以下、図面を参照して本発明遠隔制御システムを実施するための最良の形態の例につき説明する。
本例では説明を簡単にするため図2に示す如くモニター100とベースステーション200と、このベースステーション200に接続する外部入力装置としてVTR400とより成るワイヤレスモニターシステムとする。
まず、リモートコマンダを兼ねたモニター100の例につき図3を参照して説明するに、モニター100は、送受信アンテナ101、アンテナ共用器102、受信処理部103、デコード部104、OSD(On Screen Display)処理部105、映像信号処理部106、LCD107、音声信号増幅部108、スピーカ109、送信信号形成部111、送信処理部112、タッチパネル121、座標検出部122を備えている。
このモニター100の各部は、制御部130によって制御するようにされている。制御部130は、図3に示すように、CPU(Central Processing Unit)131、ROM(Read Only Memory)132、RAM(Random Access Memory)133、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)134がCPUバス135を通じて接続されて構成されたマイクロコンピュータである。
ROM132は、このモニター100において実行する各種の処理プログラムや処理に必要なデータなどが記録されたものである。また、本例においては、このROM132に図7に示す如き、外部入力装置としての複数の被制御機器を遠隔制御するリモコンコードのテーブルを記憶する如くする。このリモコンコードのテーブルは制御部130により制御され所望のものが読み出される。RAM133は、各種の処理において得られたデータを一時的に記憶保持するなどのように、主に各種の処理の作業領域として用いられるものである。
EEPROM134は、いわゆる不揮発性のメモリであり、電源が落とされても、記憶保持した情報が失われることがなく、例えば、各種の設定パラメータや、詳しくは後述するように、ベースステーション200を通じて、取得するようにしたインターネット上のホームページを記憶保持することができるものである。
また、制御部130には、モデム部150が接続されている。モデム部150は、インターフェース(以下、I/Fと略称する。)部151と、通信部152とからなっている。I/F部151は、通信回線、本例においては電話回線と、このモニター100との間のインターフェースであり、電話回線を通じて送信されてくる信号を受信したり、モニター100からの信号を電話回線に送信したりする。
通信部152は、I/F部151を通じて受信した信号を復調して、これを制御部130に供給したり、制御部130からの送信信号を変調して、これをI/F部151に供給する。これにより、電話回線が接続された相手先との間で、各種のデータの送信、受信を行うことができるようにされる。
そして、このモニター100は、モデム部150、電話線L、及び、所定のISP(Internet Service Provider)を通じてインターネットに接続し、インターネットを通じて各種の情報の提供を受けたり、電子メールを送信したり受信したりすることができるようにされている。
このため、制御部130は、モデム部150を制御して、オフフックしたりオンフックするなどのことができるとともに、オフフックするようにモデム部150を制御したときには、ダイヤル信号を電話回線に送出するようにするいわゆるダイヤラとしての機能などをも備えたものである。
まず、ベースステーション200からの無線信号を受信する場合のモニター100の動作について説明する。モニター100とベースステーション200との間においては、例えば、IEEE(Institute Electrical and Electronics Engineers)802.11方式のプロトコル、あるいは、その発展プロトコルなどの所定のプロトコルが用いられて無線通信が行なわれる。
ベースステーション200から所定の通信プロトコルに準拠した無線信号は、モニター100の送受信アンテナ101により受信され、アンテナ共用器(以下、単に共用器という。)102を通じて受信処理部103に供給される。共用器102は、送信信号と受信信号とが干渉し合うことを防止するためのものである。
つまり、このモニター100は、ベースステーション200からの信号を送受信アンテナ101を通じて受信することができるとともに、後述するように、自機からのリモコン信号等を送受信アンテナ101を通じて無線送信することができるものである。このため、共用器102は、送信処理部112からの送信信号が、後述する送受信アンテナ101を通じて受信される受信信号に対して干渉することがないようにしている。
受信処理部103は、これに供給された信号を復調するなどの処理を行って、復調後の信号をデコード部(伸長処理部)104に供給する。ベースステーション200は、自己のチューナにより選局した地上波のテレビ放送番組の映像信号や音声信号、自己のモデムを通じて受信したテキストデータや映像データなどの表示用データや音声データ、あるいは、VTR400からの映像信号や音声信号などの情報信号をデータ圧縮して送信してくる。
このため、モニター100のデコード部104は、受信処理部103からの復調されたデータ圧縮されている信号の供給を受けて、映像信号と音声信号とを分離し、分離した信号を伸長(圧縮解凍)することにより、データ圧縮前の元の信号を復元する。
そして、デコード部104は、復元した映像信号と音声信号とをD/A変換(デジタル/アナログ変換)し、アナログ映像信号と、アナログ音声信号とを形成する。そして、デコード部104は、アナログ映像信号を、OSD処理部105に供給し、アナログ音声信号を、音声信号増幅部108に供給する。
OSD処理部105は、制御部130から供給されるデータに応じて、前述したコントロールパネルCPや各種のメッセージを表示するようにするための映像信号処理を行うものであり、放送番組の映像のほかの文字、絵、記号などの表示情報を表示するようにするためのいわゆるテキスト/グラフィック処理回路である。
例えば、使用者からの指示に応じて、コントロールパネルを表示する場合には、これを表示するための情報が、制御部130からOSD処理部105に供給される。そして、デコード部104からの映像信号に制御部130からのコントロールパネルの表示が合成するようにされ、これが映像信号処理回路106に供給される。
また、使用者からの指示に応じて、選択するようにされているチャンネルを示す文字情報や音量レベルを示す音量バーなどを表示する場合には、これらを表示するための情報が、制御部130からOSD処理部105に供給される。そして、デコード部104からの映像信号に制御部130からのコントロールパネルの表示が合成するようにされ、これが映像信号処理回路106に供給される。
また、コントロールパネルCPなどの表示情報を合成する必要がない場合には、OSD処理部105には、表示情報は供給されないので、デコード部104からのアナログ映像信号が、そのまま映像信号処理部106に供給される。映像信号処理部106は、OSD処理部105を通じて供給される映像信号から、表示用信号を形成し、これをLCD107に供給する。
これにより、LCD107の表示画面には、ベースステーション200から無線送信されてきた映像信号に応じた映像が表示される。この場合、OSD処理部105において、コントロールパネルなどの表示情報が合成されている場合には、コントロールパネルなどの表示情報が、デコード部104からの映像信号による映像とともに表示されることになる。
一方、音声信号増幅部108は、これに供給された音声信号を所定のレベルにまで増幅し、これをスピーカ109に供給する。これにより、スピーカ109からは、ベースステーション200から無線送信されてきた音声信号に応じた音声が放音される。
このように、モニター100は、ベースステーション200から無線送信されてくるテレビ放送番組などの映像信号や音声信号を受信して、その受信した映像信号や音声信号を再生して出力することにより、使用者に提供することができるものである。
次に、このモニター100のLCD107にコントロールパネルを表示して使用者からのリモートコマンダとしての操作入力を受け付け、この操作入力に応じたリモコン信号をベースステーション200に送信する場合のモニター100の動作について説明する。ここでは、図2に示したように、VTR400を制御するようにするためのコントロールパネルCPを表示し、VTR400に対する操作入力を受け付ける場合を例にして説明する。
このモニター100のLCD107には、タッチパネル121が貼付されている。そして、モニター100に電源が投入されている状態にあり、コントロールパネルが表示されていない状態にあるときに、使用者が、タッチパネル121に指などを接触させると、座標検出部122がタッチパネル121上の指などが接触された接触位置(座標位置)を検出し、これを制御部130に通知する。
制御部130は、コントロールパネルを表示していない状態にあるときに、座標検出部122からの接触位置の通知を受けた場合には、これをコントロールパネルの表示指示であると判断する。そして、制御部130は、まず、VTR400用のコントロールパネルCPを表示するため、ROM132から必要な情報を読み出し、コントロールパネルCPを表示するための情報を形成して、これをOSD処理部105に供給する。
OSD処理部105は、制御部130からの情報の供給を受けて、コントロールパネルCPを表示するための映像信号を形成し、これをデコード部104からのアナログ映像信号に合成するようにして、図2に示したように、コントロールパネルCPをLCD107の表示画面に表示する。
そして、コントロールパネルの表示が、デコード部104からの映像信号によるLCD107に表示されている映像を隠すことがないように、制御部130は、いわゆるアルファブレンディング技術を用い、コントロールパネルの色の指定に加え、透明度を表すアルファ値(α値)をもコントロールパネルCPを表示するための情報に含めて、OSD処理部105に供給する。
これにより、デコード部104からの映像信号によりLCD107に表示される映像を隠すことなく、コントロールパネルCPをLCD107に表示することができるようにしている。すなわち、図2に示したように、デコード部104からの映像信号による山の映像を隠すことなく、コントロールパネルCPが表示するようにしている。そして、LCD107の表示画面に表示されたコントロールパネルCPとタッチパネル121とを通じて、使用者からの操作入力を受け付けることができるようにされる。
そして、使用者が、LCD107の表示画面に表示されたコントロールパネルCPの目的とする操作キーが表示されているタッチパネル121上の位置に、指などを接触させると、その接触位置が座標検出部122により検出され、これが制御部130に通知される。制御部130は、座標検出部122からのタッチパネル121上の接触位置に表示されているコントロールパネルCPの操作キーを判別し、その操作キーに応じたリモコン信号をROM132から読みだして送信信号形成部111に供給する。
送信信号形成部111は、制御部130からのリモコン信号をベースステーション200に送信する送信信号を形成し、これを送信処理部112に供給する。送信処理部112は、これに供給された送信信号を変調したり増幅するなどの処理を行って、実際に送信する形式の送信信号を形成し、これを共用器102、送受信アンテナ101を通じてベースステーション200に対して無線送信する。
このようにして、モニター100から無線送信されるリモコン信号は、ベースステーション200により受信される。そして、この例の場合には、ベースステーション200において、モニター100からのリモコン信号に応じたVTR400用の赤外線リモコン信号が形成され、これがVTR400に送信され、VTR400を遠隔制御することができるようにされる。
また、このモニター100には、インターフェース(図3においてはI/Fと記載。)140を通じて、キー入力部141が接続されている。キー操作部141は、例えば、電源のオン/オフスイッチなど備えたものであり、このキー操作部141を通じて受け付けた操作入力は、I/F140を通じて制御部130に供給され、電源の投入など操作キーに応じた処理を行うことができるようにされる。
なお、ここでは、VTR400用のコントロールパネルCPを通じて、VTR400に対するリモコン信号を送信する場合を例にして説明した。しかし、ベースステーション200に対してもVTR400の場合と同様にして、モニター100を用いて、遠隔操作することができる。
すなわち、モニター100を通じ、ベースステーション200を遠隔操作する場合には、ベースステーション200用のコントロールパネルを表示する。
そして、ベースステーション200においては、モニター100からのリモコン信号が、自機に対するものか、自機に接続されたVTR400などの外部入力装置に対するものかをこのリモコン信号のメーカーコード、カスタムコード等により判断し、外部入力装置に対するものであるときには、前述したように、外部入力装置に対して送信する。
また、モニター100からのリモコン信号が、自機に対するものであるときには、そのリモコン信号に応じて、自機を制御する。これにより、モニター100を通じて、ベースステーション200においての地上波のアナログテレビ放送信号を選局したり、ベースステーション200のモデムを通じて、情報の送受を行うことができるようにしている。
なお、ベースステーション200に対するコントロールパネルは、図6に示したSTB300用のコントロールパネルCPと同様に、チューナ202に対して選局を指示するための数字キー(1〜12)、チャネルのアップ/ダウンキー、音量のアップ/ダウンキーを備えるとともに、自機のチューナにより選局したテレビ放送信号に応じた信号を出力するのか、自機のモデムを通じて受信した情報に応じた信号を出力するのか、あるいは、自機に接続された外部入力装置からの情報に応じた信号を出力するのかを切り換えるセレクタの切り換えキーなどを有するものである。
そして、ベースステーション200に対するコントロールパネルを用いることによって、STB300の場合と同様に、モニター100を通じて、ベースステーション200の電源のオン/オフ、チャンネルの変更、ベースステーション200から送信する信号の切り換えなどを遠隔制御することができようにされている。
次に、図4を参照してベースステーション200につき説明する。図4に示すように、屋外に設置される地上波のアナログテレビ放送信号の受信アンテナ201に接続されるチューナ202、復調部203、映像信号(Vd)の入力端子204、音声信号(Au)の入力端子205、セレクタ206、圧縮処理部207、送信信号形成部208、送信処理部209、アンテナ共用器(以下、単に共用器という。)210、送受信アンテナ211、受信処理部212を備えている。
このベースステーション200の各部は、制御部230によって制御するようにされている。制御部230は、図4に示すように、CPU231、ROM232、RAM233、EEPROM234がCPUバス235を通じて接続されて構成されたマイクロコンピュータである。
ここで、ROM232は、ベースステーション200において実行する各種の処理プログラムや処理に必要なデータなどが記録されたものである。RAM233は、各種の処理において得られたデータを一時的に記憶保持するなどのように、主に各種の処理の作業領域として用いられるものである。
EEPROM234は、いわゆる不揮発性のメモリであり、電源が落とされても、記憶保持した情報が失われることがなく、例えば、ベースステーション200の主電源が落とされる直前まで選局していた放送チャンネルの情報を記憶保持し、電源投入後においては、前回電源が落とされる直前まで選局していたチャンネルの放送信号を選局するようにするいわゆるラストチャンネルメモリ機能を実現することなどができるようにしている。
また、制御部230には、モデム部220が接続されている。モデム部220は、インターフェース(以下、I/Fと略称する。)部221と、通信部222とからなっている。I/F部221は、通信回線、本例においては電話回線と、このベースステーション200との間のインターフェースであり、電話回線を通じて送信されてくる信号を受信したり、ベースステーション200からの信号を電話回線に送信したりする。
通信部222は、I/F部221を通じて受信した信号を復調して、これを制御部230に供給したり、制御部230からの送信信号を変調して、これをI/F部221に供給する。これにより、電話回線が接続された相手先との間で、各種のデータの送信、受信を行うことができるようにされる。
そして、このベースステーション200は、モデム部220、電話線L、及び、所定のISP(Internet Service Provider)を通じてインターネットに接続し、インターネットを通じて各種の情報の提供を受けたり、電子メールを送信したり受信したりすることができるようにされている。
このため、制御部230は、モデム部220を制御して、オフフックしたりオンフックするなどのことができるとともに、オフフックするようにモデム部220を制御したときには、ダイヤル信号を電話回線に送出するようにするいわゆるダイヤラとしての機能などをも備えたものである。
また、制御部230には、リモコン信号形成部241、リモコン信号の出力端子242を通じて、リモコン信号送出部250が接続され、前述もしたように、モニター100からのリモコン信号に応じた赤外線リモコン信号を形成して、送出することができるようにされている。
なお、図示しないが、制御部230には、電源のオン/オフキーや各種の設定キーが設けられたキー入力部が接続されており、ベースステーション200の主電源のオン/オフや、各種の設定入力が、キー入力部を通じて行うことができるようにされている。
そして、このベースステーション200のチューナ202には、図4に示すように、受信アンテナ201により受信されたテレビ放送信号が供給される。チューナ202は、受信アンテナ201からのテレビ放送信号の中から、制御部230からの選局指示信号に応じたテレビ放送信号を選局し、この選局したテレビ放送信号を復調部203に供給する。復調部203は、これに供給されたテレビ放送信号を復調して、復調後の信号(テレビ番組の信号)をセレクタ206供給する。
このセレクタ206には、映像信号の外部入力端子204を通じて入力された映像信号、音声信号の外部入力端子205を通じて入力される音声信号の他、制御部230からの情報も供給するようにされている。制御部230からセレクタ206に供給される情報としては、モデム部220を通じて、取り込んだ、例えば、インターネット上に公開されているいわゆるホームページの情報や、電子メールなどの情報である。
そして、セレクタ206は、制御部230からの切り換え制御信号に応じて、復調部203からの信号を出力するか、外部入力端子204、205からの信号を出力するか、制御部230からの信号を出力するかを切り換える。制御部230からセレクタ206に供給される切り換え制御信号は、モニター100から無線送信されてくるリモコン信号に応じて、制御部230において形成されるものである。
そして、セレクタ206からの出力信号は、圧縮処理部207に供給される。圧縮処理部207は、これに供給された信号を所定の圧縮方式を用いてデータ圧縮する。この圧縮処理部206においては、例えば、MPEG方式やWavelet方式などのデータ圧縮方式を用いて、セレクタ206からの信号をデータ圧縮する。
圧縮処理部207においてデータ圧縮された信号は、送信信号形成部208に供給される。送信信号形成部208は、予め決められた通信プロトコルに準拠した送信信号を形成する。このベースステーション200は、例えば、IEEE(Institute Electrical and Electronics Engineers)802.11方式のプロトコル、あるいは、その発展プロトコルに準拠した送信信号を形成する。
送信信号形成部208において形成された送信信号は、送信処理部209に供給される。送信処理部209は、制御部230からの制御信号に応じて、送信信号の変調処理や増幅処理を行う。送信処理部209において処理された送信信号は、共用器210、送受信アンテナ211を通じて無線送信される。共用器210は、図3に示したモニター100の共用器102と同様に、送信信号と受信信号とが干渉し合うことを防止するものである。
このようにして、チューナ202により選局されたテレビ放送番組の映像信号や音声信号、あるいは、外部入力端子204、205通じて受け付けた映像信号や音声信号、あるいは、モデム220を通じて取得した情報のテキストデータや映像データ、音声データを、データ圧縮して、所定の通信プロトコルで無線送信することにより、モニター100に供給することができるようにされている。
次に、モニター100から無線送信されてくるリモコン信号を受信した場合のベースステーション200の動作について説明する。送受信アンテナ211を通じて受信したモニター100からのリモコン信号は、共用器210を通じて受信処理部212に供給される。受信処理部212は、これに供給された信号を復調し、A/D(アナログ/デジタル)変換するなどの処理を行って、制御部230が扱える信号に変換し、この信号を制御部230に供給する。
制御部230は、受信処理部212からの信号が、外部入力機器、VTR400に対するリモコン信号であるときには、受信したリモコン信号をリモコン信号形成部241に供給する。
リモコン信号形成部241は、制御部230からの信号に基づいて、外部入力装置であるVTR400に供給する赤外線リモコン信号を形成し、これを出力端子242を通じて、これに接続されたリモコン信号送信部250に供給する。
リモコン信号送信部250は、リモコン信号形成部241からのリモコン信号を赤外線のリモコン信号として送信する。このようにして、モニター100からのVTR400に対するリモコン信号を赤外線のリモコン信号として送出し、VTR400を遠隔制御することができるようにしている。
また、制御部230は、受信処理部212からの信号が、自機、すなわち、ベースステーション200に対するリモコン信号であるときには、受信したリモコン信号に応じて、各部を制御する。これにより、チューナ201による選局を変更したり、セレクタ206から出力する信号を切り換えたりすることができるようにされる。
また、制御部230は、受信処理部212からの信号が、目的とするホームページの取得要求や、電子メールの受信要求、あるいは、電子メールの送信要求などであるときには、モデム部220を制御し、加入しているISPとの間に電話回線を接続することによって、インターネットに接続する。
そして、目的とするホームページを取得するようにしたり、自己宛ての電子メールを受信したり、目的とする相手先に電子メールを送信したりすることができるようにされる。
このように、ベースステーション200は、テレビ放送信号を受信、選局して復調し、この復調したテレビ放送番組の映像信号や音声信号、あるいは、外部入力端子204、205を通じて供給された外部入力装置からの映像信号、音声信号、あるいは、モデム部220および電話回線を通じて供給を受ける映像データや音声データを受信して復調し、この復調した映像データや音声データをデータ圧縮して、所定の通信プロトコルにしたがって無線送信することができるものである。
さらに、ベースステーション200は、モニター100から無線送信されてくるリモコン信号を受信し、そのリモコン信号に応じて、自機を制御したり、外部入力装置を制御したりすることができるものである。
本例においては、リモートコマンダであるモニター100と被制御機器であるベースステーション200及びVTR400との間で図1及び図5のフローチャートに示す如く、リモートコマンダであるモニター100よりのリモコン信号を無線で被制御機器であるベースステーション200及びVTR400に送り、その後この被制御機器であるベースステーション200及びVTR400において、このリモコン信号の制御が成されたときに、この被制御機器であるベースステーション200及びVTR400がリモートコマンダであるモニター100に応答信号を送るようにする。
本例のリモートコマンダとしてのモニター100においては、図1のフローチャートに示す如き動作をするようにする。モニター100のタッチパネル121に接触があったかどうかを判断し(ステップS1)、このタッチパネル121に接触があったときは図2に示す如くモニター100の画面に所望のコントロールパネルCPを表示する(ステップS2)。
次に、このコントロールパネルCPに接触があったかを判断し(ステップS3)、接触があったときは、接触位置を座標検出部122で検出して、この接触位置に応じた制御信号を形成する(ステップS4)。
次に、この制御信号が複数あるかどうかを判断し(ステップS5)、この制御信号が複数あるときにはRAM133に格納し(ステップS6)、ステップS7に移行する。また、ステップS5で単数のときはステップS7に移行する。
ステップS7においては、この制御信号に応じROM132のリモコンコードのテーブルからリモコン信号を読み出す。次に、このリモコン信号を通信部から無線で、被制御機器であるベースステーション200及びVTR400に送信する(ステップS8)。次に、ステップS9ですべてのリモコン信号が通信部から送信したかを判断し、送信が完了していないときは、制御信号をRAM133から読み出し(ステップS10)、ステップS7,S8を繰り返し、リモコン信号の送信を完了させる。
その後、このリモコン信号により被制御機器であるベースステーション200及びVTR400の制御が完了したとの応答信号の受信を待つ(ステップS11)。この制御が完了したとの応答信号があったときは、制御が完了した旨をモニター100の画面に表示し、ステップS1に戻る。
この応答信号としては、例えば送信したリモコン信号と同じ信号あるいはこれを利用した信号とする。
本例においては、制御が完了したとの応答信号があったときは、制御が完了した旨をモニター100の画面に表示するので、使用者は遠隔制御の状況を確認することができる。
また本例においては、被制御機器であるベースステーション200は図5のフローチャートに示す如く動作するようにする。
このベースステーション200においては、通信部でリモコン信号を受信したかを判断し(ステップS20)、このベースステーション200で無線のリモコン信号を受信したときには、この受信したリモコン信号がベースステーション200のリモコン信号かどうかをこのリモコン信号のメーカーコード、カスタムコード等で判断する(ステップS21)。
このリモコン信号がベースステーション200のリモコン信号であるときには、このリモコン信号に応じた制御信号を形成する(ステップS22)。
その後、その制御信号が複数かどうかを判断し(ステップS23)、単数のときは、その制御を実行する(ステップS24)。
その制御信号が複数のときは、この複数の制御信号をRAM233に格納し(ステップS25)、その後初め制御信号に応じた制御を実行する(ステップS24)。次にすべての制御信号を実行したかを判断し(ステップS26)、していないときは、RAM233から次の制御信号を読み出し(ステップS27)、この制御信号の制御を実行する(ステップS24)。
ステップS26において、すべての制御信号の制御を実行したときには、実行終了を知らせる応答信号をこのベースステーション200よりリモートコマンダとしてのモニター100に無線で送信し(ステップS28)、ステップS20に戻る。この応答信号としては、例えばリモートコマンダであるモニター100より送信して来るリモコン信号をそのままあるいはこのリモコン信号を利用した信号を送り返すようにしても良い。
ステップS21でリモコン信号がベースステーション200に対するリモコン信号ではなく、例えばVTR400のリモコン信号であるときには、このベースステーション200より、このリモコン信号を赤外線リモコン信号としてVTR400に送信する(ステップS29)。
次に、VTR400でこの赤外線リモコン信号に応じた制御信号を形成する(ステップS30)。その後、その制御信号が複数かどうかを判断し(ステップS31)、単数のときは、その制御を実行する(ステップS32)。
その制御信号が複数のときは、この複数の制御信号をVTR400のRAMに格納し(ステップS33)、その後初め制御信号に応じた制御を実行する(ステップS32)。次にすべての制御信号を実行したかを判断し(ステップS34)、していないときは、RAMから次の制御信号を読み出し(ステップS35)、この制御信号の制御を実行する(ステップS32)。
ステップS32において、すべての制御信号の制御を実行したときには、実行終了を知らせる応答信号をこのベースステーション200よりリモートコマンダとしてのモニター100に無線で送信し(ステップS28)、ステップS20に戻る。
本例によれば、被制御機器であるベースステーション200及びVTR400において、リモートコマンダとしてのモニター100よりのリモコン信号の制御が成されたときに、この被制御機器のベースステーション200よりリモートコマンダであるモニター100に制御完了の応答信号を無線で送信するようにしたので、希望通りの遠隔制御ができたかどうかを確認することができる。
尚、上述例では応答信号による確認をモニター100の画面で行うようにしたが、この代わりに文字、音、振動、画像等その他の確認手段であっても良いことは勿論である。
また、上述例ではモニターをリモートコマンダと兼ねたが、リモートコマンダをモニターと兼ねなくても良いことは勿論である。
また、上述例では、モニター100とベースステーション200との間の通信を無線通信としたが、この代わりに有線通信でも良く、又モニター100のモデム部150とベースステーション200のモデム部220と間を図8に示す如くインターネット500で接続するようにしても良い。
このモニター100とベースステーションとをインターネット500で接続したときには、例えば自宅のベースステーション200に繋がっている例えばVTR400を外出先でもモニター100のタッチパネル121で遠隔制御することができ、外出先で自宅で録画したビデオ等を楽しむことができる。
また、本発明は上述例に限ることなく、本発明の要旨を逸脱することなく、その他種々の構成が採り得ることは勿論である。
100…モニター、101…送受信アンテナ、102…アンテナ共用器、103…受信処理部、104…デコード部、105…OSD処理部、106…映像信号処理部、107…LCD、108…音声信号増幅部、109…スピーカ、111…送信信号形成部、112…送信処理部、121…タッチパネル、122…座標検出部、130…制御部、200…ベースステーション、201…受信アンテナ、202…チューナ、203…復調部、204…映像信号入力端子、205…音声信号入力端子、206…セレクタ、207…圧縮処理部、208…送信信号形成部、209…送信処理部、210…アンテナ共用器、211…送受信アンテナ、212…受信処理部、230…制御部、400…VTR