JP2006234515A - 容器内の異物検査方法およびその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数枚の画像を用いることなく容器内の気泡と異物とを精度よく識別する。
【解決手段】液体を充填した容器に光源からの光を透過させTVカメラで撮像する(S1)。画像処理装置は、TVカメラに撮像した濃淡画像内に検査領域を設定し(S2)、検査領域内で気泡の候補となる気泡候補領域を抽出する(S3〜S6)。気泡候補領域の中の画素に対して気泡候補領域の外周縁からの距離に応じたラベルを付け、同じラベルを付けた領域を単位として気泡候補領域の中央寄りの内側領域と外周寄りの外側領域とを設定する(S7〜S9)。内側領域の明度の平均値が外側領域の明度の平均値よりも高く、かつ内側領域の明度と外側領域の明度との分離度が規定の閾値以上であるときに当該気泡候補領域を気泡と判定する(S10)。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液状の食品や薬品を充填したびん、アンプル、パックのように、液体を入れた透光性材料からなる容器に対して、画像処理技術を用いて液中の気泡と異物とを識別する容器内の異物検査方法およびその装置に関するものである。
一般に、食品や薬品のびん、アンプル、パックように、液体を入れた透光性材料からなる容器では、容器を密封した後に塵埃や虫のような異物が混入していないことを確認する必要がある。また、気泡は異物ではないから、気泡と異物とを識別することが要求される。この種の検査を行うために、容器をTVカメラのような撮像手段により撮像し、撮像手段により得られた画像に対してコンピュータによる画像処理技術を適用する技術が種々提案されている。
この種の技術としては、容器に外力を作用させて液体に流動を誘発し、異なる時刻に撮像した画像の各画素の明度の差を画素値に持つ差分画像を微分した微分画像の特徴量を用いて気泡の存在領域の候補である気泡候補領域を抽出するとともに、異なる時刻で求めた差分画像について気泡候補領域の変位を確認することにより、気泡と異物とを識別することが考えられている(たとえば、特許文献1参照)。また、特許文献1には、透過照明によって得られた画像では、気泡の周辺部分の明度が中心部分の明度よりも低くなるという特徴を利用し、差分画像を微分した微分画像において浮遊物に相当する領域に外接する外接矩形を設定するとともに、外接矩形に内接する楕円内に内側領域と外側領域との2領域を設定し、内側領域の明度の平均値が外側領域の明度の平均値に対して所定の設定値よりも高い(明るい)場合に気泡候補とする技術も記載されている。
特開2004−354100号公報
上述した特許文献1に記載の技術では、気泡候補領域を設定した後に気泡か否かの判定を行うから2段階の判定により気泡と異物との分離精度が高くなると言える。しかしながら、気泡か否かを判定するために気泡が上昇する性質を利用しているから、異なる時刻に撮像した複数枚の画像が必要であって、検査に時間を要するという問題がある。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、複数枚の画像を用いることなく気泡と異物とを精度よく識別することを可能とした容器内の異物検査方法およびその装置を提供することにある。
請求項1の発明は、液体の入った透光性材料からなる容器を光源により照明するとともに容器を透過した光を撮像手段で撮像し、撮像手段で得られた濃淡画像に画像処理を施して評価することにより容器内の液中における気泡と異物とを識別する異物検査方法であって、濃淡画像において明度に変化を生じている領域を気泡の存在する領域の候補である気泡候補領域として抽出する候補領域抽出過程と、気泡候補領域の外周縁との距離を条件に用いて気泡候補領域内に内側領域と外側領域との2領域を設定する評価領域設定過程と、内側領域の明度の平均値が外側領域の明度の平均値よりも高く、かつ内側領域の明度と外側領域の明度との分離度が規定の閾値以上であるときに当該気泡候補領域を気泡と判定する判定過程とを有することを特徴とする。
この方法によれば、気泡の存在領域の候補である気泡候補領域を抽出した後、気泡候補領域について気泡か否かの判断を行うから、気泡か否かを2段階で判断することにより気泡と異物との誤判断を防止することができる。また、気泡候補領域について、内側領域と外側領域とを設定し明度の平均値の差を用いて気泡か否かを判断するだけではなく、内側領域と外側領域との明度の分離度を評価するから、気泡と異物とを精度よく識別することができる。すなわち、気泡が上昇することを利用して気泡と異物とを識別するのではなく、気泡に関する明度変化の特徴を捉えて気泡と異物とを識別するから、複数枚の画像を用いる必要がなく、気泡を短時間で精度よく判別することができる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記評価領域設定過程で前記内側領域と前記外側領域とは境界が接するように設定され、前記判定過程で気泡と判定できないときには、前記評価領域設定過程における条件の距離を変更することにより外側領域を広げ内側領域を狭めて判定過程を再度実行し、評価領域設定過程で次の外側領域を設定できなくなるか判定過程で気泡と判定できるようになるまで評価領域設定過程と判定過程とを繰り返すことを特徴とする。
この方法によれば、気泡候補領域を設定する際の条件の違いによる判定結果のばらつきを抑制し、気泡を異物と判定する可能性を低減することができる。
請求項3の発明では、請求項1の発明において、前記評価領域設定過程で前記内側領域と前記外側領域とは互いの間に隙間を持つように設定されることを特徴とする。
この方法によれば、内側領域と外側領域との間に隙間を形成しているから、気泡の識別に用いる画素数が少なくなり、短時間での処理が可能になる。また、内側領域と外側領域との中間の明度の画素を含まないことによって分離度の評価が容易になる。つまり、内側領域と外側領域との明度に差があれば、中間の明度の画素を含む場合よりも分離度が大きくなり、気泡の識別が容易になる。
請求項4の発明では、請求項3の発明において、前記判定過程で気泡と判定できないときには、前記評価領域設定過程における条件の距離を変更することにより前記外側領域を広げて判定過程を再度実行し、評価領域設定過程で次の内側領域を設定できなくなるか判定過程で気泡と判定できるようになるまで評価領域設定過程と判定過程とを繰り返すことを特徴とする。
この方法によれば、気泡候補領域を設定する際の条件の違いによる判定結果のばらつきを抑制し、気泡を異物と判定する可能性を低減することができる。
請求項5の発明では、請求項1ないし請求項4の発明において、前記判定過程では、前記内側領域の明度の平均値を求めた後、前記外側領域の明度の平均値との大小の判定に代えて、外側領域において内側領域の明度の平均値よりも明度の低い画素からなる規定の画素数以上の連結領域の存否を判定し、当該連結領域が存在するときに分離度を閾値と比較することを特徴とする。
この方法によれば、内側領域に関しては明度の平均値を求めた後に、外側領域については明度の平均値を求める必要がないから、外側領域の全画素の情報を用いることなく異物を除去することができる場合があり、結果的に処理速度の向上につながる。
請求項6の発明では、請求項1ないし請求項5の発明において、前記候補領域抽出過程では、背景との明度値の差を用いて求めた前候補領域の外周縁を楕円で近似し、当該楕円内を前記気泡候補領域とすることを特徴とする。
この方法によれば、撮像時の環境条件などによって濃淡画像から抽出される前候補領域の形状にばらつきがあっても、気泡候補領域として楕円の領域を用いることにより、内側領域と外側領域とを一定条件で設定することができ、判定結果のばらつきを抑制することができる。
請求項7の発明は、容器内の異物検査装置であって、液体の入った透光性材料からなる容器に光を照射する光源と、光源から容器に照射され容器を透過した光を撮像する撮像手段と、撮像手段で得られた濃淡画像に画像処理を施して評価することにより容器内の液中における気泡と異物とを識別する画像処理装置とを備え、画像処理装置は、濃淡画像において明度に変化を生じている領域を気泡の存在する領域の候補である気泡候補領域として抽出する候補領域抽出手段と、気泡候補領域の外周縁との距離を条件に用いて気泡候補領域内に内側領域と外側領域との2領域を設定する評価領域設定手段と、内側領域の明度の平均値が外側領域の明度の平均値よりも高く、かつ内側領域の明度と外側領域の明度との分離度が規定の閾値以上であるときに当該気泡候補領域を気泡と判定する判定手段とを有することを特徴とする。
この構成によれば、気泡の存在領域の候補である気泡候補領域を抽出し候補領域抽出手段と、気泡候補領域について気泡か否かの判断を行う判断手段とを備えているから、気泡か否かを2段階で判断することになり、気泡と異物との誤認識を防止することができる。しかも、気泡候補領域について、内側領域と外側領域とを設定して両者の明度の平均値の差を用いて気泡か否かを判断するだけではなく、内側領域と外側領域との明度の分離度を評価するから、気泡と異物とを精度よく識別することができ、気泡が上昇することを利用して気泡と異物とを識別するのではなく、気泡に関する明度変化の特徴を捉えて気泡と異物とを識別するから、複数枚の画像を用いる必要がなく、気泡と異物とを識別する処理が簡単になり短時間で精度のよい判別が可能になる。
本発明によれば、気泡の存在領域の候補である気泡候補領域を抽出する過程と、気泡候補領域について気泡か否かの判断を行う過程との2段階の過程を有しているから、気泡と異物との誤判断を防止することができるという利点がある。また、気泡候補領域に、内側領域と外側領域とを設定し両者の明度の平均値の差を用いて気泡か否かを判断するだけでなく、内側領域と外側領域との明度の分離度を評価するから、複数枚の画像を用いる必要がなく気泡と異物とを短時間で精度よく識別することができるという利点を有する。
(実施形態1)
本実施形態では、図2に示すように、検査対象である容器Xの側面を撮像手段としてのTVカメラ2により撮像し、TVカメラ2から出力された濃淡情報を含む映像信号を用いて容器Xに充填された液体の中の異物の有無を判定する。容器Xを挟んでTVカメラ2の反対側には光源3が配置される。光源3は透過照明用であって、光源3から出射された容器Xを透過した光がTVカメラ2により撮像される。
TVカメラ2の出力は適宜のプログラムを実行するコンピュータにより構成された画像処理装置1に入力される。画像処理装置1はTVカメラ2から得た映像信号を用いて後述する画像処理を行うことにより容器1に充填された液体中の気泡と異物とを識別する。また、画像処理装置1にはモニタ4や機器制御用のプログラマブルコントローラのような外部機器5も接続可能になっている。
画像処理装置1は、図3に示すように、TVカメラ2から出力された映像信号にアナログ−デジタル変換を行うA/D変換器11を備える。A/D変換器11の出力は濃淡画像であってビデオRAM(VRAM)12に一旦格納される。VRAM12に濃淡画像を格納することにより、VRAM12に格納された濃淡画像をD/A変換器14を通してモニタ4に出力することが可能になる。画像処理装置1には、作業領域となる画像メモリ領域14aと、画像処理に用いるプログラムを格納しておくプログラムメモリ領域14bとを設けたメモリ14を備え、濃淡画像はVRAM12から画像メモリ領域14aにも渡される。プログラムメモリ領域14bには、ファームウェアとしてあらかじめFROM15に用意されている画像処理用のプログラムモジュールのうち必要なものが書き込まれる。FROM15からプログラムメモリ領域14bに書き込むプログラムモジュールは、画像処理装置1に設けた図示しない操作部あるいは画像処理装置1に接続されるプログラム支援装置により指定される。
プログラムメモリ領域14bに書き込まれたプログラムは演算処理部10で実行され、処理結果は必要に応じてインターフェース16を介して外部機器5に与えられる。演算処理部10はプログラムを実行することにより、画像メモリ領域14aに格納された濃淡画像に画像処理を施し容器X内の液中における気泡と異物とを識別する。すなわち、演算処理部10は、プログラムの実行により、以下の各手段を実現する。
通常、TVカメラ2により撮像された画像は、図4に示すように、容器Xの背景の画像を含むものであるから、まず検査領域設定手段10aにより、容器Xの内側のみを検査対象とするように検査領域D1を設定する。本実施形態では、検査領域設定手段10aにおいて、ハフ変換を用いて容器Xの外周面と背景との境界線を抽出し、容器Xの内側となる範囲のみを検査領域D1として自動的に設定する。検査領域D1を設定する技術はハフ変換に限らず、微分画像から容器1のエッジを求めて矩形状の検査領域D1を設定する技術などを用いることもできる。
検査領域設定手段10aで検査領域D1が設定されると、候補領域抽出手段10bでは検査領域D1の画素について気泡の候補となる領域の存否を評価し、気泡の存在領域の候補があれば気泡候補領域D2(図5参照)を抽出する。気泡候補領域D2を抽出するには、まず、気泡に含まれると考えられる画素を濃淡画像から取り出す。
気泡に含まれると考えられる画素を取り出す技術としては、本実施形態では、微分画像を生成して微分値が極大値をとるエッジを抽出するエッジ抽出処理、あらかじめ気泡を含まない画像をテンプレートとしておき撮像した画像とテンプレートとの差分を求める背景差分処理がある。
上述した技術により抽出した各画素にはラベリングを施し、ラベリングを施した領域の距離を評価して1つの領域とみなせる範囲の各領域を連結する。たとえば1つの領域について規定した画素分の膨張処理を行い、膨張処理によって他の領域と連結されたときには連結された2つの領域を1つの領域として統合する。このようにして連結され統合された領域を気泡候補領域D2とする。ただし、あらかじめ定めた個数以上の画素を含む領域のみを気泡の存在する領域の候補である気泡候補領域D2として用いる。これは、微小な領域はTVカメラ2で得た画像からでは気泡か異物かを識別することができないからであって、このような微小領域は測定限界以下として扱う。
このようにして得られた気泡候補領域D2は濃淡画像に重ね合わされ、濃淡画像のマスキングに用いられる。ここで、マスキングとは気泡候補領域D2に重なる範囲の画素のみが気泡と異物との識別の対象になることを意味する。複数個の気泡候補領域D2が得られているときには画素数の多いほうから順に気泡か否かの判別を行う。
気泡候補領域D2が気泡か否かの判断を行うために、まず気泡候補領域D2の中の画素について、気泡候補領域D2の外側の画素からの距離(画素数)に応じたラベル付けを行う(図5)。図示例では気泡候補領域D2の外側の画素はラベルを0とし、最小距離の画素のラベルを1として、他の画素は距離に応じた自然数でラベルを付けている。ただし、距離は各画素について縦横斜めの8方向について求め、そのうち最小の距離を用いる。したがって、距離が最小になっている方向において隣接する画素のラベルは数値が順に並ぶことになる。このように、気泡候補領域D2に含まれる画素について外周縁からの距離に応じたラベルを付ける処理を距離変換処理と呼ぶ。
マスキングおよび距離変換処理は評価領域設定手段10cにより実行される。また、評価領域設定手段10cは距離変換処理により得られた距離を条件に用いて、図6のように、気泡候補領域D2の中に中央部に近い内側領域Daと周辺部に近い外側領域Dbとの2領域を設定する。具体的には同じラベルが付与されている領域を単位として内側領域Daと外側領域Dbとを設定する。図6の例ではラベルが1である領域を外側領域Dbとし、ラベルが2〜6の領域を内側領域Daとしている。ただし、内側領域Daと外側領域Dbとの境界をどこに設けるかは適宜に設定することが可能である。
評価領域設定手段10cにより内側領域Daと外側領域Dbとが設定された後には、判定手段10dにおいて、内側領域Daと外側領域Dbとの各画素の明度を用いて気泡か異物かを判定する。本実施形態では透過照明を行っているから、気泡であればTVカメラに入射する光量は、周辺部分のほうが中央部分よりも少なくなる。一例として図7(a)に気泡に対応する濃淡画像の例、図8(a)と図9(a)とにはそれぞれ異なる種類の異物に対応する濃淡画像の例を示す。また、図7(b)、図8(b)、図9(b)には、それぞれ図7(a)、図8(a)、図9(a)の濃淡画像に対応する明度のヒストグラムを示す。ヒストグラムから明らかなように、気泡の場合には、複数のピークが発生しかつ両ピーク間の明暗差が比較的大きいことがわかり、異物の場合には、ピークが1つしか生じない(または、複数のピークが生じても明暗差が小さい)ことがわかる。図9(b)の例では複数のピークが生じかつ明暗差も大きいが、図9(a)から明らかなように中央部分よりも周辺部分のほうが明度が高くなっており、気泡の場合とは明暗の関係が逆転する。
すなわち、気泡か異物かを区別するには、中央部分と周辺部分との明暗の大小関係と、ヒストグラムにおけるピークの明暗差とを評価すればよいと言える。そこで、上述したように、気泡候補領域D2の中に内側領域Daと外側領域Dbとを設定しているのである。判定手段10dでは、中央部分と周辺部分との明暗の大小関係を比較するために、内側領域Daと外側領域Dbとにそれぞれ含まれる画素の明度の平均値を求め、これらの平均値の大小を比較する。気泡が満たすべき条件は、内側領域Daから求めた平均値が外側領域Dbから求めた平均値よりも大きい(明るい)ことである。
また、判定手段10dでは、ヒストグラムにおけるピークの明暗差を評価するために、以下に説明する分離度ηを評価値として用いる。分離度ηは、級間分散σ を全体の分散σ で正規化した値であって数1で定義される。
ただし、N:気泡候補領域D2の全画素数、n:内側領域Daの画素素、n:外側領域Dbの画素数、P:画素iの明度であり、またオーバーライン付きのP,P,Pは、内側領域Daの全画素の明度の平均値、外側領域Dbの全画素の明度の平均値、気泡候補領域D2の全画素の明度の平均値である。分離度ηは0〜1の間の値をとり、ヒストグラムにおいてピークが完全に独立しているときには値は1になる。そこで、分離度ηに対する閾値を規定しておき、分離度ηがこの閾値以上になるときにはヒストグラムにおいてピークの明暗差が十分に大きくなるようにしておく。つまり、気泡が満たすべき条件は、分離度ηが閾値以上になることである。
まとめると、判定手段10dでは、気泡候補領域D2について、内側領域Daから求めた平均値が外側領域Dbから求めた平均値よりも大きく、かつ分離度ηが閾値以上になるという条件を満たすとき、当該気泡候補領域D2を気泡と判断するのである。
以上説明した本実施形態の処理をまとめると図1に示すフローチャートのようになる。すなわち、画像メモリ領域14aに濃淡画像が入力されると(S1)、検査領域設置手段10aにより検査領域D1を設定する(S2)。次に、候補漏域抽出手段10bにおいて、気泡に含まれると考えられる画素を抽出した後(S3)、抽出した画素にラベリングを施し(S4)、画素の連結を行って気泡候補領域D2を抽出する(S5)。また、気泡候補領域D2について画素数を評価し、画素数が定めた個数(閾値)以下であると判定の対象外とし、画素数が閾値より大きい場合のみ判定対象の気泡候補領域D2とする(S6)。ステップS3〜S6が候補領域抽出過程になる。
気泡候補領域D2が抽出されると、評価領域設定手段10cでは気泡候補領域D2のマスキング(S7)および距離変換処理を行い(S8)、さらに気泡候補領域D2の中に内側領域Daと外側領域Dbとを設定する(S9)。ステップS7〜S9は評価領域設定過程になる。
内側領域Daと外側領域Dbとの設定後に、判定手段10dでの判定過程が実行され、内側領域Daの明度の平均値が外側領域Dbの明度の平均値よりも高く、かつ内側領域Daの明度と外側領域Dbの明度との分離度ηが閾値以上であるときに、その気泡候補領域D2を気泡と判定する(S10)。また、2条件のうちの一方でも満たされないときには異物と判定する。
以上説明したように、内側領域Daと外側領域Dbとの平均明度の大小だけではなく、分離度ηを用いて気泡か異物かの判断を行うから、気泡の位置の時間変化の情報を用いなくとも気泡と異物とを識別することができ、しかも分離度ηの演算は簡単であるから、気泡と異物とを識別するための演算処理の負荷が少なく高速な処理が可能になる。また、本実施形態では、距離変換処理により気泡の形状を反映した形で内側領域Daと外側領域Dbとを設定しているから、気泡の形状を楕円などにより近似する場合よりも判断結果の精度が高くなる。
(実施形態2)
実施形態1では、ステップS10において条件が満たされない場合には、ただちに異物と判断していたが、本実施形態はステップS10において条件が満たされない場合に、内側領域Daと外側領域Dbとの範囲を変化させた後に、ステップS10の条件判断を再び実行し、内側領域Daと外側領域Dbとの範囲を変化させることによってステップS10で条件が満たされたときには気泡と判断するようにしたものである。つまり、図6のように外側領域Dbをラベルが1の領域のみと設定したときにステップS10で気泡と判断する条件が満たされなければ、図10に示すように、外側領域Dbをラベルが1、2の領域を外側領域Dbとし、内側領域Daをラベルが3〜6の領域に縮小する。内側領域Daと外側領域Dbとをこのように変更した後に、ステップS10の条件判断を行うのである。
上述のようにステップS10で気泡の条件が満たされなければ外側領域Dbを内側に向かって拡大するとともに内側領域Daを縮小し、ステップS10における気泡の条件が満たされるか否かの判断を繰り返す。また、外側領域Dbが最大になった状態(つまり、ラベルが6の領域のみが内側領域Daになった状態)でもステップS10で気泡の条件が満たされなければ異物と判断する。なお、外側領域Dbをしだいに拡大するから、外側領域Dbの最初の設定の際には設定可能な最小範囲とするのが望ましい。つまり、図示例で言えばラベルが1である領域のみを最初の外側領域Dbとして設定する。他の構成および動作は実施形態1と同様である。
本実施形態では気泡候補領域D2を気泡と判断できる可能性を高めることになるから、気泡を異物と判断して不良品に分類する無駄を低減させることができる。また、気泡候補領域D2を設定する条件によって気泡候補領域D2の範囲にはばらつきを生じることがあるが、内側領域Daと外側領域Dbとの範囲を変化させて気泡か異物かを識別するから、気泡候補領域D2の設定のばらつきによらず気泡を精度よく識別することができる。その上、気泡については気泡候補領域D2を設定した後、さらに2重の条件で判断しているから、異物を気泡と誤認することもない。
(実施形態3)
上述した実施形態では、内側領域Daと外側領域Dbとの境界が一致する例を示したが、本実施形態は、図11に示すように、内側領域Daと外側領域Dbとの間に隙間を設けている。図11に示す例では、内側領域Daをラベルが5、6の領域とし、外側領域Dbをラベルが1の領域としている。
このように、内側領域Daと外側領域Dbとの間に間隙を設けると、気泡候補領域D2が気泡であるときには、明度の異なる領域を明確に分離することになり、分離度ηを大きくすることができる。しかも扱う画素数が少なくなるから、演算の負荷が小さく高速な処理が期待できる。他の構成および動作は実施形態1と同様である。
(実施形態4)
本実施形態は、実施形態3の技術に実施形態2と同様に、図1のステップS10の判定過程において条件が満たされない場合にただちに異物と判定するのではなく、外側領域Dbの大きさを変化させた後にステップS10の判定を再度行うことで、気泡を異物と誤認する可能性を低減するものである。たとえば、内側領域Daと外側領域Dbとを図11のように設定した状態では、ステップS10の条件が満たされなかった場合には、図12に示すように、外側領域Dbを内側に拡張し(ラベルが1、2の領域を外側領域Dbとし)、ステップS10の判定を再度行うのである。このようにして、ステップS10の条件が満たされるか、外側領域Dbが内側領域Daに接してもステップS10の条件が満たされない場合に、異物と判断することになる。他の構成および動作は実施形態3と同様である。
(実施形態5)
上述した各実施形態では、気泡候補領域D2において外側領域Dbが環状に連続し、かつ外側領域Dbの明度が気泡候補領域D2の外周縁の周方向においてはほぼ等しいと想定しているが、TVカメラ2と光源3と気泡との位置関係によっては、図13に示すように、外側領域Dbが環状に連続せず(実線で囲んだ領域を参照)、また気泡候補領域D2の外周縁の周方向において明度にむらを生じることも多い。ただし、このような場合でも、気泡であれば内側領域Daの明度の平均値は外側領域Dbの明度の平均値よりも高く(明るく)なる。
そこで、本実施形態では、判定手段10d(図1のステップS10)において、まず内側領域Daの明度の平均値を求める。その後、外側領域Dbの明度の平均値を求めるのではなく、外側領域Dbにおいて内側領域Daの明度の平均値よりも明度の低い(暗い)画素を抽出し、それらの画素が連結領域(着目画素の8近傍の画素が同条件である画素を連結した領域)を形成し、かつ連結領域の画素数が規定数以上か否かを判断する。連結領域が存在し、連結領域の画素数が規定数以上であれば分離度ηを求め、気泡か否かを判定するのである。分離度ηは外側領域Dbのうち内側領域Daよりも明度の低い画素のみを用いれば、分離度ηが大きくなりやすく、気泡を異物とみなす誤認が低減する。
ここに、連結領域が存在しなければ異物とみなすことにより分離度ηの演算が不要になるから、無駄な演算を省くことができ、また、外側領域Dbの平均値を求める演算が不要であって、規定数以上の画素を含む連結領域の存在が確認されると分離度ηの演算に移行するから、外側領域Dbの全画素の情報を用いる場合に比較すると演算量が少なくなる。他の構成および動作は上述した各実施形態と同様である。
(実施形態6)
本実施形態は、候補領域抽出過程においてエッジを抽出し、当該エッジ上の画素を対象とするハフ変換を行うことにより気泡の輪郭を抽出して気泡候補領域D2を楕円で近似するものである。
たとえば、図13に示したような外側領域Dbの明度にむらがあるような濃淡画像では、候補領域抽出過程において画素にラベリングを行い画素を連結しても、得られる気泡候補領域D2の外周縁の形状が滑らかにはならない。したがって、このままの外周縁の形状を気泡候補領域D2の形状として反映させると、本来は明度が高く内側領域Daとなるべき画素が外側領域Dbに含まれることがあり、気泡と異物との判定が正常に行われない場合を生じる。
そこで、本実施形態では実施形態1において説明した技術で抽出した気泡候補領域D2を前候補領域とし、当該前候補領域を楕円で近似し、近似した楕円内を気泡候補領域D2として用いている。すなわち、候補領域抽出過程では、まず濃淡画像から実施形態1の技術により前候補領域を抽出する。次に、前候補領域内の画素について濃度変化が極大になる領域を抽出する。この種の処理方法は周知であるから詳述しないが、たとえばソーベルフィルタを用いる。濃度変化が極大になる領域を細線化して1画素幅とすることでエッジが抽出される。こうして求めたエッジは、一部が連続し一部が分断されていると考えられる。たとえば、図13に示した濃淡画像からエッジを抽出すれば、上部と右下部とでエッジが分断されると考えられる。気泡の画像から得られるエッジであれば通常は楕円(円を含む)になると考えられるから、分断されたエッジを楕円の一部とみなし、エッジ上の画素を対象とするハフ変換を行い、近似できる楕円を抽出する。ハフ変換により楕円に近似する技術は、たとえば、渡辺孝志、柴田俊浩,“Hough変換と階層化画像を用いた欠損楕円の検出,”信学論Vol.J73−D−II No.2 pp.159−166,Feb.1990に記載されている技術を用いる。
上述のようにエッジを抽出しハフ変換を用いることで前候補領域の外周縁に近似する楕円を設定することができるから、この楕円内を気泡候補領域D2に用いる。こうして求めた気泡候補領域D2に対して内側領域Daと外側領域Dbとを設定すると、気泡候補領域D2の中央部における明度の高い領域を内側領域Daとして設定することができるから、内側領域Daと外側領域Dbとを目的通りに設定することができ、判定過程における気泡と異物との分離精度が高くなる。なお、エッジに含まれる画素に対してハフ変換を行う代わりに、前候補領域の外周縁上の画素に対してハフ変換を行うようにしても同様の結果を得ることができる。
ところで、前候補領域の外周縁を楕円で近似する際に、前候補領域から楕円のパラメータとして長径と短径と傾き角度とを決めることが必要になる。通常、外力が作用していなければ気泡は上方に移動するから、楕円の長径の方向は画像内での垂直方向に一致する。そこで、画像の垂直方向に対する楕円の長径の方向の傾斜角度を傾き角度とし、ハフ変換で投票する際の初期値を0度とする。また、長径および短径は前候補領域に外接する矩形領域(画像の水平方向と垂直方向との辺を持つ矩形)を設定し、矩形領域の各辺の長さのうち長いほうを長径、短いほうを短径とする。このようにして前候補領域から求めたパラメータを初期値として楕円に近似する演算を行う。
なお、矩形領域を設定する代わりに前候補領域の慣性二次モーメントを求め、主軸の方向を長径の方向として主軸上で長径を求め、主軸に直交し長軸の中点を通る直線上で短径を求めるとともに、画像の垂直方向に対する主軸の角度を傾き角度に用いるようにしてもよい。他の構成および動作は上述した各実施形態と同様である。
(実施形態7)
実施形態6において示した文献に記載されている方法を用い、一部が連続し一部が分断されているエッジからハフ変換により近似する楕円を求める手順は次のようになる。
まず、エッジ上の各画素を参照点とするとともに、テンプレートとなる楕円の中心を複数個の参照点に位置させ、テンプレート上の各点を投票空間に投票する。投票空間で最大投票数を持つ画素と投票数とテンプレートのパラメータ(長径、短径、傾き角度)を登録する。パラメータを変化させて上述した処理を繰り返した後に最大の投票数が得られた画素の位置は、近似する楕円の中心に相当すると考えられ、またそのテンプレートのパラメータは近似する楕円のパラメータになる。
つまり、近似する楕円のパラメータとテンプレートとなる楕円のパラメータとが一致していると、近似する楕円の中心で投票数が最大になるという性質を利用し、テンプレートを用いて近似する楕円を求めることができる。ここで、エッジ上の2個の参照点にそれぞれテンプレートを設定し、2個ずつのテンプレートについて投票を行い、その結果を集計した結果を投票数とすることが考えられている。この手順を用いると、投票数の差分が大きくなりやすく投票数の差分を見つけやすくなる。とくに、2個のテンプレートの中心間の距離を大きくとれば、近似しようとする楕円よりもサイズの小さいテンプレートでは交点がほとんど得られず、一致しないテンプレートの多くを判断の対象外とすることができるから処理負荷が小さくなる。
そこで、本実施形態では、実施形態6のように楕円で近似しようとするエッジに外接する矩形領域を設定し、矩形領域の中心を近似しようとする楕円の中心とし、この中心を通り長径方向に延長された直線と短径方向に延長された直線とによって、エッジを4つの領域に分割する。そして、分割された4領域のうち中心を挟んで対角位置である2領域の参照点にそれぞれテンプレートを位置させて投票数を求めるのである。4分割した領域のうち右上領域を第1領域とし、中心の回りで左回りに第2領域、第3領域、第4領域と呼ぶことにすれば、第1領域と第3領域との参照点に設定した2個ずつのテンプレートの組合せと、第2領域と第4領域との参照点に設定した2個ずつのテンプレートの組合せとでそれぞれ投票を行い投票数を評価するのである。
第1領域から第4領域の各領域で参照点の個数が等しいと仮定し、参照点の総数をn個とすれば、本実施形態でのテンプレートの組合せ数は、(n/4)×(n/4)×2であって、n/8になる。実際には各領域の参照点の個数は等分にならないから、(n/4)個ではないが、この値は組合せ数の目安になる。これに対して、エッジに含まれるすべての参照点を2個ずつ組み合わせてテンプレートを設定する場合の組合せ数は、であって、(n−n)/2であるから、本実施形態のようにエッジを4領域に分割して対角位置の領域に含まれる参照点の組合せによって投票を行うほうが、テンプレートの組合せに伴う処理負荷を小さくすることができる。他の構成および動作は上述した各実施形態と同様である。
本発明の実施形態の処理手順を示すフロー図である。 同上の装置を示す概略構成図である。 同上に用いる画像処理装置を示すブロック図である。 同上における検査領域の概念を示す図である。 同上における距離変換処理の例を示す図である。 同上における内側領域と外側領域との設定例を示す図である。 (a)は同上において気泡に対応する画像例を示す図、(b)は同上において気泡に対応するヒストグラムを示す図である。 (a)は同上において異物に対応する画像例を示す図、(b)は同上において異物に対応するヒストグラムを示す図である。 (a)は同上において異物に対応する画像例を示す図、(b)は同上において異物に対応するヒストグラムを示す図である。 同上において内側領域と外側領域との設定例を示す図である。 同上において内側領域と外側領域との設定例を示す図である。 同上において内側領域と外側領域との設定例を示す図である。 同上において気泡候補領域の画像例を示す図である。
符号の説明
1 画像処理装置
2 TVカメラ(撮像手段)
3 光源
10b 候補領域抽出手段
10c 評価領域設定手段
10d 判定手段
X 容器

Claims (7)

  1. 液体の入った透光性材料からなる容器を光源により照明するとともに容器を透過した光を撮像手段で撮像し、撮像手段で得られた濃淡画像に画像処理を施して評価することにより容器内の液中における気泡と異物とを識別する異物検査方法であって、濃淡画像において明度に変化を生じている領域を気泡の存在する領域の候補である気泡候補領域として抽出する候補領域抽出過程と、気泡候補領域の外周縁との距離を条件に用いて気泡候補領域内に内側領域と外側領域との2領域を設定する評価領域設定過程と、内側領域の明度の平均値が外側領域の明度の平均値よりも高く、かつ内側領域の明度と外側領域の明度との分離度が規定の閾値以上であるときに当該気泡候補領域を気泡と判定する判定過程とを有することを特徴とする容器内の異物検査方法。
  2. 前記評価領域設定過程で前記内側領域と前記外側領域とは境界が接するように設定され、前記判定過程で気泡と判定できないときには、前記評価領域設定過程における条件の距離を変更することにより外側領域を広げ内側領域を狭めて判定過程を再度実行し、評価領域設定過程で次の外側領域を設定できなくなるか判定過程で気泡と判定できるようになるまで評価領域設定過程と判定過程とを繰り返すことを特徴とする請求項1記載の容器内の異物検査方法。
  3. 前記評価領域設定過程で前記内側領域と前記外側領域とは互いの間に隙間を持つように設定されることを特徴とする請求項1記載の容器内の異物検査方法。
  4. 前記判定過程で気泡と判定できないときには、前記評価領域設定過程における条件の距離を変更することにより前記外側領域を広げて判定過程を再度実行し、評価領域設定過程で次の内側領域を設定できなくなるか判定過程で気泡と判定できるようになるまで評価領域設定過程と判定過程とを繰り返すことを特徴とする請求項3記載の容器内の異物検査方法。
  5. 前記判定過程では、前記内側領域の明度の平均値を求めた後、前記外側領域の明度の平均値との大小の判定に代えて、外側領域において内側領域の明度の平均値よりも明度の低い画素からなる規定の画素数以上の連結領域の存否を判定し、当該連結領域が存在するときに分離度を閾値と比較することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の容器内の異物検査方法。
  6. 前記候補領域抽出過程では、背景との明度値の差を用いて求めた前候補領域の外周縁を楕円で近似し、当該楕円内を前記気泡候補領域とすることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の容器内の異物検査方法。
  7. 液体の入った透光性材料からなる容器に光を照射する光源と、光源から容器に照射され容器を透過した光を撮像する撮像手段と、撮像手段で得られた濃淡画像に画像処理を施して評価することにより容器内の液中における気泡と異物とを識別する画像処理装置とを備え、画像処理装置は、濃淡画像において明度に変化を生じている領域を気泡の存在する領域の候補である気泡候補領域として抽出する候補領域抽出手段と、気泡候補領域の外周縁との距離を条件に用いて気泡候補領域内に内側領域と外側領域との2領域を設定する評価領域設定手段と、内側領域の明度の平均値が外側領域の明度の平均値よりも高く、かつ内側領域の明度と外側領域の明度との分離度が規定の閾値以上であるときに当該気泡候補領域を気泡と判定する判定手段とを有することを特徴とする容器内の異物検査装置。
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