JP2006232213A - 車両用電子制御装置及び車両識別番号の記憶状態報知方法 - Google Patents

車両用電子制御装置及び車両識別番号の記憶状態報知方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 車両用電子制御装置における車両識別番号の書き込み異常を、制御回路の異常と区別して報知することができる車両用電子制御装置及び車両識別番号の記憶状態報知方法を提供すること。
【解決手段】 車両の制御を行う電子制御装置であって、異常診断結果を示す信号を出力する第1の出力端子201と、該第1の出力端子201とは別に設けられた車両識別番号の書き込み異常を示す信号を出力する第2の出力端子202とを装備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は車両用電子制御装置及び車両識別番号の記憶状態報知方法に関し、より詳細には、車両識別番号の書き込み異常を報知することが可能な車両用電子制御装置及び車両識別番号の記憶状態報知方法に関する。
車両識別番号(VINコード)は、車両を特定するためのID番号であって、車両の指紋とも言われるものである。車両識別番号は17桁からなり、各桁における番号がそれぞれ特定の情報を表わしている。即ち、1桁目の番号は車両の製造国を表わし、2桁目の番号は製造メーカーを表わし、3桁目の番号は車両の型又は製造部門を表わし、4〜8桁目の番号は車両のボディスタイル、エンジンタイプ、シリーズなどを表わし、9桁目の番号は車両識別番号の精度チェック番号であり、10桁目の番号は車両の年代を表わし、11桁目の番号は車両の組み立て工場を表わし、12〜17桁目の番号は車両の組み立て工場での製造シーケンス番号を表している。
この車両識別番号を車両の車体又は部品に刻印することが法律上要求されている国が多い。また、米国では、車両の電子制御ユニット(以下、ECUと記す)に車両識別番号を記憶させることがOBD(On−Board Diagnostics)法規に定められている。即ち、電子制御部品を含む全ての排気ガスに関連するシステムとプロセスがモニタされ、問題があった場合に視覚信号を出力してドライバーに知らせることが要求されている。
従って、排気ガスに関連する規制を実現させるために排気ガスに関連するECU の不正交換を防止することが求められている。そのため、排気ガスに関連するECU に車両識別番号を記憶させておけば、例えば、車検の際に前記ECUに記憶されている車両識別番号と車両の車体などに刻印されている車両識別番号とが一致しないことが判明した場合、ECUの不適合により、その車両の車検を不合格とすることにより、排気ガスに関連するECUの不正交換の行為を防止することができる。
一般的に、車両の排気ガスに関連するECUに車両識別番号が記憶された車両においては、該ECUに対してダイアグノーシスを行う異常診断回路に該車両識別番号の記憶状態を確認する機能が設けられており、前記車両識別番号が前記ECUに記憶されていない場合には前記車両に装備されているMIL(Malfunction Indicator Lamp)が点灯されるようになっている。
図6は従来のECUの異常診断回路(即ち、監視回路)を含んで構成されたシステムの要部を概略的に示すブロック図である。図中1は燃料噴射に関連するECUを示しており、ECU1は車両のエンジン、燃料、排気及び点火などを制御する制御回路11と、車両識別番号等を記憶する不揮発性メモリ12と、制御回路11に対してダイアグノーシスを行う異常診断回路10とを含んで構成されている。また、ECU1にはエンジン制御に必要な各種センサ(図示せず)、例えばエンジン回転数センサ、外気温センサ、回転角センサなどが接続され、これら各センサの出力が制御回路11に入力されるようになっている。異常診断回路10には、制御回路11と不揮発性メモリ12が接続されており、制御回路11から入力される監視信号により制御回路11の機能を監視すると同時に、不揮発性メモリ12における車両識別番号の記憶状態を確認するようになっている。異常診断回路10が、制御回路11における異常を検出した場合、又は車両識別番号が不揮発性メモリ12に記憶されていないことを確認した場合、MILを点灯させることによりドライバーに異常を報知するようになっている。
しかしながら、上記のような従来のECU異常の報知方法によれば、車両識別番号が記憶されていないことを報知する場合とECUにおける制御回路11の異常を報知する場合とで同じ信号(MILの点灯)が出力されるため、どちらの異常かを判断することができないという課題があった。
また、ECUの車両装着の前に行われる机上評価の際には、車両識別番号がまだ前記ECUに記憶されていないため、ECUの機能検査が行われる場合、車両識別番号の未記入によるMILランプの点灯が制御回路11の機能検査を混乱させてしまうという課題もあった。
特開平11−248352
課題を解決するための手段及びその効果
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、車両用電子制御装置における車両識別番号の書き込み異常を、制御回路の異常と区別して報知することができる車両用電子制御装置及び車両識別番号の記憶状態報知方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明に係る車両用電子制御装置(1)は、車両の制御を行う電子制御装置であって、異常診断結果を示す信号を出力する第1の出力端子と、該第1の出力端子とは別に設けられた車両識別番号の書き込み異常を示す信号を出力する第2の出力端子とを備えていることを特徴としている。
上記した車両用電子制御装置(1)によれば、異常診断結果を示す信号を出力する第1の出力端子と、該第1の出力端子とは別に設けられた車両識別番号の書き込み異常を示す信号を出力する第2の出力端子とを備えているため、該第2の出力端子を介して前記車両識別番号の書き込み異常を報知する信号を出力することにより、制御回路の異常と混同させることなく、前記車両識別番号の書き込み異常を報知することができる。また、机上評価時など前記車両識別番号の書き込み異常を報知しないほうがよい場合、前記出力端子をオープンにしておけば、他の機能検査に支障を生じることがなくなる。
また、本発明に係る車両用電子制御装置(2)は、上記車両用電子制御装置(1)において、前記第1の出力端子にインジケータランプが接続され、前記第2の出力端子に、前記車両に装備されているハザードランプ、ヘッドライト、テールランプ、フォグランプ、ルームランプ、ワイパー、ホーン、車載制御装置及び通信装置の内の少なくとも1つが報知手段として接続されていることを特徴としている。
上記した車両用電子制御装置(2)によれば、前記第1の出力端子にインジケータランプが接続され、前記第2の出力端子に、前記車両に装備されているハザードランプ、ヘッドライト、テールランプ、フォグランプ、ルームランプ、ワイパー、ホーン、車載制御装置及び通信装置の内の少なくとも1つが報知手段として接続されているため、制御回路の異常報知手段として使われているインジケータランプと異なる報知手段を車両識別番号の書き込み異常の報知手段として採用することができる。
また、本発明に係る車両用電子制御装置(3)は、上記車両用電子制御装置(2)において、前記車両識別番号が記憶されるべき記憶媒体における前記車両識別番号の書き込み状態を確認し、前記車両識別番号が前記記憶媒体に書き込まれていないと判断した場合、前記車両識別番号の書き込み異常を示す信号を前記第2の出力端子に出力する異常診断手段を備えていることを特徴としている。
上記した車両用電子制御装置(3)によれば、前記車両識別番号が記憶されるべき記憶媒体における前記車両識別番号の書き込み状態を確認し、前記車両識別番号が前記記憶媒体に書き込まれていないと判断した場合、前記車両識別番号の書き込み異常を示す信号を前記第2の出力端子に出力する異常診断手段を備えているため、前記車両識別番号が前記記憶媒体に書き込まれていない場合、前記異常診断手段が制御回路の異常を報知する場合と異なるように、車両識別番号の書き込み異常の報知信号を前記報知手段へ出力して異常を確実に報知することができる。
また、本発明に係る車両用電子制御装置(4)は、上記車両用電子制御装置(3)において、前記異常診断手段が、前記記憶媒体への前記車両識別番号の書き込み履歴をチェックすることにより、前記記憶媒体における前記車両識別番号の記憶状態を確認するものであることを特徴としている。
上記した車両用電子制御装置(4)によれば、前記異常診断手段が、前記記憶媒体への前記車両識別番号の書き込み履歴をチェックすることにより、前記記憶媒体における前記車両識別番号の記憶状態を確認するため、前記車両識別番号が前記記憶媒体に正常に書き込まれているか否かを容易に確認することができる。
また、本発明に係る車両用電子制御装置(5)は、上記車両用電子制御装置(2)〜(4)のいずれかにおいて、前記第2の出力端子に接続される報知手段を選択することが可能な外部操作手段を備えていることを特徴としている。
上記した車両用電子制御装置(5)によれば、前記第2の出力端子に接続される報知手段を選択することが可能な外部操作手段を備えているため、前記外部操作手段を介して、使用環境に合わせて適切な報知手段を選択することができる。
また、本発明に係る車両用電子制御装置(6)は、上記車両用電子制御装置(3)〜(5)のいずれかにおいて、前記異常診断手段が、検出手段により検出された前記報知手段の動作状態を判断し、動作可能な報知手段へ前記車両識別番号の書き込み異常を示す信号を出力するものであることを特徴としている。
上記した車両用電子制御装置(6)によれば、前記異常診断手段が、検出手段により検出された前記報知手段の動作状態を判断し、動作可能な報知手段へ前記車両識別番号の書き込み異常を示す信号を出力するため、前記車両識別番号の書き込み異常を確実に報知することができる。
また、本発明に係る車両識別番号の記憶状態報知方法(1)は、車両識別番号の記憶状態を報知する方法において、車両に搭載された電子制御装置の記憶媒体における前記車両識別番号の書き込み状態を確認するステップと、前記車両識別番号が前記記憶媒体に書き込まれていないと判断した場合に、前記車両識別番号の書き込み異常を示す信号を、前記車両に装備されているハザードランプ、ヘッドライト、テールランプ、フォグランプ、ルームランプ、ワイパー及びホーンのうちの少なくとも1つに出力し、前記車両識別番号の書き込み異常を報知するステップとを備えていることを特徴としている。
上記した車両識別番号の記憶状態報知方法(1)によれば、車両識別番号の記憶状態を報知する方法において、車両に搭載された電子制御装置の記憶媒体における前記車両識別番号の書き込み状態を確認するステップと、前記車両識別番号が前記記憶媒体に書き込まれていないと判断した場合に、前記車両識別番号の書き込み異常を示す信号を、前記車両に装備されているハザードランプ、ヘッドライト、テールランプ、フォグランプ、ルームランプ、ワイパー及びホーンのうちの少なくとも1つに出力し、前記車両識別番号の書き込み異常を報知するステップとを備えているため、前記電子制御装置における制御回路の異常報知(インジケータランプの点灯)と混同させることなく、前記車両識別番号の書き込み異常を報知することができる。
以下、本発明に係る車両用電子制御装置及び車両識別番号の記憶状態報知方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用電子制御装置を含んで構成されたシステムの要部を概略的に示したブロック図である。
図中2は車両の電子制御ユニット(ECU)を示しており、ECU2は車両のエンジンにおける燃料噴射、排気及び点火時期などを制御する制御回路21と、前記車両識別番号などを記憶する不揮発性メモリ22と、制御回路21に対して異常診断を行う異常診断回路20とを含んで構成されている。
また、図中4aは報知手段切り替えスイッチを示しており、5は車両通信ネットワークを示しており、6はセレクターレバー位置検出回路を示している。
異常診断回路20には、制御回路ダイアグ部20aと車両識別番号ダイアグ部20bとが設けられている。
制御回路21は、制御回路ダイアグ部20aと、車両識別番号ダイアグ部20bと、不揮発性メモリ22とに接続され、エンジンにおける燃料噴射、排気及び点火時期などを制御する。
制御回路ダイアグ部20aは、制御回路21に接続されており、制御回路21から入力される監視信号に基づいて、制御回路21の機能を常に診断しており、異常を検出すると、制御回路ダイアグ部20aに設けられている出力端子201を介して、車両に装備されているMILを点灯させる制御回路異常報知信号をMILへ出力する。
一方、車両識別番号ダイアグ部20bは、制御回路21、不揮発性メモリ22、セレクターレバー位置検出回路6、車両通信ネットワーク5及び報知手段切り替えスイッチ4aの入力側にそれぞれ接続されており、不揮発性メモリ22から入力される信号に基づいて、不揮発性メモリ22における車両識別番号の書き込み状態を確認し、車両識別番号が不揮発性メモリ22に書き込まれていないと判断した場合、制御回路21から入力されるIGスイッチの状態を示す情報、エンジンの回転数NE、及びセレクターレバー位置検出回路6から入力される信号に基づいて車両の状態を確認し、IGスイッチオン且つエンジンの回転数NEがゼロである状態、又は車両のセレクターレバーの位置が「P」にある状態(パーキング状態)で、車両識別番号書き込み異常報知信号を車両識別番号ダイアグ部20bに設けられている出力端子202を介して、報知手段切り替えスイッチ4aへ出力する。
報知手段切り替えスイッチ4aは、外部操作によりオン・オフ制御可能なスイッチSW1〜SW7を有し、SW1の入力側が出力端子202に接続され、出力側が車両に装備されたハザードランプに接続されており、SW2の入力側が出力端子202に接続され、出力側が車両に装備されたヘッドライトに接続されており、SW3の入力側が出力端子202に接続され、出力側が車両に装備されたテールランプに接続されており、SW4の入力側が出力端子202に接続され、出力側が車両に装備されたフォグランプに接続されており、SW5の入力側が出力端子202に接続され、出力側が車両に装備されたルームランプに接続されており、SW6の入力側が出力端子202に接続され、出力側が車両に装備されたワイパーに接続されており、SW7の入力側が出力端子202に接続され、出力側が車両に装備されたホーンに接続されている。
ユーザがSW1〜SW7を操作することにより、適切な報知手段を選択することができるだけではなく、報知信号の出力を阻止することもできる。
車両識別番号書き込み異常報知信号がスイッチSW1〜SW7の中にオンとなっているスイッチを介して、該スイッチに接続されている報知手段へ伝送されると、該報知手段が動作するように構成されている。例えば、前記報知信号がハザードランプに伝送された場合、該ハザードランプが5分間点灯又は点滅し、前記報知信号がワイパーに伝送された場合、該ワイパーが2分間動作し、前記報知信号がホーンに伝送された場合、該ホーンが30秒間出力するように、決められたパターンで前記報知手段を動作させれば、車両識別番号書き込み異常を分かりやすく報知することができる。
また、車両識別番号ダイアグ部20bが、車両識別番号が書き込まれていないと判断した場合、車両識別番号書き込み異常の情報を車内通信ネットワーク5を介して車載用ナビゲーションへ送信すると共に、予め登録された宛先(例えば、車両情報センターなど)へ送信する。
前記車載用ナビゲーションが車両識別番号書き込み異常の情報を受け取ると、音声案内又は画面表示により、車両識別番号書き込み異常の情報を乗員に伝えることができる。
次に、車両識別番号ダイアグ部20bが行う処理動作を図2に示したフローチャートに基づいて説明する。このフローチャートはECU2起動後にスタートされ、まず、ステップS21では、不揮発性メモリ22における車両識別番号(VINコード)の書き込み履歴を示す情報を読み取り、その後ステップS22に進む。ステップS22では、車両識別番号が書き込まれているか否かを判断し、車両識別番号が書き込まれていると判断した場合、処理動作を終了させ、他方、車両識別番号が書き込まれていないと判断した場合、ステップS23に進む。
ステップS23では、車両識別番号書き込み異常の情報を通信ネットワーク5を介して車載用ナビゲーションへ送信し、その後ステップS24に進む。ステップS24では、車両識別番号書き込み異常の情報を通信ネットワーク5を介して予め登録された宛先(例えば、車両情報センターなど)に送信し、その後ステップS25に進む。ステップS25では、セレクターレバー位置検出回路6からの入力信号に基づいて、セレクターレバーの位置が「P」にあるか否かを判断し、セレクターレバーの位置が「P」にあると判断した場合(即ち、車両がアイドリング状態にある場合)、ステップS29へ飛び、他方、セレクターレバーの位置が「P」にないと判断した場合、ステップS26へ進む。
ステップS26では、制御回路21から入力されるエンジンの点火状態を示す情報に基づいて、IGスイッチがオンになっているか否かを判断し、IGスイッチがオンになっていないと判断した場合、ステップS28へ飛び、他方、IGスイッチがオンになっていると判断した場合、ステップS27へ進む。
ステップS27では、制御回路21から入力されるエンジンの回転数NEの値が0であるか否かを判断し、回転数NEの値が0であると判断した場合、ステップS29へ飛び、他方、回転数NEの値が0ではないと判断した場合、ステップS28へ進む。ステップS28では、t秒(例えば、5秒)を経過した後にステップS25に戻る。一方、ステップS29では、車両識別番号の書き込み異常報知信号を出力端子202を介して出力し、その後処理動作を終了させる。
上記第1の実施の形態に係る車両用電子制御装置が採用されたシステムによれば、車両の電子制御ユニット(ECU)に記憶されるべき車両識別番号が前記電子制御ユニットに書き込まれていない場合、車両識別番号の書き込み異常を前記電子制御ユニットにおける他の制御回路の異常と区別することができるように、ハザードランプ、ヘッドライト、テールランプ、フォグランプ、ルームランプ、ワイパー又はホーンの動作により報知し、車載用ナビゲーション及び予め登録された宛先(例えば車両情報センター)へ車両識別番号の書き込み異常の情報を送信するため、車両識別番号の書き込み異常の状況を確実に乗員へ伝えることができるだけではなく、車両情報センターに適切な対応措置を実施して貰うことができる。また、外部操作により、前記報知手段と接続しているスイッチ(SW1〜SW7)のオン・オフを制御することができるため、使用環境に合わせて適切な報知手段を選択し、また、車両の机上評価時に、車両識別番号の書き込み異常報知信号の出力を阻止することができる。
図3は、本発明の第2の実施の形態に係る車両用電子制御装置を含んで構成されたシステムの要部を概略的に示したブロック図である。
図中3は車両の電子制御ユニット(ECU)を示しており、ECU3は車両のエンジンにおける燃料噴射、排気及び点火時期などを制御する制御回路31と、車両識別番号などを記憶する不揮発性メモリ32と、制御回路31に対して異常診断を行う異常診断回路30とを含んで構成されている。
また、図中4bは報知手段切り替えスイッチを示しており、5は車両通信ネットワークを示しており、6はセレクターレバー位置検出回路を示しており、7はハザードランプ動作検出回路を示しており、8はヘッドライト動作検出回路を示しており、9はテールランプ動作検出回路を示している。
異常診断回路30には、制御回路ダイアグ部30aと車両識別番号ダイアグ部30bとが設けられている。
制御回路31は、制御回路ダイアグ部30aと、車両識別番号ダイアグ部30bと、不揮発性メモリ32とに接続され、エンジンにおける燃料噴射、排気及び点火時期などを制御する。
制御回路ダイアグ部30aは、制御回路31に接続されており、制御回路31から入力される監視信号に基づいて、制御回路31の機能を常に診断しており、異常を検出すると、制御回路ダイアグ部30aに設けられている出力端子301を介して、車両に装備されたMILを点灯させる制御信号をMILに出力する。
一方、車両識別番号ダイアグ部30bには、車両識別番号書き込み異常の報知信号を出力するための出力端子302、303と304がそれぞれ設けられており、制御回路31、不揮発性メモリ32、セレクターレバー位置検出回路6、ハザードランプ動作検出回路7、ヘッドライト動作検出回路8、テールランプ動作検出回路9、車両通信ネットワーク5及び報知手段切り替えスイッチ4bの入力側にそれぞれ接続されている。車両識別番号ダイアグ部30bでは、不揮発性メモリ32から入力される信号に基づいて、不揮発性メモリ32における車両識別番号の書き込み状態を確認し、車両識別番号が書き込まれていないと判断した場合、制御回路31から入力されるIGスイッチの状態を示す情報、エンジンの回転数NE、及びセレクターレバー位置検出回路6から入力される信号に基づいて車両の状態を確認し、IGスイッチオン且つエンジンの回転数がゼロである状態、又は車両のセレクターレバーの位置が「P」にある状態(パーキング状態)で、さらにハザードランプ動作検出回路7からの入力信号に基づいてハザードランプが動作可能と判断した場合、出力端子302を介して報知信号1を報知手段切り替えスイッチ4bへ出力し、他方、ハザードランプが動作不可能と判断した場合、ヘッドライト動作検出回路8からの入力信号に基づいてヘッドライトが動作可能と判断した場合、出力端子303を介して、報知信号2を報知手段切り替えスイッチ4bへ出力し、他方、ヘッドライトが動作不可能と判断した場合、テールランプ動作検出回路9からの入力信号に基づいてテールランプが動作可能と判断した場合、出力端子304を介して報知信号3を報知手段切り替えスイッチ4bへ出力する。
報知手段切り替えスイッチ4bは、外部操作によりオン・オフ制御可能なスイッチSW1〜SW3を有し、SW1の入力側が出力端子302に接続され、出力側が車両に装備されたハザードランプに接続されており、SW2の入力側が出力端子303に接続され、出力側が車両に装備されたヘッドライトに接続されており、SW3の入力側が出力端子304に接続され、出力側が車両に装備されたテールランプに接続されている。ユーザがスイッチSW1〜SW3を操作することにより、適切な報知手段を選択し、又は報知信号の出力を阻止することができる。
車両識別番号ダイアグ部30bは、報知信号1、報知信号2又は報知信号3を出力した後、該報知信号が出力された報知手段が実際に動作しているか否かを該報知手段の動作検出回路(7、8又は9)からの入力信号により再確認し、動作していないと判断した場合、異なる報知手段へ出力信号を切り換える。従って、車両識別番号ダイアグ部30bが選択した報知手段とユーザがスイッチSW1〜SW3を操作することにより選択した報知手段とを一致させることができる。
報知信号(報知信号1、報知信号2又は報知信号3)がスイッチSW1、SW2又はSW3を介して、ハザードランプ、ヘッドライト又はテールランプへ伝送されると、該報知信号が伝送される報知手段が動作するように構成されている。例えば、報知信号1がハザードランプに伝送された場合、ハザードランプが5分間点灯又は点滅する。
また、車両識別番号ダイアグ部30bが、車両識別番号が書き込まれていないと判断した場合、車両識別番号書き込み異常の情報を車内通信ネットワーク5を介して車載用ナビゲーションへ送信すると共に、予め登録された宛先(例えば、車両情報センターなど)へ送信する。
前記車載用ナビゲーションが車両識別番号書き込み異常の情報を受け取ると、音声案内又は画面表示により、車両識別番号書き込み異常の情報を乗員に伝えることができる。
また、車両情報センターなどに、車両識別番号書き込み異常の情報が自動的に送信されることにより、ECUの不正交換、盗難などを速やかに知らせることができ、適切な対応措置を実施して貰うことができる。
次に、車両識別番号ダイアグ部30bが行う処理動作を図4と図5に示したフローチャートに基づいて説明する。図4に示したフローチャートはECU3起動後にスタートされ、ステップS31〜S38が図2に示したフローチャートの処理動作におけるステップS21〜S28と同様であるため、ここではその説明を省略する。
図4に示したように、ステップS38に続いて、車両識別番号の書き込み異常報知信号の出力処理を行う(報知信号の出力処理A)。図5は報知信号の出力処理Aの処理動作を示すフローチャートである。図5に示したように、ステップS39では、ハザードランプ動作検出回路7からの入力信号に基づいてハザードランプが動作可能か否かを判断し、ハザードランプが動作不可能と判断した場合、ステップS42へ飛び、他方、ハザードランプが動作可能と判断した場合、ステップS40に進む。ステップS40では、報知信号1を出力端子302を介して報知手段切り替えスイッチ4bへ出力し、その後ステップS41に進む。ステップS41では、再びハザードランプ動作検出回路7からの入力信号に基づいてハザードランプが動作しているか否かを判断し、ハザードランプが動作していると判断した場合(SW1がオンの場合)、処理動作を終了させ、他方、ハザードランプが動作していないと判断した場合(SW1がオフの場合)、ステップS42に進む。
ステップS42では、ヘッドライト動作検出回路8からの入力信号に基づいてヘッドライトが動作可能か否かを判断し、ヘッドライトが動作不可能と判断した場合、ステップS45へ飛び、他方、ヘッドライトが動作可能と判断した場合、ステップS43に進む。ステップS43では、報知信号2を出力端子303を介して報知手段切り替えスイッチ4bへ出力し、その後ステップS44に進む。ステップS44では、再びヘッドライト動作検出回路8からの入力信号に基づいてヘッドライトが動作しているか否かを判断し、ヘッドライトが動作していると判断した場合(SW2がオンの場合)、処理動作を終了させ、他方、ヘッドライトが動作していないと判断した場合(SW2がオフの場合)、ステップS45に進む。
ステップS45では、テールランプ動作検出回路9からの入力信号に基づいてテールランプが動作可能か否かを判断し、テールランプが動作不可能と判断した場合、ステップS39へ戻り、他方、テールランプが動作可能と判断した場合、ステップS46に進む。ステップS46では、報知信号3を出力端子304を介して報知手段切り替えスイッチ4bへ出力し、その後ステップS47に進む。ステップS47では、再びテールランプ動作検出回路9からの入力信号に基づいてテールランプが動作しているか否かを判断し、テールランプが動作していると判断した場合(SW3がオンの場合)、処理動作を終了させ、他方、テールランプが動作していないと判断した場合(SW3がオフの場合)、ステップS39に戻る。
上記第2の実施の形態に係る車両用電子制御装置が採用された制御システムによれば、車両の電子制御ユニット(ECU)に記憶されるべき車両識別番号が前記電子制御ユニットに書き込まれていない場合、車両識別番号の書き込み異常を前記電子制御ユニットにおける他の制御回路の異常と区別することができるように、ハザードランプ、ヘッドライト又はテールランプの動作により報知し、車載用ナビゲーション及び予め登録された宛先(例えば、車両情報センター)へ車両識別番号の書き込み異常の情報を送信するため、車両識別番号の書き込み異常の状況を確実に乗員に伝えることができるだけではなく、車両情報センターに適切な対応措置を実施して貰うこともできる。また、報知手段とするハザードランプ、ヘッドライト及びテールランプの動作状態を確認し、動作可能尚且つユーザに選択された報知手段に報知信号を出力するため、車両識別番号の書き込み異常を確実に報知することができる。さらに、外部操作により、報知手段と接続しているスイッチ(SW1〜SW3)のオン・オフを制御することができるため、使用環境に合わせて適切な報知手段を選択し、又は、車両の机上評価時に車両識別番号の書き込み異常報知信号の出力を阻止することができる。
なお、上記第2の実施の形態では、ハザードランプ、ヘッドライト及びテールランプのうちの1つを報知手段としているが、別の実施形態では、ハザードランプ、ヘッドライト、テールランプ、フォグランプ、ルームランプ、ワイパー及びホーンの内の1つ又は複数の組み合わせを報知手段とすることが可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る車両用電子制御装置を含んで構成されたシステムの要部を概略的に示したブロック図である。 第1の実施の形態に係る車両用電子制御装置における異常診断回路が行う処理動作を示したフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る車両用電子制御装置を含んで構成されたシステムの要部を概略的に示したブロック図である。 第2の実施の形態に係る車両用電子制御装置における異常診断回路が行う処理動作を示したフローチャートである。 第2の実施の形態に係る車両用電子制御装置における異常診断回路が行う処理動作を示したフローチャートである。 従来のECUの異常診断回路を含んで構成されたシステムの要部を概略的に示したブロック図である。
符号の説明
1、2、3 電子制御ユニット(ECU)
10、20、30 異常診断回路
20a、30a 制御回路ダイアグ部
20b、30b VINコードダイアグ部
201、202、301、302、304 出力端子
11、21、31 制御回路
12、22、32 不揮発性メモリ
4a、4b 報知手段切り替えスイッチ
5 車内通信ネットワーク
6 セレクターレバー位置検出回路
7 ハザードランプ動作検出回路
8 ヘッドライト動作検出回路
9 テールランプ動作検出回路

Claims (7)

  1. 車両の制御を行う電子制御装置であって、
    異常診断結果を示す信号を出力する第1の出力端子と、該第1の出力端子とは別に設けられた車両識別番号の書き込み異常を示す信号を出力する第2の出力端子とを備えていることを特徴とする車両用電子制御装置。
  2. 前記第1の出力端子にインジケータランプが接続され、
    前記第2の出力端子に、前記車両に装備されているハザードランプ、ヘッドライト、テールランプ、フォグランプ、ルームランプ、ワイパー、ホーン、車載制御装置及び通信装置の内の少なくとも1つが報知手段として接続されていることを特徴とする請求項1記載の車両用電子制御装置。
  3. 前記車両識別番号が記憶されるべき記憶媒体における前記車両識別番号の書き込み状態を確認し、前記車両識別番号が前記記憶媒体に書き込まれていないと判断した場合、前記車両識別番号の書き込み異常を示す信号を前記第2の出力端子に出力する異常診断手段を備えていることを特徴とする請求項2記載の車両用電子制御装置。
  4. 前記異常診断手段が、前記記憶媒体への前記車両識別番号の書き込み履歴をチェックすることにより、前記記憶媒体における前記車両識別番号の記憶状態を確認するものであることを特徴とする請求項3記載の車両用電子制御装置。
  5. 前記第2の出力端子に接続される報知手段を選択することが可能な外部操作手段を備えていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかの項に記載の車両用電子制御装置。
  6. 前記異常診断手段が、検出手段により検出された前記報知手段の動作状態を判断し、動作可能な報知手段へ前記車両識別番号の書き込み異常を示す信号を出力するものであることを特徴とする請求項3〜5のいずれかの項に記載の車両用電子制御装置。
  7. 車両識別番号の記憶状態を報知する方法において、
    車両に搭載された電子制御装置の記憶媒体における前記車両識別番号の書き込み状態を確認するステップと、
    前記車両識別番号が前記記憶媒体に書き込まれていないと判断した場合に、前記車両識別番号の書き込み異常を示す信号を、前記車両に装備されているハザードランプ、ヘッドライト、テールランプ、フォグランプ、ルームランプ、ワイパー及びホーンのうちの少なくとも1つに出力し、前記車両識別番号の書き込み異常を報知するステップとを備えていることを特徴とする車両識別番号の記憶状態報知方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015147446A (ja) * 2014-02-05 2015-08-20 日立オートモティブシステムズ株式会社 車両制御装置

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