JP2006237140A - 電子部品の接続方法と接続装置、およびこれらにより形成されたディスプレイ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 端子への接着不良を低減可能な電子部品の接続方法と接続装置、およびこれらにより形成されたディスプレイ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 ディスプレイ装置1を構成する液晶パネル2のパネル端子には、可撓性を有した配線部材であるTCP7の一端が電気的に接続されている。TCP7の他端の連結端子8は、異方性導電接着テープ13を介して、ゲート基板9およびソース基板11の基板端子10、12と電気的に接続されている。基板端子10、12は、異方性導電接着テープ13が貼付される前に、製造ライン中の赤外線照射機33によって赤外線が照射され、その上の水分が除去される。
【選択図】 図4
Description
本発明は、基板の端子と電子部品とを接続する接続方法と接続装置、およびこれらにより形成されたディスプレイ装置に関する。
液晶表示板と配線部材との接続方法に関する従来技術として、液晶表示板の端子上に異方性導電膜を配置し、その上に駆動用回路基板の端子を載置した後、ヘッドによって接続部に圧縮空気を吹きつけながら、双方を接着するものがあった(例えば、特許文献1参照)。これは、接続部に圧縮空気を吹き付けることにより、双方を加熱加圧するものである。
ところで、接続部の接着不良を低減するためには、接着用の導電材料と端子の接合面との間を密着させる必要があり、そのためには、接合面上に存在して導電材料との密着を妨げている異物を除去しなければならない。上述の従来技術は、これについて考慮されたものではなく、そのほか、当該課題に着目した従来技術もなかった。今回、本発明者は、接続前の端子の接合面には、しばしば空気中の水分が液化して付着していること、および、これがために導電材料の端子への密着性が低下して、接着不良を発生させていることを発見した。
特開平7−122849号公報(第1図および第2図)
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、端子への接着不良を低減可能な電子部品の接続方法と接続装置、およびこれらにより形成されたディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、端子を有する基板に対して、異方性導電材料を介して電子部品を接着し、前記端子と前記電子部品とを電気的に接続する電子部品の接続方法において、前記電子部品の接着前に、前記端子上の水分を除去することを特徴とする電子部品の接続方法とした。
請求項2の発明は、前記基板を加熱して、前記端子上の水分を除去することを特徴とする請求項1記載の電子部品の接続方法とした。
請求項3の発明は、前記端子に赤外線を照射することにより、その水分を除去することを特徴とする請求項2記載の電子部品の接続方法とした。
請求項4の発明は、前記端子をアルコール系溶剤により払拭することにより、その水分を除去することを特徴とする請求項1記載の電子部品の接続方法とした。
請求項5の発明は、基板の端子上に異方性導電材料を配置する導電材料配置手段と、電子部品を前記異方性導電材料上に載置した後、前記電子部品と前記端子とを圧着し、前記異方性導電材料を介して前記電子部品を前記基板に接着し、前記端子と前記電子部品とを電気的に接続する接着手段を備えた電子部品の接続装置において、前記電子部品の接着前に、前記端子上の水分を除去する水分除去手段を備えたことを特徴とする電子部品の接続装置とした。
請求項6の発明は、前記水分除去手段は、前記端子上に赤外線を照射する赤外線照射機であることを特徴とする請求項5記載の電子部品の接続装置とした。
請求項7の発明は、前記水分除去手段は、前記基板を加熱するオーブンであることを特徴とする請求項5記載の電子部品の接続装置とした。
請求項8の発明は、前記水分除去手段は、前記端子に対して送風するドライヤーであることを特徴とする請求項5記載の電子部品の接続装置とした。
請求項9の発明は、表示用パネルの周縁部に、その一端が接続された駆動用配線部材と、異方性導電材料を介して前記駆動用配線部材の他端に接着されることにより、その端子が前記駆動用配線部材と電気的に接続された制御用基板を備えたディスプレイ装置において、前記端子に赤外線を照射することにより、その上の水分が除去された後、前記駆動用配線部材が接着されていることを特徴とするディスプレイ装置とした。
<請求項1の発明>
電子部品の接着前に、端子上の水分を除去することにより、異方性導電材料の端子への密着性を向上させ、基板と電子部品との間の接着不良を低減することができる。
電子部品の接着前に、端子上の水分を除去することにより、異方性導電材料の端子への密着性を向上させ、基板と電子部品との間の接着不良を低減することができる。
<請求項2の発明>
基板を加熱して、端子上の水分を除去するため、作業者が手作業によることなく、端子上の水分を除去できる。また、同時に複数の基板上の水分を除去することもでき、水分除去作業の効率を向上させることができる。
基板を加熱して、端子上の水分を除去するため、作業者が手作業によることなく、端子上の水分を除去できる。また、同時に複数の基板上の水分を除去することもでき、水分除去作業の効率を向上させることができる。
<請求項3の発明>
端子に赤外線を照射して、その水分を除去することにより、より短時間で端子上の水分を除去でき、水分除去作業の効率をいっそう向上させることができる。
端子に赤外線を照射して、その水分を除去することにより、より短時間で端子上の水分を除去でき、水分除去作業の効率をいっそう向上させることができる。
<請求項4の発明>
端子をアルコール系溶剤により払拭して、その水分を除去することにより、基板に加熱等の環境変化を与えることなく端子上の水分を確実に除去することができる。
端子をアルコール系溶剤により払拭して、その水分を除去することにより、基板に加熱等の環境変化を与えることなく端子上の水分を確実に除去することができる。
<請求項5の発明>
電子部品の接着前に、端子上の水分を除去する水分除去手段を備えたことにより、基板と電子部品との間の接着不良を低減するために、端子上の水分を除去可能な接続装置とすることができる。
電子部品の接着前に、端子上の水分を除去する水分除去手段を備えたことにより、基板と電子部品との間の接着不良を低減するために、端子上の水分を除去可能な接続装置とすることができる。
<請求項6の発明>
水分除去手段は、端子上に赤外線を照射する赤外線照射機であることにより、短時間で端子上の水分を除去可能な接続装置とすることができる。
水分除去手段は、端子上に赤外線を照射する赤外線照射機であることにより、短時間で端子上の水分を除去可能な接続装置とすることができる。
<請求項7の発明>
水分除去手段は、基板を加熱するオーブンであることにより、オーブンへの基板の収容数を増やせば、一度に多数の端子の水分を除去することが可能な接続装置とすることができる。
水分除去手段は、基板を加熱するオーブンであることにより、オーブンへの基板の収容数を増やせば、一度に多数の端子の水分を除去することが可能な接続装置とすることができる。
<請求項8の発明>
水分除去手段は、端子に対して送風するドライヤーであることにより、加熱等することなく端子上の水分を除去することが可能であるため、エネルギー消費量の少ない接続装置とすることができる。
水分除去手段は、端子に対して送風するドライヤーであることにより、加熱等することなく端子上の水分を除去することが可能であるため、エネルギー消費量の少ない接続装置とすることができる。
<請求項9の発明>
端子に赤外線を照射して、その上の水分が除去された後、駆動用配線部材が接着されていることにより、異方性導電材料の端子への密着性を向上させ、制御用基板と駆動用配線部材との間の接着不良を低減可能なディスプレイ装置とすることができる。
端子に赤外線を照射して、その上の水分が除去された後、駆動用配線部材が接着されていることにより、異方性導電材料の端子への密着性を向上させ、制御用基板と駆動用配線部材との間の接着不良を低減可能なディスプレイ装置とすることができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1乃至図8によって説明する。図1に示すように、カラーTFT液晶表示板であるディスプレイ装置1は、上面視が長方形を呈した液晶パネル2(本発明の表示用パネルに該当する)を備えている。液晶パネル2は外面にそれぞれ偏光板が貼着された一対のガラス基板3、4を有しており、ガラス基板3、4はシール剤5を介して所定の間隔を保持した状態で互いに接合され、双方の間には液晶6が封入されている(図7示)。ガラス基板4には、液晶駆動用のスイッチング素子であるTFTが設けられるとともに、ガラス基板4の周縁部表面には、TFTと電気的に接続されたパネル端子(TFTとも図示せず)が形成されている。
本発明の実施形態1を図1乃至図8によって説明する。図1に示すように、カラーTFT液晶表示板であるディスプレイ装置1は、上面視が長方形を呈した液晶パネル2(本発明の表示用パネルに該当する)を備えている。液晶パネル2は外面にそれぞれ偏光板が貼着された一対のガラス基板3、4を有しており、ガラス基板3、4はシール剤5を介して所定の間隔を保持した状態で互いに接合され、双方の間には液晶6が封入されている(図7示)。ガラス基板4には、液晶駆動用のスイッチング素子であるTFTが設けられるとともに、ガラス基板4の周縁部表面には、TFTと電気的に接続されたパネル端子(TFTとも図示せず)が形成されている。
ガラス基板4のパネル端子には、本発明の駆動用配線部材あるいは電子部品に該当する、複数のTCP(Tape Carrier Package)7の一端が接続されている。TCP7は、可撓性を有した薄い板状に形成されており、TFTを駆動するためのLSIによって形成されたドライバー(図示せず)を含んでいる。TCP7の下面には、後述するように、ゲート基板9およびソース基板11の基板端子10、12と、電気的に接続される連結端子8が設けられている(図7示)。
液晶パネル2の両短辺の外側には、それぞれ一本のゲート基板9が配置されており、また、両長辺の外側には各々1対のソース基板11が配置されている。ゲート基板9およびソース基板11(ともに本発明の制御用基板に該当する)は長物の板状をしており、TCP7上にあるLSIの作動を制御するため、制御ICを含んでいる。ゲート基板9およびソース基板11の上面には、それぞれ信号発信のための基板端子10、12が長手方向に延びており、これらには、上述したTCP7の他端が、異方性導電接着テープ13(図7示)を介して接続されている。各々の端子10、12は、長さ方向に細分されており、分割されたそれぞれが独立して発信し、TCP7を介して液晶パネル2に送信する。ゲート基板9は、細分された端子10の各々から順次信号を発信することにより、液晶パネル2のゲート電極線を走査する。一方、ソース基板11は、選択したソース電極線に、端子12のいずれかから信号を発信することにより、液晶パネル2の対応する画素を動作させている。
次に、図2乃至図8に基づいて、ディスプレイ装置1の製造工程を、基板接続装置30(本発明の電子部品の接続装置に該当する)による、TCP7とゲート基板9およびソース基板11とを接続する方法を中心に説明する。本実施形態による製造工程においては、製造ライン内において基板端子10、12上の水分を除去するインライン工程を採用している。液晶パネル2へのTCP接続工程21(図2示)において、供給された液晶パネル2のパネル端子には、TCP7の一端が圧着されて接着され、パネル端子とTCP7とが電気的に接続される。液晶パネル2とTCP7の接続方法は、後述するTCP7とゲート基板9との接続方法と同様であるので、ゲート基板9の接続工程の説明中において詳述する。
次に、制御用基板吸引・運搬工程22において、トレイ31内に並置された複数のゲート基板9の内の1本が、基板接続装置30を構成するバキュームによる吸引機(図示せず)によって吸引される。吸引機はゲート基板9を吸引したまま水平方向に移動し、基板テーブル32上において吸引を解除して、ゲート基板9を基板テーブル32上に載置する(図3示)。その後、図4に示すように、赤外線照射機33の赤外線灯35を点燈させて、ゲート基板9の基板端子10上に赤外線を照射して、基板端子10上の水分を除去する(制御用基板の端子への赤外線照射工程23)。
図5に示すように、赤外線照射機33はハウジング34の凹部34a内に、赤外線灯35が取り付けられており、基板テーブル32上に載置されたゲート基板9の基板端子10全体に、赤外線を照射可能なように、基板9の長さ方向に延びている。ハウジング34の台形状をした凹部34aの表面は、鏡面仕上げが施されているため、赤外線灯35からの光は集光されて、効率よく前方に照射される。赤外線照射機33は、基板端子10に所定量の赤外線を所定時間だけ照射することにより、基板端子10上を一定の温度に加熱して水分を揮発除去する。
基板端子10上の水分を除去した後、基板端子10上に異方性導電接着テープ13を貼付する(異方性導電接着テープ貼付工程24)。異方性導電接着テープ13(図7示)は本発明の異方性導電材料に該当し、一般に異方性導電フィルム(Anisotropic Conductive Film:ACF )と呼ばれるものであり、主に導電性粒子とバインダとにより構成されている。導電性粒子には、ほぼ球形の金メッキを施したニッケル粒子等が使われ、エポキシ系の熱硬化性樹脂材料によって形成されたバインダに絡められている。異方性導電接着テープ13は細長く延びており、基板端子10の上面のほぼ全体を覆うように貼付される。異方性導電接着テープ13は、製造ライン内のロボット等(本発明の導電材料配置手段に該当する)によって、基板端子10上に貼付される。
基板端子10上への異方性導電接着テープ13の貼付が終了すると、ゲート基板9を載せたまま、基板テーブル32を水平方向に移動させる。基板テーブル32の移動により、ゲート基板9がパネルテーブル36に載置された液晶パネル2の近傍に位置し、異方性導電接着テープ13が貼付された基板端子10が、TCP7の他端下方に配置される(図6示)。
次に、加熱圧着機37によって、TCP7は基板端子10に圧着される(TCP圧着工程25)。加熱圧着機37は本発明の接着手段に該当し、図7に示すように、加熱用の電熱線38を含んだ圧着ヘッド39と、これの上方に連結され、圧着ヘッド39を上下移動させるヘッド昇降機40を有している。連結端子8と基板端子10とで異方性導電接着テープ13を上下方向に挟んだ状態において、加熱圧着機37は、所定温度に加熱された圧着ヘッド39を降下させて、所定の荷重で所定時間だけTCP7を下方に押圧する。これにより、異方性導電接着テープ13を加熱して硬化させ、TCP7の連結端子8とゲート基板9の基板端子10とを接着し、双方を電気的に接続する。残る1本のゲート基板9および4本のソース基板11も、同様にして水分除去された後、TCP7と接続され、ディスプレイ装置1が完成する(図8示)。
本実施形態によれば、TCP7の接着前に基板端子10、12上の水分を除去することにより、異方性導電接着テープ13の端子10、12への密着性を向上させ、基板9、11とTCP7との間の接着不良を低減することができる。また、基板9、11に赤外線を照射して加熱し、基板端子10、12上の水分を除去するため、作業者が手作業によることなく、端子10、12上の水分を除去できる。また、同時に複数の基板9、11上の水分を除去することもでき、水分除去作業の効率を向上させることができる。また、赤外線を照射することで、より短時間で基板端子10、12上の水分を除去でき、水分除去作業の効率をいっそう向上させることができる。
また、TCP7の接着前に基板端子10、12上に赤外線を照射して、その上の水分を除去する赤外線照射機33を備えたことにより、基板接続装置30は、基板9、11とTCP7との間の接着不良を低減するために、短時間で基板端子10、12上の水分を除去することができる。また、基板端子10、12に赤外線を照射して、その上の水分が除去された後、TCP7が接着されていることにより、異方性導電接着テープ13の基板端子10、12への密着性を向上させ、基板9、11とTCP7との間の接着不良を低減可能なディスプレイ装置1とすることができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図9乃至図11によって説明する。本実施形態による製造工程においては、基板端子10、12を、製造ライン外に設けたオーブン60によって加熱(ベーキング)することにより、その水分除去を行うオフライン工程を採用している。本実施形態においては、インライン工程の場合と同様に、液晶パネル2へのTCP接続工程51(図9示)にて、供給された液晶パネル2とTCP7とが電気的に接続される。一方、複数のゲート基板9が、ステンレス等にて形成された耐熱トレイ62内に並置された後、図10に示すように、トレイ62を加熱用オーブン60の加熱室61内に収容する。加熱用オーブン60は製造ライン外に設置されていて、加熱室61の横壁には、上下方向に複数の桟(図示せず)が設けられており、トレイ62はそれぞれ桟に係合することで、加熱室61内に上下方向に複数個収容される。トレイ62を収容した後、加熱室61内に熱風を送り、所定温度で所定時間だけ加熱することにより、ゲート基板9の基板端子10上の水分の除去を行う(水分除去工程52)。
次に、本発明の実施形態2を図9乃至図11によって説明する。本実施形態による製造工程においては、基板端子10、12を、製造ライン外に設けたオーブン60によって加熱(ベーキング)することにより、その水分除去を行うオフライン工程を採用している。本実施形態においては、インライン工程の場合と同様に、液晶パネル2へのTCP接続工程51(図9示)にて、供給された液晶パネル2とTCP7とが電気的に接続される。一方、複数のゲート基板9が、ステンレス等にて形成された耐熱トレイ62内に並置された後、図10に示すように、トレイ62を加熱用オーブン60の加熱室61内に収容する。加熱用オーブン60は製造ライン外に設置されていて、加熱室61の横壁には、上下方向に複数の桟(図示せず)が設けられており、トレイ62はそれぞれ桟に係合することで、加熱室61内に上下方向に複数個収容される。トレイ62を収容した後、加熱室61内に熱風を送り、所定温度で所定時間だけ加熱することにより、ゲート基板9の基板端子10上の水分の除去を行う(水分除去工程52)。
ゲート基板9の水分が除去されると、図11に示すように、トレイ62は再び製造ラインへと運ばれ、上述の実施形態1と同様に、吸引機によってゲート基板9が1本づつ、基板テーブル32上に運搬される(制御用基板吸引・運搬工程53)。図11に記載された装置も、加熱用オーブン60とともに、本発明の電子部品の接続装置に該当する。基板テーブル32上において、基板端子10に異方性導電接着テープ13が貼付された(異方性導電接着テープ貼付工程54)後、基板テーブル32が移動して、ゲート基板9が液晶パネル2に接続されたTCP7の下方に位置するように運ばれる。ゲート基板9は、上述した加熱圧着機37によりTCP7と接着され、基板端子10と連結端子8が電気的に接続される(TCP圧着工程55)。残る1本のゲート基板9および4本のソース基板11も、同様にして水分除去された後、TCP7と接続される。
本実施形態によれば、水分除去工程52を製造ライン外に設けることにより、製造ライン内に水分除去のための装置の取付スペースを確保する必要がなく、またその他の設備とのタクト調整等を行う必要もないため、低コストかつ容易に基板9、11の水分の除去を行うことができる。また、加熱用オーブン60への基板9、11の収容数を増やすことにより、一度に多数の基板端子10、12の水分を除去することができる。
<実施形態3>
図12は本発明の実施形態3を示す。本実施形態においては、上述した実施形態2における加熱用オーブン60の代わりに、移動可能な赤外線照射機70を用いて、オフライン工程にて基板端子10、12の水分除去を行う。赤外線照射機70のハウジング71には、下方に向いて開口した3個の凹部71aが連続して形成され、この中に、それぞれ赤外線灯72が取り付けられている。赤外線灯72は、ゲート基板9の基板端子10全体に赤外線を照射できるように、ゲート基板9に沿って長く延びている。実施形態1による赤外線照射機33と同様に、ハウジング71の凹部71aには鏡面仕上げが施されているため、各々の赤外線灯72からの光は集光されて下方へと照射される。複数のゲート基板9が並置されたトレイ31は、ゲート基板9に赤外線が十分に照射されるように、赤外線照射機70の下方に配置されており、各々の赤外線灯72は、各ゲート基板9の直上に位置している。
図12は本発明の実施形態3を示す。本実施形態においては、上述した実施形態2における加熱用オーブン60の代わりに、移動可能な赤外線照射機70を用いて、オフライン工程にて基板端子10、12の水分除去を行う。赤外線照射機70のハウジング71には、下方に向いて開口した3個の凹部71aが連続して形成され、この中に、それぞれ赤外線灯72が取り付けられている。赤外線灯72は、ゲート基板9の基板端子10全体に赤外線を照射できるように、ゲート基板9に沿って長く延びている。実施形態1による赤外線照射機33と同様に、ハウジング71の凹部71aには鏡面仕上げが施されているため、各々の赤外線灯72からの光は集光されて下方へと照射される。複数のゲート基板9が並置されたトレイ31は、ゲート基板9に赤外線が十分に照射されるように、赤外線照射機70の下方に配置されており、各々の赤外線灯72は、各ゲート基板9の直上に位置している。
赤外線照射機70は、トレイ31中の3本のゲート基板9上において静止し、所定量の赤外線を所定時間だけ照射する。赤外線が照射されたゲート基板9について、基板端子10上の水分が除去されると、赤外線照射機70が水平方向に移動して、隣接する3本のゲート基板9上に赤外線灯72を位置させ、上述したのと同様に、直下のゲート基板9に赤外線を照射して水分を除去する。ソース基板11についても、同様にして基板端子12上の水分が除去される。本実施形態においては、赤外線照射機70を移動させる代わりに、トレイ31をコンベア上に載置して移動させてもよい。また、赤外線照射機70の有する赤外線灯72は、3本でなくとも任意の数だけ備えることができることは言うまでもない。
<実施形態4>
図13は本発明の実施形態4を示す。本実施形態においては、上述した実施形態2における加熱用オーブン60の代わりに、移動可能なドライヤー80を用いて、オフライン工程にて基板端子10、12の水分除去を行う。ドライヤー80は電気モータによって駆動されるブロア81と、ブロア81の下方に取り付けられた送風口82を備えており、ブロア81は送風口82が広範囲に送風ができるように、所定角度内で往復回動可能にされている。送風口82は、ゲート基板9の基板端子10全体に送風できるように、ゲート基板9の長さ方向に延びている。
図13は本発明の実施形態4を示す。本実施形態においては、上述した実施形態2における加熱用オーブン60の代わりに、移動可能なドライヤー80を用いて、オフライン工程にて基板端子10、12の水分除去を行う。ドライヤー80は電気モータによって駆動されるブロア81と、ブロア81の下方に取り付けられた送風口82を備えており、ブロア81は送風口82が広範囲に送風ができるように、所定角度内で往復回動可能にされている。送風口82は、ゲート基板9の基板端子10全体に送風できるように、ゲート基板9の長さ方向に延びている。
ドライヤー80は、ゲート基板9を収容したトレイ31の上方に配置され、トレイ31中の数本のゲート基板9上において静止し、所定時間だけ送風する。送風されたゲート基板9について、基板端子10上の水分が除去されると、ドライヤー80が水平方向に移動して、隣接する数本のゲート基板9上において、上述したのと同様に送風して水分を除去する。ソース基板11についても、同様にして基板端子12上の水分が除去される。本実施形態においても、ドライヤー80を移動させる代わりに、トレイ31を移動させてもよい。本実施形態によれば、加熱等することなく基板端子10、12上の水分を除去することが可能であるため、水分除去のために要するエネルギー消費量を少なくすることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)赤外線照射機あるいはオーブン等を使用せずに、イソプロピルアルコールまたはエタノール等のアルコール系溶剤を使用して基板端子を払拭することにより、その水分を除去してもよい。この方法を採れば、基板に加熱等の環境変化を与えることなく端子上の水分を確実に除去することができる。
(2)基板端子上の水分を除去するために使用する照射灯は、赤外線灯でなくとも、紫外線灯あるいは可視光線を発する照射灯であってもよい。
(3)本発明による電子部品の接続方法は、液晶ディスプレイと配線部材との接続のみでなく、端子同士を異方性導電接着材料にて接続するものであれば、あらゆる電子部品に適用可能である。
(4)本発明による電子部品の接続方法においては、必ずしも、ACFによる異方性導電接着テープを使用しなければならないわけではなく、例えば異方性導電材料による接着剤を使用してもよい。
(5)本発明によるディスプレイ装置は、液晶ディスプレイだけでなくプラズマディスプレイなどのフラットディスプレイにも広く適用可能である。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)赤外線照射機あるいはオーブン等を使用せずに、イソプロピルアルコールまたはエタノール等のアルコール系溶剤を使用して基板端子を払拭することにより、その水分を除去してもよい。この方法を採れば、基板に加熱等の環境変化を与えることなく端子上の水分を確実に除去することができる。
(2)基板端子上の水分を除去するために使用する照射灯は、赤外線灯でなくとも、紫外線灯あるいは可視光線を発する照射灯であってもよい。
(3)本発明による電子部品の接続方法は、液晶ディスプレイと配線部材との接続のみでなく、端子同士を異方性導電接着材料にて接続するものであれば、あらゆる電子部品に適用可能である。
(4)本発明による電子部品の接続方法においては、必ずしも、ACFによる異方性導電接着テープを使用しなければならないわけではなく、例えば異方性導電材料による接着剤を使用してもよい。
(5)本発明によるディスプレイ装置は、液晶ディスプレイだけでなくプラズマディスプレイなどのフラットディスプレイにも広く適用可能である。
1…ディスプレイ装置
2…液晶パネル
7…TCP
8…連結端子
9…ゲート基板
10、12…基板端子
11…ソース基板
13…異方性導電接着テープ
21、51…液晶パネルへのTCP接続工程
23…制御用基板の端子への赤外線照射工程
24、54…異方性導電接着テープ貼付工程
25、55…TCP圧着工程
30…基板接続装置
33、70…赤外線照射機
52…オフラインでの制御用基板の端子の水分除去工程
60…加熱用オーブン
80…ドライヤー
2…液晶パネル
7…TCP
8…連結端子
9…ゲート基板
10、12…基板端子
11…ソース基板
13…異方性導電接着テープ
21、51…液晶パネルへのTCP接続工程
23…制御用基板の端子への赤外線照射工程
24、54…異方性導電接着テープ貼付工程
25、55…TCP圧着工程
30…基板接続装置
33、70…赤外線照射機
52…オフラインでの制御用基板の端子の水分除去工程
60…加熱用オーブン
80…ドライヤー
Claims (9)
- 端子を有する基板に対して、異方性導電材料を介して電子部品を接着し、前記端子と前記電子部品とを電気的に接続する電子部品の接続方法において、
前記電子部品の接着前に、前記端子上の水分を除去することを特徴とする電子部品の接続方法。 - 前記基板を加熱して、前記端子上の水分を除去することを特徴とする請求項1記載の電子部品の接続方法。
- 前記端子に赤外線を照射することにより、その水分を除去することを特徴とする請求項2記載の電子部品の接続方法。
- 前記端子をアルコール系溶剤により払拭することにより、その水分を除去することを特徴とする請求項1記載の電子部品の接続方法。
- 基板の端子上に異方性導電材料を配置する導電材料配置手段と、
電子部品を前記異方性導電材料上に載置した後、前記電子部品と前記端子とを圧着し、前記異方性導電材料を介して前記電子部品を前記基板に接着し、前記端子と前記電子部品とを電気的に接続する接着手段を備えた電子部品の接続装置において、
前記電子部品の接着前に、前記端子上の水分を除去する水分除去手段を備えたことを特徴とする電子部品の接続装置。 - 前記水分除去手段は、前記端子上に赤外線を照射する赤外線照射機であることを特徴とする請求項5記載の電子部品の接続装置。
- 前記水分除去手段は、前記基板を加熱するオーブンであることを特徴とする請求項5記載の電子部品の接続装置。
- 前記水分除去手段は、前記端子に対して送風するドライヤーであることを特徴とする請求項5記載の電子部品の接続装置。
- 表示用パネルの周縁部に、その一端が接続された駆動用配線部材と、
異方性導電材料を介して前記駆動用配線部材の他端に接着されることにより、その端子が前記駆動用配線部材と電気的に接続された制御用基板を備えたディスプレイ装置において、
前記端子に赤外線を照射することにより、その上の水分が除去された後、前記駆動用配線部材が接着されていることを特徴とするディスプレイ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005047293A JP2006237140A (ja) | 2005-02-23 | 2005-02-23 | 電子部品の接続方法と接続装置、およびこれらにより形成されたディスプレイ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005047293A JP2006237140A (ja) | 2005-02-23 | 2005-02-23 | 電子部品の接続方法と接続装置、およびこれらにより形成されたディスプレイ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006237140A true JP2006237140A (ja) | 2006-09-07 |
Family
ID=37044485
Family Applications (1)
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JP2005047293A Pending JP2006237140A (ja) | 2005-02-23 | 2005-02-23 | 電子部品の接続方法と接続装置、およびこれらにより形成されたディスプレイ装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2006237140A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011018945A (ja) * | 2010-10-15 | 2011-01-27 | Sony Chemical & Information Device Corp | 接合体及びその製造方法 |
US8836675B2 (en) | 2008-09-03 | 2014-09-16 | Japan Display Inc. | Display device to reduce the number of defective connections |
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2005
- 2005-02-23 JP JP2005047293A patent/JP2006237140A/ja active Pending
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