JP2006234198A - 冷凍車用冷凍装置および冷凍車用冷凍庫 - Google Patents

冷凍車用冷凍装置および冷凍車用冷凍庫 Download PDF

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Abstract

【課題】 トレーラである冷凍庫を牽引するトラクタのキャビン等との干渉を回避するとともに冷凍能力向上を図り、かつ、製造コストを低減することができる冷凍車用冷凍装置を提供する。
【解決手段】 冷凍庫の外面に配置される筐体7内に、圧縮機9と、複数の放熱器11a,11bと、吸熱器13と、放熱器用ファン21a,21bと、駆動源15と、ファン駆動ベルト39と、を備えた冷凍車用冷凍装置1であって、一方の側の放熱器11aと他方の側の放熱器11bとの間に、放熱器用ファン21a,21bおよび駆動軸25が吸熱器13の配置されていない領域に配置され、駆動源15が放熱器用ファン21a,21bとともに吸熱器13を挟む位置に配置され、ファン駆動ベルト39が吸熱器13の配置領域をわたるように配置され、ファン駆動ベルト39の配置領域を、反対側の面方向に誘導する誘導手段41,43が備えられていることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、冷凍車用冷凍装置および冷凍車用冷凍庫に関する。
一般に、冷凍庫を搭載した車両(以下、冷凍車という)には、冷凍庫内を冷却する冷凍車用の冷凍装置が備えられている。
この種の冷凍車用冷凍装置の一例としては、冷凍車の走行エンジンから独立したサブエンジンが備えられ、サブエンジンによって駆動されて冷媒ガスを圧縮するコンプレッサと、圧縮された冷媒を凝縮液化するコンデンサユニットと、液化された冷媒を蒸発させて車両の冷凍庫内の空気を冷却するエバポレータユニットと、を備えたものが知られている。
上述の冷凍車の中には、冷凍庫であるトレーラをトラクタで牽引する形式の冷凍車も用いられており、冷凍車用冷凍装置はトレーラの前面に配置されるものが知られている(例えば、特許文献1または2参照。)。
ここで、トレーラとトラクタとは、トレーラに設けられたキングピンとトラクタに設けられたカプラとを連結することにより連結され、トラクタはキングピンとカプラとの連結部を中心に回動するように構成されている。
そのため、トレーラの前面に配置される冷凍車用冷凍装置は、回動するトラクタのキャビン等と干渉しない領域内に設置する必要があることが知られている。特に、近年においては、トレーラの前面とトラクタのキャビンとの間隔が狭くなり、上述の干渉しない領域が狭くなる傾向にある。
特開昭61−99071号公報(第5図等) 特開平5−246239号公報(第1図等) 特開平5−286352号公報(第1図等)
上述の特許文献1においては、輸送用トレーラ(冷凍庫)の前面に取り付けられる冷凍装置であって、前面から見て左側に蒸発器(エバポレータ)、右側の端部に凝縮器(コンデンサ)を配置する構成の冷凍車用冷凍装置が開示されている。この冷凍車用冷凍装置では、凝縮器をトレーラ前面から見て側方に向けて(空気が左右方向に流れるように)配置されている。
ここで、冷凍車用冷凍装置の凝縮器が配置されている部分(トレーラ前面から見て右側の端部)は、上述のトラクタのキャビン等と干渉しない領域が狭くなる部分であり、冷凍車用冷凍装置の前後方向寸法を短くする必要があった。
しかしながら、当該部分には凝縮器が側方に向けて配置されているため前後方向寸法を短縮することが困難であった。特に、トレーラ前面とキャビンとの間隔が狭い場合には、キャビンと冷凍車用冷凍装置とが干渉する恐れがあった。
上述の特許文献2においては、輸送用トレーラ(冷凍庫)の前面に取り付けられる冷凍装置であって、前面から見て中央左側に蒸発器(エバポレータ)、上方に凝縮器(コンデンサ)を配置する構成の冷凍車用冷凍装置が開示されている。この冷凍車用冷凍装置では、蒸発器をトレーラ前面から見て左側に寄せて配置し、右側に蒸発器および凝縮器に空気を送るブロワを駆動するベルトが上下方向に配置されている。
このように蒸発器とベルトとを配置することにより、蒸発器や断熱隔壁等とベルトとの干渉を避けるとともに、冷凍車用冷凍装置の前後方向寸法を短くしてキャビン等との干渉を防止している。
しかしながら、上述の配置では蒸発器の配置可能領域が狭くなることにより配置可能な蒸発器が小さくなり、冷凍車用冷凍装置の冷凍能力が低下する恐れがあった。
上述の特許文献3においては、冷凍庫の前面に取り付けられる冷凍装置であって、前面から見て略中央にエバポレータ、左右上方にコンデンサを配置する構成の冷凍車用冷凍装置が開示されている。この冷凍車用冷凍装置では、エバポレータおよびコンデンサに空気を通風させるファンを備えた駆動軸に、駆動力を伝達する駆動ベルトが冷凍装置の左端部に配置されている。
この構成では、駆動ベルトが左端部に配置されているため駆動軸が長くなっていた。そのため、駆動軸の強度等を確保する必要上、その軸径を細くすることが困難であり、駆動軸の軽量化が困難であった。また、駆動軸の軽量化が困難であるため、駆動軸を支持する部材の強度低減を図ることが困難であり、冷凍車用冷却装置のコスト低減が困難であった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、トレーラである冷凍庫を牽引するトラクタのキャビン等との干渉を回避するとともに冷凍能力向上を図り、かつ、製造コストを低減することができる冷凍車用冷凍装置および冷凍車用冷凍庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の冷凍車用冷凍装置は、冷凍庫の外面に配置される筐体内に、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮された冷媒の熱を外気に放熱させる複数の放熱器と、放熱された冷媒に前記冷凍庫内空気の熱を吸収させる吸熱器と、駆動軸により回転駆動され、前記放熱器に外気を通風させる放熱器用ファンと、前記圧縮機および前記駆動軸を駆動する駆動源と、前記駆動軸に前記駆動源の駆動力を伝達するファン駆動ベルトと、を備えた冷凍車用冷凍装置であって、前記吸熱器が前記筐体の前記冷凍庫と対向する対向面側に配置され、前記複数の放熱器が前記筐体の前記対向面に対する反対側の面に沿って配置されるとともに、前記反対側の面から見て、一方の側と他方の側とから前記吸熱器を挟むように配置され、前記一方の側の放熱器と前記他方の側の放熱器との間に、前記放熱器用ファンおよび前記駆動軸が、前記吸熱器の配置されていない領域に配置され、前記駆動源が前記放熱器用ファンとともに前記吸熱器を挟む位置に配置され、前記ファン駆動ベルトが前記吸熱器の配置領域をわたるように配置され、前記ファン駆動ベルトの配置領域を、前記吸熱器が配置されている領域において前記反対側の面方向に誘導する誘導手段が備えられていることを特徴とする。
本発明によれば、放熱器を筐体の上記反対側の面に沿って配置しているため、例えば上記反対側の面に対して垂直に放熱器を配置した場合と比較して、筐体における上記対向面と上記反対側の面との間隔を短くして薄型化を図ることができる。また、放熱器の配置面積を広くでき、放熱器の熱交換能力を向上させることができる。
複数の放熱器が吸熱器を挟み離れて配置されることにより、例えば上記反対側の面の中央が突出した曲面の場合でも上記反対側の面に沿って配置することが容易となり、筐体内の利用可能な空間を広げ、かつ、放熱器の製造容易化、大面積化を図ることができるとともに、設計の自由度を確保することができる。
放熱器用ファンおよび駆動軸を、一方の側の放熱器と他方の側の放熱器との間に配置することにより駆動軸を短くできる。駆動軸を短くできることにより、駆動軸に必要とされる強度を下げることができ、駆動軸の小径化を図ることができる。そのため、駆動軸の製造コストの低減を図ることができる。また、駆動軸を支持する支持部に必要とされる強度を低減させることができ、冷凍車用冷凍装置の製造コストを低減することができる。
誘導手段により、吸熱器が配置されている領域においてファン駆動ベルトの配置領域を上記反対側の面に導いているため、ファン駆動ベルトと吸熱器との干渉を防止するとともに、吸熱器の大面積化を図ることができる。
また、上記発明においては、前記誘導手段が、前記吸熱器と前記反対側の面との間に配置されたプーリーであり、前記ファン駆動ベルトが前記プーリーを介して前記駆動源と前記駆動軸との間に配置されていることが望ましい。
本発明によれば、吸熱器と反対側の面との間に配置されたプーリーを介してファン駆動ベルトを配置することにより、ファン駆動ベルトと吸熱器との干渉を防止することができる。
また、ファン駆動ベルトとしてリブドベルトを用いることにより、ファン駆動ベルトを背面テンションで使用でき、ファン駆動ベルトと吸熱器との干渉をより容易に防止することができる。
上記発明においては、前記駆動軸の一方の端部および他方の端部に、それぞれ前記放熱器用ファンが配置され、前記駆動軸に、前記ファン駆動ベルトから駆動力が伝えられる駆動力伝達部が配置され、前記駆動力伝達部が、一方の放熱器用ファンへ前記駆動力を常に伝えるとともに、他方の放熱器用ファンへの前記駆動力の伝達を制御することが望ましい。
本発明によれば、駆動伝達部を配置して他方の放熱器用ファンへの駆動力伝達のみを制御することにより、常に一方の放熱器用ファンを駆動させるとともに、他方の放熱器用ファンの駆動を制御できる。そのため、冷凍車用冷凍装置の運転方法、運転状況に応じて他方の放熱器用ファンの駆動を制御できる。
上記発明においては、前記他方の放熱器用ファンと前記駆動力伝達部との間の前記駆動軸に、前記吸熱器に前記冷凍庫内空気を通風させる吸熱器用ファンが配置されていることが望ましい。
本発明によれば、駆動伝達部により、他方の放熱器用ファンおよび吸熱器用ファンの駆動を停止するとともに、一方の放熱器用ファンを駆動させることができる。そのため、例えば吸熱器に付着した霜等を除去するデフロスト運転時に、吸熱器用ファンを停止して冷凍庫内に加熱された空気が送風されることを防止できる。
上記発明においては、前記一方の放熱器用ファン側の前記放熱器に、前記駆動源で発生した熱を外気に放熱する駆動源用放熱器が配置されていることが望ましい。
本発明によれば、放熱器に駆動源用放熱器を配置することにより、一方の放熱器用ファンを放熱器と駆動源用放熱器とで共有することができる。そのため、駆動源用放熱器用のファンを用いる必要がなくなり、冷凍車用冷凍装置の小型化を図ることができるとともに、製造コストを削減できる。また、駆動源放熱器に外気を通風させる専用の開口部を設ける必要がなくなり、筐体に形成される外気を通風させるための開口面積を削減できる。そのため、上記開口から外部に放射される冷凍車用冷凍装置の騒音を低減できる。
また、例えば上記デフロスト運転時に、駆動力伝達部により一方の放熱器用ファンを駆動し、他方の放熱器用ファンを停止させることにより、駆動源用放熱器が配置された放熱器に通風させることができる。そのため、冷凍庫内に加熱された空気を送ることなく駆動源の排熱を放出できる。また、他方の放熱器用ファンを駆動する必要がなくなり、消費される動力を低減できる。
本発明の冷凍車用冷凍庫は、上記本発明の冷凍車用冷凍装置が備えられていることを特徴とする。
本発明によれば、上記本発明の冷凍車用冷凍装置が備えられていることより、トレーラである冷凍車用冷凍庫を牽引するトラクタのキャビン等と、冷凍車用冷凍庫との干渉を回避するとともに冷凍車用冷凍庫の冷凍能力向上を図ることができる。
また、冷凍車用冷凍庫の製造コストを低減することができることより、冷凍車用冷凍庫の製造コストを低減することができる。
本発明の冷凍車用冷凍装置によれば、放熱器を筐体の上記反対側の面に沿って配置しているため、筐体における上記対向面と上記反対側の面との間隔を短くできるとともに放熱器の配置面積を広くでき、放熱器の熱交換能力を向上させることができる。また、複数の放熱器が吸熱器を挟み離れて配置されることにより、例えば上記反対側の面の中央が突出した曲面の場合でも上記反対側の面に沿って配置することが容易となり、筐体内の利用可能な空間を広げ、かつ、放熱器の大面積化を図ることができる。そのため、トレーラである冷凍庫を牽引するトラクタのキャビン等との干渉を回避するとともに冷凍能力向上を図ることができるという効果を奏する。
放熱器用ファンおよび駆動軸を、一方の側の放熱器と他方の側の放熱器との間に配置することにより駆動軸を短くできる。また、駆動軸を短くできることにより、駆動軸に必要とされる強度を下げることができ、駆動軸の小径化を図ることができる。そのため、冷凍車用冷凍装置の製造コストを低減できるとういう効果を奏する。
誘導手段により、吸熱器が配置されている領域においてファン駆動ベルトの配置領域を上記反対側の面に導いているため、ファン駆動ベルトと吸熱器との干渉を防止するとともに、吸熱器の大面積化を図ることができる。そのため、冷凍車用冷凍装置の冷凍能力の向上を図ることができるという効果を奏する。
本発明の冷凍車用冷凍庫によれば、上記本発明の冷凍車用冷凍装置が備えられていることより、トレーラである冷凍車用冷凍庫を牽引するトラクタのキャビン等と、冷凍車用冷凍庫との干渉を回避するとともに冷凍車用冷凍庫の冷凍能力向上を図ることができるという効果を奏する。
また、冷凍車用冷凍庫の製造コストを低減することができることより、冷凍車用冷凍庫の製造コストを低減することができるという効果を奏する。
以下、本発明におけるセミトラクタに牽引されるセミトレーラである冷凍庫に用いられる冷凍装置の一実施形態について図1から図5を参照して説明する。
図1は、本発明におけるセミトラクタに牽引されるセミトレーラである冷凍庫に用いられる冷凍装置を示す図である。図2は、図1の本実施形態に掛かる冷凍装置の構成を説明する正面図であり、図3は、図2の冷凍装置の構成を説明する上面図であり、図4は、図2の冷凍装置の構成を説明する右側面図である。
冷凍装置(冷凍車用冷凍装置)1は、図1から図4に示すように、セミトラクタTに牽引されるセミトレーラである冷凍庫(冷凍車用冷凍庫)3のセミトラクタTと対向する配置面5に取り付けられた筐体7と、その内部に配置され、冷媒を圧縮するコンプレッサ(圧縮機)9と、圧縮された冷媒の熱を外気に放熱させる2台のコンデンサ(放熱器、一方の側の放熱器)11a,コンデンサ(放熱器、他方の側の放熱器)11bと、放熱された冷媒に冷凍庫3内の空気の熱を吸収させるエバポレータ(吸熱器)13と、コンプレッサ9を駆動するエンジン(駆動源)15とから概略構成されている。
コンプレッサ9とコンデンサ11a,11bとエバポレータ13とは、その内部を冷媒が流通できる冷媒配管(図示せず)により接続され、冷媒がコンプレッサ9とコンデンサ11a,11bとエバポレータ13とを循環できるように配置されている。また、コンデンサ11a,11bとエバポレータ13との間には、冷媒の圧力を減圧する膨張弁(図示せず)が配置されている。
筐体7は略直方体形状に形成されるとともに、筐体7におけるトラクタと対向する前面(反対側の面)17が、中心面Cと交差する領域がトラクタ側(図3中下方、図4中左方向)に突出した形状に形成されている。
コンデンサ11a,11bは、筐体7の前面17に、その形状に沿って上下方向(図2中上下方向)に延びて配置されている。また、筐体7の上方(図2中上方)であって左右(図2中左右方向)の両端部領域に、分かれて配置されている。
エバポレータ13は、配置面5と対向する筐体7の対向面19側の略中央部に、対向面19に沿って左右方向に延びて配置されている。
コンプレッサ9およびエンジン15は、筐体7内の下方に配置され、エンジン15の回転軸が左右方向を向くように配置されている。
筐体7の上方には、コンデンサ11a,11bに外気を通風させるコンデンサファン(放熱器用ファン、一方の放熱器用ファン)21a,コンデンサファン(放熱器用ファン、他方の放熱器用ファン)21bと、エバポレータ13に冷凍庫3内の空気を通風させるエバポレータファン(吸熱器用ファン)23と、コンデンサファン21a,21bとエバポレータファン23が配置されているとともに、これらを回転駆動する駆動軸25と、が配置されている。
駆動軸25は左右方向に延びて配置され、その両端にコンデンサファン21a,21bが備えられるとともに、略中央部にエバポレータファン23が備えられている。コンデンサファン21a,21bは、図2および図3に示すように、両コンデンサ11a,11bの間に配置されている。
なお、コンデンサファン21a,21bおよびエバポレータファン23としては、軸流ファンや遠心ファン(ターボファン)等を用いることができ、本実施形態においては遠心ファンに適用して説明している。
駆動軸25には、エンジン15から後述するファン駆動ベルトを介して駆動力が伝達されるクラッチ(駆動力伝達部)27が配置されている。クラッチ27は、コンデンサファン21aに駆動力を常に伝達するとともに、コンデンサファン21bおよびエバポレータファン23への駆動力の伝達を制御している。具体的には、クラッチ27と駆動軸25とを連結することにより、駆動軸25に駆動力を伝達してコンデンサファン21bおよびエバポレータファン23を回転駆動させ、クラッチ27と駆動軸25とを切り離すことにより、コンデンサファン21bおよびエバポレータファン23を停止させている。
筐体7内には、冷凍庫3内の空気の流路を形成するとともに、外気等の熱が冷凍庫3内の空気に伝わるのを防止する断熱壁29が配置されている。そのため、エバポレータ13とエバポレータファン23とが、断熱壁29により他の構成要素から切り離されている。
断熱壁29には、エバポレータ13を覆う左右方向に延びて配置された下部31と、エバポレータファン23を覆う略中央領域に配置された上部33とが形成されている。
駆動軸しは断熱壁29の上部33を貫通して配置され、クラッチ27およびコンデンサファン21a,21bが、断熱壁29によりエバポレータファン23と隔絶されている。
エバポレータ13とエンジン15との間にはモータ(駆動源)35が配置され、エンジン15とモータ35とはモータ駆動ベルト37により駆動力伝達可能に接続されている。モータ35と上述のクラッチ27とはファン駆動ベルト39を介してエンジン15の駆動力が伝達可能に配置されている。
ファン駆動ベルト39としては、背面テンションで使用できるベルトが好ましく、例えばリブドベルトを挙げることができる。
前面17と断熱壁29の下部31との間には、背面プーリー(誘導手段、プーリー)41とアイドルプーリー(誘導手段、プーリー)43とが配置されている。背面プーリー41は、ファン駆動ベルト39の背面と接触するよう配置され、アイドルプーリー43は、ファン駆動ベルト39の内面と接触するように配置されている。
ファン駆動ベルト39は、背面プーリー41およびアイドルプーリー43を介して配置されることにより、断熱壁29の下部31の領域において前面17側へ突出するように取り回される。
コンデンサ11aの下端には、エンジン15で発生した熱を外気に放熱するラジエタ(駆動源用放熱器)45が配置され、エンジン15とラジエタ45との間は冷却水が循環する冷却系(図示せず)が配置されている。
次に、上記の構成からなる冷凍装置1における作用について説明する。
まず、冷凍装置1内での冷媒の流れについて説明する。
エンジン15により駆動されるコンプレッサ9によって、圧縮され高温高圧となったガス冷媒はコンデンサ11a,11bに向けて吐出される。コンデンサ11a,11bに流入した高温高圧のガス冷媒は、後述する外気に熱を放出することにより冷却され凝縮し、高圧の液冷媒となる。コンデンサ11a,11bから流出した高圧の液冷媒は、膨張弁により減圧され低温低圧の液冷媒となり、エバポレータ13に流入する。
エバポレータ13に流入した液冷媒は、後述する冷凍庫3内の空気から熱を奪い蒸発・気化してガス冷媒となる。ガス冷媒はコンプレッサ9に吸入され、再び圧縮されコンデンサ11a,11bに向けて吐出され、上述のサイクルを繰り返す。
次に、コンデンサ11a、11bに通風される外気の流れ、および、エバポレータ13に通風される冷凍庫3内の空気の流れについて説明する。
上記外気および冷凍庫3内の空気はそれぞれコンデンサファン21a,21bおよびエバポレータファン23により送風され、コンデンサ11a,11bおよびエバポレータ13に通風される。
具体的には、コンデンサファン21a,21bおよびエバポレータファン23は、エンジン15により回転駆動される。エンジン15の駆動力はモータ駆動ベルト37によりモータ35に伝達され、モータ35に伝達された駆動力はファン駆動ベルト39によりクラッチ27に伝達される。クラッチ27に伝達された駆動力は駆動軸25およびコンデンサファン21aに伝達され、駆動軸25に伝達された駆動力はエバポレータファン23およびコンデンサファン21bに伝達される。
コンデンサファン21a,21bは回転駆動されることにより、駆動軸25の軸線方向から外気を吸い込む。コンデンサファン21a,21bに吸い込まれる外気は、筐体7の前面17に形成された開口部(図示せず)から取り込まれ、コンデンサ11a,11bを通過したものである。外気は、上述のようにコンデンサ11a,11bを通過する際に冷媒の熱を奪っている。
コンデンサファン21a,21bに吸い込まれた外気は、コンデンサファン21a,21bの周方向へ吹き出され、その一部は、直接筐体7の上面に形成された開口部(図示せず)から外部へ放出される。残りの外気は、筐体7内を循環して、モータ35やエンジン15やコンプレッサ9を冷却した後、外部へ放出される。
エバポレータファン23は回転駆動されることにより、駆動軸25の軸線方向から冷凍庫3内の空気を吸い込む。エバポレータファン23に吸い込まれる上記空気は、筐体7の対向面19側に形成された冷凍庫3内とつながる開口部(図示せず)から取り込まれ、エバポレータ13を通過したものである。上記空気は、上述のようにエバポレータ13を通過する際に冷媒に熱を奪われ、冷却されている。
エバポレータファン23に吸い込まれた上記空気は、エバポレータファン23の周方向へ吹き出され、冷凍庫3内へ誘導される。
次に、エバポレータ13に付着した霜等を取り除くデフロスト運転における作用について説明する。
デフロスト運転においては、コンプレッサ9から吐出された高温高圧の冷媒をエバポレータ13に流入させ、冷媒の熱を放出することにより霜等を溶かし、冷媒を液化させる。液化した冷媒はコンデンサ9に流入して、外気の熱を奪い蒸発気化してガス冷媒となりコンプレッサ9に吸入される。
クラッチ27は駆動軸25と切り離され、エンジン15の駆動力をコンデンサファン21aに伝達するとともに、駆動軸25に対しては駆動力の伝達を遮断している。そのため、コンデンサファン21aは回転駆動され、コンデンサファン21bおよびエバポレータファン23は停止されている。
コンデンサファン21aに吸い込まれる外気はコンデンサ11aを通過する際に冷媒に熱を与えて冷却され、外部に放出される。同時に、外気はラジエタ45を通過する際にエンジン15の排熱を吸収して外部に放出される。
エバポレータファン23が停止されているため、冷媒が放出した熱により加熱されたエバポレータ13近傍の空気は、冷凍庫3内に送風されない。
上記の構成によれば、コンデンサ11a,11bを筐体7の前面17に沿って配置しているため、筐体7における前面17と対向面19との間隔を短くできる。そのため、冷凍装置1の薄型化を図り、トレーラである冷凍庫3を牽引するトラクタのキャビン等との干渉を回避することができる。また、コンデンサ11a,11bの配置面積を広くでき、コンデンサ11a,11bの熱交換能力を向上させ、冷凍装置1の冷凍能力を向上させることができる。
コンデンサ11a,11bがエバポレータ13を挟み離れて配置されることにより、前面17の中央が突出した曲面の場合でも、前面17に沿って配置することが容易となり、筐体7内の利用可能な空間を広げ、かつ、コンデンサ11a,11bの大面積化を図ることができる。そのため、冷凍装置1の薄型化を図るとともに、冷凍能力の向上を図ることができる。
コンデンサファン21a,21bおよび駆動軸25を、コンデンサ11aとコンデンサ11bとの間に配置することにより駆動軸25を短くできる。駆動軸25を短くできることにより、駆動軸25に必要とされる強度を下げることができ、駆動軸25の小径化を図ることができる。そのため、駆動軸25の製造コスト低減を図ることにより冷凍装置1の製造コスト低減を図ることができる。
また、駆動軸25の重量低減を図ることができ、駆動軸25を支持する支持部に求められる強度を低減することができる。そのため、冷凍装置1の製造コストをより低減できる。
エバポレータ13と前面17との間に配置された背面プーリー41およびアイドルプーリー43を介してファン駆動ベルト39を配置することにより、ファン駆動ベルト39と断熱壁29の下部31やエバポレータ13との干渉を防止することができる。また、ファン駆動ベルト39を前面17側へ回避させることにより、エバポレータ13の大面積化を図り、冷凍装置1の冷凍能力の向上を図ることができる。
また、ファン駆動ベルト39としてリブドベルトを用いることにより、ファン駆動ベルト39を背面テンションで使用でき、ファン駆動ベルト39と断熱壁29の下部31やエバポレータ13との干渉をより容易に防止することができる。
クラッチ27を介して駆動力を伝達することにより、コンデンサファン21bおよびエバポレータファン23の駆動を停止するとともに、コンデンサファン21aを駆動させることができる。そのため、エバポレータ13に付着した霜等を除去するデフロスト運転時に、エバポレータファン23を停止して冷凍庫3内に加熱された空気が送風されることを防止できる。
コンデンサ11aにラジエタ45を配置することにより、コンデンサファン21aをコンデンサ11aとラジエタ45とで共有することができる。そのため、ラジエタ45用のファンを用いる必要がなくなり、冷凍装置1の小型化を図ることができるとともに、製造コストを削減できる。また、ラジエタ45に外気を通風させる専用の開口部を筐体7設ける必要がなくなり、筐体7に形成される外気を通風させるための開口面積を削減できる。そのため、上記開口から外部に放射される冷凍装置1の騒音を低減できる。
また、デフロスト運転時に、クラッチ27によりコンデンサファン21aを駆動し、コンデンサファン21bおよびエバポレータファン23を停止させることにより、ラジエタ45が配置されたコンデンサ11aに外気を通風させることができる。そのため、冷凍庫3内に加熱された空気を送ることなくエンジン15の排熱を放出できる。また、コンデンサファン21bを駆動する必要がなくなり、消費される動力を低減できる。
なお、上述のように、2つの平板状のコンデンサ11a,11bを、筐体7の前面17に離して配置してもよいし、図5に示すように、1つの前面17に沿う形状のコンデンサ(放熱器)11Cを用いてもよい。
前面17に沿う形状のコンデンサ11Aを用いることにより、筐体7内の利用可能な空間を広げ、かつ、コンデンサ11a,11bの大面積化を図ることができる。そのため、冷凍装置1の薄型化を図るとともに、冷凍能力の向上を図ることができる。
本発明におけるセミトラクタに牽引されるセミトレーラである冷凍庫に用いられる冷凍装置を示す図である。 本発明における冷凍装置の一実施形態の構成を示す正面図である。 図2の冷凍装置の構成を示す上面図である。 図2の冷凍装置の構成を説明する右側面図である。 本発明の冷凍装置におけるコンデンサの他の実施形態を説明する図である。
符号の説明
1 冷凍装置(冷凍車用冷凍装置)
3 冷凍庫(冷凍車用冷凍庫)
7 筐体
9 コンプレッサ(圧縮機)
11a コンデンサ(放熱器、一方の側の放熱器)
11b コンデンサ(放熱器、他方の側の放熱器)
13 エバポレータ(吸熱器)
15 エンジン(駆動源)
17 前面(反対側の面)
19 対向面
21a コンデンサファン(放熱器用ファン、一方の放熱器用ファン)
21b コンデンサファン(放熱器用ファン、他方の放熱器用ファン)
23 エバポレータファン(吸熱器用ファン)
25 駆動軸
27 クラッチ(駆動力伝達部)
35 モータ(駆動源)
39 ファン駆動ベルト
41 背面プーリー(誘導手段、プーリー)
43 アイドルプーリー(誘導手段、プーリー)
45 ラジエタ(駆動源用放熱器)

Claims (6)

  1. 冷凍庫の外面に配置される筐体内に、
    冷媒を圧縮する圧縮機と、
    圧縮された冷媒の熱を外気に放熱させる複数の放熱器と、
    放熱された冷媒に前記冷凍庫内空気の熱を吸収させる吸熱器と、
    駆動軸により回転駆動され、前記放熱器に外気を通風させる放熱器用ファンと、
    前記圧縮機および前記駆動軸を駆動する駆動源と、
    前記駆動軸に前記駆動源の駆動力を伝達するファン駆動ベルトと、を備えた冷凍車用冷凍装置であって、
    前記吸熱器が前記筐体の前記冷凍庫と対向する対向面側に配置され、
    前記複数の放熱器が前記筐体の前記対向面に対する反対側の面に沿って配置されるとともに、前記反対側の面から見て、一方の側と他方の側とから前記吸熱器を挟むように配置され、
    前記一方の側の放熱器と前記他方の側の放熱器との間に、
    前記放熱器用ファンおよび前記駆動軸が、前記吸熱器の配置されていない領域に配置され、
    前記駆動源が前記放熱器用ファンとともに前記吸熱器を挟む位置に配置され、
    前記ファン駆動ベルトが前記吸熱器の配置領域をわたるように配置され、
    前記ファン駆動ベルトの配置領域を、前記吸熱器が配置されている領域において前記反対側の面方向に誘導する誘導手段が備えられていることを特徴とする冷凍車用冷凍装置。
  2. 前記誘導手段が、前記吸熱器と前記反対側の面との間に配置されたプーリーであり、
    前記ファン駆動ベルトが前記プーリーを介して前記駆動源と前記駆動軸との間に配置されていることを特徴とする請求項1記載の冷凍車用冷凍装置。
  3. 前記駆動軸の一方の端部および他方の端部に、それぞれ前記放熱器用ファンが配置され、
    前記駆動軸に、前記ファン駆動ベルトから駆動力が伝えられる駆動力伝達部が配置され、
    前記駆動力伝達部が、一方の放熱器用ファンへ前記駆動力を常に伝えるとともに、他方の放熱器用ファンへの前記駆動力の伝達を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の冷凍車用冷凍装置。
  4. 前記他方の放熱器用ファンと前記駆動力伝達部との間の前記駆動軸に、前記吸熱器に前記冷凍庫内空気を通風させる吸熱器用ファンが配置されていることを特徴とする請求項3記載の冷凍車用冷凍装置。
  5. 前記一方の放熱器用ファン側の前記放熱器に、前記駆動源で発生した熱を外気に放熱する駆動源用放熱器が配置されていることを特徴とする請求項3または4に記載の冷凍車用冷凍装置。
  6. 請求項1から請求項5に記載の冷凍車用冷凍装置が備えられていることを特徴とする冷凍車用冷凍庫。
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