JP2006237786A - 画像印字システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 課金機能を有するプリンタのみをリモートコピーで使用可能となるようにでき、これにより、課金を確実に行うことができるとともに、部品カウンタの精度も保つことが可能であり、画像の品質面からも保証された動作をユーザに対して提供できる画像印字システムを提供する。
【解決手段】 遠隔複写動作を行う場合に、印字装置側の課金機能の有無をチェックし、課金機能を有するプリンタのみ、印字できる印字装置候補に含めるように操作画面に表示し、正しく課金できる機器のみ、遠隔複写機能(リモートコピー機能)を使えるように制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】 遠隔複写動作を行う場合に、印字装置側の課金機能の有無をチェックし、課金機能を有するプリンタのみ、印字できる印字装置候補に含めるように操作画面に表示し、正しく課金できる機器のみ、遠隔複写機能(リモートコピー機能)を使えるように制御する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、画像データを読み込むスキャナや画像処理を行う画像処理装置と、画像データを用紙に印字する画像印字装置とがネットワークで接続された構成で、リモートの複写機能を実現できるような画像印字システムに関するものである。
特に、画像出力を行う画像印字装置を特定する際の、画像処理装置側での操作画面への表示の仕方に関するものである。
原稿をスキャンして得られた画像処理装置からネットワークを介して画像印字装置に画像データを転送し、印字実行するような遠隔複写機能を実現しているシステムは既に提案されている。このような構成の場合、印字枚数をカウントする課金処理は印字装置側で行われるのが一般的である。
このような遠隔複写機能を実現しているシステムは、各メーカー毎の同一シリーズの機種間のみであることが多い。しかし最近では、ネットワーク技術の発達によりOA機器の統合的なネットワークOAインタフェース仕様(BMLinkSなど)が提案されており、異なるメーカー間や異機種間での相互接続が可能な状況となってきている。
そのような環境の中で、例えばコピー/プリンタ/ファックスなどのマルチファンクションを備えた複合機と、プリント機能のみを備えたシングルファンクションのプリンタとの間で相互接続して、遠隔複写機能などを実現できるようになることは、ユーザにとっても大きなメリットとなる。
しかしこのような自由な組み合わせでのプリントが可能となると、新たな問題として、画像保証などの問題が発生する可能性が高い。全く異なる性能やスペックの機器間で画像データの遠隔複写機能を動作させると、画像がユーザの要求した画質にならない場合が想定されるからである。
この解決方法として、印字装置に課金機能を有しているかどうかを示す情報を保持しておき、その情報を用いて、遠隔複写機能を動作させることができるかどうかを決定するように制御するというものがある。課金機能の有無と画質保証の関係がどう結びつくかについて簡単に説明する。
マルチファンクション機能を有する複写機ベースの機器については、先にも述べたように、ハードカウンタあるいはそれに順ずるカウント値の保証ができる仕組みを有するソフトカウンタにより、ユーザの使用枚数を厳密に把握する仕組みがある。
以前は、コピー機能のみしか有していなかったため、メカニカルなハードカウンタで実現できていたが、近年では、機能の多様化(マルチファンクション)にともない、カウンタ種類の増加も要求されてきており、不揮発性のメモリを用いたソフトカウンタが一般的となってきた。このカウンタは、データ破壊などが発生した場合でも複数の領域にデータを保持しており、修復することが可能であるため、機器での印字枚数や消耗部品の使用枚数などを厳密に保持し続けることが可能である。
つまり、単純なRAMクリアなどの操作では簡単にクリアされない仕組みになっているために、機器がどれくらい使用されているか、部品がどれくらい消耗しているかをカウンタ値として確実に保持し続けることが可能なのである。すなわち機器の消耗状態をある意味で正確に把握できる機能を有しているということができる。この情報を基にサービスマンの機器メンテナンスのサービス提供が可能となるのである。
一方、シングルファンクションプリンタは、サービスマンによらず、ユーザメンテナンスによる運用が一般的である。そのため、マルチファンクション機からシングルファンクション機へのプリントを実行しようとした場合に、課金カウントの処理がされないことになる。課金管理されているマルチファンクションでスキャンした画像がシングルファンクション機にプリントアウトすることにより、課金管理されない状態となるばかりでなく、先ほど説明した画質的な面でも問題となる可能性が出てくる。
そこで、本発明では遠隔複写動作を行う場合に、印字装置側の課金機能の有無をチェックし、課金機能を有するプリンタのみ、印字できる印字装置候補に含めるように操作画面に表示し、正しく課金できる機器のみ、遠隔複写機能(リモートコピー機能)を使えるように制御するものである。
自由な組み合わせで遠隔複写機能を実現するシステムにおいて課金機能を有するかどうかを判断して、課金処理をどこで行うかについての特許は既に存在する(例えば、特許文献1参照)。これは、画像読み込み側と画像出力側のそれぞれに課金機能を有しているかどうかを検知し、両方持つ場合には画像出力側のみで課金し、一方しか持たない場合には、そちらで課金するというもので、課金し損ないや、2重課金を防ぐというものである。
特開2002−033868号公報
上記従来例において説明した提案も問題を解決する1つの方法であるが、この方法では、画像読み込み側のみの課金機能を有している場合に、印字装置側での印字タイミングに同期させて、読み込み側でカウントアップする仕組みを設けるのは、ネットワーク間の通信量を増大させてしまう。
それを回避するために、読み込みが終了した時点でカウントするようにした場合、印字装置側で印字途中にジャムが発生した場合などに、読み込み側で余分にカウントアップされてしまう問題などがある。また、印字装置側のプリント1枚の単価が異なる場合には、それに応じた単価計算などを、読み込み側ですべて行うのは現実的ではない。
本発明は、このような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とする処は、課金機能を有するプリンタのみをリモートコピーで使用可能となるようにでき、これにより、課金を確実に行うことができるとともに、部品カウンタの精度も保つことが可能であり、画像の品質面からも保証された動作をユーザに対して提供できる画像印字システムを提供することにある。
本発明は上記課題を解決するために、以下のような画像印字システムを有する。
同等の課題に対して、本発明ではあくまで課金処理は印字装置側で行うこととし、課金機能を有していなければ、リモートコピーの機能自身を無効にして、課金処理の整合性を守るように制御するものである。
そのために、原稿を読み取るスキャナと、スキャナから読み取った画像を処理する画像処理手段と、ユーザが各種設定を行う操作パネルとを有する画像処理装置と、ネットワークから送信された画像データを受信する手段と受信したデータを印字する画像印字手段を有する画像印字装置と、それぞれの装置をネットワークで接続し、特定の画像処理装置から、複数の画像印字装置のうちの任意の装置に対して画像データを送信することにより、遠隔複写動作を行えるような画像印字システムにおいて、画像印字装置には、用紙を排出する毎に、完了した用紙枚数をカウントするカウント手段と、前記カウント手段によりカウントされたカウント値を異なる記憶方式で保持する記憶手段を複数有し、前記複数の記憶手段に記憶されているカウント値が正常であるかを判断する整合性チェック手段と、前記整合性チェック手段で不整合が発生していると判断した場合に、不正な記憶領域を正常な記憶領域から修復する修復手段とを備えることにより、用紙の使用枚数を保持するカウンタの信頼性を向上させる構成を有することが可能で、その仕組みを備えているかどうかを示す課金カウンタ機能情報を有し、画像処理装置は、遠隔複写動作を指示する時に、出力先となる画像印字装置を特定するために、ネットワーク上の複数の画像印字装置に対して、課金カウンタ機能を有しているかどうかを問い合わせる手段を有し、前記問い合わせ手段により得られた結果を基に、操作パネル上に遠隔複写動作を指示することが可能な画像印字装置の一覧を表示するように制御することを特徴とする画像印字システムを提案するものである。
本発明によれば、課金機能を有するプリンタのみをリモートコピーで使用可能となるようにでき、これにより、課金を確実に行うことができるとともに、部品カウンタの精度も保つことが可能であり、画像の品質面からも保証された動作をユーザに対して提供できる画像印字システムを提供することができる。
以下本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
以下に本発明の実施例について、図面に基づいて説明する。
まず図1に一般的なリモートコピー機能を実現するための環境の概略図を示す。複数のパソコン1−5、1−6(以後PC)とマルチファンクション複合機1−1、シングルファンクションプリンタ1−2、1−3、1−4が、ネットワーク1−7を介して接続されている。
本実施例では、画像処理装置側をマルチファンクション複合機(以後、MFPと呼ぶ)、画像印字装置側をシングルファンクションプリンタ(以後SFPと呼ぶ)として説明を進める。
ユーザは、1−1のMFPで原稿をセットし、読み込みを行う。この時1−1のプリンタ部分が、1−5や1−6のPCからのプリント指示によるジョブで使用されていた場合には、ユーザはリモートコピー機能を利用して、1−2、1−3、1−4のSFPのいずれかを出力先として選択することにより、他ユーザのジョブ実行中に影響されることなく、別のプリンタでコピー処理を行うことができる。
次に1−1のMFPの詳細について、図2を用いて説明する。
このMFPは、コピー・プリンタ・FAXのそれぞれの機能を有している。断面図は白黒のプリント記録用のプリントエンジン2−1と給紙デッキ2−8とフィニッシャ2−10を含むアクセサリである。ドキュメントフィーダ(DF)2−2に、原稿をフェースアップで載置して、スタートキーを押すと、原稿が原稿読み取り部2−3の上面に搬送される。
そして、光源2−4で原稿を照射し、CCD2−5でその反射光を読取って、デジタル信号に変換され、所望の画像処理を行ってレーザ記録信号に変換される。その記録信号は、後述する図3で説明を後述するコントローラ内のメモリに格納される。
本実施例でのリモートコピー機能の場合はネットワークを介して、リモートのSFPへと画像を転送する。ここではローカルコピーの動作を説明する。
コントローラ内のメモリに一旦記憶された画像データは、レーザ記録部2−6で記録レーザに変換され、感光体2−7に照射され、感光体に潜像を形成する。そして、トナー現像を行い、用紙カセット2−8から給紙された転写紙に、トナーを転写し、定着部2−9でトナーを定着させてフィニッシャ2−10に排出する。フィニッシャでは、ユーザに指定された機能に応じて各種動作をする。
具体的には、ステープル(1個所・2箇所綴じ)やパンチ(2穴・3穴)、製本中綴じ等各種機能を有している。排紙トレイ2−11は2つあり、ユーザの設定によって、コピー・プリンタ・FAXの機能毎に排紙トレイを振り分けることができる。プリントエンジン2−1は、白黒のプリンタではあるが、カラー記録のプリンタエンジンでもよい。
プリンタとして利用される場合、ドライバにより以下の機能を設定できる。例えば、白黒プリント/カラープリント、用紙サイズ、Nin1、両面、ステープル、パンチ、製本中綴じ、合紙、表紙、裏表紙の各種設定が可能である。
次に画像印字装置のスキャナ部やプリンタ部、ネットワークインタフェース部の制御を行うコントローラのハード構成の詳細について図3および図4を用いて説明する。
図3はMFP用のコントローラであり、図4はSFP用のコントローラである。図示しているもので異なる部分は、図4のSFP用では、スキャナI/F104と、そのコネクタ142、コネクタとスキャナI/Fを接続する画像信号144と通信信号143が削除されている点である。それ以外は同等なので、図3を用いて詳細な説明を続ける。
メインコントローラ111は、主にCPU112と、バスコントローラ113、各種I/Fコントローラ回路とから構成される。
CPU112とバスコントローラ機器全体の動作を制御するものであり、CPU112はROM114からROM I/F115を経由して読込んだプログラムに基いて動作する。また、PCから受信したPDL(ページ記述言語)コードデータを解釈し、ラスターイメージデータに展開する動作も、このプログラムに記述されており、ソフトウェアによって処理される。バスコントローラ113は各I/Fから入出力されるデータ転送を制御するものであり、バス競合時の調停やDMAデータ転送の制御を行う。
DRAM116はDRAM I/F117によってメインコントローラ111と接続されており、CPU112が動作するためのワークエリアや、画像データを蓄積するためのエリアとして使用される。
Codec118は、DRAM116に蓄積されたラスターイメージデータをMH/MR/MMR/JBIG/JPEG等の方式で圧縮し、また逆に圧縮され蓄積されたコードデータをラスターイメージデータに伸長する。SRAM119はCodec118の一時的なワーク領域として使用される。Codec118はI/F120を介してメインコントローラ111と接続され、DRAM116との間のデータの転送は、バスコントローラ113によって制御されDMA転送される。
Graphic Processor135は、DRAM116に蓄積されたラスターイメージデータに対して、画像回転、画像変倍、色空間変換、二値化の処理をそれぞれ行う。SRAM136はGraphic Processor135の一時的なワーク領域として使用される。Graphic Processor135はI/F137を介してメインコントローラ111と接続され、DRAM116との間のデータの転送は、バスコントローラ113によって制御されDMA転送される。
Network Contorller121はI/F122によってメインコントローラ111と接続され、コネクタ122によって外部ネットワークと接続される。ネットワークとしては一般的にイーサネット(登録商標)があげられる。
汎用高速バス125には、拡張ボードを接続するための拡張コネクタ124とI/O制御部126とが接続される。汎用高速バスとしては、一般的にPCIバスがあげられる。I/O制御部126には、リーダー部200、プリンタ部300の各CPUと制御コマンドを送受信するための調歩同期シリアル通信コントローラ127が2チャンネル装備されており、I/Oバス128によって外部I/F回路140,145に接続されている。
パネルI/F132は、LCDコントローラ131に接続され、操作部150上の液晶画面に表示を行うためのI/Fと、ハードキーやタッチパネルキーの入力を行うためのキー入力I/F130とから構成される。図4でも同様の記述となっているが、SFPではコスト面などから、SFPに比べて簡略的な操作画面となる場合が多い。
操作部150は液晶表示部と液晶表示部上に張り付けられたタッチパネル入力装置と、複数個のハードキーを有する。タッチパネルまたはハードキーにより入力された信号は前述したパネルI/F132を介してCPU112に伝えられ、液晶表示部はパネルI/F520から送られてきた画像データを表示するものである。液晶表示部には、本画像形成装置の操作における機能表示や画像データ等を表示する。本発明に関連する具体的な操作部表示に関しては、図5〜図8を用いて後に詳細を説明する。
リアルタイムクロックモジュール133は、機器内で管理する日付と時刻を更新/保存するためのもので、バックアップ電池134によってバックアップされている。
E−IDEインタフェース161は、外部記憶装置を接続するためのものである。本実施例においては、このI/Fを介してハードディスクドライブ160を接続し、ハードディスク162へ画像データを記憶させたり、ハードディスク162から画像データを読み込む動作を行う。コネクタ142と147は、それぞれスキャナ部とプリンタ部とに接続され、同調歩同期シリアルI/F(143,148)とビデオI/F(144,149)とから構成される。
スキャナI/F140は、コネクタ142を介してスキャナ部と接続され、また、スキャナバス141によってメインコントローラ111と接続されており、スキャナ部から受け取った画像に対して所定の処理を施す機能を有し、さらに、スキャナ部から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、スキャナバス141に出力する機能も有する。スキャナバス141からDRAM116へのデータ転送は、バスコントローラ113によって制御される。
プリンタI/F145は、コネクタ147を介してプリンタ部と接続され、また、プリンタバス146によってメインコントローラ111と接続されており、メインコントローラ111から出力された画像データに所定の処理を施して、プリンタ部へ出力する機能を有し、さらに、プリンタ部から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、プリンタバス146に出力する機能も有する。
DRAM116上に展開されたラスターイメージデータのプリンタ部への転送は、バスコントローラ113によって制御され、プリンタバス146、ビデオI/F149を経由して、プリンタ部300へDMA転送される。
SRAM151は、バックアップ用電池から供給される電源により、装置全体が電源遮断されても記憶内容を保持できる構成となっているメモリであり、150のバスを介してI/O制御部と接続されている。EEPROM152も同様に150のバスを介してI/O制御部と接続されているメモリである。コントローラのハード構成の詳細は以上である。
本実施例の課金カウンタ機能は、160のハードディスクと151のSRAMと152のEEPROMの3種類のデバイスに対してカウント値を保持するように制御する。図9が図3の課金カウンタ機能に関連する部分のみを抜き出して示した図である。
カウントアップの制御を行う9−1のCPUと、課金機能を有するかどうかの情報を保持する9−2のROMと、カウンタの3重バックアップ領域を示す、9−3のEEPROMと9−4のSRAMと、9−5のハードディスクである。カウンタの3領域は、必ずしもEEPROM、SRAM、HDである必要はなく、ハード構成の都合によりHDが存在しない場合などは、EEPROM1領域、SRAM2領域といった構成にして実現してもよいことは言うまでもない。
次にカウンタ領域の中身に関して説明する。図10が課金カウンタの内容を示す図である。10−1がカウンタ種類を示しており、色モードが白黒/カラー/モノカラー、用紙サイズがLarge/Small、画像の面付けが片面/両面の組み合わせで構成されている。また10−2のジョブ種毎に個別にデータを持つ構成となっている。コピーやプリントといった種類に応じてカウント管理ができるようになっている。
図の例では12x4=48種類のカウンタを持つ構成となっている。また、10−3で示すチェックサム領域を持ち、この領域には、48種類のカウンタすべてを足し込んだサム値が保存されていて、カウンタ48種類の全領域のデータの整合性が保たれているかどうかの判断に使用する。また、デバイスの容量の制約条件にもよるが、図11で示すような消耗部品のカウンタも同様にカウント値とチェックサム領域を持つことにより、課金カウンタと同様の修復可能な構成にすることも可能である。
以上説明したカウンタおよびチェックサム領域のデータが、9−3、9−4、9−5のそれぞれに存在する。
次に課金カウンタの修復機能と課金機能情報の設定についてフローチャートを使って説明する。まず電源ON時の動作について図13を用いて説明する。まず電源がONされると、13−1でEEPROMの整合チェックを行う。これは先ほど説明した図10のカウンタ領域を足しこんで得られた計算値と、チェックサム領域に格納されている値が一致しているかをチェックすることによりチェックする次に別のデバイスであるHD内の整合チェックを13−2で行う。
更に13−3でSRAM内の整合チェックを同様に行う。そして13−4でそれぞれの3領域について整合チェックの結果がすべてOKだったかを確認する。全てがOKであった場合は、カウンタ領域は正常な状態であるために、13−8で課金機能を有することを示す情報をセットする。本実施例では、この領域は図9の9−2のROMに持つこととする。
整合性チェックで全てがOKでない場合は、13−5で復旧可能な状態であるかをチェックする。具体的には、正常な領域が存在するかどうかをチェックする。全てがNGの場合は修復不可能なので、13−7へ移行してサービスエラーとなり、機器は使用できない状態となる。復旧可能な状態であれば、13−6で整合性がOKの領域からNGへの領域の書き込みが行われる。より具体的には、2領域がOKの場合は、NGの1領域を修復するし、1領域のみがOKの場合は、その領域から残りのNGの2領域を修復する。修復後は正常な状態に戻るため、13−8で課金機能は正常に有しているということで、課金機能を有することを示す情報をセットして終了する。
次に用紙が排出される時の課金カウンタのカウントアップ処理について図12を用いて説明する。カウントアップ前には、電源ON時と同様に、13−1から13−3で各領域内の整合性チェックを行う。整合性が全てOKとなると12−8のカウント種類特定の処理に移行する。整合性がNGの場合は、復旧可能な場合は12−5から12−6へ進み、整合性OKの領域から整合性NGの領域を修復し、12−8に戻り、復旧不可能な場合(全て整合性NG)は、復旧元が存在しないのでサービスエラーになって機器を停止する。
12−8のカウンタ種類とは、図10で説明したカウンタ種類のことで、色モードや、用紙サイズ、片面か両面か、ジョブ種は何であるかを示す情報から、どのカウンタをカウントアップすべきかを決定する。カウンタ種別が確定すると、そのカウンタ値を3領域から読み出し、3つのカウンタが等しいかどうかを12−9でチェックする。等しくない場合12−10で多数決の原理で、ずれているカウンタのみを修復する処理が働く。それが終了すると、3領域のカウンタ値は等しいことが保障されるので、12−11でEEPROMのカウンタ値をカウントアップし、12−12でHDのカウンタ値をカウントアップし、12−13でSRAMのカウンタ値をカウントアップして終了する。
カウントアップのタイミングについては、片面時は、図2の2−11のフィニッシャの出力ビンに用紙が排出された時である。両面時は、1面目の画像形成が終了し、定着ローラ2−9を抜けた後、機外への排紙口ではなく、用紙反転パスを経由して、2−12の両面ユニットには停止した時に、一旦片面のカウンタがカウントアップする。次に2−12の両面ユニットから2面目の画像のために再給紙され、12−11に排紙する時に、両面用の課金カウンタがカウントアップされる。
次にリモートコピー機能をユーザが選択する時の処理フローについて説明する。まず、画像を読み込む側の機器での操作画面について説明する。
図2のMFPでは、図5の5−1に示すような操作部が接続されている。5−2はユーザが設定した設定値などを取り消すためのリセットキーである。5−3はジョブが動作中に中止を行う時に使用するストップキーである。5−4は置数などの数値入力を行うためのテンキーである。5−5はタッチパネル式の操作画面であり、具体的には図6で示すような画面である。各種設定をするためのタッチパネルのボタンが多数存在する。
本発明でのリモートコピー機能時の出力プリンタを設定するボタンは、右上の方に存在する”Select Output Device”というキーを押下することにより選択対象となるデバイス名が表示されることになる。5−6は原稿の読み込みなどジョブをスタートさせるためのスタートキーである。5−7は設定などをクリアするためのクリアキーである。以上が操作部の各部の説明である。
“Select Output Device”キーが押下された時の操作部の画面詳細は、図7のように候補のプリンタリストが表示される。7−1のボタンを押下すると、課金機能を有する自機器自身を示す7−2の“LocalPrinter”や、課金機能を有する“RemotePrinter01”や“RemotePrinter03”が選択候補として表示される。“RemotePrinter02”は課金機能なしと判断されて、リストに表示されなかったことを示している。
ここで仮に“RemotePrinter01”を選択したとすると、図8で示すような画面へと移行する。プルダウンメニューは消え、8−1で示す部分に“RemotePrinter01”が選択されたことを示す“Remote01”の表示と、その左横のプリンタのアイコンが、選択したSFPに切り替わっている。これでリモートコピーのプリンタ選択は終了であり、コピースターキー5−6を押下することにより原稿が読み取られて、指定したプリンタRemote01へ出力されることになる。
最後に、図7のプルダウンメニューが表示される時の処理について、図14と図15のフローチャートを用いて説明する。図14は画像読み取り側の処理フローであり、図15は、画像印字側の処理フローである。
まず図14では、ユーザが図6の“Select Output Device”ボタンを押下した時点で、処理がスタートし、14−1でネットワーク(LAN)上に接続されているプリンタに対して課金機能を有しているかどうかを問い合わせる。その後14−2でそれに対するレスポンスがあるまで待つ。
一方、画像印字側では図15の15−1で課金機能問い合わせがあるかを待っている。14−1で問い合わせが発生するので、15−1から15−2へ移行する。そこで、図13の13−8でセットした課金機能情報を参照して、結果を15−3で画像読み取り側へ通知して終了する。画像印字側は複数台のプリンタが存在するので、ネットワーク上に存在する全てのプリンタでこの処理が行われる。
一方、問い合わせをした画像読み取り側では、14−2で返答があるとその結果を14−3で確認し、課金機能ありの場合には、14−4でリモートプリンタの選択リストに追加する。課金機能なしのプリンタに対してはリストへの追加処理をスキップし14−5に移る。全プリンタからの返事が全て完了していない段階では再度14−2に戻り返答を待つ。図1の例では、プリンタが3台存在するので、3回これを繰り返すことになる。最後に全プリンタからの返答を受け取ると、14−6にて、14−4でリストに追加されていたリモートプリンタのリスト情報を、プルダウンメニューで表示し、図7で示した操作部画面が表示されることになる。
実施例1では、電源ON時に課金機能情報をROM内にセットしてしまう構成とした。この場合、ROMにそれ専用の領域を持つ必要があるため、実施例2では課金機能情報を静的に保持しておく必要のない構成を示す。図16を用いて説明する。
画像印字側の処理が実施例1での図15に変わり、図16で示すようなフローチャートとなる。ROM上にあらかじめ課金機能情報を持たないために、問い合わせに対して、16−2から16−4で3領域のそれぞれの整合性チェックを行い、整合性が取れていると判断した場合に16−6で課金機能ONを通知し、整合性が取れていない場合には16−7で課金機能OFFを通知するように制御するものである。効果としては、実施例1と全く同様である。
実施例2と同様、課金対応している機器であるかどうかを、複数領域のカウンタ値の整合性が保たれているかどうかの判定結果によって判断するものである。
実施例2との違いは、低価格のプリンタの場合、HDレスの構成のものや、メモリ量を減らしたモデル構成が存在する。例えばカウンタ用のEEPROMが未接続で、更にHDレスのモデル構成にした場合、SRAM領域しか正常でないため、複数領域の整合性が保たれていない状態となる。実施例1の説明では、EEPROMやHDの復旧処理を実行してもデバイスが存在しないため致命的なエラーとなってしまう。
そこで、SRAM領域のみはチェックサム値が正常であると判断した場合は、複数領域の復旧処理は無効となり課金機能に関しては非対応機となり、図16で説明したフローでは、課金機能OFFを画像読み取り側に対しては通知するが、プリンタとしてはエラーとならずに使用できるように制御する。もちろん課金非対応のため実施例1で説明した、出力デバイス選択のリストには、対象機器として表示されることはないので、リモートコピーの出力としては選択できなくなる。しかし通常のPCからのプリント動作は正常に実行できることになる。この場合、図12で示した
カウントアップの処理は、3重領域の整合性が保たれていなくても、1つの領域でも整合性が保たれていれば、サービスエラーにならずにカウントアップ処理を正常に行うよう制御することは言うまでもない。
カウントアップの処理は、3重領域の整合性が保たれていなくても、1つの領域でも整合性が保たれていれば、サービスエラーにならずにカウントアップ処理を正常に行うよう制御することは言うまでもない。
1−1 マルチファンクション複合機
1−2、1−3、1−4 シングルファンクションプリンタ
1−5、1−6 パソコン
1−2、1−3、1−4 シングルファンクションプリンタ
1−5、1−6 パソコン
Claims (5)
- 原稿を読み取るスキャナと、前記スキャナから読み取った画像を処理する画像処理手段と、ユーザが各種設定を行う操作パネルとを有する画像処理装置と、
ネットワークから送信された画像データを受信する手段と、受信したデータを印字する画像印字手段とを有する画像印字装置と、を備え、
前記それぞれの装置をネットワークで接続し、特定の画像処理装置から、複数の画像印字装置のうちの任意の装置に対して画像データを送信することにより、遠隔複写動作を行えるような画像印字システムであって、
前記画像印字装置には、用紙を排出する毎に、完了した用紙枚数をカウントするカウント手段と、前記カウント手段によりカウントされたカウント値を異なる記憶方式で保持する記憶手段を複数有し、前記複数の記憶手段に記憶されているカウント値が正常であるかを判断する整合性チェック手段と、前記整合性チェック手段で不整合が発生していると判断した場合に、不正な記憶領域を正常な記憶領域から修復する修復手段とを備えることにより、用紙の使用枚数を保持するカウンタの信頼性を向上させる構成を有することが可能で、その仕組みを備えているかどうかを示す課金カウンタ機能情報を有し、
前記画像処理装置は、遠隔複写動作を指示する時に、出力先となる画像印字装置を特定するために、ネットワーク上の複数の画像印字装置に対して、課金カウンタ機能を有しているかどうかを問い合わせる問い合わせ手段を有し、前記問い合わせ手段により得られた結果を基に、操作パネル上に遠隔複写動作を指示することが可能な画像印字装置の一覧を表示するように制御することを特徴とする画像印字システム。 - 請求項1記載の画像印字システムにおいて、前記カウント値を異なる記憶方式で保持する記憶手段が、SRAM、EEPROM、HDの3方式であることを特徴とする画像印字システム。
- 請求項1記載の画像印字システムにおいて、前記カウント値を異なる記憶方式で保持する記憶手段が、SRAM、EEPROMの2方式であることを特徴とする画像印字システム。
- 請求項1ないし3のいずれか一項記載の画像印字システムにおいて、前記課金カウンタ機能情報は、電源投入時に、整合チェック手段で整合が保たれていると判断された場合に確定することを特徴とする画像印字システム。
- 請求項1ないし4のいずれか一項記載の画像印字システムにおいて、前記課金カウンタ機能情報は、ネットワーク経由での画像処理装置から問い合わせ手段により問い合わせられた時点で、画像印字装置の整合チェック手段によりチェックを行い判断することを特徴とする画像印字システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005046686A JP2006237786A (ja) | 2005-02-23 | 2005-02-23 | 画像印字システム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005046686A JP2006237786A (ja) | 2005-02-23 | 2005-02-23 | 画像印字システム |
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JP (1) | JP2006237786A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009151536A (ja) * | 2007-12-20 | 2009-07-09 | Canon Inc | 管理装置及び情報処理方法 |
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2005
- 2005-02-23 JP JP2005046686A patent/JP2006237786A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009151536A (ja) * | 2007-12-20 | 2009-07-09 | Canon Inc | 管理装置及び情報処理方法 |
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