図である。 本発明の一実施の形態に係るシフトレバーの全体的な構成の概略を示す平面図である。 シフトレバーの移動軌跡とシフト位置を示す概略的な平面図である。 ブレーキペダルの近傍に配置されたシフトロック装置のスライダボックス内の構成を示す平面断面図である。 ブレーキペダルに踏力が付与された状態の図7に対応した断面図である。 スライダボックスの内側の概略を示す断面図である。 図9の10−10線に沿った断面図である。 図9の11−11線に沿った断面図である。 キーシリンダ及びその近傍の構成の概略を示す斜視図である。
符号の説明
10 シフトレバー装置
12 上壁(仕切部材)
20 シフトレバー
40 ロック部材(ロック手段)

Claims (2)

  1. 予め設定された移動軌跡に沿って所定方向を軸方向とした軸周り方向であるシフト方向及び前記所定方向に対して直交する方向を軸方向とした軸周り方向であるセレクト方向にシフトレバーを回動させることで、車両に搭載されたエンジンを変速操作又は前記エンジンを制御する制御装置を操作するシフトレバー装置であって、
    前記シフトレバーの前記シフト操作及び前記セレクト操作の何れか一方の操作から他方の操作に操作態様が切り替わる操作変更位置に対応したロック位置と当該ロック位置から離脱したロック解除位置との間で移動可能に設けられ、前記ロック位置では前記シフトレバーの所定部位に対して前記シフトレバーの回動中心よりも前記シフトレバーの先端側から当接し、前記他方の操作による前記シフトレバーの回動を規制するロック手段を備える、
    ことを特徴とするシフトレバー装置。
  2. 前記シフトレバーの長手方向中間部に設けられて前記シフトレバーが貫通し、前記シフトレバーの回動軸側と前記車両の室内側とを仕切る仕切部材を有し、
    前記ロック位置に前記ロック手段が位置すると共に、前記操作変更位置に前記シフトレバーが位置した状態では、前記ロック手段が前記仕切部材の一部と前記シフトレバーの一部との間に介在する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシフトレバー装置。
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