JP2006238176A - 無線装置 - Google Patents

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晃一 佐藤
Satoshi Mizoguchi
聡 溝口
Takashi Amano
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Abstract

【課題】 2筐体が正逆折りたたみ可能に連結されて構成された無線装置の手持ち状態における内蔵アンテナの放射効率の低下を、正クローズ状態又は逆クローズ状態のいずれの場合にも抑えられるようにする。
【解決手段】 第一筐体11と第二筐体12とが連結部13を介して正逆折りたたみ可能に連結されて構成された無線装置1において、第一筐体11に給電点18から給電されるアンテナ素子17を備え、第二筐体12に無給電素子19を備える。図1に表された正クローズ状態において無給電素子19の一端19Aがアンテナ素子17の開放端17Aに十分近接し、第二筐体12が裏返されて閉じられた逆クロース状態において無給電素子19の他端19Bがアンテナ素子17の開放端17Aに十分近接するように構成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は無線装置に係り、特に2筐体が開閉可能に連結されて構成された無線装置に関する。
携帯電話機に代表される無線装置は、多機能・多用途をコンパクトな形状で実現することが求められる。このため、連結部を介して2筐体を開閉可能に連結する構成が多く用いられている。このような構成においては、通常、一方の筐体の受話器及び表示部を設けた面と、他方の筐体の送話器及び操作部を設けた面とを向かい合わせて2筐体が閉じられる。このような構成を折りたたみ型という。これに加え、近年では、一方の筐体の受話器及び表示部を設けた面の反対側の面を他方の筐体の送話器及び操作部を設けた面とを向かい合わせて2筐体を閉じることもできるように構成された無線装置が実用化されている。本明細書では、このような構成を正逆折りたたみ型という。
一方、無線装置のアンテナに着目すると、従来はホイップアンテナのように筐体の外部に突き出た形状のアンテナが多く用いられていた。しかし近年は、無線装置の携帯上も操作上も有利な内蔵型のアンテナが多く用いられる傾向にある。また、無線通信用とは別に、例えばGPS受信用やテレビ放送受信用のアンテナを内蔵するタイプの無線装置も増加している。
しかし、アンテナを内蔵する無線装置では、手に持った状態で手の側へ向く放射が妨げられ、放射効率が低下する。さらに折りたたみ型の無線装置の2筐体を閉じた状態で、アンテナ内蔵側の筐体を手に持つと、手とは反対側へ向く放射も手に持たない側の筐体により妨げられるという問題がある。
このような内蔵アンテナの問題を改善するため、無線装置の2筐体を閉じたときに、一方の筐体に内蔵した無給電素子を他方の筐体に内蔵したアンテナ素子に対向させ電磁結合させる技術が知られている(例えば、特許文献1又は特許文献2参照。)。このうち、特許文献1に開示された技術は、折りたたみ型無線装置の2筐体それぞれにアンテナを設けてダイバーシチ可能に構成すると共に、2筐体を閉じたときに一方のアンテナを無給電素子として使用することにより、アンテナの周波数特性及び放射指向性を制御するというものである。
一方、特許文献2に開示された技術は、折りたたみ型無線装置の2筐体及び連結部を貫通するように設けたフレキシブル基板の上筐体側にアンテナ、下筐体側に無給電素子を形成し、2筐体を閉じたときにこれらを対向させてインピーダンスの安定化、周波数特性及び放射指向性の制御を図るというものである。
また、1筐体構成の無線装置においてアンテナと無給電素子を対向させて用いる技術も知られている(例えば、特許文献3参照。)。この特許文献3に開示された技術は、両端を折り曲げたダイポールアンテナと無給電素子を同一の筐体の内部で対向させることにより、ダイポールアンテナの広帯域化を図るというものである。
しかし、これらの従来技術のうち特許文献3の技術は、2筐体連結型の無線装置における放射効率低下の問題を改善するものではない。また特許文献1又は特許文献2の技術を正逆折りたたみ型の無線装置へ適用した場合に、手持ちの状態における放射効率低下の問題を正逆いずれの向きに折りたたんだときにも一様に改善することは難しい。なぜならば、アンテナの放射指向性を制御するためにはアンテナ素子と無給電素子の相対的位置関係を調整する必要があり、2筐体が正の向きに折りたたまれたときに合わせて調整された両者の位置関係が、逆の向きに折りたたまれたときにも適切な状態にあるとは限らないからである。
特開2003―204281号公報(第2、9ページ、図1) 特開平10―84406号公報(第2乃至4ページ、図1) 特開2003―110329号公報(第2、4ページ、図2)
アンテナ素子と無給電素子を組み合わせて無線装置のアンテナを構成する従来の技術では、正逆折りたたみ型構成の無線装置の手持ちの状態における放射効率を、正逆いずれの向きに折りたたんだときにも一様に改善することは難しいという問題があった。
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、2筐体を正逆いずれの向きに折りたたんで手に持ったときでもアンテナの適切な放射効率が得られる無線装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の無線装置は、第1の面を有する第1の筐体と、第2の面及び前記第2の面と表裏をなす第3の面を有する第2の筐体と、前記第1の筐体及び前記第2の筐体を開閉可能に連結し、前記第1の筐体及び前記第2の筐体が開かれたオープン状態、前記第1の面及び前記第2の面を向かい合わせて閉じられた第1のクローズ状態又は前記第1の面及び前記第3の面を向かい合わせて閉じられた第2のクローズ状態をとることができるように構成された連結部と、前記第1の筐体に内蔵され、1の給電点において給電されると共に少なくとも1の開放端を有し、かつ、全長により定まる第1の共振周波数を有するアンテナ素子と、前記第2の筐体に内蔵され、両端が開放されると共に全長により定まる第2の共振周波数を有し、かつ、一端が前記第1のクローズ状態において前記アンテナ素子の開放端と前記第2の共振周波数において電磁的に結合すると共に、他端が前記第2のクローズ状態において前記アンテナ素子の開放端と前記第2の共振周波数において電磁的に結合する無給電素子とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、2筐体を正逆いずれの向きに折りたたんだときにもアンテナ素子と無給電素子との電磁的結合が担保されるようにこれらの素子を構成して配設することにより、どちらの場合にも手持ち状態でのアンテナの放射効率を適切に保つことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
以下、図1乃至図4を参照して、本発明の実施例1を説明する。図1は、本発明の実施例1に係る無線装置の筐体の構成を表す図である。図中の無線装置1は、第一筐体11と第二筺体12が連結部13により開閉可能に連結され、正逆折りたたみ可能に構成される。第一筺体11は、基準面14を含む複数の面から構成される。第2筐体12は、フロント面15及びその反対側のバック面16を含む複数の面から構成される。
連結部13は、図中の第1の回動軸及び第2の回動軸を有するように構成される。図1において第二筐体12を、まずフロント面15の連結部13側の辺が連結部13の長手方向に平行になるように第2の回動軸の周りに図の上方から見て時計回り(図中の矢印の向き)で回動させる。その後第二筐体12を第1の回動軸の周りに第一筐体11に対して相対的に回動させることにより、2筐体を開いたオープン状態、フロント面15を基準面14に向かい合わせて2筐体を閉じたクローズ状態(正クローズ状態と呼ぶ。)、又はそれらの中間的な状態をとることができる。
また、図1において第二筐体12をバック面16の連結部13側の辺が連結部13の長手方向に平行になるように第2の回動軸の周りに図の上方から見て反時計回り(図中の矢印と反対の向き)で回動させる。次に第1の回動軸の周りに2筐体を閉じる向きに回動させることにより、バック面16を基準面14に向かい合わせて2筐体を閉じた逆向きのクローズ状態(逆クローズ状態と呼ぶ。)をとることができる。
ここで、例えば基準面14には操作部及び送話器が、フロント面15には主たる表示部及び受話器が、バック面16には副表示部が取り付けられるが、これに限るものではない。また連結部13は、2筐体がオープン状態、正クローズ状態又は逆クローズ状態をとれるならば、上述したものに限らずどのような構造のものであってもよい。
次に図2を参照して、無線装置1のアンテナ素子及び無給電素子の構成及び配置を説明する。図2は、無線装置1のアンテナ素子及び無給電素子の構成及び配置を模式的に表す図であり、正クローズ状態にある無線装置1をバック面16の側から見て表したものである。図中の11乃至16の符号は図1と同じ構成を表しており、説明は省略する。なお、図2において連結部13の直下に位置し第一筐体11と第二筐体12を隔てる面は、相対して向かい合う第一筐体の基準面14及び第二筐体のフロント面15である。
第一筺体11はアンテナ素子17を内蔵し、アンテナ素子17は給電点18から給電される。アンテナ素子17は、少なくとも1の開放端17Aを有する。アンテナ素子17は、例えば板金を短冊状に加工して形成することができるが、他の方法によってもよい。
第2筐体12は、クランク状に形成された無給電素子19を内蔵する。無給電素子19の開放された一端19Aから開放された他端19Bまでの長さは、無給電素子19の共振周波数の約2分の1波長に相当する。ここで無給電素子19は、一端19Aをフロント面15に近づく方向に折り曲げ、他端19Bをバック面16に近づく方向に折り曲げたクランク状をなして配設される。無給電素子19は、例えば板金を短冊状に加工したり、基板上のパターンとしたり、第二筐体12の一部を金属で形成したりすることによって形成される。
その結果、図2の正クローズ状態において無給電素子19の一端19Aがアンテナ素子17の開放端17Aと十分近接し、電磁的に結合するように構成することができる。アンテナ素子17上では、開放端17Aにおいて最大値をとるように電圧が分布するから、無給電素子19の一端19Aをアンテナ素子17の開放端17Aに近接させることにより、アンテナ素子17から無給電素子19に対して効果的に電磁結合させることができる。したがって、無給電素子19からバック面16の向きに放射指向性が形成され、無線装置1の手持ち状態において第一筐体11の側の放射指向性が妨げられる場合でも、放射効率の低下を抑えることができる。
次に図3を参照して、逆クローズ状態におけるアンテナ素子17及び無給電素子19の位置関係を説明する。図3は、無線装置1を逆クローズ状態にして、フロント面15の側から見て表したものである。図中の符号は図2と同じであるから、説明は省略する。なお、図3において連結部13の直下に位置し第一筐体11と第二筐体12を隔てる面は、相対して向かい合う第一筐体の基準面14及び第二筐体のバック面16である。図3は、図2において上下方向の軸を想定し、第二筐体12をその軸の周りに180度回転させて裏返したものに相当する。
上述したように、無給電素子19は他端19Bをバック面16に近づく方向に折り曲げて形成されているから、逆クローズ状態において他端19Bをアンテナ素子17の開放端17Aと十分近接させることにより、アンテナ素子17から無給電素子19に対して効果的に電磁結合させることができる。したがって、無給電素子19からフロント面15の向きに放射指向性が形成され、無線装置1の手持ち状態において第一筐体11の側の放射指向性が妨げられる場合でも、放射効率の低下を抑えることができる。
上述したように、無給電素子19は、正クローズ状態又は逆クローズ状態のいずれにおいてもアンテナ素子17の放射指向性を補完するように作用する。つまり、アンテナ素子17と無給電素子19とが全体で1つのアンテナをなし、正クローズ状態又は逆クローズ状態のいずれにおいても第一筐体11側及び第二筐体12側の両方に放射指向性を形成するように構成することができる。
アンテナ素子17は、大きさ及び給電の方法等によって定まる共振周波数を有する。これを上述した無給電素子19の共振周波数と異なる値に選ぶことにより、上記の全体としての1つのアンテナを多共振化(2以上の共振点を持たせることをいう。)して周波数帯域を広げることができる。その一例を図4に示す。図4は、異なる共振周波数を有するアンテナ素子及び無給電素子の構成及び配置の例を、図2と同じく無線装置の正クローズ状態において表す図である。
図4の無線装置1Aは、図2の無給電素子19よりも大きい全長を有する無給電素子20を内蔵する。その他の構成はすべて図2と同じであるから、便宜上図2と同じ符号を用いて表し、説明を省略する。
図4において、無給電素子20の一端20Aをアンテナ素子17の開放端17Aに近接させることにより、アンテナ素子17から無給電素子20に対して効果的に電磁結合させることができる。また、無線装置1Aを図3と同様の逆クローズ状態にしたとき(図示せず。)には、無給電素子20の他端20Bをアンテナ素子17の開放端17Aに近接させることにより、アンテナ素子17から無給電素子20に対して効果的に電磁結合させることができる。
無給電素子20の共振周波数は図2の無給電素子19の共振周波数よりも低く、かつ、アンテナ素子17の共振周波数と異なる値に設定することができる。なお無給電素子20は、図4では一例として第二筐体12の短辺に平行な部分と長辺に平行な部分の両方を持つように構成されているが、これに限るものではない。無給電素子の一端が正クローズ状態においてアンテナ素子17の開放端17Aに近接し、他端が逆クローズ状態においてアンテナ素子17の開放端17Aに近接する限り、無給電素子がどのように構成されていても類似の効果を得ることができる。また、同時に複数の無給電素子又はアンテナ素子と無給電素子の複数の対を設けることもできる。
本発明の実施例1によれば、無線装置の正クローズ状態又は逆クローズ状態のいずれにおいても、手持ち状態でのアンテナ放射効率の低下を防止することができる。また、アンテナを多共振化して帯域を広げることができる。
以下、図5乃至図9を参照して、本発明の実施例2を説明する。実施例2は、実施例1で述べた無給電素子をさまざまに変形するものである。図5は、その第1の変形例に係る無給電素子の形状及び配置を、図2と同じく無線装置の正クローズ状態において表す図である。図5の無線装置2Aは、図2のクランク状の無給電素子19に代わり、S字状の無給電素子21を内蔵する。その他の構成はすべて図2と同じであるから、便宜上図2と同じ符号を用いて表し、説明を省略する。
無給電素子21は、図5の正クローズ状態において一端21Aがアンテナ素子17の開放端17Aに近接することにより、アンテナ素子17に効果的に電磁結合することができる。また、図示しない逆クローズ状態において他端21Bがアンテナ素子17の開放端17Aに近接することにより、アンテナ素子17に効果的に電磁結合することができる。
図6は、実施例2の第2の変形例に係る無給電素子の形状及び配置を、図2と同じく無線装置の正クローズ状態において表す図である。図6の無線装置2Bは、図2のクランク状の無給電素子19に代わり、直線状の無給電素子22を内蔵する。その他の構成はすべて図2と同じであるから、便宜上図2と同じ符号を用いて表し、説明を省略する。
直線状の無給電素子22はその延長線がフロント面15に交わるように配設され、図6の正クローズ状態において一端22Aがアンテナ素子17の開放端17Aに近接することにより、アンテナ素子17に効果的に電磁結合することができる。また、図示しない逆クローズ状態において他端22Bがアンテナ素子17の開放端17Aに近接することにより、アンテナ素子17に効果的に電磁結合することができる。
図7は、実施例2の第3の変形例に係る無給電素子の形状及び配置を、図2と同じく無線装置の正クローズ状態において表す図である。図7の無線装置2Cは、図2のクランク状の無給電素子19に代わり、自在かぎ状の無給電素子23を内蔵する。その他の構成はすべて図2と同じであるから、便宜上図2と同じ符号を用いて表し、説明を省略する。
無給電素子23は、図7の正クローズ状態において一端23Aがアンテナ素子17の開放端17Aに近接し、その自在かぎ状の形状により、アンテナ素子17により効果的に電磁結合することができる。また、図示しない逆クローズ状態において他端23Bがアンテナ素子17の開放端17Aに近接し、その自在かぎ状の形状により、アンテナ素子17により効果的に電磁結合することができる。
図8は、実施例2の第4の変形例に係る無給電素子の形状及び配置を、図2と同じく無線装置の正クローズ状態において表す図である。図8の無線装置2Dは、図2のクランク状の無給電素子19に代わり、メアンダ状の無給電素子24を内蔵する。その他の構成はすべて図2と同じであるから、便宜上図2と同じ符号を用いて表し、説明を省略する。
無給電素子24は、図8の正クローズ状態において一端24Aがアンテナ素子17の開放端17Aに近接することにより、アンテナ素子17に効果的に電磁結合することができる。また、図示しない逆クローズ状態において他端24Bがアンテナ素子17の開放端17Aに近接することにより、アンテナ素子17により効果的に電磁結合することができる。また、無給電素子24はその全長を図2の無給電素子19よりも大きくとることができるから、その共振周波数を図2の無給電素子19の共振周波数よりも低くしてアンテナを多共振化することができる。
図9は、実施例2の第5の変形例に係る無給電素子の形状及び配置を、図2と同じく無線装置の正クローズ状態において表す図である。図9の無線装置2Eは、図2のクランク状の無給電素子19の両端に近い部分に枝部を追加した無給電素子25を内蔵する。その他の構成はすべて図2と同じであるから、便宜上図2と同じ符号を用いて表し、説明を省略する。
無給電素子25は、図9の正クローズ状態において一端25Aがアンテナ素子17の開放端17Aに近接すると共に、枝部25Cがアンテナ素子17の開放端17Aに近い部分に近接することにより、アンテナ素子17により効果的に電磁結合することができる。また、図示しない逆クローズ状態において他端25Bがアンテナ素子17の開放端17Aに近接すると共に、枝部25Dがアンテナ素子17の開放端17Aに近い部分に近接することにより、アンテナ素子17により効果的に電磁結合することができる。
また、第5の変形例のさらなる変形として、アンテナ素子25の一端25Aを含む折り曲げた部分と枝部25Cとの間を板状の導体でカバーし、他端25Bを含む折り曲げた部分と枝部25Dとの間を板状の導体でカバーするように構成することもできる。このような構成により、アンテナ素子17と無給電素子25との間の電磁結合を一層強化することができる。
本発明の実施例2によれば、無給電素子のさまざまな変形により、アンテナ素子と無給電素子の間で実施例1と同等又はより強い電磁的結合の効果が得られる。
以下、図10及び図11を参照して、本発明の実施例3を説明する。図10は、実施例3に係る無線装置のアンテナ素子及び無給電素子の構成及び配置を模式的に表しており、実施例1の図2に相当する図である。図中の無線装置3は、実施例1の無線装置1と同様に、第一筐体31と第二筺体32が連結部33により開閉可能に連結され、正逆折りたたみ可能に構成される。第一筺体31は、基準面34を含む複数の面から構成される。第二筐体32は、フロント面35及びその反対側のバック面36を含む複数の面から構成される。
無線装置3は、実施例1と同様にして、第一筺体31及び第二筐体32を開いたオープン状態、第二筐体32のフロント面35を第一筐体31の基準面34に向かい合わせて2筐体を閉じた正クローズ状態、又は第二筐体32のバック面36を第一筐体31の基準面34に向かい合わせて2筐体を閉じた逆クローズ状態をとることができる。なお、図10は正クローズ状態、後述する図11は逆クローズ状態をそれぞれ表している。
図10において、第一筺体31はアンテナ素子37を内蔵し、アンテナ素子37は給電点38から給電される。アンテナ素子37は、少なくとも1の開放端37Aを有する。アンテナ素子37は、実施例1のアンテナ素子17と同様に板金加工等の方法によって形成される。
第2筐体32は、無給電素子39を内蔵する。無給電素子39の開放された一端39Aはフロント面35に近づく方向に折り曲げられて配設され、他端39Bは接地される。無給電素子39は、正クローズ状態において一端39Aがアンテナ素子37の開放端37Aと近接するように配設される。無給電素子39の一端39Aから他端39Bまでの長さは、無給電素子39の共振周波数の約4分の1波長に相当する。無給電素子39は、実施例1の無給電素子19と同様に板金加工等の方法によって形成される。
第2筐体32は、もう一つの無給電素子40を内蔵する。無給電素子40の開放された一端40Aはバック面36に近づく方向に折り曲げられて配設され、他端40Bは接地される。無給電素子40は、後で図11を参照して説明するように、逆クローズ状態において一端40Aがアンテナ素子37の開放端37Aと近接するように配設される。無給電素子40の一端40Aから他端40Bまでの長さは、無給電素子40の共振周波数の約4分の1波長に相当し、その周波数を無給電素子39の共振周波数と同じにすることも、異ならせることもできる。無給電素子40は、実施例1の無給電素子19と同様に板金加工等の方法によって形成される。
図10の正クローズ状態においては、無給電素子39の一端39Aがアンテナ素子37の開放端37Aと十分近接し、電磁的に結合するように構成することができる。その結果、無給電素子39からバック面36の向きに放射指向性が形成され、無線装置3の手持ち状態において第一筐体31の側の放射指向性が妨げられる場合でも、放射効率の低下を抑えることができる。
次に図11を参照して、逆クローズ状態におけるアンテナ素子37及び無給電素子40の位置関係を説明する。図11は、図10において上下方向の軸を想定し、第二筐体32をその軸の周りに180度回転させて裏返したものに相当する。無給電素子40は、この状態において一端40Aがアンテナ素子37の開放端37Aと近接十分近接することにより、アンテナ素子37に電磁的に結合するように配設される。
その結果、無給電素子40からフロント面35の向きに放射指向性が形成され、無線装置3の手持ち状態において第一筐体31の側の放射指向性が妨げられる場合でも、放射効率の低下を抑えることができる。
アンテナ素子37は、大きさ及び給電の方法等によって定まる共振周波数を有する。これを、実施例1において説明したのと同様に、上述した無給電素子39又は無給電素子40の共振周波数と異なる値に選ぶことにより、正クローズ状態において無給電素子39と共に構成する1つのアンテナ又は逆クローズ状態において無給電素子40と共に構成する1つのアンテナを多共振化することができる。
無給電素子39及び40の形状、構成及び配置は、図10及び図11に示した例に限るものではない。第1の片側接地の無給電素子の開放端が正クローズ状態においてアンテナ素子37の開放端37Aに近接し、第2の片側接地の無給電素子の開放端が逆クローズ状態においてアンテナ素子37の開放端37Aに近接する限り、これらの無給電素子がどのように構成され配設されていても類似の効果を得ることができる。実施例1に比較すると、より小さいサイズの無給電素子を用いることができ、その配置の自由度が高い点が特徴的である。
本発明の実施例3によれば、より小さいサイズの無給電素子をより自由に配置することによっても、実施例1の場合と同等の効果を得ることができる。
本発明の実施例1に係る無線装置の筐体の構成を表す図。 実施例1に係る無線装置のアンテナ素子及び無給電素子の構成及び正クローズ状態における位置関係を表す図。 実施例1に係る無線装置のアンテナ素子及び無給電素子の構成及び逆クローズ状態における位置関係を表す図。 実施例1に係る無線装置を多共振化した一例におけるアンテナ素子及び無給電素子の構成及び位置関係を表す図。 本発明の実施例2に係る無線装置の無給電素子の第1の変形例を表す図。 実施例2に係る無線装置の無給電素子の第2の変形例を表す図。 実施例2に係る無線装置の無給電素子の第3の変形例を表す図。 実施例2に係る無線装置の無給電素子の第4の変形例を表す図。 実施例2に係る無線装置の無給電素子の第5の変形例を表す図。 本発明の実施例3に係る無線装置のアンテナ素子及び無給電素子の構成及び正クローズ状態における位置関係を表す図。 実施例3に係る無線装置のアンテナ素子及び無給電素子の構成及び逆クローズ状態における位置関係を表す図。
符号の説明
1、1A、2A、2B、2C、2D、2E、3 無線装置
11、31 第一筐体
12、32 第二筐体
13、33 連結部
14、34 第一筐体の基準面
15、35 第二筐体のフロント面
16、36 第二筐体のバック面
17、37 アンテナ素子
17A、37A アンテナ素子の開放端
18、38 給電点
19、20、21、22、23、24、25、39、40 無給電素子
19A、20A、21A、22A、23A、24A、25A、39A、40A 無給電素子の一端
19B、20B、21B、22B、23B、24B、25B、39B、40B 無給電素子の他端
25C、25D 枝部

Claims (4)

  1. 第1の面を有する第1の筐体と、
    第2の面及び前記第2の面と表裏をなす第3の面を有する第2の筐体と、
    前記第1の筐体及び前記第2の筐体を開閉可能に連結し、前記第1の筐体及び前記第2の筐体が開かれたオープン状態、前記第1の面及び前記第2の面を向かい合わせて閉じられた第1のクローズ状態又は前記第1の面及び前記第3の面を向かい合わせて閉じられた第2のクローズ状態をとることができるように構成された連結部と、
    前記第1の筐体に内蔵され、1の給電点において給電されると共に少なくとも1の開放端を有し、かつ、全長により定まる第1の共振周波数を有するアンテナ素子と、
    前記第2の筐体に内蔵され、両端が開放されると共に全長により定まる第2の共振周波数を有し、かつ、一端が前記第1のクローズ状態において前記アンテナ素子の開放端と前記第2の共振周波数において電磁的に結合すると共に、他端が前記第2のクローズ状態において前記アンテナ素子の開放端と前記第2の共振周波数において電磁的に結合する無給電素子とを
    備えたことを特徴とする無線装置。
  2. 前記第1の共振周波数は、前記第2の共振周波数と異なることを特徴とする請求項1に記載の無線装置。
  3. 第1の面を有する第1の筐体と、
    第2の面及び前記第2の面と表裏をなす第3の面を有する第2の筐体と、
    前記第1の筐体及び前記第2の筐体を開閉可能に連結し、前記第1の筐体及び前記第2の筐体が開かれたオープン状態、前記第1の面及び前記第2の面を向かい合わせて閉じられた第1のクローズ状態又は前記第1の面及び前記第3の面を向かい合わせて閉じられた第2のクローズ状態をとることができるように構成された連結部と、
    前記第1の筐体に内蔵され、1の給電点において給電されると共に少なくとも1の開放端を有し、かつ、全長により定まる第1の共振周波数を有するアンテナ素子と、
    前記第2の筐体に内蔵され、一端が接地されると共に全長により定まる第2の共振周波数を有し、他端が開放されて前記第1のクローズ状態において前記アンテナ素子の開放端と前記第2の共振周波数において電磁的に結合する第1の無給電素子と、
    前記第2の筐体に内蔵され、一端が接地されると共に全長により定まる第3の共振周波数を有し、他端が開放されて前記第2のクローズ状態において前記アンテナ素子の開放端と前記第3の共振周波数において電磁的に結合する第2の無給電素子とを
    備えたことを特徴とする無線装置。
  4. 前記第1の共振周波数は、前記第2の共振周波数又は前記第3の共振周波数と異なることを特徴とする請求項3に記載の無線装置。
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