JP2006240211A - 画像処理装置、画像処理方法、制御プログラムおよび記録装置 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、制御プログラムおよび記録装置 Download PDF

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JP2006240211A JP2005062016A JP2005062016A JP2006240211A JP 2006240211 A JP2006240211 A JP 2006240211A JP 2005062016 A JP2005062016 A JP 2005062016A JP 2005062016 A JP2005062016 A JP 2005062016A JP 2006240211 A JP2006240211 A JP 2006240211A
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Abstract

【課題】 べた塗りのようなインク高濃度領域においても、バンディングの発生を抑制す
ることが可能で高品位な画像記録を達成する。
【解決手段】 複数のノズルからインクを吐出させ、メディア上にドットを形成して画像
を形成させるに先立って、入力画像データの画像処理を行う画像処理装置において、N値
化(N≧3)に際し、所定サイズ以上のサイズを有するドットが、メディア搬送方向ある
いはそれと直交する方向に連続して形成されるのを禁止する。あるいは、所定サイズ以上
のサイズを有するドットが、所定領域内に形成可能なドット数に対する実際の形成ドット
数の比であるドット確率で50%以上配置される可能性がある場合に、所定サイズ以上の
サイズを有するドットを所定領域内に略一様に配置させ、かつ、ドット確率で50%に配
置制限させる。
【選択図】 図14

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、制御プログラムおよび記録装置に係り、特に
複数のノズルを有する記録ヘッドからインクを吐出して印刷を行う際に、各ノズルのイン
ク吐出特性に起因してドットの形成位置にばらつきが生じる場合に、当該ばらつきの影響
を抑制するための技術に関する。
従来、インクを吐出する記録ヘッドを備え、紙や布、プラスチック、OHP用シート等
のメディア(以下、単に記録用紙ともいう)に対してインクを吐出してドットを形成し印
刷を行う記録装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この種の記録装置では記
録ヘッドに複数のノズルが形成され、これらのノズルからインクを吐出するように構成さ
れている。
ところで、このような記録装置においては、塗り絵のように同一の色で所定の領域を塗
りつぶす、いわゆるべた塗りが行われる場合がある。
特開2004−58284号公報
べた塗りと呼ばれるような領域は、インクの高濃度領域であり、特にドットの重なり部
分はより一層濃度が上昇することとなる。
例えば、黒インクでべた塗りを行った場合には、黒スジと呼ばれるバンディングが発生
する可能性があった。
図19は、従来の問題点を説明するための図(その1)である。図20は、従来の問題
点を説明するための図(その2)である。図21は、従来の問題点を説明するための図(
その3)である。
具体的には、図19に示すように、輝度0の領域を4値化すべく、形成すべきドット径
を定めた場合には、4値化の手法にかかわらず、図20に示すように、全てもっとも大き
なドット(例えば、Lサイズドット)に定められることとなる。この結果、図21に示す
ように、重なり部分の濃度が高くなり、黒スジと呼ばれるバンディングBBが発生するこ
ととなっていた。
そこで、本発明の目的は、べた塗りのようなインク高濃度領域においても、バンディン
グの発生を抑制することが可能で高品位な画像記録を達成することのできる画像処理装置
、画像処理方法、制御プログラムおよび記録装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、複数のノズルからインクを吐出させ、メディア上にドットを
形成して画像を形成させるに先立って、入力画像データの画像処理を行う画像処理装置に
おいて、前記入力画像データのN値化≧3)を行うN値化部と、前記N値化に際し、所定
サイズ以上のサイズを有するドットが、メディア搬送方向あるいは前記メディア搬送方向
とは直交する方向に連続して形成されるのを禁止すべく前記N値化を制御するN値化制御
部と、を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、N値化制御部は、N値化に際し、所定サイズ以上のサイズを有する
ドットが、メディア搬送方向あるいはメディア搬送方向とは直交する方向に連続して形成
されるのを禁止すべくN値化を制御し、N値化部は、N値化制御部の制御下で入力画像デ
ータのN値化を行う。
また、複数のノズルからインクを吐出させ、メディア上にドットを形成して画像を形成
させるに先立って、入力画像データの画像処理を行う画像処理装置において、前記入力画
像データのN値化を行うN値化部と、前記N値化に際し、所定サイズ以上のサイズを有す
るドットが、所定領域内に形成可能なドット数に対する実際の形成ドット数の比であるド
ット確率で所定確率以上配置される可能性がある場合に、前記所定サイズ以上のサイズを
有するドットを前記所定領域内に略一様に配置させ、かつ、前記所定確率に配置制限させ
るべく前記N値化を制御するN値化制御部と、を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、N値化制御部は、N値化に際し、所定サイズ以上のサイズを有する
ドットが、ドット確率で所定確率以上配置される可能性がある場合に、所定サイズ以上の
サイズを有するドットを所定領域内に略一様に配置させ、かつ、ドット確率で所定確率に
配置制限させるべくN値化を制御し、N値化部は、N値化制御部の制御下で入力画像デー
タのN値化を行う。
この場合において、前記所定サイズ以上のサイズを有するドットとは、前記メディアの
搬送方向および前記メディアの搬送方向とは直交する方向に前記所定サイズ以上のサイズ
を有するドットを2次元的に形成したと仮定した場合に、その重なり部分の面積が所定値
以上となるサイズを有するドットであるようにしてもよい。
また、前記N値化制御部は、前記所定サイズ以上のサイズを有するドットを配置させ、
さらに前記所定サイズ以上のサイズを有するドットを配置させるべき位置以外の位置に前
記所定サイズ未満のサイズを有するドットを配置させて、全体として所望のインク濃度と
なるように前記N値化を制御するようにしてもよい。
さらに、前記N値化制御部は、前記入力画像データに対応する画像のエッジを抽出する
エッジ抽出部と、前記エッジにより分離される複数の領域について平均濃度を算出する平
均濃度算出部と、を備え、算出された前記平均濃度が所定濃度未満の前記領域については
、前記N値化部に通常のN値化処理を行わせるようにしてもよい。
また、メディア上にドットを形成して画像を形成させるに先立って、入力画像データの
画像処理を行う画像処理方法において、前記入力画像データのN値化を行うN値化過程と
、前記N値化に際し、所定サイズ以上のサイズを有するドットが、メディア搬送方向ある
いは前記メディア搬送方向とは直交する方向に連続して形成されるのを禁止すべく前記N
値化を制御するN値化制御過程と、を備えたことを特徴としている。
また、メディア上にドットを形成して画像を形成させるに先立って、入力画像データの
画像処理を行う画像処理方法において、前記入力画像データのN値化を行うN値化過程と
、前記N値化に際し、所定サイズ以上のサイズを有するドットが、所定領域内に形成可能
なドット数に対する実際の形成ドット数の比であるドット確率で所定確率以上配置される
可能性がある場合に、前記所定サイズ以上のサイズを有するドットを前記所定領域内に略
一様に配置させ、かつ、前記所定確率に配置制限させるべく前記N値化を制御するN値化
制御過程と、を備えたことを特徴としている。
また、メディア上にドットを形成して画像を形成させるに先立って、入力画像データの
画像処理を行う画像処理装置をコンピュータにより制御するための制御プログラムにおい
て、前記入力画像データのN値化を行わせ、前記N値化に際し、所定サイズ以上のサイズ
を有するドットが、メディア搬送方向あるいは前記メディア搬送方向とは直交する方向に
連続して形成されるのを禁止すべく前記N値化を制御させる、ことを特徴としている。
また、メディア上にドットを形成して画像を形成させるに先立って、入力画像データの
画像処理を行う画像処理装置をコンピュータにより制御するための制御プログラムにおい
て、前記入力画像データのN値化を行わせ、前記N値化に際し、所定サイズ以上のサイズ
を有するドットが、所定領域内に形成可能なドット数に対する実際の形成ドット数の比で
あるドット確率で所定確率以上配置される可能性がある場合に、前記所定サイズ以上のサ
イズを有するドットを前記所定領域内に略一様に配置させ、かつ、前記所定確率に配置制
限させるべく前記N値化を制御させる、ことを特徴としている。
また、記録装置は、インクを吐出してドットを形成するノズルを有する記録ヘッドと、
記録画像の画像データが入力される入力部と、前記画像データのN値化(N≧3)を行うN
値化部と、前記N値化に際し、所定サイズ以上のサイズを有するドットが、メディア搬送
方向あるいは前記メディア搬送方向とは直交する方向に連続して形成されるのを禁止すべ
く前記N値化を制御するN値化制御部と、を備えたことを特徴としている。
また、記録装置は、インクを吐出してドットを形成するノズルを有する記録ヘッドと、
記録画像の画像データが入力される入力部と、前記画像データのN値化を行うN値化部と
、前記N値化に際し、所定サイズ以上のサイズを有するドットが、所定領域内に形成可能
なドット数に対する実際の形成ドット数の比であるドット確率で所定確率以上配置される
可能性がある場合に、前記所定サイズ以上のサイズを有するドットを前記所定領域内に略
一様に配置させ、かつ、前記所定確率に配置制限させるべく前記N値化を制御するN値化
制御部と、を備えたことを特徴としている。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。
図1は、記録装置(画像形成装置)の一態様たるカラーインクジェットプリンタ(以下
、単に「プリンタ」という)2を備えたコンピュータシステム1の概略構成図である。こ
の図に示すように、プリンタ2は、記録用紙3を搬送する用紙搬送機構20と、記録用紙
3に向けてインクを吐出してドットを形成するヘッドユニット21と、このヘッドユニッ
ト21によるインクの吐出およびドット形成を制御するヘッド駆動回路22(図2参照)
と、操作パネル23と、これらの用紙搬送機構20、ヘッドユニット21および操作パネ
ル23との信号のやり取りを司る制御回路24とを備えている。
用紙搬送機構20は、制御回路24により駆動制御される紙送りモータ25と、この紙
送りモータ25の回転によって回転駆動される紙送りローラ26とを備え、この紙送りロ
ーラ26の回転によって記録用紙3が搬送される。
ヘッドユニット21は、インクタンク27と、ラインヘッド28とを備えている。
インクタンク27には、ブラック(K)のインクを収納したカートリッジ29Aと、カ
ラーインクを収容したカートリッジ29Bとが着脱自在に設けられている。カラーインク
としては、例えばシアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロ(Y)の4色のインクが用
いられる。インクタンク27からはインク供給路30が引き出されてラインヘッド28に
接続されており、このインク供給路30を介してインクタンク27からラインヘッド28
へインクが供給される。
ラインヘッド28は、図2に示すように、保持用フレーム31と、この保持用フレーム
31に並べて固定された複数のノズルヘッド32とを備えている。各ノズルヘッド32に
はインクが吐出される複数のノズル(吐出口)33が形成されている。これらのノズル3
3は、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロ(Y)のそれぞれご
とに設けられている。
各ノズル33には、電歪素子の1つであって応答性に優れたピエゾ素子(図示せず)が
配置され、これらのピエゾ素子は、ノズル33にインクを導くインク通路を形成する部材
に接して配置されている。ピエゾ素子は、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速
に電気−機械エネルギの変換を行うものであり、ピエゾ素子の両端に設けられた電極間に
所定時間幅の電圧を印加することにより、ピエゾ素子が電圧の印加時間だけ伸張し、イン
ク通路の一側壁を変形させる。この結果、インク通路の体積はピエゾ素子の伸張に応じて
収縮し、この収縮分に相当するインクがインク滴となって、ノズル33の先端から高速に
吐出される。そして、このインク滴が紙送り紙送りローラ26に沿わされた記録用紙3に
染み込むことにより、ドットが形成されて画像の印刷が行われる。
また、このようなノズルヘッド32が保持用フレーム31に記録用紙3の幅方向(いわ
ゆる主走査方向)に沿って複数並べられることにより、記録用紙3の全幅にわたってノズ
ル33が配列され、記録用紙3の全幅にわたって一斉に画像形成が行われる。そして、ヘ
ッドユニット21により記録用紙3の幅方向に画像を形成しつつ、記録用紙3を搬送方向
(いわゆる副走査方向)に搬送することで、記録用紙3の搬送方向への画像形成が行われ
る。
ここで、上記ノズル33の各々は、略一定の径を有して形成されているが、本プリンタ
2は、かかるノズル33を用いて径の異なる4種類(ドット径0も含む)のドットを形成
可能としている。詳細には、ピエゾ素子に印加する電圧波形(特に、負電圧印加時の電圧
波形)を制御することでドット径を制御可能であることが一般に知られており、本プリン
タ2にあっては、電圧波形とドット径との関係に基づいて、4種類のドット径を形成する
ためのそれぞれの電圧波形を予め用意し、これらの電圧波形を適宜選択することで、径の
異なる4種類のドットを形成可能としている。そして、これらの4種類のドットを適宜の
密度で形成することにより、画像の階調(輝度あるいは濃度)を表現している。
さて、図1に示すように、プリンタ2の制御回路24は、コネクタ40を介してコンピ
ュータ4に接続されている。コンピュータ4は、プリンタ2用のドライバーソフトを搭載
し、入力装置であるキーボードや、マウス等の操作によるユーザの指令を受け付け、また
、プリンタ2における種々の情報を表示装置の画面表示によりに提示するユーザインター
フェイスを構成している。
図3は、制御回路24を中心としたプリンタ2の主要部分の構成例を示すブロック図で
ある。この図に示すように、制御回路24は、CPU(Central Processing Unit)41
、プログラマブルROM(P-ROM:Read OnlyMemory)43、RAM(Random AccessMemory
)44、文字のドットマトリクスを記憶したキャラクタジェネレータ(CG:CharacterGene
rator)45、およびEEPROM(Electrically Erasable and ProgrammableROM)46
を備えた算術論理演算回路として構成されている。
この制御回路24は、さらに、外部のモータ等とのインタフェース(I/F(Interfac
e))であるI/F専用回路50と、このI/F専用回路50に接続されヘッドユニット
21を駆動してインクを吐出させるヘッド駆動回路22と、紙送りモータ25を駆動する
モータ駆動回路54とを備えている。
I/F専用回路50は、パラレルインタフェース回路を内蔵しており、コネクタ40を
介してコンピュータ4から供給される印刷信号PSを受け取ることができる。
つぎに、コンピュータ4の構成について、図4を参照して説明する。
図4に示すように、コンピュータ4は、CPU91、ROM92、RAM93、HDD
(Hard Disk Drive)94、ビデオ回路95、I/F96、バス97、表示装置98、入
力装置99および外部記憶装置100を備えている。
CPU91は、ROM92やHDD94に格納されているプログラムに従って各種演算
処理を実行するとともに、装置の各部を制御する制御部である。
ROM92は、CPU91が実行する基本的なプログラムやデータを格納しているメモ
リである。RAM93は、CPU91が実行途中のプログラムや、演算途中のデータ等を
一時的に格納するメモリである。
HDD94は、CPU91からの要求に応じて、記録媒体であるハードディスクに記録
されているデータやプログラムを読み出すとともに、CPU91の演算処理の結果として
発生したデータを前述したハードディスクに記録するものである。
ビデオ回路95は、CPU91から供給された描画命令に応じて描画処理を実行し、得
られた画像データを映像信号に変換して表示装置98に出力する回路である。
I/F96は、入力装置99および外部記憶装置100から出力された信号の表現形式
を適宜変換するとともに、プリンタ2に対して印刷信号PSを出力する回路である。
バス97は、CPU91、ROM92、RAM93、HDD94、ビデオ回路95およ
びI/F96を相互に接続し、これらの間でデータの授受を可能とする信号線である。
表示装置98は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)モニタやCRT(Cathod
e Ray Tube)モニタによって構成され、ビデオ回路95から出力された映像信号に応じた
画像を表示する装置である。
入力装置99は、例えば、キーボードやマウスによって構成されており、ユーザの操作
に応じた信号を生成して、I/F96に供給する装置である。
外部記憶装置100は、例えば、CD−ROM(Compact Disk-ROM)ドライブユニット
、MO(MagnetoOptic)ドライブユニット、FDD(Flexible DiskDrive)ユニットによ
って構成され、CD−ROMディスク、MOディスク、FDに記録されているデータやプ
ログラムを読み出してCPU91に供給する装置である。また、MOドライブユニットお
よびFDDユニットの場合には、CPU91から供給されたデータを、MOディスクまた
はFDに記録する装置である。
上記のように、コンピュータ4には、プリンタ2用のプリンタドライバソフトが予めイ
ンストールされ、コンピュータ4にプリンタドライバが搭載される。プリンタドライバソ
フトには、印刷に供される画像処理プログラムが組み込まれており、コンピュータ4が画
像処理プログラムを実行することで、プリンタ2用の画像処理装置として機能する。
図5は、コンピュータにインストールされているプリンタ用のプリンタドライバソフト
によって実現される画像処理装置の機能ブロック図である。
図5に示すように、画像処理装置200は、画像データ入力部211と、色変換部21
2と、N値化処理部213と、印刷データ生成部214と、を備えている。
画像データ入力部211は、印刷対象(記録対象)の入力画像データとして、RGB(
Red、Green、Blue)表色系によって表現された画像データを入力する。
色変換部212は、入力画像データをCMYK(シアン、マゼンタ、イエロ、ブラック
)表色系によって表現された画像データに変換し、N値化処理部213に出力する。変換
後の画像データにより、CMYKの各色系ごとに、画像を構成する各画素の濃度値が規定
される。
N値化処理部213は、色変換後の入力画像データに対して予め定められた所定の手順
でN値化処理(N≧3)を実行し、N値化データを出力するものである。
ここで、N値化処理部の構成について説明する。
N値化処理部213は、実際に入力画像データのN値化処理を行いN値化データを出力
するN値化部215と、N値化部215におけるN値化処理を制御するN値化制御部21
6と、を備えている。
本実施形態では、N値化処理部215は、入力画像データの各画素の入力輝度として、
256階調(0〜255)の階調範囲を用いることとしている。そして、入力輝度をプリ
ンタ2が形成可能な4種類のドット径(ただし、に対応させるべく、0〜255の階調範
囲を4つの階調区分に分け、それぞれの階調区分に対して階調の低い方から順番に、0、
64、128、255の4つの輝度(以下、変換輝度という)に対応付けている。これら
4つの変換輝度のそれぞれには、濃度が高くなるにしたがってドット径が大となるように
4種類のドットサイズ0、S、M、Lが対応づけられている。ただし、
S<M<L
である。
そして、これら4種類のドット径は、それぞれ0〜3のドット番号が割り当てられてい
る。したがって、画素ごとに、入力濃度に応じて0〜3のいずれかのドット番号が決定さ
れ、これにより、各画素のN値化処理が行われる。なお、以下の説明においては、理解の
容易のため、ドット番号に代えてドットサイズ0、S、M、Lを用いて説明する。
印刷データ生成部214は、N値化処理部213の出力したN値化データに基づいて印
刷データを生成し、プリンタ2に出力する。
次に第1実施形態の動作について説明する。
画像データ入力部211を介して、印刷対象(記録対象)の入力画像データとして、R
GB(Red、Green、Blue)表色系によって表現された画像データが入力されると、色変換
部212は、入力画像データをCMYK(シアン、マゼンタ、イエロ、ブラック)表色系
によって表現された画像データに変換し、N値化処理部213に出力する。
N値化処理部213のN値化制御部216は、まず、入力画像データのγ補正を行う。
図6は、入力画像データのγ特性である。
図7は、γ補正曲線並びにγ補正後の入力輝度の関係説明図である。図7において、こ
こで、Lサイズドット確率とは、単位面積当たりに最大形成可能なLサイズのドット数に
対するドットサイズLのドットを形成しようとする数の割合(%)である。
入力画像データのγ特性が図6に示すようなものである場合には、図7に示すようなγ
補正特性によりガンマ補正を行う。
この結果、図7の直線LCに示すように、濃度と、輝度とリニアな関係となる。
図8は、γ補正後の入力輝度128以下の場合のドット確率及び出力濃度(インク濃度
)の対応関係説明図である。ここで、ドット確率とは、単位面積当たりの最大形成可能ド
ット数に対するドットサイズLのドット、ドットサイズMのドット及びドットサイズSのド
ットの形成数の割合(%)である。
したがって、γ補正後の入力輝度αの場合に、図8に示すように、Lサイズドットにつ
いては50%、MサイズドットについてはPMα%、SサイズドットについてはPSα%の
ドットを形成すると、図8の一点鎖線で示す出力濃度曲線LDから、濃度Cαとなるよう
になっている。
ここで、具体的なN値化(バンディング防止N値化)の手順について説明する。
図9は、本第1実施形態のN値化(バンディング防止N値化)の処理フローチャートで
ある。
図10は、輝度0でべた塗りを行う場合の各画素の輝度状態の説明図である。図10に
おいて、矢印PXは、メディアである記録用紙の搬送方向(メディア搬送方向)であり、
矢印PYは、記録用紙の搬送方向とは直交する方向である(以下、他の図面においても同
様)。
図9に示すように、輝度0でべた塗りを行う場合には、全ての画素について輝度0とな
っている。
まず、N値化制御部216は、図10に示すように、最初の注目画素に画素C11を設定
する(ステップS11)。
次にN値化制御部216は、画素C11がLサイズドットが所定確率(本実施形態では5
0%)以上となる領域に属しているか否かを判別する(ステップS12)。
この場合には、画素C11が属する領域は、Lサイズドットが所定確率(=50%)以上
となる領域であるので(ステップS12;Yes)、隣接する画素のドットがLサイズド
ットであるか否かを判別する(ステップS13)。以下の説明においては、隣接する画素
とは、メディアである記録用紙の搬送方向PXあるいは記録用紙の搬送方向PXとは直交
する方向PYに隣接する画素をいう。
ここで、画素C11は、最初の画素であり、隣接する画素C12および画素C21にはドット
は未だ割り当てられておらず、従って、隣接する画素のドットはLサイズドットではない
ので(ステップS13;No)、画素C11をLサイズドットとする。
これにより、N値化部215は、N値化制御部216の制御下で、入力画像データをL
サイズドット形成データとする(ステップS15)。
続いて、N値化制御部216は、N値化処理が終了したか否かを判別し(ステップS1
7)、この場合にはN値化処理は終了していないので(ステップS17;No)、処理を
再びステップS11に移行する。
図11は、N値化手順の説明図(その1)である。
次に、N値化制御部216は、図11に示すように、画素C12を注目画素として設定す
る(ステップS11)。
続いてN値化制御部216は、画素C12がLサイズドットがドット存在確率で所定確率
以上となる領域に属しているか否かを判別する(ステップS12)。
この場合には、画素C12が属する領域は、Lサイズドットが所定確率(=50%)以上
となる領域であるので(ステップS12;Yes)、隣接する画素のドットがLサイズド
ットであるか否かを判別する(ステップS13)。
この場合には、画素C12対し、隣接する画素C11、画素C22、画素C13のドットのうち
、画素C11のドットは、Lサイズドットであるので(ステップS13;Yes)、N値化
制御部216は、ドット生成確率に基づき画素C12をMサイズドットあるいはSサイズド
ットとすべく、N値化部215を制御する。
これにより、N値化部215は、N値化制御部216の制御下で、入力画像データをM
サイズドットあるいはSサイズドットの形成データとする(ステップS14)。図11に
おいては、Mサイズドットとしているが、ドット生成確率に基づいている限り、Sサイズ
ドットであっても構わない。
続いて、N値化制御部216は、N値化処理が終了したか否かを判別し(ステップS1
7)、この場合にはN値化処理は終了していないので(ステップS17;No)、処理を
再びステップS11に移行する。
図12は、N値化手順の説明図(その2)である。
続いて、N値化制御部216は、図12に示すように、注目画素を画素C13に設定する
(ステップS11)。
次にN値化制御部216は、画素C13がLサイズドットが所定確率(本実施形態では5
0%)以上となる領域に属しているか否かを判別する(ステップS12)。
この場合にも、Lサイズドットが所定確率(=50%)以上となる領域であるので(ス
テップS12;Yes)、隣接する画素のドットがLサイズドットであるか否かを判別す
る(ステップS13)。
画素C13に対し隣接する画素は、画素C11、画素C22および画素C14であり、これらに
対応する画素のドットはいずれもLサイズドットではないので、画素C13のドットをLサ
イズドットとする。
これにより、N値化部215は、N値化制御部216の制御下で、入力画像データをL
サイズドット形成データとする(ステップS15)。
続いて、N値化制御部216は、N値化処理が終了したか否かを判別し(ステップS1
7)、この場合にはN値化処理は終了していないので(ステップS17;No)、処理を
再びステップS11に移行する。
図13は、N値化手順の説明図(その3)である。
次に、N値化制御部216は、図13に示すように、画素C14を注目画素として設定す
る(ステップS11)。
続いてN値化制御部216は、画素C14がLサイズドットが所定確率(本実施形態では
50%)以上となる領域に属しているか否かを判別する(ステップS12)。
この場合には、画素C14が属する領域は、Lサイズドットが所定確率(=50%)以上
となる領域であるので(ステップS12;Yes)、隣接する画素のドットがLサイズド
ットであるか否かを判別する(ステップS13)。
この場合には、画素C14対し、隣接する画素C13、画素C24、画素C15のドットのうち
、画素C13のドットは、Lサイズドットであるので(ステップS13;Yes)、N値化
制御部216は、ドット生成確率に基づき画素C12をMサイズドットあるいはSサイズド
ットとすべく、N値化部215を制御する。
これにより、N値化部215は、N値化制御部216の制御下で、入力画像データをM
サイズドットあるいはSサイズドットの形成データとする(ステップS14)。図11に
おいては、Sサイズドットとしているが、ドット生成確率に基づいている限り、Mサイズ
ドットであっても構わない。
続いて、N値化制御部216は、N値化処理が終了したか否かを判別し(ステップS1
7)、この場合にはN値化処理は終了していないので(ステップS17;No)、処理を
再びステップS11に移行する。
以下、同様にして処理を行うが、ステップS12の判別において、注目画素が属する領
域がLサイズドットが50%未満となる領域である場合には(ステップS12;No)、
N値化制御部216は、所定のドット生成確率に基づいて0〜Lサイズドットのいずれか
を当該注目画素に割り当てるべく、N値化部215を制御し、N値化部215は、N値化
制御部216の制御下で、入力画像データをLサイズドット、Mサイズドット、Sサイズ
ドットあるいは0サイズドットのいずれかのドット形成データとする(ステップS16)

また、ステップS17の判別において、入力画像データに対応するN値化処理が終了し
た場合には(ステップS17;Yes)、N値化処理を終了する。
図14は、N値化処理後のドット形成データに基づいて印刷データを形成した場合の説
明図である。
本第1実施形態によれば、図14に示すように、Lサイズドットは、隣接する画素には
形成されない。例えば、画素C13、画素C22、画素C24および画素C33に対応するLサイ
ズドットのように分散して配置されるので、重なり部分が連続して配置されることはなく
なり、黒スジのバンディングが生じることはなく、高品位の画像を得ることが可能となる
[2]第2実施形態
以上の第1実施形態においては、形成される画像の態様については考慮していなかった
が、本第2実施形態においては、形成される画像の平均濃度に応じて処理を変更している

具体的には、べた塗りを行う領域であっても、その平均濃度が低い場合には、バンディ
ングは防止できるものの、画像のエッジ部分がぼやけた感じになる可能性がある。また、
平均濃度が低い場合には、バンディングそのものもあまり目立たない。
そこで本第2実施形態は、バンディングの防止と画像のエッジ部分のシャープな再現を
両立させるものである。
図15は、第2実施形態の処理フローチャートである。図16は、処理対象画像の一例
の説明図である。図17は、図16の処理対象画像のエッジ抽出状態の説明図である。
以下の説明においては、画像処理装置の構成は第1実施形態と同様であるので、画像処
理装置の構成については、図5を参照して説明するものとする。
画像データ入力部211を介して、印刷対象(記録対象)の入力画像データとして、R
GB(Red、Green、Blue)表色系によって表現された画像データが入力されると(ステッ
プS21)、色変換部212は、入力画像データをCMYK(シアン、マゼンタ、イエロ
、ブラック)表色系によって表現された画像データに変換し、N値化処理部213に出力
する。
N値化処理部213のN値化制御部216は、まず、入力画像データのγ補正を行うと
ともに、エッジ抽出を行う(ステップS22)。
この結果、得られるエッジは、図17に示すようになるので、N値化制御部216は、
処理対象画像の領域の領域分けを行う(ステップS23)。
具体的には、N値化制御部216は、処理対象画像を領域AR1〜AR3の三つの領域
に分ける。
続いて、N値化制御部216は、γ補正後の入力画像データに基づいて各領域AR1〜
AR3の平均濃度CAVEを算出する(ステップS24)。
具体的には、例えば、領域AR1の平均濃度CAVE=30、領域AR2の平均濃度CAVE
=150、領域AR3の平均濃度CAVE=240になったとする。
続いて、N値化制御部216は、各領域AR1〜AR3の平均濃度CAVEが所定値以上
であるか否かを判別する(ステップS25)。
この場合において、本実施形態では、所定値として、Lサイズドットのドット確率=5
0%の場合の濃度(例えば、濃度=160とする)としている。
これらの結果、ステップS25の判別において、領域AR3の平均濃度CAVEのみが所
定値以上であると判別されるので(ステップS25;Yes)、領域AR3については、
第1実施形態のバンディング防止N値化を行って処理を終了する(ステップS26))
また、ステップS25の判別において、領域AR1、領域AR2の平均濃度CAVEは、
いずれも所定値未満であると判別されるので(ステップS25;No)、領域AR1、領
域AR2については、通常のN値化を行って処理を終了する(ステップS27)。
以上の説明のように、本第2実施形態によれば、エッジで区分けされる領域の内、平均
濃度が所定値以上である領域のみが、バンディング防止N値化がなされるので、エッジ部
分がぼやけたようになることもなく、バンディングを防止することが可能となる。
[3]実施形態の変形例
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の
趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形可能である。
以上の説明においては、N値化(N≧2)に際し、所定サイズ以上のサイズを有するド
ットとしてのLサイズドットが、メディア搬送方向あるいはそれと直交する方向に連続し
て形成されるのを禁止する構成として述べたが、これは、Lサイズドットが、所定領域内
に形成可能なドット数に対する実際の形成ドット数の比であるドット確率で50%以上配
置される可能性がある場合に、Lサイズドットを所定領域内に略一様に配置させ、かつ、
50%に配置制限させるように構成しても同様である。
以上の説明においては、ドット確率として所定確率=50%の場合について説明したが
その他の所望の値(例えば、65%、35%など)であっても本発明の適用が可能である
以上の説明においては、N値化(N≧2)に際し、所定サイズ以上のサイズを有するド
ットとしてのLサイズドットが、メディア搬送方向あるいはそれと直交する方向に連続し
て形成されるのを禁止し、あるいは、Lサイズドットが、所定領域内に形成可能なドット
数に対する実際の形成ドット数の比であるドット確率で所定確率(例えば、50%)以上
配置される可能性がある場合に、Lサイズドットを所定領域内に略一様に配置させ、かつ
、所定ドット確率に配置制限させるように構成していたが、Lサイズドットに限らず、所
定サイズ以上のサイズを有するドットとは、メディアの搬送方向および前記メディアの搬
送方向とは直交する方向に所定サイズ以上のサイズを有するドットを2次元的に形成した
と仮定した場合に、その重なり部分の面積が所定値以上となるサイズを有するドットであ
れば同様の効果を得ることが可能である。
以上の説明においては、N値化として4値化の場合について説明したが、5値化以上あ
るいは3値化、2値化の場合にも本発明の適用が可能である。
この場合において、2値化の場合には、形成すべきドットの半径がドットピッチ以上であ
る場合、すなわち、一のドットに対し、隣接してドットを形成した場合に隣接ドットの中
心が当該一のドット内に位置することとなる場合に同様の効果を得ることができる。
以上の説明においては、コンピュータ4にインストールされるプリンタドライバソフト
に画像処理プログラムを組み込むことで、コンピュータ4を画像処理装置200として機
能させたが、これに限らず、プリンタ2の制御回路24に画像処理プログラムを実行させ
、この制御回路24を画像処理装置200として機能させる構成としても良い。この構成
においては、画像処理プログラムが例えば制御回路24のP−ROM43などに予め格納
される。また、クライアント端末からの印刷要求を受け付けプリンタ2に印刷させる、い
わゆるプリンタサーバのCPU、メモリ等で上記画像処理プログラムが動作するように構
成することも可能である。
また、上述した画像処理プログラムは、コンピュータ4やプリンタ2の半導体ROMに
予め記憶させて製品に組み込まれるほかにも、インターネットなどのネットワークを介し
て配信することも可能である。また、図18に示すようにCD−ROMやDVD−ROM
、FDなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体300を介することによって所望する
ユーザなどに対して容易に提供することも可能である。
さらにまた、上述した各実施の形態では、記録ヘッドとして、ピエゾ素子を用いてイン
クを吐出する構成のものを例示したが、他の方法によりインクを吐出する記録ヘッドを用
いても良い。例えばインク通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生する泡(
バブル)によりインクを吐出する記録ヘッドを用いても良い。
また、上述した各実施の形態では、記録ヘッドとしてラインヘッド28を備え、記録ヘ
ッドを走査させることなく記録用紙3を搬送方向に搬送するだけで印刷を行うプリンタ2
に本発明を適用した例を説明したが、これに限らない。すなわち、記録ヘッドをキャリッ
ジに搭載し、当該記録ヘッドを記録用紙3の幅方向(いわゆる主走査方向)に移動させつ
つ、記録ヘッドのノズルからインクと吐出させて印刷を行うプリンタにも適用することが
可能である。
本発明の実施形態に係る印刷用のコンピュータシステムを示す図である。 ヘッドユニットの構成を示す図である。 プリンタの制御回路の機能的構成を示す図である。 コンピュータの機能的構成を示す図である。 画像処理装置の機能的構成ブロック図である。 入力画像データのγ特性である。 γ補正曲線並びにγ補正後の入力輝度の関係説明図である。 γ補正後の入力輝度128以下の場合のドット確率及び出力濃度(インク濃度)の対応関係説明図である。 本第1実施形態のN値化(バンディング防止N値化)の処理フローチャートである。 輝度0でべた塗りを行う場合の各画素の輝度状態の説明図である。 N値化手順の説明図(その1)である。 N値化手順の説明図(その2)である。 N値化手順の説明図(その3)である。 N値化処理後のドット形成データに基づいて印刷データを形成した場合の説明図である。 第2実施形態の処理フローチャートである。 処理対象画像の一例の説明図である。 図16の処理対象画像のエッジ抽出状態の説明図である。 本発明の画像処理プログラムが記録された記録媒体を示す図である。 従来の問題点を説明するための図(その1)である。 従来の問題点を説明するための図(その2)である。 従来の問題点を説明するための図(その3)である。
符号の説明
2…プリンタ、3…記録用紙(メディア)、4…コンピュータ、24…制御回路、28
…ラインヘッド、33…ノズル、200…画像処理装置、211…画像データ入力部、2
12…色変換部、213…N値化処理部、214…印刷データ生成部、215…N値化部
、216…N値化制御部、300…CD−ROM(記録媒体)、PX…記録用紙の搬送方
向(メディア搬送方向)、PY…記録用紙の搬送方向PXとは直交する方向(メディア搬
送方向とは直交する方向)。

Claims (11)

  1. メディア上にドットを形成して画像を形成させるに先立って、入力画像データの画像処
    理を行う画像処理装置において、
    前記入力画像データのN値化を行うN値化部と、
    前記N値化に際し、所定サイズ以上のサイズを有するドットが、メディア搬送方向ある
    いは前記メディア搬送方向とは直交する方向に連続して形成されるのを禁止すべく前記N
    値化を制御するN値化制御部と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. メディア上にドットを形成して画像を形成させるに先立って、入力画像データの画像処
    理を行う画像処理装置において、
    前記入力画像データのN値化を行うN値化部と、
    前記N値化に際し、所定サイズ以上のサイズを有するドットが、所定領域内に形成可能
    なドット数に対する実際の形成ドット数の比であるドット確率で所定確率以上配置される
    可能性がある場合に、前記所定サイズ以上のサイズを有するドットを前記所定領域内に略
    一様に配置させ、かつ、前記所定確率に配置制限させるべく前記N値化を制御するN値化
    制御部と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の画像処理装置において、
    前記所定サイズ以上のサイズを有するドットとは、前記メディアの搬送方向および前記
    メディアの搬送方向とは直交する方向に前記所定サイズ以上のサイズを有するドットを2
    次元的に形成したと仮定した場合に、その重なり部分の面積が所定値以上となるサイズを
    有するドットであることを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記N値化制御部は、前記所定サイズ以上のサイズを有するドットを配置させ、さらに
    前記所定サイズ以上のサイズを有するドットを配置させるべき位置以外の位置に前記所定
    サイズ未満のサイズを有するドットを配置させて、全体として所望のインク濃度となるよ
    うに前記N値化を制御することを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記N値化制御部は、前記入力画像データに対応する画像のエッジを抽出するエッジ抽
    出部と、
    前記エッジにより分離される複数の領域について平均濃度を算出する平均濃度算出部と
    、を備え、
    算出された前記平均濃度が所定濃度未満の前記領域については、前記N値化部に通常の
    N値化処理を行わせることを特徴とする画像処理装置。
  6. メディア上にドットを形成して画像を形成させるに先立って、入力画像データの画像処
    理を行う画像処理方法において、
    前記入力画像データのN値化を行うN値化過程と、
    前記N値化に際し、所定サイズ以上のサイズを有するドットが、メディア搬送方向ある
    いは前記メディア搬送方向とは直交する方向に連続して形成されるのを禁止すべく前記N
    値化を制御するN値化制御過程と、
    を備えたことを特徴とする画像処理方法。
  7. メディア上にドットを形成して画像を形成させるに先立って、入力画像データの画像処
    理を行う画像処理方法において、
    前記入力画像データのN値化を行うN値化過程と、
    前記N値化に際し、所定サイズ以上のサイズを有するドットが、所定領域内に形成可能
    なドット数に対する実際の形成ドット数の比であるドット確率で所定確率以上配置される
    可能性がある場合に、前記所定サイズ以上のサイズを有するドットを前記所定領域内に略
    一様に配置させ、かつ、前記所定確率に配置制限させるべく前記N値化を制御するN値化
    制御過程と、
    を備えたことを特徴とする画像処理方法。
  8. メディア上にドットを形成して画像を形成させるに先立って、入力画像データの画像処
    理を行う画像処理装置をコンピュータにより制御するための制御プログラムにおいて、
    前記入力画像データのN値化を行わせ、
    前記N値化に際し、所定サイズ以上のサイズを有するドットが、メディア搬送方向ある
    いは前記メディア搬送方向とは直交する方向に連続して形成されるのを禁止すべく前記N
    値化を制御させる、
    ことを特徴とする制御プログラム。
  9. メディア上にドットを形成して画像を形成させるに先立って、入力画像データの画像処
    理を行う画像処理装置をコンピュータにより制御するための制御プログラムにおいて、
    前記入力画像データのN値化を行わせ、
    前記N値化に際し、所定サイズ以上のサイズを有するドットが、所定領域内に形成可能
    なドット数に対する実際の形成ドット数の比であるドット確率で所定確率以上配置される
    可能性がある場合に、前記所定サイズ以上のサイズを有するドットを前記所定領域内に略
    一様に配置させ、かつ、前記所定確率に配置制限させるべく前記N値化を制御させる、
    ことを特徴とする制御プログラム。
  10. インクを吐出してドットを形成するノズルを有する記録ヘッドと、
    記録画像の画像データが入力される入力部と、
    前記画像データのN値化を行うN値化部と、
    前記N値化に際し、所定サイズ以上のサイズを有するドットが、メディア搬送方向ある
    いは前記メディア搬送方向とは直交する方向に連続して形成されるのを禁止すべく前記N
    値化を制御するN値化制御部と、
    を備えたことを特徴とする記録装置。
  11. インクを吐出してドットを形成するノズルを有する記録ヘッドと、
    記録画像の画像データが入力される入力部と、
    前記画像データのN値化を行うN値化部と、
    前記N値化に際し、所定サイズ以上のサイズを有するドットが、所定領域内に形成可能
    なドット数に対する実際の形成ドット数の比であるドット確率で所定確率以上配置される
    可能性がある場合に、前記所定サイズ以上のサイズを有するドットを前記所定領域内に略
    一様に配置させ、かつ、前記ドット確率で所定確率に配置制限させるべく前記N値化を制
    御するN値化制御部と、
    を備えたことを特徴とする記録装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011207174A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Fujifilm Corp 画像形成装置

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