JP2006234577A - 半導体集積回路およびその検査方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 アナログ集積回路を含む半導体集積回路において、アナログ集積回路の良否の判定を容易化できる半導体集積回路およびその検査方法を実現する。
【解決手段】 アナログ集積回路2を含む半導体集積回路1を設ける。アナログ集積回路2のある特定の回路ノードのDC電圧が、ある範囲に入っているかどうかを識別するためのDCレベル判定回路3を設ける。DCレベル判定回路3の結果を外部に出力するための判定結果出力端子4を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】 アナログ集積回路2を含む半導体集積回路1を設ける。アナログ集積回路2のある特定の回路ノードのDC電圧が、ある範囲に入っているかどうかを識別するためのDCレベル判定回路3を設ける。DCレベル判定回路3の結果を外部に出力するための判定結果出力端子4を設ける。
【選択図】 図1
Description
本発明は、アナログ集積回路を含む半導体集積回路において、アナログ集積回路の良否の判定を容易化できる半導体集積回路およびその検査方法に関するものである。
従来のアナログ集積回路を含む半導体集積回路のテスト(検査)方法では、まず、ロジック集積回路に対し、テストパターンを入力し、出力データの信号を期待値と比較し、ロジック集積回路内の良否判定を行ない、その後、アナログ集積回路用の専用テスタで、アナログ集積回路の良否判定を行ない、全体の半導体集積回路の良否の判定を行っている。
初期のロジック集積回路へのテストにおいては、一部アナログ集積回路の検査もしているが、端子側から検出できる範囲内だけの簡単なDC特性評価だけの評価にとどまっている。
また、半導体集積回路のテストにおいては、最初にウエハテストでロジック集積回路を検査し、その次にアセンブリ後の不良検出を主な目的で、再度ロジック集積回路の検査を行ない、最後に、アナログ集積回路の検査を行なう3段階の過程でテストをしている。
ところが、上記従来例では、初期の、ロジック集積回路のテストの段階において、アナログ集積回路にある容易な不良も検出することができないため、最後のアナログ回路用の専用テスタによる検査まで、アナログ集積回路の不良ということがわからず、それまでの生産プロセスと検査工程を行なうことになるため、テストの効率が低下するという問題がある。
特に、近年、アナログ集積回路チップと、ロジック集積回路であるデジタル信号処理チップとを同一パッケージにマウントする1パッケージの半導体集積回路や半導体モジュールが増加する中で、ほとんど最終工程で判明するアナログ集積回路の不良は、不良であるアナログ集積回路チップだけでなく、良品であるデジタル信号処理チップも同一パッケージ内にあるため不良となり、コスト的に非常に不利になるという問題がある。
検査装置によっては、これらの機能を一度にテストできる装置も存在するが、これらのテストシステムは非常に高価になり、テスト費用が非常に高価にならざるを得なくなる。また、ウエハレベルでのアナログ集積回路をテストする場合においても、デジタル信号処理チップに比べ技術的に難しい点があり、設備や冶具も同様にテスト費用の増加につながってしまう。
そこで、アナログ集積回路のテスト用のテスト回路を、半導体集積回路内に予め組み込むことが、特許文献1および特許文献2に提案されている。
特許文献1では、半導体チップ上に、少なくともアナログ回路と、該アナログ回路のアナログ入力端子に接続され検査用の入力電圧を発生可能な電圧発生回路、もしくはアナログ出力端子に接続され出力電圧を測定可能な電圧測定回路とを搭載するようにし、さらに、任意の論理を構成可能な可変論理回路(FPGA:Field Programmable Gate Array)を搭載して、この可変論理回路内にアナログテスト回路を構築するようにした半導体集積回路が開示されている。
特許文献2においては、任意の論理出力区を出力可能な可変論理回路(VCL)と、該可変論理回路を任意の他の可変論理回路もしくはアナログ発生回路と接続可能とするための可変配線手段と、該可変配線手段のスイッチ素子の状態を記憶する配線接続状態記憶手段(CDM)とからなる可変論理セル(LCL)と、抵抗素子と容量素子とを含み任意の電圧を発生可能なアナログ発生回路(ACR)と、該アナログ発生回路を任意の他のアナログ発生回路もしくは可変論理回路と接続可能とするため可変配線手段と、該可変配線手段のスイッチ素子の状態を記憶する配線接続状態記憶手段(CDM)とからなる可変アナログセルとを、半導体チップ上の本来の機能回路ブロック形成領域以外の領域(空きスペース)に設けるようにした半導体集積回路が開示されている。
特開2001−85622(公開日:2001年3月30日)
特開2002−107424(公開日:2002年4月10日)
しかしながら、上記従来の各公報に記載の各発明においても、アナログ集積回路の検査が、入力端子側または出力端子側から検出できる範囲内だけであり、アナログ集積回路の良否の判定範囲が制限されており、上記良否の精度が低いという課題を生じている。
本発明の目的は、以上のようなアナログ集積回路の不良による、半導体集積回路の歩留まり低下とコストアップを改善するための半導体集積回路およびその検査方法を提供することである。
本発明に係る半導体集積回路は、上記課題を解決するために、回路基板に、アナログ集積回路と、アナログ集積回路のある特定の回路ノードのDC(直流)電圧が、ある範囲に入っているかどうかを識別するためのDCレベル判定回路と、上記DCレベル判定回路の結果を外部に出力するための判定結果出力端子とを有していることを特徴としている。
本発明に係る他の半導体集積回路は、上記課題を解決するために、回路基板に、アナログ集積回路と、アナログ集積回路のある特定の回路ノードのDC電圧が、ある範囲に入っているかどうかを識別するための、複数のDCレベル判定回路と、複数のDCレベル判定回路におけるそれぞれの判定結果の論理積または否定論理積をとる第一論理回路と、論理回路の演算結果を外部に出力するための第一出力端子とを有していることを特徴としている。
本発明に係るさらに他の半導体集積回路は、上記課題を解決するために、回路基板に、アナログ集積回路と、アナログ集積回路のある特定の回路ノードのDC電圧が、ある範囲に入っているかどうかを識別するための複数のDCレベル判定回路と、複数のDCレベル判定回路におけるそれぞれの判定結果を外部に出力するための複数個の第二出力端子とを有していることを特徴としている。
上記構成によれば、アナログ集積回路のある特定の回路ノード(出力端子や内部の各接続点を含む各ノード)のDC電圧が、ある範囲に入っているかどうかを識別するので、アナログ集積回路の異常の有無を精度よく検出することが可能となる。
本発明に係るさらに他の半導体集積回路は、上記課題を解決するために、回路基板に、アナログ集積回路と、アナログ集積回路のある特定の回路ノードのDC電圧が、ある範囲に入っているかどうかを識別するための複数のDCレベル判定回路と、グループ分けしたDCレベル回路ブロックごとに、それぞれの判定結果の論理和積または否定論理積をとりそれぞれ出力する各第二論理回路と、各第二論理回路からの各出力をギア部に出力するためのグループ分けしたブロック数と同じ数の各第三出力端子とを有していることを特徴としている。上記構成によれば、それぞれ別々にアナログ集積回路の異常を検出できる。
上記半導体集積回路では、上記の何れかに記載の半導体集積回路であって、複数個の判定結果をデコードして、判定結果を出力する端子数を圧縮するためのデコード回路を有していてもよい。上記構成によれば、デコード回路を設けたことで、出力する端子数を低減できて、小型化できる。
上記半導体集積回路においては、複数個の判定結果を記憶させるためのシフトレジスタと、その判定結果をシフトレジスタに収納し、専用クロックを入力することで、1端子からシリアルデータとして、上記各判定結果をそれぞれ出力するための制御部とを有していてもよい。
上記構成によれば、さらに、シフトレジスタおよび制御部とを設けたことにより、出力する端子数を低減できる。
上記半導体集積回路では、DCレベル判定回路に、電源電圧を分割して出力するための各抵抗と、上記各抵抗により分割された分割電圧が基準レベルとして入力されるコンパレータとを備えてもよい。上記構成によれば、上記各抵抗やコンパレータは、半導体集積回路には汎用されているので、DCレベル判定回路の回路構成を本来の半導体集積回路の回路構成と兼用できて、小型化できる。
上記半導体集積回路においては、DCレベル判定回路で、通常動作時には、判定回路の電源がオフされるスイッチを有してもよい。上記構成によれば、上記兼用を確実化出来ると共に、検査以外ではDCレベル判定回路への通電を上記スイッチにより回避できるので省電力化できる。
上記半導体集積回路では、DCレベル判定回路は、DCレベル判定からプロセスに依存する素子ばらつきを検出するようになっていてもよい。上記半導体集積回路においては、素子ばらつきの結果を、幾つかのランクにわけ、その内容をアナログ集積回路に対しフィードバックして補正をかける補正部を備えてもよい。上記半導体集積回路では、ランク分けするために、電源電圧を2〜n分割するための各分圧抵抗と、2〜n分割された分圧電圧を基準レベルとして入力される2〜n個のコンパレータとを備えてもよい。
上記構成によれば、検出部や補正部を設けることによって、上記素子ばらつきの影響を低減できるから、半導体集積回路として安定した特性を得ることも可能である。
上記半導体集積回路においては、電源電圧は、アナログ集積回路の電源として上記アナログ集積回路にも印加されていることが好ましい。上記構成によれば、アナログ集積回路に印加される電源電圧にばらつきを生じても、検査に使用される電源電圧も同様にばらつくので、そのばらつきの影響が相殺され、上記検査の精度を向上できる。
本発明に係る半導体集積回路の検査方法は、前記課題を解決するために、半導体集積回路に含まれるアナログ集積回路のある特定の回路ノードのDC電圧が、ある範囲に入っているかどうかを識別し、その識別結果を外部に出力して、アナログ集積回路の異常の有無を検出することを特徴としている。
上記方法によれば、アナログ集積回路のある特定の回路ノード(出力端子や内部の各接続点を含む各ノード)のDC電圧が、ある範囲に入っているかどうかを識別するので、アナログ集積回路の異常の有無を精度よく検出することが可能となる。
上記検査方法では、複数個の判定結果を半導体集積回路既存のレジスタに収納し、収納後、レジスタの情報を読み込むことで、アナログ集積回路の異常を検出してもよい。
上記検査方法においては、DCレベル判定回路に、半導体集積回路の通常の動作に支障がないよう、ダミー回路を用意し、ダミー回路のDCレベルを判定することで、アナログ集積回路の異常の有無を検出してもよい。
本発明に係る半導体集積回路は、以上のように、回路基板に、アナログ集積回路と、アナログ集積回路のある特定の回路ノードのDC電圧が、ある範囲に入っているかどうかを識別するためのDCレベル判定回路と、上記DCレベル判定回路の結果を外部に出力するための判定結果出力端子とを有している構成である。
上記構成は、初期の検査段階で、複数の回路ブロックからなるアナログ集積回路の性能に寄与する任意の点のDC特性を判定することにより、アナログ集積回路に関わる不良チップを検出し、テスト時間の短縮とテストの容易化を実現する手段を提供するものであり、簡単な検査方法で、アナログ集積回路の明らかな不良を除くことが可能となる。
これによって、上記構成は、テストの効率の向上や、複数のチップを搭載するパッケージやモジュールの歩留まりの向上も可能となり、テスト費用の大幅な低減が図れるという効果を奏する。
本発明に係る半導体集積回路の実施の各形態について図1ないし図11に基づいて説明すると以下の通りである。図1に示すように、本発明に係る実施の第一形態の半導体集積回路1は、本発明の基本構成であり、半導体集積回路1に、アナログ集積回路2のブロック、DCレベル判定回路3のブロック、判定結果出力端子4、アナログ集積回路2における入力端子5および出力端子6が設けられている。上記半導体集積回路1内においては、図示していないが、通常、ロジック集積回路であるデジタル信号処理チップも作り込まれている。
アナログ集積回路2において、その特性に寄与する回路ポイント(ある特定の回路ノード)のDCレベルは、上記アナログ集積回路2から配線で外部に引き出され、DCレベル判定回路3に導かれる。
そして、DCレベル判定回路3は、上記回路ポイントのDCレベルがある範囲内に入っているかどうかを判定し、入っていれば真、入っていなければ偽とした、それぞれ論理レベルを出力する。仮に真を”1"とし、偽を"0"とした場合、ある回路ポイントのDCレベルが、想定した範囲内に入っていれば、判定結果出力端子4に"1"が出力される。
ここで用いるDCレベル判定回路3の一例を図2に示す。DCレベル判定回路3は、図2に示すように、互いに直列に接続され、所定レベルの電源DC電圧が印加された各抵抗13a、13b、13cで、抵抗分割された2つのDCレベルを、各コンパレータ14a、14bのそれぞれの基準DCレベルとし、入力信号15のDCレベルと比較を行なうようになっている。本実施の形態では、各抵抗13a、13bによるDCレベルがコンパレータ14aの非反転入力に入力され、各抵抗13b、13cによるDCレベルがコンパレータ14bの反転入力に入力されているが、そのような組み合わせに限定されるものではない。
2つの各基準DCレベルを発生するための各抵抗13a、13b、13cは、半導体集積回路1内の同種類の抵抗を用いることができる。上記各基準DCレベルは、電源電圧を正確に分圧することにより得られる。また、上記電源電圧は、少なくとも検査時にアナログ集積回路2の電源として上記アナログ集積回路2に印加されていることが望ましい。
次に、比較した結果の電圧が、2つの各基準DCレベルの間に挟まれた電圧値である場合、AND回路18の入力は、両方が"1"となり、その出力は、"1"となる。逆に、比較した結果の電圧が、各基準DCレベルの上限より大きかったり、各基準DCレベルの下限より小さかったりした場合、AND回路18への各入力は、片方が"0"となるので、AND回路18の出力は、"0"となる。このようにして、出力端子16から出力されるレベルでアナログ集積回路2の良否判定を行なうことができる。ここで、論理を反転して、真を"0"とし、偽を"1"とし、AND回路18をNAND回路に入れ替えて、使用してもよい。
また、このDCレベル判定回路3においては、図3のように、制御端子17からの制御信号によりオン/オフする各スイッチ19a、19bを設けて、半導体集積回路1の検査時には、各スイッチ19a、19bをそれぞれオンとする一方、半導体集積回路1の通常動作の時には、各スイッチ19a、19bをそれぞれオフとして、半導体集積回路1をDCレベル判定回路3から切り離して使い、DCレベル判定回路3での電力を消費しないようにすることもできる。
本発明に係る半導体集積回路1の実施の第二形態は、図4に示すように、半導体集積回路1内に、複数の各アナログ集積回路2a、2b、…2nの各ブロックが存在する場合のものである。ここでの複数の各アナログ集積回路2a、2b、…2nとしては、LNA、MIXER、AGCアンプ、フィルターなどRF信号等の高周波信号を処理するアナログ集積回路の各ブロックが挙げられる。上記半導体集積回路1では、それぞれのアナログ集積回路2a、2b、…2nの各回路ポイントに対応して各DCレベル判定回路3a、…3mが設けられている(m、nは、正の整数であり、通常は、m>n)。
それぞれのアナログ集積回路2a、2b、…2nの判定したい回路ポイントのDCレベルが、設計範囲内に入っているかどうか、各DCレベル判定回路3a、…3mにおいて、それぞれ判別し、その判定出力をさらに、AND回路(第一論理回路)7で論理積を取り、判定結果出力端子(第一出力端子)4に出力する。判定結果出力端子4は、比較する各回路ポイントの全てが設定範囲内であった時のみ真と出力されるから、各アナログ集積回路2a、2b、…2n内の不良を外部にて容易に検出することができる。
図5は、実施の第二形態における各DC判定レベルの判定結果を、それぞれ、各判定結果出力端子(第二出力端子)4a、4b、4c、…、4m−1、4mに出力する実施の第三形態である。本実施の第三形態は、実施の第二形態に比べ、各判定結果出力端子数が増加するというデメリットはあるが、各回路ポイントの歩留まり状況をそれぞれ把握したり、各回路ポイントの不良率をそれぞれ統計解析したりすることが可能となり、より正確な不良解析の手段として利用することができる。
図6は、実施の第三形態のように、各回路ポイントの歩留まり状況を把握したいが、端子数に制約があるため、判定結果出力端子数が限られているとき解決方法である実施の第四形態である。アナログ集積回路2のブロック毎の、例えば、DCレベル判定回路3b、3cからの各出力のANDをとるAND回路(第二論理回路)7bや、DCレベル判定回路3m−1、3mからの各出力のANDをとるAND回路(第二論理回路)7nを設け、ブロック毎に結果を出力することで、判定結果出力(第三出力端子)端子数をm個からn個に減らすことができる。
なお、実施の第四形態では、ブロック毎にANDをとっているが、複数のブロックの各出力でANDを取っても構わないし、ある1つの回路ポイントを重点的に調べたいときなどは、1つのブロックを分割して出力してもよい。
また、実施の第五形態では、図7に示すように、各判定結果をデコードするデコード回路としてのデコーダ8を設けて、上記各判定結果をデコーダ8からシリアルデータとして順次出力することにより、判定結果出力端子数を、例えば1つの判定結果出力端子4xに減らして、各判定結果を出力することも可能である。
本発明の実施の第六形態は、図8に示すように、全判定結果を1つの判定結果出力端子4で出力するための手段および方法である。本実施の第六形態においては、各DCレベル判定回路3a、…、3mと同数のシフトレジスタ9を設け、各DCレベル判定回路3a、…、3mからの各判定結果をシフトレジスタ9にそれぞれ収納し、上記シフトレジスタ9を別途制御クロックに同期させ各判定結果をシリアルデータとして順次1つの判定結果出力端子4から外部に取り出す。これにより、判定結果出力端子数は、数端子で、多くの回路ポイントの全判定情報を得ることが可能である。なお、図示していないが上記制御クロックをシフトレジスタ9に供給するための制御部が設けられていることが好ましい。
本発明の実施の第七形態は、図9に示すように、半導体集積回路1内にPLL(Phase Locked Loop)回路の設定用に内部レジスタ11を備えている場合、各DCレベル判定回路3a、…、3mの結果を、使用していない内部レジスタ11に割り振りし、半導体集積回路1の設定に用いる通信バスのためのコントロール回路10を通して、通信用出力端子12から外部に出力する手段および方法である。この場合、データの通信速度の上限により検査時間が制約されるが、判定結果出力端子は必要としないメリットがある。
以上のように、本発明は、DCレベル判定回路3を用いることにより、従来よりも詳しくアナログ集積回路2の初期検査が可能となり、テスト効率の向上と製品コストの削減に大きな効果を有する。
また、本発明の別の応用としての実施の第八形態は、図10に示すように、ダミー回路24を付加し、そのダミー回路24の回路ポイントのDCレベルを調べることで、アナログ集積回路2内の、素子ばらつき判定を行うことも可能なものである。
図10中のアナログ集積回路2は、一般的なアナログ集積回路の一例である差動増幅器などを備えてアナログ集積回路を構成するものである。これらのアナログ集積回路2では、定電流源25から流し込まれた電流が、カレントミラー回路20を介して、各回路ノードに流れ、上記各回路ノードが定電流駆動されるようになっている。この電流を利用し、抵抗21、バイポーラトランジスタ22、MOSトランジスタ23の各特性を各DCレベル判定回路3によりそれぞれ判定して検出できる。
例えば、抵抗21の場合、抵抗21と電流による電圧降下を測定することで、アナログ集積回路2中に存在する抵抗負荷の差動増幅器における出力動作ポイントの判定が可能である。また、定電流源25からの定電流が、素子ばらつきに依存しにくいことを利用し、バイポーラトランジスタ22のVBEや、MOSトランジスタ23のVthをランク分けして分類してそれぞれ測定することも可能である。
なお、DCレベル判定回路3では、図2のように抵抗で3分割して各基準DCレベルを生成していたが、ランク分けを重視するなら、図11のように4個以上のレベルに分けても構わないし、逆に2分割に分けても構わない。
そして、これら詳細にランク分けした出力結果27a、27b、27cを、ディスクリートなゲインを備えた可変増幅器の制御信号とする補正部(図示せず)を設け、上記制御信号により、可変増幅器のゲインの補正等、素子ばらつきによる回路補正に利用することも可能である。
以上、説明したように、本発明に係るテスト回路としてのDCレベル判定回路3を半導体集積回路1に搭載し、初期のロジックテストの段階でアナログ集積回路2内部のDC特性から、アナログ集積回路2における明らかな不良品の判定を、できるだけ早い段階で判定することが可能となる。
これによって、テストの効率の向上や、複数のチップを搭載するパッケージやモジュールの歩留まりの向上も可能となり、テスト費用の大幅な低減が図れる。また、ここで使用するDCレベル判定回路3を応用し、アナログ集積回路2内の素子ばらつきを検出し、半導体集積回路1に対し、上記素子ばらつきによる悪影響を軽減するように上記素子ばらつきに基づく補正値をフィードバックすることで、半導体集積回路1として、より安定した特性を得ることも可能である。
次に、アナログ集積回路2の具体例を図12ないし図19に基づき説明する。
アナログ集積回路2の判定に用いるポイントであるノードとしては、(1) 定電圧出力回路の出力ノード、(2) DCバイアス電圧が必要なノード、(3) 差動信号のDCオフセットが加わるノード、(4) ICの端子に出ないフィードバック回路のフィードバックのノード、(5) 素子ばらつきに依存する電圧のかかるノードやアナログ性能に依存する電圧のかかるノードなどが挙げられる。
(1) 定電圧出力回路の出力ノードとしては、図12に示すバンドギャップレギュレータの出力など、定電圧の出力電圧のチェックポイントが挙げられ、また、定電圧出力を利用し、図13に示すように、DCレベル判定回路3の基準電圧として利用することで、電源電圧に依存しない基準電圧で、精度よく判定することが可能となる。
(2) DCバイアス電圧が必要なノードとしては、図14に示すように、バイポーラTrのべースバイアスが加わる回路のベース電位の測定ポイントが挙げられる。ベース電位を確認することにより、設定した電圧に範囲内に入っているかを確認できる。また、図中のMOSトランジスタをスイッチとして使い、ベース電位を“L”レベルにして、その回路ブロック全体をオフにしたりする場合に、回路ブロックの電流変化をモニタしなくても、回路ブロックがオフになっているかどうかを確認できる。
(3) 差動信号のDCオフセットが加わるノードとしては、図15に示すように、差動増幅器の各出力ポイントが挙げられる。差動増幅器の入力に、DCオフセットが生じていた場合、DC成分が増幅され、出力特性が劣化することが考えられる。それを精度よく判定することで事前に問題となるICをリジェクトできる。その他のDCオフセットの差が問題となる部分でも同様の考え方で判定することが可能である。
(4) ICの端子に出ないフィードバック回路のフィードバックのノードとしては、図16に示すチューニング電圧や、図17に示すAGCなど、LPFを内蔵したフィードバック回路のDC電圧ポイントが挙げられる。上記DC電圧を測定することで、フィードバック回路が正常に動作していることを確認できる。
チューニング電圧の場合は、設定した発信周波数のときの、チューニング電圧が、ある範囲内に入っているか確認する方法と、設定周波数をパラメータとして、チューニング電圧が下限の電圧と上限の電圧になる時の、または、設定範囲から外れるポイントを確認する方法がある。
AGCも同様に、ある入力信号レベルが、あるDCレベルの間に入っていることを確認する方法と、AGC電圧が下限の入力レベルと上限の入力レベルで、AGCが機能する範囲内に入っているかどうかを確認する方法がある。
(5) 素子ばらつきに依存する電圧のかかるノードやアナログ性能に依存する電圧のかかるノードとしては、例えば図18に示すトランジスタを縦積みしたものの電位が挙げられる。上記電位を判定することで、ベース・エミッタ間の電位のばらつきの評価が可能である。また、図19に示すような増幅回路のDC出力も上記ノードとして挙げられる。上記DC出力の増幅度をDCレベル判定回路3で判定することで、Trの電流増幅率と抵抗のばらつきを含んだゲインのランク分けが可能である。これは、MOSのアナログ回路であっても同様にランク分けできる。
本発明に係る半導体集積回路およびその検査方法は、アナログ集積回路を含む半導体集積回路において、アナログ集積回路の良否の判定を容易化できるので、上記半導体集積回路が多用される、携帯電話などの通信分野や、コンピュータ分野および家電分野に好適に利用できる。
1 半導体集積回路
2(2a、…、2n) アナログ集積回路
3(3a、…、3m) DCレベル判定回路
4(4a、…、4m、…4n、4x)判定結果出力端子
5 入力端子
6 出力端子
7(7a、…、7n)AND回路
8 デコーダ
9 シフトレジスタ
10 半導体集積回路内部のコントロール回路
11 半導体集積回路の外部との通信用の内部レジスタ
12 通信用出力端子
13(13a、…、13d) 抵抗
14(14a、14b、14c)コンパレータ
15 DCレベル判定回路の入力端子
16 DCレベル判定回路の判定結果出力端子
17 スイッチ切り替え用の制御端子
18 AND回路
19(19a、19b)スイッチ
20 カレントミラー回路
21 被測定素子の抵抗
22 被測定素子のバイポーラトランジスタ
23 被測定素子のMOSトランジスタ
24 テスト用のダミー回路
25 電流源
2(2a、…、2n) アナログ集積回路
3(3a、…、3m) DCレベル判定回路
4(4a、…、4m、…4n、4x)判定結果出力端子
5 入力端子
6 出力端子
7(7a、…、7n)AND回路
8 デコーダ
9 シフトレジスタ
10 半導体集積回路内部のコントロール回路
11 半導体集積回路の外部との通信用の内部レジスタ
12 通信用出力端子
13(13a、…、13d) 抵抗
14(14a、14b、14c)コンパレータ
15 DCレベル判定回路の入力端子
16 DCレベル判定回路の判定結果出力端子
17 スイッチ切り替え用の制御端子
18 AND回路
19(19a、19b)スイッチ
20 カレントミラー回路
21 被測定素子の抵抗
22 被測定素子のバイポーラトランジスタ
23 被測定素子のMOSトランジスタ
24 テスト用のダミー回路
25 電流源
Claims (15)
- アナログ集積回路と、
アナログ集積回路のある特定の回路ノードのDC電圧が、ある範囲に入っているかどうかを識別するためのDCレベル判定回路と、
上記DCレベル判定回路の結果を外部に出力するための判定結果出力端子とを有していることを特徴とする半導体集積回路。 - アナログ集積回路と、
アナログ集積回路のある特定の回路ノードのDC電圧が、ある範囲に入っているかどうかを識別するための、複数のDCレベル判定回路と、
複数のDCレベル判定回路におけるそれぞれの判定結果の論理積または否定論理積をとる第一論理回路と、論理回路の演算結果を外部に出力するための第一出力端子とを有していることを特徴とする半導体集積回路。 - アナログ集積回路と、
アナログ集積回路のある特定の回路ノードのDC電圧が、ある範囲に入っているかどうかを識別するための複数のDCレベル判定回路と、
複数のDCレベル判定回路におけるそれぞれの判定結果を外部に出力するための複数個の第二出力端子とを有していることを特徴とする半導体集積回路。 - アナログ集積回路と、
アナログ集積回路のある特定の回路ノードのDC電圧が、ある範囲に入っているかどうかを識別するための複数のDCレベル判定回路と、
グループ分けしたDCレベル回路ブロックごとに、それぞれの判定結果の論理和積または否定論理積をとりそれぞれ出力する各第二論理回路と、
各第二論理回路からの各出力をギア部に出力するためのグループ分けしたブロック数と同じ数の各第三出力端子とを有していることを特徴とする半導体集積回路。 - 請求項3または4に記載の半導体集積回路であって、
複数個の判定結果をデコードして、判定結果を出力する端子数を圧縮するためのデコード回路を有していることを特徴とする半導体集積回路。 - 請求項3または4に記載の半導体集積回路であって、
複数個の判定結果を記憶させるためのシフトレジスタと、その判定結果をシフトレジスタに収納し、専用クロックを入力することで、1端子からシリアルデータとして、上記各判定結果をそれぞれ出力するための制御部とを有していることを特徴とする半導体集積回路。 - 請求項1ないし4の何れか1項に記載の半導体集積回路であって、
DCレベル判定回路に、電源電圧を分割して出力するための各抵抗と、上記各抵抗により分割された分割電圧が基準レベルとして入力されるコンパレータとを備えたことを特徴とする半導体集積回路。 - 請求項1ないし4の何れか1項に記載の半導体集積回路であって、
DCレベル判定回路は、常動作時には、DCレベル判定回路の電源がオフされるスイッチを有していることを特徴とする半導体集積回路。 - 請求項1ないし4の何れか1項に記載の半導体集積回路であって、
DCレベル判定回路は、DCレベル判定からプロセスに依存する素子ばらつきを検出するようになっていることを特徴とする半導体集積回路。 - 請求項9に記載の半導体集積回路であって、
素子ばらつきの結果を、幾つかのランクにわけ、その内容をアナログ集積回路に対しフィードバックして補正をかける補正部を備えたことを特徴とする半導体集積回路。 - 請求項10に記載の半導体集積回路であって、
ランク分けするために、電源電圧を2〜n分割するための各分圧抵抗と、2〜n分割された分圧電圧を基準レベルとして入力される2〜n個のコンパレータとを備えたことを特徴とする半導体集積回路。 - 請求項7に記載の半導体集積回路であって、
電源電圧は、アナログ集積回路の電源として上記アナログ集積回路にも印加されていることを特徴とする半導体集積回路。 - 半導体集積回路に含まれるアナログ集積回路のある特定の回路ノードのDC電圧が、ある範囲に入っているかどうかを識別し、
その識別結果を外部に出力して、アナログ集積回路の異常の有無を検出することを特徴とする半導体集積回路の検査方法。 - 請求項13に記載の半導体集積回路の検査方法であって、
複数個の判定結果を半導体集積回路既存のレジスタに収納し、
収納後、レジスタの情報を順次読み出すことで、アナログ集積回路の異常の有無を検出することを特徴とする半導体集積回路の検査方法。 - 請求項13または14に記載の半導体集積回路の検査方法であって、
DCレベル判定回路に、半導体集積回路の通常の動作に支障がないよう、ダミー回路を用意し、
ダミー回路のDCレベルを判定することで、アナログ集積回路の異常の有無を検出することを特徴とする半導体集積回路の検査方法。
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