JP2006237866A - 高周波電力増幅器及びその出力電力調整方法 - Google Patents

高周波電力増幅器及びその出力電力調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】出力電圧が非常に低い領域での線形性を改善する高周波電力増幅器を提供する。
また、制御信号Vrampに対してのオフセット成分Vramp_offsetをキャンセルする調整方法を提供するる。
【解決手段】高周波出力電力レベルが一定以下になった場合、第N段目高周波増幅トランジスタの動作をオフにする制御を有する高周波電力増幅器を用いることで、高周波出力電力レベルが非常に低い場合の線形性を改善することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、移動体通信機器等に用いられる高周波電力増幅器に関するものである。
次世代移動体通信の世界標準として、EDGE(Enhanced Data GSM Environment)、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)等の携帯電話システムが注目されている。EDGEやUMTSのシステムでは、出力電力制御が広い範囲で要求され、なおかつそれぞれの採用している変調方式の特徴から、高い線形性が要求される。一方、最近では携帯電話のアプリケーションとして、モバイルカメラやゲーム、テレビチューナーなどが標準で搭載されつつあり、年々携帯電話の消費電力が急激に向上してきている。このような状況の下で、高周波送信回路を構成する高周波電力増幅器には、高い線形性と高効率特性の両立が強く求められている。
従来、携帯電話システムの変調制御は、直交変調方式で行なわれており、この方式で高い線形性を実現しようとすると、高周波電力増幅器はA級増幅器で動作しなければならない。しかし、A級動作の場合、高周波電力増幅器には絶えず直流電流を消費してしまっている為、効率向上には繋がらない。
図8は、特許文献1で開示された電源制御レギュレータから電源供給される高周波電力増幅器である。1は電圧制御レギュレータ部であり、制御信号入力端子10によって入力される制御信号Vrampにて制御された電圧が出力される。2は高周波電力増幅器ブロックであり、1段目増幅トランジスタ6と2段目増幅トランジスタ7と3段目増幅トランジスタ8とからなる3段の増幅トランジスタで構成されており、1段目増幅トランジスタ6の電源電圧Vcc1、高周波電力増幅器ブロック2のバイアス回路9に入力されるバイアス電圧Vbiasには適切な固定の電圧が供給され、2段目増幅トランジスタ7の電源電圧Vcc2と3段目増幅トランジスタ8の電源電圧Vcc3には、電圧制御レギュレータブロック1から同じ電源電圧が供給される。電源電圧Vcc2、Vcc3と制御信号Vrampとの関係は以下のような特性を持つ。

Vcc2=Vcc3=α×Vramp+β(式1)

αは電圧制御レギュレータでの利得で、βはオフセット量である。
前記の高周波増幅器の特徴として、全ての出力電力レベルに対して、3段目増幅トランジスタ8が常にE級動作のようなスイッチング動作をおこなうことで、高い線形性と高効率特性の両立を可能にした。
上記のようなスイッチング動作を行なっている高周波電力増幅器では、高周波電力増幅器の高周波出力電力Poutには、以下のような特性が成り立つ。

Pout(W)=(2×Vcc−Vsat)/(8×Rload) (式2)

ここで、Vcc=Vcc2=Vcc3と定義し、Rloadは高周波電力増幅器の負荷抵抗とする。
さらに、高周波電力増幅器の高周波出力電圧Voutは、式2より、

Vout(V)=2×Vcc−Vsat (式3)

が求まり、式1と式3より、制御信号Vrampと高周波出力電圧Voutの関係は以下のように表すことができる。

Vout(V)=2×α×Vramp+2×β+Vsat
=G×Vramp+Vramp_offset (式4)

ただし、G、Vramp_offsetは定数で表される。
上記の式4から、高周波出力電圧Voutは、制御信号Vrampに対して比例関係が成り立つ。
さらに、上記の高周波電力増幅器は、特許文献2で開示されたポーラー変調技術として、EER(Envelope Elimination and Restoration)技術に適応する事ができる。EER技術についての詳細は特許文献2に述べられているため、ここでは簡単に説明を行なうと、携帯電話等の変調信号を振幅成分と位相成分に分割し、位相成分は高周波電力増幅器の高周波入力端子11に高周波信号として入力し、振幅成分は、高周波電力増幅器の電源電圧端子に入力する。この事で、高周波電力増幅器の出力端子12には、振幅成分と位相成分が合成された信号が出力される。これは、高周波電力増幅器がE級のようなスイッチング動作を行なっているため、高周波入力端子11と高周波出力端子12では、振幅成分についての関連性は非常に弱いものでしかないが、位相成分についての関連性は非常に強く、高周波電力増幅器の電源端子と高周波電力増幅器の高周波出力端子12では、振幅成分についての関連性が非常に強いためである。
このようにEER技術を用いる事で、携帯電話等の高周波送信回路の変調制御において、高い線形性と高効率を実現してきた。
しかし、EER技術においては、変調信号の振幅成分を制御信号Vrampから入力し、高周波電力増幅器の高周波出力電圧Voutに再現させるため、制御信号Vrampと高周波出力電圧Voutとの間には、比例関係が成り立たなければならず、かつ、オフセットを持たない事が要求される。この2つの条件が崩れてしまった場合、変調精度の著しい劣化を招き、通信品質を損なうという問題がある。
米国特許第6701138号公報 特表2004−501527号公報
しかしながら、図8に示す高周波増幅器の線形性は図9のように高周波出力電圧Voutが非常に低い領域では、線形性を保つ事ができない。このような非線形領域では、制御信号Vrampと高周波出力電圧Voutとの間には、比例関係が成り立たない。さらに、制御信号Vrampと高周波出力電圧Voutの関係は、式4に表されるように、高周波出力電圧Voutは、制御信号Vrampに対してVramp_offsetだけオフセットを持っている。このように高周波出力電圧Voutが非常に低い領域での非線形性や、制御信号Vrampに対してのオフセット成分Vramp_offsetはEER技術において変調精度の著しい劣化を招き、通信品質を損なうという問題がある。
本発明は、前記実情に鑑みてなされたもので、出力電圧が非常に低い領域での線形性を改善する高周波電力増幅器を提供することを目的とする。
また、制御信号Vrampに対してのオフセット成分Vramp_offsetをキャンセルする調整方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の高周波電力増幅器は、順次直列にN個の増幅器を接続し、入力信号を入力する増幅器を第1の増幅段とし、第Nの増幅段が出力信号を出力するようにした、いわゆるN段構成の高周波電力増幅器において、第(N−1)の増幅段の電源電圧Vcc(N−1)が、外部から与えられる制御信号Vramp(N−1)に応じて前記電源電圧Vcc(N−1)を可変する機能を有する電源電圧制御レギュレータReg(N−1)を介して供給され、第Nの増幅段の電源電圧VccNが制御信号VrampNに応じて前記電源電圧VccNを可変にする機能を有する電源電圧制御レギュレータRegNを介して供給され、第Nの増幅段の増幅器を構成する前記電源電圧VccNが、前記出力信号が一定値以下になった場合に固定電圧となるように構成される。
また本発明の高周波電力増幅器は、前記第1の増幅段の電源電圧Vcc1に固定電圧が供給されるものを含む。
また本発明の高周波電力増幅器は、前記制御信号Vramp(N−1)と前記制御信号VrampNの信号レベルが前記一定値より低い場合は、前記制御信号VrampNが前記制御信号Vramp(N−1)より低いレベルの固定電位が与えられるようにしたものを含む。
また本発明の高周波電力増幅器は、前記制御信号Vramp(N−1)と前記制御信号VrampNを前記一定値の信号レベルで前記制御信号を切換え制御するに際し、前記一定値の信号レベルより低い信号レベルから高い信号レベルへ上昇して切換わる場合の閾値1と、前記一定値の信号レベルより高い信号レベルから低い信号レベルへ下降して切換わる場合の閾値2が異なることによりヒステリシス特性を有するものを含む。
また本発明の高周波電力増幅器は、前記増幅段がトランジスタ増幅素子から構成されたものを含む。
また本発明の高周波電力増幅器は、前記電源電圧制御レギュレータが、前記制御信号を入力する第1の入力端子と出力電圧を供給する電圧レギュレータと接続された第2の入力端子を備えた誤差増幅器と、前記電圧レギュレータの出力端子と前記誤差増幅器の第2の入力端子間を結合する帰還回路網から構成されたものを含む。
また本発明の方法は、上記高周波電力増幅器を用い、前記第N段増幅器の出力信号が所定の値以下となったとき、前記制御信号VrampNを固定電位にするように出力電力を調整する。
携帯電話の変調信号や電力制御情報は、ベースバンド部と制御システム部で処理され、振幅成分と位相成分に分割されて出力される。位相成分はアップコンバーターで高周波信号に変換した後、高周波電力増幅器の高周波入力端子に入力される。振幅成分は、電圧制御レギュレータの制御信号入力端子に入力され、高周波電力増幅器の電源電圧は、制御信号に応じた電圧として供給される。EER技術を用いると、高周波電力増幅器の高周波出力端子では、変調波の振幅成分と位相成分が合成され、変調信号を再生することができる。
本発明の電源制御レギュレータから電源供給される高周波電力増幅器の構成として、2段以上で構成された電圧制御レギュレータブロックと、3段以上N段の増幅トランジスタで構成される。1段目増幅トランジスタの電源電圧Vcc1は、固定の電圧が与えられ、高周波電力増幅器のバイアス電圧Vbaisは、適切な固定の電圧が供給される。一方、制御信号VrampNによって制御された電圧レギュレータRegNの出力電圧は、N段目増幅トランジスタの電源電圧VccNに供給される。同様に、制御信号Vramp(N−1)によって制御された電源電圧レギュレータReg(N−1)の出力電圧は、(N−1)段目増幅トランジスタの電源電圧Vcc(N−1)に供給される。
ここで、制御信号VrampNについて、Vramp(N−1)と共通の制御信号を入力する場合、N段目増幅トランジスタがスイッチング動作を行なうことで、式(4)が成り立ち制御信号VrampNに対して高周波電力増幅の高周波出力電圧Voutは比例の関係になる。しかし、従来の技術と同じように出力電圧が非常に低い領域では、線形性を保つ事ができない。
そこで、本発明の回路構成及び制御方法では、高周波出力電圧Voutが非常に低い領域に限り、N段目増幅トランジスタの電源電圧VccNは、電圧制御レギュレータRegNの制御信号VrampNを調整し、N段目増幅トランジスタの動作がオフになるように設定する。この場合、(N−1)段目増幅トランジスタがスイッチング動作を行なうことで、(N−1)段目トランジスタの高周波出力電圧において式(4)が成り立ち制御信号Vramp(N−1)に対して比例の関係になる。さらに、N段目増幅トランジスタは動作がオフしている為、高周波出力電圧が非常に低い領域では、N段目増幅トランジスタが減衰器の役割を果たし、線形性を拡大する事ができる。
上記のように制御信号VrampNは、高周波出力電圧Voutに応じて2通りの制御を行う事を特徴とする。
この2つの制御の切り替えるための閾値は、それぞれのアプリケーションで採用されている変調方式やパワー制御の規格に基づきあらかじめ決めておくことができ、この閾値をシステム制御部に記憶させておく。この閾値に基づきシステム制御部では、携帯電話等の端末機器でネットワーク側から要求されるパワー設定レベル情報や端末機器自身で判断したパワー設定レベル情報と比較して制御の方法を切り替える。
ここでは、要求された出力電圧が閾値よりも高く、制御信号Vramp(N−1)とVrampNを共通で制御する方法を「通常制御」と定義し、要求された出力電圧が閾値よりも低く、N段目増幅トランジスタの動作をオフに設定する制御方法を「低出力電圧制御」と定義する。
本発明に係わる回路構成及び制御方法では、高周波出力電圧Voutが非常に低い領域に限り、N段目増幅トランジスタの電源電圧VccNは、電圧制御レギュレータRegNの制御信号VrampNを調整し、N段目増幅トランジスタの動作がオフになるように設定することが特徴である。これにより、出力電圧が非常に低い領域では、N段目の高周波増幅トランジスタが減衰器の役割を果たし、線形性を拡大する事ができる。
上記のように制御信号VrampNは、高周波出力電圧Voutに応じて2通りの制御を行う事を特徴とする。
以下、本発明の高周波電力増幅器を各実施の形態に基づいて説明する。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1に係る高周波電力増幅器について図面を参照しながら説明する。
図1は、移動体通信機器等の送信部および受信部に係わる部分のブロック図、図2はこの送信回路ブロックの構成図、図3は通常出力電圧制御と低出力電圧制御の差による線形性の比較図である。
本発明では、入力信号を入力する第1の増幅段と第Nの増幅段が出力信号を出力する、いわゆるN段構成の高周波電力増幅器において、第(N−1)の増幅段の電源電圧Vcc(N−1)が、外部から与えられる制御信号Vramp(N−1)に応じて前記電源電圧Vcc(N−1)を可変する機能を有する電源電圧制御レギュレータReg(N−1)を介して供給され、第Nの増幅段の電源電圧VccNが制御信号VrampNに応じて前記電源電圧VccNを可変する機能を有する電源電圧制御レギュレータRegNを介して供給され、前記電源電圧VccNが、前記出力信号が一定値以下になった場合に固定電圧となるようにしたことを特徴とする。
図2には、電圧制御レギュレータブロック27とN段の増幅トランジスタで構成される高周波電力増幅器ブロック28を示す。これら電圧制御レギュレータブロック27と高周波電力増幅器ブロック28は図1における電圧制御レギュレータ20と高周波電力増幅器21に対応する。ここでは、高周波電力増幅器として3段のバイポーラトランジスタでの構成を例に説明を進める。(以下N=3として説明する。)
まず、各段の電圧制御レギュレータ43,44の電源Vreg2、Vreg3、高周波電力増幅器ブロック28のバイアス電圧Vbaisには適切な固定の電圧が供給される。2段目増幅トランジスタ36の電源電圧は、制御信号入力端子39に入力される制御信号Vramp2で制御された電圧制御レギュレータReg2から供給され、同様に3段目増幅トランジスタ37の電源電圧は、制御信号入力端子40に入力される制御信号Vramp3で制御された電圧制御レギュレータReg3から供給される。
変調波の振幅信号や電力制御情報は、ベースバンド部17と制御システム部16で演算され、それぞれの電源制御レギュレータ43,44の制御信号Vramp2、Vramp3として入力される。2段目の誤差増幅器29の電源電圧には制御電圧Vramp2で制御された電圧制御レギュレータReg2(31)から供給され、同様に、3段目の演算増幅器30の電源電圧には制御電圧Vramp3で制御された電圧制御レギュレータReg3(32)から供給される。
通常出力電圧制御では、ベースバンド部17からは2つの制御信号Vramp2およびVramp3が供給され、電圧制御レギュレータReg2、Reg3の制御信号入力端子に入力される。通常出力電圧制御の場合、制御信号Vramp2と制御信号Vramp3には同じ制御信号が与えられ、Vramp=Vramp2=Vramp3が成立する。2段目増幅トランジスタ36には2段目電圧制御レギュレータReg2(43)から出力された電圧が供給され、同様に3段目増幅トランジスタには3段目電圧制御レギュレータReg3(44)から出力された電圧が供給される。この場合、3段目増幅トランジスタ37はスイッチング動作を行なうため、制御信号Vrampに対して高周波電力増幅器ブロックの高周波出力端子42にあらわれる高周波電圧出力Voutは式4と同様にVout(V)=G×Vramp3+Vramp_offsetとなる。
このように、高周波電力増幅器ブロックの高周波出力端子42では、制御信号Vrampに対して高周波出力電圧Voutは比例関係にある。
一方、低出力電圧制御の場合、3段目増幅トランジスタ37の電源電圧Vcc3は、電圧制御レギュレータReg3(44)の制御信号Vramp3を調整し、3段目増幅トランジスタ37の動作がオフになるように設定する。この場合、2段目増幅トランジスタ36がスイッチング動作を行なうことで、2段目増幅トランジスタ36の出力端子において、高周波出力電圧Voutは以下のような関係式が成り立つ。

Vout=G×Vramp2+Vramp_offset2 (式6)
さらに、3段目増幅トランジスタ37は動作がオフしている為、高周波出力電圧が非常に低い領域では、3段目増幅トランジスタ37が減衰器の役割を果たすため、結局、3段目増幅トランジスタ37の高周波出力電圧においてもVramp2に対して比例した結果となり、なおかつ同時に線形性を拡大する事ができる。
この、通常出力電圧制御と低出力電圧制御の特性を比較した結果を図3に示す。通常出力電圧制御時の線形領域下限45と低出力電圧制御時の線形領域下限46を比較してみると、明らかに高周波出力電圧が低い領域で線形性が改善している事が分かる。
この2つの制御の切り替えるための閾値は、システム制御部にあらかじめ設定することで、高周波出力電圧のレベルによって切り替えることが可能になる。
本実施の形態では、一般的なバイポーラトランジスタで説明を行なったが、電界効果トランジスタを用いても同様である。
(実施の形態2)
図4に本発明の実施の形態2を示す。
上記実施の形態1で説明した電圧制御レギュレータから電源供給される高周波電力増幅器において、低出力電圧制御では、3段目の増幅トランジスタ37をオフにするため、制御信号Vramp3の設定値を最適に調整する必要がある。
調整方法として、制御信号Vramp2はベースバンド部17より固定の電圧を供給し、電圧制御レギュレータ43の制御信号として入力する。この状態で、制御信号Vramp3の電圧値を変化させていき、高周波出力電圧Voutが最小になる点47を検索する。この高周波出力電圧Voutが最小になるときの制御信号Vramp3の電圧値を求める。このときの制御信号Vramp3の設定値をVramp3_offとすると、このVramp3_offの値は、制御システム部16にて設定され、低出力電圧制御では制御信号Vramp3の設定値として用いることで、精度良く3段目増幅トランジスタ37をオフにすることが可能になる。
(実施の形態3)
図5に本発明の実施の形態3を示す。
上記実施の形態1で説明した電圧制御レギュレータ43から電源供給される高周波電力増幅器の構成において、通常出力電圧制御の時を例に説明を行うと、制御信号Vrampに対して、高周波出力電圧Voutは式4のように表され、高周波出力電圧Voutは制御信号Vrampに対し比例関係であることが言えるが、Vrampに対してVramp_offset分だけオフセットを持っている。このオフセット成分は、EER技術を用いた変調信号に対しては変調精度の劣化を招き、通信品質の劣化につながってしまう。
以下に図5を用いて、オフセットをキャンセルする調整方法について説明する。あらかじめ制御信号Vrampに対して高周波出力電圧Voutが線形である領域で、制御信号Vrampについてお互いが離れた2点を設定しておく必要があり、制御システム部16に設定電圧値を記憶しておく。
次に調整工程において、この記憶されている制御信号Vrampを図1に示した制御システム部16とベースバンド部17により設定し、2点48,49の高周波出力電圧Voutを測定する。この高周波出力電圧Voutをもとに制御システム部16で演算を行い、この2点を通過する直線の演算を行う。
さらに、この直線の特性がVout=0Vを通過するときのVrampの電圧値を演算で求める。このときのVrampの値がオフセット量Vramp_offsetとなる。
このオフセットをキャンセルする為には、制御信号Vrampからオフセット量Vramp_offsetを減算すればよく、これを行うことで調整を行うことができる。したがって調整後の制御信号をVramp‘とすると、

Vramp‘=Vramp−Vramp_offset (式6)

となり、式4と式6を用いて調整後の出力電圧Vout‘を求めると、

Vout‘=Vramp‘+Vramp_offset=Vramp(式7)

となり、調整後の出力電圧Vout‘には、オフセット成分を持たない制御信号Vramp が再現される。
この調整は通常出力電圧制御のみならず、低出力電圧制御でも同様に調整することができる。
(実施の形態4)
図6乃至図7に本発明の実施の形態4の調整方法を示す。
上記実施の形態1で説明した電圧制御レギュレータ及び高周波電力増幅器において、通常出力電圧制御と低出力電圧制御の切り替えの閾値については、それぞれのアプリケーションで採用されている変調方式やパワー制御の規格に基づきあらかじめ決めておくことができ、図6のように閾値51の前後で最適な制御を切り替えることができるが、使用するアプリケーションによっては、頻繁な切り替わりを避けなければならない場合がある。この場合は、図7に示すように通常出力電圧制御から低出力電圧制御に突入する閾値2(53)と、低出力電圧制御から通常出力電圧制御に復帰する閾値1(52)とをそれぞれ設定し、これらの2つの値に幅を持たせることでヒステリシス制御が実現できる。
これにより円滑な制御が可能となる。
以上に説明したように、本発明は、EDGEやUMTSのように、高精度な変調方式が採用されている携帯電話等の無線装置に有効である。
移動体通信機器等の送信部および受信部に係わる部分のブロック図 本発明の電圧制御レギュレータから電源供給される高周波電力増幅器の構成図 通常出力電圧制御と低出力電圧制御の差による線形性の比較 低出力電圧制御における制御信号Vramp3の調整方法 Vramp軸オフセットキャンセル調整方法 閾値設定による制御方法の切り替え ヒステリシス特性を持った閾値設定による制御方法の切り替え 従来の電圧制御レギュレータから電源供給される高周波電力増幅器の構成図 従来の回路構成での制御信号Vramp対高周波出力電圧Vout特性
符号の説明
15:送信回路ブロック
16:制御システム部
17:ベースバンド部
20:電圧制御レギュレータ
21:高周波電力増幅器
27:電圧制御レギュレータブロック
28:高周波電力増幅器ブロック
29:誤差増幅器(N−1段目)
30:誤差増幅器(N段目)
31:電圧レギュレータ(N−1段目)
32:電圧レギュレータ(N段目)
33:帰還回路網(N−1段目)
34:帰還回路網(N段目)
35:1段目増幅トランジスタ
36:N-1段目増幅トランジスタ
37:N段目増幅トランジスタ
38:バイアス回路
39:制御信号入力端子(N−1段目)
40:制御信号入力端子(N段目制御信号)
41:高周波入力端子
42:高周波出力端子
43:電圧制御レギュレータ(N−1段目)
44:電圧制御レギュレータ(N段目)

Claims (7)

  1. 順次直列にN個の増幅器を接続し、入力信号を入力する増幅器を第1の増幅段とし、第Nの増幅段が出力信号を出力するようにした、いわゆるN段構成の高周波電力増幅器において、
    第(N−1)の増幅段の電源電圧Vcc(N−1)が、外部から与えられる制御信号Vramp(N−1)に応じて前記電源電圧Vcc(N−1)を可変する機能を有する電源電圧制御レギュレータReg(N−1)を介して供給され、
    第Nの増幅段の電源電圧VccNが制御信号VrampNに応じて前記電源電圧VccNを可変にする機能を有する電源電圧制御レギュレータRegNを介して供給され、
    第Nの増幅段の増幅器を構成する前記電源電圧VccNが、前記出力信号が一定値以上の場合はVramp(N−1)とVrampNは共通に制御され、一定値以下になった場合に固定電圧となるように構成される高周波電力増幅器。
  2. 請求項1に記載の高周波電力増幅器であって、
    前記第1の増幅段の電源電圧Vcc1に固定電圧が供給される高周波電力増幅器。
  3. 請求項1に記載の高周波電力増幅器であって、
    前記制御信号Vramp(N−1)と前記制御信号VrampNの信号レベルが前記一定値より低い場合は、前記制御信号VrampNが前記制御信号Vramp(N−1)より低いレベルの固定電位が与えられるようにした高周波電力増幅器。
  4. 請求項1に記載の高周波電力増幅器であって、
    前記制御信号Vramp(N−1)と前記制御信号VrampNを前記一定値の信号レベルで前記制御信号を切換え制御するに際し、前記一定値の信号レベルより低い信号レベルから高い信号レベルへ上昇して切換わる場合の閾値1と、前記一定値の信号レベルより高い信号レベルから低い信号レベルへ下降して切換わる場合の閾値2が異なることによりヒステリシス特性を有する高周波電力増幅器。
  5. 請求項1に記載の高周波電力増幅器であって、
    前記増幅段がトランジスタ増幅素子から構成された高周波電力増幅器。
  6. 請求項1に記載の高周波電力増幅器であって、
    前記電源電圧制御レギュレータが、前記制御信号を入力する第1の入力端子と出力電圧を供給する電圧レギュレータと接続された第2の入力端子を備えた誤差増幅器と、前記電圧レギュレータの出力端子と前記誤差増幅器の第2の入力端子間を結合する帰還回路網から構成された高周波電力増幅器。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の高周波電力増幅器を用い、前記第N段増幅器の出力信号が所定の値以下となったとき、前記制御信号VrampNを固定電位にするようにした出力電力調整方法。
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