JP2006236440A - 状態制御コード挿入の状態符号化方法と装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 状態制御コード挿入の状態符号化方法と装置の提供。
【解決手段】 周知の状態コード方法と構造における、直流電流と低周波成分の制御効果が低い問題を改善するため、本発明は状態コード方法中に状態制御コードを挿入して後続のコードワードの選択機会を増し、並びに挿入する状態制御コード自身がマルチレベル符号化の特性により、複数組の異なる信号値を符号化時の選択に提供し、直流電流と低周波成分の制御効果を高める。
【選択図】 図4
【解決手段】 周知の状態コード方法と構造における、直流電流と低周波成分の制御効果が低い問題を改善するため、本発明は状態コード方法中に状態制御コードを挿入して後続のコードワードの選択機会を増し、並びに挿入する状態制御コード自身がマルチレベル符号化の特性により、複数組の異なる信号値を符号化時の選択に提供し、直流電流と低周波成分の制御効果を高める。
【選択図】 図4
Description
本発明は信号処理(signal processing)方法と装置に係り、特に、状態制御コード(state control code)を挿入する状態制御(state modulation)方法と装置に関する。
一般に、光学データ保存媒体(optical data storage medium)より読み取られるデータが形成する2ビット読み取り信号は直流電流(direct current)と低周波(low frequency)成分を包含し、これらの直流電流と低周波成分はCDドライブ中のサーバー制御信号に干渉し、これによりCD中のデータが適切に読み取られなくなる。このため、光学データ保存媒体に書き込まれる或いは光学データ保存媒体より読み出される2ビット信号中の直流電流と低周波成分を制御できる新たな符号化と保存の技術の発展が望まれている。
マルチレベル技術は高容量CD保存技術の一つであり、そのうちマルチレベルランレングスリミテッド(multilevel run length limited;ML−RLL)技術は既存のCD保存技術に近いため、実現しやすい。実際の使用時には、先にNRZ(non−return to zero)信号を符号化し、更にNRZ信号よりディスクに記録するマルチレベルNRZI(non−return to zero invert)信号を発生する。その公式は、
NRZI〔n+1〕=mod(NRZI〔n〕+NRZI〔n+1〕,level number)
とされ、そのうち、level numberは実際使用時のレベル数とされ、mod()はlevel numberに対して取る余数である。
NRZI〔n+1〕=mod(NRZI〔n〕+NRZI〔n+1〕,level number)
とされ、そのうち、level numberは実際使用時のレベル数とされ、mod()はlevel numberに対して取る余数である。
図1はNRZ信号、NRZI信号とデジタル合計値(digital sum value;DSV)の変化を説明する図である。図1を参照し、level number=3を例として以下に説明する。開始時にNRZI信号は第0レベルLV0にあり、NRZ=2に遇う時、mod(0+2,3)=2により、新たなNRZI信号は第2レベルLV2に停留し、更にNRZ=1に遇う時、mod(0+1,3)=1により、この時のNRZI信号は第1レベルLV1に変わり、その他はこれにより類推される通りである。そのうち、良好なスペクトル特性を保持するために、或いは電気回路設計を容易とするため、通常はNRZ信号中の連続する0の個数の最小値d(則ちランレングス(run length)の最小値)と最大値k(則ちランレングスの最大値)が規定され、例えば(d,k)=(2,8)はNRZ信号中の二つの非0数値間に少なくとも二つの0が必要で、最多で8個を超過しない0があることを示し、これが即ちRLLの定義である。
符号化で得られるNRZI信号が低周波部分のサーバー制御信号に影響を与えないように、周知のツーレベル符号化時には通常符号化により得られるNRZI信号デジタル合計値を制御することにより、NRZI信号の低周波成分を下げる。理論上、デジタル合計値の変化範囲が小さくなるほど、NRZI信号の低周波成分は低くなり、ツーレベル符号化時のデジタル合計値がNRZI信号のハイレベルとローレベルのビット数の差と定義され、マルチレベル符号化時には、予め各レベルに一つの重み値が設定され、図1の例で、スリーレベルのNRZI信号の重み値が上から下に1、0、−1に設けられる時、開始のデジタル合計値が0に設けられれば、各時間点で計算されるデジタル合計値が変化する。
正確なNRZ信号を符号化するため、状態符号化は一般に採用されている符号化方法であり、それは(d,k)制限に符合するRLLコードワードを使用し、最初と最後の0の数により状態分類を行ない、更に状態分類により対応するテーブルを形成する。符号化時には、ユーザーデータが対応するテーブル中の現在状態のコードワードを選択するほか、次のコードワードの状態を探し出す必要があり、こうして符号化する方法は当初符号化テーブル設計時の(d,k)値に違反しない。
2000年に、Lee氏等により提出された特許文献1にはマルチレベルデータシーケンス(data sequence)を保存媒体に書き込む方法が記載され、それは保存媒体よりこのマルチレベルデータシーケンスを読み取る時に、読み取り信号に包含される直流と低周波成分を減らすことができる方法である。この方法は複数のマージシンボル(merge symbol)中より各一つのマージシンボルの読み取り信号に対するランデジタル合計(running digital sum)値の影響を評価し、更に一つの比較的良好なマージシンボルを選出し、その後、この比較的良好なマージシンボルをこのマルチレベルデータシーケンスに挿入し、これにより読み取り信号のランデジタル合計値を制御する(即ち直流電流と低周波成分を制御する)。しかし、この方法は完全に読み取り信号のランデジタル合計値を制御しようとすると、マージシンボルの長さを増す必要があり、また、前後コードワード接続時の(d,k)制限を考慮すると、マージシンボルは更に長くする必要があり、これは却って符号化率(coding rate)を大幅に下げる。
非特許文献1にはImminkによる一種の高効率の符号化方法が記載され、この方法は、ML3m/n(d,k)に対して符号化テーブル(modulation table)を設計する。そのうち、d=2がランレングスの最小値とされ、k=8がランレングスの最大値とされ、m=8が情報ワードレングス(information word length)とされ、n=11がコードワードレングス(codeword length)とされ、実際の使用時の信号のレベル数は3とされる。
図2はImminkの方法により発生するML3 8/11(2,8)符号化テーブルの一部分である。図2に示されるように、このテーブルは大き過ぎ、ゆえにただそのうちの一部分(ユーザーデータ44から63)を抜粋して説明する。この符号化テーブルは全部で三つの状態(S1、S2、S3)を有し、S1に属するコードワードの第1と第2ビットはいずれも0とされる。S2に属するコードワードの第1ビットは0とされ、且つ第2ビットが0であって非Xであれば、第3ビットは必ずXとなる。S3に属するコードワードは、その第1ビットが必ずXとされる。このほか、前述のXはLV3中では1或いは2とされ得て、S3はまたS30とS31に分けられ、これは、現在状態がS3の時、S30とS31中よりユーザーデータに対応する二つのコードワード(同じ或いは異なるものとされうる)を探し出し、直流電流と低周波成分の制御が良好な一つのコードワードを選択して出力すればよいことを意味する。このような符号化方法にあって、標準化周波数10-4の時、パワースペクトル密度(power spectrum density;PSD)の値は約−3dBとされる。
別の方面から説明すると、現在状態がS1の時は、直前のコードワードの末尾の連続する0は少なくとも0個であることを表示し、現在状態がS2であれば、直前のコードワードの末尾の連続する0は少なくとも一つであることを示す。もし現在状態がS30或いはS31であれば、直前のコードワード末尾の連続する0は少なくとも二つである。
現在状態がどのようであろうと、ユーザーデータUAと現在状態SAが対応する符号化テーブルよりコードワードCA、及び次の状態SBを探し出せ、更に次のユーザーデータUBと、符号化テーブル中のSBに属するコードワードに基づき、次のコードワードCBを探し出せ、こうして続けることで、全てのユーザーデータの符号化を完成できる。復号時には、符号化テーブル中の状態SAに属する同様のコードワードCAが一度だけでなく出現しうるため、更に次のコードワードが所属する状態、即ちSBにより、正確にUAの値を復号する必要がある。CAとその後の可能なSBは図3に詳細に示される。図3はML3 8/11(2,8)符号化テーブル中の、コードワードCAと次の状態SBの間の対応関係図である。
この高効率方法を利用して得られる符号化効率(coding efficiency)は95%に達するが、設計された符号化テーブルにより符号化して得られるNRZI信号は、低周波成分制御(low frequency component control)の機能がユーザーの要求を達成できない。
本発明は上述の周知のデータを光学保存媒体に保存する方法中に発生する欠点を克服する。その主要な目的は、状態制御コード挿入の状態符号化方法を提供し、状態符号化方法の構造にあって、直流電流と低周波成分の制御を達成することにある。
この方法は、以下のステップを包含する。即ち、(a)現在状態、状態符号化テーブル及びユーザーデータに基づき、ランレングスリミテッド(RLL)状態符号化を実行し、RLLコードワードを発生して並びに次の状態(next state)を保存し、このRLLコードワードはm/n(d,k)の制限を満足するものとし、そのうちmはインフォメーションワードレングス、nはコードワードレングス、dはランレングス最小値、kはランレングス最大値とするステップ、(b)状態制御コードを挿入するか否かを決定し、挿入しない場合は、(a)のステップに戻り、挿入する場合は(c)のステップを実行するステップ、(c)現在状態に基づき、対応する一組の状態制御コードを探し出すステップ、(d)この一組の状態制御コード中より、一つの状態制御コードを選択並びに出力し、並びに状態制御コードに対応する一組の次の状態を保存する。
本発明の最大の特色は周知の状態符号化方法にあって、状態制御コードを挿入し、後続コードワードの選択機会を増し、並びに状態制御コード自身のマルチレベル符号化の特性により、複数組の異なる信号値を符号化時の選択に供し、低周波成分制御効果を高めることにある。
本発明のもう一つの目的は、一種の状態制御コード挿入の状態符号化装置を提供することにある。それはランレングスリミテッド状態符号化ユニット、状態制御コード挿入ユニット、第1マルチプレクサ、現在状態保存ユニット、状態制御コードテーブル保存ユニット、状態制御コード選択ユニット、デジタル合計値計算ユニット、及び第2マルチプレクサを具えている。
ランレングスリミテッド状態符号化ユニットは状態符号化テーブルを具え、現在状態保存ユニットの出力する現在状態、該状態符号化テーブルとユーザーデータに基づき、ランレングスリミテッド状態符号化を実行し、RLLコードワードと次の状態を出力する。このRLLコードワードはm/n(d,k)の制限を満足し、そのうちmはインフォメーションワードレングス、nはコードワードレングス、dはランレングスの最小値、kはランレングスの最大値とされる。状態制御コード挿入ユニットは状態制御コード挿入が必要であると決定された時、二つの挿入信号を出力する。第1マルチプレクサはこの挿入信号に基づき、入力された二組の次の状態中より一組の次の状態を選択して出力する。現在状態保存ユニットは第1マルチプレクサより伝送された次の状態データを受け取り並びに保存し、並びに現在状態をランレングスリミテッド状態符号化ユニットと状態制御コードテーブル保存ユニットに出力する。
状態制御コードテーブル保存ユニットは状態制御コードテーブルを具え、それは現在状態データに基づき、この状態制御コードテーブルをサーチした後、現在状態に対応する一組の状態制御コードと一組の次の状態を出力する。状態制御コード選択ユニットは、第1設定時間に一組の状態制御コードと一組の次の状態を受け取り更にデジタル合計値計算ユニットに出力し、第2設定時間に一組のデジタル合計値を受け取り、そのなかから絶対値が最小のデジタル合計値に対応する一つの状態制御コードと該状態制御コードに対応する一組の次の状態を選択する。デジタル合計値計算ユニットは複数のパラメータを受け取り、計算し一組のデジタル合計値を出力する。第2マルチプレクサは挿入信号に基づき、RLLコードワードより一つの出力を選択する。
実験結果によると、インフォメーションワードレングスm=8、コードワードレングスn=11及び状態制御コードを加えない情況下で、そのパワースペクトル密度は周波数10-4での値が約−3dBであり、ただし各コードワード後に1ビットの状態制御コードを接続する時、符号化率は1/12下がるが、パワースペクトル密度は周波数10-4での値が約−35dBまで下がる。二つのコードワード後に1ビットの状態制御コードを接続すると、符号化率は僅かに1/23下がり、パワースペクトル密度は周波数10-4での値が約−25dBであるが、一般の設計の要求を満足させることができ、この時の符号化率はデジタルビデオディスクの符号化率の1.39倍となる。これにより、本発明の提出する方法は確実に低周波成分の制御効果を向上できる。
請求項1の発明は、状態制御コード挿入の状態符号化方法において、
(a)現在状態、状態符号化テーブル及びユーザーデータに基づき、ランレングスリミテッド(RLL)状態符号化を実行し、RLLコードワードを発生し並びに次の状態(next state)を保存し、このRLLコードワードはm/n(d,k)の制限を満足するものとし、そのうちmはインフォメーションワードレングス、nはコードワードレングス、dはランレングス最小値、kはランレングス最大値とするステップ、
(b)状態制御コードを挿入するか否かを決定し、挿入しない場合は、(a)のステップに戻り、挿入する場合は(c)のステップに進むステップ、
(c)状態制御コードテーブルと現在状態に基づき、対応する一組の状態制御コードを探し出すステップ、
(d)この一組の状態制御コード中より、一つの状態制御コードを選択並びに出力し、並びにこの状態制御コードに対応する一組の次の状態を保存し、その後、(a)のステップに戻るステップ、
を具えたことを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法としている。
請求項2の発明は、請求項1記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、(d)のステップの選択並びに出力の動作が、
(d1)複数のパラメータに基づき、一組のデジタル合計値を計算するステップ、
(d2)この一組のデジタル合計値中の絶対値が最小のデジタル合計値に対応する状態制御コードを選択し並びに出力するステップ、
のサブステップを具えたことを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法としている。
請求項3の発明は、請求項1記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、状態制御コードテーブルが、現在状態フィールド、状態制御コードフィールド、及び次の状態フィールドを具え、各現在状態が一組の状態制御コードに対応し、この一組の状態制御コード中の各状態制御コードが一組の次の状態に対応し、該現在状態フィールド中の現在状態の総状態数が状態制御コードテーブルの総状態数に等しいことを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法としている。
請求項4の発明は、請求項3記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、状態制御コードフィールドが少なくとも一組の状態制御コードを具え、該一組の状態制御コードが少なくとも二つの状態制御コードを包含することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法としている。
請求項5の発明は、請求項3記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、状態制御コードフィールドが少なくとも一つの状態制御コードを具え、それが対応する一組の次の状態の数が少なくとも二つとされることを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法としている。
請求項6の発明は、請求項3記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、状態制御コードテーブル中の各現在状態とその対応する一組の状態制御コードがdの制限を満足することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法としている。
請求項7の発明は、請求項3記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、状態制御コードテーブル中の各組の状態制御コードとその対応する一組の次の状態がdの制限を満足することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法としている。
請求項8の発明は、請求項2記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、(d1)のステップの複数のパラメータが、一組の状態制御コード、一組の次の状態、続いて送られる一つのユーザーデータに対応する少なくとも一つのRLLコードワードと一組の次の状態を包含することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法としている。
請求項9の発明は、請求項2記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、(d1)のステップの複数のパラメータが、一組の状態制御コード、一組の次の状態、続いて送られる複数のユーザーデータに対応する複数のRLLコードワードと複数組の次の状態を包含することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法としている。
請求項10の発明は、請求項1記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、m=8、n=11、k=8であることを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法としている。
請求項11の発明は、請求項1記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、(a)のステップ中で実行されるランレングスリミテッド状態符号化はマルチレベルランレングスリミテッド状態符号化とされることを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法としている。
請求項12の発明は、請求項11記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、マルチレベルランレングスリミテッド状態符号化のレベル数が3とされたことを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法としている。
請求項13の発明は、状態制御コード挿入の状態符号化装置において、ランレングスリミテッド状態符号化ユニット、状態制御コード挿入ユニット、第1マルチプレクサ、現在状態保存ユニット、状態制御コードテーブル保存ユニット、状態制御コード選択ユニット、デジタル合計値計算ユニット、及び第2マルチプレクサを具え、
該ランレングスリミテッド状態符号化ユニットは状態符号化テーブルを具え、現在状態、該状態符号化テーブルとユーザーデータに基づき、ランレングスリミテッド状態符号化を実行し、RLLコードワードと次の状態を出力し、このRLLコードワードはm/n(d,k)の制限を満足し、そのうちmはインフォメーションワードレングス、nはコードワードレングス、dはランレングスの最小値、kはランレングスの最大値とされ、
該状態制御コード挿入ユニットは状態制御コード挿入が必要であると決定された時、二つの挿入信号を出力し、
該第1マルチプレクサはこの挿入信号に基づき、入力された二組の次の状態中より一組の次の状態を選択して出力し、
該現在状態保存ユニットは、現在状態を出力し並びに該第1マルチプレクサより伝送された次の状態データを受け取り並びに保存し、
該状態制御コードテーブル保存ユニットは状態制御コードテーブルを具え、それは現在状態データに基づき、この状態制御コードテーブルをサーチした後、現在状態に対応する一組の状態制御コードと一組の次の状態を出力し、
該状態制御コード選択ユニットは、第1設定時間に一組の状態制御コードと一組の次の状態を受け取り並びに出力し、第2設定時間に一組のデジタル合計値を受け取り、そのなかから絶対値が最小のデジタル合計値に対応する一つの状態制御コードと該状態制御コードに対応する一組の次の状態を選択並びに出力し、
該デジタル合計値計算ユニットは複数のパラメータを受け取り、それを計算し一組のデジタル合計値を出力し、
該第2マルチプレクサは挿入信号に基づき、RLLコードワードより一つを選択し出力することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化装置としている。
請求項14の発明は、請求項13記載の状態制御コード挿入の状態符号化装置において、状態制御コードテーブルは少なくとも現在状態フィールド、状態制御コードフィールド、及び次の状態フィールドを具え、各現在状態が一組の状態制御コードに対応し、この一組の状態制御コード中の各状態制御コードが一組の次の状態に対応し、該現在状態フィールド中の現在状態の総状態数が状態制御コードテーブルの総状態数に等しいことを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化装置としている。
請求項15の発明は、請求項14記載の状態制御コード挿入の状態符号化装置において、状態制御コードフィールドが少なくとも一組の状態制御コードを具え、該一組の状態制御コードが少なくとも二つの状態制御コードを包含することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化装置としている。
請求項16の発明は、請求項14記載の状態制御コード挿入の状態符号化装置において、状態制御コードフィールドが少なくとも一つの状態制御コードを具え、それが対応する一組の次の状態の数が少なくとも二つとされることを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化装置としている。
請求項17の発明は、請求項14記載の状態制御コード挿入の状態符号化装置において、状態制御コードテーブル中の各現在状態とその対応する一組の状態制御コードがdの制限を満足することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化装置としている。
請求項18の発明は、請求項14記載の状態制御コード挿入の状態符号化装置において、状態制御コードテーブル中の各組の状態制御コードとその対応する一組の次の状態がdの制限を満足することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化装置としている。
請求項19の発明は、請求項13記載の状態制御コード挿入の状態符号化装置において、複数のパラメータが、一組の状態制御コード、一組の次の状態、続いて送られる一つのユーザーデータに対応する少なくとも一つのRLLコードワードと一組の次の状態を包含することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化装置としている。
請求項20の発明は、請求項13記載の状態制御コード挿入の状態符号化装置において、複数のパラメータが、一組の状態制御コード、一組の次の状態、続いて送られる複数のユーザーデータに対応する複数のRLLコードワードと複数組の次の状態を包含することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化装置としている。
(a)現在状態、状態符号化テーブル及びユーザーデータに基づき、ランレングスリミテッド(RLL)状態符号化を実行し、RLLコードワードを発生し並びに次の状態(next state)を保存し、このRLLコードワードはm/n(d,k)の制限を満足するものとし、そのうちmはインフォメーションワードレングス、nはコードワードレングス、dはランレングス最小値、kはランレングス最大値とするステップ、
(b)状態制御コードを挿入するか否かを決定し、挿入しない場合は、(a)のステップに戻り、挿入する場合は(c)のステップに進むステップ、
(c)状態制御コードテーブルと現在状態に基づき、対応する一組の状態制御コードを探し出すステップ、
(d)この一組の状態制御コード中より、一つの状態制御コードを選択並びに出力し、並びにこの状態制御コードに対応する一組の次の状態を保存し、その後、(a)のステップに戻るステップ、
を具えたことを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法としている。
請求項2の発明は、請求項1記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、(d)のステップの選択並びに出力の動作が、
(d1)複数のパラメータに基づき、一組のデジタル合計値を計算するステップ、
(d2)この一組のデジタル合計値中の絶対値が最小のデジタル合計値に対応する状態制御コードを選択し並びに出力するステップ、
のサブステップを具えたことを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法としている。
請求項3の発明は、請求項1記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、状態制御コードテーブルが、現在状態フィールド、状態制御コードフィールド、及び次の状態フィールドを具え、各現在状態が一組の状態制御コードに対応し、この一組の状態制御コード中の各状態制御コードが一組の次の状態に対応し、該現在状態フィールド中の現在状態の総状態数が状態制御コードテーブルの総状態数に等しいことを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法としている。
請求項4の発明は、請求項3記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、状態制御コードフィールドが少なくとも一組の状態制御コードを具え、該一組の状態制御コードが少なくとも二つの状態制御コードを包含することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法としている。
請求項5の発明は、請求項3記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、状態制御コードフィールドが少なくとも一つの状態制御コードを具え、それが対応する一組の次の状態の数が少なくとも二つとされることを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法としている。
請求項6の発明は、請求項3記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、状態制御コードテーブル中の各現在状態とその対応する一組の状態制御コードがdの制限を満足することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法としている。
請求項7の発明は、請求項3記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、状態制御コードテーブル中の各組の状態制御コードとその対応する一組の次の状態がdの制限を満足することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法としている。
請求項8の発明は、請求項2記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、(d1)のステップの複数のパラメータが、一組の状態制御コード、一組の次の状態、続いて送られる一つのユーザーデータに対応する少なくとも一つのRLLコードワードと一組の次の状態を包含することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法としている。
請求項9の発明は、請求項2記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、(d1)のステップの複数のパラメータが、一組の状態制御コード、一組の次の状態、続いて送られる複数のユーザーデータに対応する複数のRLLコードワードと複数組の次の状態を包含することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法としている。
請求項10の発明は、請求項1記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、m=8、n=11、k=8であることを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法としている。
請求項11の発明は、請求項1記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、(a)のステップ中で実行されるランレングスリミテッド状態符号化はマルチレベルランレングスリミテッド状態符号化とされることを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法としている。
請求項12の発明は、請求項11記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、マルチレベルランレングスリミテッド状態符号化のレベル数が3とされたことを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法としている。
請求項13の発明は、状態制御コード挿入の状態符号化装置において、ランレングスリミテッド状態符号化ユニット、状態制御コード挿入ユニット、第1マルチプレクサ、現在状態保存ユニット、状態制御コードテーブル保存ユニット、状態制御コード選択ユニット、デジタル合計値計算ユニット、及び第2マルチプレクサを具え、
該ランレングスリミテッド状態符号化ユニットは状態符号化テーブルを具え、現在状態、該状態符号化テーブルとユーザーデータに基づき、ランレングスリミテッド状態符号化を実行し、RLLコードワードと次の状態を出力し、このRLLコードワードはm/n(d,k)の制限を満足し、そのうちmはインフォメーションワードレングス、nはコードワードレングス、dはランレングスの最小値、kはランレングスの最大値とされ、
該状態制御コード挿入ユニットは状態制御コード挿入が必要であると決定された時、二つの挿入信号を出力し、
該第1マルチプレクサはこの挿入信号に基づき、入力された二組の次の状態中より一組の次の状態を選択して出力し、
該現在状態保存ユニットは、現在状態を出力し並びに該第1マルチプレクサより伝送された次の状態データを受け取り並びに保存し、
該状態制御コードテーブル保存ユニットは状態制御コードテーブルを具え、それは現在状態データに基づき、この状態制御コードテーブルをサーチした後、現在状態に対応する一組の状態制御コードと一組の次の状態を出力し、
該状態制御コード選択ユニットは、第1設定時間に一組の状態制御コードと一組の次の状態を受け取り並びに出力し、第2設定時間に一組のデジタル合計値を受け取り、そのなかから絶対値が最小のデジタル合計値に対応する一つの状態制御コードと該状態制御コードに対応する一組の次の状態を選択並びに出力し、
該デジタル合計値計算ユニットは複数のパラメータを受け取り、それを計算し一組のデジタル合計値を出力し、
該第2マルチプレクサは挿入信号に基づき、RLLコードワードより一つを選択し出力することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化装置としている。
請求項14の発明は、請求項13記載の状態制御コード挿入の状態符号化装置において、状態制御コードテーブルは少なくとも現在状態フィールド、状態制御コードフィールド、及び次の状態フィールドを具え、各現在状態が一組の状態制御コードに対応し、この一組の状態制御コード中の各状態制御コードが一組の次の状態に対応し、該現在状態フィールド中の現在状態の総状態数が状態制御コードテーブルの総状態数に等しいことを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化装置としている。
請求項15の発明は、請求項14記載の状態制御コード挿入の状態符号化装置において、状態制御コードフィールドが少なくとも一組の状態制御コードを具え、該一組の状態制御コードが少なくとも二つの状態制御コードを包含することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化装置としている。
請求項16の発明は、請求項14記載の状態制御コード挿入の状態符号化装置において、状態制御コードフィールドが少なくとも一つの状態制御コードを具え、それが対応する一組の次の状態の数が少なくとも二つとされることを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化装置としている。
請求項17の発明は、請求項14記載の状態制御コード挿入の状態符号化装置において、状態制御コードテーブル中の各現在状態とその対応する一組の状態制御コードがdの制限を満足することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化装置としている。
請求項18の発明は、請求項14記載の状態制御コード挿入の状態符号化装置において、状態制御コードテーブル中の各組の状態制御コードとその対応する一組の次の状態がdの制限を満足することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化装置としている。
請求項19の発明は、請求項13記載の状態制御コード挿入の状態符号化装置において、複数のパラメータが、一組の状態制御コード、一組の次の状態、続いて送られる一つのユーザーデータに対応する少なくとも一つのRLLコードワードと一組の次の状態を包含することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化装置としている。
請求項20の発明は、請求項13記載の状態制御コード挿入の状態符号化装置において、複数のパラメータが、一組の状態制御コード、一組の次の状態、続いて送られる複数のユーザーデータに対応する複数のRLLコードワードと複数組の次の状態を包含することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化装置としている。
本発明の状態制御コード挿入の状態符号化方法と装置は、周知の状態コード方法と構造における、直流電流と低周波成分の制御効果が低い問題を改善するため、本発明は状態コード方法中に状態制御コードを挿入して後続のコードワードの選択機会を増し、並びに挿入する状態制御コード自身がマルチレベル符号化の特性により、複数組の異なる信号値を符号化時の選択に提供し、直流電流と低周波成分の制御効果を高める。
図4は本発明の状態制御コード挿入の状態符号化方法のフローチャートである。図4に示されるように、まず、ステップ301で、現在状態、状態符号化テーブルとユーザーデータに基づきランレングスリミテッド状態符号化を実行し、RLLコードワードと次の状態を出力する。このRLLコードワードはm/n(d,k)の制限を満足し、そのうちmはインフォメーションワードレングス、nはコードワードレングス、dはランレングスの最小値、kはランレングスの最大値とされる。続いて、ステップ302で、状態制御コード挿入を挿入するか否かを決定する。挿入しないならば、ステップ301に戻り、挿入するならステップ303を実行する。更にステップ303で、状態制御コードテーブルと現在状態に基づき、対応する一組の状態制御コードを探し出す。ステップ304で、この一組の状態制御コード中より、一つの状態制御コードを選択し並びに出力し、並びにこの状態制御コードに対応する一組の次の状態を保存し、その後ステップ301に戻る。
図5はステップ304中の選択並びに出力の動作のステップのフローチャートである。ステップ311で、複数のパラメータに基づき、一組のデジタル合計値を計算する。最後に、ステップ312で、この一組のデジタル合計値中の絶対値が最小のデジタル合計値に対応する状態制御コードを選択し並びに出力する。
そのうち、ステップ311中の複数のパラメータはこの一組の状態制御コード、該一組の次の状態、続いて送られる一つのユーザーデータに対応する少なくとも一つのRLLコードワードと一組の次の状態を包含するか、或いは該一組の状態制御コード、該一組の次の状態、続いて送られる複数のユーザーデータに対応する複数のRLLコードワードと複数組の次の状態を包含する(図9で詳細に説明する)。
図6は図3の状態制御コード挿入の後のコードワードCA、状態制御コードと次の状態SBの間の対応関係図である。コードワードCAとCB中に1ビットの状態制御コードを挿入した後、正確に復号する必要があれば、挿入した状態制御コード挿入の状態制御コードに状態の特性を具備させ、並びにm/n(d,k)の制限を満足させる必要がある。ゆえに、コードワードCA、状態制御コードと次の状態SBの間は図6に示される対応関係をなす。周知の状態符号化方法にあっては、コードワードCAの後に、符号化テーブル中のS1に属するコードワードが接続され(図2、3に示されるとおり)、この時、コードワードCAの後に1ビットの0が挿入されて状態制御コードとされるため、符号化テーブル中のS1とS2に属する二つの異なるコードワード中より、直流電流と低周波成分制御効果が良好で且つm/n(d,k)値に違反しない一つのコードワードを選択する。周知の状態符号化方法にあって、コードワードCAの後に符号化テーブル中のS2に属する一つのコードワードを接続すると、コードワードCAの後に1ビットの0を状態制御コードとして挿入するために、符号化テーブル中のS30とS31に属する二つの異なるコードワード(同じ或いは異なるものとされうる)中より、直流電流と低周波成分制御効果が良好な一つのコードワードを選択する。このほか、伝統的な状態符号化方法では、コードワードCAの後に符号化テーブル中のS3に属するコードワードを接続すると、コードワードCAの後に1ビットのX(Xは1或いは2とされうる)を状態制御コードとして挿入するため、符号化テーブル中よりS1に属するコードワードを探し出し、並びにその直流電流と低周波成分制御効果により挿入する状態制御コードを1或いは2のいずれとするかを決定する。
以上、現在状態(即ち前のコードワードが指定する次の状態)とその対応する状態制御コードと次の状態により図7に示される状態制御コードテーブルが形成される。この状態制御コードテーブル400中には三つのフィールドが包含され、それぞれ現在状態フィールド401、状態制御コードフィールド402、及び次の状態フィールド403とされる。そのうち、図7の状態制御コードテーブルは図2の状態符号化テーブルより派生し、ゆえに現在状態フィールド401中の現在状態の総状態数(S1〜S3)は状態符号化テーブル200の総状態数(S1〜S3)に等しい。このほか、各現在状態は一組の状態制御コードに対応し、例えば現在状態がS1とされる時、一組の状態制御コード0に対応し、現在状態がS3とされる時、一組の状態制御コード1、2に対応する。及び、各状態制御コードは一組の次の状態に対応し、例えば現在状態がS1で、状態制御コードが0の時、一組の次の状態S1、S2に対応し、現在状態がS2で、状態制御コードが0の時、一組の次の状態S30、S31に対応する。更に、状態制御コードフィールド402中に少なくとも一組の状態制御コードが包含され、それは少なくとも二つの状態制御コードを包含し、例えば現在状態がS3の時、状態制御コードは1或いは2とされる。状態制御コードフィールド402は少なくとも一つの状態制御コードを包含し、その対応する次の状態の数は少なくとも2個とされ、例えば現在状態がS1、状態制御コードが0の時、その対応する次の状態の数は二つ(S1、S2)とされる。
特に、現在、状態符号化テーブルには非常に多くの設計があり、図2はそのうちの一例に過ぎず、これにより異なる状態符号化テーブルより異なった状態制御コードテーブルが派生し得て、その先決条件は、状態制御コード挿入の後、全ての状態制御コードとコードワードがもとの状態符号化テーブル中のm/n(d,k)の制限を満足する必要があることである。異なる状態符号化テーブルは固定された三つのフィールドを有するほか、各状態制御コードテーブルが包含する現在状態フィールド中の現在状態の総状態数はいずれもそれが対応する状態符号化テーブルの総状態数に等しい。ただし、異なる状態制御コードテーブル中、各現在状態の対応する状態制御コードの数は同じとは限らず、各状態制御コードの対応する次の状態の数も差異がある。
図8はm=8、n=11の情況での、状態制御コード無しの場合、各コードワードに1ビットの状態制御コードを挿入した場合、各二つのコードワードに一ビットの状態制御コードを挿入した場合のパワースペクトル密度の比較図である。図8に示されるように、インフォメーションワードレングスm=8、コードワードレングスn=11、及び状態制御コードを加えない情況にあって、そのパワースペクトル密度の周波数10-4での値は約−3dBとされ、各コードワードの後に1ビットの状態制御コードを挿入すると、符号化率は1/12下がるが、パワースペクトル密度の10-4での値は約−35dBに大幅に下がり、この時、符号化率はデジタルビデオディスクの符号化率の1.33倍となり、二つのコードワード(全部で22ビット)の後に1ビットの状態制御コードを挿入すると、その符号化率は1/23だけ下がるが、パワースペクトル密度の10-4での値は約−25dBに下がり、設計の要求を満足させ、この時の符号化率は更に向上されてデジタルビデオディスクの符号化率の1.39倍となる。
図9は本発明の状態制御コード挿入の状態符号化装置のハードウエア構造図である。図9に示されるように、この状態符号化装置600はランレングスリミテッド状態符号化ユニット605、状態制御コード挿入ユニット607、第1マルチプレクサ608、現在状態保存ユニット601、状態制御コードテーブル保存ユニット602、状態制御コード選択ユニット603、デジタル合計値計算ユニット604、及び第2マルチプレクサ606を包含する。
ランレングスリミテッド状態符号化(RLL modulation)ユニット605は状態符号化テーブルを具え、現在状態保存ユニット601の出力する現在状態、該状態符号化テーブルとユーザーデータに基づき、ランレングスリミテッド状態符号化を実行し、RLLコードワードと次の状態を出力する。このRLLコードワードはm/n(d,k)の制限を満足し、そのうちmはインフォメーションワードレングス、nはコードワードレングス、dはランレングスの最小値、kはランレングスの最大値とされる。状態制御コード挿入ユニット607は状態制御コード挿入が必要であると決定された時、二つの挿入信号を第1マルチプレクサ608と第2マルチプレクサ606に出力する。第1マルチプレクサ608はこの挿入信号に基づき、入力された二組の次の状態中より一組の次の状態を選択して出力する。現在状態保存ユニット601は第1マルチプレクサ608より伝送された次の状態データを受け取り並びに保存し、並びに現在状態をランレングスリミテッド状態符号化ユニット605と状態制御コードテーブル保存ユニット602に出力する。
状態制御コードテーブル保存ユニット602は状態制御コードテーブルを具え、それは現在状態保存ユニット601が送った現在状態データに基づき、状態制御コードテーブルをサーチした後、現在状態に対応する一組の状態制御コードと一組の次の状態を出力する。状態制御コード選択ユニット603は、第1設定時間に一組の状態制御コードと一組の次の状態を受け取り更にデジタル合計値計算ユニット604に出力する。続いて、第2設定時間に一組のデジタル合計値を受け取り、そのうち絶対値が最小のデジタル合計値に対応する一つの状態制御コードと該状態制御コードに対応する一組の次の状態を選択並びに出力する。デジタル合計値計算ユニット604は複数のパラメータを受け取り、それを計算し一組のデジタル合計値を出力する。第2マルチプレクサ606は挿入信号に基づき、RLLコードワードと状態制御コードより一つを選択し出力する。
大幅に符号化率を下げない原則の下で、本発明の主要な目的は、周知の状態符号化方法中の直流電流と低周波成分制御効果を改善することにある。この目的を達成するため、デジタル合計値計算ユニット604は予見(look ahead)の機能を具備し、デジタル合計値を計算する時に次のユーザーデータに対応するRLLコードワードと一組の次の状態を使用するだけでなく、続く複数(例えば10個或いは20個)のユーザーデータが対応する少なくとも一つのRLLコードワードと複数組の次の状態を参考となしうる。状態制御コード選択ユニット603は更にこの予見機能で計算したデジタル合計値に基づき現在最も適合する状態制御コードとそれが対応する一組の次の状態を決定する。これにより、予見機能を利用して後続の比較的多くのユーザーデータを収集して現在の状態制御コードとそれが対応する一組の次の状態を決定する時の判断を更に正確とすることができ、長期的には、直流電流と低周波成分制御効果の改善が更に明らかとなる。
総合すると、本発明の状態制御コード挿入は後続の次の状態を改変或いは増加することができ、これにより後続コードワードの選択の機会を増すことができる。例えば、現在状態が同様にS1の時、図3中ではただ一つの次の状態S1の選択しかないが、状態制御コード挿入後の図6では二つの次の状態S1、S2の選択を有する。このほか、状態制御コード自身もマルチレベル(ML)符号化の特性により、複数組の異なる信号値(図7中の1、2の如し)を選択に供することができ、両者はいずれも直流電流と低周波成分制御の効果を改善する。
以上の実施例は本発明の範囲を制限するものではなく、本発明に基づきなしうる細部の修飾或いは改変は、いずれも本発明の請求範囲に属するものとする。
400 状態制御コードテーブル
600 状態符号化装置
601 現在状態保存ユニット
602 状態制御コードテーブル保存ユニット
603 状態制御コード選択ユニット
604 デジタル合計値計算ユニット
605 ランレングスリミテッド状態符号化ユニット
606 第2マルチプレクサ
607 状態制御コード挿入ユニット
608 第1マルチプレクサ
600 状態符号化装置
601 現在状態保存ユニット
602 状態制御コードテーブル保存ユニット
603 状態制御コード選択ユニット
604 デジタル合計値計算ユニット
605 ランレングスリミテッド状態符号化ユニット
606 第2マルチプレクサ
607 状態制御コード挿入ユニット
608 第1マルチプレクサ
Claims (20)
- 状態制御コード挿入の状態符号化方法において、
(a)現在状態、状態符号化テーブル及びユーザーデータに基づき、ランレングスリミテッド(RLL)状態符号化を実行し、RLLコードワードを発生し並びに次の状態(next state)を保存し、このRLLコードワードはm/n(d,k)の制限を満足するものとし、そのうちmはインフォメーションワードレングス、nはコードワードレングス、dはランレングス最小値、kはランレングス最大値とするステップ、
(b)状態制御コードを挿入するか否かを決定し、挿入しない場合は、(a)のステップに戻り、挿入する場合は(c)のステップに進むステップ、
(c)状態制御コードテーブルと現在状態に基づき、対応する一組の状態制御コードを探し出すステップ、
(d)この一組の状態制御コード中より、一つの状態制御コードを選択並びに出力し、並びにこの状態制御コードに対応する一組の次の状態を保存し、その後、(a)のステップに戻るステップ、
を具えたことを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法。 - 請求項1記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、(d)のステップの選択並びに出力の動作が、
(d1)複数のパラメータに基づき、一組のデジタル合計値を計算するステップ、
(d2)この一組のデジタル合計値中の絶対値が最小のデジタル合計値に対応する状態制御コードを選択し並びに出力するステップ、
のサブステップを具えたことを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法。 - 請求項1記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、状態制御コードテーブルが、現在状態フィールド、状態制御コードフィールド、及び次の状態フィールドを具え、各現在状態が一組の状態制御コードに対応し、この一組の状態制御コード中の各状態制御コードが一組の次の状態に対応し、該現在状態フィールド中の現在状態の総状態数が状態制御コードテーブルの総状態数に等しいことを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法。
- 請求項3記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、状態制御コードフィールドが少なくとも一組の状態制御コードを具え、該一組の状態制御コードが少なくとも二つの状態制御コードを包含することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法。
- 請求項3記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、状態制御コードフィールドが少なくとも一つの状態制御コードを具え、それが対応する一組の次の状態の数が少なくとも二つとされることを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法。
- 請求項3記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、状態制御コードテーブル中の各現在状態とその対応する一組の状態制御コードがdの制限を満足することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法。
- 請求項3記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、状態制御コードテーブル中の各組の状態制御コードとその対応する一組の次の状態がdの制限を満足することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法。
- 請求項2記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、(d1)のステップの複数のパラメータが、一組の状態制御コード、一組の次の状態、続いて送られる一つのユーザーデータに対応する少なくとも一つのRLLコードワードと一組の次の状態を包含することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法。
- 請求項2記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、(d1)のステップの複数のパラメータが、一組の状態制御コード、一組の次の状態、続いて送られる複数のユーザーデータに対応する複数のRLLコードワードと複数組の次の状態を包含することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法。
- 請求項1記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、m=8、n=11、k=8であることを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法。
- 請求項1記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、(a)のステップ中で実行されるランレングスリミテッド状態符号化はマルチレベルランレングスリミテッド状態符号化とされることを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法。
- 請求項11記載の状態制御コード挿入の状態符号化方法において、マルチレベルランレングスリミテッド状態符号化のレベル数が3とされたことを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化方法。
- 状態制御コード挿入の状態符号化装置において、ランレングスリミテッド状態符号化ユニット、状態制御コード挿入ユニット、第1マルチプレクサ、現在状態保存ユニット、状態制御コードテーブル保存ユニット、状態制御コード選択ユニット、デジタル合計値計算ユニット、及び第2マルチプレクサを具え、
該ランレングスリミテッド状態符号化ユニットは状態符号化テーブルを具え、現在状態、該状態符号化テーブルとユーザーデータに基づき、ランレングスリミテッド状態符号化を実行し、RLLコードワードと次の状態を出力し、このRLLコードワードはm/n(d,k)の制限を満足し、そのうちmはインフォメーションワードレングス、nはコードワードレングス、dはランレングスの最小値、kはランレングスの最大値とされ、
該状態制御コード挿入ユニットは状態制御コード挿入が必要であると決定された時、二つの挿入信号を出力し、
該第1マルチプレクサはこの挿入信号に基づき、入力された二組の次の状態中より一組の次の状態を選択して出力し、
該現在状態保存ユニットは、現在状態を出力し並びに該第1マルチプレクサより伝送された次の状態データを受け取り並びに保存し、
該状態制御コードテーブル保存ユニットは状態制御コードテーブルを具え、それは現在状態データに基づき、この状態制御コードテーブルをサーチした後、現在状態に対応する一組の状態制御コードと一組の次の状態を出力し、
該状態制御コード選択ユニットは、第1設定時間に一組の状態制御コードと一組の次の状態を受け取り並びに出力し、第2設定時間に一組のデジタル合計値を受け取り、そのなかから絶対値が最小のデジタル合計値に対応する一つの状態制御コードと該状態制御コードに対応する一組の次の状態を選択並びに出力し、
該デジタル合計値計算ユニットは複数のパラメータを受け取り、それを計算し一組のデジタル合計値を出力し、
該第2マルチプレクサは挿入信号に基づき、RLLコードワードより一つを選択し出力することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化装置。 - 請求項13記載の状態制御コード挿入の状態符号化装置において、状態制御コードテーブルは少なくとも現在状態フィールド、状態制御コードフィールド、及び次の状態フィールドを具え、各現在状態が一組の状態制御コードに対応し、この一組の状態制御コード中の各状態制御コードが一組の次の状態に対応し、該現在状態フィールド中の現在状態の総状態数が状態制御コードテーブルの総状態数に等しいことを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化装置。
- 請求項14記載の状態制御コード挿入の状態符号化装置において、状態制御コードフィールドが少なくとも一組の状態制御コードを具え、該一組の状態制御コードが少なくとも二つの状態制御コードを包含することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化装置。
- 請求項14記載の状態制御コード挿入の状態符号化装置において、状態制御コードフィールドが少なくとも一つの状態制御コードを具え、それが対応する一組の次の状態の数が少なくとも二つとされることを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化装置。
- 請求項14記載の状態制御コード挿入の状態符号化装置において、状態制御コードテーブル中の各現在状態とその対応する一組の状態制御コードがdの制限を満足することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化装置。
- 請求項14記載の状態制御コード挿入の状態符号化装置において、状態制御コードテーブル中の各組の状態制御コードとその対応する一組の次の状態がdの制限を満足することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化装置。
- 請求項13記載の状態制御コード挿入の状態符号化装置において、複数のパラメータが、一組の状態制御コード、一組の次の状態、続いて送られる一つのユーザーデータに対応する少なくとも一つのRLLコードワードと一組の次の状態を包含することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化装置。
- 請求項13記載の状態制御コード挿入の状態符号化装置において、複数のパラメータが、一組の状態制御コード、一組の次の状態、続いて送られる複数のユーザーデータに対応する複数のRLLコードワードと複数組の次の状態を包含することを特徴とする、状態制御コード挿入の状態符号化装置。
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