JP2006235523A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 複数の映像を互いに明確に区別して視認可能に表示したり、各投影像がどのような映像なのか判別し易く表示するようにした表示装置を提供する。
【解決手段】 映像130〜160が境界領域130a〜160aによりL字状に囲われて投影される。ここで、境界領域130a〜160aは、互いに異なる色の境界領域情報のもとに、映像130〜160の境界領域に境界領域映像として生成されている。また、境界領域130a〜160aの各色は、それぞれ、映像130〜160の背景色とは異なる。
【選択図】 図4
【解決手段】 映像130〜160が境界領域130a〜160aによりL字状に囲われて投影される。ここで、境界領域130a〜160aは、互いに異なる色の境界領域情報のもとに、映像130〜160の境界領域に境界領域映像として生成されている。また、境界領域130a〜160aの各色は、それぞれ、映像130〜160の背景色とは異なる。
【選択図】 図4
Description
本発明は、複数の映像を表示画面上に表示するようにした表示装置に関するものである。
従来、この種の表示装置においては、下記特許文献1に開示された投影表示装置がある。この投影表示装置では、複数の映像が表示画面中に互いに境界領域を介し隣り合うように分割表示される。
特開2003−280091号公報
ところで、上記投影表示装置によると、複数の映像の境界領域について何ら決まっていない。このため、当該境界領域が、この境界領域を介し互いに隣り合う各投影像の背景と同じであるか或いは似ている場合、これら各投影像の境界がはっきりしない。その結果、当該各投影像が、互いに明確に区別しては、視認されにくいという不具合がある。
また、複数の映像が表示されているため各映像がどの様な映像なのか投影像だけでは判別しにくい。
そこで、本発明は、以上のようなことに対処するため、複数の映像を互いに明確に区別して視認可能に表示したり、各投影像がどのような映像なのか判別し易く表示するようにした表示装置を提供することを目的とする。
上記課題の解決にあたり、本発明に係る表示装置は、請求項1の記載によれば、
複数の映像(130〜160、170、180)を、表示画面中に、互いに境界領域(130a〜160a、130b〜160b、170a、180a)を介し隣り合う映像として表示する表示手段(60、70、90)を備えている。
複数の映像(130〜160、170、180)を、表示画面中に、互いに境界領域(130a〜160a、130b〜160b、170a、180a)を介し隣り合う映像として表示する表示手段(60、70、90)を備えている。
当該表示装置において、上記各映像に関連する情報に応じ上記各映像に対する各境界領域情報を決定する境界領域情報決定手段(240a、240b、250)と、
境界領域情報決定手段により決定された上記各境界領域情報に基づいて上記各映像に対する各境界領域映像を生成する境界領域映像生成手段(260、270、280、30)とを備えることを特徴とする。
境界領域情報決定手段により決定された上記各境界領域情報に基づいて上記各映像に対する各境界領域映像を生成する境界領域映像生成手段(260、270、280、30)とを備えることを特徴とする。
これにより、上述のように生成した各映像及びその各対応の境界領域映像を1つの映像として合成し、この合成映像を上記隣り合う映像として表示すれば、各映像を異なる情報或いは属性を有する境界領域情報を介し隣り合うように表示することとなる。その結果、各映像を互いに明確に区別して視認し得る。
また、本発明は、請求項2に記載のように、請求項1に記載の表示装置において、上記各境界領域情報を、色、模様或いはイメージの情報とすることで、請求項1に記載の発明の作用効果を具体的に達成し得る。
また、本発明は、請求項3に記載のように、請求項1に記載の表示装置において、上記各境界領域情報を、文字、記号或いはシンボルの情報とすることで、請求項1に記載の発明の作用効果を具体的に達成し得る。
また、本発明は、請求項4に記載のように、請求項1〜3のいずれか1つに記載の表示装置において、境界領域映像生成手段は、更に、上記映像の数、上記各映像の表示方向或いは表示形態に応じて境界領域映像を生成するようにしたことを特徴とする。
これによれば、上述のように各映像の表示方向或いは表示形態に応じて生成した境界領域映像を1つの映像として合成し、この合成映像を上記隣り合う映像として表示することで、請求項1〜3のいずれか1つに記載の発明の作用効果をより一層具体的に達成し得る。
また、本発明は、請求項5に記載のように、請求項1〜4のいずれか1つに記載の表示装置において、上記各境界領域映像は、互いに、上記各映像に対する各境界領域の対応部を除いて隣接しないように配置されるようにしてもよい。
これによっても、請求項1〜4のいずれか1つに記載の発明と同様の作用効果が達成され得る。
また、本発明は、請求項6の記載によれば、請求項1〜5のいずれか1つに記載の表示装置において、上記各映像の背景を分析する背景分析手段(240)を備えて、境界領域情報決定手段は、背景分析手段による上記各背景の分析結果に応じて、上記各映像の境界に対する各境界領域情報を、当該各映像の背景とは異なるように決定することを特徴とする。
このように各映像の背景の分析結果に応じて、上記各映像の境界領域情報を、当該各映像の背景とは異なるように決定するので、請求項1〜5のいずれか1つに記載の発明の作用効果がより一層確実に達成され得る。
また、本発明は、請求項7の記載によれば、請求項6のいずれか1つに記載の表示装置において、境界領域情報決定手段は、上記境界領域情報の決定の際に、上記各映像の背景の分析が所定時間を超えるか或いは分析結果が不適切であるとき、上記分析結果に依存しない所定のルールで境界情報を決定することを特徴とする。
このように、上記境界領域情報の決定の際に上記各映像の背景の分析が所定時間を超えるか或いは分析結果が不適切であっても、上記境界情報は、上記所定のルールを利用することで決定される。従って、上記各映像の背景の分析の如何にかかわらず、境界情報の決定が可能となり、請求項6に記載の発明と実質的に同様の作用効果が達成され得る。
また、本発明は、請求項8の記載によれば、請求項1〜6のいずれか1つに記載の表示装置において、
境界領域情報決定手段は、上記各映像の周囲のうち上記各境界領域以外の部分をも含めて、上記境界領域情報を決定し、
境界領域映像生成手段は、境界領域情報決定手段により決定された上記各映像の周囲のうち上記各境界領域以外の部分をも含む上記境界領域情報に基づいて上記各境界領域映像を生成することを特徴とする。
境界領域情報決定手段は、上記各映像の周囲のうち上記各境界領域以外の部分をも含めて、上記境界領域情報を決定し、
境界領域映像生成手段は、境界領域情報決定手段により決定された上記各映像の周囲のうち上記各境界領域以外の部分をも含む上記境界領域情報に基づいて上記各境界領域映像を生成することを特徴とする。
このように各映像の周囲に亘るように上記境界領域情報を決定し、この境界領域情報に基づいて上記各境界領域映像を生成するようにしても、請求項1〜6のいずれか1つに記載の発明と同様の作用効果が達成され得る。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の各実施形態を図面により説明する。
(第1実施形態)
図1及び図2は、本発明が適用される卓上型プロジェクターの第1実施形態を示している。当該プロジェクター(以下、プロジェクターPJともいう)は、ハウジングHを備えており、このハウジングHは、その底壁H1にて、図1にて示すごとく、机10の端部上に立設されている。
(第1実施形態)
図1及び図2は、本発明が適用される卓上型プロジェクターの第1実施形態を示している。当該プロジェクター(以下、プロジェクターPJともいう)は、ハウジングHを備えており、このハウジングHは、その底壁H1にて、図1にて示すごとく、机10の端部上に立設されている。
当該プロジェクターPJは、図1或いは図2にて示すごとく、操作パネルP、制御ユニットU、ランプ70、照明光学系80、透過型液晶パネル90及び結像光学系Eを備えている。
操作パネルPは、ハウジングHの上壁でもって構成されており、当該操作パネルPは、複数の押動型操作キーの選択的操作に基づき、分割表示の要求等の操作入力を行う。
制御ユニットUは、図1にて示すごとく、ランプ70、照明光学系80、透過型液晶パネル90及び結像光学系Eと共に、ハウジングHに内蔵されており、当該制御ユニットUはハウジングHの下部内に配設されている。
当該制御ユニットUは、図2にて示すごとく、操作パネルP、ランプ70及び透過型液晶パネル90(以下、LCD90ともいう)の間に接続されている。
この制御ユニットUは、マイクロコンピュータ20を備えており、このマイクロコンピュータ20は、図2にて示すごとく、バスラインを介し接続してなるCPU、ROM及びRAMを主たる構成素子として有する。
しかして、このマイクロコンピュータ20は、そのCPUにより、図3にて示すフローチャートに従い、コンピュータプログラムを実行し、この実行中において、ランプ駆動回路40の駆動制御、画像処理回路30からの情報に基づく映像の背景色の分析、映像の境界領域の色の決定処理等の処理を行う。
画像処理回路30は、マイクロコンピュータ20の指令に従い映像信号入力回路50から入力される各映像信号(後述する)に対し、画像メモリ30a及びマイクロコンピュータ20のRAM等を用いて、信号の付加或いは変更を行うとともに、付加或いは変更を行った各映像信号をLCD駆動回路60に出力する。
また、画像処理回路30は、映像信号入力回路50から入力される各映像信号にそれぞれ関連する情報をマイクロコンピュータ20に出力する。なお、画像メモリ30aは、画像処理回路30の処理データを記憶する。
映像信号入力回路50は、各入力端子1及び2(図2参照)にて、第1及び第2の外部機器(図示しない)から映像を表す映像信号1及び映像信号2(図2参照)をそれぞれ入力されて、これら映像信号1及び映像信号2に基づき水平同期信号及び垂直同期信号等の同期信号をそれぞれ発生する。
また、映像信号入力回路50は、上述した水平同期信号及び垂直同期信号等の同期信号の発生とともに、映像信号1〜映像信号4を上記同期信号に対応付けて画像処理回路30に出力する。
ここで、両映像信号3、4を上述した外部機器から入力される例以外の例を挙げて説明する。例えば、映像信号3は、図2にて図示入力端子3を介し過去に映像信号入力回路50に入力された動画を表す信号であり、この映像信号3は、例えば、マイクロコンピュータ20に入力されて画像メモリ30aを利用し当該マイクロコンピュータ20のROMに記憶された記録動画を表す信号である。
また、上述した映像信号4は、図2にて図示入力端子4を介し過去に映像信号入力回路50に入力された動画を表す信号であり、この映像信号4は、例えば、マイクロコンピュータ20に入力され、画像メモリ30aを利用する等して、当該マイクロコンピュータ20のROMに上述のように入力された動画を静止画キャプチャーし記憶された記録静止画を表す信号である。
なお、上記記録動画や記録静止画はいずれの入力端子から入力されるものであってもよいことはいうまでもない。また、上述した第1の外部機器としては、例えば、VTR、DVD、テレビジョン或いはテレビジョンチューナー等の外部映像機器が挙げられる。また、上述した第2の外部機器としては、例えば、パーソナルコンピュータが挙げられる。
ランプ70は、照明光学系80及びLCD90と共に、図1にて示すごとく、制御ユニットUの直上にて、ハウジングHの上部内に配設されており、当該ランプ70は、マイクロコンピュータ20による制御のもと、ランプ駆動回路40により駆動されて点灯し照明光学系80に光を出射する。
照明光学系80は、図1にて示すごとく、コンデンサレンズ81、反射ミラー82、リレーレンズ系83及び反射ミラー84を備えている。コンデンサレンズ81は、ランプ70から出射される光を集光して反射ミラー82に出射する。
反射ミラー82は、コンデンサレンズ81及びリレーレンズ系83の双方を臨むように配設されており、当該反射ミラー82は、コンデンサレンズ81から出射される光を反射してリレーレンズ系83に入射する。
リレーレンズ系83は、凹レンズ83a及び両凸レンズ83b、83cを同軸的に配列してなるもので、当該リレーレンズ系83は、反射ミラー82からの反射光を、凹レンズ83a及び両凸レンズ83b、83cにより、平行光として反射ミラー84に向け出射する。
反射ミラー84は、凸レンズ83c及びLCD90の双方を臨むように配設されており、この反射ミラー84は、リレーレンズ系83からの出射光を反射し光束状の照明光としてLCD90に入射する。
LCD90は、LCD駆動回路60により駆動されて、照明光学系80から入射される光束状の照明光に基づき映像を光でもって出射する。このことは、LCD90が、その表示面にて、上記映像を表示することを意味する。
結像光学系Eは、図1にて示すごとく、凸レンズ100、両凹レンズ110a、110b及び投影レンズ120でもって構成されており、当該結像光学系Eは、その投影レンズ120のうち図1にて図示約左側半分部分にて、ハウジングHの開口部H2を通して、机10上のスクリーンSに対向している。
しかして、結像光学系Eは、LCD90から出射される光をハウジングHの開口部H2を通してスクリーンSに投光する。このことは、LCD90の表示映像がスクリーンSに投影されることを意味する。なお、開口部H2は、ハウジングHの上部に、下方に向けて開口するように形成されている。
このように構成した本第1実施形態において、制御ユニットUが作動状態になると、マイクロコンピュータ20は、そのCPUにより、図3のフローチャートに従いコンピュータプログラムの実行を開始する。
また、両映像信号1、2が両入力端子1、2(図2参照)を介し映像信号入力回路50に入力されると、これら映像信号1、2は、映像信号入力回路50でもって画像処理回路30に入力される。
また、両映像信号3、4は、それぞれ、マイクロコンピュータ20のROMから読み出される記録動画及び記録静止画を表す信号であって、上述と同様にして、画像処理回路30に入力される。当該両映像信号3、4は、過去に両入力端子3、4(いずれの入力端子であってもよい)等から入力された動画、或いは、入力された動画をキャプチャーする等して得た静止画を記憶したものであって、映像信号3としての動画が、記憶日時などの諸情報と共に記憶されるとともに、映像信号4としての動画をキャプチャーした静止画が、記憶日時などの諸情報と共に記憶されているものとする。
本第1実施形態では、映像信号1、映像信号2、映像信号3及び映像信号4の各映像は、図4にて例示するごとく、それぞれ、映像130、映像140、映像150及び映像160であるものとする。
本第1実施形態では、映像信号1、映像信号2、映像信号3及び映像信号4の各映像は、図4にて例示するごとく、それぞれ、映像130、映像140、映像150及び映像160であるものとする。
ここで、映像130は、映像信号1で表される動画からなるもので、この映像130は、変化の多い映像故、背景色を定義しにくい背景の中央部位に、画面Aを表す情報(以下、画面情報Aという)を形成して構成されている。なお、映像信号1は、テレビジョンやビデオ機器から入力される信号であって、背景色を規定しにくい動画を表す信号であり、この信号のブランキング部分には、文字情報が埋め込まれている。
映像140は、映像信号2で表される背景であって静止状態の多い動画からなる背景を有するものであって、この映像140は、所定の背景色を施した背景の中央部位に、画面Bを表す情報(以下、画面情報Bという)を形成して構成されている。なお、当該映像信号2は、パーソナルコンピュータから入力されるRGB信号(コンポーネント信号)であって、付随情報をもっていない。
映像150は、映像信号3で表される入力端子3から過去に入力された映像信号の映像を記憶した記録動画からなるもので、この映像150は、所定の背景色の背景の中央部位に、画面Cを表す情報(以下、画面情報Cという)を形成して構成されている。なお、当該映像信号3は、記憶日時や総再生時間等種々の情報を備えている。
また、映像160は、映像信号4で表される入力端子4から過去に入力された映像信号の映像を静止キャプチャーした記録静止画からなるもので、この映像160は、所定の背景色の背景の中央部位に、画面Dを表す情報(以下、画面情報Dという)を形成して構成されている。なお、当該映像信号4は、記憶日時や画像サイズなどの種々の付随情報を備えている。
上述のようにマイクロコンピュータ20が、そのCPUにより、コンピュータプログラムの実行を開始すると、図3のステップ200において、ランプ点灯制御処理がなされる。このランプ点灯制御処理に伴い、ランプ駆動回路40は、マイクロコンピュータ20によりそのCPUでもって駆動制御されてランプ70を点灯させる。これに伴い、照明光学系80が、ランプ70の出射光を光束状の照明光としてLCD90に出射する。
ステップ200の処理後、ランプ70の出射光の強度安定などを目的とした一定時間の経過を待って、ステップ210において、分割表示の要求有りか否かが判定される。現段階にて、操作パネルPの操作により、分割表示の要求及び分割表示の仕方(どの映像信号の映像をどの位置に表示するか等)が操作入力としてマイクロコンピュータ20に入力されておれば、ステップ210においてYESと判定される。
ついで、ステップ220において、操作入力として指定された映像信号の入力有りか否かが判定される。ここで、映像信号入力回路50から或いはマイクロコンピュータ20のROM内に上記指定映像信号の入力があれば、分割表示の対象とする映像の入力が有ることから、ステップ220においてYESと判定される。現段階では、画像処理回路30からマイクロコンピュータ20への入力映像信号は、映像信号1〜映像信号4であるものとする。
ステップ220におけるYESとの判定に伴い、ステップ230において、画像処理指令が画像処理回路30に対しなされる。すると、画像処理回路30は、映像信号1〜映像信号4を分割映像として表示可能な状態にするため、これら映像信号に、画素間引きなどの画像縮小処理等の解像度の変換処理を施す。
然る後、当該画像処理回路30は、上記解像度変換処理後の分割映像(映像信号1〜映像信号4の各映像からなる分割映像)をデータとして画像メモリ30a及びマイクロコンピュータ20に出力する。
この出力に伴い、上記解像度変換処理後の分割映像は、画像メモリ30aによりデータとして記憶されるとともに、分割映像の背景色分析処理が、マイクロコンピュータ20により、そのCPUでもって、ステップ240においてなされる。
当該背景色分析処理では、分割映像の背景色がどのような色であるかが分析される。詳細には、マイクロコンピュータ20と画像処理回路30との間のデータの入出力のもと、分割映像の各映像の特定の領域の輝度や色合いが一定時間の間測定されることで、分割映像の各映像の背景色の分析が、各映像の境界領域を中心としてなされる。
なお、映像が動画である場合には、当該映像(背景)が変化し易いため、特定の色を示す背景色は、動画以外の分割映像の境界領域と異なる色として設定しにくい場合が考えられる。従って、両映像信号1、3に関しては動画であるため、背景色を設定しにくいが、映像信号2は、動画であっても、パーソナルコンピュータによる画像であるため、背景が一定の場合が多く、比較的、背景色が設定し易く、映像信号4に関しては、静止画であるため背景色は最も設定し易い。
上述のようなステップ240における処理後、ステップ240aにおいて、ステップ240における分析結果が適切であるか否かが判定される。
この判定は、具体的には、ステップ240における分析処理の時間が所定時間以内か否か或いは当該分析処理の結果が各映像信号内及び各映像信号間において妥当か否かでもってなされる。
ステップ240における分析が適切でなければ、ステップ240aにおける判定がNOとなり、次のステップ240bにおいて、所定のルールに基づく分割映像の境界領域の色決定処理がなされる。
本実施形態において、上記所定のルールは、表示位置に応じて色、模様を決定するか、分析結果によって背景色が決まった他の領域の色や模様とは異なる色や模様を決定するか、入力端子、入力映像種別で色や模様を決定するか、或いは各境界領域の色や模様が異なる組み合わせを複数決めておきランダムに選択するか等種々の例があげられるが、表示される映像内容とは直接関連しないで容易に各境界領域情報が決められるルールであればよい。
従って、各境界領域の色が、上述のような所定のルールのいずれかに基づき決定される。
また、上述の背景分析の結果、分割映像のうちの複数の映像において境界領域の色が類似してしまう場合には、境界領域の色を識別可能な程度にて変化させるように処理する。例えば、その色を互いに濃い方と薄い方とに変化させるなど、色相或いは濃度を互いに逆方向に少し変化させることで識別し易くする。また、どちらか一方のみを他の分割映像の境界領域の色とは違う色に設定してもよい。
ステップ240aにおける判定がYESとなる場合には、ステップ250において分割映像の背景色決定処理がなされる。この色決定処理では、上述のような背景色分析の結果に基づき、分割映像の映像毎に、その境界領域の色が境界領域情報として決定される。
ここでは、ステップ240における分析が映像信号1、3に関しNOとなり、次のステップ240bにおいて、所定のルールに基づく分割映像の境界領域の色決定処理がなされる。
例えば、分割映像の各映像(各映像130〜150)の背景色が、共に、水色で、映像160の背景色が黄色であるとすると、映像130、150に上述した所定のルールを適用し、当該各映像130〜160の境界領域の色が、それぞれ、青色、桃色、薄茶色及び黄色に決定されるものとする。
ステップ240b或いはステップ250の処理が終了すると、ステップ260において、境界領域映像生成処理指令が画像処理回路30に対しなされる。このとき、当該境界領域映像生成処理指令に併せて、ステップ240b或いはステップ250にて決定された分割映像の映像毎の境界領域情報が画像処理回路30に対しデータとして出力される。
これに伴い、画像処理回路30は、上述した各対応の境界領域情報のもと、上記分割映像の映像毎の境界領域映像を生成して画像メモリ30aに出力する。このため、当該各境界領域映像が、その各対応映像との関連にて画像メモリ30aに記憶される。なお、このときの各境界領域映像及び各分割映像のデータは、各分割映像及び各境界領域映像を所定の位置にレイアウトするように、所定のタイミングで読み出される。
本第1実施形態において、上述の各境界領域映像は、それぞれ、各映像130〜160に対応する各L字状の境界領域130a〜160a(図4参照)を表す映像である。ここで、境界領域130aは、左右方向部位131及び上下方向部位132でもってL字状に構成され、境界領域140aは、水平方向部位141及び上下方向部位142でもってL字状に構成されている。また、境界領域150aは、水平方向部位151及び上下方向部位152でもってL字状に構成され、境界領域160aは、水平方向部位161及び上下方向部位162でもってL字状に構成されている。
上述のように各境界領域映像が画像メモリ30aに記憶されると、当該各境界領域映像及び画像メモリ30aに記憶済みの分割映像が、画像処理回路30によって、上述の所定のレイアウトに設定されるように画像メモリ30aから順次読み出される。
ここで、上記レイアウト設定は、分割映像及び各境界領域映像の画像メモリ30aへの記憶アドレス或いは当該画像メモリ30aからの読み出しアドレスの適切な設定によりなされる。
当該レイアウト設定では、分割映像は、図4にて示すごとく、両映像130、140にて上下に配置されるとともに両映像150、160にて両映像130、140の右側に配置することで構成される。
また、境界領域130aは、左右方向部位131及び上下方向部位132にて、映像130の下縁及び右縁に沿い形成される。ここで、境界領域130aに対応する境界領域映像は、上述のごとく、青色であることから、当該境界領域130aの色は青色(図4にて図示斜線参照)である。
境界領域140aは、水平方向部位141及び上下方向部位142にて、映像140の上縁及び右縁に沿い形成される。ここで、境界領域140aに対応する境界領域映像は、上述のごとく、桃色であることから、当該境界領域140aの色は桃色(図4にて図示斜線参照)である。
境界領域150aは、水平方向部位151及び上下方向部位152にて、映像150の下縁及び左縁に沿い形成される。ここで、境界領域150aに対応する境界領域映像は、上述のごとく、薄茶色であることから、当該境界領域150aの色は薄茶色(図4にて図示斜線参照)である。
また、境界領域160aは、水平方向部位161及び上下方向部位162にて、映像160の上縁及び左縁に沿い形成される。ここで、境界領域160aに対応する境界領域映像は、上述のごとく、黄色であることから、当該境界領域160aの色は黄色(図4にて図示斜線参照)である。
しかして、上述のように所定のレイアウトのもとに読み出された分割映像及びその各映像に対応する各境界領域映像は、画像処理回路30により、1つの映像に合成されて表示データとしてLCD駆動回路60に出力される。
この出力に基づき、当該LCD駆動回路60がLCD90を表示駆動する。これに伴い、LCD90は、照明光学系80の照明光でもって、上記表示データで特定される映像を光として出射する。このことは、当該LCD90は、その表示面にて、上記表示データで特定される映像を、図4にて示すごとく、表示することを意味する。
上述のようにLCD90が上記表示データで特定される映像を光として出射すると、この光は、結像光学系EによりハウジングHの開口部H2を通してスクリーンS上に投光される。これにより、上述した表示データで特定される合成映像が、スクリーンS上に図4にて示すごとく投影される。
ここで、上述したごとく、各境界領域130a、140a、150a及び160aの色が、各映像130〜160の間の相互の境界を明確にするように、これら各映像130〜160の各背景色を考慮して、決定されている。即ち、上述のごとく、各映像130〜160の背景色が水色であることで、各境界領域130a、140a、150a及び160aの色が、青色、桃色、薄茶色及び黄色に決定されている。
従って、上記表示データの映像においては、両境界領域130a、140aが、各左右方向部位131、141でもって、両映像130、140を相互に区画する。ここで、境界領域130aは、左右方向部位131にて、境界領域140aの左右方向部位141と接している。しかも、境界領域130aの左右方向部位131が青色(図4にて図示斜線参照)を有するのに対し、境界領域140aの左右方向部位141は桃色(図4にて図示斜線参照)を有する。
このように両境界領域130a、140aの各左右方向部位131、141の色が異なることで、両境界領域130a、140aの各左右方向部位131、141の間の境界線が明確になる。よって、両映像130、140の各背景が共に水色と同じであっても、当該両映像130、140は、両境界領域130a、140aの各左右方向部位131、141の互いに異なる色でもって、明確に識別して視認され得る。
このように両境界領域130a、140aの各左右方向部位131、141の色が異なることで、両境界領域130a、140aの各左右方向部位131、141の間の境界線が明確になる。よって、両映像130、140の各背景が共に水色と同じであっても、当該両映像130、140は、両境界領域130a、140aの各左右方向部位131、141の互いに異なる色でもって、明確に識別して視認され得る。
また、両境界領域130a、150aは、各上下方向部位132、152でもって、両映像130、150を相互に区画する。ここで、境界領域130aは、上下方向部位132にて、境界領域150aの上下方向部位152と接している。しかも、境界領域130aの上下方向部位132が青色を有するのに対し、境界領域150aの上下方向部位152は薄茶色を有する。
このように両境界領域130a、150aの各上下方向部位132、152の色が異なることで、両境界領域130a、150aの各上下方向部位132、152の間の境界線が明確になる。よって、両映像130、150の各背景が共に水色と同じであっても、当該両映像130、150は、両境界領域130a、150aの各上下方向部位132、152の互いに異なる色でもって、明確に識別して視認され得る。
また、両境界領域150a、160aが、各左右方向部位151、161でもって、両映像150、160を相互に区画する。ここで、境界領域150aは、左右方向部位151にて、境界領域160aの左右方向部位161と接している。しかも、境界領域150aの左右方向部位151が薄茶色を有するのに対し、境界領域160aの左右方向部位161は黄色を有する。
このように両境界領域150a、160aの各左右方向部位151、161の色が異なることで、両境界領域150a、160aの各左右方向部位151、161の間の境界線が明確になる。よって、両映像150、160の各背景が共に水色と同じであっても、当該両映像150、160は、両境界領域150a、160aの各左右方向部位151、161の互いに異なる色でもって、明確に識別して視認され得る。
また、両境界領域140a、160aは、各上下方向部位142、162でもって、両映像140、160を相互に区画する。ここで、境界領域140aは、その上下方向部位142にて、境界領域160aの上下方向部位162と接している。しかも、境界領域140aの上下方向部位142が桃色を有するのに対し、境界領域160aの上下方向部位162は黄色を有する。
このように両境界領域140a、150aの各上下方向部位142、162の色が全く異なることで、両境界領域140a、160aの各上下方向部位142、162の間の境界線が明確になる。よって、両映像140、160の各背景が共に水色と同じであっても、当該両映像140、160は、両境界領域140a、160aの各上下方向部位142、162の互いに異なる色でもって、明確に識別して視認され得る。
このように両境界領域140a、150aの各上下方向部位142、162の色が全く異なることで、両境界領域140a、160aの各上下方向部位142、162の間の境界線が明確になる。よって、両映像140、160の各背景が共に水色と同じであっても、当該両映像140、160は、両境界領域140a、160aの各上下方向部位142、162の互いに異なる色でもって、明確に識別して視認され得る。
以上より、各映像130〜160は、上述のように互いに異なる色の各境界領域130a〜160aでもって、相互に明確に区別して視認可能に投影される。その結果、各画面情報A〜Dが、どの映像に属する情報であるかを明確にしつつ、はっきりと区別して容易に視認され得る。
なお、本第1実施形態では、ステップ220において映像信号の入力の有無が判定されるが、入力映像信号は、映像信号1〜映像信号4の4つに限ることなく、操作によって指定された各映像信号であればよい。
また、本第1実施形態では、各境界領域130a、140a、150a、160aが上述のように異なる色に決定される例について説明したが、これに限ることなく、各境界領域130a、140a、150a、160aが全て同じ色に決定されてもよい。但し、この場合、各境界領域130a、140a、150a、160aの色は各映像130〜160の各背景色全てと異なる色にするのが望ましい。また、各境界領域130a、140a、150a、160aが同じ色でも、異なる模様に設定してもよい。
また、本第1実施形態では、上述のような背景分析の結果、分割映像のうちの複数の映像において境界領域の色が類似してしまう場合には、境界領域の色を識別可能な程度にて変化させるように処理することに限ることなく、この処理を、境界領域の色を同一にして網掛け等の模様で変化を与えることで行ってもよい。
(第2実施形態)
図5及び図6は、本発明の第2実施形態の要部を示している。この第2実施形態では、上記第1実施形態にて述べたマイクロコンピュータ20によって、図3のフローチャートに代えて、図5にて示すフローチャートに従い実行するように変更されている。なお、本第2実施形態以後の各実施形態では、マイクロコンピュータ20のCPUによる処理を補足する通常のRAMと、プログラムだけでなく各入力部から入力された映像や静止画を記憶するROMとしてのフラッシュメモリなどの不揮発性メモリとでもって構成されることを前提とする。その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態)
図5及び図6は、本発明の第2実施形態の要部を示している。この第2実施形態では、上記第1実施形態にて述べたマイクロコンピュータ20によって、図3のフローチャートに代えて、図5にて示すフローチャートに従い実行するように変更されている。なお、本第2実施形態以後の各実施形態では、マイクロコンピュータ20のCPUによる処理を補足する通常のRAMと、プログラムだけでなく各入力部から入力された映像や静止画を記憶するROMとしてのフラッシュメモリなどの不揮発性メモリとでもって構成されることを前提とする。その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
このように構成した本第2実施形態において、上記第1実施形態と同様にステップ200〜ステップ240b或いは250(図3及び図5参照)における処理が終了すると、ステップ270(図5参照)において、付随情報取り込み処理がなされる。
この付随情報取り込み処理では、映像130〜1映像160の各々に対する付随情報が、映像信号入力回路50やマイクロコンピュータ20のROM等から映像信号1〜映像信号4の付随情報として取り込まれる。
ここで、映像130に対する付随情報(付随情報A)は、例えば、「表示映像種別」及び「文字情報」であり、映像140に対する付随情報(付随情報B)は、例えば、「表示映像種別」及び「文字情報なし」であるとする。映像150に対する付随情報(付随情報C)は、例えば、「記録日時」及び「総再生時間」であり、また、映像160に対する付随情報(付随情報D)は、例えば、「撮影日時」及び「画像サイズ」であるとする。
上述のようにステップ270における処理が終了すると、次のステップ280において、境界領域映像生成処理指令が画像処理回路30に対しなされる。このとき、当該境界領域映像生成処理指令に併せて、上記第1実施形態におけるステップ240b或いはステップ250にて決定された分割映像の映像毎の境界領域情報及びステップ270にて取り込まれた各付随情報が画像処理回路30に対しデータとして出力される。
これに伴い、画像処理回路30は、上述した各対応の境界領域情報及び付随情報のもと、上記分割映像の映像毎の境界領域映像を生成して画像メモリ30aに出力する。このため、当該各境界領域映像が、その各対応映像との関連にて画像メモリ30aに記憶される。本第2実施形態において、上述の各境界領域映像は、上記第1実施形態にて述べた各境界領域映像に各対応の付随情報を付加した映像である。
ついで、当該各境界領域映像及び画像メモリ30aに記憶済みの分割映像が、画像処理回路30によって、所定のレイアウトに設定されるように画像メモリ30aから順次読み出される。ここで、上記レイアウト設定は、分割映像及び本第2実施形態における各境界領域映像の画像メモリ30aへの記憶アドレス或いは当該画像メモリ30aからの読み出しアドレスの適切な設定によりなされる。
当該レイアウト設定では、映像130に対応する付随情報「表示映像種別」及び「文字情報」が、対応の境界領域情報のもとに、境界領域130aの左右方向部位131及び上下方向部位132にそれぞれ生成される。また、映像140に対応する付随情報「表示映像種別」及び「文字情報なし」が、対応の境界領域情報のもとに、境界領域140aの左右方向部位141及び上下方向部位142にそれぞれ生成される。
また、映像150に対応する付随情報「記録日時」及び「総再生時間」が、境界領域150aの左右方向部位151及び上下方向部位152にそれぞれ生成される。また、映像160に対応する付随情報「撮影日時」及び「画像サイズ」が、対応の境界領域情報のもとに、境界領域160aの左右方向部位161及び上下方向部位162にそれぞれ生成される。
このようにして各付随情報が、各対応の境界領域情報のもとに、各対応の境界領域に生成されると、当該各境界領域は、それぞれ、上記第1実施形態にて述べた色に着色されていること及び上記各付随情報を有することから、本第2実施形態における表示データは、上記第1実施形態にて述べた表示データに上述のように各付随情報を合成した表示データとなる。
然る後、この表示データが画像処理回路30によってLCD駆動回路60に出力されると、LCD90は、LCD駆動回路60による駆動のもと、上述のように付随情報を合成した表示データを光として出射するとともに、図6にて示すごとく表示する。また、当該光は、結像光学系Eにより、ハウジングHの開口部H2を通しスクリーンS上に投光される。このため、上述のように付随情報を有する映像が図6にて示すごとくスクリーンS上に投影される。
これによれば、各境界領域130a〜160aには、各対応の映像130〜160の付随情報が表示されているので、上記第1実施形態にて述べた作用効果を達成しつつ、各映像130〜160に関連する情報をも視認し得る。
なお、上述した各境界領域の色や模様は、第1実施形態のように決めることは必須でなく、表示場所によって予め色や模様を決めたり、無色や同色同模様であっても構わないことは言うまでもない。ここで、色や模様は、所定のルールで決めてもよいし、色や模様がなくても特に構わない。
(第3実施形態)
図7は、本発明の第3実施形態の要部を示している。この第3実施形態では、上記第2実施形態にて述べたステップ280における境界領域映像生成処理指令に基づく画像処理回路30の処理が、当該第2実施形態とは異なり、次のようになされる。
(第3実施形態)
図7は、本発明の第3実施形態の要部を示している。この第3実施形態では、上記第2実施形態にて述べたステップ280における境界領域映像生成処理指令に基づく画像処理回路30の処理が、当該第2実施形態とは異なり、次のようになされる。
本第3実施形態では、各境界領域映像は、上記第1実施形態にて述べた各境界領域映像において各境界領域130a〜160aに代わる各境界領域130b〜160bを表す映像に各対応の付随情報A〜D(図7参照)を付加した映像として画像メモリ30aに記憶される。
しかして、本第3実施形態においても、画像メモリ30aに記憶済みの分割映像及びこの分割映像の各映像に対応する本第3実施形態における各境界領域映像が、画像処理回路30によって、所定のレイアウトに設定されるように画像メモリ30aから順次読み出される。
当該レイアウト設定では、上述のような分割映像の各映像130〜160の配置構成のもと、境界領域130bは、上記第2実施形態にて述べた両境界領域130a、140aの各左右方向部位131、141に代えて、両映像130、140の間に沿い左右方向に形成され、境界領域140bは、上記第2実施形態にて述べた両境界領域140a、160aの各上下方向部位142、162に代えて、両映像140、160の間に沿い上下方向に形成される(図7参照)。
また、境界領域150bは、上記第2実施形態にて述べた両境界領域130a、150aの各上下方向部位132、152に代えて、両映像130、150の間に沿い上下方向に形成され、境界領域160bは、上記第2実施形態にて述べた両境界領域150a、160aの各左右方向部位151、161に代えて、両映像150、160の間に沿い左右方向に形成される(図7参照)。
然る後、本第3実施形態において、上述と同様に分割映像及びその各映像に対応する各境界領域映像が、画像処理回路30により1つの映像に合成されて表示データとしてLCD駆動回路60に出力されると、この表示データで特定される映像が、図7にて示すごとく、結像光学系EによりスクリーンS上に投影される。
以上述べたように、各映像130〜160に対する各境界領域映像を各境界領域130b〜160bの交差部以外の部位にて各映像130〜160を相互に分離するように生成することで、当該各境界領域映像、換言すれば、各境界領域を簡単にしつつ上記第2実施形態と同様の作用効果を達成し得る。
なお、本第3実施形態においては、各映像130〜160の各付随情報A〜Dが付随情報A、Dでは左右方向の横書きの文字列として、付随情報C、Dでは上下方向の縦書きの文字列としてそれぞれ配置するように作成されているが、各付随情報A〜Dの文字列はどの方向に配置されていてもよい。
(第4実施形態)
図8は、本発明の第4実施形態の要部を示している。この第4実施形態では、分割映像が、上記第1実施形態にて述べた分割映像を構成する映像130〜160に代えて、両映像170、180でもって構成されている。
(第4実施形態)
図8は、本発明の第4実施形態の要部を示している。この第4実施形態では、分割映像が、上記第1実施形態にて述べた分割映像を構成する映像130〜160に代えて、両映像170、180でもって構成されている。
ここで、映像170は、上記第1実施形態にて述べた映像130(図4参照)を図8にて示すごとく時計方向に90°回転するとともに上下方向に長くして構成されている。但し、付随情報Aは、映像170の背景の図8にて図示上側部に、図示左側からみて正対視し得る文字列で構成されている。
また、映像180は、上記第1実施形態にて述べた映像150(図4参照)を図8にて示すごとく反時計方向に90°回転するとともに上下方向に長くして映像170の右側に位置するように構成されている。但し、付随情報Cは、映像180の背景の図8にて図示下側部に、図示右側からみて正対視し得る文字列で構成されている。
また、本第4実施形態において、映像170の境界領域170aを表す映像に相当する境界領域映像は、上記第1実施形態における映像130に対応する境界領域情報のもと、映像170を囲うように形成されている。一方、映像180の境界領域180aを表す映像に相当する境界領域映像は、上記第1実施形態における映像150に対応する境界領域情報のもと、映像180を囲うように形成されている。
また、本第4実施形態において、映像170に対する付随情報A(例えば、天気、晴れ)が、境界領域170aのうち映像170の左縁に沿う部位171に、図8にて図示左側からみて正対視し得る文字列にて形成されている。一方、映像180に対する付随情報C(例えば、再生時間)が、境界領域180aのうち映像180の右縁に沿う部位181に、図8にて図示右側からみて正対視し得る文字列にて形成されている。
これによれば、両映像170、180が、各対応の境界領域情報(上記第1実施形態にて両映像130、150に対応する各境界領域情報)のもと、対応の各付随情報A、Cとともに、画像処理回路30により1つの映像に合成されて表示データとしてLCD駆動回路60に出力される。
このため、当該表示データがLCD90及び結像光学系Eを介しスクリーンSに図8にて示すごとく投影される。ここで、当該スクリーンSに対する投影像は、図8にて図示左右両側からの各観察者にとって、正対視状態にある。その結果、当該各観察者は、各対応の映像170、180をその各対応の付随情報とともに容易に視認し得る。
本実施形態では、境界領域映像と各分割映像は画像メモリ30aなどのメモリを利用して生成、合成されているが、境界領域映像の生成や境界領域映像と各分割映像との合成は、境界領域の色や文字をアナログスイッチ等で構成されるスーパーインポーズ回路を利用し、構成する等、種々の形態で実施するようにしてもよい。文字やテロップは一例としてキャラクタージェネレータで生成され、当該文字やテロップとその背景色等の境界領域映像と各分割映像とは表示されるタイミングに応じてアナログスイッチで切り換えられることで合成表示される。
分割映像の生成処理は画像メモリ30aを利用し画素間引き処理等の画像処理で実施してもよいが、その応用技術であるマルチ画面表示や親子画面表示、文字テロップ等の映像への挿入等はテレビジョンやビデオ、カラオケ機器などで広く利用されているので、詳細な説明は省略する。
なお、本発明の実施にあたり、上記各実施形態や変形例に限ることなく、以下に述べるような各種の変形例が挙げられる。
(1)映像信号は、各外部回路からの映像信号1〜映像信号4に限ることなく、複数の映像信号に対応して画面上で分割表示される場合であれば、本発明を適用できることはいうまでもない。
(2)卓上型プロジェクターに限ることなく、吊り下げ型プロジェクター等の各種のプロジェクターに本発明を適用してもよい。
(3)プロジェクターに限ることなく、EL表示装置、ブラウン管表示装置、プラズマ表示装置等の各種の表示装置に採用してもよい。
(4)上記各実施形態にて述べたように各境界領域に色を施す例に限ることなく、ハッチング等の模様を各境界領域に施すようにしてもよいし、各境界領域が識別し易いように模様や色合い、色濃度を選択的に組み合わせ各境界領域情報を設定すればよい。
(5)上述した映像に対する境界領域情報は、例えば、色、模様、イメージ、文字、記号或いはシンボルであってもよい。
(6)上記各実施形態では、映像信号として形態の異なる各信号で説明したが、本発明の特徴をより分かり易くするためのものであって、同じ形態の信号ばかり等、種々の信号形態の映像信号の組み合わせもよい。
(1)映像信号は、各外部回路からの映像信号1〜映像信号4に限ることなく、複数の映像信号に対応して画面上で分割表示される場合であれば、本発明を適用できることはいうまでもない。
(2)卓上型プロジェクターに限ることなく、吊り下げ型プロジェクター等の各種のプロジェクターに本発明を適用してもよい。
(3)プロジェクターに限ることなく、EL表示装置、ブラウン管表示装置、プラズマ表示装置等の各種の表示装置に採用してもよい。
(4)上記各実施形態にて述べたように各境界領域に色を施す例に限ることなく、ハッチング等の模様を各境界領域に施すようにしてもよいし、各境界領域が識別し易いように模様や色合い、色濃度を選択的に組み合わせ各境界領域情報を設定すればよい。
(5)上述した映像に対する境界領域情報は、例えば、色、模様、イメージ、文字、記号或いはシンボルであってもよい。
(6)上記各実施形態では、映像信号として形態の異なる各信号で説明したが、本発明の特徴をより分かり易くするためのものであって、同じ形態の信号ばかり等、種々の信号形態の映像信号の組み合わせもよい。
例えば、映像信号としてビデオ機器等からの通常の動画ばかり複数入力されるような場合であっても、背景色は分析しても得られにくいが、上述した所定のルールによって色や模様を決定してもよいし、更に付随情報を境界領域情報として表示してもよい。
また、記憶される映像信号として、画像を圧縮して記憶する場合を例には説明しないが、画像処理回路30及びマイクロコンピュータ20の少なくともいずれかにMPEG1、2、4等に準拠した動画圧縮、伸張機能やJPEG等の静止画圧縮伸張機能を備えさせて実施してもよいことはいうまでもない。
また、図示しないUSB等のデジタル入力端子から入力された(映像)データを映像信号として設定してもよいことはいうまでもない。なお、この場合の映像データは映像信号入力回路を経ないで所定のインターフェース回路を経てマイクロコンピュータ20に送られ、映像信号(映像データ)に変換される場合が多い。
また、付随情報として記憶日時及び、映像信号3では、記憶容量、総再生時間等、映像信号4では、記憶容量、画像サイズ等が考えられるが、それだけではなく記憶される映像信号と対応して記憶できる情報であれば何でも構わない。例えば、入力映像種別、画像の圧縮方式、Exif方式等の圧縮静止画JPEGであれば、撮影条件などの埋め込み情報等が挙げられる。
なお、本実施形態では、映像信号入力回路50から画像処理回路30へ入力される映像信号の具体的な処理に関しては言及していないが、一例を挙げると、画像処理回路30内の処理は同期信号及び各映像信号に対応するRGB信号(コンポーネント信号)を生成(色デコード処理)し画像処理回路30へ出力する処理である。
この処理の際、上記RGB信号は、映像信号入力回路50か画像処理回路30かのどちらかでデジタル化されRGBデータとして画像処理回路30で処理される。従って、映像信号3、4等のマイクロコンピュータ20内のROMに記憶されている記憶動画や記憶静止画も当然上記RGBデータに相当するものである。
(7)また、上記各実施形態で記載した境界領域情報は一例であって、表示される各映像が隣接しないように設定されていればどのような形態でも実施しうることは明白である。従って、境界領域映像内に表示される境界領域情報も境界領域映像の一部に反映されていても全体に反映されていても構わない。文字情報が表示される場合はその文字情報が画面内を移動する電光掲示板のような形態であってもよい。
(7)また、上記各実施形態で記載した境界領域情報は一例であって、表示される各映像が隣接しないように設定されていればどのような形態でも実施しうることは明白である。従って、境界領域映像内に表示される境界領域情報も境界領域映像の一部に反映されていても全体に反映されていても構わない。文字情報が表示される場合はその文字情報が画面内を移動する電光掲示板のような形態であってもよい。
20…マイクロコンピュータ、30…画像処理回路、70…ランプ、
90…LCD、130〜160、170、180…映像、
130a〜160a、130b〜160b、170a、180a…境界領域。
90…LCD、130〜160、170、180…映像、
130a〜160a、130b〜160b、170a、180a…境界領域。
Claims (8)
- 複数の映像を、表示画面中に、互いに境界領域を介し隣り合う映像として表示する表示手段を備えてなる表示装置において、
前記各映像に関連する情報に応じ前記各映像に対する各境界領域情報を決定する境界領域情報決定手段と、
前記境界領域情報決定手段により決定された前記各境界領域情報に基づいて前記各映像に対する各境界領域映像を生成する境界領域映像生成手段と備えることを特徴とする表示装置。 - 前記各境界領域情報は、色、模様或いはイメージの情報であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 前記各境界領域情報は、文字、記号或いはシンボルの情報であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 前記境界領域映像生成手段は、更に、前記映像の数、前記各映像の表示方向或いは表示形態に応じて境界領域映像を生成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の表示装置。
- 前記各境界領域映像は、互いに、前記各映像に対する各境界領域の対応部を除いて隣接しないように配置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の表示装置。
- 前記各映像の背景を分析する背景分析手段を備えて、
前記境界領域情報決定手段は、前記背景分析手段による前記各背景の分析結果に応じて、前記各映像の境界に対する各境界領域情報を決定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の表示装置。 - 前記境界領域情報決定手段は、前記境界領域情報の決定の際に、前記各映像の背景の分析が所定時間を超えるか或いは分析結果が不適切であるとき、前記分析結果に依存しない所定のルールで境界情報を決定することを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
- 前記境界領域情報決定手段は、前記各映像の周囲のうち前記各境界領域以外の少なくとも一部分をも含めて、前記境界領域情報を決定し、
前記境界領域映像生成手段は、前記境界領域情報決定手段により決定された前記各映像の周囲のうち前記各境界領域以外の少なくとも一部分をも含む前記境界領域情報に基づいて前記各境界領域映像を生成することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の表示装置。
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2005
- 2005-02-28 JP JP2005053847A patent/JP2006235523A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080513 |