JP2006235549A - 鏡胴、鏡胴ユニット、および撮像装置 - Google Patents

鏡胴、鏡胴ユニット、および撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ゴーストを精度良く抑えることができる鏡胴、鏡胴ユニット、および撮像装置を提供することを目的とする。
【解決手段】円筒形の外筒と円筒形の透明な内筒とを有し、それら外筒と内筒との間に挟まれた内部空間に流体を収容する流体収容器と、流体収容器の内部空間内に収容された、外筒に沿って存在する不透明な磁性流体と、磁性流体と共に流体収容器の内部空間内に収容された、磁性流体と不混和で内筒に沿って存在する透明な非磁性流体と、磁性流体に掛かる磁場を、自力で、あるいは他力で発生させる磁場発生器とを備えた。
【選択図】 図4

Description

本発明は、被写体光が通過する鏡胴、鏡胴ユニット、および被写体光を結像して画像データを取得する撮像装置に関する。
近年、通常サイズのカメラだけではなく、携帯電話などに搭載される小型の撮像装置などにもズーム機能やオートフォーカス機能が適用されてきており、撮像装置に複数枚のレンズを備えることが一般的になってきている。また、レンズ自体の小型化や、デジタルビデオカメラなどといった新機種の撮像装置が用いられてきていることも、撮像装置に備えられるレンズの多重化に繋がっている。
ところで、晴天時の屋外などのように強い光の下で被写体を撮影する場合、撮影画角の外から太陽光などがレンズに入射すると、その光がレンズ面やレンズを保持している鏡胴等で反射して撮像面にまで達して、撮影画像にゴーストを発生させてしまうことがある。特に、上述したような複数のレンズが備えられた撮像装置では、光が複数のレンズで多重に反射するため、ゴーストの原因となる有害光も複雑に多方向から撮像面に入射してしまい、画像処理などではゴーストを除去しにくいという問題がある。
太陽光等が撮像装置の上方からレンズ内に入射して、レンズや鏡胴の下部分を通過して撮像面に達することが多いということから、鏡胴の下部分に遮光部を設けて、撮像装置の上方から入射された有害光を遮る方法が知られている。しかし、この方法によると、撮像装置の下方から入射して鏡胴の下部分を通過する被写体光も遮光部によって遮られてしまうため、撮影画像の一部分だけが暗くなってしまったり、遮光部が設けられていない部分から入射した有害光によるゴーストは防止することができないなどという問題がある。
遮光部を使わずにゴーストを防止する方法としては、ゴースト除去モードが設定されたときには、レンズの絞りを開放値よりも小さい所定の絞り値に設定して、有害光の入射を防止する方法(例えば、特許文献1参照)が提案されている。この特許文献1に記載された方法によると、全方向から撮像装置内に入射する有害光によるゴーストを抑えることができるうえ、撮影画像の一部分だけが暗くなってしまう不具合を回避することができる。
特開平8−334725号公報
しかし、特許文献1に記載された方法によると、ゴースト除去モードで撮影を行うときにはレンズの絞りを開放することができないため、明るい撮影画像を得ることができないという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、レンズの開口値を変えることなく、ゴーストを精度良く抑えることができる鏡筒、鏡筒ユニット、および撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の鏡胴は、円筒形の外筒と円筒形の透明な内筒とを有し、それら外筒と内筒との間に挟まれた内部空間に流体を収容する流体収容器と、
流体収容器の内部空間内に収容された、外筒に沿って存在する不透明な磁性流体と、
磁性流体と共に流体収容器の内部空間内に収容された、磁性流体と不混和で内筒に沿って存在する透明な非磁性流体と、
磁性流体に掛かる磁場を、自力で、あるいは他力で発生させる磁場発生器とを備えたことを特徴とする。
本発明の鏡胴によると、磁場発生器によって流体収容器内の磁性流体に磁場が印加されると、その磁場によって磁性流体が引き寄せられ、磁性流体と非磁性流体との境界面の形状が変化する。また、鏡胴に入射してきた光は、透明な非磁性流体は透過し、不透明な磁性流体で反射/吸収されながら鏡胴内を通過するため、磁性流体と非磁性流体との境界面の形状を調整することによって、鏡胴内に入射してきた光の光路を調整することができ、不必要な有害光を除去することができる。
また、本発明の鏡胴において、上記流体収容器は、内筒の内部空間側の少なくとも一部が、磁性流体および非磁性流体のうちの一方の流体に対する濡れ性が他方の流体に対する濡れ性よりも低い被覆膜で覆われたものであることが好ましい。
このような被覆膜が設けられることによって、磁性流体と非磁性流体との境界面の形状が効率よく変化することとなる。
また、上記目的を達成する本発明の鏡胴ユニットは、円筒形の外筒と円筒形の透明な内筒とを有し、それら外筒と内筒との間に挟まれた内部空間に流体を収容する流体収容器と、
流体収容器の内部空間内に収容された、外筒に沿って存在する不透明な磁性流体と、
磁性流体と共に流体収容器の内部空間内に収容された、磁性流体と不混和で内筒に沿って存在する透明な非磁性流体と、
磁性流体に掛かる磁場を、自力で、あるいは他力で発生させる磁場発生器と、
磁場発生器で発生される磁場を制御することによって、磁性流体と非磁性流体との境界面の形状を変化させる制御部とを備えたことを特徴とする。
本発明の鏡胴ユニットによると、本発明の鏡胴と同様に、磁性流体と非磁性流体との境界面の形状を制御することによって、鏡胴内に入射してきた不必要な有害光を除去することができる。
なお、本発明にいう鏡胴ユニットについては、ここではその基本形態のみを示すのにとどめるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明にいう鏡胴ユニットには、上記の基本形態のみではなく、前述した鏡胴の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
また、上記目的を達成する本発明の撮像装置は、円筒形の外筒と円筒形の透明な内筒とを有し、それら外筒と内筒との間に挟まれた内部空間に流体を収容する流体収容器と、
流体収容器の内部空間内に収容された、外筒に沿って存在する不透明な磁性流体と、
磁性流体と共に流体収容器の内部空間内に収容された、磁性流体と不混和で内筒に沿って存在する透明な非磁性流体と、
磁性流体に掛かる磁場を、自力で、あるいは他力で発生させる磁場発生器と、
磁場発生器で発生される磁場を制御することによって、磁性流体と非磁性流体との境界面の形状を変化させる制御部と、
流体収容器の円筒形状内を通ってきた被写体光が表面に結像されて、被写体光を表わす画像信号を生成する撮像器とを備えたことを特徴とする。
本発明の撮像装置によると、鏡胴を通過する不必要な有害光を除去することができ、ゴーストが軽減された高画質な撮影画像を得ることができる。また、レンズなどを内筒のさらに内側に配置することによって、レンズの開口値を変えることなく、ゴーストを精度良く除去することができる。
また、本発明の撮影装置は、操作に応じて、磁場発生器で発生させる磁場の大きさを設定する設定手段を備え、
制御部は、設定手段によって設定された大きさの磁場を磁場発生器に発生させるものであることが好ましい。
本発明にいう撮像器とは、典型的には、光を受光して受光信号を生成する受光素子が複数配備されたCCDや、CMOSセンサなどを指す。
例えば、撮影者が液晶画面などに表示されたスルー画像を見ながら、そのスルー画像に発生しているゴーストが軽減されるように磁場の大きさを設定することによって、撮影画像中のゴーストをより精度良く抑えることができる。
なお、本発明にいう撮像装置については、ここではその基本形態のみを示すのにとどめるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明にいう撮像装置には、上記の基本形態のみではなく、前述した鏡胴の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
本発明によれば、レンズの開口値を変えることなく、ゴーストを精度良く抑えることができる鏡胴、鏡胴ユニット、および撮像装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態が適用されたカメラ10の外観図である。
図1のパート(A)に示すように、カメラ10の上面には、撮影時に押されるシャッタボタン11、および撮影モードを切り替えるモード切替ダイヤル12が備えられており、前面には、被写体に焦点を合わせるフォーカスレンズや焦点距離を調整するズームレンズが内蔵された撮影レンズ13が備えられている。シャッタボタン11は半押し、および全押しの2段階に押下可能であり、シャッタボタン11を半押しすると被写体に焦点を合わせるための合焦処理がカメラ10の内部で行われ、シャッタボタン11を全押しするとシャッタが切られて実際の撮影が行われる。また、モード切替ダイヤル12では、近距離にある被写体にピントを合わせて撮影する通常モード、撮影画角内の被写体全体を撮影する風景モード、夜景を撮影する夜景モード、および動きのある被写体を撮影するスポーツモードなどといった撮影モードを選択できる。
また、図1のパート(B)に示すように、カメラ10の背面には、撮影者が被写体の位置などを定めるために覗くファインダ14、メニュー画面や撮影画像などが表示される液晶パネル15、液晶パネルに表示されたメニュー画面中の項目の選択や、撮影レンズ13の絞り値の選択や、撮影レンズ13を通過する光の光路を変更する(光路の変更方法については後述する)ために使用される十字キー16、十字キー16を使って光の光路を変更してゴーストを除去するゴースト除去モードを設定するためのゴースト除去モードボタン17が備えられている。この十字キー16は、本発明にいう設定手段の一例に相当する。また、カメラ10には、図1に示す以外にも電源ボタンなどが備えられているが、本発明の主題とは無関係なので図示を省略する。
続いて、カメラ10の内部の構造について説明する。
図2は、カメラ10を、光軸を通る鉛直な面で切断したときの断面図である。
まずは、カメラ10を構成する光学系の各種要素について説明する。
図1にも示す撮影レンズ13には、レンズ鏡胴110と、レンズ鏡胴110内に配備された、フォーカスレンズやズームレンズなどといった各種レンズ111と、およびレンズ111を通る被写体光の光束を絞って光の量を調整する絞り120が備えられている。このレンズ鏡胴110は、透明の容器内に、光を反射する不透明な磁性流体と光を透過する非磁性流体とが収容されて構成されており、磁場が印加されることによって磁性流体と非磁性流体との境界形状が変化して、レンズ鏡胴110を通過する光の光路が調整される。このレンズ鏡胴110の構成と光の光路変化については、後で詳しく説明する。
カメラ10の本体側には、2段階に動いて、撮影レンズ13を通ってきた被写体光をCCD150の方へ透過させるとともにファインダ14の方へ反射させる可動のミラー130、被写体光を受光して、その被写体光をアナログ信号である被写体信号に変換するCCD150などが備えられている。このCCD150は、本発明にいう撮像器の一例に相当する。
撮影レンズ13を通ってカメラ10の内部に入射された被写体光は、まずミラー130で反射および透過される。ミラー130で反射された被写体光はファインダ用結像面141で結像し、その被写体像はファインダ14を通して撮影者によって確認される。また、ミラー130で透過された被写体光はCCD150の方へ直進し、撮像面151上で結像する。撮像面151上にはCCD150が配置されており、CCD150では、結像された被写体像を表すアナログの被写体信号が生成される。また、実際の撮影時には、ミラー130が被写体光を妨げないように跳ね上がり、レンズ111を通ってきた被写体光は、全て直進してCCD150上に結像される。
また、カメラ10には、上述した光学系の各種要素の他にも、磁場印加部110a、レンズ駆動部111a、絞り駆動部120a、ミラー駆動部130a、A/D変換部160、信号処理部170、CPU180、および各種スイッチ190などが備えられており、さらに、撮影画像を記録しておくための外部記録媒体200が接続されている。カメラ10を構成する各種要素は、CPU180からの指示に従って駆動する。
図1に示すシャッタボタン11が押下されると、各種スイッチ190中のシャッタスイッチが入って、撮影が開始される。また、ゴースト除去モードボタン17が押下されると、各種スイッチ190中のゴースト除去モードスイッチが入り、図1の十字キー16の左右のボタンが絞り120の絞り値を設定するために使用され、十字キー16の上下ボタンがレンズ鏡胴110に印加される磁場を調整するために使用される。十字キー16を使って設定された絞り値や磁場の調整量の情報はCPU180に伝えられ、さらに絞り駆動部120aや磁場印加部110aに伝えられる。図1のモード切替ダイヤル12で撮影モードが選択されると、選択された撮影モードの情報がCPU180に伝えられ、各撮影モードごとに用意されたプログラム線図に従って撮影が行われる。すなわち、夜景モード選択時は、撮影画像を明るくするために絞り値が大きく設定され、スポーツモード選択時は、シャッタスピードが短く設定され、風景モード選択時は、絞り値が小さく設定されて深い被写体深度で撮影が行われる。
磁場印加部110aは、CPU180から磁場の調整量の情報が伝えられると、その調整量に応じてレンズ鏡胴110に磁場を印加する。
レンズ駆動部111aは、CPU180から各レンズの位置の情報が指示されると、レンズ111に取り付けられているモータを駆動して、各レンズを指示された位置に移動する。
絞り駆動部120aは、CPU180からの指示に従って絞り120に取り付けられているモータを駆動し、撮影者が図1のパート(B)に示す十字キー16を用いて設定した絞り値に絞り120を調節する。
ミラー駆動部130aは、CPU180からの指示に従って、ミラー130に取り付けられているモータを駆動し、ミラー130を図2に示す位置、あるいは光を妨げない位置に設定する。
A/D変換部160は、CCD150で生成された撮像信号をデジタル信号である撮影画像データに変換する。変換後の撮影画像データは、信号処理部170に送られる。
信号処理部170は、A/D変換部160から送られてきた撮影画像データに基づいて、被写体像のコントラストを検出するとともに、被写体像の輝度を測定する。検出された被写体像のコントラスト、および輝度の情報は、CPU180に送られる。
CPU180は、図2に示す各要素に動作の指示を送るとともに、信号処理部170から被写体像のコントラストと輝度の情報を取得して、コントラストが最も大きくなるときのレンズ111の位置(合焦レンズ位置)を決定し、輝度の情報からシャッタスピードを決定する。決定した合焦レンズ位置、シャッタスピード、各種スイッチ190から伝えられた各種情報は、図2の各要素に伝えられる。
本実施形態のカメラ10は、基本的には以上のように構成されている。
ここで、本実施形態のカメラ10における本発明の特徴は、レンズ鏡胴110にある。以下では、このレンズ鏡胴110について詳しく説明する。
図3は、レンズ鏡胴110と磁場印加部110aの外観構成図である。
レンズ鏡胴110は、中央部分が貫通した円筒形状を有している。磁場印加部110aは、レンズ鏡胴110の外周を取り囲むコイル1102と、コイル1102に印加される電流を制御する電源制御部1101とで構成されている。コイル1102からは、電源制御部1101に繋がった複数の駆動線1102_1,1102_2,…,1102_6が延びており、電源制御部1101は、それら複数の駆動線1102_1,1102_2,…,1102_6それぞれの間に印加される電流の大きさや方向を個別に制御することができる。コイル1102は、本発明にいう磁場発生器の一例にあたり、電源制御部1101は、本発明にいう制御部の一例に相当する。
電源制御部1101からコイル1102に電流が印加されると、コイル1102から磁界が発生して、レンズ鏡胴110に磁場が印加される。また、複数の駆動線1102_1,1102_2,…,1102_6それぞれの間に印加される電流を個別に制御することによって、レンズ鏡胴110に掛かる磁場を部分的に調整することができる。
図4は、レンズ鏡胴110を円筒形状の軸を通る面で切断したときの断面図である。
レンズ鏡胴110は、円筒形の外筒と円筒形の内筒とを有し、外筒と内筒との間に内部空間が形成された透明な容器300内に、有色染料が添加された磁性流体410と、透明な非磁性流体420とが収容されて形成されている。
まずは、容器300について説明する。
容器300の、磁性流体410と接触する面(外筒に沿った内面)は、親水性を有する親水性膜311で覆われている。また、容器300の、非磁性流体420と接触する面(内筒に沿った内面)は、疎水性を有する撥水性膜312で覆われている。本実施形態では、容器300は光透過性を有するプラスチック(例えば、ゼオノア:日本ゼオン社製の双環性脂肪族モノマーからなるプラスチック)で構成されており、親水性膜311として、ペルヒドロポリシラザンから調整されるSiO2膜が適用され、撥水性膜312として、フッ素系ポリマー(例えば、サイトップ:旭硝子社製)が適用される。容器300は、本発明にいう流体収容器の一例にあたり、親水性膜311および撥水性膜312は、本発明にいう被覆膜の一例にそれぞれ相当する。
上記のような容器300に、相互に比重が近い磁性流体410と、非磁性流体420とが収容される。近年、イオン性液体を利用することで、液体状の磁性体が合成できることが報告されており(Chemistry Letters,第1590頁、2004年発行)、本実施形態では、このようなイオン性液体を利用した水性の磁性流体410(例えば、塩化鉄酸イミダゾリウム、比重:1.28)が用いられ、非磁性流体420としては油性の流体(例えば、ジクロロトルエン、比重:1.2)が用いられる。この磁性流体410は、本発明にいう磁性流体の一例にあたり、非磁性流体420は、本発明にいう非磁性流体の一例に相当する。
磁場印加部110aによって、レンズ鏡胴110に磁場が印加されていない状態では、磁性流体410が撥水性膜312と反撥し、非磁性流体420が親水性膜311と反撥することによって、磁性流体410と非磁性流体420との境界面は図4に示すような形状になる。
図5、および図6は、レンズ鏡胴110を通過する光の光路を示す図である。尚、以下では、図5および図6の左側から光が入射するものとし、図5および図6の左側を前側、右側を後側、上側を上側、下側を下側と称して説明する。
図5、および図6に示す点線は、レンズ鏡胴110に磁場が印加されていない状態における磁性流体410と非磁性流体420との境界面を示しており、図5、および図6に示す実線は、レンズ鏡胴110に磁場が印加された状態における磁性流体410と非磁性流体420との境界面を示している。
例えば、レンズ鏡胴100に、レンズ鏡胴100の上方から大きな角度で光L0が入射した場合、レンズ鏡胴110に磁場が印加されていない状態では、光L0が図5の点線上の点P1で反射した反射光L2がレンズ鏡胴100の後段に設けられたCCD150に達してしまい、撮影画像にゴーストが発生してしまう。
このとき、電源制御部1101が後側の駆動線ほど大きく、前側の駆動線ほど小さい電流を印加すると、コイル1102で磁界が発生されて、レンズ鏡胴100に、後側ほど大きく、前側ほど小さい電場が印加される。その結果、磁性流体410が電場によって後側に引き寄せられて、磁性流体410と非磁性流体420との境界面が図5の実線に示すように変形する。この状態でレンズ鏡胴100に光L0が入射した場合、光L0が図5の実線上の点P1,点P2,点P3,および点P4で順次に反射され、その反射光L1がレンズ鏡胴100の前側からレンズ鏡胴100外に出射する。したがって、CCD150では光L0が受光されず、ゴーストが防止される。
また、レンズ鏡胴100の下方から緩い角度で光L0が入射した場合も、図6に示すように、レンズ鏡胴110に磁場が印加されていない状態では、光L0が図6の点線上の点Q1で反射した反射光L2がCCD150に達してしまい、撮影画像にゴーストが発生してしまう。
このような場合には、電源制御部1101がコイル1102に電流を印加し、レンズ鏡胴100に、前側ほど大きく、後側ほど小さい電場が印加すると、磁性流体410が電場によって前側に引き寄せられて、磁性流体410と非磁性流体420との境界面が図6の実線に示すように変形する。このとき、レンズ鏡胴100に入射した光L0は反射されずにそのままレンズ鏡胴100の後側で出射するが、その光L0の方向が撮像装置150の方を向いていないため、CCD150には到達せず、ゴーストが発生しない。
このようなレンズ鏡胴110および磁場印加部110aを備えたカメラ10で被写体を撮影する手順について、図1、および図2を参照して説明する。
まず、撮影者は、モード切替ダイヤル12などを使って撮影モード等といった各種設定を行う。このとき、CPU180から絞り駆動部120aなどに指示が与えられ、絞り120などが撮影者によって設定された撮影モード等に適した状態に調整される。
続いて、撮影者は、ゴースト除去モードボタン17を押下してゴースト除去モードを設定し、ファインダ14を覗いて被写体に撮影画角を合わせる。このとき、レンズ鏡胴110内の磁性流体410と非磁性流体420の境界面は、図5および図6に点線で示す状態であり、被写体光以外の有害光L0もカメラ10の内部に入射している。
撮影レンズ13を通ってきた被写体光および有害光L0はミラー130で反射され、その被写体像がファインダ14を通して撮影者によって確認される。被写体像にゴーストが発生しているときには、撮影者は、十字キー16の上下ボタンを使って、磁場印加部110aからレンズ鏡胴110に印加される磁場を調整する。
十字キー16で設定された磁場の調整量の情報はCPU180に伝えられ、さらに磁場印加部110aに伝えられる。磁場印加部110aの電源制御部1101は、CPU180から伝えられた磁場の調整量に基づいて、コイル1102に電流を印加する。その結果、レンズ鏡胴100に磁場が印加されて、磁性流体410と非磁性流体420の境界面の形状が変化する。
撮影者は、ファインダ14を覗きながら、被写体像中のゴーストが除去されるまで十字キー16で磁場の調整を行う。また、十字キー16の左右ボタンを使って絞り値を調整したときには、絞り120によって光の光路が変化してしまうため、再度、磁場の調整を行ってゴーストを除去する。
ゴーストの除去が終了すると、撮影者はシャッタボタン11を半押しする。
カメラ10の内部では、図2に示すミラー130が跳ね上がって、レンズ111を通ってきた被写体光がCCD150上に結像される。A/D変換部160は、CCD150で生成された撮像信号を間引いて取得し、低解像度の画像データを生成する。低解像度の画像データは、信号処理部170に送られる。
信号処理部170は、低解像度の画像データに基づいて、被写体像のコントラストと輝度を検出し、検出したコントラストおよび輝度の情報をCPU180に送る。
CPU180は、信号処理部170から被写体像のコントラストと輝度の情報に基づいて、合焦レンズ位置とシャッタスピードを決定する。
CPU180からの指示によって、レンズ駆動部111aはレンズ111中のフォーカスレンズを合焦レンズ位置に移動させる。
上述した合焦処理が終了すると、撮影者はシャッタボタン11を全押する。
シャッタボタン11が全押されると、A/D変換部160は、CCD150で生成された撮像信号を間引かずに取得して、高解像度の画像データを生成する。生成された高解像度の画像データは、CPU180を介して外部記録媒体200に送られ、外部記録媒体200に記録される。
このように、本実施形態のカメラ10によると、ゴーストの発生が防止されるため、高画質な撮影画像を取得することができる。また、絞り120を開放にしてもゴーストを除去することができ、明るい撮影画像を取得する場合であってもゴーストを除去することができる。
以上で、本発明の第1実施形態の説明を終了し、本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態と第2実施形態とでは、レンズ鏡胴と磁場印加部以外はほぼ同じ構成を有するため、以下では、第1実施形態との共通要素については同じ符号を付して説明を省略し、第1実施形態との相違点のみ説明する。
図7は、第2実施形態のカメラに備えられたレンズ鏡胴と磁場印加部の外観構成図である。
本実施形態においては、図3に示す第2実施形態の磁場印加部110aに替えて、複数のコイル1004a,1004b,1004c,1004dと、コイル1004a,1004b,1004c,1004dそれぞれに印加される電流が個別に制御される複数の電源制御部1003a,1003b,1003c,1003dとで構成された磁場印加部1103が設けられている。コイル1004a,1004b,1004c,1004dは、本発明にいう磁場発生器の一例にあたり、電源制御部1003a,1003b,1003c,1003dは、本発明にいう制御部の一例に相当する。
図8は、本実施形態のレンズ鏡胴110´を円筒形状の軸を通る面で切断したときの断面図である。
本実施形態のレンズ鏡胴110´は、外筒と内筒との間の空間が複数(図8では3つ)に分割された容器400が用いられている。容器400の空間511,512,513それぞれに、外筒に沿って磁性流体410が収容され、内筒に沿って非磁性流体420が収容されている。磁場印加部1103から磁場が印加されていない状態では、図8のパート(A)に示すように、磁性流体410と非磁性流体420との境界面の位置が全て揃っている。
例えば、図7に示す複数の電源制御部1003a,1003b,1003c,1003dで、後側の電源制御部1003aから順に、大、小、大、小というレベルの電流を印加すると、コイル1004a,1004b,1004c,1004dからは、後側のコイル1004aから順に、大、小、大、小というレベルの磁界が発生する。この結果、レンズ鏡胴110´には、後側から大、小、大、小というレベルの磁場が印加され、磁性流体410と非磁性流体420との境界面が図8のパート(B)に示すような形状に変化する。
このように、容器400の空間を複数に分割し、それらの空間に収容された磁性流体410と非磁性流体420の境界面の形状を個別に制御することによって、より精度良くゴーストを除去することができる。
ここで、上記では、本発明にいう磁性流体および非磁性流体の一例として、磁性液体および非磁性液体が示されているが、本発明にいう磁性流体および非磁性流体は、ゾルなどであってもよい。
また、上記では、本発明にいう磁場発生器の一例として、電流の印加を受けて磁場を発生するコイルが示されているが、本発明にいう磁場発生器は、自力で磁場を発生する永久磁石であってもよい。この場合、磁性流体の移動は、永久磁石自体の移動によって実現される。
続いて、本発明を構成する各構成部分において採用可能な種々の形態について付記する。
本発明に用いられる磁性流体とは、いかなるものであってもよいが、好ましくはイオン性液体である。イオン性液体とは、カチオン性化合物とアニオン性化合物とからなるイオン性化合物であり、かつ、液体であるものを意味する。イオン性液体は、通常の溶媒が蒸気圧を応じた揮発性化合物であるのに対し、蒸気圧がない揮発しない液体として、機能性材料の溶媒として応用が期待されているものである。本発明に用いられるイオン性液体としては、いかなるものであってもよいが、好ましくは、カチオン性化合物としてはイミダゾリウム塩化合物、ピリジニウム塩化合物、アンモニウム塩化合物、ホスホニウム塩化合物などが挙げられる。具体的には、1−エチルー3−メチルイミダゾリウム、1−n-ブチルー3−メチルイミダゾリウム、1−エチルー3−エチルイミダゾリウムなどが挙げられる。好ましくは、イミダゾリウム塩化合物である。さらに好ましくは、1−エチルー3−メチルイミダゾリウム塩化合物、1−n-ブチルー3−メチルイミダゾリウム塩化合物である。アニオン性化合物としては、磁性を発現する元素を含有することが好ましく、磁性を発現する元素としては鉄、コバルト、ニッケルが挙げられる。特に好ましくは鉄である。
本発明の磁性流体には必要に応じて染料を添加することができる。用いられる染料としては、いかなるものであってもよいが、例えば、アゾ色素、アントラキノン色素、ペリレン色素、メロシアニン色素、アゾメチン色素、フタロペリレン色素、インジゴ色素、アズレン色素、ジオキサジン色素、ポリチオフェン色素などが挙げられる。
上記実施形態においては、着色された磁性流体は文献(Chemistry Letters、第1590頁、2004年)記載の方法に従い合成した。
本発明の一実施形態が適用されたカメラ10の外観図である。 カメラ10を、光軸を通る垂直な面で切断したときの断面図である。 レンズ鏡胴110と磁場印加部110aの外観構成図である。 レンズ鏡胴110を円筒形状の軸を通る垂直な面で切断したときの断面図である。 レンズ鏡胴110を通過する光の光路を示す図である。 レンズ鏡胴110を通過する光の光路を示す図である。 第2実施形態のカメラに備えられたレンズ鏡胴と磁場印加部の外観構成図である。 本実施形態のレンズ鏡胴110´を円筒形状の軸を通る垂直な面で切断したときの断面図である。
符号の説明
10 カメラ
11 シャッタボタン
12 モード切替ダイヤル
13 撮影レンズ
14 ファインダ
15 液晶パネル
16 十字キー
17 ゴースト除去モードボタン
110 レンズ鏡胴
110a 磁場印加部
111 レンズ
111a レンズ駆動部
120 絞り
120a 絞り駆動部
130 ミラー
130a ミラー駆動部
150 CCD
160 A/D変換部
170 信号処理部
180 CPU
190 スイッチ
200 外部記録媒体
1101 電源制御部
1102 コイル
1102_1,1102_2,…1102_6 駆動線
300 容器
311 親水性膜
410 磁性流体
420 非磁性流体
312 撥水性膜
1004a,1004b,1004c,1004d コイル
1003a,1003b,1003c,1003d 電源制御部
1103 磁場印加部

Claims (5)

  1. 円筒形の外筒と円筒形の透明な内筒とを有し、それら外筒と内筒との間に挟まれた内部空間に流体を収容する流体収容器と、
    前記流体収容器の内部空間内に収容された、前記外筒に沿って存在する不透明な磁性流体と、
    前記磁性流体と共に前記流体収容器の内部空間内に収容された、該磁性流体と不混和で前記内筒に沿って存在する透明な非磁性流体と、
    前記磁性流体に掛かる磁場を、自力で、あるいは他力で発生させる磁場発生器とを備えたことを特徴とする鏡胴。
  2. 前記流体収容器は、前記内筒の前記内部空間側の少なくとも一部が、前記磁性流体および非磁性流体のうちの一方の流体に対する濡れ性が他方の流体に対する濡れ性よりも低い被覆膜で覆われたものであることを特徴とする請求項1記載の鏡胴。
  3. 円筒形の外筒と円筒形の透明な内筒とを有し、それら外筒と内筒との間に挟まれた内部空間に流体を収容する流体収容器と、
    前記流体収容器の内部空間内に収容された、前記外筒に沿って存在する不透明な磁性流体と、
    前記磁性流体と共に前記流体収容器の内部空間内に収容された、該磁性流体と不混和で前記内筒に沿って存在する透明な非磁性流体と、
    前記磁性流体に掛かる磁場を、自力あるいは他力で発生させる磁場発生器と、
    前記磁場発生器で発生される磁場を制御することによって、前記磁性流体と前記非磁性流体との境界面の形状を変化させる制御部とを備えたことを特徴とする鏡胴ユニット。
  4. 円筒形の外筒と円筒形の透明な内筒とを有し、それら外筒と内筒との間に挟まれた内部空間に流体を収容する流体収容器と、
    前記流体収容器の内部空間内に収容された、前記外筒に沿って存在する不透明な磁性流体と、
    前記磁性流体と共に前記流体収容器の内部空間内に収容された、該磁性流体と不混和で前記内筒に沿って存在する透明な非磁性流体と、
    前記磁性流体に掛かる磁場を、自力あるいは他力で発生させる磁場発生器と、
    前記磁場発生器で発生される磁場を制御することによって、前記磁性流体と前記非磁性流体との境界面の形状を変化させる制御部と、
    前記流体収容器の円筒形状内を通ってきた被写体光が表面に結像されて、該被写体光を表わす画像信号を生成する撮像器とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  5. 操作に応じて、前記磁場発生器で発生させる磁場の大きさを設定する設定手段を備え、
    前記制御部は、前記設定手段によって設定された大きさの磁場を前記磁場発生器に発生させるものであることを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
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