JP2006234057A - 作業車 - Google Patents

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Abstract

【課題】 作業装置を停止操作すれば、作業装置にブレーキが掛かる作業車をコンパクトかつ構造簡単に得ることができるようにする。
【解決手段】 入力側回転体21、出力側回転体22、多板クラッチ部23、スプリング24を備えて作業用多板クラッチ20を構成してある。ブレーキホルダー31と出力側回転体22の間に制動プレート32,33を設け、出力側回転体22にブレーキ操作部35を設けて作業ブレーキ30を構成してある。出力側回転体22がスプリング24によって切り位置Aに操作されると、クラッチ操作部22bによる多板クラッチ部23の圧接操作が解除され、作業多板クラッチ20が切り状態になって動力取り出し軸8に対する伝動を切りにし、かつ、ブレーキ操作部35がスプリング24による操作力で制動プレート32,33を圧接操作し、作業ブレーキ30が入り状態になって出力側回転体22を介して動力取り出し軸8に制動力を付与する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、作業装置に動力伝達する動力取り出し軸を備えた作業車に関する。
作業車において、従来、例えば特許文献1に示されるように、モーアの入力プーリmと、ブレード5のプーリ5bとにわたって巻回されたゴムベルトb2、及び、テンションプーリcを備えて成るベルトテンションクラッチCを備え、テンションプーリcの揺動アーム8に、ブレーキロッド6aを介してブレーキ6Aが、ロッド6c及び揺動アーム6bを介してブレーキ6Bがそれぞれ連結されるとともに、ベルトテンションクラッチCがモーアクラッチレバー7によって切り操作されると、これに伴ってブレード5のプーリ5bにブレーキ6Aや6Bが付与されるようになったものがあった。
特開平7−16014号公報(段落〔0018〕−〔0021〕、図1)
上記した従来の作業車は、連結された作業装置の停止操作が行なわれると、それに伴って作業装置の慣性回動を停止させるべくブレーキが掛かるようになったものであるが、上記の従来技術を採用した場合、異なった種類の作業や、規模が異なる作業を行なうように複数の作業装置を付け替えて使用する際、各作業装置にクラッチ及びブレーキを装備させておく必要があった。
本発明の目的は、使用する作業装置を変更した場合でも、かつ、作業装置にクラッチやブレーキが装備されていなくても、作業装置を停止操作するに伴って作業装置にブレーキを掛けることができ、しかも、コンパクトかつ構造簡単に得ることができる作業車を提供することにある。
本第1発明にあっては、作業装置に動力伝達する動力取り出し軸を備えた作業車において、
前記動力取り出し軸に対する伝動を入り切りする作業多板クラッチ、及び、前記動力取り出し軸に制動作用する作業ブレーキを設け、
前記作業多板クラッチに、この作業多板クラッチの多板クラッチ部を入り状態と切り状態に切換え操作する摺動自在な摺動操作体、及び、この摺動操作体を切り位置に摺動付勢するスプリングを設け、
前記摺動操作体にブレーキ操作部を設けるとともに、前記摺動操作体が入り位置に位置した状態で前記ブレーキ操作部が前記作業ブレーキを切り状態に操作し、前記摺動操作体が切り位置に位置した状態で前記ブレーキ操作部が前記スプリングの付勢力によって前記作業ブレーキを入り状態に操作するように構成し、
前記摺動操作体を前記スプリングによって切り位置に切換え操作し、人為操作力によって前記スプリングに抗して入り位置に切換え操作する人為操作部を設けてある。
すなわち、人為操作部が操作されると、この人為操作部が摺動操作体を人為操作力によって入り位置に、又は、スプリングによって切り位置に操作する。摺動操作体が入り位置に操作されると、作業多板クラッチの多板クラッチ部が摺動操作体によって入り状態に操作されて作業多板クラッチが入り状態になり、これとともに作業ブレーキが摺動操作体のブレーキ操作部によって切り状態に操作されて動力取り出し軸に対する制動作用を解除し、動力取り出し軸が動力伝達されて作業装置に動力伝達する。摺動操作体が切り位置に操作されると、この摺動操作体がスプリングの操作力によって多板クラッチ部を切り状態に操作して作業多板クラッチが切り状態になり、動力取り出し軸が伝動停止されて作業装置への伝動を絶つ。これとともに、摺動操作体のブレーキ操作部がスプリングの操作力によって作業ブレーキを入り状態に操作し、作業ブレーキが動力取り出し軸に制動作用して作業装置にブレーキを掛ける。
従って、本第1発明によれば、作業装置を変更しても、かつ、作業装置にクラッチ及びブレーキが装備されていなくても、人為操作部を適切に操作することにより、作業多板クラッチを切り状態に操作して作業装置を停止操作することができ、かつ、停止操作に伴って作業ブレーキが入り状態になって作業装置にブレーキを掛けることができる。しかも、作業クラッチとして多板クラッチを採用したものだから、かつ、作業多板クラッチも作業クラッチも人為操作力とスプリングの操作力とによって操作するものだから、さらに、作業多板クラッチを切り付勢するスプリングの操作力をブレーキ操作力に利用して作業ブレーキを入り状態に操作するものだから、クラッチブレーキ装置をコンパクトかつ構造簡単に得て、ミッションケース内など狭い設置スペースに設置しやすいとともに安価に得ることができる。
本第2発明にあっては、本第1発明の構成において、前記摺動操作体が、前記作業多板クラッチの出力を前記動力取り出し軸に伝達する出力側回転体である。
すなわち、作業多板クラッチの出力側回転体を摺動操作体にして作業多板クラッチ及び作業ブレーキを切り換え操作させるものである。
従って、本第2発明によれば、出力側回転体を作業多板クラッチ及び作業ブレーキの切換え操作手段に利用してより構造簡単に得ることができる。
本第3発明にあっては、本第2発明の構成において、前記作業ブレーキの制動プレートが、前記出力側回転体に一体回転自在に係止されている。
すなわち、作業ブレーキの制動プレートが作業多板クラッチの出力側回転体に係止されているものだから、作業ブレーキと作業多板クラッチが出力側回転体の回転軸芯方向に重なり合った状態になり、作業ブレーキ及び作業多板クラッチの配置に必要な前記回転軸芯方向でのスペースを少なく済ませながらブレーキ及びクラッチを配置することができる。
従って、本第3発明によれば、作業ブレーキ及び作業多板クラッチの配置用スペースの面からもコンパクトに得て小スペースに設置することができる。
本第4発明にあっては、本第2又は第3発明の構成において、前記作業多板クラッチの前記出力側回転体及び前記スプリングが前記作業多板クラッチの入力側回転体の内側に配置され、前記出力側回転体が前記スプリングを弾性変形させた状態に位置保持されるように前記出力側回転体と前記入力側回転体を係止させ合う作用状態と、前記出力側回転体と前記入力側回転体の係止を解除した解除状態とに切換え自在な係合手段を、前記出力側回転体と前記入力側回転体の間に設けてある。
この種の作業ブレーキや作業多板クラッチでは、作業多板クラッチが切りになった状態において、スプリングは、作業ブレーキを入り状態に操作する弾性復元力を発揮するように弾性変形された状態になる。このため、作業ブレーキ及び作業多板クラッチの組み込み作業を行なう際、スプリングが自由状態になっていると、スプリングを作業ブレーキの入り操作を行なう弾性変形状態になるように弾性変形させながら組み付け作業することになり、連結ボルトの締め込み抵抗がスプリングのために増大したり、連結ボルトの締め込みを軽く行なうことができるようにスプリングを弾性変形した状態に維持する操作が必要になったりするなど、組み付け作業が行いにくくなる。ところが、本第4発明によるものでは、作業ブレーキ及び作業多板クラッチの組み付け作業を行なう際、係合手段を作用状態にしておくと、出力側回転体と入力側回転体が係止し合って出力側回転体がスプリングを弾性変形させた状態に位置保持され、スプリングを弾性変形状態に維持する操作を省略や軽減したり、連結ボルトの締め込み抵抗がスプリングのために増大することを抑制したりしながら組み込み作業することができる。そして、作業ブレーキ及び作業多板クラッチが所定の組み込み状態になると、連結ボルトの締め込みによる出力側回転体の押し込み操作によって係合手段が解除状態に切り換わり、作業ブレーキ及び作業多板クラッチが所定どおり作動するようにすることができる。
従って、本第4発明によれば、クラッチやブレーキの組み込み作業を行なうに当たり、係合手段によってスプリングを弾性変形した状態に保持しておき、スプリングを弾性変形状態に維持する操作を省略や軽減して、かつ、連結ボルトの締め込みを極力軽く行なったりして楽に能率よく込み込み作業を行なうことができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、左右一対の操向操作及び駆動自在な前車輪1、左右一対の駆動自在な後車輪2を備え、かつ、車体前部に位置するエンジン3を有した原動部、車体後部に位置する運転座席4を有した運転部を備えた自走車体の車体フレーム5の前後輪間に、リンク機構6を介して草刈り装置10を脱着自在に連結するとともに、車体後部に左右後輪2を駆動するように位置するミッションケース7から草刈り装置10にエンジン3の駆動力を伝達するように構成して、乗用型草刈り機を構成してある。
この草刈り機は、芝や草の刈り取り作業を行なうものであり、リンク機構6に連動されている昇降シリンダ(図示せず)を伸縮操作すると、この昇降シリンダがリンク機構6を車体フレーム5に対して上下に揺動操作することにより、草刈り装置10を接地ゲージ輪11が地面に接地した下降作業状態と、接地ゲージ輪11が地面から上昇した上昇非作業状態とに昇降操作する。草刈り装置10を下降作業状態にして自走車体を走行させると、草刈り装置10は、刈り刃ハウジング12の内部の自走車体横方向での複数箇所で車体上下向きの軸芯まわりで回動駆動されるブレード形の回転刈り刃13によって芝や草の刈り込みを行なっていく。
図1に示すように、前記ミッションケース7の下部の前端側に、ミッションケース7から車体前方向きに突出する動力取り出し軸8を設け、この動力取り出し軸8を回転軸9を介して草刈り装置10の入力軸14に連動させてある。
図2に示すように、前記動力取り出し軸8の前記ミッションケース7の内部に位置する部位に、作業多板クラッチ20、及び、作業ブレーキ30を装着してある。
図2に示すように、作業多板クラッチ20は、前記ミッションケース内の伝動機構に動力取り出し軸8と同一の軸芯まわりで駆動回動自在に備えられた作業用出力ギヤ7aの側面がわに一体回動自在に連結された入力側回転体21、この入力側回転体21の内側に動力取り出し軸8と同一の軸芯まわりで回転自在に位置する円筒状の出力側回転体22、この出力側回転体22の外周側と前記入力側回転体21との間に設けた多板クラッチ部23、前記入力側回転体21の内側で、かつ、前記出力側回転体22の内側に動力取り出し軸8に外嵌する状態で設けたコイル形のスプリング24、前記ミッションケース7の動力取り出し軸8の中間部をベアリング7bを介して支持する部分7cの内部に回転支軸25を介して支持された揺動フォークで成る人為操作部26を備えて構成してある。
多板クラッチ部23は、前記入力側回転体21に一体回動及び摺動自在に支持された複数枚のクラッチ板23a、前記出力側回転体21に一体回動及び摺動自在に支持された複数枚のクラッチ板23bを備えて構成してある。
出力側回転体22は、この出力側回転体22の一端側に位置する連結筒部22aのスプライン部によって動力取り出し軸8のスプライン部に一体回転及び摺動自在に係合しており、出力側回転体22の前記連結筒部22aが位置する側の端面がブレーキホルダー31に当接した切り位置Aと、前記ブレーキホルダー31から前記作業用出力ギヤ7aが位置する側に離れた入り位置Bとに切り換え摺動自在になっている。入り位置Bに操作された出力側回転体22は、この出力側回転体22の外周面側にリング部材を付設して設けてあるクラッチ操作部22bによって多板クラッチ部23の各クラッチ板23a,23bを入力側回転体21の内部に位置するクラッチ板受け部21aに圧接操作することにより、多板クラッチ部23をクラッチ板23a,23bどうしの摩擦によって入力側回転体21から出力側回転体22に動力伝達する入り状態に操作する。切り位置Aに操作された出力側回転体22は、前記クラッチ操作部22bによる各クラッチ板23a,23bの前記クラッチ板受け部21aに対する圧接を解除することにより、多板クラッチ部23を入力側回転体21から出力側回転体22への動力伝達を絶った切り状態に操作する。
スプリング24は、このスプリング24の一端側と入力側回転体21の端部との間に位置するベアリング26を反力点にして出力側回転体22の前記連結筒部22aの端部に押圧作用して、出力側回転体22を前記切り位置Aに摺動付勢している。
人為操作部26は、ミッションケース外で前記回転支軸25の端部に連結された図1の如き揺動自在な操作アーム27によって回転支軸25が回転操作されることによって回転支軸25の軸芯まわりで揺動操作されるようになっている。作業用出力ギヤ7aの方に向けて揺動するように操作された人為操作部26は、この人為操作部26と出力側回転体22の間で動力取り出し軸8に摺動自在に外嵌されているスライダー部材28を介して出力側回転体22の前記連結筒部22aでの端面に押圧作用して出力側回転体22をスプリング24に抗して前記入り位置Bに切り換え操作する。作業用出力ギヤ7aが位置する側とは反対の方向に向けて揺動するように操作された人為操作部26は、連結筒部22aに対する押圧作用を解除することにより、出力側回転体22を前記スプリング24によって前記切り位置Aに切り換え操作する。
図2に示すように、作業ブレーキ30は、ミッションケース7に固定された前記ブレーキホルダー31と、このブレーキホルダー31に相対回転不能にかつ摺動自在に係止された複数枚の制動プレート33、前記出力側回転体22の前記連結筒部22aの外周面側に一体回転及び摺動自在に係止された複数枚の制動プレート32、前記出力側回転体22の連結筒部22aに摺動自在に外嵌されたプレッシャープレート34、前記出力側回転体22の前記クラッチ板23bが装着されている大径部分の端部で成るブレーキ操作部35を備えて構成してある。
すなわち、作業多板クラッチ20の出力側回転体22が切り位置Aに操作されると、作業ブレーキ30は、出力側回転体22のブレーキ操作部35をスプリング24の付勢力によってプレッシャープレート34に押圧作用させ、スプリンリグ24の付勢力によって出力回転体側及びブレーキホルダー側の制動プレート32,33をブレーキホルダー31の受け止め部31aに圧接操作させて制動プレート32,33どうしの摩擦を発生させ、この摩擦によって出力側回転体22に摩擦制動を付与し、出力側回転体22を介して動力取り出し軸8に摩擦制動を付与するように入り状態になる。これに対し、作業多板クラッチ20の出力側回転体22が入り位置Bに操作されると、作業ブレーキ30は、出力側回転体22のブレーキ操作部35による各制動プレート32,33の受け止め部31aに対する圧接を解除して出力側回転体22に対する制動付与を解除し、動力取り出し軸8に対する制動付与を解除するように切り状態になる。
つまり、図1に示す如く作業多板クラッチ20の前記操作アーム27に一端側が設定範囲内だけで相対摺動するように連結された連動ロッド40、この連動ロッド40が備えるバネ受け具41と前記操作アーム27の間に介装されたスプリング42を備えた連動機構43によって操作アーム27に連動された作業レバー44を運転部に設けてあり、芝刈りや草刈り作業を行なう場合、この作業レバー44をレバーガイド45のガイド溝に沿わせて揺動操作して作業位置ONに操作するとともにレバーガイド45のストッパー部46に係止させる。すると、連動ロッド40が引っ張り操作されてスプリング42を介して操作アーム27を揺動操作し、人為操作部26が操作アーム27によって付与される人為操作力のために作業用出力ギヤ7aが位置する方に揺動操作されて出力側回転体22をスプリング24に抗して入り位置Bに切り換え操作し、作業多板クラッチ20は、多板クラッチ部23が入り状態に切り換え操作された入り状態になり、これとともに、作業ブレーキ30は、出力側回転体22のクラッチ操作部35による各制動プレート32,33の圧接が解除された切り状態になって動力取り出し軸8に対する制動付与を解除する。これにより、作業用出力ギヤ7aの駆動力が作業多板クラッチ20によって動力取り出し軸8に伝達され、この動力取り出し軸8の駆動力が回転軸9によって草刈り装置10の入力軸14に伝達されて草刈り装置10を駆動することができる。
そして、芝刈りや草刈り作業を停止する場合、作業レバー44をレバーガイド45のストッパー部46から外して停止位置OFFに操作する。すると、連動ロッド40が緩め操作されて操作アーム27の人為揺動操作を解除し、人為操作部26がスプリング24のために作業用出力ギヤ7aが位置する側とは反対側に揺動操作されて出力側回転体22をスプリング24によって切り位置Aに切り換え操作し、作業多板クラッチ20は、多板クラッチ部23が切り状態に切り換え操作された切り状態になって作業用出力ギヤ7aから動力取り出し軸8に対する伝動を切り、草刈り装置10の入力軸14に対する伝動が絶たれて草刈り装置10の駆動が停止される。このとき、作業ブレーキ30は、制動プレート32,33がスプリング24によってブレーキホルダー31の受け止め部31aに圧接された入り状態になって出力側回転体22を介して動力取り出し軸8に摩擦制動力を付与する。これにより、回転軸9を介して草刈り装置10の入力軸14に制動力を付与し、各回転刈り刃13が慣性回動しないように各回転刈り刃13にブレーキを掛けることができる。
図3,4に示すように、前記作業多板クラッチ20の前記入力側回転体21に、この入力側回転体21のクラッチ板係止溝に連通した切欠き50を設けて備えさせたストッパー部51と、入力側回転体21に係合している方のクラッチ板23aの入力側回転体21のクラッチ板係止溝に入り込んでいる係止部23cと、出力側回転体22の端部に、各クラッチ板23a,23bを支持プレート29を介して係止するように設けた環状の係止突起52とにより、係合手段53を構成してある。
すなわち、スプリング24を圧縮弾性変形させながら、出力側回転体22を入力側回転体21の奥側に移動操作し、これによって入力側回転体21の各クラッチ板23aが切欠き50に対応した位置になると、図3(イ)に示す如く入力側回転体21の複数枚のクラッチ板23aのうち、最も入力側回転体開口側に位置するクラッチ板23aの係止部23cをストッパー部51に係止させる。すると、図4に示す如く入力側回転体21のストッパー部51と、出力側回転体22の係止突起52とが、クラッチ板23a,23b及び支持プレート29を介して係合し合い、これにより、係合手段53は、出力側回転体22がスプリング24を弾性変形させた状態に位置保持されるように出力側回転体22と入力側回転体21を係止させ合った作用状態になる。図3(ロ)に示すように、この状態から、出力側回転体22が入力側回転体21の奥側に更に押し込み操作されると、クラッチ板23aが入力側回転体21の奥側に移動操作されてクラッチ板23aの係止部23cがストッパー部51から離れ、係合手段53は、出力側回転体22と入力側回転体21の係止を解除した解除状態になる。この状態では、作業多板クラッチ20は、まだ通常の切り状態FF〔図3(ロ)参照〕になっている。係合手段53が解除状態になってから出力側回転体22を入力側回転体21の奥側にさらに移動操作されると、作業多板クラッチ20は入り状態になる。すなわち、作業多板クラッチ20及び作業ブレーキ30の通常の入り切り操作は、係合手段53が解除状態になっている状態で行なわれるようになっている。
要するに、作業ブレーキ30や作業多板クラッチ20の組み込み作業を行なう際、係合手段53を作用状態にしておく。すると、係合手段53によってスプリング24が弾性変形した状態に保持され、ミッションケース7の前記ケース部分7cをケース本体に締め付け連結する連結ボルト54の締め込み抵抗がスプリング24の弾性復元力のために増大することを抑制しながら組み込み作業を行なうことができるようになっている。そして、ミションケース部分7cがケース本体に締め付け連結されて作業ブレーキ30及び作業多板クラッチ20が所定の組み込み状態になると、連結ボルト54による締め込み力により、係合手段53が作用状態から解除状態に切り換わり、作業ブレーキ30及び作業多板クラッチ20は、操作部26によって入り切り操作される所定の組み込み状態になる。
〔別実施形態〕
上記実施形態に替え、多板クラッチ部23と制動プレート32の間で操作体を出力側回転体22に摺動自在に支持させ、この操作体が人為操作力と、スプリングとによって摺動操作されることによって多板クラッチ20を入り状態で作業ブレーキ30を切り状態に操作したり、多板クラッチ20を切り状態で作業ブレーキ30を入り状態に操作したりするように構成して実施しても、本発明の目的を達成することができる。従って、前記出力側回転体22や操作体などを総称して摺動操作体22と呼称する。
草刈り装置10に替えて、各種の作業装置を採用して連結されるものにおいても、本発明は適用することができるのであり、草刈り装置10などを総称して作業装置10と呼称する。
乗用型草刈り機の全体側面図 作業多板クラッチ及び作業ブレーキの断面図 (イ)は、係合手段の作用状態でのストッパー部と係止部の関係を示す平面図、(ロ)は、係合手段の解除状態でのストッパー部と係止部の関係を示す平面図 係合手段の作用状態の断面図
符号の説明
8 動力取り出し軸
10 作業装置
20 作業多板クラッチ
23 多板クラッチ部
24 スプリング
30 作業ブレーキ
35 ブレーキ操作部
53 係合手段
A 摺動操作体の切り位置
B 摺動操作体の入り位置

Claims (4)

  1. 作業装置に動力伝達する動力取り出し軸を備えた作業車であって、
    前記動力取り出し軸に対する伝動を入り切りする作業多板クラッチ、及び、前記動力取り出し軸に制動作用する作業ブレーキを設け、
    前記作業多板クラッチに、この作業多板クラッチの多板クラッチ部を入り状態と切り状態に切換え操作する摺動自在な摺動操作体、及び、この摺動操作体を切り位置に摺動付勢するスプリングを設け、
    前記摺動操作体にブレーキ操作部を設けるとともに、前記摺動操作体が入り位置に位置した状態で前記ブレーキ操作部が前記作業ブレーキを切り状態に操作し、前記摺動操作体が切り位置に位置した状態で前記ブレーキ操作部が前記スプリングの付勢力によって前記作業ブレーキを入り状態に操作するように構成し、
    前記摺動操作体を前記スプリングによって切り位置に切換え操作し、人為操作力によって前記スプリングに抗して入り位置に切換え操作する人為操作部を設けてある作業車。
  2. 前記摺動操作体が、前記作業多板クラッチの出力を前記動力取り出し軸に伝達する出力側回転体である請求項1記載の作業車。
  3. 前記作業ブレーキの制動プレートが、前記出力側回転体に一体回転自在に係止されている請求項2記載の作業車。
  4. 前記作業多板クラッチの前記出力側回転体及び前記スプリングが前記作業多板クラッチの入力側回転体の内側に配置され、前記出力側回転体が前記スプリングを弾性変形させた状態に位置保持されるように前記出力側回転体と前記入力側回転体を係止させ合う作用状態と、前記出力側回転体と前記入力側回転体の係止を解除した解除状態とに切換え自在な係合手段を、前記出力側回転体と前記入力側回転体の間に設けてある請求項2又は3記載の作業車。
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